JP2016112685A - インク供給装置およびインクジェット記録装置 - Google Patents

インク供給装置およびインクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ストップレス記録後のリザーブタンクへ気泡の流入を軽減できるインク供給装置及びインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】 気泡排出機構は、インク供給路からリザーブタンクへインクが移動できない状態にした後に、インク供給路とインクタンクの間でインクを移動(逆流)させ、インク供給路内のインクをリザーブタンクへ流出させずにインクタンクへ流出させることによってインク供給路内に存在する気泡をインクタンクへ排出する排出動作を行う。【選択図】 図2

Description

本発明は、リザーブタンクを有するインク供給装置及びインクジェット記録装置に関する。
近年、生産装置として、リザーブタンクを備えたインクジェット記録装置が広く使用されている。このようなインクジェット記録装置では、インクタンクが空になってもリザーブタンク内のインクを用いて記録動作を続ける(以下、「ストップレス記録」と称する)ことができる。また、リザーブタンク内のインクを用いて記録動作を継続している間にインクタンクの交換も可能である。
例えば、特許文献1に開示されたインクジェット記録装置(図10を参照する)は、上下に配置されたインクタンク130とサブタンク330’(リザーブタンク)を備えている。また、インクタンク130とサブタンク330’の間には、第1の流路(インク導入針321側の流路)と第2の流路(空気導入針322側の流路)が設けられており、それぞれの流路によってインクタンク130とサブタンク330’が連通されている。
また、インクタンク130からサブタンク330’へインクが流れるように、サブタンク330’内において、第1流路の下端が第2流路の下端よりも下方に配置されている。これにより、水頭差に基づき第2流路を通じてサブタンク内の空気がインクタンクへ移動されると共に、第1流路を通じてインクタンク130内のインクがサブタンク330’へ自動的に供給される。
特許文献1のようなインク供給方式は「バードフィード供給方式」とも呼ばれている。このようなインク供給方式では、インクの供給速度が水頭差に大きく影響される。即ち、インクの供給速度と水頭差が比例する関係にある。なお、インクタンク130内のインクが無くなった場合(「空状態」の場合)、サブタンク330’内のインクにて記録(ストップレス記録)が継続されながら、インクタンク130が交換される。
なお、インクタンクの空状態またはサブタンク内のインク量(残量)状態を検知するため、サブタンク内にインクの液面を検知する検知手段を設ける必要がある。検知手段としては、電位差を検知する電極(電極対)や、光の反射特性を利用した光センサなどが知られている。例えば、電極対による液面検知の場合では、液面の上、下方にそれぞれの電極を設け、液面が上方の電極に達した(電気的に接した)とき、上、下方の電極対の間の電気抵抗が減少する。よって、サブタンク内の液面が上方の電極の所在位置(例えば、「満タン位置」)まで達していることを検知できる。逆に、電極間の電気抵抗が増加すれば、サブタンク内の液面が所定位置(例えば、「満タン位置」)から下がっていることを検知できる。
なお、特許文献1のようなバードフィード供給方式では、サブタンク内のインクの液面が下がっている場合、インクタンクが「空状態」であることを推定できる。このため、特許文献1のサブタンクに検知手段(例えば、電極対)を設けた場合に、検知手段でインクタンクの「空状態」を検知することが可能と考えられる。
特開2007−313830号公報
特許文献1の記録装置では、インクタンクが空状態になってから交換されるまでの間にストップレス記録を行った場合、インクタンクから気泡または気泡を含んだインクがインク供給路に流れることがある。また、インクタンクが交換された後、インク供給路を通じてインクタンクからリザーブタンクへインクを供給すると、インク供給路内に存在する気泡がそのままリザーブタンクへ流入してしまう。
リザーブタンクに気泡が混入された場合に、リザーブタンクから気泡が更に下流の記録ヘッド側へ流出するリスクが増加し、記録装置の記録性能に悪い影響を及ぼす可能性が否定できない。
さらに、気泡がリザーブタンク内の液面上に堆積された場合、液面が低下しても検知手段(電極)が液面の変化(低下)を正しく検知できないことがある。即ち、気泡によって液面の上、下方の電極間の通電状態が解除できず、液面が上方の電極から離れても気泡によって上、下方の電極対の電通状態が維持されてしまい、液面変化を正しく検知できない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ストップレス記録後のリザーブタンクへ気泡の流入を軽減できるインク供給装置及びインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のインク供給装置は、インクを収容する第1のインクタンクと、前記第1のインクタンクの下方に配置され、前記第1のインクタンクから供給されるインクを収容する第2のインクタンクと、前記第1のインクタンクから前記第2のインクタンクへインクを供給するインク供給路と、を備え、前記インク供給路を通じて前記第1のインクタンク内のインクが前記第2のインクタンクへ移動されて供給されるインク供給装置において、前記インク供給路から前記第2のインクタンクへインクが移動できない状態にした後に、前記インク供給路と前記第1のインクタンクの間でインクを移動させ、前記インク供給路内のインクを前記第2のインクタンクへ流出させずに前記第1のインクタンクへ流出させることによって前記インク供給路内に存在する気泡を前記第1のインクタンクへ排出する気泡排出動作を行う気泡排出機構を備えることを特徴とする。
本発明のインク供給装置またはインクジェット記録装置によれば、ストップレス記録の際にインクタンクからインク供給路内に流出した気泡を含んだインクを逆流させることにより、気泡がインクの逆流と共に再びインクタンクへ流入される。これにより、インク供給路に存在する気泡がリザーブタンクへの流入が抑制される。故に、気泡が更にリザーブタンクから下流側(記録ヘッド側)への流出が抑制される一方、気泡によるリザーブタンク内に配置された検知手段の誤作動問題も軽減できる。
本発明の第1実施例に係るインクジェット記録装置の斜視概念図である。 第1実施例のインクジェット記録装置のインク流路概念図である。 第1実施例のインクジェット記録装置のブロック図である。 第1実施例の初期充填制御のフローチャートである。 (a)〜(d)第1実施例の初期充填動作状態を示す概念図である。 (a)、(b)第1実施例のストップレス記録時のインク供給路内のインク(気泡)挙動を示す概念図である。 ストップレス記録後のインク供給路内の気泡の除去制御のフローチャートである。 (a)〜(d)ストップレス記録後のインク供給路内の気泡の除去動作を示す概念図である。 本発明の第2実施例のインクジェット記録装置のインク流路概念図である。 従来のインクジェット記録装置のインク流路図である。
[第1実施例]
以下、図1〜図8を参照して本発明の第1実施例について説明する。
なお、本実施例では、インクジェット記録装置として、シリアル型のインクジェット記録装置を用いて説明する。また、インク供給装置は、インクジェット記録装置の一部を構成するものである。
1.インクジェット記録装置
(1−1)インクジェット記録装置の全体構成
図1は、本発明の第1実施例に係るインクジェット記録装置の斜視概念図である。
図1に示すように、インクジェット記録装置50(以下、単に「記録装置」と称する)は、互いに向き合った2つの脚部55の上端部に跨るように固定されている。キャリッジ60には、ヘッド(記録ヘッド)1が搭載されている。記録時は、搬送ロールホルダーユニット52にセットされた記録媒体が記録位置まで給紙(搬送)される。キャリッジ60がキャリッジモータ(不図示)及びベルト伝動手段62より主走査方向B−Bに往復移動すると共にヘッド1の各ノズルからインク滴が吐出される。キャリッジ60が記録媒体の一方端まで移動すると、搬送ローラ51が所定量だけ記録媒体を副走査方向Aへ搬送する。このように記録動作と搬送動作とを交互に繰り返すことにより記録媒体全体に画像を形成する。画像形成後は、不図示のカッターによって記録媒体をカットし、カットされた記録媒体はスタッカ53に積載される。
インク供給ユニット63には、黒、シアン、マゼンタ、イエローなどのインク色ごとに分かれたインクタンク5(第1のインクタンク)が具えられており、各色のインクが貯留されている。また、インクタンク5は、後述するリザーブタンク4(第2のインクタンク)を介して供給チューブ2(インク流路)に接続されている。また、供給チューブ(インク流路)2はキャリッジ60の往復運動の際に暴れることのないように、チューブガイド61によって束ねられている。
ヘッド1の記録媒体に対向した面には、主走査方向B−Bと略直交した方向に複数のノズル列(不図示)が備られており、ノズル列単位で供給チューブ2(インク流路)と接続している。
回復ユニット70が主走査方向B−Bにおいて記録媒体の領域外で、かつヘッド1のノズル面に対向する位置に設けられている。回復ユニット70は、必要に応じてヘッド1の吐出ノズル表面からインク又は空気を吸引し、ノズルのクリーニングを行ったり、ヘッド内部に溜まった空気を強制的に吸引する吸引手段を備えている。
記録装置50の右側(図1を参照する)には操作パネル54が設けられており、ユーザーは記録装置50に対して指令を入力することができる。また、インクタンク内のインクが空になった際に、ユーザーへ警告を出してインクタンク5の交換を促すこともできる。
図2は、第1実施例のインクジェット記録装置のインク流路の概念図である。なお、本実施では、一色分のインク流路を例として説明するが、複数色のインク流路についても同様である。
図2に示すように、本実施例の記録装置50は、主にインクを収容するインクタンク5と、インクタンク5から供給されるインクを収容するリザーブタンク4と、リザーブタンク4から供給されるインクを用いて記録を行うヘッド1を備える。
また、リザーブタンク4は、インクタンク5の下方に配置されている。インクタンク5とリザーブタンク4の間には、インクタンク5からリザーブタンク4へインクを供給するインク供給路6と、リザーブタンク4からインクタンク5へ空気を導入する空気導入路10とが備えられている。なお、リザーブタンク4は大気と連通する大気連通部7を備え、大気開放されている。一方、インクタンク5は大気連通部を有さず、大気開放されていない。また、インクタンク5は、リザーブタンク4(装置本体)に対して着脱可能である。
インク供給路6には、後述する気泡排出機構を構成する開閉弁32(開閉部)と可撓部33とが設けられている。
具体的には、第2開閉弁32は、開状態と閉状態とに切り替わることによってインク供給路6を開閉することができる。可撓部33は、可撓性を有し内部容積が変化可能な部材で構成されている。可撓部材33を変形させて、内部容積を変化させることにより、可撓部材33にインクの出入ができる。
また、第2開閉弁32がリザーブクタンク4と前記可撓部33の間に配置されている。なお、開閉弁32とは別に、インクタンク5と可撓部33の間にも開閉弁(図示しない)を更に設けることができる。また、本実施例では、第2開閉弁32、可撓部33は、共通の駆動機構(不図示)により駆動されている。
インクタンク5は、内部にインクを貯留する内部空間を有し、底部には2カ所のジョイント部が設けられている。このジョイント部には、後述する第1の中空管8と第2の中空管9が挿入可能である。また、インクタンク5内に挿入された第2の中空管9の周囲には、第2の中空管9を囲むようにインクタンク5の底部(底面)から立設された筒状の立ち壁42が配置されている。
インク供給路6の一端6aが第1の中空管8に接続され、他端6bがリザーブタンク4の底部に接続されている。
一方、空気導入路10の一端10aが第2の中空管9に接続され、他端10bがリザーブタンク4の上部(上面)に接続されている。また、空気導入路10の他端10bは、リザーブタンク4の上面からリザーブタンク4内に挿入された状態で配置されており、開口10cを備えている。
即ち、リザーブタンク4において、インク供給路6の開口(他端6b)位置が空気導入路10の開口10c位置よりも下方に配置されている。このため、水頭差により、インク供給路6(および第1の中空管8)を通じてインクタンク5からリザーブタンク4へインクが供給された際、空気導入路10(および第2の中空管10)を通じてリザーブタンク4からインクタンク5へ空気が導入される。
一方、リザーブタンク4内の液面の上昇によって開口10cが封止されたとき、リザーブタンク4からインクタンク5への空気の移動が停止され、インクタンク5からリザーブタンク4へのインクの供給も停止される。
このように、リザーブタンク4内のインクが消費されて液面が下がると、空気導入路10を通じて空気がインクタンク5へ導入されると共に、リザーブタンク4へインクが自動的に供給される(バードフィード供給方式)。なお、インクタンク5内のインクが無くなるまでは、リザーブタンク4内のインクの液面は空気導入路10の開口10cと略同じ高さに位置される。
リザーブタンク4内には、金属製の中実管341〜343が電極34として設けられている。第1の中実管341の下端は空気導入路10の開口10cよりも若干下方(本実施例では約4mm下)に設けられている。これにより、リザーブタンク4の満タン状態を確実に検出することができる。また、第2の中実管342と第3の中実管343は略同じ長さを有し、それぞれの下端は第1の中実管341の下端よりも下方に位置し且つリザーブタンク4から記録ヘッド1へのインク流出口401よりも上方に位置している。
これにより、第1の中実管341と第3の中実管343の間に微弱な電圧を印加した場合、リザーブタンク4内のインクが満タン状態のとき、インクを通じて電極間に電流が流れて2つの電極間の抵抗値が低くなる。このように、電極間の抵抗値変化に基づき、リザーブタンク4が「満タン状態」であるか否かを検知することができる。
同様に、第2の中実管342と第3の中実管343の間に微弱な電圧を印加した場合、リザーブタンク4内のインクが電極34の下端よりも低下したとき、2つの電極間に電流が流れず抵抗値が上がる。このように、電極間の抵抗値変化に基づき、リザーブタンク4が「空状態」であるか否かを検知することができる。
なお、インクタンク5内にインクがある限り、バードフィード供給方式に基づきリザーブタンク4内は「満タン状態」とすることができる。従って、電極34によってリザーブタンク4内のインクが「満タン状態」ではないと検知された場合、インクタンク5内のインクが空状態になったと推測できる。即ち、電極34はインクタンク5の「空状態」を検知することもできる。
なお、本実施例では、インク流出口401は、リザーブタンク4側面において最も低い位置に設けている。また、リザーブタンク4と供給チューブ2の間に開閉弁3が設けられている。開閉弁3を設けることにより、後述する「ヘッド内の空気の除去およびヘッド内インクの充填」をスムーズに行うことができる。
なお、本実施例では、後述するインク撹拌機構と同じ駆動源によって開閉弁3が駆動されるが、開閉弁3を別の駆動源で駆動してもよい。また、複数色のインク流路内の開閉弁を同時に駆動されるように構成しても良い。
また、本実施例では、リザーブタンク4内のインクの液面とヘッド1の吐出口面との水頭差H(図2を参照する)によってヘッド1内のインクの負圧が維持されている。なお、本実施例ではこの水頭差Hは約80mmである。
なお、ヘッド1内部に空気が溜まっている場合、強制的にヘッド内の空気を除去する必要がある。ヘッド内の空気の除去方法として、開閉弁3を閉じた状態で、回復ユニット70(図1)によってヘッド1を吸引する。
具体的には、ヘッド1の吐出口面にキャップ(図示しない)を密着させ、回復ユニット70を構成するポンプ(図示しない)を駆動して空気を吸引する。所定時間(本実施例では約25秒)の吸引を行った後、開閉弁3を開放させ、ヘッド内にインクが充填される。即ち、吸引後に開閉弁3を開放させることにより、ヘッド内の負圧によってリザーブタンク4からヘッド1へ所定量のインクが吸い込まれる。これにより、ヘッド内にインクが充填される。なお、ヘッド1内のインクが消費されるに連れ、インクタンク5、リザーブタンク4の順に再びヘッド1へインクが供給される。
(1−2)インクジェット記録装置の制御機構
図3は、第1実施例のインクジェット記録装置の制御機構を示すブロック図である。
図3に示すように、本実施例の記録装置50は、主に記録装置を制御するCPU11、ユーザーが操作するキーや情報を表示する操作パネルを含むユーザーインターフェース12を備えている。また、記録装置50は、制御ソフトウエアを内蔵するROM13、制御ソフトウエアを動作させる際に一時的に使用するRAM14を備えている。更に、記録装置50は、駆動部I/O15、駆動部分16、インク量を検知する検知手段17、インクタンクの着脱を検出するインクタンク装着センサ18を備えている。
なお、本実施例では、検知手段17は、電極34と電極34に繋ぐ電気回路を備え、電極34の電圧値からリザーブタンク4内の液面情報を検知している。また、検知手段17は、インクタンク5内のインク残量を検知する構成を有してもよい。
インクタンク装着センサ18は、インクタンク5に取り付けられたEEPROM20の読み値で着脱状態を判断している。また、インクタンク装着センサ18を用いてEEPROM20の内容(記録情報)の読み書きを行う。つまり、インクを使用する度に、EEPROM20にインクタンク5の残量が記録され、インクタンク5の残量管理が行われている。
(1−3)インクジェット記録装置の初期充填動作
次に、図4および図5を用いて、記録装置50の初期状態からインク充填動作を行う制御について説明する。
図4は、本実施例の初期充填制御のフローチャートを示す。図5(a)〜(d)は、初期充填動作状態を示す概念図である。
図4および図5(a)に示すように、記録装置50の電源を入れた後、インクタンク5を装置本体(リザーブタンク4上)に装着すると、インク供給路6内にインクの充填動作が開始される。
即ち、インクタンク装着センサ18により、インクタンク5が装着されたことを検知すると(S101)、まず開閉弁32を閉る(S102)。
図4(b)に示すように、開閉弁32が閉じた状態で可撓部33を(容積)縮小変形させてインク供給路6内の空気をインクタンク5へ押し出す(流出させる)。なお、可撓部の容積変化量分の空気がインクタンク5へ押し出される。
次に、図4(c)に示すように、さらに可撓部33を(容積)拡大変形させてインクタンク5からインク供給路6へインクを引き込む(流入させる)。なお、可撓部の容積変化量分のインクがインク供給路6に引き込まれる。
このように、可撓部33の容積変化動作を繰り返して複数回行わせる(S103)。そして、実施回数を確認し(S104)、所定回数を実施した場合には、開閉弁32を閉じる(S105)。一方、所定回数未満の場合には、可撓部33の容積変化動作を継続する。なお、容積変化動作の繰り返す回数は、インク供給路6の容積(開閉弁32とインクタンク5までの流路部分の容積)と可撓部33の容積変化の量に基づき予め決定される。
例えば、インク供給路6の容積をV1、可撓部33の容積変化の量をV2、可撓部33の容積変化の回数をN1とした場合、V1=V2×N1となるように、必要最小限の回数N1が決定される。また、回数N1に必要な調整回数(例えば、マージン分の回数)を付加して「所定回数」とすることができる。
図4(d)に示すように、所定回数分の容積変化動作(縮小と拡大)を実施することにより、インク供給路6内にインクが充填されて満たされる。なお、インク供給路6がインクで満たされた状態で開閉弁32を開けると、バートフィード供給方式に基づき、インクタンク5からリザーブタンク4へインクの供給が開始される。
また、インクタンク5からリザーブタンク4へインクの流入により、リザーブタンク4内のインク液面が上昇する。リザーブタンク4内の液面が第2の中実管342の下端に到達したら、回復ユニット70(吸引ポンプ)を用いて吸引を行う。これにより、リザーブタンク4からヘッド1へインクが供給(充填)される。
なお、ヘッド1へインクを供給する際、まず、供給弁3を閉じて、ヘッド1を回復ユニット70で吸引する。これにより、開閉弁3とヘッド1の間の流路(供給チューブ2)内に負圧が発生する。
そして、供給弁3を開放すると、負圧によってリザーブタンク4からインクが吸い出され、開閉弁3からヘッド1までの流路(供給チューブ2)にインクが充填されていく。このような充填動作を回繰り返すことにより、ヘッド1を含みリザーブタンク4からヘッド1に至る流路内にインクが充填される。
なお、インクタンク5からリザーブタンク4へのインク供給とリザーブタンク4からヘッド1へのインク供給を平行に行うことができる。また、インクの供給動作(充填動作)が完了すれば、記録動作を開始することができる。
(1−4)ストップレス記録時のインク(気泡)の移動挙動
図6(a)、(b)を用いて、ストップレス記録動作中のインク(気泡)の移動挙動について説明する。なお、図6(a)、(b)は、第1実施例のストップレス記録時のインク供給路内のインク(気泡)挙動を示す。
前述したように、本実施例の記録装置50では、空気導入路10(第2中空管9)はインクタンク5の底部に接続され、インクタンク5の底部から空気をインクタンク5内に導入している。このような構成において、インクタンク5内にインクが存在する場合、インクタンク5内に気泡が発生しやすい。なお、インクタンク5内にインクが存在しているとき、気泡が液面上に堆積されるため、インク供給路6(第1の中空管8)へ流出することがない。
一方、図6(a)に示すように、インクタンク5内のインクが消費され、リザーブタンク4内のインクを用いて記録(ストップレス記録)を継続する場合、インクタンク5内(底部)の気泡が第1の中空管8を通じてインク供給路6に流入される。なお、インク供給路6内のインクの液面はリザーブタンク4内の液面とほぼ同じである。
また、図6(b)に示すように、リザーブタンク4内のインクが消費されるに連れ、インク供給路6内の液面も下がる。インクタンク5から進入した気泡がインク供給路6内の液面上の空間を占める。
なお、ストップレス記録を続けると、リザーブタンク4内の液面が下がり、電極34(第2の中実管342と第3の中実管343)によってリザーブタンク4が「空状態」を検知したとき、ストップレス記録動作が停止される。
リザーブタンク4内の液面が「空状態」から回復(上昇)するまで、インクを消費する全ての動作(記録動作、クリーニング動作など)が禁止される。従って、リザーブタンク4およびインク供給路6内の液面は、「空状態」のときの液面高さ位置以下に低下することがなく、インク流出口401からヘッド1側へ空気が混入することもない。
2.気泡排出機構
前述したように、インクタンク5が「空状態」において、記録装置50がストップレス記録動作を行った際、インク供給路6にインクタンク5から一部の気泡が流入する場合がある。これに対して、本実施例の記録装置50は、インク供給路6内の気泡を排出する気泡排出機構を備え、インク供給路6内の気泡を除去することができる。
(2−1)気泡排出機構の構成
以下、本実施例の気泡排出機構の構成について説明する。前述したように、本実施例の気泡排出機構は、インク供給路6に設けられた開閉弁32(開閉部)と、可撓部33とを備えている。開閉弁32がリザーブクタンク4と前記可撓部33の間に配置されている。
一方、インク供給路6は、インクタンク5の下方に位置し且つ略鉛直に配置される鉛直流路部分61を備えている。鉛直流路部分61は、第1中空管8を介してインクタンク5の底部と接続されている。なお、可撓部33は、鉛直流路部分61と開閉弁32の間に配置されている。
なお、本実施例では、鉛直流路部分61の内径を5〜15mmとしたが、適宜に変更してもよい。
インク供給路6に鉛直流路部分61を設けることにより、インクタンク5からインク供給路6に流入した気泡が優先的に鉛直流路部分61に溜められる。また、鉛直流路部分内の液面の低下と共に気泡が鉛直方向の下方に徐々に移動する。なお、前述したように、インク供給路6(鉛直流路部分61)内の液面がリザーブタンク4内の液面とほぼ同じであるため、「空状態」のときの液面の高さ位置以下になることがない。
また、本実施例では、可撓部33は、インク供給路6において、重力方向の最下部に設けられている。これにより可撓部33内に気泡の混入がすくない。なお、本実施例では、可撓部33の容積変化量は約0.7〜1mlに設定されている。また、可撓性部材の配置や内部容積などを適宜に変更して実施することも可能である。
(2−2)気泡排出機構の制御
以下、図7および図8(a)〜(d)を用いて、本実施例の気泡排出機構の制御(気泡排出動作)について詳細に説明する。
図7は、ストップレス記録後のインク供給路内の気泡の除去制御のフローチャートである。また、図8(a)〜(d)はストップレス記録後のインク供給路内の気泡の除去動作を示す概念図である。
図7および図8(a)に示すように、交換のため、空状態のインクタンクを取り外し、新しいインクタンク5を装置本体(リザーブタンク4上)に装着するとき、インクタンク装着センサ18により、新しいインクタンク5の装着(交換)を検知する(S201)。
インクタンク5が装着されたことを検知した場合、開閉弁32を閉る(S202)。
また、図8(b)に示すように、開閉弁32が閉じた状態で可撓部33を(容積)縮小変形させてインク供給路6(鉛直流路部分61)内の気泡をインクタンク5へ押し出す(流出させる)。即ち、開閉弁32が閉じた状態であるため、リザーブタンク4側へインクが押し出されず、可撓部33の容積変化量分の気泡(または気泡を含んだインク)がインクタンク5側へ押し出される。また、下方から上方へ向かうインクの流れに押されて、鉛直流路部分61内に留まった気泡が優先的に上方に位置するインクタンク5内へ押し出される。
次に、図8(c)に示すように、さらに可撓部33を(容積)拡大変形させてインクタンク5からインク供給路6へインクを引き込む(流入させる)。なお、鉛直流路部分61の断面積は、流入する気泡の直径よりも大きく設定されているため、気泡によって鉛直流路部分61にメニスカスが形成されることはない。即ち、気泡によって流路が遮蔽されることはない。従って、インクタンク5からインク供給路6へインクが引き込まれる際、流入したインクが鉛直流路部分61に沿って下方へ流れる一方、気泡が鉛直流路部分61に沿って上方へ移動できる。
このように、可撓部33の容積変化動作を繰り返して複数回行わせる(S203)。そして、実施回数を確認し(S204)、所定回数を実施した場合には、開閉弁32を閉じる(S205)。一方、所定回数未満の場合には、可撓部33の容積変化動作を継続する。
なお、容積変化動作の繰り返す回数は、インク供給路6の容積(開閉弁32とインクタンク5までの流路部分の容積)と可撓部33の容積変化の量に基づき予め決定される。
例えば、インク供給路6の鉛直流路部分61の容積をV3、可撓部33の容積変化の量をV2、可撓部33の容積変化の回数をN2とした場合、V3=V2×N2となるように、必要最小限の回数N2が決定される。また、回数N2に必要な調整回数(例えば、マージン分の回数)を付加して「所定回数」とすることができる。
図8(d)に示すように、所定回数分の容積変化動作(縮小と拡大)を実施することにより、インク供給路6内にインクが充填されて満たされる。なお、インク供給路6がインクで満たされた状態で開閉弁32を開けると、バートフィード供給方式に基づき、インクタンク5からリザーブタンク4へインクが供給される。また、インク供給路6内に気泡が存在しないため、この時のインク供給速度を決定する水頭差は、図8(d)に示すH2となる。
このように、本発明の第1実施例では、気泡排出機構は、インク供給路から第2のインクタンクへインクが移動できない状態とした後に、インク供給路と第1のインクタンクの間でインクを移動させる。即ち、インク排出機構は、インク供給路内のインクを第2のインクタンクへ流出させずに第1のインクタンクへ流出させることによって、インク供給路内に存在する気泡を第1のインクタンクへ排出する気泡排出動作を行う。
これにより、インクタンクからインク供給路内に流出した気泡を含んだインクを逆流させることにより、インクに含まれる気泡がインクの逆流と共に再びインクタンクへ流入される。従って、インク供給路に存在する気泡がリザーブタンクへの流入が抑制され、気泡の混入によるリザーブタンク内の検知手段の誤作動問題が軽減される。
特に、本実施例のような「バードフィード供給方式」を採用したインクジェット記録装置では、リザーブタンク内の空気がインクタンクの底部を経由してインクタンク内に導入されるため、インクタンク内において気泡が発生(存在)しやすくなる。従って、ストップレス記録時に気泡または気泡を含んだインクがインクタンクからインク供給路に流入する可能性も増える。このような場合では、本発明の効果が更に顕著になる。
また、前述したように、バードフィード供給方式では、水頭差が供給速度に大きく影響する。特許文献1のような記録装置では、インク供給路6に気泡が混入した場合、水頭差が小さくり、インク供給速度も遅くなる。よって、インク供給速度が記録動作に使用されるインクの消費速度よりも遅くなると、記録動作を中断させてリザーブタンク4のインク量が回復するまで待機する必要があった。また、待機する時間によるダウンタイムの増加も問題になる。これに対して、本実施例の記録装置50では、インク供給流路6内の気泡を確実に除去できるので、気泡による水頭差への影響が無くなり、バードフィード供給方式における「水頭差」を確保でき、必要なインク供給速度を確実に得ることができる。
3.その他
バードフィード供給方式のインク供給量(供給速度)が記録動作に使用されるインク使用量(使用速度)以上である必要がある。本実施例では、インク供給量(供給速度)は、リザーブタンク4内のインク液面(即ち、空気導入路下端面10cの高さ位置)と第2の中空管9の下端面9a(図2を参照する)との「高低差(水頭差)」によって決定される。この高低差は、インク使用量に応じて、適宜に設定することが可能であるが、本実施例では、この高低差を約20mmとして設定している。
また、本実施例では、可撓部の内部容積の最大変化量は、インク供給路6の鉛直流路部分61の容積よりも大きく設定することができる。これにより、より効率的にインク供給路内の気泡をインクタンク側へ排出することができる。
さらに、可撓部の内部容積の最大変形量を、インク流路供給路6(例えば、インクタンク5から開閉弁32の間の流路部分)の容積よりも大きく設定することできる。これにより、より効率的にインク流路内のインク充填(例えば初期充填)が行える。
例えば、1回の可撓部33の縮小変形動作によって、インク供給路6(鉛直流路部分61)内の空気(気泡)をインクタンク5へ押し出せるように設定してもよい。また、1回の可撓部33の拡大変形動作によって、インクタンク5からインクを引込んで、インク供給路6(鉛直流路部分61)を充填できるように設定してもよい。
また、本実施例では、第1の中空管8と第2の中空管9は共に金属針で構成されているが、それぞれをインク供給路6と空気導入路10の一部として形成してもよい。即ち、インク供給路6の一端をインクタンク5の底部に接続し、他端がリザーブタンクの底部に接続してもよい。また、空気導入路10の一端をインクタンク5の底部に接続し、他端をリザーブタンク4の上部に接続してもよい。
また、本実施例では、検知手段17は電極34を用いてリザーブタンク4の残量検知(即ち、「満タン状態」及び「空状態」の検知)を行っているが、電極の他に、別のセンサを採用してもよい。例えば、フロート式や光学式等の他のセンサを採用してもよい。
また、本実施例では、インクタンク5の「空状態」の検知を、リザーブタンク4の「満タン状態」を検知するセンサによって間接的に行っているが、インクタンク5に専用のセンサを設けても良い。
また、本実施例では、リザーブタンク4の空状態の検知を電極34による方式で行っているが、満タン状態の検知のみを電極34で行い、満タン位置を下回ったことを検知した後にヘッド1からの吐出数をカウントするドットカウント方式の検知手段を採用してもよい。
また、本実施例では、ヘッド1へのインク供給を水頭差方式で行っているが、リザーブタンク4とヘッド1間にポンプ(図示しない)を設け、リザーブタンク4からヘッド1側へインクを加圧して送り込むようにしてもよい。
また、本実施例では、開閉部が開閉弁で構成されているが、開閉弁に限らず、開閉可能な構成であればよい。例えば、開閉部を、駆動停止時に流路を遮断可能なポンプで構成されてもよく、開状態と閉状態とに切換可能な可撓部で構成されてもよい。
[第2実施例]
以下、図9を用いて本発明の第2実施例のインクジェット記録装置について説明する。
図9は、本発明の第2実施例に係るインクジェット記録装置のインク流路概念図である。
図9に示すように、本実施例では、気泡排出機構は、インク供給路6に設けられた第1の可撓部33Aと、第2の可撓部33Bとを備える。
第1の可撓性部33Aおよび第2の可撓性部33Bは、第1実施例の可撓部33と同様な構成を有し、直列的にインク供給路6に配置されている。また、第1、第2の可撓部33A、33Bの容積変化量も第1実施例の可撓部33と同様に、0.7〜1mlに設定される。
本実施例の気泡排出機構は、第2の可撓部33Bによってインク供給路6を閉状態とした後に、第1の可撓部33Aの内部容積を変化させて気泡排出動作を行う。これにより、インク供給路6に存在する気泡がリザーブタンク4(第2のインクタンク)への流入が抑制される。故に、リザーブタンク4(第2のインクタンク)内に混入した気泡による検知手段(電極34)の誤作動問題が軽減される。
1 記録ヘッド(ヘッド)
2 供給チューブ(インク流路)
3 開閉弁
4 リザーブタンク(第2のインクタンク)
5 インクタンク(第1のインクタンク)
6 インク供給路
7 大気連通部
8 第1の中空管
9 第2の中空管
10 空気導入路
32 開閉弁、開閉部(気泡排出機構)
33 可撓部(気泡排出機構)
34 電極

Claims (10)

  1. インクを収容する第1のインクタンクと、
    前記第1のインクタンクの下方に配置され、前記第1のインクタンクから供給されるインクを収容する第2のインクタンクと、
    前記第1のインクタンクから前記第2のインクタンクへインクを供給するインク供給路と、を備え、前記インク供給路を通じて前記第1のインクタンク内のインクが前記第2のインクタンクへ移動されて供給されるインク供給装置において、
    前記インク供給路から前記第2のインクタンクへインクが移動できない状態にした後に、前記インク供給路と前記第1のインクタンクの間でインクを移動させ、前記インク供給路内のインクを前記第2のインクタンクへ流出させずに前記第1のインクタンクへ流出させることによって前記インク供給路内に存在する気泡を前記第1のインクタンクへ排出する気泡排出動作を行う気泡排出機構を備える
    ことを特徴とするインク供給装置。
  2. 前記気泡排出機構は、
    前記インク供給路に設けられ、可撓性を有し内部容積が変化可能な可撓部と、
    前記可撓部と前記第2のインクタンクとの間に設けられ、開状態と閉状態とに切り替ることによって前記インク供給路を開閉可能な開閉部と、を備え、
    前記開閉部を閉状態とした後に、前記可撓部の内部容積を変化させて前記気泡排出動作を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のインク供給装置。
  3. 前記インク供給路は、前記第1のインクタンクの底部に接続され且つ略鉛直方向に配置された鉛直流路部分を備え、
    前記可撓部は、前記鉛直流路部分と前記開閉部の間に配置されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のインク供給装置。
  4. 前記可撓部の内部容積の最大変化量は、前記鉛直流路部分の容積よりも大きい
    ことを特徴とする請求項3に記載のインク供給装置。
  5. 前記可撓部は、重力方向において前記インク供給路の最下部に設けられている
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のインク供給装置。
  6. 前記第1のインクタンクは前記第2のインクタンクに対して着脱可能であり、
    前記第1のインクタンクの着脱状態を検知する着脱検知手段が備えられ、
    前記着脱検知手段によって、前記第2のインクタンクに前記第1のインクタンクが装着されたことを検知したとき、前記気泡排出機構が前記泡排出動作を行う
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のインク供給装置。
  7. 前記第2のインクタンクには、前記第2のインクタンク内のインク量を検知するインク量検知手段が備えられている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のインク供給装置。
  8. 前記第2のインクタンクは、大気と連通する大気連通部と、
    前記第2のインクタンクから前記第1のインクタンクへ空気を導入する空気導入路と、を備える
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のインク供給装置。
  9. 前記インク供給路の一端が前記第1のインクタンクの底部に接続され、他端が前記第2のインクタンクの底部に接続され、
    前記空気導入路の一端が前記第1のインクタンクの底部に接続され、他端が前記第2のインクタンクの上部に接続されている
    ことを特徴とする請求項8に記載のインク供給装置。
  10. インクを収容する第1のインクタンクと、
    前記第1のインクタンクの下方に配置され、前記第1のインクタンクから供給されるインクを収容する第2のインクタンクと、
    前記第2のインクタンクから供給されるインクを用いて記録動作を行う記録ヘッドと、
    前記第1のインクタンクから前記第2のインクタンクへインクを供給するインク供給路と、を備え、前記インク供給路を通じて前記第1のインクタンク内のインクが前記第2のインクタンクへ移動されて供給されるインクジェット記録装置において、
    前記インク供給路から前記第2のインクタンクへインクが移動できない状態にした後に、前記インク供給路と前記第1のインクタンクの間でインクを移動させ、前記インク供給路内のインクを前記第2のインクタンクへ流出させずに前記第1のインクタンクへ流出させることによって前記インク供給路内に存在する気泡を前記第1のインクタンクへ排出する気泡排出動作を行う気泡排出機構を備える
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
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