JP2016113829A - 木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造 - Google Patents

木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた断熱性能と耐火性能とを有し、施工が容易であると共に低コストの木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造を提供する。
【解決手段】外張り断熱耐火外壁構造は、木材で構成された構造部材の屋外側に取り付けられた構造用面材と、構造用面材の屋外側に取り付けられた厚さが12mm以上80mm以下のフェノールフォーム保温板と、フェノールフォーム保温板の屋外側の面に取り付けられた不燃性の胴縁材と、胴縁材の屋外側の面に取り付けられた軽量気泡コンクリートパネルと、を備える。軽量気泡コンクリートパネルは、密度dが200kg/m以上550kg/m以下であり、かつ厚さtが45mm以上100mm以下であり、かつ強熱減量値αが5wt%以上15wt%以下であり、かつd(kg/m)×t(mm)×α(wt%)÷100000の値が6000以上30000以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造に関するものである。
最近、木造耐火建築物に関する研究がさかんに行われている。その背景としては、国の主導による木材のさらなる利用の推進、木造建築物の一層の普及、都市部における地震等による防災の観点からの建築物の耐火性能の向上などが挙げられる。
木造耐火建築物を構築するためには、建築物の主要構造部である、外壁、床、梁、柱、屋根、階段を耐火構造とすることが求められる。また、木造耐火建築物には、火災が発生した場合に、消火後も建築物が倒壊せずに自立していることが求められる。
建築物の外壁が耐火構造であると認められるためには、耐火性能評価試験に合格しなければならない。評価試験方法はJIS−A−1304に規定されている。その試験方法は、外壁構造の試験体に対して屋外側からの加熱または屋内側からの加熱を計2回行う。加熱条件はISO−834で規定されており、その条件は、試験体を設置した炉内の温度を1時間かけて約950℃まで上昇させた後、加熱を止めてそのまま3時間放置するといったものである。
従来の木造建築物の耐火外壁構造では、木材で構成された構造部材が炭化や着火しないように不燃材料で被覆されている。耐火外壁構造では、構造部材の屋内側に不燃性の内装部材が配置され、屋外側に不燃性の外装部材が配置される。特に、外装部材については、さかんに研究開発が行われている。従来の木造建築物の耐火外壁構造としては、特許文献1および特許文献2に記載された構造が知られている。
特許文献1には、木材で構成された構造部材の屋外側に設けられた外装部材が開示されている。外装部材は、屋外側に設置された第1被覆層と、第2被覆層とが積層されてなる。第1被覆層は軽量気泡コンクリートパネルを突き付け接合されてなり、第2被覆層はケイ酸カルシウム板を突き付け接合されてなる。軽量気泡コンクリートパネルの目地部と、ケイ酸カルシウム板の目地部とは、互いに重ならないように配置されている。この外壁構造では、断熱工法として構造部材の中にロックウールなどを充填したいわゆる充填断熱工法が適用されている。
特許文献2には、断熱性能を有する外張り断熱工法の耐火外壁構造が開示されている。特許文献2に開示された外装部材は、1層のラスモルタル層と、3層のスラグせっこう板と、2層のアルミニウム箔層と、を重ね張りした構造が開示されている。
特開2005−299194号公報 特開2013−113033号公報
従来の木造建築物の外壁構造の外装部材として、種類の異なる材料を複数重ねて張り合わせた構造や、同じ材料を複数重ねて張り合わせた構造が挙げられる。特許文献1の外壁構造では、軽量気泡コンクリートパネルとケイ酸カルシウム板とを重ね張りし、かつ目地部を互いにずらしている。また、特許文献2の外壁構造では、ラスモルタル層と、スラグせっこう板と、アルミニウム箔層と、を重ね張りし、外装部材を数種類或いは複数重ねて張り合わせている。
しかし、外装部材が数種類存在すると、材料の調達や品質管理が非常に手間となり、コストアップに繋がっていた。また、外装部材を複数施工することにより工数が増加し、工期が長くなる場合があった。さらに外装部材の目地部を互いにずらす必要があったため、設計および施工が複雑になり工期も長くなる傾向があった。
また、木造建築物の建築様式が枠組壁工法の外壁構造である場合を例示して説明すると、屋内側と屋外側との温度差が大きい場合には、枠組体の複数のたて枠間に区画された複数の中空領域に各々断熱材が充填された、いわゆる充填断熱仕様のものでは、断熱材がたて枠の部分で分断されることになり、たて枠の部分が熱橋となって屋内側と屋外側との間で熱が伝わり易くなるため、断熱性能が劣ってしまうという課題があった。そこで、枠組体の屋外側に、断熱材を分断させることなく連続して取り付けることで断熱性能を向上させた、いわゆる外張り断熱による断熱構造を採用することが検討されている。
本発明は、以上のような従来技術が有する課題を解決するものであり、優れた耐火性能と断熱性能とを有し、施工が容易であると共に低コストである木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明は、以下の[1]〜[6]に関する。
[1]木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造であって、木材で構成された構造部材の屋外側に取り付けられた構造用面材と、構造用面材の屋外側の面に取り付けられた厚さが12mm以上80mm以下であるフェノールフォーム保温板と、前記フェノールフォーム保温板の屋外側の面に取り付けられた不燃性の胴縁材と、前記胴縁材の屋外側の面に取り付けられた軽量気泡コンクリートパネルと、を備え、前記軽量気泡コンクリートパネルは、密度dが200kg/m以上550kg/m以下であり、かつ厚さtが45mm以上100mm以下であり、かつ強熱減量値αが5wt%以上15wt%以下であり、かつd(kg/m)×t(mm)×α(wt%)÷100000の値が6000以上、30000以下である。
[2]軽量気泡コンクリートパネルの密度dは、250kg/m以上400kg/m以下であってもよい。
[3]軽量気泡コンクリートパネルの厚さtは、45mm以上75mm以下であってもよい。
[4]軽量気泡コンクリートパネルの強熱減量値αは、8wt%以上13wt%以下であってもよい。
[5]d(kg/m)×t(mm)×α(wt%)÷100000の値は、7000以上15000以下であってもよい。
[6]前記構造部材を構成するたて枠とたて枠との間、又は前記構造部材を構成する柱と間柱及び間柱と間柱の間に、充填断熱材が配置されていてもよい。
上述した外壁構造は、外装部材として軽量気泡コンクリートパネルを備えている。この軽量気泡コンクリートパネルは、上述した設計パラメーターを有しているため、充分なパネル強度が確保され、パネル重量の増加を抑制しつつ、高い耐火性能を発揮することが可能である。パネル重量の増加が抑制されるので、施工性や建築物の耐震性の低下が抑制される。また、外装部材が一層の軽量気泡コンクリートパネルであるので、目地部を互いにずらすといった作業も不要になる。
また、構造用面材の屋外側にはフェノールフォーム保温板が取り付けられている。このフェノールフォーム保温板によれば、構造面材に対してフェノールフォーム保温板が分断されることなく連続して取り付けられることになるので、外壁構造の断熱性能を向上させることができる。従って、優れた耐火性能と断熱性能とを有し、施工が容易であると共に低コストである木造建築物の耐火外壁構造が提供される。
ここで、軽量気泡コンクリートの設計パラメーターと耐火性能との関係について詳細に説明する。木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造における外装部材を一層の軽量気泡コンクリートパネルで構成するには、軽量気泡コンクリートパネルの耐火性能と大きく関わる以下の3個のパラメーターを考慮して、軽量気泡コンクリートパネルを設計する必要がある。3個のパラメーターとは、(1)軽量気泡コンクリートパネルの密度、(2)軽量気泡コンクリートパネルの厚さ、及び(3)軽量気泡コンクリートが有する「水」の量、つまり軽量気泡コンクリートを構成するケイ酸カルシウム水和物が有する「水」の量である。
軽量気泡コンクリートパネルの耐火性能を決める要因は何であるか、本発明者らは鋭意研究を重ねた。研究の結果、本発明者らは、軽量気泡コンクリートパネルの耐火性能は、軽量気泡コンクリートが有する「水」の量で決まることを見出した。ここで述べる「水」は、軽量気泡コンクリートを構成しているケイ酸カルシウム水和物が有する「水」である。つまり、ケイ酸カルシウムに水和している「水」である。軽量気泡コンクリートパネルの耐火性能は、ケイ酸カルシウム水和物が有する「水」の量が多いほど向上する。
ここで、軽量気泡コンクリートパネルの密度を大きくすれば、ケイ酸カルシウム水和物の絶対量が増えるため、耐火性能は向上する。逆に軽量気泡コンクリートパネルの密度を小さくすれば、ケイ酸カルシウム水和物の絶対量が減るため耐火性能は低下する。一方、密度を大きくしすぎると、パネル重量が増えるため、施工性が低下したり、建物重量の増加により耐震性能が低下する場合がある。また、密度を小さくしすぎると、軽量気泡コンクリートパネルの物理的強度が不足する場合がある。
また、軽量気泡コンクリートパネルの厚さを大きくすれば、ケイ酸カルシウム水和物の絶対量が増えるため、耐火性能は向上する。逆に厚さを薄くすれば、ケイ酸カルシウム水和物の絶対量が減るため、耐火性能は低下する。一方、軽量気泡コンクリートパネルの厚さを大きくしすぎると、パネル重量が増えるため、施工性が低下したり、建物重量の増加により耐震性能が低下する場合がある。また、厚さを薄くしすぎると、軽量気泡コンクリートパネルの物理的強度が不足する場合がある。
また、軽量気泡コンクリートが有する水の量、つまり軽量気泡コンクリートパネルを構成するケイ酸カルシウム水和物が有する水の量が増加すると、耐火性能は向上する。逆にケイ酸カルシウム水和物が有する水の量が減少すると、耐火性能は低下する。しかし、軽量気泡コンクリート中のケイ酸カルシウム水和物が有する水を実際に定量的に得ることは困難である。そこで、本発明では軽量気泡コンクリートが有する水の量は、軽量気泡コンクリートを加熱して減少した重量を軽量気泡コンクリートが有する水の量と定義する。その値を「強熱減量値」と定義する。従って、強熱減量値の値が大きいほど耐火性能が高いといえる。
上述したように、外壁構造に用いる軽量気泡コンクリートパネルは、耐火性能に深く関連する強熱減量値のみを考慮して設計することは適当でない。すなわち、耐震性能や施工性などに関わるパネル強度やパネル重量を考慮しつつ、軽量気泡コンクリートパネルの密度、厚さ及び強熱減量値を総合的に評価する必要がある。
本発明者らは上述した密度、厚さ及び強熱減量値の各パラメーターについて鋭意検討を重ねた結果、(1)密度dが200kg/m以上550kg/m以下であり、(2)厚さtが45mm以上100mm以下であり、(3)強熱減量値αが5wt%以上15t%以下であり、かつd(kg/m)×t(mm)×α(wt%)÷100000の値が6000以上30000以下である場合に、パネル重量とパネル強度と耐火性能との全てについて要求を満たすことが可能であることを見出した。
本発明の木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造では、構造部材を構成するたて枠とたて枠との間、又は構造部材を構成する柱と間柱及び間柱と間柱の間に、充填断熱材が配置されていてもよい。かかる構成にすれば、より優れた断熱性能を得ることができる。
また、本発明の木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造では、外張り断熱用の断熱材と軽量気泡コンクリートパネルとの間に胴縁材が設けられるが、この胴縁材は不燃性である。本発明の外張り耐火外壁構造を屋外から加熱すると、外張り断熱用の断熱材が、上記加熱によって加えられた熱を遮熱するため、結果として、胴縁材が位置する通気層内に熱がこもり、この通気層内が高温となる。一般的に木造建築物の胴縁材は木質材料であるが、本発明の外張り断熱構造において、胴縁材に木質材料を用いると、胴縁材が発火し、結果として構造部材に炭化や着火を招く可能性がある。よって、構造部材の炭化や着火を防ぐために、胴縁材を不燃性としている。
ここで述べる、「木造建築物」とは柱、梁、桁等の主要構造部材を木材で構成した建築物の総称であり、建築物の構法は木造軸組壁工法、木造枠組壁工法等、どのような構法でもかまわない。また、「木材」とは、木製の材料のことをいい、木材繊維を加工して形成される木質材料も含まれる。また、「構造部材」とは、木造軸組構法の軸組材(梁、柱、筋交い等)や木造枠組壁構法の枠組体等、建築物の荷重及び外力を支える主要な部分を言う。
本明細書で使用する「耐火構造」、「耐火性能」の用語の意義は、建築基準法第2条及び建築基準法施行令第107条に定めるものと同義である。
本発明によれば、優れた耐火性能と断熱性能を有し、施工が容易であると共に低コストである木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造の一部を切り欠いて示す斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造を示す水平断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造の好適な一実施形態について詳細に説明する。なお、本実施形態として、木造枠組壁工法の枠組体に外張り断熱耐火外壁構造を適用した例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る外張り断熱耐火外壁構造の一部を切り欠いて示す斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係る外張り断熱耐火外壁構造を示した水平断面図である。
<外張り断熱耐火外壁構造1>
図1及び図2に示されるように、本実施形態に係る外張り断熱耐火外壁構造1は、建物の屋内と屋外とを仕切る壁体であり、枠組壁工法に用いられる構造を採用している。外張り断熱耐火外壁構造1は、構造部材2と、構造部材2の屋内側に設けられた内装部材3と、構造部材2の屋外側に設けられた断熱板材4と、断熱板材4の屋外側に設けられた外装部材5と、を備えている。
<構造部材2>
構造部材2は、壁体の骨格となる部材であり、建築物の荷重および外力を支える。構造部材2は、複数のたて枠材21と、複数のたて枠材21の上端同士を連結する上枠材22と、複数のたて枠材21の下端同士を連結する下枠材23と、を有している。そして、構造部材2の屋外側の面には、構造用面材24がたて枠材21に取り付けられている。
たて枠材21、上枠材22および下枠材23は、いずれも枠組壁工法用の木材として知られる例えば38mm×89mmの断面寸法を備えた長尺の木製部材であり、釘またはビス等で互いに止め付けられている。たて枠材21は、455mm以下の水平間隔で等間隔に立設されている。
構造用面材24は、たて枠材21、上枠材22および下枠材23で構成された骨組に釘打ちで固定され、この骨組に対して屋外側に設けられている。このように、たて枠材21、上枠材22、下枠材23および構造用面材24が一体化されることにより、構造部材2としての性能を発揮する。
構造用面材24には、例えば厚さが9mmであり、密度が0.55g/cmの日本農林規格に適合する構造用合板を用いることができる。また、構造用面材24には、例えば厚さが9mm以上の構造用合板、厚さが9mm以上の構造用パネル、厚さが9mm以上のパーティクルボード、厚さが12mm以上のシージングボード等の木質系ボード、厚さが12mm〜25mmの硬質木片セメント板、厚さが9mm以上のパルプセメント板、厚さが9mm以上のフレキシブル板、厚さが9mm以上のケイ酸カルシウム板、厚さが9mm以上の火山性ガラス質複層板、厚さが12mm以上の石膏ボード等を用いることができる。
<充填断熱材25>
外張り断熱耐火外壁構造1の建築様式は木造枠組壁工法であるので、建物の断熱性能をより高めるために、互いに隣り合うたて枠材21間に充填断熱材25を配置してもよい。充填断熱材25としては、例えば密度が24kg/mのグラスウールや、ロックウールなどを用いることができる。なお、外張り断熱耐火外壁構造1の建築様式が木造軸組工法である場合には、柱と間柱の間および間柱と間柱の間に充填断熱材を配置してもよい。
<内装部材3>
内装部材3は、壁体の屋内側の壁面を構成し、屋内で発生した火災などの炎から構造部材2を保護する。内装部材3は、構造部材2の屋内側に取り付けられた強化石膏ボードによる内装下張層31と、内装下張層31の屋内側に積層された強化石膏ボードによる内装上張層32とを有している。
内装下張層31は、複数の強化石膏ボードの小口面を互いに突き合わせ接合して構成されている。内装下張層31は、石膏ボード用の釘によって構造部材2に固定されている。
内装上張層32は、複数の強化石膏ボードの小口面を互いに突き合わせ接合して構成されている。内装上張層32は、内装下張層31を貫通する石膏ボード用の釘によって構造部材2に固定されている。
これら強化石膏ボードの厚さは21mm以上であり、かさ比重が0.75以上のものを用いることが好ましい。このような強化石膏ボードによれば、屋内での火災発生時に強化石膏ボード内の水分が火災の熱によって水蒸気化されるため、火災の熱を消費して熱の伝達を遅らせることが可能になる。従って、構造部材2の炭化や着火を防ぐことができ、屋内側からの熱に対する耐火性能を確保することができる。なお、内装部材3は、内装下張層31と内装上張層32との間に挟み込まれたアルミニウム箔を有していてもよい。
<断熱板材4>
断熱板材4は、外張り断熱工法に用いられる断熱性を有する部材であり、外張り断熱耐火外壁構造1に対して優れた断熱性能を付与する。断熱板材4は、構造用面材24の屋外側に取り付けられている。断熱板材4は、テープ、接着材を用いて、構造用面材24の屋外側に貼り付けられている。断熱板材4には、JIS―A―9511によるフェノールフォーム保温板41を用いることができる。フェノールフォーム保温板41の厚さは、12mm以上80mm以下であり、好ましくは20mm以上60mm以下であり、より好ましくは20mm以上40mm以下である。フェノールフォーム保温板41の厚さが12mm未満の場合には、優れた断熱性能を付与することができない。フェノールフォーム保温板41の厚さが80mmを超える場合には、壁厚が大きくなるため、実用的ではない。
<外装部材5>
外装部材5は、壁体の屋外側の壁面を構成し、屋外で発生した火災などの炎から構造部材2を保護する。外装部材5は、断熱板材4の屋外側の面に形成された防水層51と、防水層51の屋外側の面に形成された通気層52(図2参照)と、通気層52の屋外側に配置された軽量気泡コンクリートパネル層53と、を有している。
防水層51は、外装部材5の隙間から染み込んだ雨水などから構造部材2を保護する。防水層51は、断熱板材4の屋外側の面に接着材、テープやステープルなどにより貼り付けられている。防水層51には、JIS―A―6006によるアスファルトフェルトやJIS―A―6111による透湿防水シートを用いることが好ましい。
通気層52は、防水層51の屋外側に不燃性の胴縁材52aを水平方向に所定間隔をあけて複数設置することにより構成されている。胴縁材52aは、例えば、厚さが10mm以上25mm以下であり、幅が90mmである断面形状を有する細長い薄板状の部材である。このような胴縁材52aには、硬質木片セメント板、高圧木毛セメント板、角型鋼管、リップみぞ鋼管、I形鋼、みぞ形鋼、H形鋼などを用いることができる。これにより、防水層51と軽量気泡コンクリートパネル層53との間であって互いに隣り合う不燃性の胴縁材52a同士の間に、外装部材5の下端部から上端部に連通する空間が形成される。そして、この空間内において上下方向に空気が通流して、湿気による構造部材2の腐食を防ぐことができる。不燃性の胴縁材52aは断熱板材4を貫通する釘やビス等によって構造部材2に固定されている。
軽量気泡コンクリートパネル層53は、軽量気泡コンクリートパネル54を突き付け接合して構成されると共に、胴縁材52aの屋外側の面に配置されている。
軽量気泡コンクリートパネル層53を構成する軽量気泡コンクリートパネル54は、板状に成形されたパネルであり、軽量、高断熱性、高加工性、高耐火性能といった優れた特性を有している。従って、軽量気泡コンクリートパネルは、超高層ビルから一般住宅まで、幅広い分野で数多くの建築に採用されている。例えば、軽量気泡コンクリートパネルは、外壁、間仕切り、床、屋根等の部位に使われている。軽量気泡コンクリートパネルは、珪酸質原料、石灰質原料、水および発泡剤などを混合して得られたスラリーを型枠に注入し、混合物を発泡させる。続いて、半硬化状になった混合物をオートクレーブで高温高圧蒸気養生して得られる。
軽量気泡コンクリートパネル54は、板状のパネルである。軽量気泡コンクリートパネル54は、不燃性の胴縁材52a及び断熱板材4を貫通させるビス打ちにより、構造部材2に固定されている。軽量気泡コンクリートパネル54は、密度dが200kg/m以上550kg/m以下であり、かつ厚さtが45mm以上100mm以下であり、かつ強熱減量値αが5wt%以上15wt%以下である。そして、密度d(kg/m)×厚さt(mm)×強熱減量値α(wt%)÷100000の値が6000以上30000以下である。このようなパラメーターを満たす軽量気泡コンクリートパネル54によれば、屋外からの火災に対しても、構造部材2の炭化や着火を防ぐことができる。
軽量気泡コンクリートパネル54は、その内部に補強鉄筋や補強金網が埋設されていることが好ましい。ここで、補強鉄筋とは、鉄筋を所望の形状に配列し、交差接点を溶接加工したものである。また、補強金網とは、鉄を網状に加工したもので、例えばラス網等がその代表例である。補強鉄筋または補強金網の形状、寸法、鉄筋の太さ、金網の目の大きさ等は限定されるものではない。これら補強鉄筋または補強金網は、耐久性上有効な防錆材処理が施されていることが好ましい。防錆材としては、公知の合成樹脂系材料等を使用できる。
軽量気泡コンクリートパネル54の密度dが大きいほど、軽量気泡コンクリートを構成するケイ酸カルシウム水和物の絶対量が多くなり、耐火性能は向上する。しかし、軽量気泡コンクリートパネル54の密度dが大きいほど、パネル重量が重くなる。このパネル重量の増加によれば、施工性が低下したり、建物重量が重くなるので耐震性能が低下したり、軽量気泡コンクリートパネル54を製造する時の原材料が増加するので製造コストが増大するといった場合が生じ得る。
一方、軽量気泡コンクリートパネル54の密度dが低いほど、パネル重量が軽くなる。従って、施工性が向上したり、建物重量が軽くなることによって耐震性能が向上したり、軽量気泡コンクリートパネル54を製造する時の原材料が低減して製造コストが低減するといったメリットがある。しかし、軽量気泡コンクリートパネル54の密度dが低いほど、ケイ酸カルシウム物の絶対量が減るので耐火性能が低下したり、パネル強度が低下する場合が生じ得る。
そこで、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、軽量気泡コンクリートパネル54の密度dの範囲は、200kg/m以上550kg/m以下であり、好ましくは230kg/m以上500kg/m以下であり、より好ましくは250kg/m以上400kg/m以下であることを見出した。ここで、密度dが200kg/m未満になると、パネル強度が低く、かつ耐火性能が低いため、実用的ではない。一方、密度dが550kg/mを超えると、パネル重量が増加して施工性が低下すると共に、建物重量が増加して耐震性能が低下するため、実用的ではない。
また、軽量気泡コンクリートパネル54の厚さtが大きいほど、軽量気泡コンクリートパネル54を構成するケイ酸カルシウム水和物の絶対量が多くなり耐火性能は向上する。しかし、軽量気泡コンクリートパネル54の厚さtが大きいほど、パネル重量が増加する。このパネル重量の増加によれば、施工性が低下したり、建物重量が増加するので耐震性能が低下したり、軽量気泡コンクリートパネル54を製造する時の原材料が増加するので製造コストが増大するといった場合が生じ得る。
一方、軽量気泡コンクリートパネル54の厚さtが小さいほど、パネル重量が軽くなる。パネル重量の軽量化によれば、施工性が向上したり、建物重量が軽くなるので耐震性能が向上したり、軽量気泡コンクリートパネル54を製造する時の原材料が低減するので製造コストが低減するといったメリットがある。しかし、軽量気泡コンクリートパネル54の厚さtが小さいほど、ケイ酸カルシウム水和物の絶対量が減少するため耐火性能が低下する場合が生じ得る。
そこで、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、軽量気泡コンクリートパネル54の厚さtの範囲は、45mm以上100mm以下であり、好ましくは45mm以上80mm以下であり、より好ましくは45mm以上75mm以下であることを見出した。ここで、厚さtが45mm未満になると、耐火性能が低いため、実用的ではない。一方、厚さtが100mmを超えると、施工性が低下し、実用的ではない。
また、軽量気泡コンクリートパネル54の強熱減量値αが大きいほど、その軽量気泡コンクリートパネル54の耐火性能は高い。すなわち、強熱減量値αが大きい場合には、軽量気泡コンクリートパネル54が有する水の量、つまり軽量気泡コンクリートを構成するケイ酸カルシウム水和物が有する「水」が軽量気泡コンクリート中に多く存在しているためである。しかし、ケイ酸カルシウム水和物を多く含有する軽量気泡コンクリートパネル54の製造は、技術的に困難であるため軽量気泡コンクリート中に存在できるケイ酸カルシウム水和物の量には上限がある。一方、強熱減量値αが小さいほど、その軽量気泡コンクリートパネル54の耐火性能は低いといえる。
そこで、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、軽量気泡コンクリートパネル54の強熱減量値αの範囲は5wt%以上15wt%以下であり、好ましくは7wt%以上14wt%以下であり、より好ましくは8wt%以上13wt%以下であることを見出した。ここで、強熱減量値αが5wt%未満になると、耐火性能が低いため、外張り断熱耐火外壁構造1に要求される耐火性能を満足することができない。
しかし、軽量気泡コンクリートパネル54に要求されるパネル重量とパネル強度と耐火性能とを全て満足するためには、軽量気泡コンクリートパネル54が上記の3個のパラメーターである、(1)密度d(kg/m)、(2)厚さt(mm)、(3)強熱減量値α(wt%)が上記の数値範囲に存在する場合でも十分ではない場合が生じ得る。
例えば、密度dと厚さtと強熱減量値αとが上記の数値範囲に入っている場合であっても、上記数値範囲の上限値に近い密度dと厚さtとを有する軽量気泡コンクリートパネル54は、耐火性能を満たすが、パネル重量が大きくなるので施工性が低下し実用的ではない場合がある。
また、密度dが上記の数値範囲に入っているが、密度dが上記数値範囲の下限値に近い軽量気泡コンクリートパネル54は、耐火性能を満足しない場合も生じ得る。その場合には、軽量気泡コンクリートパネル54の厚さt、または強熱減量値αを大きくする必要がある。
従って、軽量気泡コンクリートパネル54に要求されるパネル重量、パネル強度および耐火性能の全てを満足するためには、上記の3個のパラメーターを総合的に評価する必要がある。その評価方法について本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、密度d(kg/m)×(厚さt)(mm)×強熱減量値α(wt%)÷100000という新たなパラメーターにより評価し得ることを見出した。
そして、新たなパラメーターである密度d(kg/m)×(厚さt)(mm)×強熱減量値α(wt%)÷100000の値が6000以上30000以下であり、好ましくは6500以上20000以下、より好ましくは7000以上15000以下である場合に、パネル重量とパネル強度と耐火性能とを好適に満足し得ることを見出した。
軽量気泡コンクリートパネル54を備える外張り断熱耐火外壁構造1によれば、軽量気泡コンクリートパネル54に要求されるパネル重量と、パネル強度と、耐火性能とをバランスよく満たすことが可能である。従って、外装部材5を僅か一種類の材料で、かつ一層の外装部材5、すなわち軽量気泡コンクリートパネル54で構成することができる。このため、施工が簡易で、かつ低コストの外張り断熱耐火外壁構造1を実現できる。例えば、外張り断熱耐火外壁構造1によれば、屋外側または屋内側からのISO−834で規定された加熱条件で1時間の加熱を行い、その加熱を止めてから3時間放置させた後、構造部材2に炭化や着火は全く見られないことが確認できている。そして、外張り断熱耐火外壁構造1によれば、木造の耐火建築物を容易に建築することが可能となり、木造建築のより大きな普及を図ることができる。
また、外張り断熱耐火外壁構造1は、木材で構成された構造部材2の屋内側に内装下張層31と内装上張層32とを積層してなる二重構造の内装部材3を有している。この内装部材3によれば、屋内からの火災に対して、木材で構成された構造部材2に伝達される火災の熱を減少させ、構造部材2の炭化や着火を防ぐことができる。
次に、図1及び図2に示される外張り断熱耐火外壁構造1を用いて耐火性能評価試験を行った場合の実施例について説明する。なお、本発明は以下の実施例に例示される具体的な寸法に限定されるものではない。
まず、実施例1〜6に係る外張り断熱耐火外壁構造1について詳しく説明する。実施例1〜6に係る外張り断熱耐火外壁構造1は構造部材2、内装部材3、断熱板材4および外装部材5から構成されており、木造枠組壁工法に用いられる構造を採用している。
<構造部材2>
構造部材2は、複数のたて枠材21と、複数のたて枠材21の上端同士を連結する上枠材22と、複数のたて枠材21の下端同士を連結する下枠材23とを備え、たて枠材21の屋外側の面に構造用面材24を取り付けて構成した。たて枠材21、上枠材22および下枠材23は、いずれも枠組壁工法用の木材として用いられる38mm×89mmの断面寸法を備えた長尺の木製部材を用いた。たて枠材21、上枠材22および下枠材23はビスで互いに止め付けた。たて枠材21は、455mmの等間隔で立設させた。構造用面材24には厚さが9mmである構造用合板を用いた。構造用面材24は、たて枠の屋外側の面に釘を打ち付けて、たて枠材21、上枠材22および下枠材23に固定した。
<内装部材3>
内装部材3は、構造部材2の屋内側の面に内装下張層31と内装上張層32とを積層して構成した。内装下張層31および内装上張層32には厚さが21mmの強化石膏ボードを用いた。内装下張層31は、複数の強化石膏ボードを互いに突き合わせ接合して構成し、石膏ボード用の釘によって構造部材2に打ち付けた。内装上張層32は、複数の強化石膏ボードを互いに突き合わせ接合して構成し、内装下張層31を貫通する釘によって構造部材2に打ち付けた。また、内装上張層32の目地部には、内装材用目地処理剤としてJIS―A―6914による石膏ボード用目地処理剤を施し平滑に仕上げた。
<断熱板材4>
断熱板材4は、厚さが35mmの複数のフェノールフォーム保温板41(メーカー:旭化成建材(株)、商品名:ネオマフォーム)を互いに付き合わせ接合し、構造用面材24の屋外側の面にテープを用いて固定し、構成させた。フェノールフォーム保温板41の縦横の目地部には専用のテープを貼り付けた。
<外装部材5>
外装部材5は、断熱板材4の屋外側に配置された防水層51と、該防水層51の屋外側の面に形成された通気層52と、胴縁材52aの屋外側の面に配置された軽量気泡コンクリートパネル層53と、で構成した。防水層51は透湿防水シート(メーカー:旭・デユポン・フラッシュ・スパンプロダクト(株)、商品名:タイベック)であり、接着剤を用いて断熱板材4の屋外側の面に貼り付けた。透湿防水シートの継ぎ目は縦横とも90mmで重ね合わせした。通気層52は、防水層51の屋外側に、水平方向に所定間隔をあけて配置した複数の胴縁材52aを釘を用いて構造用面材24に打ち付けて配置した。不燃性の胴縁材52aとして、硬質木片セメント板(メーカー:ニチハ(株)、商品名:センチュリー耐火野地板)を18mm×90mmの断面寸法に切断した細長い薄板状の部材を用いた。軽量気泡コンクリートパネル層53は、複数の軽量気泡コンクリートパネル54を突き付け接合して構成させた。軽量気泡コンクリートパネル54は、不燃性の胴縁材52a及び断熱板材4を貫通するビスによって構造部材2に固定した。また、軽量気泡コンクリートパネル層53の目地部には、アクリル系のシーリング材を施した。
以下に示す実施例1〜6の外張り断熱耐火外壁構造1は上記の構造部材2、内装部材3、断熱板材4および外装部材5で構成させた。また、比較例1〜3の外張り断熱耐火外壁構造も上記実施例1〜6の外張り断熱耐火外壁構造1と同様に構成した。ここで、実施例1〜6の外張り断熱耐火外壁構造1と比較例1〜3の外張り断熱耐火外壁構造とは、同様の構造を有するが、外壁構造を構成する部材のパラメータが相違する。
次に、軽量気泡コンクリートパネル54についての各値の測定方法および外張り断熱耐火外壁構造の耐火性能評価試験法について説明する。
<軽量気泡コンクリートパネルの密度d>
軽量気泡コンクリートパネル54から100(mm)×100(mm)×40(mm)のサイズのブロックを切りだし、そのブロックを105℃の乾燥機で恒量になるまで乾燥させた。その乾燥後の重量W(kg)と、そのブロックの体積V(m)を測定し、式(1)により密度dを算出した。
密度d(kg/m)=W/V…(1)
<軽量気泡コンクリートパネルの厚さt>
ノギスによって、軽量気泡コンクリートパネル54の厚さtを1mmの単位まで測定した。
<軽量気泡コンクリートパネルの強熱減量値α>
軽量気泡コンクリートを粉末状になるまで粉砕した。その粉末を105℃の乾燥機で恒量になるまで乾燥させた。その乾燥後の重量をA(g)とした。次に、その恒量になった粉末を1000℃の電気炉を用いて1時間加熱した。加熱後の重量を計測し、その重量をB(g)とした。強熱減量値αは式(2)により算出した。
強熱減量値α(wt%)=(A−B)×100/B…(2)
<軽量気泡コンクリートパネルの含水率β>
軽量気泡コンクリートパネル54から600(mm)×600(mm)×40(mm)のサイズのブロックを切りだし、そのブロックの重量C(kg)を計測した。そのブロックを105℃の乾燥機で恒量になるまで乾燥させた後に、その乾燥後の重量D(kg)を計測した。軽量気泡コンクリートパネル54の含水率βは式(3)により算出した。
含水率β(wt%)=(C−D)×100/D…(3)
<外張り断熱耐火外壁構造の耐火性能評価法>
外張り断熱耐火外壁構造の試験体を屋外または屋内から、ISO−834に規定された加熱曲線に従って1時間の加熱を行い、その後、加熱を止め、そのまま3時間放置した。その後、試験体を解体し、構造部材2の炭化や着火の有無を目視で検査した。
(実施例1)
実施例1では、構造部材2、内装部材3、断熱板材4、および外装部材5で構成された外張り断熱耐火外壁構造1の耐火性能評価を行った。軽量気泡コンクリートパネル54の密度d、厚さt、強熱減量値αは以下のとおりである。
密度d=500(kg/m
厚さt=50(mm)
強熱減量値α=11.8(wt%)
密度d×(厚さt)×強熱減量値α÷100000=7375
含水率β=2.9(wt%)
(実施例1の耐火性能評価結果)
屋内からの加熱:構造部材2に炭化や着火は見られなかった。
屋外からの加熱:構造部材2に炭化や着火は見られなかった。
(実施例2)
実施例2では、構造部材2、内装部材3、断熱板材4、および外装部材5で構成された外張り断熱耐火外壁構造1の耐火性能評価を行った。軽量気泡コンクリートパネル54の密度d、厚さt、強熱減量値αは以下のとおりである。
密度d=275(kg/m
厚さt=75(mm)
強熱減量値α=11.4(wt%)
密度d×(厚さt)×強熱減量値α÷100000=13226
含水率β=2.9(wt%)
(実施例2の耐火性能評価結果)
屋内からの加熱:構造部材2に炭化や着火は見られなかった。
屋外からの加熱:構造部材2に炭化や着火は見られなかった。
(実施例3)
実施例3では、構造部材2、内装部材3、断熱板材4、および外装部材5で構成された外張り断熱耐火外壁構造1の耐火性能評価を行った。軽量気泡コンクリートパネル54の密度d、厚さt、強熱減量値αは以下のとおりである。
密度d=495(kg/m
厚さt=75(mm)
強熱減量値α=8.2(wt%)
密度d×(厚さt)×強熱減量値α÷100000=17297
含水率β=2.6(wt%)
(実施例3の耐火性能評価結果)
屋内からの加熱:構造部材2に炭化や着火は見られなかった。
屋外からの加熱:構造部材2に炭化や着火は見られなかった。
(実施例4)
実施例4では、構造部材2、内装部材3、断熱板材4、および外装部材5で構成された外張り断熱耐火外壁構造1の耐火性能評価を行った。軽量気泡コンクリートパネル54の密度d、厚さt、強熱減量値αは以下のとおりである。
密度d=375(kg/m
厚さt=75(mm)
強熱減量値α=11.9(wt%)
密度d×(厚さt)×強熱減量値α÷100000=18826
含水率β=2.6(wt%)
(実施例4の耐火性能評価結果)
屋内からの加熱:構造部材2に炭化や着火は見られなかった。
屋外からの加熱:構造部材2に炭化や着火は見られなかった。
(実施例5)
実施例5では、構造部材2、内装部材3、断熱板材4、および外装部材5で構成された外張り断熱耐火外壁構造1の耐火性能評価を行った。軽量気泡コンクリートパネル54の密度d、厚さt、強熱減量値αは以下のとおりである。
密度d=450(kg/m
厚さt=50(mm)
強熱減量値α=11.8(wt%)
密度d×(厚さt)×強熱減量値α÷100000=6638
含水率β=2.9(wt%)
(実施例5の耐火性能評価結果)
屋内からの加熱:構造部材2に炭化や着火は見られなかった。
屋外からの加熱:構造部材2に炭化や着火は見られなかった。
(実施例6)
実施例6では、構造部材2、内装部材3、断熱板材4、および外装部材5で構成された外張り断熱耐火外壁構造1の耐火性能評価を行った。また、構造部材2を構成するたて枠21とたて枠21との間に密度24kg/mのグラスウールを充填断熱材25として充填させた。軽量気泡コンクリートパネル54の密度d、厚さt、強熱減量値αは以下のとおりである。
密度d=500(kg/m
厚さt=50(mm)
強熱減量値α=11.8(wt%)
密度d×(厚さt)×強熱減量値α÷100000=7375
含水率β=2.6(wt%)
(実施例6の耐火性能評価結果)
屋内からの加熱:構造部材2に炭化や着火は見られなかった。
屋外からの加熱:構造部材2に炭化や着火は見られなかった。
(比較例1)
比較例1では、構造部材2、内装部材3、断熱板材4、および外装部材5で構成された外張り断熱耐火外壁構造1の耐火性能評価を行った。軽量気泡コンクリートパネル54の密度d、厚さt、強熱減量値αは以下のとおりである。すなわち、比較例1では、密度dと厚さtと強熱減量値αとは規定された範囲内の数値であるが、密度d×(厚さt)×強熱減量値α÷100000で得られる値が外張り断熱耐火外壁構造1が有する軽量気泡コンクリートパネル54が満たすべき範囲外である。
密度d=350(kg/m
厚さt=50(mm)
強熱減量値α=8.1(wt%)
密度d×(厚さt)×強熱減量値α÷100000=3544
含水率β=2.6(wt%)
(比較例1の耐火性能評価結果)
屋内からの加熱:構造部材2に炭化や着火は見られなかった。
屋外からの加熱:構造部材2に炭化が見られた。
(比較例2)
比較例2では、構造部材2、内装部材3、断熱板材4、および外装部材5で構成された外張り断熱耐火外壁構造1の耐火性能評価を行った。軽量気泡コンクリートパネル54の密度d、厚さt、強熱減量値αは以下のとおりである。すなわち、比較例2では、密度dと強熱減量値αとは規定された範囲内の数値であるが、厚さtの値と、密度d×(厚さt)×強熱減量値α÷100000で得られる値とが外張り断熱耐火外壁構造1が有する軽量気泡コンクリートパネル54が満たすべき範囲外である。
密度d=500(kg/m
厚さt=37(mm)
強熱減量値α=8.1(wt%)
密度d×(厚さt)×強熱減量値α÷100000=2051
含水率β=2.6(wt%)
(比較例2の耐火性能評価結果)
屋内からの加熱:構造部材2に炭化や着火は見られなかった。
屋外からの加熱:構造部材2に炭化が見られた。
(比較例3)
比較例3では、構造部材2、内装部材3、断熱板材4、および外装部材5で構成された外張り断熱耐火外壁構造1の耐火性能評価を行った。軽量気泡コンクリートパネル54の密度d、厚さt、強熱減量値αは以下のとおりである。すなわち、比較例3では、密度dと強熱減量値αとは規定された範囲内の数値であるが、厚さtの値と、密度d×(厚さt)×強熱減量値α÷100000で得られる値とが外張り断熱耐火外壁構造1が有する軽量気泡コンクリートパネル54が満たすべき範囲外である。
密度d=380(kg/m
厚さt=37(mm)
強熱減量値α=11.5(wt%)
密度d×(厚さt)×強熱減量値α÷100000=2214
含水率β=2.7
(wt%)
(比較例3の耐火性能評価結果)
屋内からの加熱:構造部材2に炭化や着火は見られなかった。
屋外からの加熱:構造部材2に炭化が見られた。
実施例1〜6に示すように、屋内側および屋外側からの加熱を行った結果、構造部材2に炭化や着火が見られなかったことから、外張り断熱耐火外壁構造1は「耐火構造」であることがわかった。
木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造を、施工が簡便で、低コストであり、外装部材が僅か一種類で、かつ一層の外装部材だけで耐火構造として達成するには、鋭意検討の結果、その外装部材には軽量気泡コンクリートパネルを用いればよいという結論に至った。本実施形態の外張り断熱耐火外壁構造1は、木材で構成された構造部材2の屋外側に取り付けられた構造用面材24と、該構造用面材24の屋外側の面に取り付けられた厚さが12mm以上80mm以下のフェノールフォーム保温板41と、該フェノールフォーム保温板41の屋外側の面に取り付けられた不燃性の胴縁材52aと、該胴縁材52aの屋外側の面に外装部材として軽量気泡コンクリートパネル54が構成され、該軽量気泡コンクリートパネル54の密度dが200kg/m以上550kg/m以下であり、かつその厚さtが45mm以上100mm以下であり、かつその強熱減量値αが5wt%以上15wt%以下であり、かつd(kg/m)×t(mm)×α(wt%)÷100000の値が6000以上30000以下である。
本発明の木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造をより優れた断熱性能を付与するために、建築様式が木造軸組壁工法である場合においては、柱と間柱の間及び間柱と間柱の間に断熱材25を充填させてもよい。また、建築様式が木造枠組壁工法である場合においては、上述したようにたて枠材21とたて枠材21との間に断熱材25を充填させても良い。
以上、本発明の一実施例形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態は、木造枠組壁工法に用いる壁体に、本発明を適用した場合を一例として説明したが、木造軸組工法などの他の壁体に適用しても良い。
本発明によれば、外装部材を僅か一種類の材料でかつ一層の外装部材、すなわち軽量気泡コンクリートパネル54で構成することができ、優れた耐火性能と断熱性能とを有し、施工が容易であると共に低コストである木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造を提供することができる。よって、断熱性能が優れた木造の耐火建築物を容易に建築することが可能となり、木造建築のより大きな普及を図ることができる。
1…外張り断熱耐火外壁構造、2…構造部材、3…内装部材、4…断熱板材、5…外装部材、21…たて枠材、22…上枠材、23…下枠材、24…構造用面材、25…充填断熱材、31…内装下張層、32…内装上張層、41…フェノールフォーム保温板、51…防水層、52…通気層、52a…胴縁材、53…軽量気泡コンクリートパネル層、54…軽量気泡コンクリートパネル、D…重量、d…密度、t…厚さ、V…体積、W…重量、α…強熱減量値、β…含水率。

Claims (6)

  1. 木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造であって、
    木材で構成された構造部材の屋外側に取り付けられた構造用面材と、
    前記構造用面材の屋外側に取り付けられた厚さが12mm以上80mm以下であるフェノールフォーム保温板と、
    前記フェノールフォーム保温板の屋外側の面に取り付けられた不燃性の胴縁材と、
    前記胴縁材の屋外側の面に取り付けられた軽量気泡コンクリートパネルと、を備え、
    前記軽量気泡コンクリートパネルは、密度dが200kg/m以上550kg/m以下であり、かつ厚さtが45mm以上100mm以下であり、かつ強熱減量値αが5wt%以上15wt%以下であり、かつd(kg/m)×t(mm)×α(wt%)÷100000の値が6000以上30000以下であることを特徴とする、木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造。
  2. 前記軽量気泡コンクリートパネルの密度dは、250kg/m以上400kg/m以下であることを特徴とする、請求項1記載の木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造。
  3. 前記軽量気泡コンクリートパネルの厚さtは、45mm以上75mm以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造。
  4. 前記軽量気泡コンクリートパネルの強熱減量値αは、8wt%以上13wt%以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造。
  5. d(kg/m)×t(mm)×α(wt%)÷100000の値は、7000以上15000以下であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造。
  6. 前記構造部材を構成するたて枠とたて枠との間、又は前記構造部材を構成する柱と間柱及び間柱と間柱の間に、充填断熱材が配置されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の木造建築物の外張り断熱耐火外壁構造。
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