JP2016113376A - 化粧料 - Google Patents

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武弘 後藤
長谷 昇
Noboru Nagatani
昇 長谷
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Takumi Tanaka
巧 田中
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【課題】使用感を損なう事なく粉末を均一に分散することができ、尚且つ経時による分離や増粘などが起きない安定性にすぐれた化粧料を提供する。【解決手段】有機化合物粉末で、カルボン酸エステルの一部を加水分解した構造を有しアニオン性基を有する粒子や、カルボン酸エステルの一部にアミノ基を有し、カチオン性基を有する粒子を化粧料に配合する。あるいは当該有機化合物粉末を水中に分散してなる分散体や、該有機化合物粉末と顔料とを水中に分散してなる分散体を化粧料に配合する。【選択図】なし

Description

本発明は、使用感に優れかつ経時による分離や増粘などが起きない安定な化粧料に関するものである。
近年、水系溶媒を用いた化粧料は、みずみずしく、のびの良い使用感を有することから、例えば、ファンデーション、アイシャドーなどのメイクアップ化粧料や、サンスクリーン化粧品、乳液、クリーム、シェービングなどの各種化粧料として好まれている。
その中でもメイクアップ化粧料は、一般的には粉末が用いられているが、水中に均一に分散することは困難であり、界面活性剤や増粘剤などを用いて分散性を向上させている。しかしながら、界面活性剤や増粘剤を用いても凝集が強かったりする為に分散性が向上しなかったり、増粘剤のなかには粉末を配合することでゲルの収縮を生じ、経時安定性が悪化したり、界面活性剤や増粘剤によってベタつきが生じ、目的とする水系化粧料の使用感が悪化することがある。
そこで、水溶性高分子で平均粒子径が2μm〜50μmであり、吸油量が60ml/100g以上である多孔質粉末、フッ素化合物処理粉末、分散剤および/または水溶性溶媒、水を配合する技術が開発されてきた(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、化粧料を塗布する際に、フッ素化合物処理粉末特有のきしみ感を生じる場合があったり、酸化チタンや酸化亜鉛などは凝集性が高い為に水中で凝集が起こり、塗布時にその凝集が崩壊することによって肌の上で白さが浮き出たり、筋が入るなどの問題点がある。
また、セルロース微粒子を添加して水系のゲルを形成させる方法なども知られており(例えば、特許文献2参照)、セルロース微粒子を添加することによってチクソトロピー性が増大し、使用性にすぐれた化粧料になることが開示されている。しかしながら、このようなセルロース微粒子を添加してなる水系化粧料に粉末を分散させると、セルロース微粒子によって主に発揮される化粧料の所定の粘度が低下し、経時安定性や使用感が悪化するという問題点がある。
特開2000−119158号公報 特開2000−319117号公報
本発明は、前述のような問題点に鑑みてなされたもので、使用感を損なう事なく粉末を均一に分散することができ、尚且つ経時による分離や増粘などが起きない安定性にすぐれた化粧料を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明者らは鋭意研究した結果、ポリマーなどの有機化合物粉末で、カルボン酸エステルの一部を加水分解した構造を有しアニオン性基を有する粒子や、カルボン酸エステルの一部にアミノ基を有し、カチオン性基を有する粒子を化粧料に配合する事及び予め水中に分散させた水分散体を用いることによって使用感を損なう事なく粉末を均一に分散することができ、尚且つ経時による分離や増粘などが起きない経時安定性にすぐれた化粧料を提供することが出来ることを見出した。
すなわち、第1発明による化粧料は、表面にアニオン性基またはカチオン性基を有する有機化合物粉末を含有することを特徴とするものである。
また、第2発明による化粧料は、表面にアニオン性基またはカチオン性基を有する有機化合物粉末が水中に分散された分散体を含有することを特徴とするものである。
また、第3発明による化粧料は、表面にアニオン性基またはカチオン性基を有する有機化合物粉末と顔料とが水中に分散された分散体を含有することを特徴とするものである。
第1発明乃至第3発明によれば、1)表面にアニオン性基またはカチオン性基を有する有機化合物粉末、2)該有機化合物粉末が水中に分散された分散体、3)該有機化合物粉末と顔料とが水中に分散された分散体が化粧料に配合されるので、使用感を損なう事なく粉末を均一に分散することができ、尚且つ経時による分離や増粘などが起きない安定性にすぐれた化粧料を得ることができる。
本発明によるアニオン性基またはカチオン性基を有する有機化合物粉末を含有する化粧料の具体的な実施の形態について説明する。
まず、本発明で使用されるアニオン性基またはカチオン性基を有する有機化合物粉末の合成方法であるが、アニオン性基を有する有機化合物粉末はカルボン酸エステルの一部を加水分解した構造を有し、製造方法としては、アルカリ溶液と有機溶媒とを混合した反応溶媒を別途調製する。ここで用いるアルカリ溶液は、アルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物を水に分散したものである。また、有機溶媒としては、エタノール、メタノールなどのアルコールやこれらに混ざるプロトン性溶媒、あるいはアセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの非プロトン性溶媒などの一種または二種以上が用いられる。
例えば、ポリ(メタ)アクリル酸エステル粒子を用いた場合、アルカリ溶液と有機溶媒からなる反応溶媒に浸漬し、所定の反応温度条件で、ポリ(メタ)アクリル酸エステル粒子におけるカルボン酸エステルを加水分解する。反応溶媒への浸漬処理を行った後に、反応溶媒から得られた粒子を取りだし、水洗、乾燥を行うことでアニオン性基を有する粒子を得ることができる。また、カルボン酸エステルの一部にアミノ基を有する粒子の生成においては、エチレンジアミンによるアミノリシス反応によってアミノ基を導入した粒子を生成することができ、ポリ(メタ)アクリル酸エステル粒子にエチレンジアミンを加え、所定の温度および撹拌条件で反応させ、反応時間経過後、水にて洗浄を行った後に乾燥し、エチレンジアミノ化された粒子を得ることが出来る。
上記のアニオン性基を有する粒子は、pHを7〜1の酸性状況下で、例えば一般的に化粧品に用いられている酸化チタンなどの粉末を一緒に分散すると、酸化チタン表面のTiOHに水素イオンが結合し、TiOH2+とプラス電荷となり、アニオン性基近傍に存在する水素イオンと酸化チタン粒子との間にイオン交換が生じ、酸化チタン粒子がアニオン性基に結合する。この場合にアニオン性基は、カルボキシル基、シラノール基などの弱酸性陽イオン交換基、または、スルホン酸基、硫酸基、リン酸基のような強酸性陽イオン交換基を選ぶことが出来る。
カチオン性基を有する場合では、pHを7〜13の塩基性条件下で、酸化チタンの表面のTiOHから水素イオンが解離され、TiOとなる。アンモニウム基近傍に存在する水酸化物イオンとの間にイオン交換が生じ、酸化チタン粒子がカチオン性基に結合する。カチオン性基は、一級アミノ基、二級アミノ基のような弱塩基性陰イオン交換基、または、三級アミノ基、四級アミノ基のような強塩基性陰イオン交換基を選ぶことができる。
母体となる有機化合物粉末としては、例えば、ポリアミド系粉末、ポリエステル系粉末、ポリウレタン系粉末、ポリ(チオ)エーテル系粉末、ポリカーボネート粉末、ポリスルホン系粉末、ポリイミド系粉末などの重縮合系粉末;ポリオレフィン系粉末、(メタ)アクリル系粉末、スチレン系粉末、ビニル系粉末などのビニル重合系粉末;セルロース誘導体などの天然由来粉末などが挙げられる。化粧品に使用できる粉末であれば特に限定されるものではないが、架橋ポリアクリル酸エステルまたは架橋ポリメタクリル酸エステルの誘導体を用いるのが好ましい。
使用される有機化合物粉末の粒子径も特に限定されるものではないが、0.5μm〜300μm程度の粒子を使用することができ、化粧料に使用した時に感触や安定性に優れる1μm〜50μmの粒子径の有機化合物粉末を用いるのが好ましい。
アニオン性基を導入する時の反応温度としては約60℃で反応するのが好ましい。
カチオン性基を導入する場合の反応温度としては約90℃で反応するのが好ましい。
本発明のアニオン性基またはカチオン性基を有する有機化合物粉末は、それを含有する化粧料に対して、0.5〜30質量%の範囲で配合することが好ましい。0.5質量%未満では経時において安定な化粧料が得られず、30質量%を超えると粘度が高くなり好ましくない。
第2発明における表面にアニオン性基またはカチオン性基を有する有機化合物粉末が水中に分散された分散体は、前記のアニオン性基またはカチオン性基を有する有機化合物粉末を水中に分散させることによって得られる。該水分散体を調製する方法としては、ホモミキサー、ディスパー、ニーダー、湿式ビーズミル等の各種分散機が使用できる。第2発明の化粧料における該水分散体の配合量は、アニオン性基またはカチオン性基を有する有機化合物粉末が化粧料全量中に勘算して0.5〜30質量%になる範囲が好ましい。
第3発明における表面にアニオン性基またはカチオン性基を有する有機化合物粉末と顔料とが水中に分散された分散体は、前記のアニオン性基またはカチオン性基を有する有機化合物粉末と顔料とを水中に分散させることによって得られる。該水分散体は、第2発明の水分散体と同様の方法で調製できる。第3発明における水分散体において、表面にアニオン性基またはカチオン性基を有する有機化合物粉末と顔料との配合比率は、有機化合物粉末:顔料=1:2〜2:1が好ましく、1:1がより好ましい。有機化合物粉末が顔料の1/2未満では、顔料の分散性が悪く、2倍を超えると顔料の特性が発揮されず好ましくない。さらに、第3発明の化粧料における該水分散体の配合量は、アニオン性基またはカチオン性基を有する有機化合物粉末が化粧料全量中に勘算して0.5〜30質量%になる範囲が好ましい。
第3発明において使用される顔料としては、通常の化粧料に用いられる粉末を用いることができる。例えば、赤色104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号アルミニウムレーキ、黄色203号バリウムレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロンパウダー(テフロン:登録商標)、シリコンパウダー、セルロースパウダー、シリコンエラストマー等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、窒化ホウ素等の無機粉体、微粒子酸化チタン、微粒子酸化鉄、アルミナ処理微粒子酸化チタン、シリカ処理微粒子酸化チタン、ベントナイト、スメクタイト等が挙げられる。
これらの粉末の形状、大きさに特に制限はない。また、これらの粉末は分散剤と共に併用することで、従来公知の各種の表面処理が施されていてもいなくても構わない。表面処理の例としては、例えばアクリルシリコン処理、メチルハイドロジェンポリシロキサン処理、シリコーンレジン処理、オクチルトリエトキシシラン処理、N−アシル化リジン処理、有機チタネート処理、シリカ処理、アルミナ処理、セルロース処理、パーフルオロポリエーテル処理、フッ素化シリコーンレジン処理など親水性、親油性、撥水性の各種の処理を用いることが可能である。
また、本発明のアニオン性基またはカチオン性基を有する有機化合物粉末を含有する化粧料としては、特に限定されないが、ファンデーション、サンスクリーン、美爪、アイライナー、美容液、化粧水、口紅、美容クリーム、洗顔剤、香水、口内清涼剤、口臭予防剤、うがい剤、歯磨き、入浴剤、制汗剤、石鹸、シャンプー、リンス、ボディーソープ、ボディーローション、デオドラント剤、ヘアクリーム剤、色白剤、美肌剤、育毛剤などが挙げられる。
また、本発明の化粧料においては、前記の粉末の他に、通常の化粧料に用いられる油剤、フッ素化合物、樹脂、界面活性剤、粘剤、防腐剤、香料、保湿剤、生理活性成分、塩類、溶媒、キレート剤、中和剤、pH調整剤等の成分を同時に配合することができる。
ここで、前記油剤としては、例えばセチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸、グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール、ミリスチン酸ミリスチン、ラウリル酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル等のエステル類、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素、ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロウ、ミンク油、カカオ油、ヤシ油、バーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂、エチレン・α−オレフィン・コオリゴマー等が挙げられる。
また、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アモジメチコン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、シリコンゲル、アクリルシリコン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコンRTVゴム等のシリコン化合物、パーフルオロポリエーテル、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール、フッ素化シリコーンレジン等のフッ素化合物が挙げられる。
前記界面活性剤としては、例えばアニオン型界面活性剤、カチオン型界面活性剤、ノニオン型界面活性剤、ベタイン型界面活性剤を用いることができる。
前記溶媒としては、精製水、エタノール、軽質流動イソパラフィン、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N−メチルピロリドン、フルオロアルコール、パーフルオロポリエーテル、代替フロン、揮発性シリコン等が挙げられる。
次に、実施例を挙げ、本発明を詳細に説明するが、本発明は以下に述べる実施例に限定されるものではない。
(製造実施例1)
<アニオン性基を有する有機化合物粉末の生成>
水酸化カリウム89.1gをエタノール水混合溶媒(エタノール/水=120ml/460ml)に加え、有機化合物粉末として、架橋ポリアクリル酸エステル粒子(積水化成品工業株式会社:ACX−806C)60gを添加し混合する。この混合液を60℃に加熱し、400rpmで撹拌し16時間混ぜながら、加水分解処理を行う。その後、水洗を行い、希塩酸などで中和し、遠心分離機などでろ過を行った後に乾燥を行う。乾燥には凍結乾燥を用い、カルボン酸エステルの一部を加水分解した構造を有する架橋ポリアクリル酸エステル粉末を得た。
(製造実施例2)
<カチオン性基を有する有機化合物粉末の生成>
ポリアクリル酸エステル粉末にエチレンジアミンによるアミノリシス反応によってアミノ基を導入する。ここでアミノリシス反応時の反応時間を調整することで、アミノ基量を制御することができる。300mlの三口フラスコに20.10gの架橋ポリアクリル酸エステル粒子(積水化成品工業株式会社:ACX−806C)を入れ、次にエチレンジアミン(ナカライテスク株式会社:15020−35)150mlを加え、混合液の温度を90℃に加温し、100rpmの条件で2時間撹拌する。反応終了後、水にて水洗し、pHが7に近くなるまで洗浄し、凍結乾燥を行うことでエチレンジアミノ化された、架橋ポリアクリル酸エステル粉末を得た。
次に製造実施例1,2で得られた粉末を用いて、化粧料を調製した。
(実施例1−1,1−2、比較例1)
表1の処方と製造方法に従って水性美爪料を試作した。尚、配合量の単位は質量%である。
Figure 2016113376
<製造方法>
成分Aを良く混合した。次に成分B、C、Dを成分Aに入れ良く混合しながら、均一に混合した。得られた溶液を筆つき密閉容器に充填し、製品を得た。
表1の結果より、本発明の実施例1−1および1−2は各評価項目において優れた特性を示していることが判る。これに対して比較例1は顔料の分散性、経時安定性、発色、塗りやすさにおいて劣っていた。
(実施例2−1,2−2、比較例2)
表2の処方と製造方法に従ってW/O型リキッドファンデーションを試作した。尚、配合量の単位は質量%である。
Figure 2016113376

<製造方法>
成分Bをミキサーを用いて良く混合した。一方、成分Aを80℃に加温し、均一になるように良く混合した。ここに成分Bを攪拌下に除々に添加し、50℃まで徐冷した。ついで、成分Cを80℃に加温し、均一に溶解させた後、50℃にまで徐冷した。成分Aに成分Cを攪拌下に加え、さらに良く攪拌し、室温まで冷却した。得られた溶液を容器に充填し、製品を得た。
表2の結果より、本発明の実施例2−1および2−2は各評価項目において優れた特性を示していることが判る。これに対して比較例2は顔料の分散性、経時安定性、発色、塗布時の感触において劣っていた。
(実施例3−1,3−2)
表3の処方と製造方法に従ってプレシェーブローションを試作した。尚、配合量の単位は質量%である。
Figure 2016113376
<製造方法>
成分Cの分散体を調製した後、成分Aを均一に混合し、成分B、Cを成分Aに添加し、均一に混合した後、容器に充填して製品を得た。
実施例3−1および3−2のプレシェーブローションは、経時安定性、塗布時の感触の全てにおいて優れていた。また、ケーキングの問題もなく、容易に再分散できた。
(実施例4)
表4の処方と製造方法に従いアイライナー(青色)を得た。尚、表中の単位は質量%である。
Figure 2016113376
<製造方法>
成分BとCを混合した分散体を成分Aに撹拌しながら添加し、次いで成分Dを添加し、均一に混合した後、筆つき密閉容器に充填して製品を得た。
実施例4−1および4−2のアイライナー(青色)は、顔料分散性、経時安定性、発色、まぶたへの塗りやすさの全てにおいて優れていた。
本発明の化粧料は、使用感を損なう事なく粉末を均一に分散することができ、尚且つ経時による分離や増粘などが起きない安定性にすぐれていることから、例えば、ファンデーション、アイシャドーなどのメイクアップ化粧料や、サンスクリーン化粧品、乳液、クリーム、シェービングなどの用途に好適に用いることができ、産業上の利用可能性が大である。

Claims (3)

  1. 表面にアニオン性基またはカチオン性基を有する有機化合物粉末を含有することを特徴とする化粧料。
  2. 表面にアニオン性基またはカチオン性基を有する有機化合物粉末が水中に分散された分散体を含有することを特徴とする化粧料。
  3. 表面にアニオン性基またはカチオン性基を有する有機化合物粉末と顔料とが水中に分散された分散体を含有することを特徴とする化粧料。

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