JP2016138604A - 円筒ころ軸受 - Google Patents

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和也 豊田
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和也 豊田
湯川 謹次
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謹次 湯川
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【課題】クラウニングを施した円筒ころの転動面の軸方向両端部とこれら軸方向両端部の間の軸方向中央部との境界部分が軌道輪の軌道面に接触することにより軌道輪に生じる応力が小さい円筒ころ軸受を提供する。
【解決手段】円筒ころ3の転動面3aの軸方向両端部3aA,3aAには、内輪1及び外輪2の少なくとも一方との接触面圧を低下させるためのクラウニングが施されていて、円筒ころ3の転動面3aの母線は、クラウニングが施された軸方向両端部3aA,3aAが凸状の曲線で、軸方向両端部3aA,3aAの間のクラウニングが施されていない軸方向中央部3aBが直線である。内輪1の軌道面1a及び外輪2の軌道面2aの一方又は両方は、軸方向端部3aAと軸方向中央部3aBとの境界部分13に接触する接触部12の表面粗さが、軸方向端部3aAと軸方向中央部3aBとの境界部分13に接触しない非接触部の表面粗さよりも優れている。
【選択図】図1

Description

本発明は円筒ころ軸受に関する。
円筒ころ軸受においては、円筒ころの転動面と軌道輪の軌道面が線接触することとなるので、円筒ころの転動面の軸方向両端部においてエッジロードが発生し、円筒ころ軸受の寿命が低下するおそれがある。そこで、円筒ころの転動面の軸方向両端部にクラウニングを施し、クラウニングを施した円筒ころの転動面の軸方向両端部の表面粗さを良好に管理した円筒ころ軸受が提案されている(例えば特許文献1、2を参照)。
クラウニングを施した円筒ころの転動面の軸方向両端部の表面粗さを良好に管理することにより、円筒ころの転動面の軸方向両端部とこれら軸方向両端部の間の軸方向中央部との境界部分が軌道輪の軌道面に接触することにより軌道輪に生じる応力は低減される。
しかしながら、円筒ころの転動面の表面粗さは元々良好に設計されているので、円筒ころの転動面の軸方向両端部の表面粗さをさらに良好にしたとしても、円筒ころの転動面の軸方向両端部とこれら軸方向両端部の間の軸方向中央部との境界部分が軌道輪の軌道面に接触することにより軌道輪に生じる応力を大きく低減させることは難しいという問題があった。
特許第4075364号公報 特開2007−146941号公報
そこで、本発明は上記のような従来技術が有する問題点を解決し、クラウニングを施した円筒ころの転動面の軸方向両端部とこれら軸方向両端部の間の軸方向中央部との境界部分が軌道輪の軌道面に接触することにより軌道輪に生じる応力が小さい円筒ころ軸受を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の一態様に係る円筒ころ軸受は、外周面に軌道面を有する内輪と、内輪の軌道面に対向する軌道面を内周面に有する外輪と、内輪の軌道面及び外輪の軌道面の間に転動自在に配された複数の円筒ころと、を備え、円筒ころの転動面の軸方向両端部には、内輪及び外輪の少なくとも一方との接触面圧を低下させるためのクラウニングが施されていて、円筒ころの転動面の母線は、クラウニングが施された軸方向両端部が凸状の曲線で、軸方向両端部の間のクラウニングが施されていない軸方向中央部が直線であり、内輪の軌道面及び外輪の軌道面の一方又は両方は、円筒ころの転動面の軸方向端部と軸方向中央部との境界部分に接触する接触部の表面粗さが、円筒ころの転動面の軸方向端部と軸方向中央部との境界部分に接触しない非接触部の表面粗さよりも優れていることを要旨とする。
上記一態様に係る円筒ころ軸受においては、非接触部よりも表面粗さが優れている接触部及びその近傍部分にクラウニングが施されていてもよい。
本発明によれば、クラウニングを施した円筒ころの転動面の軸方向両端部とこれら軸方向両端部の間の軸方向中央部との境界部分が軌道輪の軌道面に接触することにより軌道輪に生じる応力が小さい。
本発明の一実施形態に係る円筒ころ軸受の構造を示す部分断面図である。
本発明の一実施形態を、図1を参照しながら詳細に説明する。
図1の単列円筒ころ軸受は、外周面に軌道面1aを有する内輪1と、内輪1の軌道面1aに対向する軌道面2aを内周面に有する外輪2と、内輪1の軌道面1a及び外輪2の軌道面2aの間に転動自在に配された複数の円筒ころ3と、内輪1及び外輪2の少なくとも一方に形成されたつば8と、を備えている。
図1には、内輪1にはつばが設けられておらず、外輪2の内周面の軸方向両端部に、つば8,8が径方向内方に突出して設けられている円筒ころ軸受の例が図示されている。つば8の両側面のうち軸方向内方を向く内方側面は、円筒ころ3の端面と摺接していて、円筒ころ3を案内し保持する面として機能している。また、外輪2の軌道面2aとつば8,8の内方側面との交差部には、軌道面2aの加工のために、それぞれ逃げ溝5,5が形成されている。
さらに、図1の円筒ころ軸受においては、内輪1の軌道面1aにはクラウニングは施されておらず、外輪2の軌道面2a及び円筒ころ3の転動面3aに、それぞれクラウニングが施されている。
内輪1の軌道面1aにはクラウニングが施されていないので、内輪1の軌道面1aの母線は直線をなしている。
外輪2の軌道面2aに施されたクラウニングは、円筒ころ3と外輪2との接触面圧を低下させるためのクラウニングである。このクラウニングによって円筒ころ3と外輪2との接触面圧が低下し、円筒ころ3の転動面3aの軸方向両端部3aA,3aAにおいてエッジロードが発生しにくいようになっている。
外輪2の軌道面2aの母線は、クラウニングによって凸状の曲線をなしている。この曲線の種類は特に限定されるものではないが、例えば図1に示す例では、外輪2の軌道面2aの全体にクラウニングが施されていて、外輪2の軌道面2aの母線は単一円弧からなる凸状の曲線をなしている。ただし、円筒ころ3と外輪2との接触面圧を低下させてエッジロードの発生を抑制することができるならば、例えば軸方向両端部など、外輪2の軌道面2aの一部分のみにクラウニングを施してもよい。
一方、円筒ころ3の転動面3aに施されたクラウニングは、円筒ころ3と内輪1及び外輪2との接触面圧を低下させるためのクラウニングである。このクラウニングによって円筒ころ3と内輪1及び外輪2との接触面圧が低下し、円筒ころ3の転動面3aの軸方向両端部3aA,3aAにおいてエッジロードが発生しにくいようになっている。
円筒ころ3の転動面3aのクラウニングは、円筒ころ3の転動面3aの軸方向両端部3aA,3aAに施されており、円筒ころ3の転動面3aの母線は、以下のようになっている。すなわち、円筒ころ3の転動面3aの母線は、クラウニングが施された軸方向両端部3aA,3aAが凸状の曲線をなしており、軸方向両端部3aA,3aAの間のクラウニングが施されていない軸方向中央部3aBは直線をなしている。
なお、図1においては、クラウニングが施された円筒ころ3の転動面3aの軸方向両端部3aA,3aAの形状と、クラウニングが施された外輪2の軌道面2aの全体の形状とを、説明の便宜上、誇張して示してある。
また、円筒ころ3の転動面3a及び外輪2の軌道面2aのクラウニングの方法は特に限定されるものではなく、慣用の方法を問題なく採用することができる。例えば、研削加工や砥粒の吹き付け等の方法があげられる。
さらに、図1の円筒ころ軸受においては、内輪1の軌道面1a及び外輪2の軌道面2aは、円筒ころ3の転動面3aの軸方向端部3aAと軸方向中央部3aBとの境界部分13,13に接触する接触部12,12の表面粗さが、円筒ころ3の転動面3aの軸方向端部3aAと軸方向中央部3aBとの境界部分13,13に接触しない非接触部の表面粗さよりも優れている。外輪2の軌道面2aにおいては、非接触部よりも表面粗さが優れている接触部12,12及びその近傍部分にクラウニングが施されていることとなる。
このような構成の円筒ころ軸受は、円筒ころ3と内輪1との接触面圧及び円筒ころ3と外輪2との接触面圧が、円筒ころ3の転動面3aや外輪2の軌道面2aに施されたそれぞれのクラウニングによって低くなっており、エッジロードが発生しにくいようになっているので、長寿命である。
また、内輪1の軌道面1a及び外輪2の軌道面2aは、境界部分13,13に接触する接触部12,12(すなわち、エッジロードの発生箇所)の表面粗さがその近傍の非接触部の表面粗さよりも優れているので、円筒ころ3の転動面3aの軸方向端部3aAと軸方向中央部3aBとの境界部分13が内輪1の軌道面1a及び外輪2の軌道面2aに接触することにより内輪1の軌道面1a及び外輪2の軌道面2aに生じる応力が小さい。
円筒ころ3の転動面3aの表面粗さは元々良好に設計されているので、それ以上に表面粗さを改善する余地は小さく、円筒ころ3の転動面3aの表面粗さをさらに良好にしたとしても、境界部分13が内輪1の軌道面1a及び外輪2の軌道面2aに接触することにより内輪1の軌道面1a及び外輪2の軌道面2aに生じる応力を大きく低減させることは難しい。
これに対して、内輪1の軌道面1a及び外輪2の軌道面2aの表面粗さは円筒ころ3の転動面3aに比べると大きく設計されているので、表面粗さを改善する余地が大きい。よって、内輪1の軌道面1a及び外輪2の軌道面2aのうち接触部12,12の表面粗さを良好とすれば、境界部分13が内輪1の軌道面1a及び外輪2の軌道面2aに接触することにより内輪1の軌道面1a及び外輪2の軌道面2aに生じる応力を大きく低減させることができる。よって、本実施形態の円筒ころ軸受は、エッジロードがより発生しにくく、より長寿命である。
さらに、表面粗さを通常よりも良好化する領域が接触部12,12のみに限定されており、広い領域の表面粗さを良好化する必要がないため、円筒ころ軸受のコスト上昇を抑えることができる。
なお、本実施形態は本発明の一例を示したものであって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。また、本実施形態には種々の変更又は改良を加えることが可能であり、その様な変更又は改良を加えた形態も本発明に含まれ得る。
例えば、円筒ころ3の転動面3aにクラウニングが施されていればよく、外輪2の軌道面2aにはクラウニングは施されていなくてもよい。また、内輪1の軌道面1aにクラウニングが施されていてもよい。
また、外輪2の軌道面2aのうち逃げ溝5の近傍部分が他の部分よりも表面粗さが優れている構成としてもよい。外輪2の軌道面2aのうち逃げ溝5の近傍部分も、円筒ころ3との接触による応力が他の部分よりも集中し大きくなる部分であるが、外輪2の軌道面2aのうち逃げ溝5の近傍部分を他の部分よりも表面粗さが優れている構成とすることにより、軌道面2aに生じる応力が小さくなり長寿命となる。さらに、表面粗さを通常よりも良好化する領域が限定されていることにより、広い領域の表面粗さを良好化する必要がないため、円筒ころ軸受のコスト上昇を抑えることができる。
さらに、内輪1の外周面と外輪2の内周面の間に形成された軸受内部空間には、潤滑剤(例えば潤滑油,グリース)を配してもよい。また、円筒ころ軸受は保持器を備えていてもよい。さらに、つば8や逃げ溝5は備えていなくてもよい。さらに、本実施形態の円筒ころ軸受は単列の円筒ころ軸受であったが、複列の円筒ころ軸受であってもよい。
1 内輪
1a 軌道面
2 外輪
2a 軌道面
3 円筒ころ
3a 転動面
3aA 転動面の軸方向端部
3aB 転動面の軸方向中央部
12 接触部
13 境界部分

Claims (2)

  1. 外周面に軌道面を有する内輪と、前記内輪の軌道面に対向する軌道面を内周面に有する外輪と、前記内輪の軌道面及び前記外輪の軌道面の間に転動自在に配された複数の円筒ころと、を備え、
    前記円筒ころの転動面の軸方向両端部には、前記内輪及び前記外輪の少なくとも一方との接触面圧を低下させるためのクラウニングが施されていて、前記円筒ころの転動面の母線は、前記クラウニングが施された前記軸方向両端部が凸状の曲線で、前記軸方向両端部の間の前記クラウニングが施されていない軸方向中央部が直線であり、
    前記内輪の軌道面及び前記外輪の軌道面の一方又は両方は、前記円筒ころの転動面の軸方向端部と軸方向中央部との境界部分に接触する接触部の表面粗さが、前記円筒ころの転動面の軸方向端部と軸方向中央部との境界部分に接触しない非接触部の表面粗さよりも優れている円筒ころ軸受。
  2. 前記非接触部よりも表面粗さが優れている前記接触部及びその近傍部分にクラウニングが施されている請求項1に記載の円筒ころ軸受。
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