JP2016113076A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来とは別の方法で省燃費と快適な空調の両立を図ることができる車両用空調装置を提供する。【解決手段】エアコンECUは、オーディオ装置からこれから再生しようとする音楽データを取得し、その音楽データの音域を判定する(S21、S22、S25)。音楽データの音域が高音域の場合には(S22:Yes)、外気温が夏基準温度より高いこと、つまり冷房制御を実行していることを条件として(S23:Yes)、設定温度を上方に修正する(S24)。低音域の場合には(S25:Yes)、外気温が冬基準温度より低いこと、つまり暖房制御を実行していることを条件として(S26:Yes)、設定温度を下方に修正する(S27)。これにより、冷房能力又は暖房能力が下がるので、省燃費を図ることができるとともに、設定温度の補正による体感温度の変化を、高音域又は低音域の音楽が流れることによる体感温度の変化で相殺できる。【選択図】図3

Description

本発明は、車両に搭載されて車内の空調を行う車両用空調装置に関する。
従来、熱負荷が小さいときにコンプレッサの冷房能力を抑え省燃費を図る車両用空調装置において、エバポレータの冷却程度が低いほど設定温度を低めに補正する車両用空調装置の提案がある(特許文献1参照)。これによれば、コンプレッサの冷房能力を下げた時でも体感温度が設定温度に感じられるようにできるとしている。
また、特許文献2には、映像、音響、香り等のコンテンツを利用して体感温度を制御することが記載されている。また、特許文献2には、コンテンツを利用した体感温度制御をエアコンに組み込むことができるとも記載されている。
特開平7−89328号公報 特開2013−185792号公報
車両用空調装置にあっては、空調使用時のエンジン負荷の増大や高電力消費により、省燃費化が課題となっている。この点、特許文献1では、エバポレータの冷却程度に基づく設定温度の補正により、省燃費と快適な空調の両立を図ったものであるが、特許文献1の方法とは別の方法で、省燃費と快適な空調の両立を図ることができる車両用空調装置を提供することは、より一層の省燃費を実現という点で有益である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、特許文献1の方法とは別の方法で、省燃費と快適な空調の両立を図ることができる車両用空調装置を提供することを課題とする。
本発明者は、夏の暑い時に風鈴の音色や鈴虫の音を聞くと涼しく感じると一般的に言われていることに鑑み、風鈴の音色や鈴虫の音は高い音であり、風鈴の音色や鈴虫音以外でも高い音を聴くと体感温度が下がると考え、本発明に想到するに至った。
すなわち、本発明の車両用空調装置は、車両に搭載され、
車内の空調を行う空調手段と、
前記車内に流す音楽データを取得する音楽データ取得手段と、
前記音楽データ取得手段が取得した音楽データが高音域の音楽データであるか否かを判定する高音域判定手段と、
前記空調手段が冷房制御を実行しているか、冷房制御以外の空調制御を実行しているかを判定する冷房判定手段と、
前記高音域判定手段により前記音楽データが高音域の音楽データであると判定され、かつ、前記冷房判定手段により前記空調手段が冷房制御を実行していると判定された場合に、前記空調手段の冷房能力を下げる冷房能力変更手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、車内に流す音楽データが高音域の音楽データであり、空調手段が冷房制御を実行している場合には、空調手段の冷房能力を下げているので、省燃費を図ることができる。また、高音域の音楽は、体感温度を下げると考えられるので、空調手段の冷房能力を下げたことによる体感温度の上昇を、高音域の音楽が流れることによる体感温度の低下で相殺することができる。つまり、空調手段の冷房能力を下げたとしても、体感温度が乗員の所望する温度から大きく変わってしまうのを抑制できる。よって、省燃費と快適な空調の両立を図ることができる。
空調装置の電気的構成を示したブロック図である。 エアコンECUが実行する処理のフローチャートである。 図2のS7の詳細のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の車両用空調装置1(以下、単に空調装置という)の電気的構成を示したブロック図である。なお、図1には、オーディオ装置14も図示している。
空調装置1は、車両に搭載されて車内の空調、すなわち車内に温度調整された空気の導入を行う装置である。空調装置1は、特許文献1の空調装置と同様の構成を有しており、ダクト内の吸込口付近に配置されてダクト内に空気を吸い込むブロワ3と、エンジンにより駆動されて冷媒を圧縮するコンプレッサ4(可変容量コンプレッサ)と、エバポレータ(図示外)で冷やされた空気のうちヒータコア(図示外)を通過させる空気(暖気)の量を調整するエアミックスドア5と、車内の複数箇所に設けられた吹出口のうちどの吹出口から温度調整された空気を車内に導入するかを切り替える吹出口切替ドア6と、ダクト内に内気を導入するか外気を導入するかを切り替える内外気切替ドア7とを備えている。
また、空調装置1は、内気温(車内温度)を検知する内気温センサ8と、外気温を検知する外気温センサ9と、日射量を検知する日射センサ10と、エバポレータ(図示外)の出口温度を検知するエバポレータ温度センサ11と、各ドア5〜7の開度を検知する各ドア開度センサ12と、乗員によって空調装置1のオンオフや設定温度等の空調条件の入力操作が行われる本発明の入力手段としてのパネル操作SW13とを備えている。
さらに、空調装置1は、図1に示す電気的構成以外に、吸込口からダクト内に導入された空気を冷却するエバポレータや、エバポレータを通過した空気(冷気)のうちエアミックスドア5により通過量が調整された空気を暖めるヒータコアなどの機械的構成も有している。
また、空調装置1は、車内温度が、パネル操作SW13により入力された設定温度となるように、各センサ8〜12が検知したセンサ値を考慮しつつ、ブロア3、コンプレッサ4、エアミックスドア5、吹出口切替ドア6、内外気切替ドア7などを制御するエアコンECU2を備えている。そのエアコンECU2が実行する処理の詳細は後述する。なお、エアコンECU2及びこれと接続した上記各構成3〜13が本発明の空調手段に相当する。
また、エアコンECU2は、CAN等の車内LANにより、オーディオ装置14と通信可能に接続されている。そのオーディオ装置14は、車内に、CD、DVD、ハードディスク等に格納された音楽データを再生する装置である。オーディオ装置14は、専用の音楽再生装置であっても良いし、音楽再生機能付きの他装置(例えばナビゲーション装置)であっても良い。
次に、エアコンECU2が実行する処理を説明する。図2は、エアコンECU2が実行する処理のフローチャートを示している。図2の処理は、空調装置1がオンされたときに開始する。また、図2の処理は、S3、S7以外は、従来の処理(特許文献1に記載の処理)と同様である。なお、図2の処理は、車内温度が設定温度となるように、ブロア3の風量、エアミックスドア5の開度、吹出口の切り替え、内外気の切り替えを自動制御するオートエアコンの処理を想定している。
図2の処理を開始すると、エアコンECU2は、先ず設定温度等の空調条件の初期設定を行う(S1)。例えば設定温度は、前回の空調終了時に設定されていた値に初期設定する。次に、各センサ8〜12のセンサ値やパネル操作SW13から入力された今回の空調条件(設定温度等)を取得する(S2)。パネル操作SW13から空調条件の入力が無い場合には、S1で設定された初期設定の空調条件で空調が行われる。
次に、オーディオ装置14から、車内にこれから再生しようとする音楽データを取得する(S3)。このとき、エアコンECU2は、1曲分の音楽データを再生しようとする度にその再生しようとする1曲分の音楽データを取得しても良いし、これから連続して再生しようとする複数曲分の音楽データ(例えばCDに格納された全曲分の音楽データ)を一括して取得しても良い。エアコンECU2は、複数の音楽データを一括して取得した場合には、取得した複数曲の音楽データのうちどの音楽データの再生が行われるかを、例えばオーディオ装置14からの通知により把握しているものとする。なお、エアコンECU2は、音楽データが既に再生中の場合には、その再生中の1曲分の音楽データをオーディオ装置14から取得しても良い。なお、S3の処理を実行するエアコンECU2が本発明の音楽データ取得手段に相当する。
次に、外気温センサ9から得られる外気温Tambに対して他の熱源からの影響を除き、現実の外気温Tamに相当した値に処理する(S4)。次に、日射センサ10からの光量としての日射量情報を以降の換算に適した熱量としての値Qsun’に処理する(S5)。次に、特許文献1の図4のS50、図5と同様の処理により、パネル操作SW13で設定された設定温度を補正する(S6)。具体的には、外気温Tamb及びエバポレータ温度センサ11のセンサ値(エバポレータの出口温度)が高いほど、つまりエバポレータの冷却程度が低いほど低くなるように設定温度を補正する。これは、特許文献1に記載のように、エバポレータの冷却程度に応じて体感温度が変わることを考慮して、エバポレータの冷却程度が変化しても同じ設定温度による体感温度の相違を抑制するためである。なお、このS6の処理は省略しても良い。
次に、S3で取得した音楽データに基づいて設定温度を補正する(S7)。風鈴の音色や鈴虫の音で代表されるように、高い音を聴くと体感温度が下がると考えられるので、S7では、冷房制御時に車内に高音域の音楽を流している場合には、省燃費を図るために設定温度を上方に補正する。また、高い音を聴くと体感温度が下がるのであれば、反対に低い音を聴くと体感温度が上がると考えられる。そこで、S7では、暖房制御時に車内に低音域の音楽を流している場合には、省燃費を図るために設定温度を下方に補正する。具体的には、S7では、図3のフローチャートの処理を実行する。
図3の処理に移行すると、先ず、S3で取得した音楽データの音域(音の高さ)を解析する(S21)。具体的には、音の高さは周波数によって決まるので、フーリエ変換により音楽データの周波数解析を行う。周波数解析を行う音楽データは、1曲分の音楽データであっても良いし、複数曲分(例えば、2、3曲分)の音楽データであっても良いし、所定時間分の音楽データであっても良い。また、音楽データは時々刻々と音の高さが変化するのが通常であるので、S21では、解析する音楽データを所定時間間隔(例えば1秒間隔)で複数の区間に分けて、各区間ごとに周波数解析(音域解析)を行う。そして、得られた各区間の周波数の平均値を求め、その平均値に基づき音域の高低のレベル判定を行う。このとき、周波数の平均値が高いほど、レベル判定値を高くする。そして、得られたレベル判定値を、これらから再生しようとする、又は再生中の音楽データの音域とする。
なお、各区間の音の周波数から、各区間ごとにこのレベル判定を行い、得られた各区間のレベル判定値の平均値を、音楽データの音域としても良いし、各区間の周波数の平均値そのものを、音楽データの音域としても良い。
次に、S21で得られた音域が、高音域とそれ以外の音域(中間音域、低音域)とを区分する音域として予め定められた高音域判定値より高いか低いかを判定する(S22)。この高音域判定値は、それより高い音域では体感温度が下がる値に設定され、例えば、風鈴や鈴虫の音域程度の値に設定される。なお、S21及びS22の処理を実行するエアコンECU2が本発明の高音域判定手段に相当する。
音域が高音域判定値より高い場合(S22:Yes)、つまり、これから再生しようとする音楽データ又は再生中の音楽データの音域が高音域の場合には、S4で処理した外気温が、冷房が必要な程に暑い季節(夏)とそれ以外の季節とを区分する温度として予め定められた夏基準温度より高いか低いかを判定する(S23)。この夏基準温度は、本発明の第1基準温度に相当し、例えば25℃、26℃程度に定められる。外気温が夏基準温度より高い場合には(S23:Yes)、エアコンECU2による空調制御が、車内温度を下げる冷房制御であるとして、省燃費を図るために設定温度を上方に修正する(S24)。このときの設定温度の修正量は、高い音を聴いた時にどの程度体感温度が下がるのかを予め調べておき、その体感温度の低下量を相殺する温度(例えば2℃)とすれば良い。例えば、設定温度が25℃の場合には、S24により、25℃+2℃=27℃に設定温度が修正される。その後、図3のフローチャートの処理を終了する。なお、S24の処理を実行するエアコンECU2が本発明の冷房能力変更手段に相当する。
一方、外気温が夏基準温度より低い場合には(S23:No)、エアコンECU2は冷房制御以外の空調制御(暖房制御又は冷房、暖房のどちらとも言うことができない空調制御(例えば春や秋など暑くも寒くもない季節に行われる空調制御))を実行しているとして、設定温度の補正を行わずに図3のフローチャートの処理を終了する。
S22において、音域が高音域判定値より低い場合には(S22:No)、S21で得られた音域が、低音域とそれ以外の音域(中間音域、高音域)とを区分する音域として予め定められた低音域判定値より低いか高いかを判定する(S25)。この低音域判定値は、S22の高音域判定値より低い値、かつ、それより低い音域では体感温度が上がる値に設定される。なお、S21およびS25の処理を実行するエアコンECU2が本発明の低音域判定手段に相当する。
音域が低音域判定値より低い場合(S25:Yes)、つまり、これから再生しようとする音楽データ又は再生中の音楽データの音域が低音域の場合には、S4で処理した外気温が、暖房が必要な程に寒い季節(冬)とそれ以外の季節とを区分する温度として予め定められた冬基準温度より低いか高いかを判定する(S26)。この冬基準温度は、本発明の第2基準温度に相当し、例えば15℃、16℃程度に定められる。外気温が冬基準温度より低い場合には(S26:Yes)、エアコンECU2による空調制御が、車内温度を上げる暖房制御であるとして、省燃費を図るために設定温度を下方に修正する(S27)。このときの設定温度の修正量は、低い音を聴いた時にどの程度体感温度が上がるのかを予め調べておき、その体感温度の上昇量を相殺する温度(例えば2℃)とすれば良い。例えば、設定温度が25℃の場合には、S27により、25℃−2℃=23℃に設定温度が修正される。その後、図3のフローチャートの処理を終了する。なお、S27の処理を実行するエアコンECU2が本発明の暖房能力変更手段に相当する。
一方、外気温が冬基準温度より高い場合には(S26:No)、エアコンECU2は暖房制御以外の空調制御(冷房制御又は冷房、暖房のどちらとも言うことができない空調制御)を実行しているとして、設定温度の補正を行わずに図3のフローチャートの処理を終了する。
また、S25において音域が低音域判定値より高い場合には(S25:No)、これから再生しようとする音楽データ又は再生中の音楽データの音域が、高音域と低音域のどちらとも言うことができない中間音域であるとして、設定温度の補正を行わずに図3のフローチャートの処理を終了する。
図2の処理に戻り、車内温度がS6、S7で得られた補正後の設定温度となるように、外気温、日射量、内気温(車内温度)等を考慮しつつ、ブロワ3、コンプレッサ4、エアミックスドア5、吹出口切替ドア6及び内外気切替ドア7を制御する(S8〜S12)。具体的には、補正後の設定温度、内気温、外気温、日射量から目標吹出温度を算出するとともに、この目標吹出温度と実際の吹出温度との偏差に応じてエアミックスドア5の開度を算出し、この開度にエアミックスドア5を制御する(S8)。この目標吹出温度は、車内温度を設定温度に保つために必要な吹き出し空気の温度である。
次に、外気温等からエバポレータの目標温度を算出し、実際のエバポレータの表面温度(エバポレータ温度センサ11のセンサ値)がこの目標温度になるように、コンプレッサのオン、オフや吐出容量を制御する(S9)。次に、吹出口切替ドア6により、温度調整された空気の吹き出し口を制御する(S10)。具体的には例えば、目標吹出温度が低い時、つまり冷たい風は乗員の胸元に送風するように吹き出し口を制御し、目標吹出温度が高い時、つまり暖かい風は足元に送風するように吹き出し口を制御する。
次に、内外気切替ドア7により、空気の吸い込み口を制御する(S11)。具体的には例えば、強い冷房が必要な時、つまり目標吹出温度が低いときには、吸い込み口を内気循環にして冷えた風が車外に逃げないようにする。次に、ブロワ3の風量を制御する(S12)。具体的には例えば、強い冷房や強い暖房が必要な時、つまり目標吹出温度が低い時又は高い時にはブロワ3の風量を強くしたり、エンジンの始動時でヒータコアがまだ暖まっていないときは冷たい風が出ないよう風量を抑えたり、日射が強いときは風量を増量して乗員が感じるほてり感を緩和したりする。その後、S3に戻る。
なお、外気温センサ9及び図2のS2、S4で外気温を取得し、図3のS23の処理を実行するエアコンECU2が本発明の冷房判定手段に相当する。また、外気温センサ9及び図2のS2、S4で外気温を取得するエアコンECU2が本発明の外気温取得手段に相当する。また、S23の処理を実行するエアコンECU2が本発明の第1の外気温判定手段に相当する。また、外気温センサ9及び図2のS2、S4で外気温を取得し、図3のS26の処理を実行するエアコンECU2が本発明の暖房判定手段に相当する。また、S26の処理を実行するエアコンECU2が本発明の第2の外気温判定手段に相当する。
このように、本実施形態では、冷房制御時に高温域の音楽が車内に流れる場合には、設定温度を上方に補正することで、その補正後の設定温度に合わせて冷房能力を下げるようにしている。具体的には例えば、エアミックスドア5の開度をヒータコア側に大きくしたり、コンプレッサのオンする時間を短くし又はコンプレッサの吐出容量を小さくすることでエバポレータの温度を高くしたり、ブロワ3の風量を弱くしたりする。また、高音域の音楽が流れている時には体感温度を下げると考えられるので、冷房能力を下げたことによる体感温度の上昇を、高音域の音楽が流れることによる体感温度の低下で相殺することができる。よって、冷房能力を下げたことにより省燃費を図ることができるとともに、体感温度が、乗員の所望する温度から変わってしまうのを抑制できる。
また、暖房制御時に低音域の音楽が流れる場合には、設定温度を下方に補正することで、その補正後の設定温度に合わせて暖房能力を下げるようにしている。具体的には例えば、エアミックスドア5の開度をヒータコアと反対側に大きくしたり、コンプレッサのオンする時間を短くし又はコンプレッサの吐出容量を小さくすることでエバポレータの温度を高くしたり、ブロワ3の風量を弱くしたりする。また、低音域の音楽が流れている時には体感温度を上げると考えられるので、暖房能力を下げたことによる体感温度の低下を、低音域の音楽が流れることによる体感温度の上昇で相殺することができる。よって、暖房能力を下げたことにより省燃費を図ることができるとともに、体感温度が、乗員の所望する温度から変わってしまうのを抑制できる。
また、本実施形態では、高音域でも低音域でもない中間音域の音楽が流れる場合には、設定温度の補正を行っていないので、体感温度が、乗員の所望する温度から変わってしまうのを抑制できる。
また、本実施形態では、外気温と夏基準温度又は冬基準温度とを比較することで、冷房制御を実行しているか暖房制御を実行しているか、それ以外の空調制御を実行しているかを判定している。これにより、例えば、夏(外気温が例えば30℃)に設定温度を25℃として冷房制御を実行していたときに、冷房しすぎて車内温度が23℃になって、+2℃上昇させる必要がある状況であっても、暖房制御と誤判定して設定温度を、冷房能力を上げる方向(例えば23℃)に補正してしまうのを防ぐことができる。つまり、この状況であっても、外気温(30℃)は夏基準温度(例えば25℃)より高いので、冷房制御を実行していると判定でき、設定温度を、冷房能力を下げる方向(例えば27℃)に補正することができる。
同様に、例えば、冬(外気温が例えば5℃)に設定温度を25℃として暖房制御を実行していたときに、暖房しすぎて車内温度が27℃になって、−2℃下げる必要がある状況であっても、冷房制御と誤判定して設定温度を、暖房能力を上げる方向(例えば27℃)に補正してしまうのを防ぐことができる。つまり、この状況であっても、外気温(5℃)は冬基準温度(例えば15℃)より低いので、暖房制御を実行していると判定でき、設定温度を、暖房能力を下げる方向(例えば23℃)に補正することができる。このように、外気温と夏基準温度又は冬基準温度とを比較することで、冷房制御、暖房制御の誤判定を抑制できる。
また、外気温と夏基準温度又は冬基準温度とを比較することで、冷房制御又は暖房制御と、冷房、暖房のどちらとも言うことができない空調制御(例えば春や秋など暑くも寒くもない季節に行われる空調制御)とを区別した形で判定できる。よって、冷房、暖房のどちらとも言うことができない空調制御時に設定温度が補正されてしまうのを抑制できる。
また、本実施形態では、高音域の音楽が流れるときに外気温が夏基準温度より低い場合には、又は低音域の音楽が流れているときに外気温が冬基準温度より高い場合には、設定温度の補正を行っていないので、空調能力(冷房能力又は暖房能力)を上げる方向に設定温度が補正されて燃費が悪化するのを抑制できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載を逸脱しない限度で種々の変更が可能である。例えば、図3のS24、S27では設定温度の補正を行うことで空調能力(冷房能力又は暖房能力)を下げていたが、コンプレッサ4の能力を下げたり、ブロワ3の風量を下げたりすることで空調能力を下げても良い。また、図2、図3の処理ではオートエアコンの処理を想定していたが、マニュアルエアコンの処理に本発明を適用しても良い。この場合には、図3のS24、S27では、パネル操作SW13で入力されたマニュアル空調条件(設定温度、風量等)を弱める方向に補正すれば良い。
また、図3のS24、S27では、外気温と夏基準温度又は冬基準温度との比較に基づいて冷房制御か暖房制御かを判定していたが、冷房制御時に冷房しすぎて車内温度が設定温度を下回ってしまったり、暖房制御時に暖房しすぎて車内温度が設定温度を上回ってしまったりする状況を想定しなければ、他の方法で冷房制御か暖房制御かを判定しても良い。例えば、空調開始時の車内温度(内気温センサ8のセンサ値)と設定温度との比較に基づき、冷房制御か暖房制御かを判定しても良い。具体的には、空調開始時の車内温度が設定温度よりも高ければ冷房制御を実行している判定し、車内温度が設定温度よりも低ければ暖房制御を実行していると判定する。また、外気温と設定温度との比較に基づき冷房制御か暖房制御かを判定しても良い。具体的には、外気温が設定温度よりも高ければ冷房制御を実行していると判定し、外気温が設定温度よりも低ければ暖房制御を実行していると判定する。
また、図3のS21、S22、S25では、音楽データの音域が高音域判定値又は低音域判定値より高いか低いかに基づいて、高音域か低音域かを判定していた。これに代えて、体感温度を下げるサンプル音データ(高音域のサンプル音データ(例えば風鈴や鈴虫の音データ))及び体感温度を上げるサンプル音データ(低音域のサンプル音データ)を記憶しておき、再生する音楽データと、記憶したサンプル音データとの周波数特性における類似度を判定する。そして、その類似度が所定値以上に高い場合に、音楽データが、体感温度を変化させるほど高音域又は低音域であるとして、冷房制御時は設定温度を上方に修正し、暖房制御時は設定温度を下方に修正するようにしても良い。
1 車両用空調装置
2 エアコンECU
3 ブロワ
4 コンプレッサ
5 エアミックスドア
6 吹出口切替ドア
7 内外気切替ドア
8 内気温センサ
9 外気温センサ
10 日射センサ
11 エバポレータ温度センサ
12 各ドア開度センサ
13 パネル操作SW
14 オーディオ装置

Claims (6)

  1. 車両に搭載され、
    車内の空調を行う空調手段(2〜13)と、
    前記車内に流す音楽データを取得する音楽データ取得手段(2、S3)と、
    前記音楽データ取得手段が取得した音楽データが高音域の音楽データであるか否かを判定する高音域判定手段(2、S21、S22)と、
    前記空調手段が冷房制御を実行しているか、冷房制御以外の空調制御を実行しているかを判定する冷房判定手段(9、2、S2、S4、S23)と、
    前記高音域判定手段により前記音楽データが高音域の音楽データであると判定され、かつ、前記冷房判定手段により前記空調手段が冷房制御を実行していると判定された場合に、前記空調手段の冷房能力を下げる冷房能力変更手段(2、S24)と、
    を備えることを特徴とする車両用空調装置(1)。
  2. 前記冷房判定手段は、
    外気温を取得する外気温取得手段(9、2、S2、S4)と、
    前記外気温取得手段が取得した外気温が予め定められた第1基準温度より高いか低いかを判定する第1の外気温判定手段(2、S23)とを備え、
    前記冷房能力変更手段は、前記第1の外気温判定手段により外気温が前記第1基準温度より高いと判定された場合に、前記空調手段が冷房制御を実行しているとして、前記空調手段の冷房能力を下げ、外気温が前記第1基準温度より低いと判定された場合には、前記冷房能力の変更を行わないことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記音楽データが低音域の音楽データであるか否かを判定する低音域判定手段(2、S21、S25)と、
    前記空調手段が暖房制御を実行しているか、暖房制御以外の空調制御を実行しているかを判定する暖房判定手段(9、2、S2、S4、S26)と、
    前記低音域判定手段により前記音楽データが低音域の音楽データであると判定され、かつ、前記暖房判定手段により前記空調手段が暖房制御を実行していると判定された場合に、前記空調手段の暖房能力を下げる暖房能力変更手段(2、S27)とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記暖房判定手段は、
    外気温を取得する外気温取得手段(9、2、S2、S4)と、
    前記外気温取得手段が取得した外気温が予め定められた第2基準温度より低いか高いかを判定する第2の外気温判定手段(2、S26)とを備え、
    前記暖房能力変更手段は、前記第2の外気温判定手段により外気温が前記第2基準温度より低いと判定された場合に、前記空調手段が暖房制御を実行しているとして、前記空調手段の暖房能力を下げ、外気温が前記第2基準温度より高いと判定された場合には、前記暖房能力の変更を行わないことを特徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。
  5. 設定温度を入力する入力手段(13)を備え、
    前記空調手段は、車内の温度が前記入力手段で入力された設定温度となるように空調を行い、
    前記冷房能力変更手段は、前記音楽データが高音域の音楽データであり、かつ、前記空調手段が冷房制御を実行している場合には、前記設定温度を上方に修正することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用空調装置。
  6. 設定温度を入力する入力手段(13)を備え、
    前記空調手段は、車内の温度が前記入力手段で入力された設定温度となるように空調を行い、
    前記暖房能力変更手段は、前記音楽データが低音域の音楽データであり、かつ、前記空調手段が暖房制御を実行している場合には、前記設定温度を下方に修正することを特徴とする請求項3又は4に記載の車両用空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107364310A (zh) * 2017-09-04 2017-11-21 珠海格力电器股份有限公司 智能车载空调系统及控制方法
CN114543309A (zh) * 2022-01-29 2022-05-27 青岛海尔空调器有限总公司 用于控制空调器的方法及装置、空调器、存储介质

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