JP2016121533A - 摺動部材およびコンプレッサ - Google Patents

摺動部材およびコンプレッサ Download PDF

Info

Publication number
JP2016121533A
JP2016121533A JP2014259941A JP2014259941A JP2016121533A JP 2016121533 A JP2016121533 A JP 2016121533A JP 2014259941 A JP2014259941 A JP 2014259941A JP 2014259941 A JP2014259941 A JP 2014259941A JP 2016121533 A JP2016121533 A JP 2016121533A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
swash plate
sliding surface
base material
cylindrical bodies
cylindrical body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014259941A
Other languages
English (en)
Inventor
政治 八田
Seiji Hatta
政治 八田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiho Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiho Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiho Kogyo Co Ltd filed Critical Taiho Kogyo Co Ltd
Priority to JP2014259941A priority Critical patent/JP2016121533A/ja
Publication of JP2016121533A publication Critical patent/JP2016121533A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】摺動面に樹脂で形成された複数の筒状部を有する摺動部材において、耐焼付性を向上させる。
【解決手段】斜板1(摺動部材)は、基材13と、基材13の表面に樹脂で形成され、その表面に垂直な方向に開口を有する複数の筒状体141と、基材13の表面において、隣り合う筒状体141の間に設けられた空隙部142とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、摺動部材の耐焼付性を向上させる技術に関する。
自動車の斜板コンプレッサの斜板またはシューを改良する技術が知られている。特許文献1は、自動車の斜板コンプレッサの斜板等に用いられる摺動部材において、摩擦、耐摩耗性、潤滑油保持性、および異物埋収性を改善するため、基材の上にハニカム構造の筒状体を樹脂で形成することを開示している。特許文献2は、斜板コンプレッサのシューの耐焼付性を改善するため、シューの摺動面に微小な環状膨出部を形成することを開示している。
特開2013−130172号公報 特開2006−183627号公報
特許文献1の技術においては、潤滑油が筒状体に保持されるので冷却効果が低く、摺動面の温度上昇により焼付きが生じる懸念があった。特許文献2はシューの摺動面の加工コストが増えるという問題があった。
これに対し本発明は、摺動面に樹脂で形成された複数の筒状部を有する摺動部材において、耐焼付性を向上させる技術を提供する。
本発明は、基材と、前記基材の表面に樹脂で形成され、当該表面に垂直な方向に開口を有する複数の筒状体と、前記基材の表面において、隣り合う筒状体の間に設けられた空隙部とを有する摺動部材を提供する。
前記複数の筒状体は、前記基材の表面において千鳥状に配置されていてもよい。
前記複数の筒状体の各々は、前記基材の表面に平行な断面の面積が、当該表面に垂直な方向において一定であってもよい。
また、本発明は、斜板と、前記斜板と摺動するシューとを有し、前記斜板は、基材と、前記基材の表面に樹脂で形成され、当該表面に垂直な方向に開口を有する複数の筒状体と、前記基材の表面において、隣り合う筒状体の間に設けられた空隙部とを有するコンプレッサを提供する。
本発明によれば、摺動面に樹脂で形成された複数の筒状部を有する摺動部材において、耐焼付性を向上させることができる。
一実施形態に係るコンプレッサ10の概略を示す図。 斜板1の構造を示す図。 オーバレイ層14のより詳細な構造を例示する図。 関連技術に係るオーバレイ層の構造を例示する図。 筒状体141の形状の他の例を示す図。 斜板1の断面構造の他の例を示す図。
図1は、一実施形態に係るコンプレッサ10の概略を示す図である。コンプレッサ10はいわゆる斜板式のコンプレッサであり、斜板1、2つのシュー2、およびピストン3を有する。
斜板1は摺動部材の一例である。斜板1は、摺動面11および摺動面12を有する。斜板1は、回転軸9を中心として回転するシャフト8に、回転軸9に対して斜めに接続されている。
ピストン3は、回転軸9と同じ方向に延びている。ピストン3は、切り欠き部31、凹部32、および凹部33を有する。この例で、切り欠き部31は軸方向断面における形状が矩形であり、凹部32および凹部33は、切り欠き部31の側壁面に設けられている。凹部32および凹部33は球面の一部の形状を有する。
シュー2も摺動部材の一例である。シュー2は、第1摺動面21および第2摺動面22を有する。第1摺動面21は半球面形状を有しており、ピストン3の凹部32または凹部33と摺動する。第2摺動面22は平面形状を有しており、斜板1の摺動面11または摺動面12と摺動する。2つのシュー2は、それぞれ第1摺動面21が凹部32および凹部33と接し、第2摺動面22が斜板1と接する位置に置かれる。
シュー2は、例えば、第2摺動面22の径がφ11mm〜14mmであり、高さが4〜8mmである。
シャフト8が回転するとそれに伴って斜板1が回転する。斜板1は回転軸9に対して斜めに接続されているので、シャフト8の回転に伴って斜板1と回転軸9との角度が変化する。この角度の変化に伴って、ピストン3は図1の左右方向に移動する。
図2は、斜板1の構造を示す図である。図2(A)は摺動面に垂直な方向から見た図を、図2(B)は摺動面に垂直な断面(図2(A)の部分Bにおける断面)を、それぞれ示している。斜板1は、中心に孔が空いた円板形状、すなわちドーナツ形状を有する。摺動面11(摺動面12)に垂直な断面を見ると、斜板1は、基材13およびオーバレイ層(コーティング層)14を有する。オーバレイ層14は、複数の筒状体141を含む。オーバレイ層14は、基材13の表面のうち対向する2つの平面、すなわち摺動面11および摺動面12に相当する面に形成されている。なお、図面を簡単にするため、筒状体141はその大きさを誇張して描いてある(以下の図においても同様である)。また、基材13の片面(摺動面11)のみオーバレイ層14を図示し、他方の面については図示を省略している。
基材13は、鉄系の材料、例えばSPCCで形成される。オーバレイ層14は、少なくともバインダー樹脂を含み、さらに添加物を含んでもよい。バインダー樹脂としては、熱硬化性樹脂、例えば、ポリアミドイミド(PAI)樹脂、ポリイミド(PI)樹脂、エポキシ樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、およびフェノール樹脂の少なくとも1種を用いることができる。添加物は、例えば、固体潤滑剤および硬質粒子の少なくとも一方を含む。固体潤滑剤は、摩擦特性を改善するために添加される。固体潤滑剤は、オーバレイ層14において例えば30〜70体積%含まれる。固体潤滑剤は、例えば、グラファイト、MoS2、WS2、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、h−BN、CF、およびSB23のうち少なくとも1種を含む。例えばグラファイトは、エンジン油との親和性が高い。MoS2は、良好な潤滑性を与える。また、PTFEは分子間凝集力が小さいので、摩擦係数を低減する効果がある。硬質物は、例えば、SiC、Al23、TiN、AIN、CrO2、Si34、ZnS、ZrO2、Fe3P、Fe23、およびFeOのうち少なくとも1種を含む。
基材の直径は、例えば、90〜100mmである。基材の厚さは、例えば5〜20mmである。オーバレイ層14の厚さは、例えば2〜50μmである。
図3は、オーバレイ層14のより詳細な構造を例示する図である。図3(A)は摺動面に上方から見た斜視図を、図3(B)は摺動面に垂直な方向から見た図を、それぞれ示している。オーバレイ層14は、複数の筒状体141を有する。複数の筒状体141は、基材の表面に垂直な方向(すなわち摺動面に垂直な方向)に開口を有する。複数の筒状体141は、基材13の表面において千鳥状に配置されている。また、各筒状体141は、隣り合う筒状体141と間隔を空けて配置されている。すなわち、隣り合う2つの筒状体141の間には空隙部142が設けられており、空隙部142は摺動面全体で連なっている。なおここで、「空隙部」とは、筒状体が形成されていない部分をいう。
筒状体141は、摺動面に平行な断面における外接円が0.3〜10mmである大きさを有する。筒状体141の隔壁の厚さは、例えば、0.1〜5mmである。なお筒状体141の大きさはこの範囲に限定されるものではない。摺動面における筒状体141の数は1個でもよく、その場合、筒状体141はシュー2の第2摺動面22程度まで大きくできる。また、筒状体141の大きさの最小値は、製造限界によって決められてもよい。
筒状体141の筒の内部(筒状体141の環の内部)は潤滑油が溜まる油溜まりまたは異物を収納する異物埋収部として機能し、摺動面全体で連なっている空隙部142は潤滑油が流れる油溝として機能する。すなわちこの構造によれば、筒状体141の内部で潤滑油を保持しつつ(または異物を埋収しつつ)、さらに潤滑油の排出性を向上させることができる。
このような構造のオーバレイ層14は、例えば、パッド印刷、スクリーン印刷、ロール印刷、スプレーコート、またはディッピング法により形成される。
図4は、関連技術に係るオーバレイ層の構造を例示する図である。この例で、オーバレイ層は、ハニカム構造を有する。すなわち、オーバレイ層は、各々六角形の形状を有する複数の筒状体91を有し、各筒状体91は隣り合う筒状体91と間隔を空けずに密に配置されている。このオーバレイ層によれば、筒状体91の内部に潤滑油を保持することまたは異物を埋収することができるが、潤滑油が流れる油溝がない。すなわち、潤滑油の積極的な出入りが期待できない。この場合、シューとの摺動により発生した熱が溜まり、斜板とシューとが焼付いてしまう懸念がある。
再び図3を参照する。これに対し本実施形態に係るオーバレイ層14によれば、空隙部142により形成される油溝を介して潤滑油が排出される。すなわち、オーバレイ層14によれば、摺動により発生した熱を排出することができ、油溝を有さない構成と比較して耐焼付性を向上させることができる。また、オーバレイ層14によれば、潤滑油とともに異物を排出することができ、油溝を有さない構成と比較して異物排出性を向上させることができる。
また、筒状体141は、摺動面に垂直な方向において断面積がほぼ一定となるように形成されている。したがって、コンプレッサ10の使用に伴ってオーバレイ層14すなわち筒状体141が摩耗しても斜板1とシュー2との摺動面積はほぼ一定である。筒状体141により、斜板の表面状に一様なコーティング層が形成されている場合と比較して斜板1とシュー2との摺動面積は低減している。すなわち、摩擦が低減されている。本実施形態によれば、使用により筒状体141の一部が摩耗しても低摩擦状態を保ち続けることができる。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下の変形例のうち2つ以上のものが組み合わせて用いられてもよい。
図5は、筒状体141の形状の他の例を示す図である。筒状体141の形状は実施形態で説明した円筒形状に限定されない。筒状体141の断面形状は、実施形態で例示した円形(a)以外に、楕円形(b)、正方形(c)、長方形(d)、正六角形(e)、六角形(f)、またはランダムな形状(g)であってもよい。
図6は、斜板1の断面構造の他の例を示す図である。図3で説明した例においては、空隙部142に樹脂層は形成されておらず基材が露出していた。これに対し図6の例では、基材13の表面上に一様な厚さの下地層143が形成されており、下地層143の上に複数の筒状体141が形成されている。
実施形態においては複数の筒状体からなるオーバレイ層を斜板1の表面上に形成する例を説明したが、斜板にはオーバレイ層を形成せず、シュー2の第1摺動面21上にオーバレイ層を形成してもよい。
複数の筒状体141の配置は千鳥状の配置に限定されない。空隙部142が形成されていれば、格子状、またはランダムに配置されてもよい。また、空隙部142は、斜板1の摺動面11(摺動面12)の全面に渡って(すなわち端から端まで)連結されていなくてもよい。潤滑油の流れを生じさせることができるものであれば、摺動面11(摺動面12)の一部においてのみ連結されていてもよい。また、筒状体141の配置(分布)は一様でなくてもよい。筒状体141は、摺動面11(摺動面12)の一部において粗に、別の一部においては密に配置されていてもよい。すなわち、空隙部142の大きさは一様でなくてもよい。
また、複数の筒状体を有するオーバレイ層が用いられる摺動部材は、斜板式コンプレッサの斜板に限定されない。スラストワッシャや、スラスト軸受、すべり軸受等、斜板以外の摺動部材に複数の筒状体を有するオーバレイ層が用いられてもよい。
10…コンプレッサ
1…斜板
11…摺動面
12…摺動面
13…基材
14…オーバレイ層
141…筒状体
142…空隙部
143…下地層
2…シュー
21…第1摺動面
22…第2摺動面
3…ピストン
31…切り欠き
32…凹部
33…凹部
8…シャフト
9…回転軸

Claims (4)

  1. 基材と、
    前記基材の表面に樹脂で形成され、当該表面に垂直な方向に開口を有する複数の筒状体と、
    前記基材の表面において、隣り合う筒状体の間に設けられた空隙部と
    を有する摺動部材。
  2. 前記複数の筒状体は、前記基材の表面において千鳥状に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の摺動部材。
  3. 前記複数の筒状体の各々は、前記基材の表面に平行な断面の面積が、当該表面に垂直な方向において一定である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の摺動部材。
  4. 斜板と、
    前記斜板と摺動するシューと
    を有し、
    前記斜板は、
    基材と、
    前記基材の表面に樹脂で形成され、当該表面に垂直な方向に開口を有する複数の筒状体と、
    前記基材の表面において、隣り合う筒状体の間に設けられた空隙部と
    を有するコンプレッサ。
JP2014259941A 2014-12-24 2014-12-24 摺動部材およびコンプレッサ Pending JP2016121533A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014259941A JP2016121533A (ja) 2014-12-24 2014-12-24 摺動部材およびコンプレッサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014259941A JP2016121533A (ja) 2014-12-24 2014-12-24 摺動部材およびコンプレッサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016121533A true JP2016121533A (ja) 2016-07-07

Family

ID=56328260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014259941A Pending JP2016121533A (ja) 2014-12-24 2014-12-24 摺動部材およびコンプレッサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016121533A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006266139A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Taiho Kogyo Co Ltd 斜板
JP2007255312A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Daido Metal Co Ltd 摺動部材及びその製造方法
JP2013130273A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Taiho Kogyo Co Ltd 摺動部材とその製造方法
JP2013130172A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Taiho Kogyo Co Ltd 摺動部材

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006266139A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Taiho Kogyo Co Ltd 斜板
JP2007255312A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Daido Metal Co Ltd 摺動部材及びその製造方法
JP2013130273A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Taiho Kogyo Co Ltd 摺動部材とその製造方法
JP2013130172A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Taiho Kogyo Co Ltd 摺動部材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004211859A (ja) すべり軸受
KR20150132078A (ko) 추력 와셔
KR101511350B1 (ko) 슬라이딩 부재
WO2017057430A1 (ja) コンプレッサ用斜板及びそれを具備するコンプレッサ
JP6317965B2 (ja) 軸受
JP2016121533A (ja) 摺動部材およびコンプレッサ
JP2015183798A (ja) 軸受
US9435327B2 (en) Shoe
JP2018087583A (ja) スラストワッシャ
JP2018035838A (ja) スラストワッシャ
JP6706184B2 (ja) コンプレッサ用斜板
WO2017094810A1 (ja) 摺動部材および斜板式コンプレッサ
JP2017096398A (ja) 摺動部材
JP6466754B2 (ja) 斜板式コンプレッサの半球シューおよび斜板式コンプレッサ
WO2020202687A1 (ja) コンプレッサ用斜板
JP2019116851A (ja) コンプレッサ用斜板
JP6571960B2 (ja) 斜板式コンプレッサの半球シューおよび斜板式コンプレッサ
JP6313683B2 (ja) 斜板式コンプレッサの半球シューおよび斜板式コンプレッサ
JP5960083B2 (ja) 摺動部材
JP6283238B2 (ja) 軸受
WO2018097293A1 (ja) スラストワッシャ
JP6654056B2 (ja) コンプレッサー用斜板および斜板式コンプレッサー
JP6313681B2 (ja) 斜板式コンプレッサの半球シューおよび斜板式コンプレッサ
JP2019116951A (ja) 摺動部材
JP2015183797A (ja) 軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181113

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190604