JP2016110057A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1(a)は、実施例1の画像形成装置100の構成の概要を示す図である。給紙カセット101に積載された記録材である記録紙Pは、ピックアップローラ102、給紙ローラ103、レジストレーションローラ104を介して、所定のタイミングでプロセスカートリッジ105へ搬送される。プロセスカートリッジ105は、帯電手段である帯電器106、現像手段である現像器107、クリーニング手段であるクリーニング装置108、及び感光ドラム109で一体的に構成されている。露光手段であるスキャナ111から出射されるレーザ光により、公知である電子写真プロセスの一連の処理が行われ、感光ドラム109上に未定着のトナー像が形成される。転写手段である転写ローラ110により、感光ドラム109上の未定着のトナー像が記録紙Pに転写されると、記録紙Pは定着手段である定着装置115において加熱加圧処理され、未定着のトナー像が記録紙Pに定着される。その後、記録材Pは、中間排紙ローラ116、排紙ローラ117を介して画像形成装置100の本体外に排出され、一連の画像形成動作(以下、プリント動作ともいう)を終える。
図1(b)は、本実施例のファンを駆動するファンモータ121の回転数変更手段である回転数変更部210の構成を示す図である。ファンモータ121の回転数変更部210は、電源装置120で生成される24Vの直流電圧を駆動源としている。回転数変更部210は、コントローラ119内のCPU201とダーリントン接続されたトランジスタ203、206、抵抗202、204、205で構成されている。回転数変更部210のCPU201は、電源装置120からファンモータ121への24Vの直流電圧の供給を接続したり切断したりする動作であるスイッチング動作を行う。ここで、CPU201は、ROM201aに記憶された各種プログラムにしたがって、RAM201bを作業領域として使用しながら画像形成装置100の各種制御を行う。
図2(a)は、本実施例のファンモータ121の入力電圧と駆動周波数の関係を示すグラフである。図2(a)の横軸はファンモータ121の駆動周波数が26kHzの場合のファンモータ121の駆動信号のオンデューティ(%)を示し、縦軸はファンモータ121の入力電圧(V)を示す。図2(a)に示すように、ファンモータ121の駆動信号のオンデューティ(0〜100%)に応じて、ファンモータ121の入力電圧が対数関数的に変化している(0〜24V)ことがわかる。尚、ファンモータ121の駆動信号のオンデューティが100%のとき、ファンモータ121の入力電圧は24Vである。図2(a)に示すように、CPU201は、ファンモータ121の入力電圧をstep1からstep10の10段階で、8Vから24Vまで変化させた場合の例を示している。本実施例では、例えば、ファンモータ121の入力電圧を、8Vから24Vまで9等分((24−8)/(10−1))(約1.8V毎)するように設定されている。
図2(b)は、本実施例のファンモータ121の入力電圧、回転数、動作音の関係を示すグラフである。横軸はファンモータ121の入力電圧(V)、左縦軸はファンモータ121の回転数(rpm(回毎分))、右縦軸はファンモータ121の動作音(B(ベル))を示す。また、step1からstep10は、図2(a)で説明したステップ数である。ステップ数は、ファンモータ121の回転数を1200rpmから3000rpmまで200rpm毎に変化させたときに、動作音が0.15B毎にリニアに変化するように設定されたものを示している。ここで、本実施例では、ファンモータ121は3000rpmまでの回転数で安定して駆動されるものとする。以下では、ファンモータ121の回転数をステップ数で表現する。
図3は、本実施例のファンモータ121の回転数のタイムチャートと電源装置120のFET220の温度の関係を示す。図3は、後述する本実施例のファンモータ121の制御処理における実施の形態の一つである。FET220の温度は、ファンモータ121の回転数のタイムチャート時の一例である。図3(a)は、左縦軸にファンモータ121の回転数(rpm)、右縦軸にファンモータ121の入力電圧(V)を、図3(b)は縦軸にFET220の温度(℃)をそれぞれ示し、横軸にいずれも時間(sec(秒))を示す。
図4は、本実施例のFET220の温度カウンタのタイムチャートと電源装置120のFET220の温度の関係を示す図である。図4(a)は縦軸に温度カウンタ、図4(b)は縦軸にFET220の温度(℃)を示し、横軸にいずれも時間(sec)を示す。CPU201は、FET220の温度カウンタを有しており、予め測定されたFET220の温度と温度カウンタ値とを変換するテーブルを有している。CPU201は、温度カウンタ値と上述したテーブルとを参照することにより、FET220の温度を予測し、予測したFET220の温度に基づきファンモータ121の回転数を制御する。尚、FET220の温度と温度カウンタ値(言い換えれば時間の経過)とを関連付けた情報であるテーブルは、ROM201aに記憶されているものとする。ここでは、温度カウンタ値をNとする。CPU201は、前回のジョブが終了し、プリント状態からスタンバイ状態へ移行したときに温度カウンタ値Nのカウントを開始し、Nを1sec毎に1カウント上昇させる。CPU201は、FET220の温度を判断したいときに画像形成装置100が動作している状態における温度カウンタ値Nと、ファンモータ121の回転数であるステップ数から、FET220の温度を判断する。尚、温度カウンタ値Nは、1sec毎にカウントされるため、プリント状態からスタンバイ状態へ移行したときからの経過時間を示すものでもある。
図5は、本実施例のファンモータ121の回転数の制御処理を示すフローチャートである。以下、図5、図7、図8の処理はCPU201によって制御、判断される。また、ファンモータ121の回転数は、プリント開始時をstepX、プリント動作中をstepY、冷却動作時をstepUとする。本実施例のファンモータ121の回転数の制御処理では、前回のジョブが終了した後の冷却動作が十分に行われず、FET220の温度がスタンバイ時の初期温度40℃に戻らない場合には、ファンモータ121の回転数を次のように制御する。即ち、次のジョブが開始される際のファンモータ121の回転数をstep2以上に上げる。
stepX=step(U−Z)
U=4、5、6、・・・、10
0≦N<30 : Z=0
30≦N<45 : Z=U−3
45≦N<60 : Z=U−2
このように、CPU201は、温度カウンタ値Nが小さいほど、即ち、前のジョブが終了してからの経過時間が短いほど、プリント開始時のファンモータ121の回転数stepXを大きくし、ファンモータ121の冷却による効果を大きくさせる。
stepY=step(1+P)
P=0、1、2、・・・、9
0≦N<30 : P=0
30≦N<40 : P=1
40≦N<50 : P=2
50≦N<60 : P=3
60≦N<70 : P=4
70≦N<80 : P=5
80≦N<90 : P=6
90≦N<100: P=7
100≦N<110: P=8
110≦N : P=9
stepY=step(X+P)
P=0、1、2、・・・、8
X+P≦10の場合
0≦N<10 : P=0
10≦N<20 : P=1
20≦N<30 : P=2
30≦N<40 : P=3
40≦N<50 : P=4
50≦N<60 : P=5
60≦N<70 : P=6
70≦N<80 : P=7
80≦N<90 : P=8
X+P>10の場合、又は、N≧90の場合は、
stepY=step10
図6は、本実施例のファンモータ121の回転数のタイムチャートと電源装置120のFET220の温度の関係を示す。図6は、後述する本実施例のファンモータ121の制御処理における実施の形態の一つである。FET220の温度は、ファンモータ121の回転数のタイムチャート時の一例である。図6(a)は、左縦軸にファンモータ121の回転数(rpm)、右縦軸にファンモータ121の入力電圧(V)を、図6(b)は縦軸にFET220の温度(℃)をそれぞれ示し、横軸にいずれも時間(sec(秒))を示す。
図7は、本実施例のファンモータ121の回転数の制御処理を示すフローチャートである。本実施例は、図5で説明したファンモータ121の回転数の制御処理に対して、S201からS203、S204からS206の処理が異なる。そのため、図5と同一の処理には同一のステップ番号を付け、説明を省略する。
0≦N<30 : Q=4
30≦N<45 : Q=6
45≦N<60 : Q=8
stepY=step(1+P)
P=0、1、2、・・・、9
0≦N<30 : P=0
30≦N<40 : P=1
40≦N<50 : P=2
50≦N<60 : P=3
60≦N<70 : P=4
70≦N<80 : P=5
80≦N<90 : P=6
90≦N<100 : P=7
100≦N<110 : P=8
110≦N : P=9
として、S109の処理に戻る。このとき、上述した温度カウンタ値Nの値に応じて、P=0〜9のいずれかが選択され、これによりstepYの値が決定する。
stepY=step(X+P)
P=0、1、2、・・9
0≦N<Q : P=0
Q≦N<2Q : P=1
2Q≦N<3Q : P=2
3Q≦N<4Q : P=3
4Q≦N<5Q : P=4
5Q≦N<6Q : P=5
6Q≦N<7Q : P=6
7Q≦N<8Q : P=7
8Q≦N<9Q : P=8
9Q≦N : P=9
として、S109の処理に戻る。このとき、上述した温度カウンタ値Nの値に応じて、P=0〜9のいずれかが選択され、これによりstepYの値が決定する。S206では、S205に対して、制御開始時のFET220の温度が高いと判断されているため、短いファンモータ121の回転数の保持時間(T_st=Q)で段階的にstep数を変更している。ここで、S205又はS206の処理の後に、ファンモータ121の回転数は、プリント終了とならない限りカウンタNがQ増加する毎にstep10まで上昇していくことになる。
0≦N<30 :stepV=stepY
30≦N :stepV=step1
尚、stepYは、プリント終了時のファンモータ121の回転数を示す。ここで、CPU201は、FET220の温度を実施例1、2と同じく、予め測定されたFET220の温度と温度カウンタ値とを変換するテーブルにより判断する。CPU201は、温度カウンタ値NがN≧30の場合には、FET220はスタンバイ時の初期温度である40℃に冷却されたと判断する。S305でCPU201は、スタンバイ状態への移行を指示するスタンバイ開始のコマンド有無を監視することにより、スタンバイ状態に移行するかどうかを判断する。S305でCPU201は、スタンバイ開始の指示が確認された、即ちスタンバイ状態への移行を開始すると判断した場合にはS102の処理に戻る。一方、S305でCPU201は、スタンバイ開始の指示がないと判断した場合にはS304の処理に戻る。
201 CPU
220 FET
Claims (15)
- 記録材に画像を形成する画像形成装置であって、被冷却部を冷却するための冷却手段と、前記被冷却部の温度を予測し、予測した前記被冷却部の温度に基づき前記冷却手段の回転数を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、画像形成動作を開始する際の前記冷却手段の回転数を、前記画像形成動作を開始する際の前記被冷却部の予測される温度に基づき決定することを特徴とする画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記画像形成動作を開始する際の前記被冷却部の予測される温度を、前記画像形成動作が開始される前の前記冷却手段による冷却動作が開始されてからの経過時間に基づいて予測することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記画像形成動作を開始する際の前記被冷却部の予測される温度を、前記画像形成動作が開始される前の前記被冷却部の動作停止時間に基づいて予測することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記画像形成動作が開始される前の冷却動作が開始されてから所定の時間が経過していた場合には、前記画像形成動作を開始する際の前記冷却手段の回転数を第一の回転数に設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 記録材に画像を形成する画像形成装置であって、被冷却部を冷却するための冷却手段と、前記被冷却部の温度を予測し、予測した前記被冷却部の温度に基づき前記冷却手段の回転数を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、画像形成動作の期間における前記冷却手段の回転数を更新する周期を、前記画像形成動作を開始する際の前記被冷却部の予測される温度に基づき決定することを特徴とする画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記画像形成動作を開始する際の前記被冷却部の予測される温度を、前記画像形成動作が開始される前の前記冷却手段による冷却動作が開始されてからの経過時間に基づいて予測することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記画像形成動作を開始する際の前記被冷却部の予測される温度を、前記画像形成動作が開始される前の前記被冷却部の動作停止時間に基づいて予測することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記周期を、前記画像形成動作を開始する際の前記被冷却部の予測される温度が高いほど短くすることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記画像形成動作を開始する際の前記冷却手段の回転数を第一の回転数に設定することを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記画像形成動作の期間における前記冷却手段の回転数を、前記画像形成動作を開始した際に前記冷却手段の回転数から段階的に大きくしていくことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記画像形成動作の期間における前記冷却手段の回転数が第二の回転数に達した場合には、前記第二の回転数を維持することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記画像形成動作が終了した後の前記冷却手段の回転数を、前記画像形成動作が終了した際の前記冷却手段の回転数に基づき決定することを特徴とする請求項4又は9に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記画像形成動作が終了した後の冷却動作が開始されてから所定の時間が経過した場合には、前記冷却手段の回転数を前記第一の回転数に設定することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記被冷却部の温度と時間の経過とを関連付けた情報を有し、経過した時間と前記情報とに基づいて、前記被冷却部の温度を予測することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- FETによってスイッチング動作を行うことにより直流電圧を生成する電源を備え、前記被冷却部は、前記FETであることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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