JP2016115606A - 被覆電線と端子金具との固着部止水構造およびワイヤハーネス - Google Patents
被覆電線と端子金具との固着部止水構造およびワイヤハーネス Download PDFInfo
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Abstract
【課題】被覆電線と端子金具との固着部に対して、品質の安定した単一部材を被せるだけで、低コストで確実な止水が実現することができる被覆電線と端子金具との固着部止水構造およびワイヤハーネスを提供すること。【解決手段】被覆材用バレル部5を絶縁被覆材3の端部に固着するとともに、導線用バレル部6を導線露出部2aに固着してなる固着部Rに対し、止水カバー20を被せた構成であり、止水カバー20は、小径筒部21および大径筒部22を内外面逆転され、かつ挿通用開口部24が拡開された形態で固着部Rを挿通することにより、小径筒部21が絶縁被覆材3の端部3aに被さり、小径筒部21が絶縁被覆材3とともに被覆材用バレル部5により固着され、大径筒部22および端面部23が、外内面逆転させた形態に戻されることにより固着部Rに被さるとともに、挿通用開口部24が端子金具4に全周密着して被さる。【選択図】図1
Description
本発明は、端子金具が取り付けられた被覆電線と、端子金具との固着部止水構造およびワイヤハーネスに関する。
従来、端子金具が端部に取り付けられた被覆電線と端子金具との固着部止水構造が種々知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
図10は、特許文献1に開示されたものと実質的に同一の被覆電線と端子金具との固着部止水構造を示す図である。この固着部止水構造は、被覆電線50の端末の芯線溶接部51に端子53の芯線バレル54が圧着されるとともに、被覆電線50の絶縁被覆層52に絶縁被覆バレル55が圧着され、芯線溶接部51から絶縁被覆バレル55の圧着位置を越えて絶縁被覆層52にかけた部分に止水剤が封入された熱収縮チューブ56で被覆されている。
図11は、特許文献2に開示されたものと実質的に同一の被覆電線と端子金具との固着部止水構造を示す図である。この固着部止水構造は、被覆電線60の端末の絶縁被覆材端部61と、絶縁被覆材端部61より突出している芯線62と、2つのバレル部で絶縁被覆材端部61と芯線62にそれぞれ圧着された端子63の電気接続部を除く部分と、を樹脂によってモールド成形した止水部64を備えている。
しかしながら、特許文献1、2に開示された従来の被覆電線と端子金具との固着部止水構造にあっては、断面積が5mm2以下の被覆電線の止水に有効であり、断面積が15〜30mm2もあるような太物被覆電線の接続端子部については、止水機能についての安定性が十分でなく、製作コストも高く付いている、という問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、被覆電線と端子金具との固着部に対して、品質の安定した単一部材を被せるだけで、低コストで確実な止水が実現することができる被覆電線と端子金具との固着部止水構造およびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
本発明に係る被覆電線と端子金具との固着部止水構造は、上記目的達成のため、端子金具に備えた被覆材用バレル部が被覆電線の絶縁被覆材の端部にカシメ固着されるとともに、前記端子金具に備えた導線用バレル部が前記絶縁被覆材の端部を皮剥ぎして露出する導線露出部にカシメ固着されてなる固着部に対し、ゴム製成形体である止水カバーが被された被覆電線と端子金具との固着部止水構造であって、前記止水カバーは、小径筒部と、前記小径筒部に連続する大径筒部と、前記大径筒部の前記小径筒部と反対側の端部を閉じている端面部と、前記端面部に設けられた挿通用開口部とを有し、前記端面部の外面側に前記小径筒部および前記大径筒部が来るように、前記小径筒部および前記大径筒部を内外面逆転され、かつ前記挿通用開口部が拡開された形態で、該挿通用開口部に前記固着部を挿通することにより、前記内外面逆転させた形態の前記小径筒部が前記絶縁被覆材の端部に被さるとともに、前記大径筒部が前記被覆電線に被さり、前記小径筒部が前記絶縁被覆材とともに前記被覆材用バレル部によりカシメ固着され、前記大径筒部および前記端面部が、外内面逆転させた形態に戻されることにより前記カシメ固着された前記小径筒部を内包して前記固着部に被さるとともに、前記挿通用開口部が前記端子金具の電気接続部を外部へ突出させた状態に前記端子金具に全周密着して被さる構成である。
この構成によれば、被覆電線の接続端子部に対し、品質の安定したゴム製の単一成形体である止水カバーを被せるだけで、接続端子部に対する低コストで確実な止水が実現することができ、特に、従来の熱収縮チューブと接着剤による止水方法や樹脂モールドでは対応できなかった太物被覆電線の接続端子部に対して極めて有用である。
本発明に係る被覆電線と端子金具との固着部止水構造は、ゴム製の成形体であり、前記被覆電線の前記止水カバーより所要離れた位置に全周密着して被さる後方止水リングと、前記止水カバーと前記後方止水リングとの間で被覆電線に被さるとともに、一端が前記止水カバーに全周密着して被さり、他端が前記後方止水リングに全周密着して被さるスリットレスコルゲートチューブとを備えた構成としてもよい。
この構成によれば、被覆電線の止水カバーから所要長さまでの範囲に対し、被覆電線が屈曲可能で、かつ止水を図れるように被覆電線を保護することができる。
前記止水カバーおよび前記後方止水リングのそれぞれの外周面に周方向に無端に形成された環状突部が、前記スリットレスコルゲートチューブの山部の内面に密着状態に入り込んでいる構成としてもよい。
この構成によれば、スリットレスコルゲートチューブの両端における、止水カバーおよび後方止水リングに対する被着が強固に行われ、かつ高い止水性が得られる。
また、本発明に係る被覆電線と端子金具との固着部止水構造は、前記止水カバーを備え、さらに、前記被覆電線の前記止水カバーより一定長さまでの範囲に被さるとともに、前記止水カバーに全周密着して被さるスリットレスコルゲートチューブと、前記スリットレスコルゲートチューブの前記止水カバーと反対側の端部と、前記被覆電線とをテープ巻きにより相互に固定するテープ固定部と、を備えた構成としてもよい。
この構成によれば、被覆電線の止水カバーから所要長さまでの範囲に対し、被覆電線が屈曲可能であるように被覆電線を保護することができる。
本発明に係るワイヤハーネスは、上記目的達成のため、被覆電線と、端子金具と、被覆電線と端子金具との固着部に、上記のいずれか構成の被覆電線と端子金具との固着部止水構造を備えたことを特徴とする。この構成によれば、被覆電線と端子金具との固着部に対し、単一部材を被せるだけで、確実な止水が実現することができる。
本発明によれば、被覆電線と端子金具との固着部に対して、品質の安定した単一部材を被せるだけで、低コストで確実な止水が実現することができる被覆電線と端子金具との固着部止水構造およびワイヤハーネスを提供することができる。
次に、本発明に係る一実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図3に示すように、第1の実施の形態に係るワイヤハーネスは、被覆電線1と、端子金具4と、被覆電線1と端子金具4との固着部止水構造100を備えている。固着部止水構造100は、被覆電線1と端子金具4との固着部Rに対し、ゴム製成形体である止水カバー20と、後方止水リング30と、スリットレスコルゲートチューブ40とを被せた固着部止水構造である。
被覆電線1は、複数の銅あるいはアルミニウムなどの導電線よりなる電線群2と、電線群2を絶縁被覆する絶縁被覆材3よりなる。電線群2は、本実施の形態では特に、断面積が15〜30mm2である太物被覆電線が用いられる。絶縁被覆材3は、例えば塩化ビニル等の合成樹脂材を電線群2に対して押し出し成形により被覆されている。被覆電線1は、絶縁被覆材3の端部が皮剥ぎされることにより導線露出部2aを備えている。
端子金具4は、銅、銅合金、アルミニウム、あるいはアルミニウム合金などの導電性金属板をプレス成形により形成されてなり、一端側に被覆材用バレル部5および導線用バレル部6を備え、他端側に平面部7aおよび平面部7aの中心にボルト通し孔7bを有する電気接続部7を備えている。端子金具4のバレル基部から電気接続部7までが屈曲が無い帯板状である。なお、端子金具4は、導線用バレル部6と電気接続部7との間で段差を有する形状としてもよい。
被覆電線1と端子金具4との固着部Rは、端子金具4に備えた被覆材用バレル部5を絶縁被覆材3の端部3aにカシメ固着するとともに、端子金具4に備えた導線用バレル部6を導線露出部2aにカシメ固着してなる。
止水カバー20は、シリコンゴムあるいはウレタンゴムなどの耐久性を有するゴム製の成形体である。図4(A)に示すように、止水カバー20は、小径筒部21と、小径筒部21に連続する大径筒部22と、大径筒部22の小径筒部21と反対側の端部を閉じている端面部23と、端面部23に設けられた端子金具4の電気接続部7を挿通する挿通用開口部24とを有する形態に成形されている。
止水カバー20の内空間26は、輪切断面が半円形の上半部空間部と矩形の下半部空間部とが合わさった空間形状の内空間となるように形成され、断面矩形の下半部の下端に一致して挿通用開口部24が端面部23を貫通して設けられている。なお、小径筒部21が、大径筒部22の内側となるように内向きに成形されていてもよい。
小径筒部21の内径は、後述する絶縁被覆材3とともに被覆材用バレル部5によりカシメ固着されるときの周方向の余長部が生じない大きさとされている。挿通用開口部24は、実質的に密着した線状の切込みであるスリットとして設けられればよく、拡開されることにより、端子金具4を通すことができ、拡開された後の復元しようとする弾性力により、端子金具4の電気接続部7を避けた導線用バレル部6の際に強く全周密着している。
止水カバー20は、図1に示すように、被覆電線1と端子金具4との固着部Rに対して被される際には、図4(B)に示すように、端面部23との外面側に小径筒部21および大径筒部22が来るように、拡開用冶具Tにより、小径筒部21および大径筒部22を内外面逆転され、かつ挿通用開口部24が大きく拡開された形態で、図5に示すように、該挿通用開口部24を介して固着部Rが挿通されることにより、内外面逆転させた形態の小径筒部21が絶縁被覆材3の端部3aに被さるよう大径筒部22が被覆電線1に被さる。
次いで、図6,図7に示すように、止水カバー20は、小径筒部21が絶縁被覆材3とともに被覆材用バレル部5によりカシメ固着され、次いで、図8に示すように、大径筒部22および端面部23が、外内面逆転させた形態に戻されることによりカシメ固着された小径筒部21を内包して固着部Rに被さるとともに、挿通用開口部24が端子金具4の電気接続部7を外部へ突出させた状態に端子金具4に全周密着して被さっている。この構成により、止水カバー20のみで固着部Rの範囲の止水を行うことができる。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る被覆電線と端子金具との固着部止水構造100は、固着部Rの範囲の止水のみでなく、固着部Rから所要長さまでの範囲に対し、被覆電線1が屈曲可能で、かつ止水を行なえるように構成されている。すなわち、被覆電線1の固着部Rから所要長さまでの範囲を、後方止水リング30と、スリットレスコルゲートチューブ40とが被覆電線1を覆っている。図5に示すように、後方止水リング30と、スリットレスコルゲートチューブ40は、止水カバー20よりも先に、被覆電線1に被される。
後方止水リング30は、止水カバー20と同じゴム製の成形体であり、スリットレスコルゲートチューブ40の外径に対応する大きさのつまみ部31と、スリットレスコルゲートチューブ40の内径に対応する大きさの嵌入部32と、嵌入部32よりも小径の小径部33と、嵌入部32に設けられた環状突部34とを有し、被覆電線1の止水カバー20より所要離れた位置に全周密着して設けられている。
スリットレスコルゲートチューブ40は、止水カバー20が被覆電線1に被された後に、止水カバー20と後方止水リング30との間で被覆電線1に被さるとともに、一端が止水カバー20に全周密着して被さり、他端が後方止水リング30に全周密着して被さっている。
止水カバー20および後方止水リング30のそれぞれの小外径筒部の外周面に周方向に無端に形成された環状突部25,34が、スリットレスコルゲートチューブ40の山部の内面に密着状態に入り込んでいる。この構成により、スリットレスコルゲートチューブ40の両端における、止水カバー20および後方止水リング30に対する被着が強固に行われ、かつ高い止水性が得られる。
続いて、第1の実施の形態に係る被覆電線1と端子金具4との固着部止水構造100の組立手順について説明する。
まず、図5に示すように、被覆電線1に後方止水リング30を被せ、次いでスリットレスコルゲートチューブ40を被せる。次いで、図4(A)に示すように成形された止水カバー20を、図4(B)に示すように拡開冶具Tを用いて内外面を逆転させ、かつ、挿通用開口部24を大きく拡開して、図5に示すように、被覆電線1に被せ、止水カバー20の内外面が逆転した状態の小径筒部21を被覆電線1の絶縁被覆材3の端部3aに被せ、拡開冶具Tを取り外す。
まず、図5に示すように、被覆電線1に後方止水リング30を被せ、次いでスリットレスコルゲートチューブ40を被せる。次いで、図4(A)に示すように成形された止水カバー20を、図4(B)に示すように拡開冶具Tを用いて内外面を逆転させ、かつ、挿通用開口部24を大きく拡開して、図5に示すように、被覆電線1に被せ、止水カバー20の内外面が逆転した状態の小径筒部21を被覆電線1の絶縁被覆材3の端部3aに被せ、拡開冶具Tを取り外す。
次いで、図6に示すように、被覆電線1の絶縁被覆材3の端部3aおよび止水カバー20の小径筒部21を端子金具4の被覆材用バレル部5に挟入し、該被覆材用バレル部5をカシメることにより、絶縁被覆材3の端部3aと止水カバー20の小径筒部21と被覆材用バレル部5を一体に固着する。同様に、被覆電線1の導線露出部2aを端子金具4の導線用バレル部6に挟入し、該導線用バレル部6をカシメることにより、導線露出部2aと導線用バレル部6とを固着する。
次いで、図8に示すように、止水カバー20の内外面が逆転した状態の大径筒部22および端面部23を、それらの内外面を再度逆転させて、図4(A)に示す成形時の形態に戻す。これにより、大径筒部22は、被覆材用バレル部5によりカシメ固着された小径筒部21を内包して固着部Rに被さるとともに、端面部23が大径筒部22の端部を閉じて、挿通用開口部24が端子金具4に全周密着して被さる。
したがって、止水カバー20は、固着部Rに被さり、小径筒部21が絶縁被覆材3の端部3aに対する止水を行うとともに、端面部23に開口されている挿通用開口部24が端子金具4の電気接続部7を外部へ突出させた状態に端子金具4に全周密着して止水を行う。
次いで、図6に示すように、後方止水リング30とスリットレスコルゲートチューブ40とを嵌合させてから、後方止水リング30とスリットレスコルゲートチューブ40を止水カバー20側に移動して、図1に示すように、スリットレスコルゲートチューブ40を止水カバー20に被せる。このとき、スリットレスコルゲートチューブ40の内径部が複数の環状突部25,34を変形させて次々に乗り越えていくようにスリットレスコルゲートチューブ40に比較的大きな推力を加えるようにする。
図1に示すように、スリットレスコルゲートチューブ40の一端を止水カバー20に被せ、スリットレスコルゲートチューブ40の他端を後方止水リング30に被せると、それぞれ複数の環状突部25,34がスリットレスコルゲートチューブ40の環状溝に嵌合するので、止水カバー20とスリットレスコルゲートチューブ40と後方止水リング30との結合が強固に行われる。なお、スリットレスコルゲートチューブ40を止水カバー20に被せてから、後方止水リング30をスリットレスコルゲートチューブ40に嵌合させてもよい。
以上説明した第1の実施の形態に係る被覆電線1と端子金具4との固着部止水構造100および固着部止水構造100を備えたワイヤハーネスによれば、固着部Rに対し、品質の安定したゴム製の単一成形体である止水カバー20を被せるだけで、接続端子部に対する低コストで確実な止水が実現することができ、特に、従来の熱収縮チューブと接着剤による止水方法や樹脂モールドでは対応できなかった太物被覆電線の接続端子部に対して極めて有用であり、さらに、止水カバー20とスリットレスコルゲートチューブ40と後方止水リング30との協働作用により、被覆電線1の止水カバー20から後方止水リング30までの範囲に対し、被覆電線1が屈曲可能であるように、かつ止水を図ることができる。
(第2の実施の形態)
図9に示すように、第2の実施の形態に係るワイヤハーネスは、被覆電線1と、端子金具4と、被覆電線1と端子金具4との固着部止水構造100Aを備えている。固着部止水構造100Aは、被覆電線1と端子金具4との固着部Rに対し、ゴム製成形体である止水カバー20と、スリットレスコルゲートチューブ40と、テープ固定部45とからなる固着部止水構造100Aを備えている。
図9に示すように、この固着部止水構造100Aの構成は、上述した図1〜図8に基づいて説明した第1の実施の形態に係る被覆電線と端子金具との固着部止水構造100の構成と略同一であるので、第1の実施の形態に係る固着部止水構造の構成と同一の構成については、同一の符号を付してその説明は省略し、特有の構成のみを説明する。
第2の実施の形態に係る被覆電線と端子金具との固着部止水構造100Aは、被覆電線1と端子金具4との固着部Rに止水カバー20が、第1の実施の形態と同様に被さるとともに、被覆電線1に対し止水カバー20よりも先に被せたスリットレスコルゲートチューブ40を止水カバー20の大径筒部22に被せている。
第2の実施の形態に係る被覆電線と端子金具との固着部止水構造100Aは、第1の実施の形態に係る後方止水リング30を備えておらず、それに替えて、スリットレスコルゲートチューブ40の止水カバー20と反対側の端部と、被覆電線1とをテープ巻きにより相互に固定するテープ固定部45を備えている。
第2の実施の形態に係る被覆電線と端子金具との固着部止水構造100Aは、スリットレスコルゲートチューブ40の内側空間をテープ固定部45で密閉しているので、止水できないが、被覆電線1の止水カバー20からテープ固定部45までの範囲について、被覆電線1が屈曲可能であるようにスリットレスコルゲートチューブ40が被覆電線1を保護している。
続いて、第1の実施の形態に係る被覆電線と端子金具との固着部止水構造100Aの組立手順について説明する。
まず、被覆電線1にスリットレスコルゲートチューブ40を被せ、被覆電線1の絶縁被覆材3の端部3aと導線露出部2aとに端子金具4の被覆材用バレル部5と導線用バレル部6とをカシメにより取付け、第1の実施の形態と同様に、止水カバー20を被覆電線1と端子金具4の固着部Rに被せることにより、固着部Rの止水を図り、さらに、スリットレスコルゲートチューブ40を止水カバー20に被せ、最後に、スリットレスコルゲートチューブ40の止水カバー20と反対側の端部と、被覆電線1とを粘着テープをオーバーラップ巻きすることにより相互に固定するテープ固定部45を設ける。
(その他の実施の形態)
本発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的範囲には、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々、設計変更した形態が含まれる。
本発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的範囲には、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々、設計変更した形態が含まれる。
上記第1の実施の形態において、前記スリットレスコルゲートチューブの内側位置で、前記被覆電線の絶縁被覆材を皮剥ぎすることにより形成される電線群中間露出部に接着剤を浸透させた構成を追加した固着部止水構造としてもよい。
以上説明したように、本発明に係る被覆電線と端子金具との固着部止水構造およびワイヤハーネスによれば、被覆電線と端子金具との固着部に対して、品質の安定した単一部材を被せるだけで、低コストで確実な止水が実現することができるという効果を有し、特に、太物被覆電線と端子金具との固着部止水構造の全般に有用である。
1 被覆電線
2 電線群
2a 導線露出部
3 絶縁被覆材
3a 端部
4 端子金具
5 被覆材用バレル部
6 導線用バレル部
7 電気接続部
R 固着部
20 止水カバー
21 小径筒部
22 大径筒部
23 端面部
24 挿通用開口部
25 環状突部
30 後方止水リング
34 環状突部
40 スリットレスコルゲートチューブ
45 テープ固定部
100,100A 固着部止水構造
2 電線群
2a 導線露出部
3 絶縁被覆材
3a 端部
4 端子金具
5 被覆材用バレル部
6 導線用バレル部
7 電気接続部
R 固着部
20 止水カバー
21 小径筒部
22 大径筒部
23 端面部
24 挿通用開口部
25 環状突部
30 後方止水リング
34 環状突部
40 スリットレスコルゲートチューブ
45 テープ固定部
100,100A 固着部止水構造
Claims (6)
- 端子金具に備えた被覆材用バレル部が被覆電線の絶縁被覆材の端部にカシメ固着されるとともに、前記端子金具に備えた導線用バレル部が前記絶縁被覆材の端部を皮剥ぎして露出する導線露出部にカシメ固着されてなる固着部に対し、ゴム製成形体である止水カバーが被された被覆電線と端子金具との固着部止水構造であって、
前記止水カバーは、
小径筒部と、前記小径筒部に連続する大径筒部と、前記大径筒部の前記小径筒部と反対側の端部を閉じている端面部と、前記端面部に設けられた挿通用開口部とを有し、
前記端面部の外面側に前記小径筒部および前記大径筒部が来るように、前記小径筒部および前記大径筒部を内外面逆転され、かつ前記挿通用開口部が拡開された形態で、該挿通用開口部に前記固着部を挿通することにより、前記内外面逆転させた形態の前記小径筒部が前記絶縁被覆材の端部に被さるとともに、前記大径筒部が前記被覆電線に被さり、前記小径筒部が前記絶縁被覆材とともに前記被覆材用バレル部によりカシメ固着され、
前記大径筒部および前記端面部が、外内面逆転させた形態に戻されることにより前記カシメ固着された前記小径筒部を内包して前記固着部に被さるとともに、前記挿通用開口部が前記端子金具の電気接続部を外部へ突出させた状態に前記端子金具に全周密着して被さることを特徴とする被覆電線と端子金具との固着部止水構造。 - ゴム製の成形体であり、前記被覆電線の前記止水カバーより所要離れた位置に全周密着して被さる後方止水リングと、
前記止水カバーと前記後方止水リングとの間で被覆電線に被さるとともに、一端が前記止水カバーに全周密着して被さり、他端が前記後方止水リングに全周密着して被さるスリットレスコルゲートチューブとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の被覆電線と端子金具との固着部止水構造。 - 前記止水カバーおよび前記後方止水リングのそれぞれの外周面に周方向に無端に形成された環状突部が、前記スリットレスコルゲートチューブの山部の内面に密着状態に入り込んでいることを請求項2に記載の被覆電線と端子金具との固着部止水構造。
- 前記スリットレスコルゲートチューブの内側位置で、前記被覆電線の絶縁被覆材を皮剥ぎすることにより形成される電線群中間露出部に接着剤を浸透させたことを請求項3に記載の被覆電線と端子金具との固着部止水構造。
- 前記被覆電線に被さるとともに、一端が前記止水カバーに全周密着して被さるスリットレスコルゲートチューブと、
前記スリットレスコルゲートチューブの他端部と、前記被覆電線とをテープ巻きにより相互に固定するテープ固定部と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の被覆電線と端子金具との固着部止水構造。 - 被覆電線と、端子金具と、被覆電線と端子金具との固着部に、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の被覆電線と端子金具との固着部止水構造とを備えたことを特徴とするワイヤハーネス。
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JP2014255048A JP2016115606A (ja) | 2014-12-17 | 2014-12-17 | 被覆電線と端子金具との固着部止水構造およびワイヤハーネス |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014255048A JP2016115606A (ja) | 2014-12-17 | 2014-12-17 | 被覆電線と端子金具との固着部止水構造およびワイヤハーネス |
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Publication Number | Publication Date |
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JP (1) | JP2016115606A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6991842B2 (ja) | 2017-11-30 | 2022-01-13 | 矢崎総業株式会社 | 端子付き電線、防水スリーブおよび端子付き電線の防水構造 |
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2014
- 2014-12-17 JP JP2014255048A patent/JP2016115606A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP6991842B2 (ja) | 2017-11-30 | 2022-01-13 | 矢崎総業株式会社 | 端子付き電線、防水スリーブおよび端子付き電線の防水構造 |
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