JP2001040227A - アスファルト改質剤 - Google Patents

アスファルト改質剤

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JP2001040227A
JP2001040227A JP11214364A JP21436499A JP2001040227A JP 2001040227 A JP2001040227 A JP 2001040227A JP 11214364 A JP11214364 A JP 11214364A JP 21436499 A JP21436499 A JP 21436499A JP 2001040227 A JP2001040227 A JP 2001040227A
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asphalt
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carbon black
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Takaharu Izumimoto
隆治 泉本
Mitsuaki Maeda
光明 前田
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間貯蔵にあっても分離することがなく、
さらに他の必要特性とのバランスを高次元で両立し得る
アスファルト改質剤およびそれを使用した改質アスファ
ルト組成物並びに改質アスファルト混合物を提供する。 【解決手段】 熱可塑性エラストマー100重量部に対
し、粒子径75μm以下のカーボンブラック3〜80重
量部と、オイル10〜100重量部とが配合されている
アスファルト改質剤である。このアスファルト改質剤3
〜30重量部と、アスファルト97〜70重量部とで構
成されている改質アスファルト組成物である。この改質
アスファルト組成物と骨材とを混合してなる改質アスフ
ァルト混合物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路舗装や道路表
面処理に用いられる改質アスファルトを製造するための
アスファルト改質剤およびそれを使用した改質アスファ
ルト組成物並びに改質アスファルト混合物に関する。
【0002】
【従来の技術】アスファルトに骨材を混合したアスファ
ルト混合物は、道路等の舗装材として広く用いられてい
る。このアスファルト混合物には、形成される舗装面
が、夏場の軟化による「わだち掘れ」、冬期の硬化によ
る「ひび割れ」や「石飛び」、「摩耗」等の問題が少な
いことが要求されるが、特に近年の重量車両の通行量の
増加や、冬期のチェーン装着車両の増加等により、これ
らの性能についてより一層の改善が求められている。
【0003】このため、近年、スチレンブタジエン共重
合体ゴム(SBR)等のゴムやスチレンブタジエンスチ
レンブロック共重合体(SBS)等の熱可塑性エラスト
マーをアスファルト中に分散させることにより、高強度
化、高粘度化を図った、一般に改質I型または改質II型
と呼称される改質アスファルトが使用されるようになっ
てきている。また、最近では、さらに低騒音、高排水性
といった高付加価値の舗装が普及しつつあり、このよう
な舗装材に用いられるアスファルトには、より一層粘度
を高めた高粘度バインダーと称される改質アスファルト
も使用されるようになってきている。
【0004】しかし、これらのゴムや熱可塑性エラスト
マーを配合した配合物にあっては、各々の比重の違いや
SP値(ソルビリティ・パラメーター)の違いが原因
で、配合物が溶融する高温下での静的な貯蔵状態により
ゴム、熱可塑性エラストマーが上層へ、アスファルトが
下層へ分離する傾向があり、これにより所望の性能が得
られにくくなる傾向がある。
【0005】これらを解決する手段として、(1)鉱物
油と石油樹脂とを配合して分離傾向を防止する方法(特
開平6−107953号公報)、(2)多量にゴム、エ
ラストマーをアスファルト中に配合する方法、(3)カ
ーボンブラックを撹拌時に投入する方法が提案されてい
る。
【0006】しかし、上述の(1)および(2)にあっ
ては、ゴム、エラストマーや鉱物油、石油樹脂を多量に
配合しなければその効果は上がらず、このためコストア
ップは避けられず、さらに多量に配合することで針入度
や軟化点、タフネス、粘度、伸度といった必要特性のバ
ランスが取れなくなってくるという問題があった。ま
た、上述の(3)ではカーボンブラックを十分に分散さ
せるために、アスファルトとの撹拌に長時間を要するよ
うになり、一方ではこのカーボンブラックが撹拌設備等
におけるパイプ中やタンクの底に沈殿付着し、製造上に
問題があった。
【0007】また、近年、この問題に対する解決策とし
て、アスファルトと熱可塑性エラストマーとの撹拌混合
前に、熱可塑性エラストマー中にカーボンブラックを均
一に配合して複合化したアスファルト改質剤が提案され
ている(特開平10−195301号公報)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記公報記載の方法に
より、前述のカーボンブラック配合による撹拌時間の増
大や付着等の製造上の問題を生じずに、貯蔵時の分離抑
制は可能になってきたが、針入度や軟化点、タフネス、
粘度、伸度といった他の必要特性とのバランスを取ると
いう点でなお十分な改良効果が得られていなかった。
【0009】そこで本発明の目的は、長時間貯蔵にあっ
ても分離することがなく、さらに他の必要特性とのバラ
ンスを高次元で両立し得るアスファルト改質剤およびそ
れを使用した改質アスファルト組成物並びに改質アスフ
ァルト混合物を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、以下の構成とする
ことにより上記目的を達成し得ることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0011】即ち、本発明のアスファルト改質剤は、熱
可塑性エラストマー100重量部に対し、粒子径75μ
m以下のカーボンブラック3〜80重量部と、オイル1
0〜100重量部とが配合されていることを特徴とする
ものである。
【0012】本発明のアスファルト改質剤においては、
前記熱可塑性エラストマーがSBSであることが好まし
く、またこのSBSは、数平均分子量120000〜5
00000の高分子量タイプのものであるか、あるいは
この高分子量タイプのものと数平均分子量60000〜
120000の低分子量タイプのものの2種類から構成
され、かつ低分子量タイプのものが70重量%以下であ
ることが好ましい。
【0013】また、本発明の改質アスファルト組成物
は、上記アスファルト改質剤3〜30重量部と、アスフ
ァルト97〜70重量部とで構成されていることを特徴
とするものである。
【0014】さらに、本発明の改質アスファルト混合物
は、上記改質アスファルト組成物と骨材とを混合してな
ることを特徴とするものである。
【0015】本発明のアスファルト改質剤は、長時間貯
蔵にあっても分離することがなく、しかも針入度や軟化
点、タフネス、粘度、伸度といった他の必要特性とのバ
ランスを高次元で両立させることができる。よって、か
かるアスファルト改質剤を使用した改質アスファルト組
成物およびこれと骨材とを混合した改質アスファルト混
合物は、道路舗装や道路表面処理に極めて有用である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明のアスファルト改質剤は、熱可塑性
エラストマー100重量部に対し、カーボンブラックを
3〜80重量部、好ましくは4〜60重量部、さらに好
ましくは5〜40重量部と、オイルを10〜100重量
部、好ましくは20〜80重量部、さらに好ましくは3
0〜70重量部配合して複合材料としたものである。
【0017】かかるカーボンブラックの配合量が3重量
部未満では貯蔵時に分離を抑制する効果が十分得られ
ず、一方、80重量部を超えると改質アスファルトとし
て硬くなってしまい、溶融粘度の上昇や15℃における
伸度の低下、さらに寒冷地での石飛び性を示す低温カン
タプロ性能が低下する。
【0018】また、オイルの配合量が10重量部未満で
は改質アスファルトとしての伸びが低下し、その結果、
伸度やタフネス、テナシティ等の性能が低下すると共
に、溶融粘度が著しく上昇してしまう。一方、100重
量部を超えると、改質アスファルトとしての強度や粘性
が低下し、その結果、タフネス、テナシティや60℃に
おける粘度といった性能が低下する。また、過剰なオイ
ル配合によって改質剤に自着性(タッキング)が現れ、
材料としての取り扱い性や製造時の作業性に問題が生じ
る。
【0019】以下、本発明の構成材料について詳述す
る。 (1)熱可塑性エラストマー スチレンブタジエンスチレンブロック共重合体(SB
S)、スチレンイソプレンスチレンブロック共重合体
(SIS)、スチレンエチレンブチレンスチレンブロッ
ク共重合体(SEBS)等の合成ゴムの1種または2種
以上の組合せを適宜選択して使用することができる。こ
の中でも、SBSが特に効果的である。
【0020】SBSの中でも数平均分子量が、好ましく
は120000〜500000、より好ましくは120
000〜400000、さらにより好ましくは1200
00〜300000の高分子量タイプのものが望まし
い。また、本発明においては、かかる高分子タイプのも
のの他に、数平均分子量が、好ましくは60000〜1
20000、より好ましくは80000〜110000
の低分子量タイプのものが全SBSの70重量%以下、
好ましくは60〜10重量%、さらに好ましくは50〜
20重量%含まれていると効果的である。
【0021】本来、熱可塑性エラストマーに期待される
タフネス/テナシティ等のアスファルト力学性能の改質
にとっては、SBS単独での力学性能の高い高分子量タ
イプのSBSが効果的である。その一方で、貯蔵時の分
離抑制や60℃における粘度といった性能の改質につい
てはできるだけアスファルトに均一に分散していること
が重要で、この点、アスファルトとの親和性の高い低分
子量タイプのSBSが効果的である。従って、両者のS
BSを組合せて使用することにより、改質アスファルト
としての必要性能のトータルバランスを高次元で取るこ
とができる。ここで、数平均分子量が500000を超
えるSBSを使用すると、改質アスファルトの溶融時の
粘度が増大し、取り扱い性や骨材との混合過程で分散不
良を起こしやすくなる。また、数平均分子量が6000
0未満ではアスファルトの改質効果が得られず、SBS
を配合する意味をなさなくなる。
【0022】(2)カーボンブラック そのままでは製造時に空気中に飛散しやすいため、作業
性の低下や、改質剤の配合にずれが生じてしまうおそれ
があるため、造粒処理を施したカーボンブラックを使用
することが望ましい。この造粒カーボンを熱可塑性エラ
ストマーと複合化して改質剤を製作する際には、混練の
剪断力を効かせて粒子径を75μm以下に微粒子化して
改質剤中に存在させなければならない。75μmを超え
る初期造粒状態に近いカーボンブラックでは改質剤中に
均一に分散しておらず、その結果、期待する貯蔵時の分
離抑制効果が十分に得られない。さらに、改質アスファ
ルト中に粒子径の大きなカーボンブラックが存在する
と、異物として作用するため、タフネス、テナシティや
伸度、室温および低温のカンタプロ性能を低下させる要
因となる。また、このように作製した改質剤において、
カーボンブラックのアグリゲートの平均粒子径は、SE
M画像からの円相当径で5μm以下になっている。
【0023】(3)オイル オイルとしては、種類は特に制限されず、通常のアスフ
ァルトに用いられるオイルを配合することができる。そ
の中でも、芳香族環、ナフテン環およびパラフィン環の
3組成からなる石油系オイルのうち、環分析結果が36
%以上の芳香族炭素を有する芳香族系オイルを好適に使
用することができる。
【0024】本発明の改質アスファルト組成物は、アス
ファルトを97〜70重量部、好ましくは95〜80重
量部、アスファルト改質剤を3〜30重量部、好ましく
は5〜20重量部配合することが効果的である。この範
囲で適宜配合し、改質I型、改質II型、高粘度バインダ
ー等、舗装用アスファルトとして用いることができる。
【0025】アスファルトは、特に制限されるものでは
なく、慣用のアスファルト、例えば、ストレートアスフ
ァルト、セミブローンアスファルト、ブローンアスファ
ルト、アスファルト乳剤やタール、ピッチ、オイルなど
を添加したカットバックアスファルト、再生アスファル
トなどを使用することができる。これらは、夫々単独
で、または2種以上を組合せて使用することができる。
また、アスファルトは脱色アスファルトであってもよ
い。
【0026】なお、本発明の改質アスファルト組成物に
は、天然ゴム(NR)、スチレンブタジエン共重合体ゴ
ム(SBR)、ポリブタジエンゴム(BR)等のエラス
トマー、高級脂肪酸アミド類、高級脂肪酸塩、ポリオレ
フィン、樹脂化合物、無機化合物、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、光安定剤、剥離防止剤、繊維質補強剤、弾性向
上剤、粘度低下剤、粘度向上剤、顔料、軟化剤などを適
宜用いることができる。
【0027】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づき説明する。実
施例および比較例のアスファルト改質剤の調製に使用し
た熱可塑性エラストマー、カーボンブラック、オイルお
よびアスファルトは次のとおりである。
【0028】(1)熱可塑性エラストマー 高分子量タイプSBS(シェルジャパン製KRATON
D−1101)数平均分子量:143000 低分子量タイプSBS(旭化成製 タフプレン125)
数平均分子量:100000 (2)カーボンブラック(旭カーボン製 N330) (3)オイル(日本石油精製製 コウモレックス30
0) (4)アスファルト(昭和シェル石油製 ストレートア
スファルト60/80)
【0029】アスファルト改質剤の作製にあたっては、
下記の表1および表2の配合処方に従い、小型プラスト
ミル(東洋精機社製「BR250」)にて約130℃で
混練複合化し、複合材のペレットを作製した。このよう
にして得られたアスファルト改質剤とアスファルトを特
殊機化工業製のT.K.ホモミクサMark II 20
型を用いて、180℃で撹拌混練して、改質剤/アスフ
ァルト=15/85(重量比)の改質アスファルト組成
物を作製した。
【0030】さらに、かかる改質アスファルト組成物と
骨材とを竪型アスファルトミキサーを用いて、180℃
で混合して、改質アスファルト組成物:骨剤=5:95
(重量比)のアスファルト混合物を作製した。
【0031】得られたアスファルト改質剤、これを用い
た改質アスファルト組成物およびアスファルト混合物に
ついて下記特性の評価を行った。
【0032】1.アスファルト改質剤におけるカーボン
ブラックの粒子径(75μm以下になっているか) 以下の手順に従い行った。 (1)アスファルト改質剤約0.5gを小数点以下4桁
まで秤量し、その秤量値を(A)とする。 (2)秤量したアスファルト改質剤を約100mlのト
ルエンにて浸漬し、1週間静置する。 (3)予め、小数点以下4桁まで秤量し、その秤量値を
(B)とした200メッシュ(75μm以下で通過す
る)のステンレス製金網でアスファルト改質剤の溶けた
トルエン溶液をろ過し、75μmを超過するカーボンブ
ラックを分離する。 (4)ろ過後、金網ごと真空乾燥機に入れ、70℃で2
4時間真空乾燥し、乾燥後の重量を下4桁まで秤量し、
その秤量値を(C)とする。 (5)秤量値(C)から(A)と(B)を引くことで、
200メッシュを通過しなかったカーボンブラックの重
量を求め、それをアスファルト改質剤にもともと含まれ
るカーボンブラック重量から引くことで200メッシュ
を通過した粒子径75μm以下のカーボンブラックの重
量を算出し、通過%を求める。尚、測定上、粒子径が7
5μm以下になっていても3%未満のカーボンブラック
がメッシュに付着する。その影響を加味して、通過率9
7%以上の場合、全カーボンブラックが粒子径75μm
以下であるとして○で示す。一方、通過率97%未満の
場合、粒子径75μm以上のカーボンブラックが存在す
るとして×で示す。
【0033】2.改質アスファルト組成物の特性 (1)耐分離性能 以下の手順に従い行った。 製造直後の加熱状態にある改質アスファルトを250
mlアルミ缶に静かに移す。 缶を160℃のオーブンの中で24時間放置する。こ
の際、揮発による飛散を防ぐためにアルミホイルでしっ
かり封をする。 缶を取り出し、室温まで自然放冷した後、その缶の中
心を通って縦に切断し、2つの半円柱状態にする。 その半円柱物のいずれか一方について、改質アスファ
ルト組成物の破断面に市販のドライヤーを約1分当てる
ことで、下部と上部の2層を目視で分別することができ
る。 上記処理を施した破断面について、全体に占める上部
の層の面積率を%で求め、それを耐分離性能とする。こ
の値が高いほど高性能である。
【0034】(2)タフネス・テナシティ (社)日本道路協会「舗装試験法便覧」(3−5−17
タフネス・テナシティ試験方法)に準じて測定した。
この値は高いほど高性能である。
【0035】(3)60℃粘度 (社)日本道路協会「舗装試験法便覧」(3−5−11
60℃粘度試験方法)に準じて測定した。この値は高
い方が「わだち掘れ」に対して効果的で望ましい。
【0036】(4)180℃粘度 (社)日本道路協会「舗装試験法便覧」(3−5−10
高温動粘度試験方法)に準じて測定した。この値は低
い方が製造上の取り扱い性に優れ、望ましい。
【0037】(5)15℃伸度 (社)日本道路協会「舗装試験法便覧」(3−5−3
伸度試験方法)に準じて測定した。この値は高い方が望
ましい。
【0038】3.改質アスファルト混合物の特性 室温カンタプロおよび低温カンタプロ (社)日本道路協会「排水性舗装技術指針(付録−
6)」のカンタプロ試験方法に従って、温度20℃と温
度−10℃でのカンタプロ損失率(骨材飛散抵抗性)を
測定し、夫々室温カンタプロ、低温カンタプロとした。
このカンタプロ損失率は低いほど高性能である。
【0039】4.総合評価 各性能の目標値を以下のように定め、全ての目標を達成
したものについて○、1つでも達成できなかったものに
ついて×という総合評価を行う。 耐分離性能 80(%)以上 タフネス 200(kgf×cm)以上 テナシティ 150(kgf×cm)以上 60℃粘度 100万(poise)以上 180℃粘度 700(cSt)以下 15℃伸度 60(cm)以上 室温カンタプロ 10(%)以下 低温カンタプロ 30(%)以下 得られた結果を下記の表1および表2に併記する。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】上述の試験結果より、以下のことが確かめ
られた。即ち、実施例1〜4は、諸性能全てで目標を満
たし、良好な性能バランスを得ることができた。これに
対し、比較例1および3は、カーボンブラックが含まれ
ていないため、耐分離性能が著しく低下してしまった。
また、比較例2は、オイルが含まれていないため、溶融
粘度が著しく上昇してしまうとともに、伸度も大きく低
下してしまった。さらに、比較例4は、粒子径75μm
以上のカーボンブラックが存在するため、カーボンブラ
ックによる耐分離性能向上が見られず、他の諸物性も低
下してしまった。
【0043】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、長
時間貯蔵にあっても分離することがなく、さらに分離以
外の全ての必要特性のバランスを高次元で両立し得るア
スファルト改質剤を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 95/00 53:00 91:00)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性エラストマー100重量部に対
    し、粒子径75μm以下のカーボンブラック3〜80重
    量部と、オイル10〜100重量部とが配合されている
    ことを特徴とするアスファルト改質剤。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性エラストマーがスチレンブ
    タジエンスチレンブロック共重合体である請求項1記載
    のアスファルト改質剤。
  3. 【請求項3】 前記スチレンブタジエンスチレンブロッ
    ク共重合体の数平均分子量120000〜500000
    である請求項2記載のアスファルト改質剤。
  4. 【請求項4】 前記スチレンブタジエンスチレンブロッ
    ク共重合体が、数平均分子量120000〜50000
    0の高分子量タイプと、同60000〜120000の
    低分子量タイプの2種類から構成され、低分子量タイプ
    のものが70重量%以下である請求項2記載のアスファ
    ルト改質剤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうちいずれか一項記載の
    アスファルト改質剤3〜30重量部と、アスファルト9
    7〜70重量部とで構成されていることを特徴とする改
    質アスファルト組成物。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の改質アスファルト組成物
    と骨材とを混合してなることを特徴とする改質アスファ
    ルト混合物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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