JP2016114030A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気ヒータを駆動する頻度を減らして燃費の悪化を抑制しつつ、機関本体の始動時に触媒の暖機を行うことが可能な内燃機関を提供する。【解決手段】機関本体1と、機関本体1から排出された排気を浄化する触媒装置30と、反応媒体を吸着したときに放熱し、脱離したときに蓄熱する蓄熱反応材461を有して触媒装置30に導入される排気又は触媒装置30を加熱する反応器42と、反応器42に接続され、反応器42に供給されると共に反応器42から回収される反応媒体を貯蔵するタンク41と、蓄熱反応材461を直接又は間接的に加熱する電気ヒータ50と、少なくとも電気ヒータ50を制御可能に構成された電子制御ユニット70と、を備える内燃機関100において、機関本体1の停止時に反応媒体がタンク41に回収されていないと判定したときに電気ヒータ50に通電して反応媒体をタンク41に回収するよう電子制御ユニット70を構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関に関する。
従来の内燃機関の排気浄化装置として、酸化触媒の外周に酸化触媒を加熱する第1反応器を設け、第1反応器の外周に第1反応器を加熱する第2反応器を設けたものがある(特許文献1参照)。第1反応器及び第2反応器は、それぞれ反応媒体及び蓄熱反応材の化学反応の反応熱によって各加熱対象を加熱する化学蓄熱装置である。
この従来の内燃機関の排気浄化装置は、酸化触媒の暖機が必要なときに第1反応器によって酸化触媒を加熱し、内燃機関の運転中に第1反応器を再生するために第2反応器によって第1反応器を加熱していた。これにより、次に内燃機関が始動されたときに第1反応器を使用できるようにしていた。
特開2014−95294号公報
前述した従来の内燃機関の排気浄化装置において、第2反応器として電気ヒータを用いることを検討しているが、その場合は内燃機関の運転中に第1反応器を再生するために電気ヒータを駆動する必要がある。そのため、電気ヒータを駆動する頻度が増加して燃費が悪化するという問題点がある。
本発明はこのような問題点に着目してなされたものであり、電気ヒータを駆動する頻度を減らして燃費の悪化を抑制しつつ、次の機関本体の始動時に触媒の暖機を行うことが可能な内燃機関を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明による内燃機関は、機関本体と、機関本体から排出された排気を浄化する触媒と、反応媒体を化学吸着したときに放熱し、脱離したときに蓄熱する蓄熱反応材を有して触媒に導入される排気又は触媒を加熱する反応器と、反応器に接続され、反応器に供給されると共に反応器から回収される反応媒体を貯蔵するタンクと、蓄熱反応材を直接又は間接的に加熱する電気ヒータと、少なくとも電気ヒータを制御可能に構成された制御装置と、を備える。そして制御装置は、機関本体の停止時に反応媒体がタンクに回収されていないと判定したときに、電気ヒータに通電して反応媒体をタンクに回収する。
本発明によれば、機関本体の停止時に反応媒体がタンクに回収されていないと判定したときに、電気ヒータに通電して反応媒体をタンクに回収するので、電気ヒータを駆動する頻度を減らして燃費の悪化を抑制しつつ、次の機関本体の始動時に触媒の暖機を行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態による内燃機関の全体図である。 図2は、本発明の一実施形態による電気ヒータ制御について説明するフローチャートである。 図3は、本発明の一実施形態による電気ヒータ制御の動作について説明するタイムチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
図1は、本発明の一実施形態による圧縮自己着火式の内燃機関100の全体図である。
内燃機関100は、機関本体1を備える。機関本体1は、各気筒に形成される燃焼室2と、各燃焼室2内にそれぞれ燃料を噴射するための電子制御式の燃料噴射弁3と、各燃焼室2内に吸入空気を導入するための吸気マニホールド4と、各燃焼室2内から排気を排出するための排気マニホールド5と、を含む。
各燃料噴射弁3は、燃料供給管15を介してコモンレール16に連結される。コモンレール16は、吐出量の変更が可能な電子制御式の燃料ポンプ17を介して燃料タンク18に連結される。燃料タンク18内に貯蔵されている燃料は、燃料ポンプ17によってコモンレール16内に供給される。コモンレール16内に供給された燃料は、各燃料供給管15を介して燃料噴射弁3に供給される。
吸気マニホールド4は、吸気ダクト6を介して排気ターボチャージャ7のコンプレッサ7aの出口に連結される。コンプレッサ7aの入口は、エアフローメータ8を介してエアクリーナ9に連結される。吸気ダクト6内には、ステップモータにより駆動される電気制御式のスロットル弁10が配置される。吸気ダクト6の周りには、吸気ダクト6内を流れる吸入空気を冷却するための冷却装置11が配置される。
排気マニホールド5は、排気ターボチャージャ7の排気タービン7bの入口に連結される。排気タービン7bの出口は、排気後処理装置20が設けられた排気管21に連結される。排気マニホールド5と吸気マニホールド4とは、排気再循環(Exhaust Gas Recirculation;以下「EGR」という。)を行うためにEGR通路12を介して互いに連結される。EGR通路12内には、電子制御式のEGR制御弁13が配置される。EGR通路12の周りには、EGR通路12内を流れるEGRガスを冷却するための冷却装置14が配置される。
排気後処理装置20は、機関本体1から排出される排気中の有害物質を取り除いた上で排気を外気に排出するための装置であって、触媒装置30と、化学蓄熱装置40と、電気ヒータ50と、パティキュレート(Particulate Matter)捕集装置(以下「PM捕集装置」という。)60と、を備える。
触媒装置30は、担体31に排気浄化触媒を担持させたものであり、排気管21に設けられる。触媒装置30には、排気浄化触媒の温度(以下「触媒温度」という。)を検出するための触媒温度センサ81が設けられる。排気浄化触媒は、例えば酸化触媒(二元触媒)や三元触媒であり、これらに限らず内燃機関100の種類や用途に応じて適当な触媒を用いることができる。本実施形態では、排気浄化触媒として酸化触媒を用いる。排気浄化触媒として酸化触媒を用いた場合は、排気中の有害物質であるハイドロカーボン(HC)及び一酸化炭素(CO)が酸化触媒によって酸化除去される。
このように触媒装置30は、内部に導入された排気を排気浄化触媒で浄化した上で排出する。触媒装置30が所望の排気浄化性能を発揮するには、排気浄化触媒を所定の活性温度まで昇温させて、排気浄化触媒を活性させる必要がある。そこで本実施形態では、冷間始動時などに触媒装置30を暖機するための装置として化学蓄熱装置40を備えている。
化学蓄熱装置40は、反応媒体と、蓄熱反応材と、の化学反応に伴う反応熱を利用して触媒装置30に導入される排気を加熱し、触媒装置30を暖機する装置である。化学蓄熱装置40は、タンク41と、反応器42と、接続管43と、開閉弁44と、を備える。
タンク41は、反応媒体としてのアンモニアガス(NH)を貯蔵する。タンク41には、タンク41内のアンモニアガスの貯蔵量を把握するために、タンク41内の圧力(以下「タンク圧力」という。)を検出する圧力センサ82が取り付けられる。タンク41内にアンモニアガスを貯蔵する方法は特に限られるものではなく、例えばアンモニアガスを物理吸着する物理吸着材をタンク41内に内蔵し、アンモニアガスを物理吸着材に吸着した状態で貯蔵しても良い。
反応器42は、触媒装置30よりも上流側の排気管21に設けられる。反応器42は、内部に蓄熱体46を収容したものである。
蓄熱体46は、例えば複数枚のプレートを積層して構成されたものであり、各プレートにはアンモニアガスと化学反応を起こして発熱(放熱)する蓄熱反応材461が担持されている。各プレート間には排気の流れを阻害しないように所定の間隙が形成されている。蓄熱反応材461としては、例えば2価の塩化物や2価の臭化物、2価のヨウ化物などを用いることができる。本実施形態では、2価の塩化物である塩化マグネシウム(MgCl)を蓄熱反応材461として用いている。
蓄熱体46の内部には、各プレートに担持された蓄熱反応材461の表面にアンモニアガスを流すためのガス流路462が形成されている。蓄熱体46の表面には、蓄熱体46の内部に形成されたガス流路462にアンモニアガスを導入するための導入口47が形成されている。
接続管43は、一端がタンク41に接続され、他端が反応器42の内部に収容された蓄熱体46の導入口47に接続される通路である。接続管43を介してタンク41と蓄熱体46との間でアンモニアガスの授受が行われる。
開閉弁44は、接続管43に設けられる。開閉弁44が開かれると、タンク41と蓄熱体46との間でアンモニアガスの授受が可能となる。開閉弁44の開閉制御は、後述する電子制御ユニット70によって行われる。
化学蓄熱装置40は上記のように構成され、接続管43を介してタンク41から蓄熱体46にアンモニアガスが供給されると、蓄熱体46の内部でアンモニアガスと蓄熱反応材461とが化学反応を起こし、熱が発生する。化学蓄熱装置40は、この熱によって反応器42を流れる排気を加熱し、加熱された排気を触媒装置30に導入することで、触媒装置30を暖機する。なお、本実施形態では反応器42を触媒装置30よりも上流側の排気管21に設けているが、例えば反応器42を触媒装置30の外周に設け、触媒装置30を直接加熱するように化学蓄熱装置40を構成しても良い。
電気ヒータ50は、反応器42に隣接するように反応器42の上流側に設けられており、反応器42を介して間接的に蓄熱反応材461を加熱する。電気ヒータ50は、蓄熱反応材461を加熱できる位置に設けられていれば良く、例えば反応器42の下流側や、反応器42の外周に設けても良い。また、電気ヒータ50を蓄熱体46に設けて蓄熱反応材461を直接加熱できるようにしても良い。電気ヒータ50を設けた理由については後述する。
PM捕集装置60は、触媒装置30よりも下流側の排気管21に設けられる。PM捕集装置60は、多孔質のフィルタ材61を内蔵しており、内部に導入された排気をフィルタ材61に通すことで排気中のパティキュレートを捕集する。PM捕集装置60には、フィルタ材61の温度を検出するためのフィルタ温度センサ83と、フィルタ材61の前後差圧を検出するための差圧センサ84と、が設けられる。
内燃機関100は、機関本体1や排気後処理装置20などを制御するための電子制御ユニット70をさらに備える。電子制御ユニット70は、デジタルコンピュータから構成され、双方性バス71によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)72、RAM(ランダムアクセスメモリ)73、CPU(マイクロプロセッサ)74、入力ポート75及び出力ポート76を備える。
入力ポート75には、前述したエアフローメータ8や触媒温度センサ81、圧力センサ82、フィルタ温度センサ83、差圧センサ84などの出力信号が、対応する各AD変換器77を介して入力される。また、また、入力ポート75には、アクセルペダル90の踏み込み量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ86の出力電圧が、対応するAD変換器77を介して入力される。さらに入力ポート75には、機関本体1の始動及び停止を検出するためのキーセンサ85や、機関本体1のクランクシャフトが例えば15°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ87などの出力信号が入力される。
出力ポート76は、対応する駆動回路78を介して燃料噴射弁3、スロットル弁10を駆動するステップモータ、EGR制御弁19、燃料ポンプ17、化学蓄熱装置40の開閉弁44及び電気ヒータ50に接続される。
本実施形態では、この電子制御ユニット70によって化学蓄熱装置40及び電気ヒータ50が制御される。以下ではまず、電子制御ユニット70が実施する化学蓄熱装置40の制御、すなわち触媒装置30の暖機制御について説明する。
電子制御ユニット70は、機関本体1が始動されると、触媒温度センサ81で検出された触媒温度に基づいて触媒装置30の暖機が必要か否かを判断する。電子制御ユニット70は、触媒温度が排気浄化触媒の活性温度未満であれば、触媒装置30の暖機が必要と判断して化学蓄熱装置40の開閉弁44を開く。開閉弁44が開かれると、タンク圧力と蓄熱体46の内部圧力との圧力差に応じてアンモニアガスが接続管43内を移動する。
機関本体1の始動時は、通常、タンク41がアンモニアガスで満タンになっている状態なので、蓄熱体46の内部圧力よりもタンク圧力のほうが高い。そのため、開閉弁44が開かれると、接続管43を介してタンク41から蓄熱体46にアンモニアガスが供給される。これにより、タンク圧力は徐々に低下していく。
蓄熱体46に供給されたアンモニアガスは、蓄熱体46の内部に形成されたガス流路462を流れて蓄熱反応材461と化学反応を起こし、蓄熱反応材461に化学吸着される。この化学反応は発熱反応であり、この発熱反応によって生じる熱、すなわちアンモニアガスが蓄熱反応材461に化学吸着されたときに生じる熱によって、反応器42の内部を流れる排気が加熱される。これにより、反応器42の内部で加熱された排気が触媒装置30に導入され、触媒装置30の暖機が行われる。
このように電子制御ユニット70は、機関本体1の始動後に接続管43を介してタンク41から蓄熱体46にアンモニアガスを供給することで反応器42の内部を流れる排気を加熱し、触媒装置30を暖機する。
一方で機関本体1の始動後は、機関本体1の負荷変動に伴い機関本体1から排出される排気の温度が上昇していく。この排気温度の上昇に伴って蓄熱反応材461の温度も上昇していく。蓄熱反応材461の温度が所定の脱離温度(例えば200℃)以上になると、蓄熱反応材461に化学吸着されたアンモニアガスは、蓄熱反応材461から脱離する。これにより、蓄熱体46の内部圧力が上昇してタンク圧力よりも高くなると、接続管43を介して蓄熱体46からタンク41にアンモニアガスが戻され、触媒装置30の暖機時にタンク41から蓄熱体46に供給されたアンモニアガスがタンク41に回収される。なお、アンモニアガスが蓄熱反応材461から脱離する化学反応は吸熱反応であり、このとき蓄熱反応材461は熱を吸収(蓄熱)する。
電子制御ユニット70は、圧力センサ82で検出されたタンク圧力に基づいて、触媒装置30の暖機時にタンク41から蓄熱体46に供給されたアンモニアガスがタンク41に回収されたと判断すると、開閉弁44を閉じて化学蓄熱装置40の制御を終了する。具体的には、タンク圧力が所定の回収判定値以上であれば、電子制御ユニット70はアンモニアガスがタンク41に回収されたと判断し、開閉弁44を閉じて化学蓄熱装置40の制御を終了する。
回収判定値は、機関本体1が次に始動されたときに、化学蓄熱装置40が触媒装置30に対して所望の暖機性能を発揮するためにタンク41内に貯蔵しておく必要のあるアンモニアガス量に基づいて設定される。本実施形態では、蓄熱体46に供給したアンモニアガスが全てタンク41に回収されている状態、すなわちタンク41がアンモニアガスで満タンになっている状態のタンク圧力を回収判定値として設定している。本実施形態では回収判定値を予め設定した固定値としているが、例えばタンク41内の温度等に応じて変動する可変値としても良い。また回収判定値は、タンク41がアンモニアガスで満タンになっている状態のタンク圧力に限られるものではなく、機関本体1が次に始動されたときに触媒装置30の暖機が可能な範囲でそれよりも低い圧力に設定しても良い。
このように、化学蓄熱装置40は、触媒装置30の暖機時にタンク41から蓄熱体46に供給したアンモニアガスを、機関本体1の運転中にタンク41に回収できるように構成されており、次に触媒装置30の暖機が必要なときに再びタンク41から蓄熱体46にアンモニアガスを供給することができるようになっている。
しかしながら、機関本体1の運転状態によっては、機関本体1の運転中に、排気温度を蓄熱反応材461からアンモニアガスが脱離する脱離温度まで上昇させることができない場合がある。また、排気温度が脱離温度まで上昇したとしても、その時間が短く、アンモニアガスを十分に回収できない場合もある。このような場合、触媒装置30の暖機のために蓄熱体46に供給されたアンモニアガスは蓄熱反応材461に化学吸着されたままとなり、タンク41に回収されることなく機関本体1が停止されることになる。その結果、機関本体1を次に始動したときに開閉弁44を開いても、タンク41から蓄熱体46にアンモニアガスを供給することができず、触媒装置30の暖機を行うことができなくなる。
そこで本実施形態では、蓄熱反応材461を加熱できる位置に電気ヒータ50を設け、機関本体1の停止時に必要に応じて電気ヒータ50に通電して蓄熱反応材461を加熱することで、蓄熱反応材461からアンモニアガスを脱離させてアンモニアガスをタンク41に回収する電気ヒータ制御を実施することとしたのである。以下、この本実施形態による電気ヒータ制御について説明する。
図2は、電子制御ユニット70が実施する本実施形態による電気ヒータ制御について説明するフローチャートである。
ステップS1において、電子制御ユニット70は、キーセンサ85の出力信号に基づいて、機関本体1が停止されたか否かを判断する。電子制御ユニット70は、機関本体1の運転中であれば今回の処理を終了し、機関本体1が停止されたときはステップS2の処理に進む。
ステップS2において、電子制御ユニット70は、圧力センサ82で検出されたタンク圧力に基づいて、蓄熱体46に供給したアンモニアガスが既にタンク41に回収されているか否かを判断する。電子制御ユニット70は、タンク圧力が回収判定値以上であれば蓄熱体46に供給したアンモニアガスが既にタンク41に回収されていると判断して電気ヒータ50に通電することなく本制御を終了する。一方で、電子制御ユニット70は、タンク圧力が回収判定値未満であれば蓄熱体46に供給したアンモニアガスが未だタンク41に回収されていないと判断してステップS3の処理に進む。
ステップS3において、電子制御ユニット70は、電気ヒータ50に通電して反応器42を介して蓄熱反応材461を加熱する。これにより、蓄熱反応材461の温度を上昇させて蓄熱反応材461からアンモニアガスを脱離させ、アンモニアガスをタンク41に回収する。
ステップS4において、電子制御ユニット70は、電気ヒータ50に通電したことによって、蓄熱体46の内部に残っているアンモニアガス(蓄熱反応材461に吸着されているアンモニアガス)を全てタンク41に回収できたか否かを判断する。電子制御ユニット70は、タンク圧力が回収判定値未満であれば、蓄熱体46の内部に未だアンモニアガスが残っていると判断してステップS3の処理に戻る。これにより、ステップS4で蓄熱体46の内部に残っていたアンモニアガスを全てタンク41に回収できたと判断されるまで電気ヒータ50に対する通電が継続される。
一方で、電子制御ユニット70は、タンク圧力が回収判定値以上であれば、蓄熱体46の内部に残っていたアンモニアガスを全てタンク41に回収できたと判断してステップS5の処理に進む。
ステップS5において、電子制御ユニット70は、開閉弁44を閉じると共に電気ヒータ50への通電を停止し、電気ヒータ制御を終了させる。
図3は、本実施形態による電気ヒータ制御の動作について説明するタイムチャートである。
時刻t1で、運転されていた機関本体1が停止されると(図3(A))、触媒装置30の暖機のために機関本体1の運転中に蓄熱体46に供給されたアンモニアガスが既にタンク41に回収されているか否かが判断される。具体的には、タンク圧力が回収判定値以上になっているか否かが判断される。
時刻t1では、タンク圧力が回収判定値未満になっているので(図3(B))、アンモニアガスが未だタンク41に回収されていないと判断され、電気ヒータ50に対する通電が開始される(図3(C))。また、機関本体1の停止時のタンク圧力が回収判定値未満のときは、前述した触媒装置30の暖機制御により開閉弁44は開かれたままとなっている(図3(D))。
時刻t1で電気ヒータ50に対する通電が開始されたことにより、電気ヒータ50によって蓄熱反応材461が加熱され、蓄熱反応材461からアンモニアガスが徐々に脱離している。これにより、アンモニアガスがタンク41に回収され、時刻t1以降は徐々にタンク圧力が上昇していく(図3(B))。
時刻t2で、タンク圧力が回収判定値に達すると(図3(B))、蓄熱体46の内部に残っていたアンモニアガスがタンク41に回収されたと判断され、電気ヒータ50に対する通電が停止されると共に開閉弁44が閉じられる(図3(C)(D))。
以上説明した本実施形態による内燃機関100は、機関本体1と、機関本体1から排出された排気を浄化する触媒装置(触媒)30と、アンモニアガス(反応媒体)を化学吸着したときに放熱し、脱離したときに蓄熱する蓄熱反応材461を有して触媒装置30に導入される排気又は触媒装置30を加熱する反応器42と、反応器42に接続され、反応器42に供給されると共に反応器42から回収されるアンモニアガスを貯蔵するタンク41と、蓄熱反応材461を直接又は間接的に加熱する電気ヒータ50と、少なくとも電気ヒータ50を制御可能に構成された電子制御ユニット(制御装置)70と、を備える。この内燃機関100において、電子制御ユニット70は、機関本体1の停止時にアンモニアガスがタンク41に回収されていないと判定したときに電気ヒータ50に通電してアンモニアガスをタンク41に回収するよう構成されている。
そのため、触媒装置30の暖機のために反応器42に供給したアンモニアガスを、機関本体1の運転中にタンク41に回収することができなかった場合でも、機関本体1の停止後に電気ヒータ50によって蓄熱反応材461を加熱してアンモニアガスを確実にタンク41に回収することができる。よって、次の機関本体1の始動時に、触媒装置30に導入される排気又は触媒装置30自体を反応器42によって確実に加熱することができ、触媒装置30の暖機を確実に行うことができる。特に本実施形態では、機関本体1の停止直後にアンモニアガスがタンク41に回収されているかを判断して電気ヒータ50に通電するようにしているので、蓄熱反応材461の温度が常温よりも高くなっている状態から蓄熱反応材461を加熱することができる。そのため、蓄熱反応材461の温度を脱離温度まで昇温させるために必要な電気ヒータ50による電力消費量も抑えることができる。
また、電気ヒータ50を、機関本体1の停止時にアンモニアガスがタンク41に回収されていないと判断されたときにだけ通電するようにしているので、電気ヒータ50を駆動する頻度を減らすことができる。これにより、以下のような問題が発生するのを抑制することができる。
すなわち、例えば触媒装置30の暖機が終了した後(触媒温度が活性温度以上になった後)、機関本体1の運転中に電気ヒータ50を駆動して確実にアンモニアガスをタンク41に回収することも考えられるが、これでは触媒装置30の暖機制御が実施されたときに必ず電気ヒータ50が駆動されることになる。そうすると、本実施形態と比べて電気ヒータ50を駆動する頻度が増加するので、機関本体1によって電気ヒータ50に供給する電力を発電している場合には、機関本体1の負荷が増大して燃費が悪化する。
また、触媒装置30の暖機制御が実施されたときに必ず電気ヒータ50を駆動するようにすると、電気ヒータ50の駆動後に排気温度が脱離温度まで上昇した場合は電気ヒータ50を無駄に駆動したことになり、燃費を悪化させる要因となる。
また、機関本体1の運転中に電気ヒータ50を駆動しようとしても、例えば本実施形態による排気後処理装置20を車両に搭載した場合、車両の運転状態によっては車両全体の電気負荷が高くなって電力余裕がなくなり、電気ヒータ50を駆動できないおそれがある。そうすると、アンモニアガスを確実にタンク41に回収することができなくなる。また、電力余裕を持たせるためにバッテリやオルタネータを大型化すると、コストが増加する。
このように本実施形態による内燃機関100によれば、電気ヒータ50を駆動する頻度を減らして燃費の悪化を抑制しつつ、次の機関本体1の始動時に触媒装置30の暖機を確実に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば上記の実施形態において、機関本体1の停止時のバッテリの充電量が所定量よりも低いときや、電気ヒータ制御中にバッテリの充電量が所定量よりも低くなったときは、電気ヒータ50に対する通電を停止するようにしても良い。
また、上記の実施形態では、圧縮自己着火式の内燃機関100を例に説明したが、火花点火式の内燃機関であっても良い。
また、上記の実施形態では、反応媒体としてアンモニアガスを用いたが、反応媒体として水(H0)を利用し、水が気体(水蒸気)から液体、液体から気体へ状態変化するときの熱エネルギを利用してもよい。
また、上記の実施形態において、排気後処理装置20にNOx触媒やSOx触媒等を別途に追加しても良い。
1 機関本体
30 触媒装置(触媒)
41 タンク
42 反応器
50 電気ヒータ
70 電子制御ユニット(制御装置)
100 内燃機関
461 蓄熱反応材

Claims (1)

  1. 機関本体と、
    前記機関本体から排出された排気を浄化する触媒と、
    反応媒体を化学吸着したときに放熱し、脱離したときに蓄熱する蓄熱反応材を有して前記触媒に導入される排気又は前記触媒を加熱する反応器と、
    前記反応器に接続され、前記反応器に供給されると共に前記反応器から回収される前記反応媒体を貯蔵するタンクと、
    前記蓄熱反応材を直接又は間接的に加熱する電気ヒータと、
    少なくとも前記電気ヒータを制御可能に構成された制御装置と、
    を備える内燃機関であって、
    前記制御装置は、前記機関本体の停止時に前記反応媒体が前記タンクに回収されていないと判定したときに、前記電気ヒータに通電して前記反応媒体を前記タンクに回収する、
    ことを特徴とする内燃機関。
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JP2022129920A (ja) * 2021-02-25 2022-09-06 いすゞ自動車株式会社 排気熱回収機構

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