JP2016121432A - 厚金網及びその編網方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】より多くの土砂や客土を長期に亘り保持・確保し得る厚金網の提供を課題とする。【解決手段】螺旋状に折曲した複数の列線2,2を各折曲部21,21で順次連結してなると共に、列線進行方向における端面視で、各列線2,2の描く螺旋形状Xが非扁平の厚金網である。列線2における金網表面側に臨む上線22と、列線2における金網裏面側に臨む下線23の双方に曲げ部分3,3を設けたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、螺旋状に折曲した複数の列線を各折曲部で順次連結してなる金網に関し、詳細には、列線進行方向における端面視で各列線の描く螺旋形状が非扁平の所謂厚金網(厚型金網)に関する。
この種の従来技術として、本出願人が過去に出願した厚金網が知られている(特許文献1参照)。
この厚金網100は、主に落石防護柵用の網として用いられ、その形状は、一般的な扁平の菱形金網と異なり、図5及び図6に示すように列線進行方向における端面視で各列線101の描く螺旋形状が長方形になっている。
すなわち、各列線101において、金網表面側に臨む部位102と、金網裏面側に臨む部位103とが、通常の金網に比べて厚さ方向に互いに大きく離間しており、このような編網構造を有することで金網の伸延性を増加させ、落石に対する衝撃吸収能力を高めている。
特開平11−336025号公報
また、近年、上記のような厚金網は、斜面の風化・浸食に伴う土砂災害の予防工、並びに斜面の緑化植生工用の敷設ネットとして用いられている。
上記の厚金網は、上述の如く列線進行方向における端面視で厚みを有するため、汎用の扁平菱形金網に較べて土砂及び客土(植生基材層)の保持力に優れている。このため既存の扁平菱形金網に換えて厚金網を敷設すると、多くの土砂及び客土を斜面上に保持することができる。
本出願人は、より多くの土砂や客土を斜面に保持すべく、厚金網敷設後の斜面の状況を観察した。すなわち、施工後の降雨に着目し、この降雨による土砂や客土の流れ出しを抑制することで、より多くの土砂や客土を、長期に亘り斜面上に保持・確保できる事を見出した。
とりわけ、山間の斜面や谷間における土砂災害の予防工では、相当量の雨量が見込まれるため、降雨対策は重要な課題である。また、斜面の緑化植生工では、客土の流出が発生すると緑化植生そのものが困難になり、また、その修繕に多くの費用を要する。
本発明は、このような背景を考慮してなされたもので、より多くの土砂や客土を長期に亘り保持、確保し得る厚金網の提供を課題とする。
上記した課題を解決するため、本発明は、
螺旋状に折曲した複数の列線を各折曲部で順次連結してなると共に、列線進行方向における端面視で各列線の描く螺旋形状が非扁平の厚金網であって、
前記列線における金網表面側に臨む上線と、前記列線における金網裏面側に臨む下線の少なくとも一方に曲げ部分が設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、列線の上線及び下線の何れか一方に曲げ部分を設け、この曲げ部分における列線の曲がりによって厚金網全域で目合いを詰めている。すなわち、厚金網の素線密度を厚金網全域で高め、これによって厚金網内に保持される土砂や客土の保持力を高めている。
ここで非扁平とは、螺旋状の各列線において、金網表面側に臨む部位と金網裏面側に臨む部位との少なくとも一方が曲げ部分を有し、各列線の描く螺旋形状が長方形等の扁平形状でないことをいう。
また、前記列線は、円弧状に曲げられるか、または、前記曲げ部分に角部が形成され、二辺の直線状からなるように折り曲げられる構成でもよい。
後者の構成では、曲げ部分の局所的な曲げ加工によって、列線にいわゆる加工硬化が生じるため列線が撓みづらくなる。
このような構成によれば、曲げ部分を間に挟む列線のなす角θ1が、θ1<180となるように折り曲げ角度が設定された場合、つまり、この条件で列線を折り曲げると、列線は、曲げ部分において厚金網の厚さを増す方向に折れ曲がる。また、このように列線を折り曲げることで、厚金網の厚さが増し、その分、上線および下線の間に挟み込める土砂及び客土の量を増加させることができる。また、金網全体の目合いが詰まることによっても、挟み込める土砂及び客土の量が増加する。
なお、曲げ部分を間に挟む列線のなす角θ1を、θ1>180°とした場合は、厚金網の厚みは増加しないが、金網の厚み方向の内側に曲げ部分が突出するため、土砂及び客土の保持力が向上する。
上記のように、この厚金網は、浸食防止用ネットとして好適に用いることができる。
すなわち、この厚金網の適用例として、斜面の風化・浸食に伴う土砂災害の予防工、並びに斜面の緑化植生工用の敷設ネットなどを例示できる。
また、上記した課題を解決するため、本発明は、以下の編網方法を提供する。
すなわち、螺旋状に折曲した複数の列線を各折曲部で順次連結してなると共に、列線進行方向における端面視で各列線の描く螺旋形状が非扁平の厚金網の編網方法であって、
前記列線における金網表面側に臨む上線と、前記列線における金網裏面側に臨む下線の少なくとも一方に曲げ部分を形成する工程を含むことを特徴とする。
また、前記列線を前記曲げ部分で二辺の直線状からなるように折り曲げてもよい。
また、前記曲げ部分における列線の折り曲げ角度で、この曲げ部分を間に挟む列線のなす角θ1を、80°から130°に設定することができる。また、より好ましくは、90°から120°とするのがよい。
以上、本発明によれば、より多くの土砂や客土を長期に亘り保持・確保し得る厚金網及びその編網方法を提供できる。
実施の形態1に係る厚金網の正面図。 図1に示す厚金網の側面図。 実施の形態2に係る厚金網の側面図 実施の形態3に係る厚金網であって、浸食耐久試験で用いた厚金網の側面図。 試験装置の概略構成図。 従来の厚金網を示す正面図。 図6に示す従来の厚金網の側面図。
<実施の形態1>
以下、図面を参照して本発明の厚金網1を説明する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に示す厚金網1は、螺旋状に折曲した複数の列線2を各折曲部21で順次連結してなると共に、列線進行方向における端面視で各列線2の描く螺旋形状が非扁平の編網構造を有する。
この厚金網を示す図面において、この厚金網の正面視に相当する図1では各列線2は、折り曲げられながら左右方向に延設されている。また、列線2は同図において上下多段に設けられ、隣り合う列線2,2間において、各列線2,2の折曲部21,21は互いに絡み合うように連結されている。
また、列線進行方向(図1において左右方向)に直交する方向の端面視に相当する図2では、各列線2において、金網表面側に臨む部位22と金網裏面側に臨む部位23とが、金網厚さ方向に十分離れて位置し、かつ、曲げ部分3を有する。本発明では、これを以て非扁平と称する。
以下において、金網表面側に臨む部位22を列線の上線22と、金網裏面側に臨む部位23を列線の下線23と、それぞれ称することとする。
本実施の形態に示す厚金網1では、上記の編網構造に加えて、各列線2の上線22と下線23の双方に曲げ部分3を設けている。曲げ部分3は、この厚金網特有の構造であり、この曲げ部分3において各列線の上線22と下線23に曲げ加工を施している。ここで折り曲げ部分の角度θ1は、120°である。
次に、この曲げ部分3について詳述する。
列線の上線22及び下線23の双方に設けられる曲げ部分3は、それぞれ厚金網1の厚さを増す方向に折り曲げられている。具体的には、曲げ部分3を間に挟む列線のなす角θ1が180°未満となるように折り曲げ角度が設定され(図2)、また、その曲げ角度は、上線22と下線23で等角になっている。つまり、図2に示すように、上線22と下線23は相反する方向に折り曲げられ、列線進行方向における端面視では、各列線2の描く螺旋形状(図2中のX参照)が略六角形になっている。
なお、曲げ部分3を間に挟む列線のなす角度θ1は、80°から130°に設定することができる。また、より好ましくは、90°から120°の範囲とするのがよい。
また、このように上線22および下線23に曲げ部分3を設けることで、図1中の距離Lが短くなって金網の目合いが詰まり、金網全域において、内部を厚さ方向に走る列線2が密に配設される。なお、以下の説明では、列線2において金網厚さ方向に走る部位を縦線24と称する。
曲げ部分3と縦線24との関係に着目すると、この厚金網1では、上線22及び下線23を金網厚さ方向に折り曲げているため、金網表裏面に沿って走る上線22及び下線23に縦方向(金網厚さ方向)の変位を与えることができる。つまり、上線22及び下線23の曲げ角度に応じた縦方向(金網厚さ方向)の変位を縦線24の長さに実質加算できるため、縦線24の実質的長さは実長よりも長くなる。
さらに、各列線2の螺旋ピッチ(図1中の符号P)と縦線24との関係に着目すると、この厚金網1では、各列線2の螺旋ピッチPを詰めることなく縦線24を密に配設できる。言い換えれば、上線22及び下線23に曲げ部分3を設けたことで、網目の線角度(図1中θ)を小さくすることなく、縦線24を密に配設できた。
このようにこの厚金網1の編網構造は、上線22及び下線23の曲げ部分3における列線2,2の曲がりによって線角度を小さくすることなく、厚金網全域の素線密度を増やすことができる。
<実施の形態2>
図3には実施の形態2に係る厚金網が示されている。この厚金網1Aは、上線22及び下線23の曲げ部分3において、上線22および下線23がわずかに折り曲げられている(θ1=175°)また、隣り合う列線2,2間で絡み合う折曲部21も曲げ部分3同様の曲げ角で折り曲げられている。このように、θ1の角度は180°よりもわずかに小さいものであるが、この構造でも目合いが詰まる結果、上記の実施の形態1と同様に、金網の目合いが詰まり、金網全域において、内部を厚さ方向に走る列線2を、従来のものに比べて密に配設することができる。
<実施の形態3>
実施の形態1では、列線進行方向における端面視で六角形の厚金網1(図2)を例示したが、実施の形態3のものは、列線進行方向における端面視で各列線の描く螺旋形状が菱形の厚金網1Bである(図4参照)。
この厚金網1Bは、上線22及び下線23の曲げ部分3において、上線22および下線23がほぼ90°折り曲げられている。また、隣り合う列線2,2間で絡み合う折曲部21も曲げ部分3同様ほぼ90°の曲げ角で折り曲げられている。なお、この厚金網1Bでは、縦線24に相当する箇所が図面上見受けられないが、上述の如く上線22及び下線23の曲げ部分3から折曲部21に掛けての区間が、実質、縦線24として機能するため、上記した実施の形態2同様の作用効果を有する。
続いて、上記編網構造の厚金網1を土砂の浸食(流出)防止ネットに適用した場合について説明する。
通常、浸食防止ネットとして用いられる厚金網1は、載荷重に対する耐力を考慮して設置方向が決定される。ここで厚金網1の耐力を説明すると、厚金網1を構成している列線2は、上述の如く螺旋構造を有する。このため各列線2は、列線進行方向に対するピッチの変化(伸び)によって列線進行方向に変形し易くなる。したがって、厚金網1を設置する際には、これら各列線2の変形を抑制すべく列線2を斜面に対して横向きに設置する。
このように厚金網1を設置することで、斜面下方への厚金網1の伸びが抑制され、厚金網1によって斜面上に保持される土砂は、斜面下方にずれ落ちること無く斜面上に安定して保持される。
また、土砂に作用する保持力と縦線24との関係を述べると、保持力は、縦線24の数に比例して大きくなる。すなわち、土砂の保持力を生み出す抗力の多くは、縦線24に対する土砂の引っ掛かりによって得られるため、通常、縦線24を密に配設する程、土砂の保持力は増す関係にある。
この点、本発明の厚金網1は、各列線2の上線22および下線23に曲げ部分3を設けて網目合いを詰め、これによって厚金網全域に縦線24を密に配設することができる。したがって、斜面上の土砂は、これら密に配設された縦線24によって大きな抗力を受け、結果として斜面上に安定して保持される。
土砂に作用する保持力は、斜面に保持される土砂の量にも比例する。すなわち、土砂の保持力を生み出す抗力は、縦線24と土砂の引っ掛かりのみならず、土砂と斜面との間に作用する摩擦力によっても生み出される。
この点、本発明の厚金網1は、各列線2の上線22および下線23に曲げ部分3を設けたことで上線22及び下線23における縦方向(斜面垂直方向)の変位を縦線24の長さに換算して加算でき、また、これによって金網の厚さを増すことができるため、より多くの土砂を斜面上に保持できる。したがって、土砂と斜面との間に作用する摩擦力が増加し、土砂は、斜面から滑り落ちることが抑制され、より安定して保持される。
さらに、土砂の保持力と線角度(図1中のθ)との関係を述べると、線角度θは、土砂を保持する上では広角が望ましい。すなわち、斜面に沿って土砂がずれ落ちる方向と、その直下に位置する列線2とのなす角が大きい程、土砂は安定して列線上方に支持される。
本発明の厚金網1は、線角度θを大きく設定して、かつ、目合いを詰めて編網できるため土砂等の保持において有利である。この場合の線角度θは、例えば55°から65°の範囲に設定することが好ましいが、これに限定されるものではない。
また、降雨と線角度との関係に言及すれば、降雨に伴い各列線2をしたたり落ちる水滴は線角度が小さいほど早く流れ落ちる。このため線角度が小さくなる程、水滴は、列線周囲の土砂に浸透する割合が減少して、列線伝いに流れ落ちる量が増加するので、浸食度合いを高める水路が形成されやすくなる。
この点、本発明の厚金網1は、線角度θを小さくすること無く編網できるため、列線2を伝って流れ落ちる水滴の多くは、列線周囲の土砂に浸透・拡散する。また、上述の各種作用による相乗効果も相まって、降雨時における土砂の浸食や流出が、抑制されることになる。
したがって、このような編網構造を有する本発明の厚金網を浸食防止用ネットとして斜面に敷設すると、従来に増して、より多くの土砂を安定して斜面上に保持することができる。また、ネット敷設後における降雨に対しても、高い浸食抑制効果が得られるため、長期に亘り土砂を斜面に安定して保持できる。
本発明の厚金網1は、列線の上線22及び下線23に曲げ加工を施しているため、この曲げ加工に起因した上線22及び下線23の加工硬化によって、金網厚さ方向に列線2が撓みづらく、例えば、敷設作業時において、作業員が厚金網の上に載ったとしても、金網厚さ方向に変形し難い構造であるため、その作業員の載荷重に対して強い抗力を示す。また、これによって設計通りの土砂を、安定して斜面上に保持、確保できるという効果も得られる。
<試験例1>
本発明の実施の形態3に係る厚金網1B(図4)を用いて、斜面の浸食に対する耐久試験を実施した。
以下、この浸食耐久試験の詳細を説明する。
1.試験概要
緑化植生工用の施工面に見立てた斜面において、本発明の優位性を実証すべく、従来型厚金網を適用した場合と、本発明の厚金網を適用した場合とで、浸食度合いを比較する。
2.試験方法
所定の勾配を有する合板50を設置し、さらに合板上方に孔の空いた水道ホース51を設置した(図5参照)。また、表面に従来型厚金網を敷設した合板、及び本発明の厚金網を敷設した合板をそれぞれ用意し、それぞれの合板に対して手作業で客土を塗布して施工面に見立てた。また、水道ホース51からの散水を人工降雨に見立て、各厚金網によって保持される客土に水を供給した(想定降雨量100mm/hr)。また、所定時間経過後に各施工面における客土の浸食状況を比較した。
3.試験体
以下のような試験体1から3を用いた。
試験体1 従来型の厚金網(曲げ角度0°/線角度60°/網目合70mm)
試験体2 従来型の厚金網(曲げ角度0°/線角度30°/網目合70mm)
*狭ピッチ仕様
試験体3 本発明に係る厚金網(曲げ角度90°/線角度60°/網目合58mm)
4.試験結果
試験結果を表1に示す。
Figure 2016121432
○:客土の流出なし △:客土の流出小 ×:客土の流出大
5.評価
試験体3については、客土の流出を確認できなかった。
試験体1及び試験体2では、人工降雨に伴って客土の浸食が確認された。試験体1では客土の流出場所に沿って客土の浸食を伴う水路の形成が1本見られた。試験体2では、3本の同様の水路の形成が見られた。
6.考察
線角度の等しい試験体1と試験体3との比較結果から、目合いが狭いほど浸食抑制効果が高いということが確認できた。
また、目合いの等しい試験体1と試験体2との比較結果によれば、線角度が広いほど浸食抑制効果が高いということが確認できた。
7.まとめ
本発明の厚金網1Aは、線角度を小さくすること無く目合いを詰めることができるため、従来型の厚金網(試験体1、及び試験体2)に較べて、高い浸食抑制効果が得られた。
また、本発明者のさらなる実験によれば、本発明の厚金網1Aにおける浸食が、従来型の厚金網(試験体2)と同等の浸食状況に至る時間を計測したところ、2倍以上の時間を要した。すなわち、本発明の厚金網1Aは、従来型厚金網1に較べて2倍以上の浸食抑制効果が得られたと言える。
なお、上記した実施の形態は、あくまでも本発明の一実施の形態であり、本発明に係る厚金網は各種仕様に応じて変更できる。
例えば、上記した実施の形態では、本発明の厚金網を土砂や客土の浸食防止用ネットに適用したが、他の実施例として、例えば、斜面等における砂礫の飛散防止ネット等にも使用できる。
上記した実施の形態では、列線2の上線22及び下線23に各々一カ所ずつ曲げ部分3を設けているが、2カ所、3カ所と曲げ部分3を増やしても良い。また、上線22および下線23の何れか一方のみに曲げ部分を設けても良い。すなわち、列線進行方向における端面視で各列線2の描く形状は、6角形及び菱形に限られず、5角形、8角形等、様々な形状を選択できる。
本実施の形態では、上線22および下線23の曲げ部分3において、各列線2,2をそれぞれ厚金網1の厚さを増す方向に折り曲げているが、線角度を小さくすること無く目合いを詰める目的で考えると、曲げ部分3の曲げ方は様々例示できる。例えば、上記した実施の形態では、曲げ部分3における列線2のなす角θ1を80°から130°の範囲で設定しているが、逆にθ1に180°よりも大きい曲げ角度を設定し、曲げ部分3を厚金網1の内側に曲げ込んでも良い。また、曲げ部分3の曲げ方も、単に列線2を二辺の直線状からなる形状に折り曲げる所謂局所的な曲げに留まらず、曲げ部分3を緩やかなカーブで構成するか、或いは上線22、下線23,及び縦線24が一連のカーブで繋がるループ形状など、様々な曲げ方を例示できる。
このように本発明の厚金網1は、特許請求の範囲の記載を逸脱しない限りにおいて、様々な形態とすることができる。
1 厚金網
1A 厚金網
2 列線
3 曲げ部分
21 折曲部
22 上線
23 下線
24 縦線
50 合板
51 水道ホース
L 目合い
P 螺旋ピッチ
X 螺旋形状
θ 線角度
θ1 列線のなす角

Claims (7)

  1. 螺旋状に折曲した複数の列線を各折曲部で順次連結してなると共に、列線進行方向における端面視で各列線の描く螺旋形状が非扁平の厚金網であって、
    前記列線における金網表面側に臨む上線と、前記列線における金網裏面側に臨む下線の少なくとも一方に曲げ部分が設けられていることを特徴とする厚金網。
  2. 前記列線は、前記曲げ部分が二辺の直線状からなるように折り曲げられていることを特徴とする請求項1に記載の厚金網。
  3. 前記曲げ部分における列線の折り曲げ角度は、前記曲げ部分を間に挟む列線のなす角で80°から130°となるように設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の厚金網。
  4. 前記厚金網は、浸食防止用ネットであることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の厚金網。
  5. 螺旋状に折曲した複数の列線を各折曲部で順次連結してなると共に、列線進行方向における端面視で各列線の描く螺旋形状が非扁平の厚金網の編網方法であって、
    前記列線における金網表面側に臨む上線と、前記列線における金網裏面側に臨む下線の少なくとも一方に曲げ部分を設けたことを特徴とする厚金網の編網方法。
  6. 前記列線を前記曲げ部分において二辺の直線状からなるように折り曲げたことを特徴とする請求項5に記載の厚金網の編網方法。
  7. 前記曲げ部分における列線の折り曲げ角度を、この曲げ部分を間に挟む列線のなす角で80°から130°となるように設定したことを特徴とする請求項5又は6に記載の厚金網の編網方法。
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