JP2016116472A - トウモロコシ収穫機 - Google Patents

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照男 南
賢一 寺坂
Kenichi Terasaka
賢一 寺坂
千春 上北
Chiharu Kamikita
千春 上北
俊成 西村
Toshinari Nishimura
俊成 西村
有作 吉田
Yusaku Yoshida
有作 吉田
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Takeshi Kumatori
剛 熊取
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Abstract

【課題】収穫部によって収穫されたトウモロコシ房状体の包葉が皮剥き装置によって剥き取られ、皮剥き装置から落下する処理物が揺動選別体によって包葉と種子粒とに選別されるトウモロコシ収穫機において、皮剥き装置から排出される処理物の全体としての選別精度を向上できるようにする。【解決手段】皮剥き装置30と揺動選別体41との間に、皮剥き装置30から落下する処理物を揺動選別体41のうちの処理物移送方向上流側の部位に向けて流下案内する案内体51が設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、トウモロコシ収穫機、詳しくは、収穫部によって収穫されたトウモロコシ房状体を搬送する搬送装置と、前記搬送装置からトウモロコシ房状体を受け入れ、受け入れたトウモロコシ房状体の包葉を剥き取る皮剥き装置と、前記皮剥き装置の下方に揺動駆動可能に設けられ、前記皮剥き装置において発生した処理物を受け入れる揺動選別体を有し、前記揺動選別体によって、前記処理物を一方向へ移送しながら種子粒と包葉とに選別する揺動選別装置とが備えられたトウモロコシ収穫機に関する。
上記したトウモロコシ収穫機は、収穫部によってトウモロコシ房状体が包葉の付いた状態で収穫されるが、このトウモロコシ房状体の包葉が皮剥き装置によって剥き取られ、トウモロコシ房状体を包葉が無い状態で収穫できるものである。トウモロコシ房状体の包葉が剥き取られるとき、トウモロコシ房状体から種子粒が脱落することがある。皮剥き装置で発生した処理物(包葉及び種子粒)が揺動選別体によって包葉と種子粒とに選別され、トウモロコシ房状体から脱落した種子粒を回収できるものである。
この種のトウモロコシ収穫機では、従来、皮剥き装置から落下する処理物が、揺動選別体のうち、皮剥き装置における処理物の落下個所の直下又はほぼ直下に位置する部位で受け止められる構成になっていた。
特許文献1には、皮剥き部からの処理物が揺動選別体に落下して選別処理されるトウモロコシ皮剥き装置が記載されている。皮剥き部の一端側の下方に、上端が皮剥き部の一端側に位置し、下端側ほど皮剥き部の他端側に位置する斜めの線が記載されている。この斜めの線は、皮剥き部から落下する処理物に対する案内体を示すものであるとすると、この案内体は、皮剥き部のうち、直下に揺動選別体が存在しない部位の下方に位置し、皮剥き部から落下する処理物を揺動選別体の外部にこぼれ落ちないように揺動選別体に向けて流下案内するものである。
中国実用新案公告第202931802号明細書
従来の場合、皮剥き装置からの処理物が揺動選別体の指定個所に向かわせる流下案内を受けることなく揺動選別体に供給されるので、皮剥き装置からの処理物には、揺動選別体のうちの処理物移送方向下流側の部位に落下する処理物が存在し易くなる。すると、揺動選別体のうちの処理物移送方下流側の部位に落下した処理物は、揺動選別体のうちの処理物移送方向上流側に落下した処理物に比べ、揺動選別体による選別処理を受ける時間が短くなって選別不足のままで揺動選別体から排出されがちとなるので、皮剥き装置から排出される処理物の全体としての選別精度が悪くなる。
本発明の目的は、皮剥き装置から排出される処理物の全体としての選別精度を向上できるトウモロコシ収穫機を提供することにある。
本発明によるトウモロコシ収穫機は、
収穫部によって収穫されたトウモロコシ房状体を搬送する搬送装置と、
前記搬送装置からトウモロコシ房状体を受け入れ、受け入れたトウモロコシ房状体の包葉を剥き取る皮剥き装置と、
前記皮剥き装置の下方に揺動駆動可能に設けられ、前記皮剥き装置において発生した処理物を受け入れる揺動選別体を有し、前記揺動選別体によって、前記処理物を一方向へ移送しながら種子粒と包葉とに選別する揺動選別装置とが備えられ、
前記皮剥き装置と前記揺動選別体との間に、前記皮剥き装置から落下する処理物を前記揺動選別体のうちの処理物移送方向上流側の部位に向けて流下案内する案内体が設けられている。
本構成によると、案内体が無ければ、揺動選別体のうちの処理物移送方向下流側の部位に落下して揺動選別体による選別処理を短時間しか受けないことになる皮剥き装置からの処理物が、案内体による流下案内を受けることで、揺動選別体のうちの処理物移送方向上流側の部位に落下して揺動選別体による選別処理を長時間に亘って受けることになる。
従って、皮剥き装置から排出される処理物の全体としては揺動選別体によって精度よく選別されることになり、トウモロコシ房状体から離脱した種子粒を極力無駄なく回収できる。
本発明においては、前記皮剥き装置は、トウモロコシ房状体を前記揺動選別体の処理物移送方向と反対方向へ移送しながら皮剥き処理するように構成され、前記案内体は、前記皮剥き装置のうち、トウモロコシ房状体移送方向上流側の部位から落下する処理物を流下案内すると好適である。
皮剥き装置では、搬送装置からのトウモロコシ房状体を導入する始端部がトウモロコシ房状体移送方向上流側に位置するので、トウモロコシ房状体移送方向下流側の部位よりもトウモロコシ房状体移送方向上流側の部位に多量の包葉及び種子粒が発生しがちとなる。本構成によれば、皮剥き装置から排出される多量の処理物(包葉及び種子粒)が案内体の流下案内によって揺動選別体の処理物移送方向上流側の部位に供給されるので、多量の処理物を揺動選別体によって極力長い時間にわたって選別処理できて、種子粒を極力無駄なく回収できる。
本発明においては、前記皮剥き装置と前記揺動選別体との間に第2の案内体が設けられ、
前記第2の案内体は、前記皮剥き装置のうち、トウモロコシ房状体移送方向下流側の部位から落下する処理物を、前記揺動選別体のうち、処理物移送方向上流側の部位に向けて流下案内すると好適である。
本構成によれば、トウモロコシ房状体の包葉の剥き取り残りが生じ難いように、皮剥き処理装置の処理物移送方向の長さを長くし、皮剥き装置のうち、処理物移送方向下流側の部位の直下に揺動選別体が存在しないことになっても、皮剥き装置の処理物移送方向下流側の部位から落下する処理物を、第2の案内体による流下案内によって揺動選別体の外部にこぼれ落ちないようにして揺動選別体に供給できる。つまり、皮剥き装置の処理物移送方向の長さを長くして包葉の剥き取り残りを発生し難くしつつ、皮剥き装置からの処理物を揺動選別体の外部にこぼれ出難くしながら揺動選別体に供給できる
本発明においては、前記第2の案内体の下端が前記案内体の下端よりも下方に位置していると好適である。
本構成によると、案内体によっては多量の処理物が揺動選別体へ流下案内されがちなので、揺動選別体のうち、案内体の下方に位置する部位に多量の包葉が落下しがちとなる。案内体の下端の揺動選別体に対する高さを高くすることで、揺動選別体に位置する包葉を案内体に引っ掛かり難くできる。この結果、案内体から落下する種子粒などが飛散し易くなっても、飛散した種子粒を下端の揺動選別体に対する高さが案内体のその高さよりも低い第2の案内体によって良好に受け止めさせて、外部へこぼれ出難くできる。
本発明においては、前記揺動選別体のうちの処理物移送方向に対する両横側の部位と、前記皮剥き装置との間に、前記皮剥き装置から落下する処理物を前記揺動選別体に向けて流下案内する横案内体が設けられていると好適である。
本構成によれば、皮剥き処理装置のうち、処理物移送方向に直交する方向での両端部から落下する処理物を、横案内体の流下案内により、揺動選別体の外部へこぼれ落ちないようにして揺動選別体に供給できる。
本発明においては、前記揺動選別体の下方に、前記揺動選別体から落下する種子粒を受け入れて回収する回収部が設けられ、前記揺動選別体と前記回収部との間に、前記揺動選別体から落下する種子粒を前記回収部に向けて流下案内する回収案内体が設けられていると好適である。
本構成によれば、揺動選別体から落下する種子粒を、回収案内体による流下案内によって回収部の外部へこぼれ落ちないようにして回収部に落下させ、揺動選別体によって選別された種子粒を極力無駄にならないように回収できる。
本発明においては、前記回収案内体の下端側部分が弾性体によって構成されていると好適である。
本構成によると、回収部の内部を清掃するなど、回収部に対する作業をするとき、回収案内体の下端側部分を弾性変形させるだけで操作簡単に作業用スペースを確保することができ、回収案内体を取り外すのに比べ、楽にかつ能率よく作業できる。
本発明においては、前記回収部が前記揺動選別体の下方に位置した回収状態から機体外側へ引出した排出状態へ引出し可能に支持されており、前記弾性体の下端が前記回収部の上端よりも上方に位置すると好適である。
本構成によれば、回収部を排出状態へ引出すとき、回収案内体を引出しの障害にならないように回収部に対して離間させる必要がなく、楽に引出せる。
本発明においては、前記揺動選別体の処理物移送方向上流側における下端、及び、前記揺動選別体の処理物移送方向下流側における下端に前記回収案内体が支持されており、処理物移送方向上流側及び処理物移送方向下流側の前記回収案内体の下端側部分が弾性体によって構成されていると好適である。
本構成によれば、揺動選別体から落下する種子粒に回収案内体が正確に作用するように回収案内体を揺動選別体に支持することで、回収案内体が揺動選別体と共に動くことになり、回収案内体が付近の部材に触れることがあっても、下端側部分が弾性変形することで、付近の部材及び回収案内体の変形や破損を回避できる。従って、揺動選別体に支持される回収案内体を採用し、揺動選別体からの種子粒を回収案内体によって回収部に正確に流下案内させて回収部に無駄なく回収できる。
本発明においては、前記揺動選別体を揺動可能に支持するフレームが機体に備えられ、前記揺動選別体のうちの処理物移送方向に直交する方向での端部と、前記回収部との間に、前記揺動選別体から落下する種子粒を前記回収部へ流下案内する横回収案内体が、前記端部に沿って延びる状態で設けられ、前記横回収案内体が前記フレームに支持されていると好適である。
本構成によると、揺動選別体のうちの処理物移送方向に直交する方向での端部と回収部との間に設ける横回収案内体にあっては、揺動選別体の端部に沿って延びた状態で固定されたものにしても、横回収案内体と揺動選別体との干渉を回避できるので、揺動選別体の端部に沿って延びた状態でフレームに支持された横回収案内体を採用し、揺動選別体からの種子粒を横回収案内体によって回収部へ正確に流下案内させて回収部に無駄なく回収できる。
本発明においては、前記回収部が、前記揺動選別体の下方に位置した回収状態から機体外側へ引出した排出状態へ引出し可能に支持されており、前記回収部を前記回収状態に位置決めするロック機構が設けられ、前記ロック機構は、前記回収部の側部のうち、引出し方向引出し側の部位に設けられていると好適である。
本構成によれば、機体外側からロック機構に手が届き易くてロック機構を操作し易い。回収部が走行振動などによって回収状態からずれ動くことを防止するように回収部をロック機構によって回収状態に位置決めできるものでありながら、ロック機構による回収部の位置決めを操作容易に解除して、回収部を迅速に移動操作できる。
本発明においては、前記回収部の側方に、前記回収状態から前記排出状態に亘って前記ロック機構をガイドすることで、前記回収部のスライドをガイドするフレームが設けられていると好適である。
本構成によれば、回収部を排出状態へ引出すとき、ロック機構を被ガイド手段に活用した簡素な構造のガイド構造によって回収部をスムーズに引出せる。
トウモロコシ収穫機の全体を示す左側面図である。 トウモロコシ収穫機の全体を示す平面図である。 後処理部を示す左側面図である。 後処理部を示す右側面図である。 後処理部を示す左側面図である。 駆動機構を示す平面図である。 図3のVII−VII断面矢視図である。 図3のVIII−VIII断面矢視図である。 回収状態の回収部を示す後面図である。 排出状態の回収部を示す後面図である。 ロック機構を示す側面図である。 ロック機構を示す後面図である。 エンジン出力の伝動系統図である。 トルクリミッターを示す側面図である。 第1の案内体を示す斜視図である。 検知部を示す側面図である。 搬送検知部を示す側面図である。 報知装置を示すブロック図である。 デバイダを示す側面図である。 図19のXX−XX断面矢視図である。 分散案内部及び姿勢矯正部を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係るトウモロコシ収穫機の全体を示す側面図である。図2は、本発明の実施例に係るトウモロコシ収穫機の全体を示す平面図である。図2に矢印で示すように、Fが走行機体の「前」、Bが走行機体の「後」、Lが走行機体の「左」、Rが走行機体の「右」と定義する。図1,2に示すように、トウモロコシ収穫機は、機体フレーム1の前部に左右一対の前車輪2が装備され、機体フレーム1の後部に左右一対の後車輪3が装備された走行機体を備えている。左右の前車輪2は、駆動可能に装備されている。左右の後車輪3は、ステアリングシリンダ(図示せず)よる操向操作が可能に装備されている。走行機体の前部に運転部4が設けられている。運転部4は、運転者が乗って操縦するように搭乗型に構成されている。運転部4には、居住空間を覆うキャビン4aが備えられている。
走行機体の前部に収穫部5が設けられている。収穫部5は、走行機体に支軸6を介して上下揺動可能に支持されている。収穫部5の後端側に昇降シリンダ5aが連結されている。昇降シリンダ5aによって収穫部5を下降作業姿勢と上昇非作業姿勢とに亘って昇降操作できる。
走行機体のうちの運転部4よりも後方の部位に、皮剥き装置30を備えた後処理部Aが設けられている。収穫部5の後部と皮剥き装置30の前方上方とに亘って搬送装置7が設けられている。搬送装置7は、運転部4の下方を走行機体の前後方向に通り、搬送終端側(後方側)ほど上方に位置する傾斜姿勢で設けられている。後処理部Aの後方に貯留タンク8が設けられている。後処理部Aの機体横外側に作業ステップ9が設けられている。作業ステップ9に搭乗することで、皮剥き装置30などの点検や清掃をできる。
運転部4と後処理部Aとの間に、エンジン10などを有した原動部が設けられている。エンジン10の出力が前車輪2、収穫部5、搬送装置7及び後処理部Aに伝達されるよう構成されている。走行機体の横側部に走行機体の前後方向に並ぶ前後一対の横カバー11が設けられている。前後の横カバー11の夫々は、上端側に配備された支軸の機体前後方向に延びる軸芯を開閉軸芯として上下に揺動開閉可能に支持されている。横カバー11を開けることで、後処理部A及び原動部の横側を開放できる。
前車輪2と後車輪3との間に残稈処理装置12が設けられている。残稈処理装置12は、走行機体に上下揺動可能に支持されている。残稈処理装置12の処理ケースに昇降チェーン13を介して昇降シリンダ13aが連結されている。昇降シリンダ13aによって残稈処理装置12を下降作業姿勢と上昇非作業姿勢とに昇降操作できる。
このトウモロコシ収穫機では、収穫部5を下降作業姿勢にして走行機体を走行させることで、トウモロコシ房状体(トウモロコシ植物体のうち、種子粒が棒状に連なって房状になっている部位)の収穫作業をできる。
すなわち、走行機体の前方に植立状態で位置するトウモロコシ植物体のうちのトウモロコシ房状体が収穫部5によって収穫される。収穫部5によって収穫されるトウモロコシ房状体には、種子粒を覆う包葉が付いている。収穫部5によって収穫されたトウモロコシ房状体が搬送装置7によって後方上方に搬送されて皮剥き装置30へ送出される。皮剥き装置30によってトウモロコシ房状体の包葉を剥き取る皮剥き処理が行われる。包葉を剥き取られたトウモロコシ房状体が貯留タンク8に回収されて貯留される。貯留タンク8は、貯留タンク8の前後に位置する支柱14に支軸15を介して上下揺動可能に支持されている。各支柱14と貯留タンク8とにシリンダ8aが連結されている。シリンダ8aによって貯留タンク8を支軸15の走行機体前後方向に延びる軸芯を揺動中心として下降貯留姿勢と上昇排出姿勢とに亘って昇降操作できる。貯留タンク8を上昇排出姿勢に操作することで、皮剥き状態のトウモロコシ房状体を貯留タンク8から走行機体の横外側へ排出できる。
収穫作業の際、残稈処理装置12を下降作業姿勢にしておく。すると、収穫部5によってトウモロコシ房状体が収穫されて圃場に植立状態で残ったトウモロコシ植物体の茎稈が残稈処理装置12によって細断処理され、細断状態になった茎稈が圃場に置かれる。
収穫部5について説明する。
図2に示すように、収穫部5には、走行機体の横方向に沿う方向に並ぶ3列の収穫作業列5bが備えられている。このトウモロコシ収穫機では、3条の植付条におけるトウモロコシ植物体を収穫対象とした状態で、トウモロコシ房状体の収穫作業をできる。各収穫作業列5bの先端部の両横側にデバイダ16が設けられている。収穫対象のトウモロコシ植物体がデバイダ16によって収穫作業列5bに導入される。
各デバイダ16には、図19及び図20に示すように、分草作用部16Aと底板部16Bとが備えられている。底板部16Bのうちの先端側部分16fは、先端側ほど対地高さが高くなるように前上り傾斜の形状に形成されている。走行機体が畦から圃場に入るときなど、デバイダ16の圃場への突っ込みを、先端側部分16fの前上り傾斜によって防止できる。底板部16Bのうちの後端側部分16rは、収穫部5を下降作業姿勢にした状態において、地面に対して平行又はほぼ平行となる平坦面に形成されている。
搬送装置7について説明する。
搬送装置7は、図2に示すように、搬送装置7の左右中心7cが走行機体の左右中心CLに対して走行機体の左端側に位置ずれした状態で設けられている。搬送装置7の右横側に空きスペースが存在している。
4列の収穫作業列が備えられ、4条刈りが可能な収穫部を、3条刈りが可能な収穫部5に代えて連結する場合、3条刈り用の搬送装置7に比べ、搬送可能量が多くなるように横幅が3条刈り用の搬送装置7の横幅よりも広く設定された4条刈り用の搬送装置を装備することになる。走行機体におけるエンジン10の配置箇所、エンジン10の出力軸10aがエンジン10から左向きに突出すること、伝動系(収穫伝動機構106、ファン伝動機構109、搬送伝動機構112など、図13参照)を搬送装置7の左横側に設けることを3条刈り用の搬送装置7を装備する場合と変更せずに4条刈り用の搬送装置を装備できるようになっている。
後処理部Aについて説明する。
図3及び図5は、後処理部Aを示す左側面図である。図3及び図5の紙面に向かって左側が「走行機体の前側、皮剥き装置30及び揺動選別体41の前側」とし、右側が「走行機体の後側、皮剥き装置30及び揺動選別体41の後側」とし、上側が「走行機体の上側」とし、下側が「走行機体の下側」とし、紙面表側が「走行機体の左側」とし、紙面裏側が「走行機体の右側」とする。図4は、後処理部Aを示す右側面図である。図4の紙面に向かって左側が「走行機体の後側、皮剥き装置30及び揺動選別体41の後側」とし、右側が「走行機体の前側、皮剥き装置30及び揺動選別体41の前側」とし、上側が「走行機体の上側」とし、下側が「走行機体の下側」とし、紙面表側が「走行機体の右側」とし、紙面裏側が「走行機体の左側」とする。
図7は、図3のVII−VII断面矢視図である。図8は、図3のVIII−VIII断面矢視図である。図3,4,5,7,8に示すように、後処理部Aは、後処理部フレーム20を備えている。後処理部フレーム20に皮剥き装置30、揺動選別装置40及び回収部60が支持されている。揺動選別装置40には、皮剥き装置30の下方に設けられた揺動選別体41が備えられている。
後処理部Aでは、搬送装置7から送出されたトウモロコシ房状体の包葉が皮剥き装置30によって剥き取られる。皮剥き装置30で発生した処理物(包葉と種子粒)が揺動選別体41によって種子粒と包葉とに選別される。選別された種子粒が回収部60に回収されて貯留される。
後処理部フレーム20は、左右一対の前支柱フレーム21、左右一対の中支柱フレーム22、及び左右一対の後支柱フレーム23を備えている。左の前支柱フレーム21、左の中支柱フレーム22、及び左の後支柱フレーム23は、機体フレーム1のうちの走行機体前後方向に延びる左のメインフレーム1aに立設されている。右の前支柱フレーム21、右の中支柱フレーム22、及び右の後支柱フレーム23は、機体フレーム1のうちの走行機体前後方向に延びる右のメインフレーム1aに立設されている。
後処理部フレーム20の左横側及び右横側の夫々において、前支柱フレーム21、中支柱フレーム22及び後支柱フレーム23の上端部に亘って走行機体前後方向に延びる上支持フレーム24が連結されている。後処理部フレーム20の左横側及び右横側の夫々において、前支柱フレーム21と中支柱フレーム22との中間部どうしに亘って前支持部材25が連結されている。左横側及び右横側の夫々において、中支柱フレーム22と後支柱フレーム23との中間部どうしに亘って後支持部材26が連結されている。
後処理部フレーム20の左横側及び右横側の夫々において、前支持部材25の上側における前支柱フレーム21と中支柱フレーム22との間に上横カバー27aが設けられ、前支持部材25の下側における前支柱フレーム21と中支柱フレーム22との間に下横カバー27bが設けられている。左横側の上横カバー27a、左横側の下横カバー27b及び右横側の下横カバー27bは、透明のビニールシートによって構成されている。右横側の上横カバー27aのみは、鉄板部材によって構成されている。右横側の上横カバー27aの近くにエンジン10の排気管10bが位置するが、右横側の上横カバー27aが排気管10bの放熱による歪むなどのトラブルが発生することを回避できる。
皮剥き装置30について詳述する。
皮剥き装置30は、皮むきケース31を備えている。皮剥きケース31は、前後向きが走行機体の前後向きとなる状態で左右の上支持フレーム24に支持されている。皮剥きケース31の内部に、複数の皮剥きローラ32、一つの掻込み回転体33、複数の掻送り回転体34、及び一つの掻出し回転体35が回転駆動可能に設けられている。
複数の皮剥きローラ32は、皮剥き装置30の横幅方向(走行機体の横方向)に並んでいる。複数の皮剥きローラ32の夫々は、皮剥き装置30の前後方向(走行機体の前後方向)に延びる軸芯を備え、この軸芯を回転中心として回転駆動される。
複数の掻送り回転体34は、皮剥きローラ32の上方において、皮剥き装置30の前後方向に並んでいる。複数の掻送り回転体34の夫々は、皮剥き装置30の横幅方向に延びる軸芯を備え、この軸芯を回転中心として回転駆動される。
掻込み回転体33は、複数の掻送り回転体34のうちの最前の掻送り回転体34の前方(走行機体前方)に位置している。掻込み回転体33は、皮剥き装置30の横幅方向に延びる軸芯を備え、この軸芯を回転中心として回転駆動される。掻出し回転体35は、皮剥きローラ32の終端部(後端部)の上方に位置している。掻出し回転体35は、皮剥き装置30の横幅方向に延びる軸芯を備え、この軸芯を回転中心として回転駆動される。
皮剥き装置30と搬送装置7との間にシュート36が設けられている。シュート36は、皮剥き装置側ほど下方に位置する後下がり傾斜の状態で設けられている。シュート36の両横側に側壁板36aが連結されている。シュート36に分散案内部39、及び皮剥き装置10の横幅方向に並ぶ複数の姿勢矯正部38が設けられている。
図21は、分散案内部39及び姿勢矯正部38を示す平面図である。図21に示すように、分散案内部39は、姿勢矯正部38よりも前上側(トウモロコシ房状体の移動方向上手側)に設けられている。分散案内部39は、平面視で略三角形状の案内面が備えられている。分散案内部39は、前後方向視で、左右両側から中央側に向かうほど高い位置になる中膨らみ状(本実施形態では、三角形状)に形成されている。
図21に示すように、複数の姿勢矯正部38は、シュート36の横幅方向(皮剥き装置30の横幅方向)に並んでいる。複数の姿勢矯正部38のうち、両横端の姿勢矯正部38は、シュート36と側壁板36aとに亘って連結されている。複数の姿勢矯正部38の配列ピッチは、トウモロコシ房状体が2個の姿勢矯正部38に亘って乗り上がることがあっても、3個の姿勢矯正部38に亘って乗り上がらない配列ピッチに設定されている。
複数の姿勢矯正部38の夫々は、平面視において、上面の形状が後広がり形状(トウモロコシ房状体の移動方向下流側ほど幅広になる形状)となるように構成されている。両横端の姿勢矯正部38は、前後方向視において、上面の形状が上側ほど側壁板36aとの間隔が狭くなる形状となるように構成されている。複数の姿勢矯正部38のうち、両横端の姿勢矯正部38以外の内側の姿勢矯正部38の夫々は、前後方向視において、上面の形状が上側ほど幅狭になる形状(上細り形状)となるように構成されている。両横端及び内側の姿勢矯正部38の夫々は、側面視(左右方向視)において、上端縁のシュート36に対する高さがトウモロコシ房状体の移動方向下流側ほど高くなる形状(後上がり形状)となるように構成されている。
内側の複数の姿勢矯正部38において、隣り合う一対の姿勢矯正部38のうち一方の姿勢矯正部38における皮剥き装置30の横幅方向の大きさが、他方の姿勢矯正部38の皮剥き装置30の横幅方向の大きさよりも大きくなっている。内側の複数の姿勢矯正部38において、隣り合う一対の姿勢矯正部38のうち皮剥き装置30の横幅方向の大きさが大きい姿勢矯正部38の後端側のシュート36に対する高さが、皮剥き装置30の横幅方向の大きさが小さい姿勢矯正部38の後端側のシュート36に対する高さよりも高くなっている。内側の複数の姿勢矯正部38において、隣り合う一対の姿勢矯正部38のうち皮剥き装置30の横幅方向の大きさが大きい姿勢矯正部38の後端が、皮剥き装置30の横幅方向の大きさが小さい姿勢矯正部38の後端よりもトウモロコシ房状体の移動方向下流側に位置している。
搬送装置7の搬送終端部から送出されたトウモロコシ房状体がシュート36の前端側に落下し、シュート36に沿って皮剥き装置30の方へ下降する。このとき、トウモロコシ房状体は、分散案内部39によってシュート36の両横側に分散するように案内される。シュート36の両横側に分散したトウモロコシ房状体、及び、分散案内部39を乗り越えるなどしてシュート36の横内側に位置したトウモロコシ房状体は、横向姿勢(平面視において長手方向が皮剥きローラ32の軸芯方向と交差する姿勢)になっていても、縦向姿勢(平面視において長手方向が皮剥きローラ32の軸芯方向に沿う姿勢)に姿勢矯正部38によって姿勢矯正される。姿勢矯正部38を通過したトウモロコシ房状体は、トウモロコシ房状体が備える下降力と、掻込み回転体33による掻込み作用とによって皮剥き装置30の始端部(前端部)に導入される。皮剥き装置30に導入されたトウモロコシ房状体は、皮剥きローラ32と掻送り回転体34との間に位置し、皮剥きローラ32による送り作用と、掻送り回転体34による掻き送り作用とによって皮剥き装置30の後方向(トウモロコシ房状体移送方向D)へ移送されながら、皮剥きローラ32によって包葉の剥き取り処理をされる。包葉の剥き取処理によって発生した処理物(トウモロコシ房状体から離脱した包葉及び種子粒)は、皮剥きローラ32どうしの間から皮剥き装置30の下方へ落下する。皮剥きローラ32の終端部(後端部)に到達したトウモロコシ房状体は、掻出し回転体35によって皮剥き装置30の後方へ掻き出されて貯留タンク8に落下する。
揺動選別装置40について説明する。
揺動選別体41は、後処理部フレーム20の内部のうち、皮剥き装置30の下方に位置する部位に設けられている。揺動選別体41には、底板部と、底板部の両横側部及び後部から立ち上がる側板部とが備えられている。底板部には、揺動選別体41の前後方向及び横幅方向に並ぶ複数の種子粒漏下孔が設けられている。
揺動選別体41の前端部が左右のガイドレール42にスライド及び回動可能に支持されている。左右のガイドレール42は、左右の前支持部材25に固定されている。
揺動選別体41の後端側が左右の揺動リンク43の遊端部(下端部)に相対回転可能に支持されている。左右の揺動リンク43の夫々の基端部(上端部)は、後支持部材26に相対回転可能に支持されている。
皮剥き装置30から落下した処理物が揺動選別体41に受け止められる。揺動選別体41は、左右の揺動リンク43が駆動機構44(図6参照)によって揺動操作されることで、ガイドレール42に支持される前端側を支点側として後端側が上下揺動するように揺動駆動される。これにより、揺動選別体41は、受け止めた処理物を皮剥き装置30のトウモロコシ房状体移送方向Dとは反対の処理物移送方向C(一方向)へ移送しながら、種子粒と塵埃(包葉)とを比重選別する。選別された種子粒は、底板部の種子粒漏下孔を通って揺動選別体41の下方へ落下する。選別した塵埃は、揺動選別体41の前端部に位置する排出口から前方へ排出される。排出された塵埃は、落下ガイド28(図1参照)の案内を受けて残稈処理装置12の前側へ落下する。
図5,6に示すように、駆動機構44は、揺動選別装置40の入力軸45に相対回転不能に設けられた回転部46と、この回転部46の偏芯箇所に一端側が相対回転可能に連結されたクランク軸47とを備えている。クランク軸47の他端側は、連結杆48に相対回転可能に連結されている。連結杆48は、左右の揺動リンク43の夫々の遊端部に連結され、左右の揺動リンク43を連動連結している。回転部46が入力軸45によって回転駆動され、クランク軸47が回転部46によって前後方向に往復移送されて連結杆48を押し引き操作する。これにより、駆動機構44は、左右の揺動リンク43を連動させて揺動操作して揺動選別体41を揺動駆動する。
図3,5,7,8に示すように、皮剥き装置30と揺動選別体41との間に、第1の案内体51、第2の案内体52、及び左右一対の横案内体53が設けられている。皮剥き装置30から落下する処理物が第1の案内体51,第2の案内体52及び左右の横案内体53によって揺動選別体41に向けて流下するように流下案内され、皮剥き装置30からの処理物を揺動選別体41の外部へこぼれ落ち難くい状態で揺動選別体41に供給できる。
第1の案内体51及び第2の案内体52について詳述する。
第1の案内体51は、左右の上支持フレーム24に支持されている。第1の案内体51は、皮剥き装置30のうちのトウモロコシ房状体移送方向上流側(走行機体前方側)の部位の下方に、下端側ほど後方(揺動選別体41の後方側)に位置する傾斜状態で設けられている。第1の案内体51の横幅は、皮剥き装置30の横幅と等しい又はほぼ等しい横幅に設定されている。皮剥き装置30のうちのトウモロコシ房状体移送方向上流側の部位から落下する処理物が第1の案内体51による流下案内を受けて、揺動選別体41のうちの処理物移送方向上流側(走行機体後方側)の部位に向けて流下する。
皮剥き装置30では、トウモロコシ房状体移送方向上流側ほど、多量の包葉が発生する。この多量の処理物が第1の案内体51による流下案内を受けることで、第1の案内体51による流下案内を受けないのに比べ、揺動選別体41のうちの処理物移送方向上流側の部位に供給される。つまり、多量の処理物を揺動選別体41において長時間に亘って選別処理を受けるようにして揺動選別体41に供給できる。
第2の案内体52は、左右の上支持フレーム24に支持されている。第2の案内体52は、皮剥き装置30のうちのトウモロコシ房状体移送方向下流側(走行機体後方側)の部位の下方に、下端52tが第1の案内体51の下端51tよりも揺動選別体41のうちの処理物移送方向上流側の部位に位置する状態で設けられている。第2の案内体52の横幅は、皮剥き装置30の横幅と等しい又はほぼ等しい横幅に設定されている。皮剥き装置30のうちのトウモロコシ房状体移送方向下流側の部位から落下する処理物が第2の案内体52による流下案内を受けて、揺動選別体41のうちの処理物移送方向上流側の部位に流下する。
第2の案内体52の下端52tは、第1の案内体51の下端51tよりも上方に位置している。第2の案内体52の下方で揺動選別体41に位置する包葉の嵩よりも、第1の案内体51の下方で揺動選別体41に位置する包葉の嵩の方が高くなるので、揺動選別体41に位置する包葉が第1の案内体51に引っ掛かり難いように、第1の案内体51の下端51tの揺動選別体41に対する高さが第2の案内体52の下端52tの揺動選別体41に対する高さよりも高く設定されている。第1の案内体51から揺動選別体41に落下しようとする処理物(種子粒及び包葉)が揺動選別体41から後方に飛び出そうになっても、第2の案内体52によって受け止められて揺動選別体41へ流下案内される。
図15は、第1の案内体51を示す斜視図である。図15に示すように、第1の案内体51は、案内体本体51Aと、案内体本体51Aの両横側部から下向きに突出するリブ部51Bとを備えている。案内体本体51Aのうちの下端部51fは、リブ部が無い形状に形成されている。案内体本体51Aの全長に亘ってリブ部51Bを設けると、リブ部のうちの案内体先端側の下角が、第1の案内体51の下端となり、案内体51の下端の揺動選別体41に対する高さが低くなる。これに比べ、第1の案内体51の下端51tの揺動選別体41に対する高さが高くなり、揺動選別体41に位置する包葉を第1の案内体51に引っ掛かり難くできる。案内体本体51Aのうち、リブ部51Bを備えない下端部51fは、リブ部51Bを備える後端側部とは別部材の平板部材によって構成され、後端側部に連結されている。下端部51fと後端側部とは、連結ボルトによって連結されている。先端部と後端側部との連結は、連結ボルトに限らず、溶接、接着剤による接着などの各種連結手段によって行なってもよい。
左右一対の横案内体53について詳述する。
左の横案内体53は、皮剥き装置30の左横側端部の下方に、この左横側端部に沿って延びる状態で設けられている。左の横案内体53は、左の中支柱フレーム22、左の後支柱フレーム23及び左の上支持フレーム24に支持されている。皮剥き装置30の左横側の部位から落下する処理物が左の横案内体53による流下案内を受けて揺動選別体41の左横外側にこぼれ落ち難い状態で揺動選別体41に落下する。
右の横案内体53は、皮剥き装置30の右横側端部の下方に、この右横側端部に沿って延びる状態で設けられている。右の横案内体53は、右の中支柱フレーム22、右の後支柱フレーム23及び右の上支持フレーム24に支持されている。皮剥き装置30の右横側の部位から落下する処理物が右の横案内体53による流下案内を受けて揺動選別体41の右横外側にこぼれ落ち難い状態で揺動選別体41に落下する。
回収部60について説明する。
図3の紙面に向かって左側(走行機体前方側)が「回収部60の左横側」とし、紙面に向かって右側(走行機体後方側)が「回収部60の右横側」とし、紙面表側(走行機体左横方向側)が「回収部60の引出し側」とし、紙面裏側(走行機体右横方向側)が「回収部60の奥側」とし、紙面に向かって上側(走行機体の上方側)が「回収部60の上側」とし、紙面に向かって下側(走行機体下方側)が「回収部60の底側」とする。
図3,7に示すように、回収部60は、底板部61と、底板部61の両横側(走行機体前後側)に位置する側壁板部62と、底板部61の引出側(走行機体左横側)に位置する引出側壁板部63と、底板部61の奥側(走行機体右横側)に位置する奥側壁板部64とを備えている。回収部60の上部に回収口65が上向きに開口している。引出側壁板部63から排出筒部66が引出側に突出している。排出筒部66の下部に排出口67が下向きに開口している。排出筒部66に下取っ手68が固定されている。左右の側壁板部62の引出側端部に亘って上取っ手69が固定されている。
図3,9に示すように、回収部60の奥側端部の両横側にローラ70が取付けられている。回収部60の奥側端部は、左右のガイドレール71にローラ70を介してスライド可能に支持されている。左のガイドレール71は、左の支持フレーム72を介して左の中支柱フレーム22と右の中支柱フレーム22とに支持されている。右のガイドレール71は、右の支持フレーム72を介して左の後支柱フレーム23と右の後支柱フレーム23とに支持されている。左の支持フレーム72及び右の支持フレーム72の夫々の両端側に取付部72aが設けられている。左の支持フレーム72の取付部72aが中支柱フレーム22に連結されている。右の支持フレーム72の取付部72aが後支柱フレーム23に連結されている。機体フレーム1のうちの左のメインフレーム1aにガイドローラ73が支持されている。
図9は、回収状態の回収部60を示す後面図である。図9に示すように、下取っ手68や上取っ手69を支持して回収部60を後処理部フレーム20の内側(走行機体横内側)へスライド操作し、ローラ70がガイドレール71の奥側端部に位置すると、回収部60が回収状態になる。回収部60が回収状態になると、回収部60の奥側が左右のローラ70を介して左右のガイドレール71によって支持され、回収部60の引出側がガイドローラ73を介してメインフレーム1aによって支持される。回収部60が回収状態になると、回収口65が揺動選別体41の下方に位置する。
回収部60を回収状態にすることで、揺動選別体41からの種子粒が回収口65に落下し、揺動選別体41から落下する種子粒を回収部60に回収して貯留できる。
図10は、排出状態の回収部60を示す後面図である。図10に示すように、下取っ手68や上取っ手69を支持して回収部60を後処理部フレーム20の横外側へスライド操作することで、回収部60を回収状態から走行機体の左横外側へ引出すことができる。回収部60を引き出して、ローラ70がガイドレール71の引出側に位置する上昇操作部71aに位置すると、回収部60が排出状態になる。回収部60が排出状態になると、回収部60の奥側が上昇操作部71aによって押し上げ操作される。これに加え、回収部60のうち、ガイドローラ73よりも引出側に位置する部分の重量が、回収部60のうち、ガイドローラ73よりも奥側に位置する部分の重量よりも重くなることで、回収部60がガイドローラ73を支点にして傾動する。すなわち、回収部60が排出状態になると、回収部60の引出側が回収状態のときよりも下がり、かつ、回収部60の奥側が回収状態のときよりも上がり、回収部60は、引出側が下がった状態の傾斜姿勢になる。
回収部60を排出状態にすることで、回収部内の種子粒が排出筒部66へ自然流下によって移動し、回収部60に貯留された種子粒を排出口67から取出せる。このとき、排出筒部66に支持されている袋支持杆74に収容袋を装着しておくことで、排出口67から出る種子粒を収容袋に収容できる。
回収部60の側部にロック機構80が設けられている。回収部60を回収状態にしたとき、回収部60をロック機構80によって回収状態に位置決めし、回収部60が走行振動などによって回収状態からずれ動くことを防止できる。ロック機構80は、走行機体の横外側から手が届き易いように、回収部60の側部のうちの引出側の部位に設けられている。
ロック機構80は、具体的には、図11,12に示す如く構成されている。
ロック機構80は、回収部60の右の側壁板部62の外側面に取付板81を介して固定された支持部材82を備えている。支持部材82のうちの上下一対の支持片部82aにロック体83が上下スライド可能に支持されている。上下の支持片部82aの間において、ロック体83にロックばね84が外嵌されている。ロックばね84が上の支持片部82aを反力部材として、ロック体83のばね受け部83aに押圧作用することで、ロック体83がロックばね84によって下降側にスライド付勢されている。ロック体83の上部に操作部83bが設けられている。右のガイドレール71を支持する支持フレーム72にロック部85が設けられている。
ロックばね84によるロック体83の下降付勢によってロック体83の下端側がロック部85の位置決め孔に挿入されることで、ロック体83がロック状態になり、ロック機構80が回収部60を回収状態に位置決めするようロック状態になる。
操作部83bを上昇操作してロック体83をロックばね84に抗して上昇させ、ロック体83をロック部85から抜き上げることで、ロック体83が解除状態になり、ロック機構80が回収部60の回収状態への位置決めを解除するよう解除状態になる。
支持フレーム72に操作ガイド86が設けられている。回収部60が排出状態から回収状態へ移動操作するとき、ロック体83が操作ガイド86によってスライド操作されて解除状態からロック状態に切り換わり、回収部60を回収状態に操作するだけで、ロック機構80が自動的にロック状態になる。
すなわち、操作ガイド86は、終端側がロック部85に連なり、始端側がロック部85から離れるほど下方に位置する状態の傾斜姿勢で設けられている。回収部60を回収状態に向けて移動させていくと、ロック体83の下端が操作ガイド86の始端側に乗り上がる。回収部60を回収状態に向けてさらに移動させていくと、ロック体83の下端が操作ガイド86の上をロック部85に向けてスライドし、ロック体83が操作ガイド86によってロックばね84に抗して上昇操作されて解除状態になる。回収部60が回収状態になると、ロック体83がロックばね84によってロック部85の位置決め孔に挿入されてロック状態になる。
回収部60を回収状態と排出状態とに亘ってスライド操作するとき、支持フレーム72がガイド用のフレームとなって、ロック機構80が支持フレーム72によってスライド案内される。具体的には、上下一対の支持片部82aのうちの下の支持片部82aの端面が支持フレーム72の側面に対してスライドし、ロック機構80が支持フレーム72による移動案内を受ける。回収部60を支持フレーム72によってガイドさせながらスライド操作でき、回収部60を回収状態及び排出状態へスムーズに移動操作できる。
図3,5,7,8に示すように、回収部60と揺動選別体41との間に、前後一対の回収案内体90及び横回収案内体91が設けられている。揺動選別体41から落下する種子粒が前後の回収案内体90及び横回収案内体91による流下案内を受けて回収部60に向けて流下し、揺動選別体41からの種子粒を回収部60の外部へこぼれ落ち難くい状態で回収部60に回収できる。
前後の回収案内体90について詳述する。
前の回収案内体90は、揺動選別体41の処理物移送方向下流側の部位の下方に、下端側が回収状態の回収部60の左横側の上方に位置する状態で設けられている。前の回収案内体90の横幅は、揺動選別体41の横幅に等しい又はほぼ等しい横幅に設定されている。揺動選別体41の処理物移送方向下流側の部位から落下する種子粒が前の回収案内体90による流下案内を受けて回収部60に落下する。
後の回収案内体90は、揺動選別体41の処理物移送方向上流側の部位の下方に、下端側が回収状態の回収部60の右横側の上方に位置する状態で設けられている。後の回収案内体90の横幅は、揺動選別体41の横幅に等しい又はほぼ等しい横幅に設定されている。揺動選別体41の処理物移送方向上流側の部位から落下する種子粒が後の回収案内体90による流下案内を受けて回収部60に落下する。
前の回収案内体90は、上端側が揺動選別体41の処理物移送方向下流側における下端(前側の下端)に支持された上端側部分90Aと、上端側部分90Aに上端部が連結ネジによって連結された下端側部分90Bとを備えている。
後の回収案内体90は、上端側が揺動選別体41の処理物移送方向上流側における下端(後側の下端)に支持された上端側部分90Aと、上端側部分90Aに上端部が連結ネジによって連結された下端側部分90Bとを備えている。
前後の回収案内体90の夫々の上端側部分90Aは、板金部材によって構成されている。前後の回収案内体90の夫々の下端側部分90Bは、弾性を備えるようコム板材によって構成されている。後の回収案内体90の下端側部分90Bには、クランク軸47が挿通する貫通孔93が設けられている。貫通孔93は、切欠きによって構成されている。貫通孔93に代えて、ゴム板材の上端から下端に亘るスリットを採用してもよい。下端側部分90Bは、ゴム板材の他、ビニールシートなど、素材や形状が異なる各種の弾性体によって構成してもよい。前後の回収案内体90の夫々のゴム板材の下端90tは、回収部60の上端60tよりも上方に位置している。
前後の回収案内体90の夫々の下端90tが回収部60の上端60tよりも上方に位置することで、回収部60と前後の回収案内体90との干渉を回避する手間を掛けずに、回収部60を回収状態から引き出せる。前後の回収案内体90の夫々の下端90tと回収部60の上端60tとの隙間を種子粒が漏れ出難いように狭くするほど、回収案内体90と回収部60とが揺動選別体41の揺動のために接触し易くなる。回収案内体90と回収部60とが接触しても、下端側部分90Bの弾性によって、回収案内体90及び回収部60の変形や破損を回避できる。また、図10に示すように、回収部60を排出状態にしたとき、傾斜姿勢になった回収部60の奥端側が下端側部分90Bに当たっても、下端側部分90Bが弾性によって変形する。すなわち、下端側部分90Bの弾性変形によって回収部60の傾斜姿勢への傾斜が可能になる。
横回収案内体91について詳述する。
図4,7,8に示すように、横回収案内体91は、揺動選別体41のうちの処理物移送方向に直交する方向での端部(走行機体右横側の端部)と、回収部60との間に、揺動選別体41の端部に沿って延びる状態で設けられている。横回収案内体91は、右の中支柱フレーム22(揺動選別体41の前端側を支持するフレーム)と、右の後支柱フレーム23(揺動選別体41の後端側を支持するフレーム)とに連結部材92を介して支持されている。横回収案内体91には、揺動リンク43の干渉を避ける切欠き部91a(図4参照)が設けられている。揺動選別体41の右横端側の部位から落下する種子粒が横回収案内体91による流下案内を受けて回収部60に落下する。
回収部60を排出状態にしたとき、回収部60が引出側下がりに傾斜し易いように、回収部60のうち、ガイドローラ73から奥端までの部位の長さがあまり長くならないように構成されている。この結果、図7に示すように、回収部60を回収状態にしたとき、回収部60の奥端に、揺動選別体41の下方に位置する状態の空間ができる。この空間の上方が横回収案内体91によって覆わている。揺動選別体41の横端側から落下する種子粒が横回収案内体91による流下案内を受けて回収部60の奥外側へこぼれ落ち難い状態で回収部60に落下する。
エンジン出力の伝動について説明する。
エンジン10は、出力軸10aが走行機体の横方向に沿う状態で機体フレーム1に支持されている。出力軸10aは、エンジン10から走行機体の左横側に向かって突出している。
図13は、エンジン出力の伝動系統図である。図13に示すように、エンジン10の出力軸10aの駆動力が伝動ベルト100、中継軸101及び伝動ベルト102を介して走行ミッション103に入力され、走行ミッション103から前車輪2に伝達される。
エンジン10の出力軸10aの駆動力がベルトテンションクラッチ104を介してカウンタ軸105の右端側に伝達され、カウンタ軸105の左端側から収穫伝動機構106を介して収穫部5の入力軸5cに伝達される。入力軸5cにトルクリミッター107が設けられている。収穫部5の駆動負荷が設定値を超えた場合、収穫伝動機構106から入力軸5cへの伝動がトルクリミッター107によって絶たれ、収穫部5がトルクリミッター107によって停止される。
カウンタ軸105の駆動力がカウンタ軸105の左端側から細断伝動機構108を介して残稈処理装置12の駆動軸12aに伝達される。カウンタ軸105の駆動力がカウンタ軸105の左端側からファン伝動機構109を介して排塵ファン装置110のファン回転支軸110aの左端側に伝達される。排塵ファン装置110は、シュート36の下方において搬送装置7に支持されている。排塵ファン装置110によって供給される選別風がシュート36の下方から、シュート36の通風孔を通ってシュート36の上方へ抜け出す。搬送装置7からトウモロコシ房状体と共に送出された切れ葉などの塵埃が選別風によってトウモロコシ房状体から除去される。除去された塵埃は、シュート36から上方へ抜け出た選別風により、排出ガイド111に沿わせて搬送され、排出ガイド111の終端部に位置する排出口から走行機体の横外向きに排出される。排出ガイド111は、搬送装置7の後端部から延出されている。
ファン回転支軸110aの駆動力がファン回転支軸110aの左端側から搬送伝動機構112によって搬送装置7の駆動軸7aに伝達される。搬送伝動機構112は、排塵装置113にも連動連結されている。ファン回転支軸110aの駆動力が排塵装置113に伝達される。排塵装置113には、一対の排塵ローラ113aが駆動可能に備えられている。搬送装置7の搬送終端部にトウモロコシ房状体と共に搬送されてきた茎稈屑などの夾雑物が一対の排塵ローラ113aによる掻き送りによって排出ガイド111へ送出される。
ファン回転支軸110aの駆動力がファン回転支軸110aの右端側から処理伝動機構114によって皮剥き装置30の入力軸37に伝達される。入力軸37にトルクリミッター115が設けられている。入力軸37の駆動力がトルクリミッター115よりも伝動下手側から選別伝動機構116によって揺動選別装置40の入力軸45へ伝達される。皮剥き装置30の駆動力が揺動選別体41へ伝達される。皮剥き装置30の駆動負荷が設定値を超えた場合、処理伝動機構114から入力軸37への伝動がトルクリミッター115によって絶たれ、皮剥き装置30及び揺動選別装置40がトルクリミッター115によって停止される。
図14に示すように、搬送伝動機構112にトルクリミッター117が備えられている。搬送装置7の駆動負荷が設定値を超えた場合、駆動軸7aへの伝動がトルクリミッター117によって絶たれ、搬送装置7がトルクリミッター117によって停止される。
トルクリミッター117は、搬送伝動機構112が備えるスプロケット118を活用して構成されている。
すなわち、スプロケット118は、搬送装置7の駆動軸7aに相対回転不能に支持されている。搬送伝動機構112は、ファン回転支軸110aの駆動力を伝動チェーン119によってスプロケット118に伝達することで、ファン回転支軸110aの駆動力を駆動軸7aに伝達する。
スプロケット118の全歯たけが標準の全歯たけよりも低く設定されている。スプロケット118に掛かる伝動チェーン119の距離がチェーンガイド118aによってあまり長くならないように設定されている。搬送装置7の駆動負荷が設定値を超えると、伝動チェーン119がスプロケット118からスプロケット118の外周側へ外れてスプロケット118に対してスリップすることで、トルクリミッター117が作動状態となって駆動軸7aへの伝動を絶つ。図14に示す外止め体119aは、伝動チェーン119を両横側から挟み、伝動チェーン119がスプロケット118に対して横外側へ位置ずれすることを防止するものである。
運転部4に報知部120が設けられている。図18に示すように、報知部120に制御装置121が連係されている。制御装置121に検知部122及び搬送検知部123が連係されている。制御装置121は、マイクロコンピュータを利用して構成され、報知制御部124を備えている。
皮剥き装置30にトウモロコシ房状体が詰まるなどによってトルクリミッター115が作動すると、皮剥き装置30の停止(皮剥き装置30の異常)が発生する。すると、皮剥き装置30の停止が検知部122によって検知され、制御装置121が検知部122からの検出情報と、報知制御部124に設定されたプログラムとに基づいて作動して報知部120に報知指令を出力し、報知部120が作動して皮剥き装置30の停止を報知する。運転者が報知部120による報知によって皮剥き装置30の停止を知ることができる
搬送装置7にトウモロコシ房状体、茎稈屑などが詰まるなどによってトルクリミッター117が作動状態になると、搬送装置7の停止(異常)が発生する。すると、搬送装置7の停止が搬送検知部123によって検知され、制御装置121が搬送検知部123からの検出情報と、報知制御部124に設定されたプログラムとに基づいて作動して報知部120に報知指令を出力し、報知部120が作動して搬送装置7の停止を報知する。運転者が報知部120による報知によって搬送装置7の停止を知ることができる。
具体的には、報知部120には、報知ランプ125が報知手段として備えられている。皮剥き装置30及び搬送装置7の一方の停止が報知ランプ125の継続した点灯によって報知され、皮剥き装置30及び搬送装置7の他方の停止が報知ランプ125の点滅によって報知される。
報知ランプ125に代えて、報知ブザー、音声発生器など、各種の報知手段を採用してもよい。また、報知ランプ125、報知ブザー及び音声発生器など各種の報知手段の複数を採用し、たとえば報知ランプ125と報知ブザーとの両方、報知ランプ125と音声発生器との両方など、複数の報知手段の同時作動によって報知されるように構成してもよい。
検知部122は、皮剥き装置30に関する伝動系に備えられ、皮剥き装置30に関する伝動系の駆動速度(皮剥き装置30に関する駆動速度)を皮剥き装置30の駆動速度として検出する。
具体的には、検知部122は、図16に示すように、右の後支柱フレーム23(皮剥き装置30及び揺動選別体41を支持するフレーム)にブラケット122aを介して取り付けられている。検知部122は、皮剥き装置30から揺動選別体41への駆動伝達系である選別伝動機構116(皮剥き装置30に関する伝動系)に備えられ、選別伝動機構116の駆動速度(皮剥き装置30に関する駆動速度)を皮剥き装置30の駆動速度として検出する。
選別伝動機構116は、揺動選別装置40の入力軸45に相対回転不能に設けられたスプロケット116aを備えている。スプロケット116aには、皮剥き装置30の入力軸37の駆動力がチェーン116bによって伝達される。スプロケット116aの側部に回転体126が相対回転不能に設けられている。検知部122は、回転体126を検出対象として、選別伝動機構116の駆動速度を検出する。具体的には、検知部122は、ロータリエンコーダによって構成されている。
皮剥き装置30の入力軸37の駆動力がスプロケット116aへ一定の変速比で変速して伝達される場合、選別伝動機構116の駆動速度(皮剥き装置30に関する駆動速度)と、皮剥き装置30の駆動速度とは異なるが、選別伝動機構116の駆動速度を変速比で割り算した駆動速度と、皮剥き装置30の駆動速度とが同じになる。皮剥き装置30の入力軸37の駆動力がスプロケット116aへ変速されずに伝達される場合、選別伝動機構116の駆動速度と、皮剥き装置30の駆動速度とが同じになる。従って、選別伝動機構116の駆動速度(皮剥き装置30に関する駆動速度)を基に、皮剥き装置30の駆動速度を検出できる。選別伝動機構116に代え、処理伝動機構114(皮剥き装置30に関する伝動系)に検知部122を備えて実施してもよい。
搬送検知部123は、具体的には、図17に示す如く構成されている。
搬送装置7の駆動軸7aのうち、入力側と反対側の部位に回転体127が相対回転不能に設けられている。搬送検知部123は、搬送装置7における搬送ケースの側部にブラケット128を介して取付けられている。搬送検知部123は、回転体127の回転速度を搬送装置7の駆動速度として検出する。具体的には、搬送検知部123は、ロータリエンコーダによって構成されている。
〔別実施例〕
(1)上記した実施例では、トウモロコシ房状体を走行機体に対して前後方向に沿う方向に移送する皮剥き装置30を採用した例を示したが、トウモロコシ房状体を走行機体に対して走行機体の横幅方向に沿う方向に移送する皮剥き装置30を採用してもよい。
(2)上記した実施例では、横案内体53を設けた例を示したが、横案内体53を設けずに実施してもよい。
(3)上記した実施例では、第2の案内体52の下端52tが案内体51の下端51tよりも下方に位置するよう構成した例を示したが、第2の案内体52の下端52tと、案内体51の下端51tとが同じ高さに位置する構成、又は、第2の案内体52の下端52tが案内体51の下端51tよりも上方に位置する構成を採用して実施してもよい。
(4)上記した実施例では、皮剥き装置30として、処理物移送方向下流側の端部の直下に揺動選別体41が存在しない状態となる構成を採用し、第2の案内体52を設けた例を示したが、処理物移送方向下流側の端部の直下に揺動選別体41が存在する状態となる構成を採用する場合、第2の案内体52を設けずに実施してもよい。
(5)上記した実施例では、回収部60を走行機体の左横側へ引き出すよう構成した例を示したが、走行機体の右横側又は後側へ引き出すよう構成して実施してもよい。
(6)上記した実施例では、回収部60を回収状態から引出し可能に構成した例を示したが、回収部60を回収状態に位置させたまま、人為操作による掻出しなどの取出し方式によって回収部60から種子粒を取出すように構成して実施してもよい。
(7)上記した実施例では、回収案内体90及び横回収案内体91を設けた例を示したが、回収案内体90及び横回収案内体91を設けずに実施してもよい。
(8)上記した実施例では、ロック機構80をガイドするフレーム72を設けた例を示した、ロック機構80をガイドする構成を設けずに実施してもよい。
本発明は、3列の収穫作業列5bが備えられた収穫部5を有したトウモロコシ収穫機の他、3列よりも少ない又は3列よりも多い収穫作業列が備えられた収穫部を有したトウモロコシ収穫機に適用できる。
5 収穫部
7 搬送装置
20 フレーム(後処理部フレーム)
30 皮剥き装置
40 揺動選別装置
41 揺動選別体
51 案内体
51t 下端
52 第2の案内体
52t 下端
53 横案内体
60 回収部
60t 上端
72 フレーム
80 ロック機構
90 回収案内体
90B 下端側部分
90t 下端
91 横回収案内体

Claims (12)

  1. 収穫部によって収穫されたトウモロコシ房状体を搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置からトウモロコシ房状体を受け入れ、受け入れたトウモロコシ房状体の包葉を剥き取る皮剥き装置と、
    前記皮剥き装置の下方に揺動駆動可能に設けられ、前記皮剥き装置において発生した処理物を受け入れる揺動選別体を有し、前記揺動選別体によって、前記処理物を一方向へ移送しながら種子粒と包葉とに選別する揺動選別装置とが備えられ、
    前記皮剥き装置と前記揺動選別体との間に、前記皮剥き装置から落下する処理物を前記揺動選別体のうちの処理物移送方向上流側の部位に向けて流下案内する案内体が設けられているトウモロコシ収穫機。
  2. 前記皮剥き装置は、トウモロコシ房状体を前記揺動選別体の処理物移送方向と反対方向へ移送しながら皮剥き処理するように構成され、
    前記案内体は、前記皮剥き装置のうち、トウモロコシ房状体移送方向上流側の部位から落下する処理物を流下案内する請求項1に記載のトウモロコシ収穫機。
  3. 前記皮剥き装置と前記揺動選別体との間に第2の案内体が設けられ、
    前記第2の案内体は、前記皮剥き装置のうち、トウモロコシ房状体移送方向下流側の部位から落下する処理物を、前記揺動選別体のうち、処理物移送方向上流側の部位に向けて流下案内する請求項2に記載のトウモロコシ収穫機。
  4. 前記第2の案内体の下端が前記案内体の下端よりも下方に位置している請求項3に記載のトウモロコシ収穫機。
  5. 前記揺動選別体のうちの処理物移送方向に対する両横側の部位と、前記皮剥き装置との間に、前記皮剥き装置から落下する処理物を前記揺動選別体に向けて流下案内する横案内体が設けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載のトウモロコシ収穫機。
  6. 前記揺動選別体の下方に、前記揺動選別体から落下する種子粒を受け入れて回収する回収部が設けられ、
    前記揺動選別体と前記回収部との間に、前記揺動選別体から落下する種子粒を前記回収部に向けて流下案内する回収案内体が設けられている請求項1〜5のいずれか一項に記載のトウモロコシ収穫機。
  7. 前記回収案内体の下端側部分が弾性体によって構成されている請求項6に記載のトウモロコシ収穫機。
  8. 前記回収部が前記揺動選別体の下方に位置した回収状態から機体外側へ引出した排出状態へ引出し可能に支持されており、
    前記弾性体の下端が前記回収部の上端よりも上方に位置する請求項7に記載のトウモロコシ収穫機。
  9. 前記揺動選別体の処理物移送方向上流側における下端、及び、前記揺動選別体の処理物移送方向下流側における下端に前記回収案内体が支持されており、
    処理物移送方向上流側及び処理物移送方向下流側の前記回収案内体の下端側部分が弾性体によって構成されている請求項6〜8のいずれか一項に記載のトウモロコシ収穫機。
  10. 前記揺動選別体を揺動可能に支持するフレームが機体に備えられ、
    前記揺動選別体のうちの処理物移送方向に直交する方向での端部と、前記回収部との間に、前記揺動選別体から落下する種子粒を前記回収部へ流下案内する横回収案内体が、前記端部に沿って延びる状態で設けられ、
    前記横回収案内体が前記フレームに支持されている請求項6〜9のいずれか一項に記載のトウモロコシ収穫機。
  11. 前記回収部が、前記揺動選別体の下方に位置した回収状態から機体外側へ引出した排出状態へ引出し可能に支持されており、
    前記回収部を前記回収状態に位置決めするロック機構が設けられ、
    前記ロック機構は、前記回収部の側部のうち、引出し方向引出し側の部位に設けられている請求項6〜10のいずれか一項に記載のトウモロコシ収穫機。
  12. 前記回収部の側方に、前記回収状態から前記排出状態に亘って前記ロック機構をガイドすることで、前記回収部のスライドをガイドするフレームが設けられている請求項11に記載のトウモロコシ収穫機。
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