JP2016115438A - 蓄電装置 - Google Patents

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貴之 弘瀬
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信司 鈴木
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元章 奥田
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Abstract

【課題】導電部材における電極組立体の電極のタブとの接続部が非接触状態にされることを抑制することができる蓄電装置を提供する。【解決手段】電極組立体11とケース12と正極端子13と負極端子14と正極通電板15と負極通電板16とを有する。正極通電板15および負極通電板16は、それぞれタブ19d,20dとの接続部である第1接続部15a,16aと、正極端子13または負極端子14との接続部である第2接続部15b,16bとを有し、正極通電板15および負極通電板16は、第1接続部15a,16aと第2接続部15b,16bとの間に、タブ19d,20dの突出方向に曲がる湾曲部15c,16cを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、蓄電装置に関するものである。
二次電池等のような蓄電装置は再充電が可能であり、繰り返し使用することができるため電源として広く利用されている。二次電池では、金属薄板に活物質層が形成された正負の電極がセパレータを間に介在する状態で層状に配置された電極組立体を備える。この電極組立体がケースに収容されるとともにケースに取り付けられた端子から延びる導電部材が電極組立体の電極のタブに溶接されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3551365号公報
ところが、例えば車載用二次電池において、二次電池に対し振動、加速、衝撃等が加わった時にケース内の電極組立体に慣性力が加わって導電部材における電極組立体の電極のタブとの接合部に応力が作用して導電部材と電極組立体の電極のタブとの接合部において剥離が発生する懸念がある。
本発明の目的は、導電部材における電極組立体の電極のタブとの接続部が非接触状態にされることを抑制することができる蓄電装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、金属薄板に正極用活物質層が形成された正極電極および金属薄板に負極用活物質層が形成された負極電極がセパレータを間に介在する状態で層状に配置された電極組立体と、前記電極組立体を収容するケースと、前記ケースに取り付けられた正極端子と、前記ケースに取り付けられた負極端子と、前記電極組立体の正極電極の端部から突出したタブと前記正極端子を電気的に接続する正極導電部材と、前記電極組立体の負極電極の端部から突出したタブと前記負極端子を電気的に接続する負極導電部材と、を有する蓄電装置であって、前記正極導電部材および前記負極導電部材は、それぞれ前記タブとの接続部である第1接続部と、前記正極端子または前記負極端子との接続部である第2接続部とを有し、前記正極導電部材および前記負極導電部材の少なくとも一方の導電部材は、前記第1接続部と前記第2接続部との間に前記タブの突出方向に曲がる曲げ部を有することを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、電極組立体に慣性力が加わった際に、導電部材の曲げ部において慣性力が吸収され、導電部材における電極組立体の電極のタブとの接続部が非接触状態にされることを抑制することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の蓄電装置において、前記電極組立体は、前記タブが積層された状態で集められており、当該タブの積層方向における前記集められたタブの厚みが前記電極組立体の厚みよりも小さくなっていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明によれば、タブの積層方向において、導電部材をケースと接触しにくくすることができる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の蓄電装置において、前記導電部材における前記第1接続部と前記第2接続部との間の部位は、前記タブの積層方向において前記電極組立体よりも飛び出していないことを要旨とする。
請求項3に記載の発明によれば、タブの積層方向において、導電部材をよりケースと接触しにくくすることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電装置において、前記導電部材における前記第1接続部と前記第2接続部との間の部位は、前記タブの突出方向において前記電極組立体よりも飛び出していないことを要旨とする。
請求項4に記載の発明によれば、タブの突出方向において、導電部材をケースと接触しにくくすることができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電装置において、前記曲げ部は、前記第1接続部と前記第2接続部との間の部分の全体が、前記タブの突出方向に曲げられていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明によれば、電極組立体に慣性力が加わった際に導電部材の曲げ部において慣性力をより吸収することができる。
本発明によれば、導電部材における電極組立体の電極のタブとの接続部が非接触状態にされることを抑制することができる。
実施形態の二次電池を示す部分破断斜視図。 電極組立体を示す斜視図。 二次電池を示す正断面図。 二次電池を示す一部側断面図。 (a),(b)は別例の二次電池を示す一部正断面図。
以下、蓄電装置を二次電池に具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
なお、図面において、水平面を、直交するX,Y方向で規定するとともに、上下方向をZ方向で規定している。
図1に示すように、蓄電装置としての車載用二次電池10は、電極組立体11と、ケース(缶)12と、正極端子13と、負極端子14と、正極導電部材としての正極通電板15と、負極導電部材としての負極通電板16を有する。ケース12に電極組立体11が収納されているとともにケース12に電解液(図示せず)が注入されている。
ケース12は、有底四角筒状のケース本体17と、ケース本体17に電極組立体11を挿入するための開口部17aを塞ぐ矩形平板状の蓋体18とからなる。ケース本体17と蓋体18は、いずれも金属製(例えばステンレス製やアルミニウム製)である。二次電池10は角型電池であり、リチウムイオン二次電池である。
図2に示すように、電極組立体11は、長尺の矩形シート状の正極電極19と、長尺の矩形シート状の負極電極20との間に、長尺の矩形シート状のセパレータ21を介在させて捲回軸Lを中心に捲回された渦巻き状であり、且つ扁平な形状である。これにより正極電極19および負極電極20がセパレータ21を間に介在する状態で層状に配置されている。セパレータ21は、絶縁性を有する樹脂製(例えばポリエチレンなど)である。
正極電極19は、金属薄板としての長尺の矩形シート状の正極用金属箔19aの両面に正極用活物質層19bが形成されている。正極電極19は、長手方向に延びる一方の辺19cに沿って正極用活物質層19bの設けられていない未塗工部であるタブ19dを一定幅で有する。タブ19dは、正極電極19の端部19e(図1,2,3参照)から突出している。タブ19dの突出方向は電極組立体11の捲回軸Lの延びる方向である。タブ19dは、間にセパレータ21を挟まない状態で集められて積層されている。
図2に示すように、負極電極20は、金属薄板としての長尺の矩形シート状の負極用金属箔20aの両面に負極用活物質層20bが形成されている。負極電極20は、長手方向に延びる一方の辺20cに沿って負極用活物質層20bの設けられていない未塗工部であるタブ20dを一定幅で有する。タブ20dは、負極電極20の端部20e(図2,3参照)から突出している。タブ20dの突出方向は電極組立体11の捲回軸Lの延びる方向である。タブ20dは、間にセパレータ21を挟まない状態で集められて積層されている。
図3に示すように、正極端子13および負極端子14はケース12の蓋体18に取り付けられている。正極端子13は、正極通電板15に溶接される基部13aと、基部13aから立設された軸部13bとを備える。正極端子13の軸部13bには、正極端子13をケース12から絶縁するためのリング状の絶縁部材22が取り付けられている。また、蓋体18の内面と、基部13aにおける蓋体18の内面への対向面との間には、シール部材23が挟持され、蓋体18における軸部13bの貫通部がシール部材23によって気密にシールされている。
負極端子14は、負極通電板16に溶接される基部14aと、基部14aから立設された軸部14bとを備える。負極端子14の軸部14bには、負極端子14をケース12から絶縁するためのリング状の絶縁部材24が取り付けられている。また、蓋体18の内面と、基部14aにおける蓋体18の内面への対向面との間には、シール部材25が挟持され、蓋体18における軸部14bの貫通部がシール部材25によって気密にシールされている。
図1,3に示すごとく、ケース12内において電極組立体11は捲回軸LがY方向となるように配置されている。端子13,14はケース12に軸がZ方向となるように取り付けられている。電極組立体11の電極のタブ19d,20dはY方向に突出し、端子13,14の軸方向と電極組立体11の電極のタブ19d,20dの突出方向とは直交している(垂直である)。また、図4に示すように、電極組立体11の電極のタブ19d,20dはX方向に積層されている。
図3に示すように、電極組立体11における捲回軸Lでの一方の端部において正極電極19のタブ19dが位置し、捲回軸Lでの他方の端部において負極電極20のタブ20dが位置している。正極電極19のタブ19dの上側に正極端子13が配置されているとともに負極電極20のタブ20dの上側に負極端子14が配置されている。正極通電板15は、電極組立体11の正極電極19の端部19eから突出したタブ19dと正極端子13を電気的に接続するためのものである。負極通電板16は、電極組立体11の負極電極20の端部20eから突出したタブ20dと負極端子14を電気的に接続するためのものである。
正極通電板15は、金属(本実施形態ではアルミニウム)からなる平板を例えばプレス加工などにより折り曲げて形成されている。正極通電板15は、正極電極19のタブ19dとの接続部である第1接続部15aと、正極端子13との接続部である第2接続部15bとを有する。第1接続部15aは通電板15の下端に形成されている。また、第2接続部15bは通電板15の上端に形成されている。正極通電板15は、第1接続部15aと第2接続部15bとの間にタブの突出方向に曲がる曲げ部としての湾曲部15cを有する。
湾曲部15cの下端の第1接続部15aは電極組立体11の正極電極19のタブ19dと溶接されている。第2接続部15bは電極組立体11の捲回軸方向に沿って延び、かつ正極端子13の基部13aと対向配置される。第2接続部15bは、正極端子13の基部13aと溶接されている。
湾曲部15cは、第1接続部15aと第2接続部15bとの間の部分の全体が、タブ19dの突出方向に曲げられている。湾曲部15cは、第2接続部15bから下方(Z方向)に向かい、かつ、タブ19dの突出方向(Y方向)での電極組立体11の外側に湾曲するように延びている。
図4に示すように、電極組立体11は、タブ19dが積層された状態で集められ、タブ19dの積層方向(X方向)における集められたタブ19dの厚みt1が電極組立体11の厚みt2よりも小さくなっている。また、図4に示すように、通電板15における第1接続部15aと第2接続部15bとの間の部位は、タブ19dの積層方向(X方向)において電極組立体11よりも飛び出していない。さらに、図3に示すように、通電板15における第1接続部15aと第2接続部15bとの間の部位は、タブ19dの突出方向(Y方向)において電極組立体11よりも飛び出していない。
負極通電板16は、金属(本実施形態では銅)からなる平板を例えばプレス加工などにより折り曲げて形成されている。負極通電板16は、負極電極20のタブ20dとの接続部である第1接続部16aと、負極端子14との接続部である第2接続部16bとを有する。第1接続部16aは通電板16の下端に形成されている。また、第2接続部16bは通電板16の上端に形成されている。負極通電板16は、第1接続部16aと第2接続部16bとの間にタブの突出方向に曲がる曲げ部としての湾曲部16cを有する。
湾曲部16cの下端の第1接続部16aは電極組立体11の負極電極20のタブ20dと溶接されている。第2接続部16bは電極組立体11の捲回軸方向に沿って延び、かつ負極端子14の基部14aと対向配置される。第2接続部16bは、負極端子14の基部14aと溶接されている。
湾曲部16cは、第1接続部16aと第2接続部16bとの間の部分の全体が、タブ20dの突出方向に曲げられている。湾曲部16cは、第2接続部16bから下方(Z方向)に向かい、かつ、タブ20dの突出方向(Y方向)での電極組立体11の外側に湾曲するように延びている。
図4に示すように、電極組立体11は、タブ20dが積層された状態で集められ、タブ20dの積層方向(X方向)における集められたタブ20dの厚みt1が電極組立体11の厚みt2よりも小さくなっている。また、図4に示すように、通電板16における第1接続部16aと第2接続部16bとの間の部位は、タブ20dの積層方向(X方向)において電極組立体11よりも飛び出していない。さらに、図3に示すように、通電板16における第1接続部16aと第2接続部16bとの間の部位は、タブ20dの突出方向(Y方向)において電極組立体11よりも飛び出していない。
次に、作用について説明する。
ケース12に電極組立体11が収納されており、ケース12に取り付けられた端子13,14と電極組立体のタブ19d,20dとが通電板15,16により電気的に接続されている。通電板15,16はタブ19d,20dと溶接されている。
この状態で、二次電池に対し振動、加速、衝撃等が加わった時に、ケース12内の電極組立体11に慣性力が加わる。すると、通電板15,16における電極組立体11の電極のタブ19d,20dとの溶接部に応力が作用することになる。ここで、本実施形態では電極組立体11に慣性力が加わると、通電板15,16の湾曲部15c,16cにおいて慣性力が吸収される。そして、電極組立体11に慣性力が加わった際に、通電板15,16におけるタブ19d,20dとの接続部である第1接続部15a,16aが非接触状態にされることが防止される。
このように、通電板15,16を湾曲形状にすることにより通電板15,16に柔軟性を持たせることによって、慣性力を吸収し、タブ溶接部の剥離が低減される。つまり、導電部材としての通電板に柔軟性が無い場合においては、振動、加速、衝撃等が加わった時に電極組立体に発生する慣性力がタブ溶接部に掛かり、剥離を招く懸念があるが、本実施形態では、タブ溶接部の剥離が防止される。
また、図4に示すように、通電板15,16はZ方向において直線的に延びていることにより、タブ19d,20dとの溶接面積を稼ぐ上で好ましい。さらに、図4に示すように、タブ19d,20dの積層方向における集められたタブ19d,20dの厚みt1が電極組立体11の厚みt2よりも小さくなっていることにより、通電板15,16はタブの積層方向においてケース12と接触しにくい。さらには、図4に示すように、通電板15,16における第1接続部15a,16aと第2接続部15b,16bとの間の部位は、タブ19d,20dの積層方向において電極組立体11よりも飛び出していないことにより、通電板15,16はタブの積層方向においてよりケース12と接触しにくい。
また、図3に示すように、通電板15,16における第1接続部15a,16aと第2接続部15b,16bとの間の部位は、タブ19d,20dの突出方向(Y方向)において電極組立体11よりも飛び出していないことにより、通電板15,16はタブの突出方向においてケース12と接触しにくい。さらに、湾曲部15c,16cは第1接続部15a,16aと第2接続部15b,16bとの間の部分の全体が、タブ19d,20dの突出方向に曲げられていることにより、電極組立体11に慣性力が加わった際に、通電板15,16の湾曲部15c,16cにおいて慣性力が吸収されやすい。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)正極通電板15および負極通電板16は、それぞれタブ19d,20dとの接続部である第1接続部15a,16aと、正極端子13または負極端子14との接続部である第2接続部15b,16bとを有し、正極通電板15および負極通電板16は、第1接続部15a,16aと第2接続部15b,16bとの間に、タブ19d,20dの突出方向に曲がる曲げ部としての湾曲部15c,16cを有する。よって、電極組立体11に慣性力が加わった際に、通電板15,16の湾曲部15c,16cにおいて慣性力が吸収され、通電板15,16における電極組立体の電極のタブとの接続部が非接触状態にされることを抑制することができる。
(2)電極組立体11は、タブ19d,20dが積層された状態で集められており、当該タブ19d,20dの積層方向における集められたタブ19d,20dの厚みt1が電極組立体11の厚みt2よりも小さくなっている。よって、タブの積層方向において、通電板15,16をケース12と接触しにくくすることができる。
(3)通電板15,16における第1接続部15a,16aと第2接続部15b,16bとの間の部位は、タブ19d,20dの積層方向において電極組立体11よりも飛び出していない。よって、タブの積層方向において、通電板15,16をよりケース12と接触しにくくすることができる。
(4)通電板15,16における第1接続部15a,16aと第2接続部15b,16bとの間の部位は、タブ19d,20dの突出方向において電極組立体11よりも飛び出していない。よって、タブの突出方向において、通電板15,16をケース12と接触しにくくすることができる。
(5)湾曲部15c,16cは、第1接続部15a,16aと第2接続部15b,16bとの間の部分の全体が、タブ19d,20dの突出方向に曲げられている。よって、電極組立体11に慣性力が加わった際に通電板15,16の湾曲部15c,16cにおいて慣性力をより吸収することができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・通電板15,16における曲げ部の形状として電極組立体11における外側(ケース側)に湾曲したが、これに代わり、曲げ部は電極組立体11における内側(電極組立体の活物質層の形成領域側)に湾曲した形状としてもよい。
・通電板の下端部分をタブとの接続部としたが、これに代わり、タブとの接続部を通電板の下端部よりも広くしてもよい。例えば、湾曲形状の部位(図3で説明に用いた湾曲部15c,16c)の下半分をタブと溶接してもよい。
・通電板における第1接続部と第2接続部との間にタブの突出方向に曲がる曲げ部を有する導電部材(通電板)は、正極導電部材および負極導電部材の少なくとも一方であればよい。
・通電板における第1接続部と第2接続部との間にタブの突出方向に曲がる曲げ部を有する導電部材は、板材(通電板)により構成しなくてもよく、例えば、棒材で構成してもよい。
・通電板は一回だけ湾曲させた形状であったが、これに代わり、電極組立体11のタブの幅が大きくなるので、2回以上湾曲させた形状(例えばS字形状)であってもよい。
・正極電極、負極電極及びセパレータそれぞれが連続したものを層状に捲回した捲回型の電極組立体であったが、これに限らない。例えば、積層型の電極組立体でもよい。つまり、矩形の正極電極と矩形の負極電極との間にセパレータを介在させて、これらを一定方向に複数積層して構成した積層型の電極組立体に具体化してもよい。
・通電板15,16は、タブ19d,20dとの接続部(第1接続部15a,16a)と端子13,14との接続部(第2接続部15b,16b)との間の部分の全体が、タブ19d,20dの突出方向に曲げられていなくてもよい。例えば、図5(a)に示すように、通電板40は、タブ20dとの接続部(第1接続部40a)と、端子14との接続部(第2接続部40b)と、湾曲部40cと、直線部40dを有する。曲げ部としての湾曲部40cは第1接続部40aと第2接続部40bとの間においてタブ20dの突出方向に曲げられている。
・導電部材(通電板)は、第1接続部と第2接続部との間にタブの突出方向に曲がる湾曲部を有していたが、これに代わり、例えば図5(b)に示すように、通電板50は、タブ20dとの接続部(第1接続部50a)と、端子14との接続部(第2接続部50b)と、コ字状をなす屈曲部50cと、直線部50dを有する。つまり、第1接続部50aと第2接続部50bとの間においてタブ20dの突出方向に曲がる屈曲部50cを有していてもよい。
・導電部材(通電板)は、タブと溶接にて接続されるとともに端子と溶接にて接続されていたが、これに限ることなく、例えば、溶着による接合にて接続されていてもよいし、他にも、かしめにより接続されていてもよい。いずれの場合も通電板とタブとの接続が非接続状態にされることを抑制できる。つまり、溶接以外の場合であっても、例えばタブ(金属箔)での不都合発生等を未然に防止することができる。
・実施形態では、正極電極は、正極用金属箔の両面に正極用活物質層を有するとしたが、正極用金属箔の片面のみに正極用活物質層を有していてもよい。同様に、負極電極は、負極用金属箔の両面に負極用活物質層を有するとしたが、負極用金属箔の片面のみに負極用活物質層を有していてもよい。
・実施形態では、二次電池10はリチウムイオン二次電池であったが、これに限られず、他の二次電池等であってもよい。
10…二次電池、11…電極組立体、12…ケース、13…正極端子、14…負極端子、15…正極通電板、15a…第1接続部、15b…第2接続部、15c…湾曲部、16…負極通電板、16a…第1接続部、16b…第2接続部、16c…湾曲部、19…正極電極、19a…正極用金属箔、19b…正極用活物質層、19d…タブ、19e…端部、20…負極電極、20a…負極用金属箔、20b…負極用活物質層、20d…タブ、20e…端部、21…セパレータ。

Claims (5)

  1. 金属薄板に正極用活物質層が形成された正極電極および金属薄板に負極用活物質層が形成された負極電極がセパレータを間に介在する状態で層状に配置された電極組立体と、
    前記電極組立体を収容するケースと、
    前記ケースに取り付けられた正極端子と、
    前記ケースに取り付けられた負極端子と、
    前記電極組立体の正極電極の端部から突出したタブと前記正極端子を電気的に接続する正極導電部材と、
    前記電極組立体の負極電極の端部から突出したタブと前記負極端子を電気的に接続する負極導電部材と、
    を有する蓄電装置であって、
    前記正極導電部材および前記負極導電部材は、それぞれ前記タブとの接続部である第1接続部と、前記正極端子または前記負極端子との接続部である第2接続部とを有し、
    前記正極導電部材および前記負極導電部材の少なくとも一方の導電部材は、前記第1接続部と前記第2接続部との間に前記タブの突出方向に曲がる曲げ部を有することを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記電極組立体は、前記タブが積層された状態で集められており、当該タブの積層方向における前記集められたタブの厚みが前記電極組立体の厚みよりも小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記導電部材における前記第1接続部と前記第2接続部との間の部位は、前記タブの積層方向において前記電極組立体よりも飛び出していないことを特徴とする請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記導電部材における前記第1接続部と前記第2接続部との間の部位は、前記タブの突出方向において前記電極組立体よりも飛び出していないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  5. 前記曲げ部は、前記第1接続部と前記第2接続部との間の部分の全体が、前記タブの突出方向に曲げられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電装置。
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