JPH10195301A - 排水性舗装用バインダ− - Google Patents

排水性舗装用バインダ−

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JPH10195301A
JPH10195301A JP35916396A JP35916396A JPH10195301A JP H10195301 A JPH10195301 A JP H10195301A JP 35916396 A JP35916396 A JP 35916396A JP 35916396 A JP35916396 A JP 35916396A JP H10195301 A JPH10195301 A JP H10195301A
Authority
JP
Japan
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asphalt
thermoplastic elastomer
binder
carbon black
pts
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Pending
Application number
JP35916396A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Ouchi
隆生 大内
Nobumitsu Oshima
伸光 大島
Shinichi Iwasaki
眞一 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アスファルト組成物からなる排水性舗装用バイ
ンダ−に関する。 【解決手段】アスファルトと熱可塑性エラストマ−とを
配合してなる排水性舗装用バインダ−であって、両者の
配合前に、熱可塑性エラストマ−中にカ−ボンブラック
を均一に配合して複合材としておく排水性舗装用バイン
ダ−。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアスファルト組成物
からなる排水性舗装用バインダ−に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の騒音から派生する環境問題や、雨
天時の交通事故の削減対策等により排水性舗装材の用途
は急激に拡大してきているところ、排水性舗装材に関し
ては、スチレン−ブタジエンスチレンブロック共重合体
(SBS)とアスファルトを配合しこれらを機械的な循
環や攪拌を行うことにより製造している。しかし、これ
らの成分を配合した配合物にあっては、各々の比重の違
いやSP値(ソルビリティ・パラメ−タ−)の違いによ
り静的な状態によりSBSが上層へアスファルトが下層
へ分離する傾向があり、これにより所望の性能が得られ
にくくなる傾向がある。
【0003】これらを解決する例として、鉱物油と石油
樹脂を配合して分離傾向を防止する方法や、カ−ボンブ
ラックを攪拌時に投入する方法が提案されている。しか
るに、前者の方法にあっては、鉱物油と石油樹脂を多量
に配合せねばその効果は上がらず、このためコストアッ
プはさけられず、一方で鉱物油の配合により針入度の大
幅な上昇や軟化点の低下等の欠点も目立つようになって
しまう。
【0004】又、後者のカ−ボンブラックを攪拌時に投
入する方法では、カ−ボンブラックを十分に分散させる
ために従来より攪拌に長時間を要するようになり、一方
では、このカ−ボンブラックがパイプ中やタンクの底に
付着し製造上の問題が発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような現
況に鑑みて開発されたものであって、アスファルトと改
質剤としての熱可塑性エラストマ−との配合にあって、
長い期間貯蔵にあっても分離することがない常に均質な
性状のアスファルト組成物を提供することを課題とする
ものである。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明は以上の課題を
解決するためになされたものであって、アスファルトと
熱可塑性エラストマ−とを配合してなる排水性舗装用バ
インダ−であって、両者の配合前に、熱可塑性エラスト
マ−中にカ−ボンブラックを均一に配合して複合材とし
ておくことを特徴とする排水性舗装用バインダ−にかか
るものである。
【0007】そして、熱可塑性エラストマ−の代表例は
スチレンブタジエンスチレンブロック共重合体であり、
前記複合材におけるカ−ボンブラックは、熱可塑性エラ
ストマ−100重量部に対して10〜100重量部を配
合したものである。
【0008】配合量から言えば、本発明の排水性舗装用
バインダ−はアスファルト96.5〜70重量部、熱可
塑性エラストマ−3〜15重量部、カ−ボンブラック
0.5〜15重量部で構成されるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のアスファルトバインダ−
を構成する各組成について詳述する。 (1)熱可塑性エラストマ− 熱可塑性エラストマ−としては、スチレン・ブタジエン
・スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン・イ
ソプレン・スチレン共重合体(SIS)又はスチレン・
エチレン・ブチレン・スチレン共重合体(SEBS)等
の合成ゴムの1種又は2種以上の組合せを適宜選択して
使用できる。そしてこの配合割合を3〜15重量部好ま
しくは4〜10としたのは、3重量部以下では希望する
針入度が得られず、15重量部以上のなると高粘度化し
すぎるからである。
【0010】(2)カ−ボンブラック 用いられるカ−ボンブラックの粒径として5〜100μ
mで、好ましくは15〜40μm、より好ましくは20
〜30μmである。この粒径が5μm以下では細かすぎ
て作業上不適であり、一方100μm以上では、カ−ボ
ンブラックが不均一分散になりやすく不適である。そし
て更にカ−ボンブラックの窒素吸着比表面積が30〜2
00m2 /g、好ましくは80〜180m2 /gである
のがよい。この値が30以下であるとアスファルトやポ
リマ−との親和性が低く適当でなく、一方200以上で
あるとコスト面で非常に高価なものとなり本用途には用
いることができない。尚、これらにおいて増粒処理がな
されていても構わない。
【0011】本発明に用いられるカ−ボンブラック使用
の効果としては、(1)ポリマ−部に複合され、ポリマ
−とのゲルを作りポリマ−の見かけの比重をアスファル
トに近づけて分離を抑制すること、(2)ポリマ−中か
ら適量アスファルトに溶けだし攪拌中の粘度を上昇させ
攪拌の効率を増大するものであり、従来行われているよ
うな攪拌時に添加したものでは、かかる効果を十分に得
られず、そのために添加量の増加が発生してしまうのに
対し、本発明の手法を用いることにより最低限の添加量
での配合が可能になるものである。添加量として10重
量部以下であるとポリマ−の比重を必要十分に上げるこ
とができず、又、100重量部以上であるとアスファル
トへの溶解性が低下して実用に供し得ない。好ましくは
30〜80重量部である。
【0012】(3)複合材に加えるオイル オイルとしては、ナフテン系、アロマ−系等のオイルを
用いることができるが特に相溶剤としてはアロマ系のオ
イルが向いている。粘度としては、他の複合物とのバラ
ンスで適宜用いることができる。オイル/アスファルト
とも10重量部以下では少なすぎて相溶剤としての効果
が十分に発揮できず、又、300重量部以上ではベタベ
タでペレットにならないので実用に供せない。
【0013】(4)複合材に加えるアスファルト アスファルトにおいては、複合材とアスファルトの相溶
化材としての役割を担い、固体又は半固体の塵青質混合
物であって、石油系のアスファルト及び天然系アスファ
ルトが挙げられる。石油系のアスファルトは、原油を常
圧、減圧蒸留装置により処理し、軟質分を除去して得ら
れる針入度が0〜300のストレ−トアスファルトと、
ストレ−トアスファルトを更に加熱し、十分に空気を吹
き込んで酸化重合して得られる針入度が0〜40のブロ
−ンアスファルトとがある。一方、天然系のアスファル
トはギルソナイト、トリニッダット等のアスファルトが
ある。
【0014】本発明に用いるアスファルトとしては、ス
トレ−トアスファルトの単独使用が望ましいが、ブロ−
ンアスファルトをブレンドしたものを使用したものであ
ってもよい。ただし、針入度は0〜140の性状を有
し、更に好ましくは、20〜120の針入度である。か
かる針入度が0以下であると複合材が硬すぎて脆くなり
実用には供し得ない。又、140以上であるとベタベタ
となり、ペレット状にならないので使えない。
【0015】(5)その他の配合 NR、SBR、BR等のエラストマ−、老化防止剤、オ
イル、石油樹脂等の通常のバインダ−に用いられる成分
を必要に応じて配合することができる。
【0016】本複合材とアスファルトにより構成される
排水性バインダ−は、アスファルトと複合材料を適宜配
合することにより所望の性能を得ることができるが、ア
スファルトが70重量部以下であるとゴム的性質が強く
なり過ぎて本用途には適さず、又、96.5重量部以上
であると、高温時に粘度が低下して一定の空隙率を稼ぐ
ことができないことになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明する。本発明において、複合材においては、熱可塑
性エラストマ−、カ−ボンブラック、オイル、アスファ
ルトを用い、表1に示すような複合材を作成した。作成
に当たっては、池貝鉄工製二軸押出機を用い、約160
〜190℃の温度において混練り複合化し、複合材のペ
レットを作成した。用いられた熱可塑性エラストマ−は
SBS(シエル社製:クレト−ンD1101)、カ−ボ
ンブラックは(旭カ−ボン製:N330)、オイルとし
ては(日本石油製:ダフニ−300)、アスファルトは
(日本石油製:40−60)である。
【0018】
【表1】
【0019】複合材を用いる方法としては、通常のニ−
ダ−、バンバリ−等で各成分を混練し、その後、単軸押
出機でペッレトを得る方法や、二軸押出機やニ−ダ−ル
−ダを用いて一工程で複合化するのが好ましい。
【0020】前記の表1にて示した複合材(実施例1〜
3)を用いてバインダ−を作成し、評価を行った。その
配合を表2に示した。バインダ−に用いたストレ−トア
スファルトは、(シェル石油製:60−80)である。
【0021】
【表2】
【0022】本発明における効果の確認は貯蔵分離試験
後の針入度を用いて実施した。 (針入度)針入度はJIS−K−2207に準拠して行
った。即ちアスファルトの硬さを表す指標の1つであ
り、25℃の条件下で規定の針が試料中に突き進む長さ
で表す。単位は0.1mmを1とする。測定結果は表1
に示す。
【0023】(貯蔵分離試験)貯蔵分離試験は次の順序
で行った。 (1)約180℃に加熱し、攪拌によって均一とした試
料を250m1アルミカンに静かに移す。 (2)カンを160℃のオ−ブンの中で24時間放置す
る。この際、揮発による飛散を防ぐためにアルミホイル
でしっかり封をする。 (3)カンを取り出し温室まで自然放冷した後、上中下
に3等分割し、その上部及び下部を再溶解して所定の針
入度試験、軟化点試験を行った。針入度は上、下部での
差が小さいほど良好なアスファルトであることを示す。
測定結果は表2に示す。
【0024】表2における評価は、上層の硬さに対する
他の層の硬さの差分を記録した。この差が小さいほど良
好なバインダ−ということができる。
【0025】
【発明の効果】本発明のアスファルトバインダ−は、高
温貯蔵においても熱可塑性エラストマ−の分離は極めて
少なく、長期間にわたって均一な状態に保つことができ
る。又、本発明によれば特に道路舗装に適したアスファ
ルトバインダ−を提供することとなったものであり、そ
の利用価値は極めて高い。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスファルトと熱可塑性エラストマ−と
    を配合してなる排水性舗装用バインダ−であって、両者
    の配合前に、熱可塑性エラストマ−中にカ−ボンブラッ
    クを均一に配合して複合材としておくことを特徴とする
    排水性舗装用バインダ−。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性エラストマ−は、スチレン
    ブタジエンスチレンブロック共重合体である請求項第1
    項記載の排水性舗装用バインダ−。
  3. 【請求項3】 前記複合材におけるカ−ボンブラック
    は、熱可塑性エラストマ−100重量部に対して10〜
    100重量部を配合したものである請求項第1項記載の
    排水性舗装用バインダ−。
  4. 【請求項4】 前記複合材において、アスファルト及び
    /又はオイルを配合したものである請求項第1項記載の
    排水性舗装用バインダ−。
  5. 【請求項5】 アスファルト96.5〜70重量部、熱
    可塑性エラストマ−3〜15重量部、カ−ボンブラック
    0.5〜15重量部で構成される請求項第1項記載の排
    水性舗装用バインダ−。
JP35916396A 1996-12-29 1996-12-29 排水性舗装用バインダ− Pending JPH10195301A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1072646A1 (en) * 1999-07-28 2001-01-31 Bridgestone Corporation Asphalt modifier
JP2015537104A (ja) * 2012-12-05 2015-12-24 エファージュ・トラヴォー・ピュブリックスEiffage Travaux Publics 顆粒状の瀝青組成物およびその製造方法
JP2016513163A (ja) * 2013-02-22 2016-05-12 バレロ,ラファエル,レオナルド バロエタ アスファルト混合物のための触媒

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