JP2019116851A - コンプレッサ用斜板 - Google Patents

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健一 宮原
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Abstract

【課題】貧潤滑状態において耐焼付性を向上させることができるコンプレッサ用斜板を提供する。【解決手段】基材31と、前記基材31の表面を被覆し、摺動面を構成すると共に、前記摺動面に点在する複数の凹部33が形成されているコーティング層32と、を具備する。【選択図】図4

Description

本発明は、基材の表面にコーティング層が形成されたコンプレッサ用斜板の技術に関する。
従来、基材の表面にコーティング層が形成されたコンプレッサ用斜板の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、樹脂コーティングが施された摺動面を有する斜板と、当該摺動面に対して摺動するスライディングシューと、を具備する斜板式コンプレッサが記載されている。
しかしながら、摺動部材に供給される潤滑油の供給量が少ない貧潤滑状態においては、上記摺動面とスライディングシューとの間の油膜を保持し難くなり、焼付が発生し易くなるようなことが考えられる。
特開平9−209926号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、貧潤滑状態において耐焼付性を向上させ得るコンプレッサ用斜板を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、基材と、前記基材の表面を被覆し、摺動面を構成すると共に、前記摺動面に点在する複数の凹部が形成されているコーティング層と、を具備するものである。
請求項2においては、前記コーティング層は、前記摺動面において、前記凹部の周縁部が、当該コンプレッサ用斜板の厚さ方向に突出しているものである。
請求項3においては、前記凹部には、長穴状に形成されたものが含まれるものである。
請求項4においては、前記凹部のうち、長穴状に形成されたものは、長手方向が当該コンプレッサ用斜板の径方向に沿うように配置されているものである。
請求項5においては、前記凹部のうち、長穴状に形成されたものは、長手方向の寸法が200μm以下であり、短手方向の寸法が50μm以上であるものである。
請求項6においては、前記凹部は、最も深い部分の深さ寸法が3μm〜5μmであるものである。
請求項7においては、前記コーティング層の厚さ方向に見た面積に対する前記凹部の厚さ方向に見た面積の割合は、13%〜26%であるものである。
請求項8においては、前記コーティング層は、前記複数の凹部を構成する複数の孔が形成されたコーティング材が、パッド印刷により前記基材の表面に塗布されることで形成されているものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、貧潤滑状態において耐焼付性を向上させることができる。
請求項2においては、凹部に潤滑油をより保持させ易い構成とすることができる。
請求項3においては、例えば、凹部の短手寸法の内径と同程度の内径の丸穴を形成したものと比べて、摺動面積を確保しつつ、より大きな異物を捕捉することができる。
請求項4においては、例えば、凹部の長手方向がコンプレッサ用斜板の周方向に沿う方向に配置されたものと比べて、斜板の摺動に伴い広範囲に亘って異物を捕捉することができる。
請求項5においては、より好適に、凹部によって潤滑油を保持すると共に、潤滑油中の異物を捕捉することができる。
請求項6においては、より好適に、凹部によって潤滑油を保持すると共に、潤滑油中の異物を捕捉することができる。
請求項7においては、より好適に、凹部によって潤滑油を保持すると共に、潤滑油中の異物を捕捉することができる。
請求項8においては、複数の凹部を容易に形成可能なものとすることができる。
本発明の一実施形態に係る斜板を有するコンプレッサの概略構成を示す側面一部断面図。 斜板を示す正面図。 図2における領域Aを示す正面拡大図。 図3におけるB−B断面図。 コーティング層の形成工程において、バッドにコーティング材を付着させる工程を示した断面図。 コーティング層の形成工程において、バッドのコーティング材を基材に転写させる工程を示した断面図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
以下では、図1を用いて、本発明の第一実施形態に係るコンプレッサ1の構成の概略について説明する。コンプレッサ1は、主として回転軸2、斜板3、ピストン4及びシュー5を具備する。
図1に示す回転軸2は、図示せぬハウジングに回転可能に支持される。回転軸2は、図示せぬ駆動源からの動力によって回転することができる。
斜板3は、円形平板状に形成される。斜板3の中央部分には、回転軸2が挿通される。斜板3は、回転軸2の軸線方向に対して傾斜した状態で、当該回転軸2の中途部に設けられる。
なお、斜板3の詳細な構成については後述する。
ピストン4は、前記ハウジングに形成された図示せぬ複数のシリンダボア内にそれぞれ配置される。ピストン4は、回転軸2の軸線方向に沿って摺動(往復動)可能に設けられる。ピストン4には凹所41が形成される。
凹所41は、ピストン4の内部に形成される。凹所41は略半球状に形成される。凹所41は、回転軸2の軸線方向に沿って対向するように、各ピストン4に一対ずつ形成される。
シュー5は、略半球状に形成される。具体的には、シュー5は、主として第一摺動面51及び第二摺動面52を具備する。
第一摺動面51は、シュー5の一側の面であって、ピストン4の凹所41と摺動する面(図1参照)である。第一摺動面51は、一側へ膨出するように形成される。第一摺動面51は、ピストン4の凹所41に沿う半球面状に形成される。
第二摺動面52は、シュー5の他側の面であって、斜板3(より詳細には、後述するコーティング層32)と摺動する面(図1参照)である。第二摺動面52は、略平坦面状に形成される。
シュー5は、鉄系、銅系、アルミニウム系材料のほか、焼結材料や樹脂材料等によって製造される。特に、シュー5はSUJ2に鍛造や転造を施して製造することが好ましい。
このように形成されたシュー5は、ピストン4の凹所41内にそれぞれ配置される。この際、シュー5の第一摺動面51と凹所41とが摺動(揺動)可能に接するように配置される。これによって、1つのピストン4に配置された2つのシュー5は、互いに第二摺動面52を対向させた状態で配置される。当該2つのシュー5の第二摺動面52の間に斜板3の外周部近傍が挟持される。
以下では、図2から図4までを用いて、斜板3の詳細な構成について説明する。
斜板3は、主として基材31及びコーティング層32を具備する。
基材31は、円形平板状に形成される部材である。基材31は、公知の種々の材料を用いて製造することができる。具体的には、鉄系やアルミニウム系材料、アルミニウムを固着・接合した複合材料、鋼、ステンレス等の鉄系、銅合金等の銅系、アルミニウム合金等のアルミニウム系などの金属、あるいは樹脂等を挙げることができる。
コーティング層32は、基材31の表面(シュー5と対向する面)を被覆するように形成される。コーティング層32は、基材31の両側面に形成される。コーティング層32は、シュー5の第二摺動面52に対する摺動面を構成する。コーティング層32の摺動面は、微細な粗さを有した略平坦面状とされている。ここで、微細な粗さを有するとは、後述する凹部33と比較して非常に小さい凹凸を含んでいるということを意味する。
図2に示すように、コーティング層32は、基材31の表面の全域でなく、所定の範囲に形成される。なお、図例では、コーティング層32が形成された部分をハッチングで示している。コーティング層32は、斜板3の外周端部から、径方向内側に向かって所定の幅となるように形成されている。また、コーティング層32は、少なくとも、斜板3とシュー5とが摺動する範囲に形成される。
コーティング層32は、固体潤滑剤を含有する皮膜であり、通常バインダーとして熱硬化性樹脂を含有する。コーティング層32に用いることのできる固体潤滑剤としては、特に限定されないが、二硫化モリブデン(MoS)、グラファイト、h−BN、二硫化タングステン(WS)、ポリ四フッ化エチレン(以下、PTFEと称する)、フッ素系樹脂、Pb、CF等を挙げることができる。
コーティング層32に用いることのできる樹脂バインダーとしては、例えば、ポリイミド系樹脂(PI)、ポリアミドイミド系樹脂(PAI)、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等、ポリアミド(ナイロン)、フッ素樹脂(PTFE、FEP等)、エラストマー等が挙げられる。具体的には、芳香族ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエステルイミド又は芳香族ポリアミドイミド、あるいはこれらのジイソシアネート変性、BPDA変性、スルホン変性樹脂のワニスなどの熱硬化性樹脂が好ましく用いられる。
コーティング層32は、パッド印刷により、上述した固体潤滑剤及び樹脂バインダーを含有するコーティング材35を、基材31の表面に塗布することで形成される。コーティング層32は、図4に示すように、複数の層が積層されて形成されている。なお、パッド印刷の詳細な説明については後述する。
コーティング層32は、主として、凹部33を具備する。
図3及び図4に示す凹部33は、コーティング層32の摺動面(表面)に形成される微細な穴(ディンプル)である。図3に示すように、凹部33は、コーティング層32の摺動面の全体に亘って点在するように複数形成されている。また、図例では、周方向(図3における概ね左右方向)に沿う複数の凹部33の列と、当該凹部33の列に対して径方向(図3における概ね上下方向)に隣り合う凹部33の列と、が互い違いとなるように(千鳥状に)配置されている。なお、このような態様に限られず、複数の凹部33が、径方向に沿って整列するように配置してもよく、また、複数の凹部33をランダムに配置してもよい。
凹部33は、長穴状に形成されている。図例では、凹部33は、斜板3の厚さ方向に見て、一方向に長尺な略楕円状とされている。また、凹部33は、長手方向が斜板3の径方向に沿うように配置される。図3に示すように、凹部33は、長手方向の寸法L1が200μm以下であり、短手方向の寸法L2が50μm以上である。本実施形態では、凹部33は、長手方向の寸法L1が100μm〜200μmとされ、短手方向の寸法L2が50μm〜150μmとされている。なお、本実施形態では、全ての凹部33が長穴状とされた例を示しているが、このような態様に限られず、一部に長穴状に形成された凹部33が含まれるような構成としてもよい。この場合、凹部33には、真円状や多角形状等、種々の形状のものが含まれていてもよい。
凹部33は、周方向に沿うピッチが、200μm〜300μmとされている。また、凹部33は、最も深い部分の深さ寸法が3μm〜5μmとされている。図4に示すように、凹部33は、内周面(壁面)が、内径中心側に向かうに従い深さ寸法が大きくなるように傾斜し、当該内周面よりも内径中心側の略平坦面状の部分が、最も深い部分となっている。
また、コーティング層32の厚さ方向に見た面積に対する凹部33の厚さ方向に見た面積の割合は、13%〜26%とされている。なお、上述したコーティング層32の面積に対する凹部33の面積の割合は、コーティング層32の全体において上記範囲となっているものに限られず、コーティング層32の少なくとも一部において上記範囲となっていればよい。図3では、一辺の長さが1mmの正方形を二点鎖線で示しており、上記正方形で囲まれたコーティング層32の面積(1平方mmあたりの面積)に対する上記正方形で囲まれた凹部33の面積の割合が、21%である例を示している。
また、凹部33は、周縁部34を有する。
周縁部34は、摺動面において、凹部33の周縁に沿う部分である。周縁部34は、摺動面において、斜板3の厚さ方向に突出している。周縁部34は、摺動面に対する突出寸法が0.5μm〜2μmとされている。
以下では、図5及び図6を用いて、パッド印刷によってコーティング層32を形成する工程について説明する。ここで、パッド印刷とは、印刷される図柄(パターン)に対応した凹所61を有する凹版6に塗料(コーティング材35)を供給し、当該塗料を、柔軟性を有するパッド7を介して、印刷対象(基材31)に転写させる印刷方法である。
まず、図5(a)に示すように、凹版6の凹所61にコーティング材35を供給する。上記凹版6の凹所61は、コーティング層32に対応する形状とされている。また、凹所61には、当該凹所の底面から厚さ方向に突出する複数の突部62が、点在するように設けられている。当該突部62の突出寸法は、凹所61の深さ寸法と同寸法とされている。
次いで、図5(b)に示すように、コーティング材35が供給された凹版6にパッド7を押し付ける。これにより、凹所61のコーティング材35をパッド7に付着させる。次いで、コーティング材35を付着させたパッド7を凹版6に対して離間させる。この状態では、図5(c)に示すように、コーティング材35に、複数の突部62に対応した孔36が形成される。
次いで、図6(a)及び図6(b)に示すように、コーティング材35が付着したパッド7を基材31の表面に押し付けけることで、コーティング材35を基材31に塗布する。これにより、図6(c)に示すように、上述した突部62に対応した孔36を有するコーティング材35が基材31に転写される。当該コーティング材35が硬化することで、コーティング層32が形成される。また、コーティング材35に形成された複数の孔36は、コーティング層32の凹部33を構成する。
上述したような工程によってコーティング層32を形成することで、複数の凹部33を容易に形成することができる。すなわち、例えば、切削加工によっては、上記凹部33のような微細な穴を形成し難いことが考えられるが、上述した工程を用いたことで、凹部33を有するコーティング層32を容易に形成することができる。
本実施形態では、複数のコーティング材35を積層して、コーティング層32を形成している。図例では、すでに複数のコーティング材35が設けられた基材31に、上述した複数の孔36が形成されたコーティング材35を転写した例を示している。なお、図例では、すでに基材31に設けられたコーティング材35には孔36が形成されていないように図示されているが、上記基材31に設けられたコーティング材35にも、孔36が形成されていてもよい。すなわち、上述したような孔36が形成された複数のコーティング材35を積層してコーティング層32を形成してもよい。
以下では、上述の如く構成されたコンプレッサ1の動作の概略について説明する。
図1に示すように、コンプレッサ1において回転軸2が回転すると、当該回転軸2と共に斜板3も回転する。斜板3は回転軸2の軸線方向に対して傾いているため、当該斜板3はシュー5を介してピストン4を軸線方向に往復移動(摺動)させることになる。この際、シュー5の第二摺動面52は斜板3の摺動面を摺動する。
この際に、斜板3の摺動面に形成された凹部33内に潤滑油が保持されるため、凹部33内に保持された潤滑油によって、シュー5と斜板3との間における油膜の形成が促される。これにより、斜板3に供給される潤滑油の供給量が少ない貧潤滑状態であっても耐焼付性を向上させることができる。
また、斜板3の摺動面に凹部33を形成したことで、当該凹部33によって潤滑油中の異物を捕捉することができる。本実施形態では、凹部33を長穴状に形成しているので、例えば、凹部33の短手寸法の内径と同程度の内径の丸穴を形成したものと比べて、摺動面積を確保しつつ、より大きな異物を捕捉することができる。また、長穴状に形成された凹部33を、長手方向が斜板3の径方向に沿うように配置しているので、例えば、凹部33の長手方向が斜板3の周方向に沿う方向に配置されたものと比べて、斜板3の摺動に伴い広範囲に亘って異物を捕捉することができる。
また、凹部33の周縁部34を、摺動面において斜板3の厚さ方向に突出させたことで、より確実に潤滑油を保持することができる。
また、周縁部34を突出させたことで、更に以下のような効果を奏する。上述したようなコンプレッサ1に用いられる斜板3は、コンプレッサ1へ組み付けられる際に潤滑油が供給されることが考えられる。この場合に、上記コンプレッサ1が設置された製品が、例えば、運転時まで長期保管された場合でも、上述した周縁部34によって斜板3の潤滑油を保持し易い構成とすることができる。なお、上記突出した周縁部34は、摺動面において僅かに突出したものであるので、上述した運転によってシュー5の第二摺動面52と摺動することにより磨耗する。これにより、運転後においては、コーティング層32の形状が第二摺動面52に対して馴染むこととなる。
以上の如く、本実施形態に係る斜板3(コンプレッサ用斜板)は、
基材31と、
前記基材31の表面を被覆し、摺動面を構成すると共に、前記摺動面に点在する複数の凹部33が形成されているコーティング層32と、
を具備するものである。
このように構成することにより、貧潤滑状態において耐焼付性を向上させることができる。すなわち、摺動面に点在する複数の凹部33が形成されているので、当該凹部33によって潤滑油を保持することができ、摺動面とシュー5の第二摺動面52との間に介在される油膜の形成を促すことができ、ひいては耐焼付性を向上させることができる。また、凹部33によって潤滑油中の異物を捕捉することができる。
また、前記コーティング層32は、前記摺動面において、前記凹部33の周縁部34が、当該斜板3の厚さ方向に突出しているものである。
このように構成することにより、凹部33に潤滑油をより保持させ易い構成とすることができる。すなわち、凹部33の周縁部34によって、より確実に潤滑油を保持することができる。また、斜板3は、コンプレッサ1へ組み付けられる際に潤滑油が供給されることが考えられる。本実施形態では、斜板3を上述した構成としたことで、上記コンプレッサ1が設置された製品が、運転時まで長期保管された場合でも、斜板3の潤滑油を保持し易い構成とすることができる。
また、前記凹部33には、長穴状に形成されたものが含まれるものである。
このように構成することにより、例えば、凹部33の短手寸法の内径と同程度の内径の丸穴を形成したものと比べて、摺動面積を確保しつつ、より大きな異物を捕捉することができる。
また、前記凹部33のうち、長穴状に形成されたものは、長手方向が当該斜板3の径方向に沿うように配置されているものである。
このように構成することにより、例えば、凹部33の長手方向が斜板3の周方向に沿う方向に配置されたものと比べて、斜板3の摺動に伴い広範囲に亘って異物を捕捉することができる。
また、前記凹部33のうち、長穴状に形成されたものは、長手方向の寸法L1が200μm以下であり、短手方向の寸法L2が50μm以上であるものである。
このように構成することにより、より好適に、凹部33によって潤滑油を保持すると共に、潤滑油中の異物を捕捉することができる。
また、前記凹部33は、最も深い部分の深さ寸法が3μm〜5μmであるものである。
このように構成することにより、より好適に、凹部33によって潤滑油を保持すると共に、潤滑油中の異物を捕捉することができる。
また、前記コーティング層32の厚さ方向に見た面積に対する前記凹部33の厚さ方向に見た面積の割合は、13%〜26%であるものである。
このように構成することにより、より好適に、凹部33によって潤滑油を保持すると共に、潤滑油中の異物を捕捉することができる。
また、前記コーティング層32は、前記複数の凹部33を構成する複数の孔36が形成されたコーティング材35が、パッド印刷により前記基材31の表面に塗布されることで形成されているものである。
このように構成することにより、複数の凹部33を容易に形成可能なものとすることができる。すなわち、例えば、切削加工によっては、凹部33のような微細な穴を形成し難いことが考えられるが、パッド印刷を用いたことで、複数の凹部33を容易に形成可能なものとすることができる。
なお、本実施形態に係る斜板3は、本発明に係るコンプレッサ用斜板の実施の一形態である。
以上、本発明の第一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、コーティング層32は、摺動面において、凹部33の周縁部34が、斜板3の厚さ方向に突出しているものとしたが、当該周縁部34が突出していないものとしてもよい。
また、上記実施形態においては、凹部33を長穴状に形成した例を示したが、このような態様に限られず、長穴状に形成された凹部33が含まれないものとしてもよい。また、凹部33は、上記実施形態において記載した形状や寸法、配置、個数、深さに限定されない。凹部33の形状や寸法、配置、個数、深さは、当該凹部33に好適に潤滑油を保持させる観点や、好適に潤滑油中の異物を捕捉させる観点等から適宜決定するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、複数の凹部33を構成する複数の孔36が形成されたコーティング材35を、パッド印刷によって基材31の表面に塗布することでコーティング層32を形成したものとしているが、このような態様に限られず、種々の方法によって上記コーティング層32を形成してもよい。
3 斜板(コンプレッサ用斜板)
31 基材
32 コーティング層
33 凹部
34 周縁部
35 コーティング材
36 孔

Claims (8)

  1. 基材と、
    前記基材の表面を被覆し、摺動面を構成すると共に、前記摺動面に点在する複数の凹部が形成されているコーティング層と、
    を具備する、
    コンプレッサ用斜板。
  2. 前記コーティング層は、
    前記摺動面において、前記凹部の周縁部が、当該コンプレッサ用斜板の厚さ方向に突出している、
    請求項1に記載のコンプレッサ用斜板。
  3. 前記凹部には、
    長穴状に形成されたものが含まれる、
    請求項1又は請求項2に記載のコンプレッサ用斜板。
  4. 前記凹部のうち、長穴状に形成されたものは、
    長手方向が当該コンプレッサ用斜板の径方向に沿うように配置されている、
    請求項3に記載のコンプレッサ用斜板。
  5. 前記凹部のうち、長穴状に形成されたものは、
    長手方向の寸法が200μm以下であり、短手方向の寸法が50μm以上である、
    請求項3又は請求項4に記載のコンプレッサ用斜板。
  6. 前記凹部は、
    最も深い部分の深さ寸法が3μm〜5μmである、
    請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のコンプレッサ用斜板。
  7. 前記コーティング層の厚さ方向に見た面積に対する前記凹部の厚さ方向に見た面積の割合は、13%〜26%である、
    請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載のコンプレッサ用斜板。
  8. 前記コーティング層は、
    前記複数の凹部を構成する複数の孔が形成されたコーティング材が、パッド印刷により前記基材の表面に塗布されることで形成されている、
    請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のコンプレッサ用斜板。
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