JP2016115422A - 電極群、電池、及び電池の製造方法 - Google Patents

電極群、電池、及び電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電気抵抗が小さく、また蓄電容量が大きい電極群及び電池を提供することである。【解決手段】実施形態の電極群は、電極と、積層体と、集約部と、をもつ。前記電極は活物質層と、前記活物質層から延出された集電タブと、を備える。前記積層体は、前記電極が第1方向に複数積層されることで構成される。前記集約部では、複数積層された前記集電タブが前記第1方向に集約されている。前記積層体は、第1の前記電極と、前記第1方向における前記集約部からの距離が前記第1の電極よりも長い第2の前記電極と、を含む。前記第1の電極における前記集電タブの延出長さは、前記第2の電極における前記集電タブの延出長さより、短い。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、電極群、電池、及び電池の製造方法に関する。
電気自動車(EV)や、ハイブリッド自動車(HEV)、電動バイク、フォークリフト、家庭用電源、太陽光発電用蓄電装置などの大型、大容量電源には、高いエネルギー密度が要求される。特にEV用の電源としては、高容量・高出力であることが要求される。
非水電解液二次電池(リチウムイオン二次電池)はエネルギー密度が高く、上述の大型、大容量電源として注目され、その利用が進んできている。
非水電解液二次電池の電極群としては、例えば、偏平型電極群がある。偏平型電極群は、帯状の電極(正極および負極)を、帯状のセパレータを介して積層し、偏平形状に捲回して形成される。帯状電極は、金属箔の表面に形成された活物質層と、活物質層から幅方向に延出する集電タブとを有する。
このような偏平型電極群では、電気エネルギーを取り出す際に、電極群の厚さ方向における特定の位置に集電タブを集約して集約部を形成し、集約部にリード等を接合する。しかしながら、帯状電極の幅方向における集電タブの延出長さが、帯状電極の長手方向の全長に渡り一定である場合、集電タブを集約すると、隣接する集電タブ同士の接触面積が一定にならない。そのため、積層方向の少なくとも一方の端部では、集電タブとリードとの接触面積が小さくなり、電気抵抗が大きくなる。
また、リードと集約部が全面において接触するような位置にリードを接合すると、集約部の一部がリードからはみ出してしまう。その場合、リードからはみ出す集約部の長さを考慮して、活物質層の幅を狭くする必要がある。そのため、活物質層を十分に拡大できず、蓄電容量の増加に限界がある。
特開2011−71109号公報
本発明が解決しようとする課題は、電気抵抗が小さく、また蓄電容量が大きい電極群及び電池を提供することである。
実施形態の電極群は、電極と、積層体と、集約部と、をもつ。前記電極は活物質層と、前記活物質層から延出された集電タブと、を備える。前記積層体は、前記電極が第1方向に複数積層されることで構成される。前記集約部では、複数積層された前記集電タブが前記第1方向に集約されている。前記積層体は、第1の前記電極と、前記第1方向における前記集約部からの距離が前記第1の電極よりも長い第2の前記電極と、を含む。前記第1の電極における前記集電タブの延出長さは、前記第2の電極における前記集電タブの延出長さより、短い。
実施形態の電池の展開斜視図である。 図1の電池に用いられる電極群の展開斜視図である。 (a)は図1のM−M線における断面の部分拡大図であり、(b)は図3(a)の集電タブが集約されていない状態を示す。 実施形態の電極群3の説明図であり、(a)は電極群3の正極11(負極12)の展開図である。(b)および(c)は、図4(a)の電極群3を捲回した場合の、図1のM−M線に相当する部分における断面の部分拡大図であって、(b)は集電タブが集約されていない状態であり、(c)は図4(b)の集電タブが集約されて集約部15が形成された状態を示す。 捲回により作製した電極群における集電タブの折り返し部を切断することを説明するための図である。 接合後に、リードからはみ出した集電タブを切断する方法を説明する図である。 第1変形例の電極群3Aの説明図であり、(a)は電極群3Aの正極11(負極12)の展開図である。(b)及び(c)は、図7(a)の電極群3Aを捲回した場合の、図1のM−M線に相当する部分における断面の部分拡大図であって、(b)は集電タブが集約されていない状態であり、(c)は図7(b)の集電タブが集約されて集約部15が形成された状態を示す。 第2変形例の電極群3Bの説明図であり、(a)は電極群3Bの正極11(負極12)の展開図である。(b)及び(c)は、図8(a)の電極群3Bを捲回した場合の、図1のM−M線に相当する部分における断面の部分拡大図であって、(b)は集電タブが集約されていない状態であり、(c)は図8(b)の集電タブが集約されて集約部15が形成された状態を示す。 第3変形例の電極群3Cの説明図であり、(a)は電極群3Cの正極11(負極12)の展開図である。(b)及び(c)は、図9(a)の電極群3Cを捲回した場合の、図1のM−M線に相当する部分における断面の部分拡大図であって、(b)は集電タブが集約されていない状態であり、(c)は図9(b)の集電タブが集約されて集約部15A、15Bが形成された状態を示す。 第4変形例の電極群3Dの説明図であり、(a)は電極群3Dの正極11(負極12)の展開図である。(b)及び(c)は、図10(a)の電極群3Dを捲回した場合の、図1のM−M線に相当する部分における断面の部分拡大図であって、(b)は集電タブが集約されていない状態であり、(c)は図10(b)の集電タブが集約されて集約部15A、15Bが形成された状態を示す。 第5変形例の電極群3Eの説明図であり、(a)は電極群3Eの正極11(負極12)の展開図である。(b)及び(c)は、図11(a)の電極群3Eを捲回した場合の、図1のM−M線に相当する部分における断面の部分拡大図であって、(b)は集電タブが集約されていない状態であり、(c)は図11(b)の集電タブが集約されて集約部15A、15Bが形成された状態を示す。 第6変形例の電極群3Fの説明図であり、(a)はシート状の正極とセパレータと負極とを複数積層することで構成される電極群3Fの正極シート11A(負極シート12A)の展開図である。(b)は、図12(a)の正極シート11A(負極シート12A)を、積層後X方向の一端に配置されるシートD1から他端に配置されるシートD2に向かって、順番に積層して集電タブを集約した場合の側面の部分拡大図である。 第7変形例の電極群3Gの説明図であり、(a)はシート状の正極とセパレータと負極とを複数積層することで構成される電極群3Gの正極シート11A(負極シート12A)の展開図である。(b)は、図13(a)の正極シート11A(負極シート12A)を、積層後X方向の一端に配置されるシートD1から他端に配置されるシートD2に向かって、順番に積層して集電タブを集約した場合の側面の部分拡大図である。 第8変形例の電極群3Hの説明図であり、(a)はシート状の正極とセパレータと負極とを複数積層することで構成される電極群3Hの正極シート11A(負極シート12A)の展開図である。(b)は、図14(a)の正極シート11A(負極シート12A)を、積層後X方向の一端に配置されるシートD1から他端に配置されるシートD2に向かって、順番に積層して集電タブを集約した場合の側面の部分拡大図である。
以下、実施形態の電池を、図面を参照して説明する。
なお、実施形態では、電極の積層方向をX方向、集電タブの延出方向(捲回軸方向)をZ方向、XZ方向と直交する方向をY方向として説明する。
図1は、実施形態に係る電池1の展開斜視図である。図2は図1の電池に用いられる電極群の展開斜視図である。図3(a)は図1のM−M線における断面の部分拡大図であり、図3(b)は図3(a)の集電タブが集約されていない状態を示す。
図1に示すように、電池1は、容器本体2a及び蓋体2bから構成される容器2と、容器2内に収容される電極群3とを有する。電池1としては、例えば、リチウムイオン電池などの密閉型の缶型非水電解質二次電池が挙げられる。
容器2は、扁平な直方体形状の外装容器(筺体)であり、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金、ステンレスなどの金属材料により形成されている。
容器本体2aはY方向の一端が開口する一端開口の筐体である。蓋体2bは、矩形板状であり、容器本体2aの開口を塞ぐ。なお、蓋体2bが容器本体2aに溶接されることで、容器2は気密かつ液密になる。
蓋体2bの中央部には、矩形状の圧力開放弁2b1が設けられている。圧力開放弁2b1には開閉可能な溝が形成されており、圧力開放弁2b1が所定値以上の圧力を受けると溝が開状態になる。したがって、二次電池1の異常などにより容器2内にガスが発生し、容器2の内圧が所定値以上に上昇した場合、溝が開状態となることで圧力開放弁2b1から容器2内のガスが排出される。それにより、容器2の内圧が下がり、電池1の膨れや破裂などの不具合を防止することができる。なお、圧力開放弁2b1の位置は蓋体2bの中央に限定されない。また、圧力開放弁2b1の溝の深さや、形状、大きさなども開放させたい圧力に応じて適宜変更可能である。
蓋体2bには、容器2内に電解液を注液するため、注液口2b2が設けられる。電池1の組み立て後、注液口2b2から容器2内に電解液が所定量だけ注入される。所定量としては、例えば、容器2内の電極群3が電解液により十分に浸される量であることが挙げられる。電解液が注液された後、注液口2b2は溶接などにより封止される。なお、注液口2b2の位置、形状、及び大きさは、必要に応じて適宜変更可能である。
蓋体2bの第1面2baのZ方向の第1端部近傍には正極端子4(出力端子)が設けられ、第2端部近傍には負極端子5(出力端子)が設けられる。正極端子4及び負極端子5は、金属などの導電性を有する材料により形成されており、外部端子と電気的に接続可能である。以下には正極側について説明するが、負極側も同様に形成されている。
正極端子4は、蓋体2bを貫通しており、蓋体2bの両面に露出している。
正極端子4(負極端子5)と蓋体2bとの間には、正極シール材4a(負極シール材5a)が設けられている。正極シール材4aは、ガスケットとも呼ばれ、例えば合成樹脂やガラスなどの絶縁体で形成される。正極シール材4aは、正極端子4と容器2との間を気密及び液密にシールすると共に電気的に絶縁している。
蓋体2bの第2面2bb側には正極リード6(負極リード7、リード)が設けられる。正極リード6は、金属などの導電性を有する材料により形成されている。正極リード6の第1端部は正極端子4に電気的に接続される。正極リード6の第2端部は後述の電極群3の正極集電タブ3a(負極集電タブ3b、集電タブ)に電気的に接続されている。
正極集電タブ3aを挟んで正極リード6の反対側には正極バックリード9(負極バックリード10、バックリード)が設けられる。正極バックリード9は、金属などの導電性を有する材料により形成されている。正極リード6の端部と正極バックリード9とは、正極集電タブ3aをそれらの間に挟み込んだ状態で超音波溶接することにより正極集電タブ3aに接合される。このように正極リード6と正極バックリード9とで正極集電タブ3aを挟むことで正極集電タブ3aを保護し、正極集電タブ3aが損傷することを防ぐ。
なお、容器本体2aの内面には、容器本体2aと、正極リード6との絶縁のために絶縁シートなどの絶縁層が設けられる。
電極群3は、図2に示すように、帯状の電極(正極11および負極12)を、帯状のセパレータ13を介して積層し、偏平形状に捲回して(折り畳んで)形成される。正極11は、帯状の正極集電体と、正極集電体の表面に形成された正極活物質層(活物質層)14aとを備えている。正極11にはZ方向の一端部に、正極活物質層14aから正極集電体をZ方向に延出させて正極集電タブ(集電タブ)3aが形成されている。負極12にはZ方向の他端部に、負極活物質層14bから負極集電体をZ方向に延出させて負極集電タブ(集電タブ)3bが形成されている。なお、正極集電体や負極集電体としては、例えば、金属箔などを用いることが可能である。
帯状の正極11とセパレータ13と負極12とが偏平形状に捲回されることで、正極11の複数の電極領域と負極12の複数の電極領域とが積層された状態になり、電極がX方向に複数積層された積層体が形成される。電極群3はこの電極が積層された積層体を構成することにより、発電要素として機能する。
図3に示すように電極群3は、集電タブ3a(3b)が集約された集約部15を有する。集約部15は、複数の集電タブ3a(3b)をX方向(第1方向)に集約して形成されている。図3(a)に示すように集約部15は、X方向における電極群3の中央に位置している。また、集約部15は、超音波接合等によりリード6(7)の第2端部とバックリード9(10)との間に接合される。
本実施形態では、図3(b)に示すようにX方向において集約部15からの距離が長い位置にある電極(第2の電極)11bよりも短い位置にある電極(第1の電極)11aの方が、活物質層14a(14b)から延出する集電タブ3a(3b)のZ方向の長さが短い。なお本出願では、活物質層14a(14b)から延出する集電タブ3a(3b)のZ方向の長さを単に“延出長さ”と称する。
図4は実施形態の電極群3の説明図であり、(a)は電極群3の正極11(負極12)の展開図である。(b)および(c)は、図4(a)の電極群3を捲回した場合の、図1のM−M線に相当する部分における断面の部分拡大図であって、(b)は集電タブが集約されていない状態であり、(c)は図4(b)の集電タブが集約されて集約部15が形成された状態を示す。
電極群3は、図4(a)に示す帯状の正極11を偏平形状に捲回して(折り畳んで)形成する。電極群3のY方向長さをWとしたとき、最初に、正極11の一方端部からY方向に長さWだけ離れた第1折り返し部F1で、正極11を折り返す。続いて、第1折り返し部F1からY方向に長さWだけ離れた第2折り返し部F2で、正極11を折り返す。このように、Y方向に長さWごとに配置される折り返し部で正極11を折り返す工程を繰り返すことで、正極11が折り畳まれて電極群3が形成される。そのため、正極11の一方の端部から第1折り返し部F1までの電極領域が、捲回された帯状電極の中心に配置される第1電極領域C1となる。
本実施形態の電極群3は、図4(c)に示すように、集約部15をX方向の中央部に配置する。そのため、図4(a)において、捲回中心に配置される第1電極領域C1の集電タブ3a(3b)の延出長さよりも、第2電極領域C2の集電タブ3a(3b)、及び第3電極領域C3の集電タブ3a(3b)の延出長さの方が、所定長さだけ長くなっている。ここで、第2電極領域C2は、第1折り返し部F1と第2折り返し部F2との間の領域であり、第3電極領域C3は、第2折り返し部F2と第3折り返し部F3との間の領域である。さらに第4電極領域C4以降の電極領域においても、第1電極領域C1から離れるにしたがって、2つの電極領域毎に集電タブ3a(3b)の延出長さが所定長さだけ長くなっている。
最後まで捲回された電極群3の集電タブ3a(3b)は、図4(b)に示すように配置される。図4(b)において、集約部15が形成されるX方向の中央部からの距離が長いほど、集電タブ3a(3b)の延出長さが長くなっている。
図3(b)に示すように第2の電極11bよりも第1の電極11aの集電タブ3a(3b)の延出長さを短くすることにより、図3(a)に示すように集電タブ3a(3b)が集約された状態では、集約部15における集電タブ3a(3b)同士の重なりの程度を揃えることができる。つまり、集電タブ3a(3b)の延出長さが同じである場合と比べて、隣接する集電タブ3a(3b)同士の接触面積を大きくすることができる。そのため、X方向の端部においても集電タブ3a(3b)とリードとの接触面積が大きくなり、電気抵抗が小さくなる。さらに、リードと集約部とが全面において接触するような位置にリードを接合する場合でも、集電タブ3a(3b)の延出長さが同じである場合と比べて、リードからはみ出す集約部の長さが短くなる。その結果、その分だけ活物質層の幅を拡大することができ、蓄電容量が大きくなる。以上により、電極群の電気抵抗を小さく、また蓄電容量を大きくすることができる。
特に、図3に示すように電極の積層数をN、集約部に位置する第3の電極11cから第4の電極11dまでの積層数をN’、積層体の厚さをH、第3の電極11cの集電タブの延出長さをAとした場合、第4の電極11dの集電タブの延出長さA’が下記式(1)を満たすことが好ましい。
式(1):A’=A+(H/N)×N’
上述の式(1)を満たすことにより、図3(a)に示すように集電タブ3a(3b)が集約された状態では、集電タブ3a(3b)とリードとの接触面積をより大きくすることができる。また、リードからはみ出す集約部の長さをより短くすることができる。したがって、電極群の電気抵抗をより小さくし、また蓄電容量をより大きくすることができる。
さらに、集約部15において、複数の集電タブ3a(3b)の端部は、Y方向に直交する同一の平面内に配置されている(Y方向に直交する集約部15の端面が面一である)ことが特に好ましい。複数の集電タブ3a(3b)の端部が同一平面内に配置されていれば、集電タブ3a(3b)とリードとの接触面積を最大化することができる。また、リードから集約部がはみ出すこともなくなる。したがって、電極群の電気抵抗をさらに小さくし、また蓄電容量をさらに大きくすることができる。
実施形態の電極群3は、電池1に搭載される際に、上述したように正極リード6(負極リード7)の端部と正極バックリード9(負極バックリード10)とに超音波溶接により接合される。ここで、正極リード6(負極リード7)と正極集電タブ3a(負極集電タブ3b)と正極バックリード9(負極バックリード10)とを接合する前に、図5に示すように、集電タブカット位置3a1(3b1)において、集電タブ3a(3b)を切断しておいてもよい。集電タブカット位置3a1(3b1)は帯状の正極11(負極12)の折り返し部である。
集電タブ3a(3b)を切断してから接合することで、折り返し部及びその近傍の厚さを薄くすることができる。それにより、接合の作業性を向上し、生産性を上げることができる。
なお、集電タブ3a、3bの切断は捲回後に限定されず、予め集電タブが切断された電極を捲回してもよい。
実施形態の電極群では、長さの異なる集電タブ3a(3b)を集約している。
しかしながら、以下の方法を用いてもよい。
まず、集電タブの延出長さが一定である電極を用いて電極群3を作製する。このとき、集電タブの延出長さは、実施形態において最長となる集電タブの延出長さに一致させる。そして図6(a)及び図6(b)に示すようにリード6,7とバックリード9,10との間に電極群3の集電タブ3a,3b(集約部15)を接合する。このとき、リードと集約部とが全面において接触するような位置にリードを接合する。その後、図6(c)に示すようにリード6,7及びバックリード9,10の端部からはみ出した集電タブ3a,3b(集約部15)を集電タブカット位置3a1、3b1にて切断する。
このようにリード6,7とバックリード9,10との間に集約部15を接合した後に、集電タブ3a,3bを切断することで、集電タブのはみ出しを除去しかつ集約部のZ方向の端面を面一にすることができる。
したがって、簡単な工程のみで電極群の電気抵抗が小さく、また蓄電容量が大きい電極群3を作製することができる。
上述した実施形態のように集電タブの延出長さを異ならせた電極群と、従来のように集電タブの延出長さを一定にした電極群とで、活物質層の幅、電極群の蓄電容量、及び電気抵抗を比較した。
その結果、従来の電極群に比べて実施形態の電極群では、活物質層の幅が2%増加し、それにより電極群の蓄電容量が2%増加した。また、電極群の電気抵抗は1%減少した。
以下に実施形態の変形例について、図7〜14を用いて説明する。なお、同一の機能を果たす要素には同一の符号を用いて説明する。
以下、実施形態の第1変形例について説明する。
図7は第1変形例の電極群3Aの説明図であり、(a)は電極群3Aの正極11(負極12)の展開図である。(b)及び(c)は、図7(a)の電極群3Aを捲回した場合の、図1のM−M線に相当する部分における断面の部分拡大図であって、(b)は集電タブが集約されていない状態であり、(c)は図7(b)の集電タブが集約されて集約部15が形成された状態を示す。
第1変形例の電極群3Aでは、図7(c)に示すように、集約部15がX方向の一端部に配置される。そのため、図7(a)において、捲回中心に配置される第1電極領域C1を一番目として、奇数番目の電極領域の集電タブ3a(3b)の延出長さは、第1電極領域C1から離れるにしたがって長くなっている。一方、偶数番目の電極領域の集電タブ3a(3b)の延出長さは、第1電極領域C1から離れるにしたがって短くなっている。
最後まで捲回された電極群3Aの集電タブ3a(3b)は、図7(b)に示すように配置される。図7(b)において、集約部15が形成されるX方向の一端部からのX方向の距離が長いほど、集電タブ3a(3b)の延出長さは長くなっている。
そして、図7(b)の集電タブ3a(3b)をX方向の一端部に集約すると、図7(c)に示すように、集電タブ3a(3b)とリードとの接触面積を大きくすることができ、またリードからはみ出す集約部の長さを短くすることができる。
したがって、この変形例についても上記実施形態と同様の効果が得られる。
以下、実施形態の第2変形例について説明する。
図8は第2変形例の電極群3Bの説明図であり、(a)は電極群3Bの正極11(負極12)の展開図である。(b)及び(c)は、図8(a)の電極群3Bを捲回した場合の、図1のM−M線に相当する部分における断面の部分拡大図であって、(b)は集電タブが集約されていない状態であり、(c)は図8(b)の集電タブが集約されて集約部15が形成された状態を示す。
電極群3Bは、図8(c)に示すように集約部15がX方向の中央部と一端部との間に配置されている。そのため、図8(a)において、集電タブ3a(3b)の延出長さは、第1電極領域C1を一番目として奇数番目の電極領域の集電タブ3a(3b)の延出長さは第1電極領域C1から離れた電極領域ほど所定長さだけ長くなっている。一方、第1電極領域C1から偶数番目の電極領域の集電タブの延出長さは途中の電極領域Cnまでは第1電極領域C1から離れた電極領域ほど短くなっている。そして電極領域Cn以降は第1電極領域C1から離れた電極領域ほど長くなっている。
最後まで捲回された電極群3Bの集電タブ3a(3b)は図8(b)に示すように積層される。図8(b)において、集約部15が形成される位置からの距離が長いほど、集電タブ3a(3b)の延出長さは長くなっている。
そして、図8(b)の集電タブ3a(3b)を集約部15がX方向の中央部と一端部との間に集約すると、図8(c)に示すように、集約部15における集電タブ3a(3b)とリードとの接触面積を大きくすることができ、かつリードと接合後にリードからはみ出す長さを短くすることができる。
したがって、この変形例についても上記実施形態と同様の効果が得られる。
以下、実施形態の第3変形例について説明する。
図9は第3変形例の電極群3Cの説明図であり、(a)は電極群3Cの正極11(負極12)の展開図である。(b)及び(c)は、図9(a)の電極群3Cを捲回した場合の、図1のM−M線に相当する部分における断面の部分拡大図であって、(b)は集電タブが集約されていない状態であり、(c)は図9(b)の集電タブが集約されて集約部15A、15Bが形成された状態を示す。
第3変形例の電極群3Cでは、集約部が複数設けられる。すなわち、図9(c)に示すように、第1集約部15Aが電極群3CのX方向における中央部と一端部との中間位置に形成され、第2集約部15BがX方向における中央部と他端部との中間位置に形成される。そのため、集電タブ3a(3b)の延出長さは、図9(a)に示すように正極11(負極12)のY方向の中央部までは第1電極領域C1から離れるにしたがって2つの電極領域毎に所定長さだけ短くなっている。また正極11(負極12)のY方向の中央部以降は、第1電極領域C1から離れるにしたがって2つの電極領域毎に所定長さだけ長くなっている。
また、電極群3Cのように複数の集約部をリードと接合する場合は、図9(c)に示すように、集約部15A,15Bのそれぞれをリード6(7)とバックリード9(10)との間に接合すればよい。電極群3Cのように集約部が複数ある場合、集約部が一つの場合に比べてリード6(7)と集約部との接触面積を増やすことができるため、より電気抵抗を下げることができる。
最後まで捲回された電極群3Dの集電タブ3a(3b)は図9(b)に示すように積層される。図9(b)において、X方向の中央部より一端部側においては第1集約部15Aが形成される位置からの距離が長いほど、集電タブ3a(3b)の延出長さは長くなっている。X方向の中央部より他端部側においては集約部15Bが形成される位置からの距離が長いほど、集電タブ3a(3b)の延出長さは長くなっている。
そして、図9(b)の集電タブ3a(3b)を上述の2か所に集約すると、図9(c)に示すように、集約部15A及び15Bの両方における集電タブ3a(3b)とリードとの接触面積を大きくすることができ、かつリードと接合後にリードからはみ出す長さを短くすることができる。
したがって、この変形例についても上記実施形態と同様の効果が得られる。
特に、この変形例のように集約部が複数設けられる場合、第1の積層体3C1における電極の積層数をn(図9(b)では13)、第1の積層体3C1の第1集約部15Aに位置する第5の電極11eから第6の電極11fまでの積層数をn’(図9(b)では5)、第1の積層体3C1の厚さをh、第5の電極11eの集電タブ3a(3b)の延出長さをaとした場合、第6の電極の集電タブの延出長さa’が下記式(2)を満たすことが好ましい。
式(2):a’=a+(h/n)×n’
第2の積層体3C2についても同様である。
上述の式(2)を満たすことにより、図9(c)に示すように集電タブ3a(3b)が集約された状態では、それぞれの集約部15A、15Bにおいて集電タブ3a(3b)とリードとの接触面積を大きくすることができ、かつリードと接合後にリードからはみ出す長さを短くできる。したがって、電極群の電気抵抗をより小さくし、また蓄電容量をより大きくすることができる。
さらに、それぞれの集約部15A、15Bに含まれる複数の集電タブ3a(3b)の端部が、Y方向に直交する同一の平面内に配置されている(Y方向に直交する集約部15A、15Bの端面が面一である)ことが特に好ましい。集約部15A、15Bの複数の集電タブ3a(3b)の端部が同一平面内に配置されていれば、集電タブ3a(3b)とリードとの接触面積を最大化することができる。また、リードから集約部15A、15Bがはみ出すこともなくなる。したがって、電極群の電気抵抗をさらに小さくし、また蓄電容量をさらに大きくすることができる。
また、さらに、集約部15A、15Bの両方の端部が同一平面内に配置されていれば、リードを接続しやすいためさらに好ましい。
以下、実施形態の第4変形例について説明する。
図10は第4変形例の電極群3Dの説明図であり、(a)は電極群3Dの正極11(負極12)の展開図である。(b)及び(c)は、図10(a)の電極群3Dを捲回した場合の、図1のM−M線に相当する部分における断面の部分拡大図であって、(b)は集電タブが集約されていない状態であり、(c)は図10(b)の集電タブが集約されて集約部15A、15Bが形成された状態を示す。
電極群3Dは、図10(c)に示すように2つの集約部が設けられる。集約部15A,15BはX方向における電極群3Dの両端に配置されている。そのため、図10(a)において、集電タブ3a(3b)の延出長さは、第1電極領域C1から離れるにしたがって2つの電極領域毎に所定長さだけ短くなっている。
最後まで捲回された電極群3Dの集電タブ3a(3b)は図10(b)に示すように積層される。図10(b)において、第1電極領域C1より一端部側においては集約部15Aが形成される位置からの距離が長いほど、集電タブ3a(3b)の延出長さは長くなっている。第1電極領域C1より他端側においては集約部15Bが形成される位置からの距離が長いほど、集電タブ3a(3b)の延出長さは長くなっている。
そして、図10(b)の集電タブ3a(3b)を上述の2か所に集約に集約すると、図10(c)に示すように、集約部15A及び15Bの両方における集電タブ3a(3b)とリードとの接触面積を大きくすることができ、かつリードと接合後にリードからはみ出す長さを短くすることができる。
したがって、この変形例についても上記実施形態と同様の効果が得られる。
以下、実施形態の第5変形例について説明する。
図11は第5変形例の電極群3Eの説明図であり、(a)は電極群3Eの正極11(負極12)の展開図である。(b)及び(c)は、図11(a)の電極群3Eを捲回した場合の、図1のM−M線に相当する部分における断面の部分拡大図であって、(b)は集電タブが集約されていない状態であり、(c)は図11(b)の集電タブが集約されて集約部15A、15Bが形成された状態を示す。
電極群3Eでは、図11(c)に示すように2つの集約部が設けられる。集約部15AはX方向における電極群3Eの一端部からX方向の中央部寄りの位置に配置されている。また集約部15BはX方向における電極群3Eの他端部から少しX方向の中央部寄りの位置に配置されている。そのため、図11(a)において、集電タブ3a(3b)の延出長さは、Y方向の終端近傍までは第1電極領域C1から離れるにしたがって2つの電極領域毎に短くなっている。またY方向の終端近傍以降は第1電極領域C1から離れるにしたがって2つの電極領域毎に長くなっている。
最後まで捲回された電極群3Eの集電タブ3a(3b)は図11(b)に示すように積層される。図11(b)において、X方向の中央部より一端側においては集約部15Aが形成される位置からの距離が長いほど、集電タブ3a(3b)の延出長さは長くなっている。X方向の中央部より他端側においては集約部15Bが形成される位置からの距離が長いほど、集電タブ3a(3b)の延出長さは長くなっている。
そして、図11(b)の集電タブ3a(3b)を上述の2か所に集約すると、図11(c)に示すように、集約部15A及び15Bの両方における集電タブ3a(3b)とリードとの接触面積を大きくすることができ、かつリードと接合後にリードからはみ出す長さを短くすることができる。
したがって、この変形例についても上記実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第3〜5変形例では、電極群に集約部が複数形成される例として2つの場合が示されているが、集約部の数は限定されない。必要に応じて電極群に3つ以上の集約部が形成されていてもよい。
上述の実施形態では、帯状の正極11とセパレータ13と負極12とが偏平形状に捲回されて電極群3を構成するが、限定されない。例えば、以下の変形例ようにシート状に形成された複数の正極(正極シート)とセパレータと負極(負極シート)とを積層することで電極群3を構成してもよい。
以下、実施形態の第6変形例について説明する。
図12は第6変形例の電極群3Fの説明図であり、(a)はシート状の正極とセパレータと負極とを複数積層することで構成される電極群3Fの正極シート11A(負極シート12A)の展開図である。(b)は、図12(a)の正極シート11A(負極シート12A)を、積層後X方向の一端に配置されるシートD1から他端に配置されるシートD2に向かって、順番に積層して集電タブを集約した場合の側面の部分拡大図である。
電極群3Fは、図12(b)に示すように集約部15がX方向の一端部に配置される。そのため、図12(a)において、集電タブ3a(3b)の延出長さは、シートD1からシートD2に向かうほど短くなっている。つまり、図12(a)において、集約部15が形成される位置からの距離が長いほど、集電タブ3a(3b)の延出長さは長くなっている。
そして、集電タブ3a(3b)をX方向の一端部に集約すると、図12(b)に示すように、集約部15における集電タブ3a(3b)とリードとの接触面積を大きくすることができ、かつリードと接合後にリードからはみ出す長さを短くすることができる。
したがって、この変形例についても上記実施形態と同様の効果が得られる。
以下、実施形態の第7変形例について説明する。
図13は第7変形例の電極群3Gの説明図であり、(a)はシート状の正極とセパレータと負極とを複数積層することで構成される電極群3Gの正極シート11A(負極シート12A)の展開図である。(b)は、図13(a)の正極シート11A(負極シート12A)を、積層後X方向の一端に配置されるシートD1から他端に配置されるシートD2に向かって、順番に積層して集電タブを集約した場合の側面の部分拡大図である。
電極群3Gは、図13(b)に示すように集約部15がX方向の中央部に配置される。そのため、図13(a)において、集電タブ3a(3b)の延出長さは、中央のシートに近づくほど短くなっている。つまり、図13(a)において、集約部15が形成される位置からの距離が長いほど、集電タブ3a(3b)の延出長さは長くなっている。
そして、集電タブ3a(3b)をX方向の中央部に集約すると、図13(b)に示すように、集約部15における集電タブ3a(3b)とリードとの接触面積を大きくすることができ、かつリードと接合後にリードからはみ出す長さを短くすることができる。
したがって、この変形例についても上記実施形態と同様の効果が得られる。
以下、実施形態の第8変形例について説明する。
図14は第8変形例の電極群3Hの説明図であり、(a)はシート状の正極とセパレータと負極とを複数積層することで構成される電極群3Hの正極シート11A(負極シート12A)の展開図である。(b)は、図14(a)の正極シート11A(負極シート12A)を、積層後X方向の一端に配置されるシートD1から他端に配置されるシートD2に向かって、順番に積層して集電タブを集約した場合の側面の部分拡大図である。
電極群3Hは、図14(b)に示すように集約部15がX方向の中央部と一端部との間に配置される。そのため、図14(a)において、集電タブ3a(3b)の延出長さは、中央になるシートとシートシートD2との間のシートが最も短くなっている。つまり、図14(a)において、集約部15が形成される位置からの距離が長いほど、集電タブ3a(3b)の延出長さは長くなっている。
そして、集電タブ3a(3b)をX方向の中央部と一端部との間に集約すると、図14(b)に示すように、集約部15における集電タブ3a(3b)とリードとの接触面積を大きくすることができ、かつリードと接合後にリードからはみ出す長さを短くすることができる。
したがって、この変形例についても上記実施形態と同様の効果が得られる。
実施形態では、電極群3が、活物質層14a(14b)と、活物質層14a(14b)から延出された集電タブ3a(3b)と、を備えた電極11(12)と、電極11(12)が第1方向(X)に複数積層されることで構成された積層体と、複数積層された電極11(12)の集電タブ集電タブ3a(3b)を第1方向(X)に集約した集約部15と、を備える。さらに、積層体は、第1の電極11aと、第1方向(X)における集約部15からの距離が第1の電極11aよりも長い第2の電極11bと、を含み、第1の電極11aにおける集電タブの延出長さは、第2の電極11bにおける集電タブの延出長さより、短い。
本実施形態は上記構成を有することで、集電タブ3a(3b)とリードとの接触面積を大きくすることができるため電気抵抗が小さくなる。さらに、リードと接合後にリードからはみ出す集電タブ3a(3b)の長さが短くなるため、その分活物質層の幅を拡大することができる。したがって、電極群3では、より多くの活物質を電池内に詰め込むことで容量を向上させることができる。以上により、電気抵抗が小さく、また蓄電容量が大きい電極群を提供できる。
また、積層体は、第1方向(X)において集約部15に位置する第3の電極11cと、第4の電極11dと、を含み、積層体における電極11(12)の積層数をN、第3の電極11cから第4の電極11dまでの積層数をN’、積層体の厚さをH、第3の電極11cの集電タブ3a(3b)の延出長さをAとした場合、第4の電極11dの集電タブの延出長さA’が下記式(1)を満たすことが好ましい。
式(1):A’=A+(H/N)×N’
本実施形態では、上記構成を有することで、集電タブ3a(3b)とリードとの接触面積をさらに大きくすることができる。さらに、リードと接合後にリードからはみ出す集電タブ3a(3b)の長さをさらに短くすることができる。したがって、電極群の電気抵抗をより小さくし、また蓄電容量をより大きくすることができる。
また、第1方向に集約部15(15A,15B)が複数設けられることが好ましい。
本実施形態では、上記構成を有することで、集約部が一つの場合に比べてリード6(7)と集約部との接触面積を増やすことができる。従って、より抵抗を下げることができる。
また、積層体に含まれる第1の積層体3C1の集電タブを第1方向(X)に集約して第1の集約部15Aが形成され、第1の集約部15Aは、第1方向(X)において第1の集約部15Aに位置する第5の電極11eの集電タブ3a(3b)と、第6の電極11fの集電タブ3a(3b)と、を含み、第1の積層体3C1における電極11(12)の積層数をn、第5の電極11eから第6の電極11fまでの積層数をn’、第1の積層体3C1の厚さをh、第5の電極11eの集電タブの延出長さをaとした場合、第6の電極11fの集電タブ3a(3b)の延出長さa’が下記式(2)を満たすことが好ましい。
式(2):a’=a+(h/n)×n’
本実施形態では、上記構成を有することで、複数の集約部のそれぞれにおいて集電タブ3a(3b)とリードとの接触面積をさらに大きくすることができる。さらに、複数の集約部のそれぞれにおいてリードと接合後にリードからはみ出す集電タブ3a(3b)の長さをさらに短くすることができる。したがって、電極群の電気抵抗をより小さくし、また蓄電容量をより大きくすることができる。
また、集約部15において、集電タブ3a(3b)の延出方向(Z)の先端部は、集電タブ3a(3b)の延出方向(Z)に直交する同一の平面内に配置されていることが好ましい。
本実施形態では、上記構成を有することで、集電タブ3a(3b)とリードとの接触面積を最大化することができる。また、リードから集約部がはみ出すこともなくなる。したがって、電極群の電気抵抗をさらに小さくし、また蓄電容量をさらに大きくすることができる。
また、積層体は、帯状電極11(12)が折り畳まれて形成されていることが好ましい。
本実施形態では、上記構成を有することで、帯状などの単純な構成の電極11(12)から複数積層された電極群3を形成することができる。
また、帯状電極11(12)の折り返し部3a1(3b1)において集電タブ3a(3b)が切断されていることが好ましい。
本実施形態では、上記構成を有することで、折り返し部3a1(3b1)の厚さを抑えることができる。それにより、リード6の接合時などにおいて作業性を向上し、生産性を上げることができる。
本実施形態では、電池1が、電極群3と、一端開口の筐体である容器本体2aと、容器本体2aの開口を塞ぐ蓋体2bとで構成され、電極群3を収容する容器2と、蓋体2bに設けられる出力端子4(5)と、集約部15と出力端子4(5)とを電気的に接続するリード6(7)と、を備える。
本実施形態では、上述の電極群3を用いて電池1を構成することで、電気抵抗が小さく、また蓄電容量が大きい電池1を得ることができる。
本実施形態では、電池1が、集約部と電気的に接続されたバックリード9(10)をさらに備え、集約部がリード6(7)とバックリード9(10)の間に接合されていることが好ましい。
本実施形態では上記構成を有することで、リード6(7)とバックリード9(10)とで挟むことで集電タブ3a(3b)を保護し、集電タブ3a(3b)が損傷することを防ぐことができる。
本実施形態では、電池1を製造する際に、集約部をリードとバックリードとの間に接合した後、リードとバックリードとの端面からはみ出した集電タブを切断する。
本実施形態では上記構成を有することで、簡単な工程のみで集約部の延出方向(Z)の端面を面一にすることができる。したがって、簡単な工程のみで電極群の電気抵抗を小さくし、また蓄電容量を大きくすることができる。
なお、上述した実施形態では、缶型の電池に集電タブ同士の重なりを一定にした電極群を適用されている。しかしながら、必要に応じてパウチ(ラミネート)型の電池に上記電極群を適用してもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、第1の電極は第1方向において集約部からの距離が第2の電極よりも短く、第1の電極における集電タブの延出長さは、第2の電極における集電タブの延出長さより短い。これにより、集電タブとリードとの接触面積を大きくすることができる。さらに、リードと接合後にリードからはみ出す集電タブの長さが短くされるため、その分活物質層の幅を拡大することができる。したがって、電極群の電気抵抗をより小さくし、また蓄電容量をより大きくすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…電池、2…容器、2a…容器本体、2b…蓋体、3,3A,3B,3C,3D,3E,3F,3G,3H…電極群、3a…正極集電タブ(集電タブ)、3b…負極集電タブ(集電タブ)、6…正極リード(リード)、7…負極リード(リード)、9…正極バックリード(バックリード)、10…負極バックリード(バックリード)、11…正極(電極)、11a…第1の電極、11b…第2の電極、11c…第3の電極、11d…第4の電極、11e…第5の電極、11f…第6の電極、12…負極(電極)、14a…正極活物質層(活物質層)、14b…負極活物質層(活物質層)、15,15A,15B…集約部

Claims (10)

  1. 活物質層と、前記活物質層から延出された集電タブと、を備えた電極と、
    前記電極が第1方向に複数積層されることで構成された積層体と、
    複数積層された前記電極の前記集電タブを前記第1方向に集約した集約部と、を備え、
    前記積層体は、第1の前記電極と、前記第1方向における前記集約部からの距離が前記第1の電極よりも長い第2の前記電極と、を含み、
    前記第1の電極における前記集電タブの延出長さは、前記第2の電極における前記集電タブの延出長さより、短い、
    電極群。
  2. 前記積層体は、前記第1方向において前記集約部に位置する第3の前記電極と、第4の前記電極と、を含み、
    前記積層体における前記電極の積層数をN、前記第3の電極から前記第4の電極までの積層数をN’、前記積層体の厚さをH、前記第3の電極の前記集電タブの延出長さをAとした場合、前記第4の電極の前記集電タブの延出長さA’が下記式(1)を満たす、請求項1に記載の電極群。
    式(1):A’=A+(H/N)×N’
  3. 前記第1方向に前記集約部が複数設けられる請求項1に記載の電極群。
  4. 前記積層体に含まれる第1の積層体の集電タブを前記第1方向に集約して第1の集約部が形成され、
    前記第1の集約部は、前記第1方向において前記第1の集約部に位置する第5の前記電極の前記集電タブと、第6の前記電極の前記集電タブと、を含み、
    前記第1の積層体における前記電極の積層数をn、前記第5の電極から前記第6の電極までの積層数をn’、前記第1の積層体の厚さをh、前記第5の電極の前記集電タブの延出長さをaとした場合、前記第6の電極の前記集電タブの延出長さa’が下記式(2)を満たす、請求項3に記載の電極群。
    式(2):a’=a+(h/n)×n’
  5. 前記集約部において、前記集電タブの延出方向の先端部は、前記集電タブの延出方向に直交する同一の平面内に配置されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の電極群。
  6. 前記積層体は、帯状電極が折り畳まれて形成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の電極群。
  7. 前記帯状電極の折り返し部において前記集電タブが切断されている請求項6に記載の電極群。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の電極群と、
    一端開口の筐体である容器本体と、前記容器本体の開口を塞ぐ蓋体とで構成され、前記電極群を収容する容器と、
    前記蓋体に設けられる出力端子と、
    前記集約部と前記出力端子とを電気的に接続するリードと、
    を備える電池。
  9. 前記集約部と電気的に接続されたバックリードをさらに備え、
    前記集約部が前記リードと前記バックリードとの間に接合されている請求項8に記載の電池。
  10. 請求項9に記載の電池の製造方法であって、
    前記集約部を前記リードと前記バックリードとの間に接合した後、前記リードと前記バックリードとの端面からはみ出した前記集電タブを切断する、電池の製造方法。
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