JP2016110810A - 電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子装置の内部への液体の浸入を防止する。【解決手段】エアバッグECU10は、電子部品41が実装された基板4と、基板4に固定されて正面側(−Y側)において相手コネクタと接続するコネクタ3とを備えている。また、エアバッグECU10は、基板4を覆い正面側(−Y側)に開口した開口部を有するケース1を備え、ケース1の上面11は開口部の近傍においてコネクタ3の上面と近接する。コネクタ3の上面は、正面側(−Y側)に直交しつつ略水平方向に延びる防滴溝35を備え、ケース1の上面11は、防滴溝35と略同一方向に延びて防滴溝35と嵌合する板状の防滴リブ15を備えている。防滴リブ15は、ケース1の上面11とコネクタ3の上面との相互間に浸入した液体を堰き止め、防滴リブ15と防滴溝35の壁面との間隙が、防滴リブ15が堰き止めた液体を流すための第1通路61として機能する。【選択図】図6

Description

本発明は、電子装置における防滴の技術に関する。
自動車などの車両においては、ECU(Electronic Control Unit)と呼ばれる電子装置が搭載されている。このような電子装置として、例えば、エアバッグシステムに用いられるエアバッグECUが知られている。エアバッグECUは、車両の加速度が所定の閾値を超える場合などに、点火装置に電流を流してエアバッグを膨らませる機能を有している(例えば、特許文献1参照。)。
このようなエアバッグECUは、車両の衝突時においても故障せずに動作する必要があるため、一般に、車両のおよそ中央部となる車室内の前席近傍に配置される。このため、車両の乗員が飲料物等をこぼした場合、あるいは、車室用のエアコンから水が滴下した場合などにおいて、液体がエアバッグECUに接触する場面が生じ得る。そして、このような液体がエアバッグECUの内部に浸入した場合には、エアバッグECUに不具合が生じるおそれがある。
このため、図10に示すように、液体の浸入を防止するための防滴シート93を備えたエアバッグECU9が従来より知られている。防滴シート93は、例えば、塩化ビニルなどの弾力性のある非透水性の素材のシートであり、ケース91とコネクタ92との境界近傍を覆うように配置される。これにより、防滴シート93は、ケース91とコネクタ92との間の隙間から、エアバッグECU9の内部に液体が浸入することを防止する。
特開2010−132202号公報
図10に示す従来のエアバッグECU9のように防滴シート93を設けた場合においては、必要な部品点数が多くなるため、エアバッグECU9のコストが上昇する。また、防滴シート93の形状が変化しないように、防滴シート93に配慮してエアバッグECU9を搬送する必要がある。
このようなことから、防滴シート93等の防滴用の追加部品を必要とすることなく、電子装置の内部への液体の浸入を防止できる技術が求められていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、電子装置の内部への液体の浸入を防止する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、電子装置であって、電子部品が実装された基板と、前記基板に固定され、特定方向において相手コネクタと接続するコネクタと、前記基板を覆い、前記特定方向に開口した開口部を有するケースと、を備え、前記ケースの上面は、前記開口部の近傍において前記コネクタの上面と近接し、前記ケースの上面及び前記コネクタの上面の一方が、前記特定方向に直交しつつ略水平方向に延びる溝、を備え、前記ケースの上面及び前記コネクタの上面の他方が、前記溝と略同一方向に延びて前記溝と嵌合する板状の第1リブ、を備え、前記第1リブが、前記ケースの上面と前記コネクタの上面との相互間に浸入した液体を堰き止め、前記第1リブと前記溝の壁面との間隙が、前記第1リブが堰き止めた前記液体を流すための第1通路として機能する。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の電子装置において、前記第1通路から前記電子装置の下部に前記液体を導く第2通路、をさらに備えている。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の電子装置において、前記ケースと前記コネクタの側面との間隙が、前記第2通路として機能する。
また、請求項4の発明は、請求項2または3に記載の電子装置において、前記コネクタの下面から下方に突出し、一部が前記第2通路の下端に近接する板状の第2リブ、をさらに備えている。
また、請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の電子装置において、前記第1通路の断面積は、4平方ミリメートルより大きい。
請求項1ないし5の発明によれば、第1リブによって液体を堰き止めて第1通路に液体を流すことができるため、電子装置の内部への液体の浸入を防止できる。
また、特に請求項2の発明によれば、第2通路を介して電子装置の下部に液体を導いて排出できる。
また、特に請求項3の発明によれば、第2通路を容易に形成できる。
また、特に請求項4の発明によれば、第2リブから液体を滴下させることができ、電子装置の下部からの液体の浸入を防止できる。
また、特に請求項5の発明によれば、第1通路の断面積が4平方ミリメートルより大きいため、液体を十分に排出できる。
図1は、エアバッグECUの外観を示す斜視図である。 図2は、エアバッグECUの分解斜視図である。 図3は、ケースを上側からみた斜視図である。 図4は、ケースを下側からみた斜視図である。 図5は、本体部を示す斜視図である。 図6は、エアバッグECUの左側からみた側面図である。 図7は、エアバッグECUの上側からみた上面図である。 図8は、エアバッグECUを下側からみた斜視図である。 図9は、液体が流れる経路を示す図である。 図10は、従来のエアバッグECUを示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
<1.電子装置の概要>
図1は、本実施の形態に係る電子装置であるエアバッグECU10の外観を示す斜視図である。エアバッグECU10は、車両に搭載される電子制御装置であり、車両の衝突時にエアバッグを膨らませて乗員への衝撃を緩和するエアバッグシステムに用いられる。エアバッグECU10は、車両が受けた衝撃の程度を示す加速度が所定の閾値を超える場合などに、エアバッグECU10の外部の点火装置(スクイブ)に電流を流してエアバッグを膨らませる。エアバッグECU10は、車両の衝突時においても故障せずに動作するように、例えば、車両のおよそ中央部となる車室内の前席近傍に配置される。
エアバッグECU10は、外部の点火装置等と電気的に接続するためのコネクタ3を備えている。コネクタ3は、例えば、プラスチック等の樹脂製の部材である。コネクタ3は、エアバッグECU10の特定方向に向けられ、該特定方向において接続相手となるコネクタ(以下、「相手コネクタ」という。)と接続する。
本実施の形態においては、説明の便宜上、コネクタ3が相手コネクタと接続する特定方向を、エアバッグECU10の正面側とする。このエアバッグECU10の正面側は、車両の進行方向と一致していてもよく、一致していなくてもよい。
また、以下の説明においては、図中に示す三次元直交座標系(XYZ)を用いて、適宜、方向を示すこととする。この直交座標系は、エアバッグECU10に対して相対的に固定される。X軸方向は左右方向、Y軸方向は前後方向、Z軸方向は上下方向に相当する。−Y側は正面側、+Y側は背面側となる。また、説明の便宜上、+X側は右側、−X側は左側とする。また、+Z側は上側、−Z側は下側となる。
図2は、エアバッグECU10の分解斜視図である。図2に示すように、エアバッグECU10は、ケース1と、本体部2と、フタ5とを備えている。エアバッグECU10は、これらケース1、本体部2、及び、フタ5を上下方向(Z軸方向)に重ね、ネジなどの締結具によって固定することで製造される。
本体部2は、上述したコネクタ3とともに、基板4を備えている。基板4には、エアバッグECU10の機能に必要となる制御回路、Gセンサ及びコンデンサ等の各種の電子部品41が実装されている。コネクタ3は、この基板4の正面側(−Y側)に固定される。
ケース1は、アルミニウム等の金属製の部材である。ケース1は、下面が開口した略直方体の形状を有しており、基板4の上側(+Z側)を覆うように配置される。また、ケース1は、正面側(−Y側)に開口した開口部19を有している。コネクタ3は、このケース1の正面側(−Y側)の開口部19を塞ぐように配置される。
また、フタ5は、アルミニウム等の金属製の部材である。フタ5は、容器状の形状を有しており、基板4の下側(−Z側)を覆うように配置される。したがって、基板4は、ケース1、コネクタ3及びフタ5によって形成される、エアバッグECU9の内部の空間に収容されて保護される。
図1及び図2に示すように、エアバッグECU10は、防滴シート93(図10参照。)やパッキン等の防滴(液体の浸入の防止)用の追加部品は備えていない。エアバッグECU10は、このような防滴用の追加部品が無くても、ケース1とコネクタ3とを組み合わせた構造によりエアバッグECU9の内部への液体の浸入を防止する。以下、このようなエアバッグECU10の主に防滴に係る構成について説明する。
<2.ケース>
まず、ケース1について説明する。図3及び図4は、ケース1を示す斜視図である。図3はケース1の上側からみた斜視図であり、図4はケース1の下側からみた斜視図である。
前述のようにケース1は、略直方体の形状を有している。ケース1は、直方体の下側(−Z側)の4つの頂点のうちの3つの頂点に相当する位置に、ブラケット部18を備えている。各ブラケット部18は、ネジなどの締結具を挿入する取付穴18aを備えている。これらのブラケット部18がそれぞれ締結具によって車両の車体と固定されることで、エアバッグECU10は車両に対して固定される。
エアバッグECU10が車両に対して固定されると、エアバッグECU10の左右方向(X軸方向)及び前後方向(Y軸方向)は、略水平方向に沿う。もちろん、車両自体が水平方向に対して傾いている場合は、エアバッグECU10の各方向は車両の傾きに応じて変化する。以下では、エアバッグECU10の左右方向(X軸方向)及び前後方向(Y軸方向)が、略水平方向に沿っているものとして説明する。
前述のようにケース1は、正面側(−Y側)に開口した開口部19を有している。ケース1は、この開口部19の近傍において、ケース1の上面11の内側から下方に突出した板状の防滴リブ15を備えている。防滴リブ15の略長方形状の主面は、略上下方向に沿っている。
また、防滴リブ15は、その長手方向が左右方向(X軸方向)に沿うように延びている。すなわち、防滴リブ15は、正面側(−Y側)に対して直交しつつ略水平方向に延びている。そして、防滴リブ15の両端部は、ケース1の左右方向(X軸方向)の両側面12の内側に接続されている。
また、図4に示すように、ケース1の左右方向(X軸方向)の両側面12の内側には、防滴リブ15の背面側(+Y側)に隣接して、コネクタ3と係合するための係合部13が設けられている。
<3.コネクタ>
次に、コネクタ3について説明する。図5は、コネクタ3及び基板4を含む本体部2を示す斜視図である。
図5に示すように、コネクタ3は、板状の係合リブ33と、この係合リブ33の背面方向(+Y側)に2つの固定部34とを備えている。係合リブ33の主面は、略上下方向(Z軸方向)、及び、略左右方向(X軸方向)に沿っている。また、固定部34は、基板4に固定される。これにより、コネクタ3は、基板4の正面側(−Y側)に物理的に固定される。
また、コネクタ3は、係合リブ33の正面側(−Y側)にソケット31を備えている。このソケット31に、正面側(−Y側)から相手コネクタを挿入することができる。ソケット31の内部には端子ピン39の一端が配置される。ソケット31に相手コネクタを挿入すると、これらの端子ピン39と相手コネクタの端子とが電気的に接続される。また、端子ピン39の他端は、基板4に設けられる回路と電気的に接続される。
また、ソケット31の上側(+Z側)には、カバー部32が設けられている。カバー部32は、ソケット31の上部から上方(+Z側)に突出し、さらに、正面側(−Y側)に屈曲した断面L字状の形状を有している。カバー部32の長方形状の上面は、略水平方向に沿い、かつ、左右方向(X軸方向)に延びている。このカバー部32の上面は、ケース1の上面11の内側に近接して配置される。
また、コネクタ3の上面におけるカバー部32と係合リブ33との相互間には、防滴溝35が形成される。防滴溝35は、左右方向(X軸方向)に沿うように延びている。すなわち、防滴溝35は、正面側(−Y側)に対して直交しつつ略水平方向に延びている。したがって、ケース1の防滴リブ15と、コネクタ3の防滴溝35とは略同一方向に延びることになる。
<4.ケース及びコネクタの組み合わせ>
次に、これらのケース1とコネクタ3とを組み合わせた構造について説明する。図6は、エアバッグECU10の左側(−X側)からみた側面図である。図6においては、ケース1とコネクタ3との関係が分かるように、ケース1の左側の側面12を透過して示している。また、図7は、エアバッグECU10の上側(+Z側)からみた上面図である。図7においても、ケース1とコネクタ3との関係が分かるように、ケース1の上面11を透過して示している。
ケース1とコネクタ3とを組み合わると、図7に示すように、コネクタ3の係合リブ33の左右方向(X軸方向)の両端部が、ケース1の両側面の係合部13とそれぞれ係合する。これにより、ケース1に対するコネクタ3の位置が規定される。
また、図6に示すように、ケース1の上面11は、開口部19の近傍においてコネクタ3の上面(主にカバー部32の上面)と近接する。そして、ケース1の防滴リブ15は、コネクタ3の防滴溝35と嵌合する。
防滴リブ15の前後方向(Y軸方向)の幅は、防滴溝35の前後方向(Y軸方向)の幅よりも小さい。このため、防滴リブ15と防滴溝35とは緩く嵌合し、防滴リブ15と防滴溝35の正面側(−Y側)の壁面との間には間隙61が形成される。この間隙61は、略左右方向(X軸方向)に液体を流すための通路である第1通路61として機能する。
また、図7に示すように、防滴溝35の左右方向(X軸方向)の両端部の近傍においては、コネクタ3の側面とケース1との間に間隙62が形成される。この間隙62は、略上下方向(Z軸方向)に液体を流すための通路である第2通路62として機能する。第2通路62は、エアバッグECU10左右方向(X軸方向)の両端部にそれぞれ形成される。これら2つの第2通路62は、第1通路61の左右方向(X軸方向)の両端部と繋がっている。
また、図6に示すように、コネクタ3の下部には、コネクタ3の下面から下方に突出して板状の排水リブ36が形成される(図5も併せて参照。)。
図8は、エアバッグECU10を下側(−Z側)からみた斜視図である。図8に示すように、排水リブ36の略長方形状の主面は、略上下方向に沿っている。排水リブ36は、その長手方向が左右方向(X軸方向)に沿うように延びている。すなわち、排水リブ36は、正面側(−Y側)に対して直交しつつ略水平方向に延びている。そして、排水リブ36の両端部は2つの第2通路62の下端にそれぞれ近接して配置される。
<5.液体の流れ>
このような防滴リブ15、第1通路61、第2通路62及び排水リブ36により、エアバッグECU9の内部へ浸入しようとする液体は、エアバッグECU10の外部に排出される。図9は、エアバッグECU9の内部へ浸入しようとする液体が流れる経路を示す図である。
液体は、まず、矢印AR1に示すように、ケース1の上面11とコネクタ3の上面(カバー部32の上面)との間の僅かな隙間から、エアバッグECU9の内部へ向けて浸入する。
次に、矢印AR2に示すように、ケース1の上面11とコネクタ3の上面との相互間に浸入した液体は、防滴リブ15によって堰き止められる。防滴リブ15が堰き止めた液体は、第1通路61に流入し、該第1通路61を左右方向(X軸方向)の両側に向けて略水平方向に流れる。
これにより、液体は、矢印AR3に示すように、エアバッグECU10左右方向(X軸方向)の両端部にある第2通路62に流れ込む。第2通路62に流入した液体は、第2通路62を下側(−Z側)に向けて略上下方向(Z軸方向)に流れる。第2通路62は、液体を第1通路61からエアバッグECU10の下部に導くことになる。
第2通路62を介してエアバッグECU10の下部に到達した液体は、矢印AR4に示すように、第2通路62の下端に一部が近接する排水リブ36に移動する。そして、液体は、排水リブ36の下端に集まり、排水リブ36の下端からエアバッグECU10の下方に滴下する。これにより、液体がエアバッグECU10の外部に排出されることになる。
このようにエアバッグECU10の下部に到達した液体は排水リブ36に移動するため、液体がコネクタ3の下面を伝わって移動することはない。このため、エアバッグECU10の下部におけるコネクタ3とフタ5との間の僅かな隙間から、エアバッグECU10の内部に液体が浸入することを防止できる。
液体の排水経路となる第1通路61及び第2通路62の断面積は、排水可能な液体の量を規定する。これらの断面積は、ケース1の上面11とコネクタ3の上面との相互間から浸入する液体の量よりも、排水可能な液体の量が大きくなるように定められる。具体的には、第1通路61及び第2通路62の断面積は、4平方ミリメートルより大きいことが望ましい。
液体は、約8.0mmの左右方向(X軸方向)の幅を持ち、上下方向(Z軸方向)において約0.5mmの隙間(ケース1の上面11とコネクタ3の上面との相互間)から浸入することが想定される。このため、液体の流速をV(mm/秒)とし、個体差等を考慮した安全率を2.0とすると、単位時間あたりに浸入する液体の量Q1(mm/秒)は、次の式(1)で表される。
Q1=8.0×0.5×V×2.0 …(1)
一方、第1通路61及び第2通路62の断面積をA(mm)とすると、エアバッグECU10には左右に2つの排水経路が存在するため、単位時間あたりに排水可能な液体の量Q2(mm/秒)は、次の式(2)で表される。
Q2=A×V×2 …(2)
そして、次の式(3)に示すように、排水可能な液体の量Q2は、浸入する液体の量Q1よりも大きくする必要がある。
Q2>Q1 …(3)
したがって、式(1)〜(3)に基づき、第1通路61及び第2通路62の断面積Aを4(mm)より大きくすれば、浸入する液体を十分に排出することができる。
以上説明したように、本実施の形態のエアバッグECU10は、電子部品41が実装された基板4と、基板4に固定されて正面側(−Y側)において相手コネクタと接続するコネクタ3とを備えている。また、エアバッグECU10は、基板4を覆い正面側(−Y側)に開口した開口部19を有するケース1を備え、ケース1の上面11は開口部19の近傍においてコネクタ3の上面と近接する。コネクタ3の上面は、正面側(−Y側)に直交しつつ略水平方向に延びる防滴溝35を備え、ケース1の上面11は、防滴溝35と略同一方向に延びて防滴溝35と嵌合する板状の防滴リブ15を備えている。防滴リブ15は、ケース1の上面11とコネクタ3の上面との相互間に浸入した液体を堰き止め、防滴リブ15と防滴溝35の壁面との間隙が、防滴リブ15が堰き止めた液体を流すための第1通路61として機能する。
このように、防滴リブ15によって液体を堰き止めて第1通路61に液体を流すことができるため、防滴用の追加部品を必要とすること無く、エアバッグECU10の内部への液体の浸入を防止することができる。
また、エアバッグECU10は、第1通路61からエアバッグECU10の下部に液体を導く第2通路62を備えている。したがって、第2通路62を介してエアバッグECU10の下部に液体を導いて排出できる。
また、ケース1とコネクタ3の側面との間隙が第2通路62として機能するため、第2通路62を容易に形成できる。
また、エアバッグECU10は、コネクタ3の下面から下方に突出し、一部が第2通路62の下端に近接する板状の排水リブ36をさらに備えている。このため、排水リブ36から液体を滴下させることができ、エアバッグECU10の下部からの液体の浸入を防止できる。
<6.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では、このような変形例について説明する。上記実施の形態及び以下で説明する形態を含む全ての形態は、適宜に組み合わせ可能である。
上記実施の形態では、コネクタ3の上面が防滴溝35を備え、ケース1の上面11が防滴溝35と嵌合する防滴リブ15を備えていた。これに対して、ケース1の上面11が防滴溝を備え、コネクタ3の上面が防滴溝と嵌合する防滴リブを備えるようにしてもよい。この場合は、コネクタ3の上面から上方に突出するように防滴リブが設けられる。
また、コネクタ3のカバー部32の上面に、適宜に、開口を設けてもよい。これによれば、ケース1の上面11とコネクタ3の上面との相互間に浸入した液体を、この開口から下側(−Z側)に流すことができる。
また、上記実施の形態では、電子装置はエアバッグECU10であるとして説明を行ったが、他の電子装置においても上記実施の形態で説明した技術を適用してよい。特に、VSC(Vehicle Stability Control)ECUなどの車両の車室内の前席近傍に配置される電子装置において、上記実施の形態で説明した技術を好適に適用可能である。
1 ケース
2 本体部
3 コネクタ
4 基板
10 エアバッグECU
15 防滴リブ
35 防滴溝
36 排水リブ
61 第1通路
62 第2通路

Claims (5)

  1. 電子装置であって、
    電子部品が実装された基板と、
    前記基板に固定され、特定方向において相手コネクタと接続するコネクタと、
    前記基板を覆い、前記特定方向に開口した開口部を有するケースと、
    を備え、
    前記ケースの上面は、前記開口部の近傍において前記コネクタの上面と近接し、
    前記ケースの上面及び前記コネクタの上面の一方が、
    前記特定方向に直交しつつ略水平方向に延びる溝、
    を備え、
    前記ケースの上面及び前記コネクタの上面の他方が、
    前記溝と略同一方向に延びて前記溝と嵌合する板状の第1リブ、
    を備え、
    前記第1リブが、前記ケースの上面と前記コネクタの上面との相互間に浸入した液体を堰き止め、
    前記第1リブと前記溝の壁面との間隙が、前記第1リブが堰き止めた前記液体を流すための第1通路として機能することを特徴とする電子装置。
  2. 請求項1に記載の電子装置において、
    前記第1通路から前記電子装置の下部に前記液体を導く第2通路、
    をさらに備えることを特徴とする電子装置。
  3. 請求項2に記載の電子装置において、
    前記ケースと前記コネクタの側面との間隙が、前記第2通路として機能することを特徴とする電子装置。
  4. 請求項2または3に記載の電子装置において、
    前記コネクタの下面から下方に突出し、一部が前記第2通路の下端に近接する板状の第2リブ、
    をさらに備えることを特徴とする電子装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の電子装置において、
    前記第1通路の断面積は、4平方ミリメートルより大きいことを特徴とする電子装置。
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