JPH06107953A - 改質アスファルト - Google Patents

改質アスファルト

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JPH06107953A
JPH06107953A JP19910592A JP19910592A JPH06107953A JP H06107953 A JPH06107953 A JP H06107953A JP 19910592 A JP19910592 A JP 19910592A JP 19910592 A JP19910592 A JP 19910592A JP H06107953 A JPH06107953 A JP H06107953A
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JP
Japan
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asphalt
weight
parts
modified asphalt
thermoplastic elastomer
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Pending
Application number
JP19910592A
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English (en)
Inventor
Kaoru Fukada
田 芳 深
Mutsuji Kojima
島 睦 司 小
Katsuhiro Fukashiro
代 勝 弘 深
Masahisa Egawa
川 昌 久 江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshin Kasei KK
Original Assignee
Nisshin Kasei KK
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Application filed by Nisshin Kasei KK filed Critical Nisshin Kasei KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、改質アスファルトに関し、特定量
の石油樹脂の混合により、改質アスファルト中の熱可塑
性エラストマーの分離浮上を防止することを目的とす
る。 【構成】 改質アスファルトは、(a)アスファルト
55〜92重量部、(b)熱可塑性エラストマー 4〜
10重量部、(c)芳香族系鉱物油 2〜15重量部、
(d)石油樹脂 2〜20重量部、(ただし、上記重量
部は(a)、(b)、(c)および(d)の4成分の合
計の重量を100重量部とする)からなるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改質アスファルトに関
し、例えば、道路舗装混合物用および道路表面処理用等
に用いる改質アスファルトに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にアスファルトに骨材を配合してな
る組成物は、道路等の舗装材として広く用いられている
が、アスファルトの粘度は温度依存性が大きいため、夏
期には軟化してわだち掘れを生じ易く、冬期には硬化し
てひび割れを生じたり、さらにチェーンやスパイク等を
つけたタイヤを装着した車両の交通の増大により、アス
ファルト舗装の道路表面の摩耗が激しい等の欠点があ
る。
【0003】従来の改質アスファルトとしては、このア
スファルトの耐摩耗性および耐流動性を改善するものと
して、例えば、スチレン・ブタジエン・スチレンブロッ
ク共重合体(SBS)等で改質したアスファルトがあ
る。また、道路舗装の下層から上層に向かって発達した
クラック、いわゆるリフレクションクラックの存在する
路面に対しては、リフレクションクラック抑制用として
このSBS改質アスファルト材が舗装道路の表面補修
用、またはリフレクションクラック抑制用表面舗装材と
して使用されている。
【0004】しかしながら、近年重量車両の通行量の増
加に伴って、わだち掘れ発生も増加している。このた
め、わだち掘れ発生の防止など重交通に対応する必要性
が増大してきた。また、その要求されるその改質性状も
高度化されており、改質アスファルトは必然的に高粘度
化の傾向にある。ところで、アスファルトプラントなど
のアスファルトを製造する工場では150〜160℃の
高温においてアスファルトを液状で貯蔵しているが、こ
のような改質アスファルトの高温状態での長期貯蔵にお
いては、改質剤が上部へ浮上集中する現象が生じ、これ
を防止するために機械的な循環や撹拌により均一性を保
持する必要がある。
【0005】しかしながら、アスファルトプラントでは
このような機械的均一化操作が労力、動力を必要としや
っかいなため忌避されるばかりでなく、立地条件により
循環用配管が装備できないところもあり、改質アスファ
ルトの高温貯蔵に際して機械的な循環や撹拌を必要とせ
ずに、常に改質剤の濃度にかたよりを生じず、均一な物
性を有する改質アスファルトが望まれている。
【0006】そのため、現状ではSBSなどの熱可塑性
エラストマーの分離傾向を防止するために鉱物油が改質
アスファルトに添加されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の鉱物油添加改質アスファルトにあっては、鉱
物油の添加により改質アスファルトの針入度が上昇した
り軟化点が低下し、前述の重交通に対応するために要求
される物性、すなわち改質アスファルトの高粘度化とい
う現在求められている要求に合致しなくなるという問題
点があった。しかも、鉱物油の添加による熱可塑性エラ
ストマーの分離浮上防止効果自体も必ずしも十分ではな
いという問題点があった。
【0008】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、熱可塑性エラストマーの分離傾向
を有効に防止し、任意の針入度が得られ、また、軟化点
の低下が生じない改質アスファルトを提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、 (a)アスファルト 55〜92重量部 (b)熱可塑性エラストマー 4〜10 重量部 (c)芳香族系鉱物油 2〜15 重量部 (d)石油樹脂 2〜20 重量部 (ただし、上記の重量部は(a)、(b)、(c)およ
び(d)の4成分の合計の重量を100重量部とする)
からなることを特徴とするものである。
【0010】ここに、本発明の最大の特徴は改質アスフ
ァルトを製造する際に、上記の熱可塑性エラストマーお
よび芳香族系鉱物油を含有した改質アスファルト中に、
上記した特定量の石油樹脂を存在させて混合を行うこと
にある。この特定量の石油樹脂が存在すると前記熱可塑
性エラストマーの分離傾向が効果的に防止されると共
に、鉱物油添加による改質アスファルトの軟化も防止さ
れる。また、石油樹脂の配合量を2〜20%重量部に限
定する理由は、2重量部未満では上記の効果が十分に発
揮されず、一方、20重量部を超えると、増量の割に効
果が向上せず、かつコストも増大するからである。
【0011】また、本発明の改質アスファルトは重交通
に対応可能な硬さが十分に保持できるため、荷重強さ、
マーシャルスティフネス等優れた特性を有し、道路舗装
材として特に好適なものである。
【0012】以下、本発明の改質アスファルトを構成す
るそれぞれの素材について詳述する。 (1)アスファルト アスファルトは固体または半固体の瀝青質混合物であっ
て、典型的には石油系のアスファルトおよび天然系のア
スファルトが挙げられる。 a)石油系のアスファルトは、(i)原油を常圧、減圧
蒸留装置により処理し、軽質分を除去して得られる針入
度が0〜300(1/10mm、100g、25℃、5
秒間の測定条件)のストレートアスファルトと、(i
i)ストレートアスファルトをさらに加熱し、十分に空
気を吹き込んで酸化重合して得られる針入度が0〜40
のブローンアスファルトとがある。 b)天然系のアスファルトは、(i)ギルソナイト、ト
リニッダットなどの天然アスファルトがある。
【0013】本発明に用いるアスファルトとしては、ス
トレートアスファルトの単独使用が望ましいが、ブロー
ンアスファルトおよび/または天然アスファルトをブレ
ンドしたものを使用したものであってもよい。ここに、
アスファルト55〜92重量部としたのは、55重量部
未満では、高粘度化し、また価格も高くなりすぎるから
であり、92重量部を超えると、望まれるコンシステン
シィが得られないからである。
【0014】(2)熱可塑性エラストマー 熱可塑性エラストマーとしては、スチレン・ブタジェン
・スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン・イ
ソプレン・スチレン共重合体(SIS)またはスチレン
・エチレン・ブチレン・スチレン共重合体(SEBS)
等の合成ゴムよりなる群から選ばれる1種または2種以
上の組合わせを適宜選択して使用できる。ここに、4〜
10重量部としたのは、4重量部未満では、希望する粘
度が得られないからであり、10重量部を超えると高粘
度化しすぎるからである。
【0015】(3)芳香族系鉱物油 芳香族系鉱物油としては、芳香族環、ナフテン環および
パラフイン鎖の3組成からなる石油系オイルのうち、環
分析結果が35%以上の芳香族炭素を有するものが好適
に使用できる。ここに、2〜15重量部としたのは、2
重量部未満では、分離防止の効果が少なく、かつ針入度
が小さくなり過ぎるからであり、15重量部を超えると
コストが高くなりすぎるからである。
【0016】(4)石油樹脂 石油系ナフサの分解生成物であるスチレン類、インデン
類などのC9 留分を重合して得た樹脂、およびこれらの
C9 留分とペンテン類、イソプレン、ピペリレンなどを
含んだC5 留分との共重合樹脂が使用できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
なお、表1に示す実施例は本発明の好ましい実施態様を
示すものであって、本発明はその要旨を超えない限り以
下の実施例のみに限定されるものではない。
【0018】また、表1中で、原料の欄の数値は、それ
ぞれ重量部であり、全体で100重量部になるように配
合されている。また、添付1)〜5)は、具体的な名称
を、欄外に示している。表1に示す実施例1〜6、およ
び比較的1〜4のそれぞれの配合比のものを通常の方法
により、配合し、それぞれの性状を評価し比較した。そ
の結果を表1の下部に示す。
【0019】
【表1】
【0020】評価方法 上記表1に示した改質アスファルトの評価方法は次の通
りである。
【0021】(1)アスファルト針入度はJISK−2
207に準じて評価した。すなわち、アスファルトのコ
ンシステンシーを表す指標の一つであり、25℃の条件
下で、規定の針が試料中に突き進む長さで示す。単位は
0.1mmを1とする。
【0022】(2)軟化点はJISK−2207に準じ
て評価した。すなわち、アスファルトが温度の上昇に伴
い、軟化を始める程度を示す指標であり、規定条件下で
加熱したときに試料が規定距離までたれ下がるに要する
温度で示す。
【0023】(3)貯蔵試験は、試料の高温貯蔵に伴う
熱可塑性エラストマーの分散状態を評価する試験方法で
下記により評価した。試料500gを内径80mmの円
筒状の容器に取り、160℃の恒温層中に24時間静置
する。その後室温まで放冷し、上下に2分割しそれぞれ
の試料について、針入度および軟化点を測定する。上部
測定値を下部測定値で除し百分率で分離度を表示する。
分離度が100%に近い値ほど均一なものであることを
示す。
【0024】結果 比較例1および3はそれぞれ熱可塑性エラストマーのみ
をアスファルトに混合したものである。それぞれの分離
度は針入度、軟化点とも大きな値を示している。
【0025】比較例2は熱可塑性エラストマーと芳香族
系鉱物油とをアスファルトに混合したものであり、比較
例1と比べて上部の針入度が大きく、軟化点は減少して
いる。また分離度は針入度で206%、軟化点で107
%と比較例1より若干小さな値ではあるが、依然として
分離度は大きい。
【0026】比較例4は、熱可塑性エラストマーと芳香
族系鉱物油のほかに石油樹脂も23重量部アスファルト
に混合したもので、分離度、針入度、軟化点とも満足で
きる値を示しているが、実施例6の石油樹脂を17重量
部混合したアスファルトと比べ上記の性能は混合率の上
昇にもかかわらずほぼ同等でありコスト的に引き合わな
い。
【0027】実施例1を比較例1と、また実施例3を比
較例3とそれぞれ比較すると、針入度および軟化点はほ
ぼ同じであるが、実施例1および3の貯蔵試験結果とし
ての分離度は針入度、軟化点ともほぼ100%であり、
熱可塑性エラストマーの分離傾向がなくなり、改質アス
ファルトに均一な状態が保持されていることを示してい
る。
【0028】また、実施例2および4の貯蔵試験結果か
らの分離もほぼ100%であり、熱可塑性エラストマー
の分離傾向がないことがわかる。そしてこのことは、実
施例1および3の結果と併せ考えると芳香族系鉱物油と
石油樹脂の混合割合を変化させることにより、改質アス
ファルトの針入度を任意に変化させ得ることを示唆して
いる。
【0029】更に、実施例5は石油樹脂を本発明におい
て特定した添加量の下限に近い4重量部に、実施例6は
上限に近い17重量部に設定した改質アスファルトの性
能評価結果を示すものであるが、両方とも熱可塑性エラ
ストマーの改質アスファルト中での分離傾向を完全に防
止し得ることを示している。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
熱可塑性エラストマーの高温貯蔵における改質アスファ
ルト内での分離浮上を十分に防止でき、改質アスファル
トを機械的な循環や撹拌を必要とせずに高温貯蔵後も均
一な状態に保つことができる。また、本発明によれば、
芳香族系鉱物油と石油樹脂との混合割合を変化させるこ
とにより任意の針入度の改質アスファルトを得ることも
できる。したがって、本発明によれば、アスファルトプ
ラントにおける貯蔵上の問題点が解消されるとともに、
本発明の改質アスファルトを使用すれば、重交通に対応
可能な荷重強さ、マーシャルスティフネスにも優れた道
路舗装も実施することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江 川 昌 久 東京都新宿区神楽坂2丁目16番地 日進化 成株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)アスファルト 55〜92重量部 (b)熱可塑性エラストマー 4〜10 重量部 (c)芳香族系鉱物油 2〜15 重量部 (d)石油樹脂 2〜20 重量部 (ただし、上記の重量部は(a)、(b)、(c)およ
    び(d)の4成分の合計の重量を100重量部とする)
    からなることを特徴とする改質アスファルト。
JP19910592A 1992-07-02 1992-07-02 改質アスファルト Pending JPH06107953A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19910592A JPH06107953A (ja) 1992-07-02 1992-07-02 改質アスファルト

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JP19910592A JPH06107953A (ja) 1992-07-02 1992-07-02 改質アスファルト

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JPH06107953A true JPH06107953A (ja) 1994-04-19

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ID=16402211

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JP19910592A Pending JPH06107953A (ja) 1992-07-02 1992-07-02 改質アスファルト

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JP (1) JPH06107953A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1072646A1 (en) * 1999-07-28 2001-01-31 Bridgestone Corporation Asphalt modifier
US20180163050A1 (en) * 2013-11-12 2018-06-14 Total Marketing Services Bituminous compositions based on phosphoric derivatives

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EP1072646A1 (en) * 1999-07-28 2001-01-31 Bridgestone Corporation Asphalt modifier
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