JPH10237309A - 排水性舗装用アスファルトバインダ− - Google Patents
排水性舗装用アスファルトバインダ−Info
- Publication number
- JPH10237309A JPH10237309A JP9022997A JP9022997A JPH10237309A JP H10237309 A JPH10237309 A JP H10237309A JP 9022997 A JP9022997 A JP 9022997A JP 9022997 A JP9022997 A JP 9022997A JP H10237309 A JPH10237309 A JP H10237309A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- asphalt
- thermoplastic elastomer
- carbon black
- asphalt binder
- penetration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明はアスファルト組成物であり、特には舗
装材に用いられるアスファルトバインダ−に関する。 【解決手段】アスファルト92〜70重量部、熱可塑性
エラストマ−3〜15重量部、カ−ボンブラック4〜1
5部にて構成される排水性舗装用アスファルトバインダ
−。
装材に用いられるアスファルトバインダ−に関する。 【解決手段】アスファルト92〜70重量部、熱可塑性
エラストマ−3〜15重量部、カ−ボンブラック4〜1
5部にて構成される排水性舗装用アスファルトバインダ
−。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアスファルト組成物
であり、特には舗装材に用いられるアスファルトバイン
ダ−に関する。
であり、特には舗装材に用いられるアスファルトバイン
ダ−に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にアスファルトに骨材を配合した組
成物は、道路等の舗装材として広く用いられているが、
アスファルトの粘度は温度依存性が大きいため夏期には
軟化しやすく、一方、冬期では硬化してヒビ割れを生じ
たり道路表面の摩耗が激しい等の欠点がある。
成物は、道路等の舗装材として広く用いられているが、
アスファルトの粘度は温度依存性が大きいため夏期には
軟化しやすく、一方、冬期では硬化してヒビ割れを生じ
たり道路表面の摩耗が激しい等の欠点がある。
【0003】このような摩耗性及び流動性を改善するも
のとして、例えばスチレン・ブタジエン・スチレンブロ
ック共重合体(SBS)等の熱可塑性エラストマ−を配
合する方法が提案されている。しかるに、このアスファ
ルトの改質法にあっては高粘度化の傾向にあり、改質剤
としての熱可塑性エラストマ−とアスファルトとが貯蔵
時に分離する傾向がある。このため貯蔵時に機械的な循
環や攪拌を行う必要があるが、このような機械的設備を
整えている貯蔵装置は少なく、このため改質剤の分離が
生ぜず、均一な性状を有するアスファルト組成物が望ま
れていた。
のとして、例えばスチレン・ブタジエン・スチレンブロ
ック共重合体(SBS)等の熱可塑性エラストマ−を配
合する方法が提案されている。しかるに、このアスファ
ルトの改質法にあっては高粘度化の傾向にあり、改質剤
としての熱可塑性エラストマ−とアスファルトとが貯蔵
時に分離する傾向がある。このため貯蔵時に機械的な循
環や攪拌を行う必要があるが、このような機械的設備を
整えている貯蔵装置は少なく、このため改質剤の分離が
生ぜず、均一な性状を有するアスファルト組成物が望ま
れていた。
【0004】この要求を満足するため、鉱物油と石油樹
脂を配合して熱可塑性エラストマ−の分離傾向を防止す
る技術が提案されてはいるが、これら鉱物油と石油樹脂
を多量に配合しなくてはその効果は上がらず、従ってコ
ストアップはさけられず、更には鉱物油の配合により針
入度の上昇と軟化点の低下が生じ、そのための欠点も目
立つようになってしまう。
脂を配合して熱可塑性エラストマ−の分離傾向を防止す
る技術が提案されてはいるが、これら鉱物油と石油樹脂
を多量に配合しなくてはその効果は上がらず、従ってコ
ストアップはさけられず、更には鉱物油の配合により針
入度の上昇と軟化点の低下が生じ、そのための欠点も目
立つようになってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような現
況に鑑みて開発されたものであって、アスファルトと改
質剤としての熱可塑性エラストマ−との配合にあって、
永い期間の貯蔵にあっても分離することがない常に均質
な性状のアスファルトバインダ−を提供することを課題
とするものである。
況に鑑みて開発されたものであって、アスファルトと改
質剤としての熱可塑性エラストマ−との配合にあって、
永い期間の貯蔵にあっても分離することがない常に均質
な性状のアスファルトバインダ−を提供することを課題
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたもので、アスファルト92〜70
重量部、熱可塑性エラストマ−3〜15重量部、カ−ボ
ンブラック4〜15部にて構成される排水性舗装用アス
ファルトバインダ−にかかるものである。
決するためになされたもので、アスファルト92〜70
重量部、熱可塑性エラストマ−3〜15重量部、カ−ボ
ンブラック4〜15部にて構成される排水性舗装用アス
ファルトバインダ−にかかるものである。
【0007】そして、使用されるアスファルトが、針入
度20〜140(25℃)、熱可塑性エラストマ−が、
少なくとも一つ以上のポリスチレンブロックを構成要素
として含むジエン系ブロックポリマ−であるのがよく、
更に用いられるカ−ボンブラックの窒素吸着比表面積が
30〜200m2 /g、粒径が5〜100μmのものが
よい。
度20〜140(25℃)、熱可塑性エラストマ−が、
少なくとも一つ以上のポリスチレンブロックを構成要素
として含むジエン系ブロックポリマ−であるのがよく、
更に用いられるカ−ボンブラックの窒素吸着比表面積が
30〜200m2 /g、粒径が5〜100μmのものが
よい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のアスファルトバインダ−
を構成する各組成について詳述する。 (1)アスファルト アスファルトは固体又は半固体の塵青質混合物であっ
て、石油系のアスファルト及び天然系アスファルトが挙
げられる。石油系のアスファルトは、原油を常圧、減圧
蒸留装置により処理し、軟質分を除去して得られる針入
度が0〜300のストレ−トアスファルトと、ストレ−
トアスファルトを更に加熱し、十分に空気を吹き込んで
酸化重合して得られる針入度が0〜40のブロ−ンアス
ファルトとがある。一方、天然系のアスファルトはギル
ソナイト、トリニッダット等のアスファルトがある。
を構成する各組成について詳述する。 (1)アスファルト アスファルトは固体又は半固体の塵青質混合物であっ
て、石油系のアスファルト及び天然系アスファルトが挙
げられる。石油系のアスファルトは、原油を常圧、減圧
蒸留装置により処理し、軟質分を除去して得られる針入
度が0〜300のストレ−トアスファルトと、ストレ−
トアスファルトを更に加熱し、十分に空気を吹き込んで
酸化重合して得られる針入度が0〜40のブロ−ンアス
ファルトとがある。一方、天然系のアスファルトはギル
ソナイト、トリニッダット等のアスファルトがある。
【0009】本発明に用いるアスファルトとしては、ス
トレ−トアスファルトの単独使用が望ましいが、ブロ−
ンアスファルト及び/又は天然アスファルトをブレンド
したものを使用したものであってもよい。ただし、針入
度は20〜140の性状を有し、更に好ましくは、40
〜120の針入度である。かかる針入度が20以下であ
るとアスファルトバインダ−が硬すぎて脆くなり舗装材
には用いられない。又、140以上であると柔らかすぎ
て轍彫れ性、だれ等の特性が悪化し使えない。
トレ−トアスファルトの単独使用が望ましいが、ブロ−
ンアスファルト及び/又は天然アスファルトをブレンド
したものを使用したものであってもよい。ただし、針入
度は20〜140の性状を有し、更に好ましくは、40
〜120の針入度である。かかる針入度が20以下であ
るとアスファルトバインダ−が硬すぎて脆くなり舗装材
には用いられない。又、140以上であると柔らかすぎ
て轍彫れ性、だれ等の特性が悪化し使えない。
【0010】(2)熱可塑性エラストマ− 熱可塑性エラストマ−としては、スチレン・ブタジエン
・スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン・イ
ソプレン・スチレン共重合体(SIS)又はスチレン・
エチレン・ブチレン・スチレン共重合体(SEBS)等
の合成ゴムの1種又は2種以上の組合せを適宜選択して
使用できる。そしてこの配合割合を3〜15重量部好ま
しくは4〜10としたのは、3重量部以下では希望する
粘度が得られず、15重量部以上のなると高粘度化しす
ぎるからである。
・スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン・イ
ソプレン・スチレン共重合体(SIS)又はスチレン・
エチレン・ブチレン・スチレン共重合体(SEBS)等
の合成ゴムの1種又は2種以上の組合せを適宜選択して
使用できる。そしてこの配合割合を3〜15重量部好ま
しくは4〜10としたのは、3重量部以下では希望する
粘度が得られず、15重量部以上のなると高粘度化しす
ぎるからである。
【0011】(3)カ−ボンブラック 用いられるカ−ボンブラックの粒径として5〜100μ
mで、好ましくは15〜40μm、より好ましくは20
〜30μmである。この粒径が5μm以下では細かすぎ
て作業上不適であり、一方100μm以上では、カ−ボ
ンブラックが不均一分散になりやすく不適である。そし
て更にカ−ボンブラックの窒素吸着比表面積が30〜2
00m2 /g、好ましくは80〜180m2 /gである
のがよい。この値が30以下であるとアスファルトやポ
リマ−との親和性が低く適当でなく、一方200以上で
あるとコスト面で非常に高価なものとなり本用途には用
いることができない。
mで、好ましくは15〜40μm、より好ましくは20
〜30μmである。この粒径が5μm以下では細かすぎ
て作業上不適であり、一方100μm以上では、カ−ボ
ンブラックが不均一分散になりやすく不適である。そし
て更にカ−ボンブラックの窒素吸着比表面積が30〜2
00m2 /g、好ましくは80〜180m2 /gである
のがよい。この値が30以下であるとアスファルトやポ
リマ−との親和性が低く適当でなく、一方200以上で
あるとコスト面で非常に高価なものとなり本用途には用
いることができない。
【0012】(4)その他の配合 NR、SBR、BR等のエラストマ−、老化防止剤、オ
イル、石油樹脂等の通常のバインダ−に用いられる成分
を必要に応じて配合することができる。
イル、石油樹脂等の通常のバインダ−に用いられる成分
を必要に応じて配合することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明する。実施例に用いられたアスファルト、熱可塑性
エラストマ−、カ−ボンブラックの配合比を表1に示
す。尚、用いたアスファルトは針入度60〜80のスト
レ−トアスファルト(コスモ石油社製)、熱可塑性エラ
ストマ−はSBS(シエル社製:クレト−ンD110
1)、2種類のカ−ボンブラック(三菱化学製:三菱カ
−ボンブラックNA220及び#45)を用いた。
説明する。実施例に用いられたアスファルト、熱可塑性
エラストマ−、カ−ボンブラックの配合比を表1に示
す。尚、用いたアスファルトは針入度60〜80のスト
レ−トアスファルト(コスモ石油社製)、熱可塑性エラ
ストマ−はSBS(シエル社製:クレト−ンD110
1)、2種類のカ−ボンブラック(三菱化学製:三菱カ
−ボンブラックNA220及び#45)を用いた。
【0014】
【表1】
【0015】(針入度)針入度はJIS−K−2207
に準拠して行った。即ちアスファルトの硬さを表す指標
の1つであり、25℃の条件下で規定の針が試料中に突
き進む長さで表す。単位は0.1mmを1とする。測定
結果は表1に示す。
に準拠して行った。即ちアスファルトの硬さを表す指標
の1つであり、25℃の条件下で規定の針が試料中に突
き進む長さで表す。単位は0.1mmを1とする。測定
結果は表1に示す。
【0016】(軟化点)軟化点はJIS−K−2207
(リングアンドホ−ル式)に準拠して行った。即ち、ア
スファルトが温度上昇に伴ない、軟化を始める程度を示
す指標であり、規定条件下で加熱した時に試料が規定距
離までたれ下るに要する温度で示す。測定結果は表1に
示す。
(リングアンドホ−ル式)に準拠して行った。即ち、ア
スファルトが温度上昇に伴ない、軟化を始める程度を示
す指標であり、規定条件下で加熱した時に試料が規定距
離までたれ下るに要する温度で示す。測定結果は表1に
示す。
【0017】(貯蔵分離試験)貯蔵分離試験は次の順序
で行った。 (1)約180℃に加熱し、攪拌によって均一とした試
料を250m1アルミカンに静かに移す。 (2)カンを160℃のオ−ブンの中で24時間放置す
る。この際、揮発による飛散を防ぐためにアルミホイル
でしっかり封をする。 (3)カンを取り出し温室まで自然放冷した後、上中下
に3等分割し、その上部及び下部を再溶解して所定の針
入度試験、軟化点試験を行った。針入度は上、下部での
差が小さいほど良好なアスファルトであることを示す。
測定結果は表1に示す。
で行った。 (1)約180℃に加熱し、攪拌によって均一とした試
料を250m1アルミカンに静かに移す。 (2)カンを160℃のオ−ブンの中で24時間放置す
る。この際、揮発による飛散を防ぐためにアルミホイル
でしっかり封をする。 (3)カンを取り出し温室まで自然放冷した後、上中下
に3等分割し、その上部及び下部を再溶解して所定の針
入度試験、軟化点試験を行った。針入度は上、下部での
差が小さいほど良好なアスファルトであることを示す。
測定結果は表1に示す。
【0018】(結果)表1に示すように、本発明におけ
るアスファルトバインダ−はカ−ボンブラックを配合し
ない組成物と比較して貯蔵試験結果がすぐれていること
が分る。
るアスファルトバインダ−はカ−ボンブラックを配合し
ない組成物と比較して貯蔵試験結果がすぐれていること
が分る。
【0019】
【発明の効果】本発明のアスファルトバインダ−は、高
温貯蔵においても熱可塑性エラストマ−の分離は極めて
少なく、長期間にわたって均一な状態に保つことができ
る。又、本発明によれば特に道路舗装に適したアスファ
ルトバインダ−を提供することとなったものであり、そ
の利用価値は極めて高い。
温貯蔵においても熱可塑性エラストマ−の分離は極めて
少なく、長期間にわたって均一な状態に保つことができ
る。又、本発明によれば特に道路舗装に適したアスファ
ルトバインダ−を提供することとなったものであり、そ
の利用価値は極めて高い。
Claims (5)
- 【請求項1】 アスファルト92〜70重量部、熱可塑
性エラストマ−3〜15重量部、カ−ボンブラック4〜
15部にて構成される排水性舗装用アスファルトバイン
ダ−。 - 【請求項2】 前記アスファルトが、針入度20〜14
0(25℃)である請求項第1項記載の排水性舗装用ア
スファルトバインダ−。 - 【請求項3】 前記熱可塑性エラストマ−が、少なくと
も一つ以上のポリスチレンブロックを構成要素として含
むジエン系ブロックポリマ−である請求項第1項記載の
排水性舗装用アスファルトバインダ−。 - 【請求項4】 前記カ−ボンブラックが、窒素吸着比表
面積が30〜200m2 /gである請求項第1項記載の
排水性舗装用アスファルトバインダ−。 - 【請求項5】 前記カ−ボンブラックが、5〜100μ
mmの粒径を有する請求項第1項記載の排水性舗装用ア
スファルトバインダ−。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9022997A JPH10237309A (ja) | 1996-12-29 | 1997-03-24 | 排水性舗装用アスファルトバインダ− |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-359162 | 1996-12-29 | ||
JP35916296 | 1996-12-29 | ||
JP9022997A JPH10237309A (ja) | 1996-12-29 | 1997-03-24 | 排水性舗装用アスファルトバインダ− |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10237309A true JPH10237309A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=26431722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9022997A Pending JPH10237309A (ja) | 1996-12-29 | 1997-03-24 | 排水性舗装用アスファルトバインダ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10237309A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010072832A1 (en) | 2008-12-24 | 2010-07-01 | Shell Internationale Research Maatschappij B.V. | Modified bitumen composition and method for manufacture thereof |
WO2011054911A1 (en) | 2009-11-06 | 2011-05-12 | Shell Internationale Research Maatschappij B.V. | Asphalt composition |
WO2018134921A1 (ja) | 2017-01-18 | 2018-07-26 | 花王株式会社 | 道路舗装用アスファルト組成物 |
-
1997
- 1997-03-24 JP JP9022997A patent/JPH10237309A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010072832A1 (en) | 2008-12-24 | 2010-07-01 | Shell Internationale Research Maatschappij B.V. | Modified bitumen composition and method for manufacture thereof |
WO2011054911A1 (en) | 2009-11-06 | 2011-05-12 | Shell Internationale Research Maatschappij B.V. | Asphalt composition |
WO2018134921A1 (ja) | 2017-01-18 | 2018-07-26 | 花王株式会社 | 道路舗装用アスファルト組成物 |
US11299631B2 (en) | 2017-01-18 | 2022-04-12 | Kao Corporation | Asphalt composition for road paving |
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