JP2016121320A - アスファルト組成物 - Google Patents

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昌洋 佐野
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Abstract

【課題】小粒径の骨材を用いた薄層型の排水性舗装であっても高い強度と耐久性を確保することのできるアスファルト組成物を提供する。【解決手段】ベースアスファルトと、13重量%以上15重量%以下のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)と、を含有し、前記SBSは、第1のSBSと、前記第1のSBSよりも分子長が小さく、スチレン含有比率が高い第2のSBSとの混合物であり、前記第1のSBSにおける分子長は、前記第2のSBSにおける分子長の1.8倍以上とされ、前記第1のSBSにおけるスチレンブロック長をLS1とし、前記第2のSBSにおけるスチレンブロック長をLS2としたとき、LS2/LS1が0.7〜1.4であり、前記第1のSBSの添加量/前記第2のSBSの添加量が0.25以上1.00以下であることを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、排水性舗装用混合物に用いられる高耐久性のアスファルト組成物に関する。
従来、アスファルトは道路舗装及び防水等の幅広い分野で使用されている。アスファルト組成物の用途の1つに、舗装表面から雨水を効果的に排水させることが可能な排水性舗装がある。排水性舗装は高速道路や一般道で多く施工され、走行時の安全確保や騒音対策に大きく貢献している。
排水性舗装では、雨水を舗装表面から基層に通すために骨材と骨材の間に空隙をもたせる必要がある。そのため、排水性舗装では、骨材同士の接触点が少ない状況下で骨材同士を強固に接着すべく、骨材の把握力の大きなバインダを含有するアスファルト混合物が用いられている。
このような排水性舗装では骨材間の間隙に起因して舗装の破損が生じやすく、特に最上部にある舗装が大きな範囲にわたりまとまって脱落するポットホールの発生頻度の増加が懸念されるとともに、走行車両の車輪がポットホールに落下することで生じる走行車両の破損が懸念され、これらの懸念の解消が喫緊の課題となっていた。
更に、排水性舗装に用いられるアスファルト組成物は、従来の舗装に用いられるものと比較し高価であるため、排水性舗装の敷設コストを増加させる原因となっていた。
そこで、ポットホールが発生した際の影響の低減及び排水性舗装の敷設コストの低減を目的として、従来5cm程度の厚さで敷設されていた道路舗装の表層部分を、小粒径の骨材を用いて3cm程度のものとする排水性舗装の薄層化が行われている。
こうした薄層型の排水性舗装では、従来の排水性舗装に用いられる骨材と比較して大幅に粒径の小さい、5mm以下の粒径を有する骨材が用いられている。
こうした小粒径の骨材を用いることで、排水性舗装の表面を薄層化することができるため、ポットホールが発生してもその深さを小さくすることができ、車両の走行への支障を低減することができる。
また、従来の粒径の骨材を用いたものと比較して舗装の薄層化が可能となり、敷設に用いる資材の量を削減することができ、低コスト化を実現することができる。
更に、使用する骨材の粒径を小さくすることで路面の凹凸を従来よりも少なくすることができ、当該凹凸に起因して発生する車両の走行音を小さくすることができるという効果も生じる。
特開2005−48001号公報
しかし、小粒径の骨材を用いて排水性舗装を敷設する場合、従来のアスファルト組成物では、骨材同士のかみ合わせによる舗装強度の確保が難しくなっていた。
これは、小粒径の骨材のみにより構成される排水性舗装では、大きな粒径の骨材を含むものと比較して、骨材同士のかみ合わせによる舗装強度の確保が難しく構造体としての強度が不足し、走行車両による荷重等により骨材が排水性舗装の構造内において変位するためである。
このため、従来のアスファルト組成物ではこの変位を防止するための保持力、耐久力が不十分であった。
そして、従来の薄層型の排水性舗装では、ポットホールの発生による影響は小さくなるものの、その発生頻度を低くすることは難しく、また轍ぼれが発生する等、舗装の耐久性への懸念が生じていた。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、小粒径の骨材を用いた薄層型の排水性舗装であっても高い強度と耐久性を確保することのできるアスファルト組成物を提供することを目的とする。
また、これに加えて、近年の道路交通量増加に伴う道路舗装への負荷が増大し、轍ぼれに加えて舗装の穴あき(ポットホール)等の破損による補修工事が増加傾向にある。特に高速道路の道路舗装では、上述の排水性舗装の下部に舗設される基層混合物に、強度及び耐水性に優れる材料を用いている。
これに対して、橋梁上に舗設される高速道路等の道路舗装は、冬期など温度が低下しやすい環境下で施工を行う必要があることから、かかる低温下でも良好な施工性を確保することが可能なアスファルト組成物が求められる。特にコンクリート橋では、そもそもセメントコンクリートの表面自体が平坦性を欠くものであるから、舗装時に表面の平坦性を高くするために、アスファルト混合物の流動性を高くする必要がある。
従来の基層用アスファルト組成物は、高い耐水性と強度を実現するために、アスファルトの粘度を高く設定しているため、施工時にこれらの流動性を向上させるために一定以上の温度まで加熱をする必要がある。特に寒冷地での舗装作業や、寒冷期において合材工場から施工現場までの距離が長い場合には、アスファルト組成物の温度が低下してしまい、流動性が悪化する結果、施工性が低下してしまうという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、高い強度と耐水性を確保すると共に、アスファルトの流動性を高くすることにより施工性を向上させることが可能なアスファルト組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上述した課題を解決するために、小粒径の骨材を用いた薄層型の排水性舗装であっても高い強度と耐久性を確保することのできるアスファルト組成物を発明した。
第1発明に係るアスファルト組成物は、ベースアスファルトと、13重量%以上15重量%以下のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)と、を含有し、前記SBSは、第1のSBSと、前記第1のSBSよりも分子長が小さく、スチレン含有比率が高い第2のSBSとの混合物であり、前記第1のSBSにおける分子長は、前記第2のSBSにおける分子長の1.8倍以上とされ、前記第1のSBSにおけるスチレンブロック長をLS1とし、前記第2のSBSにおけるスチレンブロック長をLS2としたとき、LS2/LS1が0.7〜1.4であり、前記第1のSBSの添加量/前記第2のSBSの添加量が0.25以上1.00以下であることを特徴とする。
第2の発明に係るアスファルト組成物は、ベースアスファルトと、8重量%以上15重量%以下のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)と、0重量%を超え5重量%以下のエチレンエチルアクリレート(EEA)と、を含有するアスファルト組成物であって、前記SBSと前記EEAとの混合物が総量で13重量%を超え15重量%未満であることを特徴とする。
第3発明に係るアスファルト組成物は、第2発明において、前記SBSは、第1のSBSと、前記第1のSBSよりも分子長が小さく、スチレン含有比率が高い第2のSBSとの混合物であり、前記第1のSBSにおける分子長は、前記第2のSBSにおける分子長の1.8倍以上とされ、前記第1のSBSにおけるスチレンブロック長をLS1とし、前記第2のSBSにおけるスチレンブロック長をLS2としたとき、LS2/LS1が0.7〜1.4である、ことを特徴とする。
第4発明に係るアスファルト組成物は、第3発明において、前記第1のSBSの添加量/前記第2のSBSの添加量が0.25以上1.00以下であることを特徴とする。
第5発明に係るアスファルト組成物は、第2〜第4発明の何れか1つにおいて、前記EEAのメルトマスフローレイト(以下「MFR」と表記)が5g/10分以下であることを特徴とする。
第6発明に係るアスファルト組成物は、第1〜第5発明の何れか1つにおいて、石油樹脂を6〜10重量%含有することを特徴とする。
第7発明に係るアスファルト組成物は、第1〜第6発明の何れか1つにおいて、剥離防止剤を1重量%以上含有することを特徴とする。
第8発明に係るアスファルト組成物は、ベースアスファルトと、6.5重量%以上11重量%以下のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)と、1重量%を超え3重量%未満のエチレンエチルアクリレート(EEA)とを含有し、 前記SBSは、第1のSBSと、前記第1のSBSよりも分子長が小さく、スチレン含有比率が高い第2のSBSとの混合物であり、前記第1のSBSにおける分子長は、前記第2のSBSにおける分子長の1.8倍以上とされ、前記第1のSBSにおけるスチレンブロック長をLS1とし、前記第2のSBSにおけるスチレンブロック長をLS2としたとき、LS2/LS1が0.7〜1.4であり、前記SBSと前記EEAの含有量の合計が9.5重量%以上12重量%以下であることを特徴とする。
第9発明に係るアスファルト組成物は、第8発明において、前記第1のSBSの添加量/前記第2のSBSの添加量が0.25以上1.00以下であることを特徴とする。
第10発明に係るアスファルト組成物は、第8又は第9発明において、更に剥離防止剤を0.2〜2.0重量%含有することを特徴とする。
上述した構成からなる本発明によれば、小粒径の骨材を用いた薄層型の排水性舗装であっても高い強度と耐久性を確保することが可能となる。
第1のSBS及び第2のSBSの形状及びサイズの詳細を示す図である。 SBSの具体的な化学構造を示す図である。 スチレンブロックの長さの測定手順について説明するための図である。
以下、本発明の実施形態に係るアスファルト組成物について詳細に説明する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係るアスファルト組成物は、ベースアスファルトと、第1のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)及び第1のSBSよりも分子量が小さくスチレン含有量が高い第2のSBSの混合物(以下「SBS混合物」という。)をアスファルト組成物全体に対して総量で13重量%以上15重量%以下含有する。
また、必要に応じて石油樹脂や剥離防止剤(樹脂酸や脂肪酸又は脂肪族アミド)が添加される。石油樹脂はアスファルト組成物全体に対して6〜10重量%含有されている。剥離防止剤はアスファルト組成物全体に対して0.2〜2重量%含有されている。
ベースアスファルト
第1実施形態におけるベースアスファルトとしては、例えば、ストレートアスファルト(JIS K 2207 参照)、ブローンアスファルト(JIS K 2207 参照)、溶剤脱瀝アスファルト(「新石油辞典」,石油学会編,1982年,p.308 参照)等のアスファルト又はこれらの混合物、並びにこのような各種アスファルトに芳香族系重質鉱油等が添加されたもの等を使用することができる。
また、本発明では使用するベースアスファルトとしては、溶剤脱瀝アスファルトに芳香族系重質鉱油を添加したアスファルトが好ましい。
溶剤脱瀝アスファルトとしては、プロパン、または、プロパンとブタンを使用したプロパン脱瀝アスファルトが好ましい。
芳香族系重質鉱油としては、石油系溶剤抽出油やJISK6200に規定されている、芳香族炭化水素を少なくとも35質量%含むアロマ系の炭化水素系プロセスオイル等や、原油の減圧蒸留残油をプロパン等により脱瀝して得られた溶剤脱瀝油を更にフルフラール等の極性溶剤を用いて溶剤抽出することにより、ブライトストック(重質潤滑油)を得る際の溶剤抽出油、すなわち、エキストラクトがある。
本発明では、芳香族重質鉱油としては、エキストラクトを添加することが好ましい。
本発明におけるエキストラクトの役割は、熱可塑性エラストマーのアスファルトへの溶解性を高め、貯蔵安定性において分離させないようにするもので、熱可塑性エラストマーの添加量が多いとエキストラクトの必要な添加量も増加する。また、熱可塑性エラストマーの添加量に対して必要以上のエキストラクトを添加すると強度が低下する。
アスファルト組成物全体に対するベースアスファルトの含有量は、73.0〜79.8重量%とされていることが望ましい。
アスファルト組成物全体に対するエキストラクトの含有量は、針入度、軟化点、貯蔵安定性、強度を示す複素弾性率とホイールトラッキング試験における動的安定度(DS値)、及び、低温性状を示す低温カンタブロ損失量を考慮して決められるが、本発明で検討した範囲では、アスファルト組成物全体に対するエキストラクトの含有量は10〜20重量%が好ましい。
使用したプロパン脱れきアスファルトの性状は、代表的な性状が針入度が13(1/10mm)、軟化点が61.5℃、15℃における密度が1066kg/m3であるもので
ある。また、使用したエキストラクトは、代表的な性状が100℃における動粘度が61.2mm2/s、40℃における動粘度が3970mm2/s、15℃における密度が976.4kg/m3であるのものである。
SBS
使用したSBSは、表1に示すように、第1のSBS、第2のSBSを使用している。第1のSBSは、分子量が150000であり、スチレン含有比率が30%である。また第2のSBSは、分子量が80000であり、スチレン含有比率が45%である。
Figure 2016121320
第1のSBSは、ベースアスファルトへの補強材として添加される熱可塑性エラストマーである。
第1のSBSの分子量は、12万〜25万とされている。この第1のSBSは、後述する第2のSBSと比較して分子量が大きく、一方のポリスチレンブロック(以下、スチレンブロックともいう。)からポリブタジエンブロック(以下、ブタジエンブロックともいう。)を経て他方のスチレンブロックを含む分子長が、第2のSBSより長く構成されている。
第1のSBSは、スチレン含有量が第1のSBS全体の25〜35質量%であり、好ましくは27〜33質量%である。ここでいうスチレン含有量とは、第1のSBS中に含まれているスチレンの質量%である。第2のSBSは、第1のSBSと同様に、ベースアスファルトへの補強材として添加される熱可塑性エラストマーである。
第2のSBSの分子量は、6万〜10万とされている。即ち、この第2のSBSは、第1のSBSよりも低分子量とされているため、一方のスチレンブロックからブタジエンブロックを経て他方のスチレンブロックを含む分子長が、第1のSBSより短く構成されている。
第2のSBSは、スチレン含有量が第2のSBS全体の40〜50質量%であり、好ましくは42〜48質量%である。ここでいうスチレン含有量とは、第2のSBS中に含まれているスチレンの質量%である。
図1は、第1のSBS及び第2のSBSの形状及びサイズの詳細を示す図である。上段の第1のSBSにおいて図中“S”で示したスチレンブロックの長さをLS1とし、第1のSBSの分子長をL1とし、図中“B”で示したブタジエンブロックの長さLB1は、L1−2×LS1で表される。
下段の第2のSBSにおいて図中“S”で示したスチレンブロックの長さをLS2とし、第2のSBSの分子長をL2とし、図中“B”で示したブタジエンブロックの長さLB2は、L2−2×LS2で表される。
本発明においては、この第1のSBSにおけるスチレンブロック長をLS1とし、第2のSBSにおけるスチレンブロック長をLS2としたとき、LS2/LS1が0.7〜1.4とされている必要がある。これにより、第1のSBSにおけるスチレンブロック長と、第2のSBSにおけるスチレンブロック長とが互いに大きく異なることが無くなる。このLS2/LS1は、望ましくは0.8〜1.25である。
また、第1のSBSにおける分子長L1は、第2のSBSにおける分子長L2の1.8倍以上とされている。これにより第1のSBSの分子長は、第2のSBSの分子長と比較して、相当長く構成することができる。なお、第1のSBSにおける分子長L1は、第2のSBSにおける分子長L2の2倍以上とされていることが望ましい。
図2は、SBSの具体的な化学構造を示している。この上述した分子長L1、L2は、スチレンブロックの長さLS×2と、ブタジエンブロックの長さLBの和とされる。
また、スチレンブロックの長さLS(LS1、LS2)は以下の手順に基づいて求めるものとする。先ずスチレンブロック中の、スチレン同士をつなぐC−C結合を図3に示すように直線上に整列させる。そして、スチレンモノマーに相当する分を「スチレン単位」としたとき、当該スチレン単位のC0〜C1〜C2に至る長さは、理論的には0.361nmである。またスチレン単位の分子量は、炭素原子C0、C1、C2およびベンゼン環、さらにそれらに結合する水素原子の数から、105(C89)である。
スチレンブロックはSBS分子の両端に、ほぼ同じ分子量で存在することから、スチレン単位の長さ、および両端それぞれのスチレンブロックの分子量から、以下の式に基づいてスチレンブロックの長さが算出される。
(スチレンブロックの長さ:LS)=(SBSの分子量)×(SBS分子中のスチレンの含有比率)/2/(スチレン単位の分子量)×(スチレン単位の長さ)
即ち、上式においてスチレン単位の分子量と、スチレン単位の長さが定数として一義的に決められるものであるから、これにSBSの分子量、及びSBS分子中のスチレン含有比率を代入することにより、スチレンブロックの長さ(LS)を算出することが可能となる。
またブタジエンブロックの長さは、以下の手順に基づいて求めるものとする。先ずブタジエンブロック中の、C−C結合を図3のように直線上に整列させ、またC=C結合をトランス体として直線上に整列させる。そして、ブタジエンモノマーに相当する「ブタジエン単位」としたとき、当該ブタジエン単位のC2〜C6に至る長さは、理論的には0.638nmである。またブタジエン単位に含まれる分子量は、炭素原子C3〜C6およびそれに結合する水素原子の数から、54(C46)である。
このブタジエン単位の長さ、および分子量から、以下の式に基づいてブタジエンブロックの長さが算出される。
(ブタジエンブロックの長さ:LB)=(SBSの分子量)×(SBS分子中のブタジエンの含有比率)/(ブタジエン単位の分子量)×(ブタジエン単位の長さ)
即ち、上式においてブタジエン単位の分子量と、ブタジエン単位の長さが定数として一義的に決められるものであるから、これにSBSの分子量、及びSBS分子中のブタジエン含有比率を代入することにより、ブタジエンブロックの長さ(LB)を算出することが可能となる。
第1のSBSの長さL1は、以下の式で算出される。
L1=LB1+2×LS1
第2のSBSの長さL2は、以下の式で算出される。
L2=LB2+2×LS2
第1のSBSと第2のSBSの添加量の比((第1のSBS)/(第2のSBS))が0.25以上1.00以下とすることが好ましい。0.25未満の場合は、70℃の複素弾性率G*が小さくなりアスファルトの強度を発現することができなくなる。また1.00超では、180℃粘度が増加し施工性が低下し所定の混合物性状が得られず、耐久性が低下する。
また、第1のSBSと第2のSBSの合計がアスファルト組成物全体に対して13重量%以上とすることで、所期のアスファルト舗装混合物の動的安定度(DS値)を実現することができる場合が多い。
また、第1のSBSと第2のSBSの合計がアスファルト組成物全体に対して15重量%を超えた場合には粘度が高くなり施工が困難となる。
このため、第1のSBSと第2のSBSの合計がアスファルト組成物全体に対して13重量%以上15重量%以下とされていることが望ましい。
また、これら分子量並びにスチレン含有比率から計算されるスチレンブロック長LSは、表1に示すとおりである。
また、これらスチレンブロック長LSから計算される、LS2/LS1は、0.8である。
以上より、第1のSBSと第2のSBSは、スチレンブロック長の比、並びにSBS分子長の比が、本発明において規定した範囲内に入る組合せである。
石油樹脂
C5系石油樹脂等の脂肪族系樹脂(以下、C5系石油樹脂という)、C9系石油樹脂等の芳香族系石油樹脂(以下、C9系石油樹脂という)、ジシクロペンタンジエン系石油樹脂等の脂環族系石油樹脂(以下、DCPDという)、C5/C9共重合系石油樹脂などの石油樹脂(以下、C5/C9系石油樹脂という)、並びにこれらの石油樹脂を水添して得られる水添石油樹脂を使用することができる。
これらの石油樹脂を添加することにより、SBSと他の成分との相溶性を確保しつつ後述する針入度を下げ、複素弾性率を向上することができる。
石油樹脂の添加量は6〜10重量%である。本実施形態に係るアスファルト組成物においては、石油樹脂の添加量が6%未満の場合には、アスファルトの粘弾性特性を改善することができず、10重量%を超える場合には、効果が飽和してしまう。
石油樹脂の性状は、軟化点が140℃ 、JIS K0070で規定されている酸価が0.1mgKOH 、JIS K2543で規定されている臭素価が25g、GPC法で測定したポリエチレン換算の平均分子量が約1000であるものを使用した。
剥離防止剤
本発明では、アスファルト組成物と骨材の剥離を防止するために、剥離防止剤を添加することが好ましい。
剥離防止剤として極性基を有する化合物が使用でき、樹脂酸が好適に使用できるが、樹脂酸とはカルボキシル基を有する炭素数20の多環式ジテルペンであって、アビエチン酸、デヒドロアビエチン酸、ネオアビエチン酸、ピマール酸、イソピマール酸、パラストリン酸のうち何れか1種以上を含有するロジンのことである。
ここでロジンとしては、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジンなどが使用される。これらロジンは、原産地、原材料、採取方法の違いにより上述したガムロジン、ウッドロジン等の如き分類が可能となるが、少なくとも松脂の水蒸気蒸留時の残渣成分として得られるものである。
このロジンでは、成分としてアビエチン酸、パラストリン酸、ネオアビエチン酸、デヒドロアビエチン酸、ピマール酸、サンダラコピマール酸、イソピマール酸等を含む混合物である。このロジンは、通常約80℃で軟化し、90〜100℃で溶融する。
なお、ロジン中にはアビエチン酸、デヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸、パラストリン酸、ネオアビエチン酸、レボピマル酸などの各種樹脂酸が含まれているが、これら樹脂酸をそれぞれ精製して単独で使用するようにしてもよい。
使用した剥離防止剤は、酸価156(mgKOH/g:JIS K0070)、軟化点
77.0℃(JIS K2207)の不均化ガムロジンである。
なお、本発明では好ましいロジンとしてガムロジンを使用したが、これによって制限をうけるものではない。
仮にこの樹脂酸の含有量が0.2重量%未満では、樹脂酸の効果が充分ではなく、最終生成物としての剥離防止の向上を図ることができない。
これに対して、この樹脂酸の含有量が2重量%を超えてしまうと、この剥離防止の向上という効果が飽和してしまうばかりでなく、高価な樹脂酸の添加量が増加することによる原料コストの上昇が著しくなるという問題が生じる。即ち、樹脂酸の含有量が2重量%を超えて添加しても、剥離防止の向上はこれ以上大幅に向上するものではなく、却って原料コストの面において不利となる。
このため、樹脂酸の含有量は、0.2〜2.0重量%とされていることが望ましい。
また、脂肪酸又は脂肪酸アミドを使用することもできる。脂肪酸は、例えばステアリン酸、パルチミン酸、ミリスチン酸等の飽和脂肪酸や、オレイン酸、リノール酸、リシレノン酸等の不飽和脂肪酸に代表されるものであるがこれに限定されるものではない。
脂肪酸アミドは、例えばステアリン酸アミドやエチレンビスステアリン酸アミド(EBS)等に代表されるものであるがこれに限定されるものではない。
仮にこの脂肪酸又は脂肪酸アミドの含有量が0.2重量%未満では、効果が充分ではなく、最終生成物としての剥離防止の向上を図ることができない。
これに対して、この脂肪酸又は脂肪酸アミドの含有量が2重量%を超えてしまうと、この剥離防止の向上という効果が飽和してしまうばかりでなく、高価な脂肪酸、又は、脂肪酸アミドの添加量が増加することによる原料コストの上昇が著しくなるという問題が生じる。
即ち、脂肪酸又は脂肪酸アミドの含有量が2重量%を超えても、剥離防止の向上はこれ以上大幅に向上するものではなく、却って原料コストの面において不利となる。
このため、脂肪酸又は脂肪酸アミドの含有量は、0.2〜2.0重量%とされていることが望ましい。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係るアスファルト組成物は、ベースアスファルトと、第1のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)及び第1のSBSよりも分子量が小さくスチレン含有量が高い第2のSBSの混合物(以下「SBS混合物」という。)を総量で8〜15重量%と、エチレンエチルアクリレート(EEA)を0重量%を超え5重量%以下とを含有する。
また、必要に応じて石油樹脂や剥離防止剤(樹脂酸や脂肪酸又は脂肪族アミド)が添加される。石油樹脂はアスファルト組成物全体に対して6〜10重量%含有されている。剥離防止剤はアスファルト組成物全体に対して0.2〜2重量%含有されている。
ベースアスファルト、第1のSBS、第2のSBS、石油樹脂及び剥離防止剤については、それぞれ上述した第1実施形態に係るものと同様の性質を有している。
第1のSBS及び第2のSBSについては、第1実施形態とはアスファルト組成物全体における含有量が異なっている。
第2実施形態においては、SBS混合物を総量で8〜15重量%含有している。
また、EEAを総量で0重量%を超え5重量%以下含有する。
また、SBS混合物とEEAとの混合物を総量で13重量%を超え15重量%未満含有する。
EEA
EEAはエチレンとアクリル酸エチルエステルとの共重合体である熱可塑性樹脂であり、広い温度範囲で柔軟性を保持する樹脂である。
EEAの含有量が0重量%の場合は上述した第1実施形態に係るアスファルト組成物と同様の成分を有することになるため、上述した第1実施形態に係る各成分の量を混合すればよいことになる。
EEAの含有量が5重量%を超える場合には、アスファルト組成物の分離が生じ易くなり、貯蔵安定性が低下してしまう。
そのため、EEAの含有量は0重量%を超え5重量%以下であることが好ましい。
EEAは、実施例1〜13、比較例1〜10にはMFR0.5g/10分、EA配合率23重量%のEEA1を、比較例11にはMFR20g/10分、EA配合率35重量%のEEA2を、比較例12にはMFR20g/10分、EA配合率25重量%のEEA3を、実施例14にはMFR1.6g/10分、EA配合率24重量%のEEA4を、実施例15にはMFR1.5g/10分、EA配合率15重量%のEEA5を、使用した。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係るアスファルト組成物は、ベースアスファルトと、6.5重量%以上11重量%以下のSBSと、1重量%を超え3重量%未満のEEAとを含有する。このとき、SBSとEEAの含有量の合計が9.5重量%以上12重量%以下とされている。
SBSは、第1のSBSと、第2のSBSとの混合物である。第1のSBSの添加量/第2のSBSの添加量が0.25以上1.00以下とされている。第1のSBS及び第2のSBSについては、第1、2実施形態とはアスファルト組成物全体における含有量が異なっているが、得られる効果は同一である。
また、この第3実施形態においては、更に剥離防止剤を0.2〜2.0重量%含有するものであってもよい。
ベースアスファルト、第1のSBS、第2のSBS、EEA及び剥離防止剤については、それぞれ上述した第1実施形態及び第2実施形態に係るものと同様の性質を有している。またSBS及びEEA、剥離防止剤の成分の限定理由は、第1実施形態及び第2実施形態と同様である。
SBSとEEAの含有量の合計が9.5重量%以上12重量%以下とされている点は、上述した第1実施形態及び第2実施形態とは異なるものとなっている。
SBSとEEAの含有量の合計が9.5重量%未満では、アスファルトの弾性率が不足し、骨材間に存在するアスファルトが凝集破壊し混合物の耐水性が損なわれてしまう。その結果、混合物内部に水が浸入しやすくなり、アスファルト混合物の耐水性が悪化してしまう。特に自動車の走行による荷重が負荷された場合において、耐水性の悪化が顕著になる。従って、このSBSとEEAの含有量の合計の下限は、9.5重量%とされている。
中でもEEAは、その極性に基づく骨材との吸引力が大きいため、これを引き離す上で必要とされる応力が大きい。これはアスファルト組成物が骨材から剥離させる上で必要とされる荷重が大きくなることを意味しており、その分において剥離防止性が高く耐水性が向上しているといえる。このため、EEAを添加することにより、SBSのみでは実現しきれない程度の高い耐水性を確保することが可能となる。
また、SBSとEEAの含有量の合計が12重量%を超えてしまうと、180℃粘度が増加し、その結果、低温下における施工性が低下してしまう。このため、SBSとEEAの含有量の合計の上限は、12重量%とされている。
EEAは更に、1重量%超〜3重量%未満含有されていることが望ましい。その理由として、EEAが1重量%以下である場合、極性を有するEEAの含有率が低下する結果、骨材がアスファルト組成物から剥離しやすくなり、耐水性が低下してしまう。また、EEAが3重量%以上となると、アスファルト組成物の分離がやや生じ易くなり、貯蔵安定性がやや低下してしまう。
なお、第3実施形態において第1のSBSの添加量/第2のSBSの添加量が0.25以上1.00以下から逸脱するものであってもよい。
剥離防止剤の含有率の上限、下限の理由は、第1実施形態と同様であるが、剥離防止剤が本来保有する極性に基づいて骨材を吸引することにより、剥離を防止するように作用する点は、EEAと同様である。この剥離防止剤の含有率が0.2重量%未満である場合には、剥離防止剤の含有量が少ないことによる極性の低下により、骨材の吸引力をより効果的に発揮できない。一方、剥離防止剤の含有率を0.2重量%以上とすることにより、EEAとともに組成物内の極性を向上させることができ、骨材をより強固に引き付けることによる耐水性の向上をより効果的に実現することが可能となる。また剥離防止剤が2重量%を超えると弾性率がかえって低下する。このため、剥離防止剤は0.2重量%以上、2重量%以下含有されている。
以下に、本発明で使用した試験方法、実施例及び比較例を挙げて第1実施形態及び第2実施形態を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。また、以下の例において単に%のみ記載されている場合は、重量%を示すものとする。
上述した構成からなる実施例1〜15、比較例1〜12からなるアスファルト組成物の製造方法について以下で述べる。
プロパン脱瀝アスファルトを150℃程度の温度で溶融した状態で、エキストラクトが上述した配合比率となるように混合し、同様な手順にて上述した第1のSBS〜第2のSBSを所定量添加し、更に、上述した石油樹脂、ガムロジン、場合により(第2実施形態の場合)EEAを添加する。混合はホモミキサーを用いて行い、回転数を1500〜5000回転/分として3〜5時間程度、混合並びに攪拌した。混合終了時のアスファルトの温度は200〜215℃に調整した。また製造量はいずれも1.8kgとした。
本発明では、実験的検討を行うために得たサンプルについて、針入度(25℃)、軟化点、粘度(180℃)、複素弾性率(70℃)、DS値(70℃)及び分離試験からなる性能試験を行う。以下、詳細な試験方法について説明をする。
針入度(25℃)は、JIS K 2207「石油アスファルト−針入度試験方法」で測定した。この値は30以下が好ましい。
粘度(180℃)は、JPI−5S−54−99「アスファルト−回転粘度計による粘度試験方法」の条件の下、測定温度180℃、使用スピンドルSC4−27、スピンドル回転数20回転/分で測定した。
この粘度(180℃)は施工時のアスファルト混合物の硬さに関係し粘度が高くなると施工性が悪化し、所定の舗装を作ることができなくなる。そのため1400mPa・s以下が好ましい。
複素弾性率(G*)(70℃)(Pa)は、舗装調査・試験法便覧(社団法人日本道路協会編)に規定されているダイナミックシアレオメータ(DSR)試験方法に準拠して測定した。本試験の測定原理は、測定資料であるアスファルト組成物を2枚の平行円盤(直径が25mm)間に挟み、一方の円盤に所定の周波数の正弦波歪みを加え、アスファルト組成物(厚さが1mm)を介して他方の円盤に伝わる正弦的応力σを測定し、正弦的応力と正弦波歪みから複素弾性率を求めるというものである。
なお、測定周波数は10rad/s、ひずみを10%として測定した。
複素弾性率(G*)は14000Pa以上であることが好ましい。複素弾性率(G*)が14000Paを下回る場合、舗装の変形抵抗性が不十分になり、ポットホールや轍掘れが発生しやすくなってしまう。
DS値(動的安定度)は、各アスファルト組成物と表1に示す配合の骨材を、混合物に占めるアスファルト量を5.3重量%、骨材94.7重量%として作成した縦30cm、横30cm、厚さ5cmのシート状の供試体を使用し、舗装評価・試験法便覧(社団法人 日本道路協会編)に記載されている「B003ホイールトラッキング試験方法」に準拠して測定した。
なお、混合温度は170℃、転圧温度は155℃とし、混合物の空隙率は17.3%とした。
Figure 2016121320
日本の道路は、夏場には60℃程度の温度になることが実験的に確認されている。この状態で、道路の上を車が通過すると、舗装が流動変形して轍掘れ等が発生する。
ホイールトラッキング試験は、この轍掘れの発生の程度を実験的に確認するために考案された試験であり、舗装における耐流動体の指標である動的安定性を評価するために実施される試験である。
具体的には、一般的には60℃に保持された恒温槽の中で、試験体(供試体)上に所定の荷重をかけたタイヤを1時間往復走行させ、その変化量を測定することが行われる。
しかし、本発明は薄層の排水性舗装に用いられるアスファルト組成物であり、薄層の排水性舗装は薄層であっても従来の舗装と比較して同程度のDS値を備えることが要求されることから、より過酷な条件として、70℃の環境下でDS値の測定試験が行われた。
DS値(回/mm)は、試験開始後45分から60分までの15分間の変形量(mm)と、試験開始後45分から60分までの15分間のタイヤ走行回数(回)を用いて以下の数式を用いて求められる。
DS値(回/mm)=(45分〜60分までのタイヤ走行回数(回))/(45分〜60分までの間の変化量(mm))
このDS値が高いほど、アスファルトの強度が高く、轍掘れに強い舗装材料を提供できることを意味している。前述の舗装調査・試験法便覧にはDS値が6000回/mm以上となった場合は、DS値が6000回/mm以上と報告することになっているが、本実施例ではより高い舗装強度の要求を満たすべく、70℃におけるDS値が6000回/mmとなるものを適合品としている。後述する表2及び表3では、DS値が6000回/mm以上のものを○、それを下回るものを×で表現している。
分離試験(180℃)は、内径が5.2cm、高さが13cmのアルミニウム製円筒缶に、深さ12cmの位置まで本発明アスファルト組成物(約250g)を注入して密閉し、180℃で72時間加熱した。
その後、アルミニウム製円筒缶に注入されているアスファルト組成物の上部4cm、下部4cmにおける180℃における粘度を測定した。
この上部の粘度と下部の粘度との差分値の絶対値をとった、即ち粘度の差分絶対値を、上部の粘度の値で割って、180℃における粘度の性状差(%)とし、本実施例においては25%以下のものを適合品としている。粘度の性状差が25%を超える場合には、貯蔵安定性が不十分なものとなってしまう。後述する表2及び表3では、粘度の性状差が25%以下のものを○、それを超えるものを×で表現している。
なお、本発明においてはこの180℃における粘度の性状差(%)は、15%以下であることが好ましく、10%以下であればより好ましい。
上述した各基準を全て満たすアスファルト組成物を用いることで、小粒径の骨材を用いた薄層型の排水性舗装であっても高い強度と耐久性を確保することが可能となる。
以下、本発明を適用したアスファルト組成物において、効果を検証するための実施例と比較例について説明する。
本発明では、実験的検討を行うために、得られたサンプルについて、上述した針入度(25℃)、粘度(180℃)、複素弾性率(G*)(70℃)、DS値(70℃)及び分離試験からなる性能試験が行われた。
(実施例1〜12と比較例1〜10について)
Figure 2016121320
まず、表3の実施例1〜12及び比較例1〜10に示す、ベースアスファルトとしてのプロパン脱れきアスファルト、芳香族系重質油(エキストラクト)、石油樹脂、第1のSBS、第2のSBS、剥離防止剤及びEEAが表に示す配合比率で配合されたアスファルト組成物を準備した。なお、表2中単に数字だけ示されているものは重量%を示すものとする。
実施例1〜実施例8は、上述した第2実施形態に対応する実施例であり、何れもベースアスファルトと、8重量%以上15重量%以下のSBS混合物と、0重量%を超え5重量%以下のEEAとを含有し、SBS混合物とEEAとの混合物が総量で13重量%を超え15重量%未満となっているアスファルト組成物である。
こうした実施例1〜8に係るアスファルト組成物は、何れも上述した評価項目についての基準を満たすものとなった。すなわち、実施例1〜8に係るアスファルト組成物は、何れも針入度が30以下、粘度(180℃)が1400mPa・s以下、複素弾性率(G*)が14000Pa以上、70℃のDS値が6000回/mm以上、粘度の性状差が25%以下という基準を全て満たすサンプルとなった。
また、実施例9と10も、上述した第2実施形態に対応する実施例であり、第1のSBSと第2のSBSの混合比が1:2である実施例2のサンプルについて、第1のSBSと第2のSBSの混合量の総量は変更せず、当該混合比だけをそれぞれ1:1及び1:4としたものである。
実施例9と10に係るサンプルもまた、針入度が30以下、粘度(180℃)が1400mPa・s以下、複素弾性率(G*)が14000Pa以上、70℃のDS値が6000回/mm以上、粘度の性状差が25%以下という基準を全て満たすサンプルとなった。
また、実施例11、12は、上述した第1実施形態に対応する実施例であり、EEAを含まないものとなっていて、アスファルト組成物におけるSBS混合物の含有量が13重量%以上15重量%以下となっている。
この実施例11、12に係るアスファルト組成物も、針入度が30以下、粘度(180℃)が1400mPa・s以下、複素弾性率(G*)が14000Pa以上、70℃のDS値が6000回/mm以上、粘度の性状差が25%以下という基準を全て満たすサンプルとなった。
一方、比較例1〜5は、何れもSBS混合物とEEAとの混合物が総量で13重量%を下回るものとなっている。
比較例1、4及び5では、針入度が30以下であるという基準及び粘度の性状差が25%以下という基準は共通して満たすものの、複素弾性率(G*)が14000Pa未満、70℃のDS値が6000回/mm未満であり本願発明が要求する性能を満たさないものであった。
また、比較例2及び3では、針入度が30以下であるという基準及び粘度の性状差が25%以下という基準は共通して満たすものの、複素弾性率(G*)が14000Pa未満、70℃のDS値が6000回/mm未満となっていて、本願発明が要求する性能を満たさないものであった。
更に、比較例6〜10は、何れもSBS混合物とEEAとの混合物が総量で15重量%を超えるものとなっている。
比較例6〜10は、何れも針入度が30以下、複素弾性率(G*)が14000Pa以上、70℃のDS値が6000回/mm以上という条件は満たすものの、粘度の性状差が25%以下という基準を満たさないものであった。
(実施例13〜15と比較例11、12について)
Figure 2016121320
表4に示す実施例13〜15及び比較例11、12は、それぞれ表1に示す実施例2について、等量のEEAを含有しつつ、EEAの種類のみを、EEA全体に占めるエチルアクリレート(EA)の含有量及びMFRの異なる5種類のものに置き換えたサンプルである。なおMFRはJIS K 7210に準拠し、試験温度190℃、試験荷重21.18Nにて測定した。
EAは極性基であるため、EEAのEA含有量が高いほどアスファルト組成物内でSBSが混ざりやすくなり、貯蔵安定性を向上することができる。そのため、EEA中のEA含有率は20重量%以上が好ましい。
また、EEAのMFRが小さいほどアスファルト組成物の複素弾性率を高くすることができ、舗装の機械的強度を高くすることができる。
実施例13〜15は、何れもMFRが5g/10分以下のEEAを用いている。MFRが5g/10分以下である場合には、上述した実施例2と同様に、針入度が30以下、複素弾性率(G*)が14000Pa以上、70℃のDS値が6000回/mm以上、粘度の性状差が25%以下という基準を全て満たすサンプルとなった。
一方、比較例11、12では、MFRが5を超える、20のEEAを用いている。これらの比較例11、12に係るアスファルト組成物では、70℃のDS値が6000回/mmを下回り、本願発明が要求する性能を満たさないものであった。
このように、本発明によれば、上述した実施形態1又は2に記載した組成を有するアスファルト組成物とすることで、針入度が30以下、粘度(180℃)が1400mPa・s以下、複素弾性率(G*)が14000Pa以上、70℃のDS値が6000回/mm以上、粘度の性状差が25%以下という基準を全て満たすことができ、小粒径の骨材を用いて薄層型の排水性舗装を敷設した場合でも、高い強度と耐久性を確保することができる。
なお、本発明は上述した実施例における各成分の含有量に限定されず、SBS混合物とEEAの含有量が上述した第1又は第2実施形態において記載した含有量を満たし、かつ針入度が30以下、粘度(180℃)が1400mPa・s以下、複素弾性率(G*)が14000Pa以上、70℃のDS値が6000回/mm以上、粘度の性状差が25%以下という基準を全て満たすものであれば、他の成分については他の含有量とすることができる。
以下に、本発明で使用した試験方法、実施例及び比較例を挙げて第3実施形態を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。また、以下の例において単に%のみ記載されている場合は、重量%を示すものとする。
上述した第3実施形態の構成からなる実施例16〜23及び比較例13〜20からなるアスファルト組成物の製造方法について以下で述べる。
プロパン脱瀝アスファルトを150℃程度の温度で溶融した状態で、以下の表5に示す重量配合比率となるように混合し、同様な手順にて上述した第1のSBS〜第2のSBSを所定量添加し、更に、上述した剥離防止剤(樹脂酸)、EEAを添加する。混合はホモミキサーを用いて行い、回転数を1500〜5000回転/分として3〜5時間程度、混合並びに攪拌した。混合終了時のアスファルトの温度は200〜215℃に調整した。また製造量はいずれも1.8kgとした。
Figure 2016121320
本発明では、実験的検討を行うために得たサンプルについて、針入度(25℃)、軟化点、粘度(180℃)、複素弾性率(60℃)、分離試験、水浸WTホイールトラッキング試験による剥離面積率の測定を行う。針入度(25℃)、軟化点、粘度(180℃)、については、上述した実施例1と同様であるため、以下での説明を省略する。
分離試験(180℃)は、内径が5.2cm、高さが13cmのアルミニウム製円筒缶に、深さ12cmの位置まで本発明アスファルト組成物(約250g)を注入して密閉し、180℃で72時間加熱した。その後、アルミニウム製円筒缶に注入されているアスファルト組成物の上部4cm、下部4cmにおける180℃における粘度を測定した。この上部の粘度と下部の粘度との差分値の絶対値をとった、即ち粘度の差分絶対値を、上部の粘度の値で割って、180℃における粘度の性状差(%)とし、本実施例においては5%以下のものを適合品としている。粘度の性状差が5%を超える場合には、貯蔵安定性が不十分なものとなってしまう。後述する表5では、粘度の性状差が5%以下のものを○、それを超えるものを×で表現している。 複素弾性率(G*)(60℃)は、舗装調査・試験法便覧(社団法人日本道路協会編)に規定されているダイナミックシアレオメータ(DSR)試験方法に準拠して測定した。本試験の測定原理は、測定試料であるアスファルト組成物を2枚の平行円盤(直径が25mm)間に挟み、一方の円盤に所定の周波数の正弦波歪みを加え、アスファルト組成物(厚さが1mm)を介して他方の円盤に伝わる正弦的応力σを測定し、正弦的応力と正弦波歪みから複素弾性率を求めるというものである。なお、測定周波数は1rad/s、ひずみを 10 %としたものを測定した。この複素弾性率(G*)の測定は60℃の下で行った。
水浸ホイールトラッキング試験は、水浸状態で車輪の走行によるアスファルト混合物の水の作用条件下での剥離状況を測定することを目的としたものである。この水浸ホイールトラッキング試験では、以下に説明する剥離面積率を測定することによりアスファルト混合物の剥離状況を識別する。
水浸ホイールトラッキング試験の詳細は、社団法人日本道路協会編の「舗装調査・試験法便覧[第3分冊]」のB004水浸ホイールトラッキング試験方法に準拠して行う。水浸ホイールトラッキング試験では、各アスファルト組成物と表6に示す配合(重量百分率)の骨材を、混合物に占めるアスファルト量を5.4重量%、骨材94.6重量%として作成した縦30cm、横30cm、厚さ5cmのシート状の供試体を使用する。水浸ホイールトラッキング試験の試験条件は下記の表7に基づくものとする。
Figure 2016121320
Figure 2016121320
この水浸ホイールトラッキング試験では、60℃±0.5℃の温度の水を供試体の上面まで浸した上で12時間にわたり水浸養生する。次に供試体に対して、上述した「舗装調査・試験法便覧[第3分冊]」のB004水浸ホイールトラッキング試験方法に基づいて走行試験を行い、剥離面積を測定する。この剥離面積の測定は、試験終了後の供試体を4分割し、断面を観察した上で、同試験法便覧B004における「5.結果の整理」に従い、剥離していない断面積と、剥離している断面積の比率から求める。この剥離面積率が12%以下であれば、アスファルトの強度が高く、また耐水性にも優れているといえる。
表5の実施例16〜23及び比較例13〜20に示す、ベースアスファルトとしてのプロパン脱れきアスファルト、芳香族系重質油(エキストラクト)、第1のSBS、第2のSBS、剥離防止剤及びEEAが表に示す配合比率で配合されたアスファルト組成物を準備した。
実施例16〜実施例23は、上述した第3実施形態に対応する実施例であり、何れもベースアスファルトと、6.5重量%以上11重量%以下のSBS混合物と、1重量%を超え3重量%未満のEEAとを含有し、SBSとEEAの含有量の合計が9.5重量%以上12重量%以下である。また、第1のSBSの添加量/第2のSBSの添加量が0.25以上1.00以下となっている。
このような実施例16〜23に係るアスファルト組成物は、何れも上述した評価項目についての基準を満たすものとなった。すなわち、実施例16〜23に係るアスファルト組成物は、何れも針入度が40以上、軟化点が70以上、粘度(180℃)が600mPa・s以下、複素弾性率G*(測定周波数:1rad/s)が1900以上、分離試験の結果も何れも良好であり、水浸ホイールトラッキング試験における剥離面積率が12%以下という基準を全て満たすものとなった。このため、実施例16〜23に係るアスファルト組成物によれば、高い強度と耐水性を確保すると共に、アスファルトの流動性を高くすることにより施工性を向上させることが可能となる。
実施例16〜23に係るアスファルト組成物は、EEAが1重量%超〜3重量%未満の範囲に含まれているため、特に水浸ホイールトラッキング試験における剥離面積率において良好な結果が得られていた。
これに対して比較例13は、SBSとEEAの含有量の合計12重量%を超えているため、180℃粘度が820mPa・sと上がっており、施工性が低下してしまうことが示されていた。
また比較例14は、EEAの含有率が3重量%以上であるため、貯蔵安定性がやや低下し、分離試験の結果が悪化していた。また水浸ホイールトラッキング試験は、測定が不能であった。
また比較例15は、EEAの含有率が3重量%以上であるため、貯蔵安定性がやや低下し、分離試験の結果が悪化し、またSBSとEEAの配合率が9.5%未満であることから、複素弾性率G*も低く強度が低下していた。また水浸ホイールトラッキング試験は、測定が不能であった。
比較例16は、SBSとEEAの含有量の合計が9.5重量%未満であることから、アスファルト組成物の弾性率が低く、骨材間のアスファルトが凝集破壊し混合物の耐水性が低下したため、剥離面積率が20.5%となっていた。
比較例17は、SBSとEEAの含有量の合計が9.5重量%未満であることから、アスファルト組成物の弾性率が低く、骨材間のアスファルトが凝集破壊し混合物の耐水性が低下したため、剥離面積率が22%となっていた。
比較例18は、EEAの含有率が1%以下であることから、アスファルト組成物に含まれる極性成分が少なくなるため骨材への吸引力が低くなってしまい、剥離面積率が14.0%と悪化し、複素弾性率G*も低くなっていた。
比較例19もEEAの含有率が1%以下であることから、アスファルト組成物に含まれる極性成分が少なくなるため骨材への吸引力が低くなってしまい、剥離面積率が17.3%と悪化していた。
比較例20は、EEAが0%であることから、アスファルト組成物の極性が急激に低下し、骨材との接着性の低下が顕著になり、剥離面積率が29.8%と急激に悪化し、複素弾性率G*も低くなっていた。
なお、本発明は上述した実施例における各成分の含有量に限定されず、SBS混合物とEEAの含有量が上述した第3実施形態において記載した含有量を満たし、何れも針入度が40以上、軟化点が70 以上、粘度(180℃)が600mPa・s以下、複素弾性率G*が1900Pa以上、分離試験が良好で、なおかつ剥離面積率が12%以下という基準を全て満たすものであれば、他の成分については他の含有量とすることができる。

Claims (10)

  1. ベースアスファルトと、
    13重量%以上15重量%以下のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)と、
    を含有し、
    前記SBSは、第1のSBSと、前記第1のSBSよりも分子長が小さく、スチレン含有比率が高い第2のSBSとの混合物であり、
    前記第1のSBSにおける分子長は、前記第2のSBSにおける分子長の1.8倍以上とされ、
    前記第1のSBSにおけるスチレンブロック長をLS1とし、前記第2のSBSにおけるスチレンブロック長をLS2としたとき、LS2/LS1が0.7〜1.4であり、
    前記第1のSBSの添加量/前記第2のSBSの添加量が0.25以上1.00以下であることを特徴とするアスファルト組成物。
  2. ベースアスファルトと、
    8重量%以上15重量%以下のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)と、
    0重量%を超え5重量%以下のエチレンエチルアクリレート(EEA)と、
    を含有するアスファルト組成物であって、
    前記SBSと前記EEAとの混合物が総量で13重量%を超え15重量%未満である、
    ことを特徴とするアスファルト組成物。
  3. 前記SBSは、第1のSBSと、前記第1のSBSよりも分子長が小さく、スチレン含有比率が高い第2のSBSとの混合物であり、
    前記第1のSBSにおける分子長は、前記第2のSBSにおける分子長の1.8倍以上とされ、
    前記第1のSBSにおけるスチレンブロック長をLS1とし、前記第2のSBSにおけるスチレンブロック長をLS2としたとき、LS2/LS1が0.7〜1.4である、
    ことを特徴とする請求項2記載のアスファルト組成物。
  4. 前記第1のSBSの添加量/前記第2のSBSの添加量が0.25以上1.00以下であることを特徴とする請求項3記載のアスファルト組成物。
  5. 前記EEAのメルトマスフローレイト(MFR)が5g/10分以下であることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項記載のアスファルト組成物。
  6. 石油樹脂を6〜10重量%含有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載のアスファルト組成物。
  7. 剥離防止剤を0.2〜2.0重量%含有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載のアスファルト組成物。
  8. ベースアスファルトと、
    6.5重量%以上11重量%以下のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)と、
    1重量%を超え3重量%未満のエチレンエチルアクリレート(EEA)とを含有し、 前記SBSは、第1のSBSと、前記第1のSBSよりも分子長が小さく、スチレン含有比率が高い第2のSBSとの混合物であり、前記第1のSBSにおける分子長は、前記第2のSBSにおける分子長の1.8倍以上とされ、前記第1のSBSにおけるスチレンブロック長をLS1とし、前記第2のSBSにおけるスチレンブロック長をLS2としたとき、LS2/LS1が0.7〜1.4であり、
    前記SBSと前記EEAの含有量の合計が9.5重量%以上12重量%以下であることを特徴とするアスファルト組成物。
  9. 前記第1のSBSの添加量/前記第2のSBSの添加量が0.25以上1.00以下であることを特徴とする請求項8記載のアスファルト組成物。
  10. 更に剥離防止剤を0.2〜2.0重量%含有することを特徴とする請求項8又は9記載のアスファルト組成物。
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