JPH1017777A - アスファルト組成物 - Google Patents

アスファルト組成物

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JPH1017777A
JPH1017777A JP19132796A JP19132796A JPH1017777A JP H1017777 A JPH1017777 A JP H1017777A JP 19132796 A JP19132796 A JP 19132796A JP 19132796 A JP19132796 A JP 19132796A JP H1017777 A JPH1017777 A JP H1017777A
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JP
Japan
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asphalt
plasticizer
phthalate
asphalt composition
thermoplastic elastomer
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JP19132796A
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English (en)
Inventor
Yoichi Ozawa
洋一 小澤
Takao Ouchi
隆生 大内
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はアスファルト組成物に関するものであ
り、特に舗装材に用いられるアスファルトに係るもので
ある。 【解決手段】(a)アスファルト100重量部に対し、
(b)熱可塑性エラストマ−3〜15重量部、(c)可
塑剤0.05〜10重量部、を配合したことを特徴とす
るアスファルト組成物。 【効果】本発明のアスファルト組成物は、高温貯蔵にお
いても熱可塑性エラストマ−の分離は極めて少なく、長
期間にわたって均一な状態に保つことができる。又、本
発明によれば特に道路舗装に適したアスファルト組成物
を提供することとなったものであり、その利用価値は極
めて高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアスファルト組成物
に関するものであり、特に舗装材に用いられるアスファ
ルトに係るものである。
【0002】
【従来の技術】一般にアスファルトに骨材を配合した組
成物は、道路等の舗装材として広く用いられているが、
アスファルトの粘度は温度依存性が大きいため夏期には
軟化しやすく、一方、冬期では硬化してヒビ割れを生じ
たり道路表面の摩耗が激しい等の欠点がある。
【0003】摩耗性及び流動性を改善するものとして、
例えばスチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合
体(SBS)等の熱可塑性エラストマ−を配合する方法
が提案されている。しかるに、このアスファルトの改質
法にあっては高粘度化の傾向にあり、改質剤としての熱
可塑性エラストマ−とアスファルトとが貯蔵時に分離す
る傾向がある。このため貯蔵時に機械的な循環や攪拌を
行う必要があるが、このような機械的設備を整えている
貯蔵装置は少なく、このため改質剤の分離を生ぜず、均
一な性状を有するアスファルト組成物が望まれていた。
【0004】この要求を満足するため、鉱物油と石油樹
脂を配合して熱可塑性エラストマ−の分離傾向を防止す
る技術が提案されてはいるが、これら鉱物油と石油樹脂
を多量に配合しなくてはその効果は上がらず、従ってコ
ストアップはさけられず、更には鉱物油の配合により針
入度の上昇と軟化点の低下が生じ、そのための欠点も目
立つようになってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような現
況に鑑みて開発されたものであって、アスファルトと改
質剤としての熱可塑性エラストマ−との配合にあって、
永い期間の貯蔵にあっても分離することがない常に均質
な性状のアスファルト組成物を提供することを課題とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の課題を達
成するために次の構成としたものである。即ち、(a)
アスファルト100重量部に対し、(b)熱可塑性エラ
ストマ−3〜15重量部、(c)可塑剤0.05〜10
重量部、を配合したことを特徴とするアスファルト組成
物であって、好ましくは、アスファルトが針入度20〜
140(25℃)、熱可塑性エラストマ−が少なくとも
一つ以上のポリスチレンブロックを構成要素として含む
ジエン系ブロックコポリマ−、可塑剤が引火点210℃
以上、かつ常圧における沸点300℃以上の性状を有
し、SP値が8.3〜11.0である性状のアスファル
ト組成物である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は上記の組成を有するアス
ファルト組成物であり、熱可塑性エラストマ−と同時に
極く少量の可塑剤を配合することにより熱可塑性エラス
トマ−の分離を少なくするものであり、特に配合させる
可塑剤は0.05重量部未満では分離抑制の効果が少な
く、一方、10重量部を越えるとアスファルト組成物が
軟化してしまい、針入度の増加、軟化点の低下の弊害が
生じてしまうと共に、コスト的にも不利になる。
【0008】以下、本発明のアスファルト組成物を構成
する各組成について詳述する。 (1)アスファルト アスファルトは固体又は半固体の癧青質混合物であっ
て、石油系のアスファルト及び天然系アスファルトが挙
げられる。石油系のアスファルトは、原油を常圧、減圧
蒸留装置により処理し、軟質分を除去して得られる針入
度が0〜300のストレ−トアスファルトと、ストレ−
トアスファルトを更に加熱し、十分に空気を吹き込んで
酸化重合して得られる針入度が0〜40のブロ−ンアス
ファルトとがある。一方、天然系のアスファルトはギル
ソナイト、トリニッダット等のアスファルトがある。本
発明に用いるアスファルトとしては、ストレ−トアスフ
ァルトの単独使用が望ましいが、ブロ−ンアスファルト
及び/又は天然アスファルトをブレンドしたものを使用
したものであってもよい。ただし、針入度は20〜14
0の性状を有し、更に好ましくは、40〜120の針入
度である。
【0009】(2)熱可塑性エラストマ− 熱可塑性エラストマ−としては、スチレン・ブタジエン
・スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン・イ
ソプレン・スチレン共重合体(SIS)又はスチレン・
エチレン・ブチレン・スチレン共重合体(SEBS)等
の合成ゴムの1種又は2種以上の組合せを適宜選択して
使用できる。配合割合を3〜15重量部としたのは、3
重量部未満では希望する粘度が得られず、15重量部を
越えると高粘度化しすぎるからである。
【0010】(3)可塑剤 可塑剤としては、少量の添加で熱可塑性エラストマ−と
アスファルトの適度な相容をはかるという意味でSP値
(Solvility Parameter)が8.3〜11.0の範囲のも
のが好ましい。又、アスファルト組成物の製造時、高温
における損失及び長期使用時の物性劣化を考慮すると、
引火点210℃以上、常圧における沸点300℃以上の
ものが好ましい。そして、ここで用いられる可塑剤とし
ては、R1 (COOR2x [R1 :炭素数6以上で、
価数xの炭化水素ラジカル、R2 :炭化水素ラジカル、
xは1以上の整数)]なる化学構造式を有し、好ましく
は、R1 がm−又はp−フェニレン、R2 が炭素数8〜
20のアルキル、アリ−ルアラルキル、アルカリ−ルラ
ジカル、x=2であり、具体的には、フタル酸ジオクチ
ル、フタル酸ジイソデシル、セバシン酸ジ−2−エチル
ヘキシル等が挙げられ、更に具体的には、例えば、ジ−
(2−エチルヘキシル)フタレ−ト、ジ−n−オクチル
フタレ−ト、ジイソオクチルフタレ−ト、ジフェニルフ
タレ−ト、ジノニルフタレ−ト、ジイソデシルフタレ−
ト、ジ−(2−エチルヘキシル)セバケ−ト等がある。
【0011】(4)その他 NR、SBR、BR等のエラストマ−、老化防止剤等の
通常バインダ−の製造に用いられる成分を必要に応じて
配合することができることは勿論である。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明する。実施例に用いられたアスファルト、熱可塑性
エラストマ−、可塑剤の配合比を表1に示す。尚、用い
たアスファルトはストレ−トアスファルト(針入度60
〜80)、熱可塑性エラストマ−はSBS(シエル社
製:クレト−ンD1101)、可塑剤は表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】(針入度)針入度はJIS−K−2207
に準拠して行った。即ちアスファルトの硬さを表す指標
の1つであり、25℃の条件下で規定の針が試料中に突
き進む長さで表す。単位は0.1mmを1とする。測定
結果は表1に示す。
【0015】(軟化点)軟化点はJIS−K−2207
(リングアンドホ−ル式)に準拠して行った。即ち、ア
スファルトが温度上昇に伴ない、軟化を始める程度を示
す指標であり、規定条件下で加熱した時に試料が規定距
離までたれ下るに要する温度で示す。測定結果は表1に
示す。
【0016】(貯蔵分離試験)貯蔵分離試験は次の順序
にて行った。 (1)約180℃に加熱し、攪拌によって均一とした試
料を250mlアルミカンに静かに移す。 (2)カンを160℃のオ−ブンの中で24時間放置す
る。この際、揮発による飛散を防ぐためにアルミホイル
でしっかり封をする。 (3)カンを取りだし温室まで自然放冷した後、上中下
に3等分割し、その上部及び下部を再溶解して所定の針
入度試験、軟化点試験を行った。針入度は上、下部での
差が小さいほど良好なアスファルトであることを示す。
測定結果は表1に示す。
【0017】(結果)表1に示すように、本発明におけ
るアスファルト組成物は可塑剤を配合しない組成物と比
較して貯蔵試験結果がすぐれていることが分る。
【0018】
【発明の効果】本発明のアスファルト組成物は、高温貯
蔵においても熱可塑性エラストマ−の分離は極めて少な
く、長期間にわたって均一な状態に保つことができる。
又、本発明によれば特に道路舗装に適したアスファルト
組成物を提供することとなったものであり、その利用価
値は極めて高い。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)アスファルト100重量部に対
    し、(b)熱可塑性エラストマ−3〜15重量部、
    (c)可塑剤0.05〜10重量部、を配合したことを
    特徴とするアスファルト組成物。
  2. 【請求項2】 アスファルトが針入度20〜140(2
    5℃)の性状を有する請求項第1項記載のアスファルト
    組成物。
  3. 【請求項3】 熱可塑性エラストマ−が、少なくとも一
    つ以上のポリスチレンブロックを構成要素として含むジ
    エン系ブロックコポリマ−である請求項第1項記載のア
    スファルト組成物。
  4. 【請求項4】 引火点210℃以上、かつ常圧における
    沸点300℃以上の性状を有する可塑剤を用いる請求項
    第1項記載のアスファルト組成物。
  5. 【請求項5】 SP値が8.3〜11.0である可塑剤
    を用いる請求項第4項記載のアスファルト組成物。
  6. 【請求項6】 可塑剤がR1 (COOR2x [R1
    炭素数6以上で、価数xの炭化水素ラジカル、R2 :炭
    化水素ラジカル、xは1以上の整数)]なる化学構造式
    を有する請求項第4項記載のアスファルト組成物。
  7. 【請求項7】 R1 がm−又はp−フェニレン、R2
    炭素数8〜20のアルキル、アリ−ル、アラルキル又は
    アルカリ−ルラジカル、x=2である請求項第6項記載
    のアスファルト組成物。
  8. 【請求項8】 可塑剤がジ−n−オクチルフタレ−ト、
    ジ(2−エチルヘキシル)フタレ−ト、ジノニルフタレ
    −ト、ジイソデシルフタレ−トから選ばれる少なくとも
    一種類以上からなる請求項第6項記載のアスファルト組
    成物。
JP19132796A 1996-07-01 1996-07-01 アスファルト組成物 Withdrawn JPH1017777A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010011022A3 (ko) * 2008-07-21 2010-03-18 (주) 엘지화학 아스팔트 개질제 조성물 및 이를 함유하는 아스팔트 조성물
KR101204611B1 (ko) 2009-10-08 2012-11-23 주식회사 엘지화학 아스팔트의 저온물성 개선을 위한 비닐 방향족 탄화수소-공액디엔 블록 공중합체 조성물, 그의 제조방법, 및 그를 포함하는 아스팔트 조성물
KR101493648B1 (ko) * 2014-03-10 2015-02-13 주식회사 엘지화학 아스팔트 개질제용 블록 공중합체 및 이를 함유하는 아스팔트 조성물

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Effective date: 20040322