JP2020080621A - ステッピングモータの駆動装置および画像形成装置 - Google Patents

ステッピングモータの駆動装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ステッピングモータの駆動を迅速に開始する。【解決手段】フィルタ部136は、PWM信号発生部135が発生させたPWM信号141を平滑化して直流電圧を生成する。リミッタ部137は、上記直流電圧をリミット値以下に制限したVREF電圧139を出力する。モータドライバ125は、VREF電圧139に基づいて、ステッピングモータ116を駆動するための駆動電流を制御する。PWM信号発生部135は、ステッピングモータ116の駆動開始の際に、第1のオンデューティ(100%)のPWM信号を発生させ、その後、PWM信号のオンデューティを第1のオンデューティより低い第2のオンデューティ(70%)に切り替える。【選択図】図10

Description

本発明は、ステッピングモータの駆動制御を行うステッピングモータの駆動装置および画像形成装置に関する。
従来、ステッピングモータの駆動制御を行う駆動装置が知られている(例えば、特許文献1)。ステッピングモータを所望に回転駆動しトルクを発生させるために、ステッピングモータ内で構成される巻線抵抗に対し、予め決められた駆動電流を供給する必要がある。半導体FET(Field effect transistor)を用いたモータの駆動装置においては、定電流チョッピングと呼ばれる各巻線相の定電流駆動や回生電流を流すための複雑なシーケンス制御を行うものが存在する。
一般に、ステッピングモータ用の駆動装置は、電流検出抵抗に発生した電圧が予め決められた電圧に達すると、駆動電流供給をOFFにして回生電流制御を行う。電流検出抵抗に発生する電圧はコンパレータで基準電圧と比較される。この基準電圧は、ドライバICの端子に印加されるリファレンス電圧(以下、VREF電圧)を基にDAC(D/Aコンバータ)などにより生成される。また、PWM信号を利用し、駆動電流をVREF電圧で可変する駆動装置は、PWM信号をフィルタ回路によりDC(直流)状に変換することで、安定した定電流駆動チョッピング制御が実現されるようなVREF電圧を生成することができる。
特開2009−207246号公報
定電流チョッピングにより、VREF電圧が、ステッピングモータの駆動開始までに直流状の電圧として安定するべきターゲット電圧に安定するよう、PWM信号のオンデューティを設定したとする。この場合、フィルタ回路が時定数を有することから、VREF電圧はターゲット電圧に直ちには到達しない。そのため、ステッピングモータの駆動開始時間が長くなるという問題がある。一方、仮に、PWM信号のオンデューティを高く設定し、例えば、オンデューティを100%(予め特定されたPWM周期においてオンパルスのみ存在し、オフパルスが存在しない)に設定したとする。この場合、立ち上がり時間を短くできる。ところが、VREF電圧が予め決められた駆動電流に対応する電圧値を超える(オーバーシュートする)可能性がある。そうなると、ステッピングモータの巻線の焼き付きや半導体ドライバIC内のFETへのストレスを発生させるおそれがある。そのため、PWM信号のオンデューティをあまり高く設定できない。
本発明は、ステッピングモータの駆動を迅速に開始することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、PWM信号を発生させる発生手段と、前記発生手段により発生されたPWM信号を平滑化して直流電圧を生成するフィルタ部と、前記フィルタ部により生成された直流電圧をリミット値以下に制限したリファレンス電圧を出力する制限手段と、前記制限手段により出力されたリファレンス電圧に基づいて、ステッピングモータを駆動するための駆動電流を制御する制御手段と、を有し、前記発生手段は、前記ステッピングモータの駆動開始の際に、第1のオンデューティのPWM信号を発生させ、その後、前記PWM信号のオンデューティを、前記第1のオンデューティより低い第2のオンデューティに切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、ステッピングモータの駆動を迅速に開始することができる。
画像形成装置の構成図である。 ステッピングモータの駆動装置の要部のブロック図である。 VREF電圧の電圧変位を示す図である。 VREF電圧の電圧変位を示す図である。 VREF電圧の電圧変位を示す図である。 VREF電圧の電圧変位を示す図である。 制御基板ユニットのブロック図である。 OUTPUTの定電流チョッピング波形と電圧波形とを示す図である。 制御基板ユニットの要部のブロック図である。 モータ駆動電流制御処理のフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るステッピングモータの駆動装置が適用される画像形成装置の構成図である。この画像形成装置100は、電子写真方式の画像形成装置である。画像形成装置100は、感光体109、一次帯電器111、電位センサ112、露光器121、現像器122、転写部108、クリーナ107及び定着器113を備える。画像形成装置100は、シート110を収納する給紙カセット120のほか、給紙ローラ119及び搬送ローラ117、118を備える。給紙カセット120や、シート110が搬送される搬送経路には、複数のセンサ101、102、103、104、105、106が設けられる。シート110の搬送方向に沿って、センサ104、105、106が所定の間隔で配置される。画像形成装置100は、ステッピングモータ(以下、単に「モータ」と記す)114、115、116を備える。画像形成装置100は、不図示のコントローラにより動作が制御される。不図示のコントローラは、制御基板ユニット124に含まれ、後述するCPU157(図7)を含む。
一次帯電器111は、感光体109の表面を一様に帯電する。表面が一様に帯電された感光体109は、露光器121により画像信号に応じて露光されることで、画像信号に応じた静電潜像が形成される。現像器122は、静電潜像を現像して感光体109の表面にトナー像を形成する。電位センサ112は、静電潜像の電位を測定するために、露光器121による露光位置と、現像器122による現像位置との間に設けられている。感光体109の表面に形成されたトナー像は、転写部108によって給紙カセット120から給紙されたシート110に転写される。転写後に感光体109に残留する転写残トナーは、クリーナ107により回収される。トナー像が転写されたシート110は、定着器113によりトナー像が定着されて画像形成装置100の外へ排出される。これにより、画像が印字された成果物が得られる。
シート110の給紙動作について説明する。コントローラは、給紙動作を開始する際に、給紙カセット120のシート110の有無をセンサ103により検知する。コントローラは、給紙カセット120にシート110が有る場合、給紙ローラ119により、給紙カセット120に収納されているシート110の給送を開始する。コントローラは、モータ115により給紙ローラ119を駆動する。給紙ローラ119は、シート110を1枚ずつ給紙カセット120から搬送ローラ117へ搬送する。センサ104は、搬送経路における給紙ローラ119と搬送ローラ117との間に設けられる。センサ104は、給紙ローラ119から搬送ローラ117までの搬送経路にある検知位置をシート110が通過したか否かを検知する。コントローラは、センサ104の検知結果に応じて、シート110が所定タイミング以内に上記検知位置を通過したか否かを検知する。
搬送ローラ117は、モータ116により回転される。コントローラは、センサ104がシート110を検知するとモータ116により搬送ローラ117を駆動する。搬送ローラ117は、回転することで、給紙ローラ119から搬送されたシート110を搬送ローラ118へ搬送する。センサ105は、搬送経路における搬送ローラ117と搬送ローラ118との間に設けられる。センサ106は、搬送ローラ117から搬送ローラ118までの搬送経路にある検知位置を、シート110が通過したか否かを検知する。コントローラは、センサ106の検知結果に応じて、シート110が所定タイミング以内に上記検知位置を通過したか否かを検知する。
搬送ローラ118は、モータ114により回転される。コントローラは、センサ106がシート110を検知するとモータ114により搬送ローラ118を駆動する。搬送ローラ118は、回転することで、搬送ローラ117から搬送されたシート110を転写部108へ搬送する。搬送ローラ118がシート110を転写部108へ搬送するタイミングは、感光体109に形成されたトナー像が転写部108に搬送されるタイミングに応じて調整される。これによりシート110と感光体109に形成されたトナー像とが、転写部108を重なって通過し、トナー像の転写が行われる。コントローラは、感光体109上のトナー像がシート110に重なって転写部108を通過するように、搬送ローラ118によるシート110の搬送速度を制御してもよい。
排紙トレーセンサ101は、シート110が定着器113を通って排出トレー123上に排出されたか否かを検知する。排紙トレーセンサ101は、装置100のJOB(ジョブ)が一定時間発生せず、低い消費電力を維持する低消費電力モード中でも、排出されたシート110が排出トレー123から除去されたことを検知可能できるしくみを持つ。低消費電力モード時に排出トレー123上から紙が除去された場合、ユーザが機器に対し何らから操作を行う可能性があるため、画像形成装置100は低消費電力モードから通常スタンバイ状態へ復帰する。
カセット状態検知センサ102は、例えばユーザがシート110を補充するために給紙カセット120を機外に引き出した際に反応する。カセット状態検知センサ102は、排紙トレーセンサ101と同様に、低消費電力モード中でも給紙カセット120の引き出しを検知できるしくみを持つ。低消費電力モード時に給紙カセット120を引き抜くなどのユーザ操作が発生した場合、次のJOB投入に備え、画像形成装置100は低消費電力モードから通常スタンバイ状態へ復帰する。
センサ101〜106は、例えばフォトインタラプタにより構成される。センサ101〜106は、各々、発光部(例えばLED(Light Emitting Diode))及び発光部から放出された光を受光する受光部(例えばフォトトランジスタ)を備える。シート110が搬送経路の検知位置に設けられる遮蔽物を押してLEDとフォトトランジスタとの光路を遮蔽することで、センサ101〜106は、シート110の有無を検知することができる。なお、センサ101〜106は、搬送経路を搬送/排出されるシート110を検知位置で検知できるか、あるいはカセット内のシート110の有無を検知できる構成であれば、構成は例示したものに限定されない。
画像形成装置100は、制御基板ユニット124を有する。制御基板ユニット124には、モータドライバ125が配置されている。負荷であるモータ116を駆動するために、コネクタ129によって、モータドライバ125とモータ116との間において、駆動信号線が信号線ケーブルに接続されている。すなわち、A相モータ駆動信号線126、/A相モータ駆動信号線127はそれぞれ、ステッピングモータ116のA相信号線ケーブル134、/A相信号線ケーブル132に接続されている。また、B相モータ駆動信号128、/B相モータ駆動信号130はそれぞれ、ステッピングモータ116のB相信号線ケーブル133、/B相信号線ケーブル131に接続されている。
図2は、ステッピングモータの駆動装置の要部のブロック図である。PWM(Pulse Width Modulation)信号発生部135、フィルタ部136、リミッタ部137(制限手段)およびモータドライバ125が直列に接続されている。PWM信号発生部135は、それぞれ設定されるHI(ハイ)電圧およびLOW(ロー)電圧に基づいて、PWM信号141を発生させる発生手段である。LOW電圧はGND電位あるいは0Vとするが、マイナスの電圧としてもよい。PWM信号141は、HI電圧パルス期間/{HI電圧パルス期間+LOW電圧期間}をオンデューティとする信号である。オンデューティは可変である。
フィルタ部136は、PWM信号発生部135で発生されたPWM信号141を交流電圧から直流電圧に近似的に変換する。すなわち、フィルタ部136は、PWM信号141を平滑化して直流電圧を生成する。フィルタ部136は、抵抗R1(Ω)とコンデンサC1(F)を有する。PWM信号141の周波数をfとする。フィルタ部136により生成される直流電圧は、{1/{1+R1×2×π×f×C1}}×HI電圧(V)となる。フィルタ部136のカットオフ周波数は、√3/{2×π×R1×C1}である。このカットオフ周波数よりPWM周波数fを高くすることで、リップル電圧を抑制し平滑された直流電圧に近似可能である。
本実施の形態では、PWM信号141の周波数が、フィルタ部136のカットオフ周波数より高いことを前提とする。また、フィルタ部136を使用することで、PWM信号の周波数とオンデューティが一定であれば、直流電圧に近似できることを前提とする。なお、PWM信号の周波数とオンデューティが変化した際には、直流電圧の立ち上がり時間や立下り時間、コンデンサC1への充電電圧は変化し得る。
リミッタ部137は、抵抗R2、ツェナーダイオードZD1を有する。リミッタ部137は、フィルタ部136により生成された直流電圧をリミット値以下に制限したVREF電圧139(リファレンス電圧)をモータドライバ125へ出力する。すなわち、リミッタ部137は、フィルタ部136から入力される直流電圧の値を、フィルタ部136内の抵抗R1と抵抗R2とで分圧した電圧値に抑制できる。あるいは、リミッタ部137は、ツェナーダイオードZD1を用いてフィルタ部136からの直流電圧より低く電圧ドロップさせることで、VREF電圧139を生成できる。
なお、直流電圧をリミット値以下に制限するために、リミッタ部137は、抵抗R2あるいはツェナーダイオードZD1のいずれかを使用してもよいし、両方を使用してもよい。これら両方を使用する場合、例えば、ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧は、抵抗R1と抵抗R2の分圧電圧である「{R2/{R1+R2}}×HI電圧」より高く設定するとよい。そうすれば、PWM信号のHI電圧は、オンデューティが100%であってもツェナー電圧以上になることが無い。また、{R2/{R1+R2}}×HI電圧×オンデューティ(%)がツェナー電圧以下の場合は、リミット値は、{R2/{R1+R2}}で分圧した電圧値となる。これ以外の方法で、例えば、ターゲット電圧より大きい電圧をカソード側、VREF電圧139をアノード側とするダイオード接続などにより、リミッタ部137によるピーク電圧を制限してもよい。
モータドライバ125は、例えば、アナログICなどで構築される。モータドライバ125は、リミッタ部137から供給されたVREF電圧139に基づいて、モータ116を駆動するための駆動電流を制御する制御手段である。モータドライバ125は、リファレンス電圧検知部138および駆動電流制御部140を有する。リファレンス電圧検知部138は、VREF電圧139を検知し、検知したVREF電圧に基づいて駆動電流の基になる制御信号を生成し、この制御信号を駆動電流制御部140へ供給する。駆動電流制御部140は、供給された制御信号に基づいて、モータ116を駆動するための駆動電流を制御する。
図3は、PWM信号141のオンデューティを100%以外の固定値(例えば、70%)にした場合のVREF電圧139の電圧変位を示す図である。VREF電圧139は、PWM信号141の印加開始(発生開始)から上昇し、印加開始から遅延時間T1の経過後にターゲット電圧1へ安定している。VREF電圧139の電圧変位は、フィルタ部136およびリミッタ部137の構成(図2)によって生じる。ここで、仮にリミッタ部137が無いと仮定した場合は、{R2/{R1+R2}}×HI電圧×オンデューティ(%)がターゲット電圧1となる。一般に、ターゲット電圧は、モータ駆動開始時までに直流状の電圧として安定しているべきVREF電圧の値として予め既知であり、ターゲット電圧に対応するようにPWM信号のオンデューティが定められる。
遅延時間T1は、フィルタ部136の時定数に依存し、{{R1×C1}/0.632}である。仮に、直流状の電圧として安定していない遅延時間T1経過前のVREF電圧139に基づきモータドライバ125を駆動すると、駆動電流が少なくモータ駆動に必要な負荷トルクを発生させることができない。すると、脱調などの回転不良の原因となる。フィルタ部136のコンデンサC1の容量値は許容差を数%以上有する。従って、遅延時間T1を考慮し、VREF電圧139が十分に直流電圧として安定してからモータ駆動を開始することが必要となる。
図4は、リミッタ値による制限が無いとし、且つPWM信号141のオンデューティを途中で変化させた場合のVREF電圧139の電圧変位を示す図である。図4の例では、リミッタ部137を設けず、PWM信号141の発生(出力)開始時のオンデューティを100%とし、途中でPWM信号141のオンデューティを100%より低い固定オンデューティ(例えば、70%)に切り替えた場合を示している。
PWM信号141の発生開始時のオンデューティを100%とすることで、VREF電圧139はターゲット電圧1に対してオーバーシュートし、ターゲット電圧1より高いピーク電圧P1まで上昇する。ピーク電圧P1になった時点で、PWM信号141のオンデューティが切り替わって上記固定オンデューティに制御されると、VREF電圧139はやがてターゲット電圧1に推移し安定する。遅延時間T2は、PWM信号141の発生開始時を始点として、PWM信号141のオンデューティが100%から100%以下の上記固定オンデューティに切り替わった後、ターゲット電圧1に安定するのに充分な時間である。
このように、リミッタ部137が存在しない場合に、VREF電圧139がターゲット電圧1を超えるためには、PWM信号141のオンデューティ100%の期間を一定程度確保する必要がある。その際、フィルタ部136のコンデンサC1の容量の許容公差内でのバラツキや、抵抗R1の抵抗値の許容公差内でのバラツキを考慮する。また、モータの駆動電流が過少とならないよう、マージンを含めてターゲット電圧1を設定する必要がある。一方、ピーク電圧P1が過大だと駆動電流が極端に大きくなり、モータドライバ125やモータに損傷を与えるおそれがある。また、VREF電圧139がターゲット電圧1より高い状態でモータを駆動すると、モータ起動時の駆動周波数に依存して負荷トルクが大きすぎて脱調するおそれがある。あるいは、ドライバICやモータ自体の発熱や、駆動電流過多によるGNDや電源のノイズの増大による誤動作やEMIなどの原因となるおそれもある。そのため、遅延時間T2の経過を待ってからモータ駆動を開始することが必要となる。
図5は、本実施の形態における、リミッタ値による制限を設け、且つPWM信号141のオンデューティを途中で変化させた場合のVREF電圧139の電圧変位を示す図である。
PWM信号141の発生開始時のオンデューティを第1のオンデューティ(例えば、100%)とすることで、VREF電圧139は、ターゲット電圧1より高いピーク電圧P1(図4)に向けて急激に上昇しようとする。しかし、VREF電圧139は、リミッタ部137により、リミット値であるピーク電圧P2に制限され、それ以上上昇しない(図5)。PWM信号141の発生開始時から所定時間T0(第1の時間)が経過したタイミングで、PWM信号発生部135は、PWM信号141のオンデューティを第1のオンデューティから第2のオンデューティに切り替える。第2のオンデューティは、第1のオンデューティより低く、例えば、70%である。
PWM信号141が第2のオンデューティに制御されると、VREF電圧139はやがて(遅延時間T3(第2の時間)の経過以前に)ターゲット電圧1に推移し安定する。遅延時間T3は、PWM信号141の発生開始時を始点として、PWM信号141のオンデューティが第1のオンデューティから第2のオンデューティに切り替わった後、VREF電圧139がターゲット電圧1に安定するのに充分な時間である。図5の例におけるPWM信号141の切り替わり前後のオンデューティおよび切り替えタイミングが図4の例と同じであるとすると、遅延時間T3(図5)は遅延時間T2(図4)より短くなる。図5の例におけるオンデューティの切り替えタイミングが図4の例より早ければ、遅延時間T3は遅延時間T2より一層短くなる。
リミット値は、ターゲット電圧1より大きく、且つ、フィルタ部136により生成された直流電圧がリミット値以下に制限されないと仮定した場合における上記直流電圧の最高値(ピーク電圧P1)よりもターゲット電圧1に近い。これにより、遅延時間T3を極力短くすることができる。特に、次の理由により、リミット値に相当するピーク電圧P2がターゲット電圧1に近い値であるほど、遅延時間T3は短くなる。ピーク電圧からターゲット電圧1までの放電時間は、{{C1容量値×{ピーク電圧−ターゲット電圧1}}/放電電流}と算出できる。ここで、コンデンサC1の容量値とターゲット電圧1は、図4の例と図5の例では同一である。ピーク電圧P2はピーク電圧P1より低い。PWM信号の周波数が高いほど、VREF電圧139は、遅延時間T2または遅延時間T3の経過後、よりリップルの少ない直流電圧となる。放電電流は、抵抗R1を介したPWM信号141のHI電圧期間の充電電流とLOW電圧期間の放電電流とにより決まる。
PWM信号141が100%以外の固定デューティで推移した際、最終的に安定する電圧がターゲット電圧1である。従って、ターゲット電圧1以上の電圧に推移した状態から100%以外の固定デューティのPWM信号141が発生すると、コンデンサC1の電荷は放電方向となり、最終的にターゲット電圧1に安定する。逆に、ターゲット電圧1以上の電圧に満たない場合に、100%以外の固定デューティのPWM信号141が発生すると、コンデンサC1の電荷は充電方向となり、最終的にターゲット電圧1の電圧に安定する。図5の例で、PWM信号141の切り替わり前後のオンデューティおよび切り替えタイミングが図4の例と同じであるとする。この場合、ピーク電圧P2から放電が開始されるが、放電開始時の電圧は、図4の例のピーク電圧P1からの放電開始以降の電圧推移の途中に存在する。従って、図5の例では、図4の例に比し、オンデューティの切り替わり後、ターゲット電圧1に安定するまでの所要時間は、{C1×{ピーク電圧P1−ピーク電圧P2}/放電電流}だけ短くなる。
図6は、ターゲット電圧を切り替える場合のVREF電圧139の電圧変位を示す図である。PWM信号141のオンデューティを特定の固定オンデューティに維持したとき、VREF電圧139がターゲット電圧1に安定している。ある時点を始点とする時間T4の経過時点で、PWM信号141のオンデューティを低くすると、その後、VREF電圧139は遅延時間T5の間に低下し、ターゲット電圧2へ安定する。その後、時間T6が経過した時点で、PWM信号141のオンデューティを100%にすると、VREF電圧139は、ターゲット電圧1を少し超え、リミッタ部137により制限されてピーク電圧P3に到達して一定となる。ピーク電圧P3は、ピーク電圧P2(図5)に相当する。なお、リミッタ部137によるリミット値を変更可能に構成してもよい。
時間T6の経過時点から時間T7が経過すると、VREF電圧139は低下し始め、その後、遅延時間T8の経過後には、ターゲット電圧1に推移し、安定する。ピーク電圧P3を充分に低い値に設定することで、遅延時間T8を短くすること可能となる。ピーク電圧を低くすることで、駆動電流上昇の切り替えの際の安定制御までの時間を短くできるため、ステッピングモータの回転数の変化などによる軸負荷の変動などへも高速に対応可能となる。さらに、トルク余りや熱損失を低減するステッピングモータの駆動を実現できる。
図7は、制御基板ユニット124のブロック図である。モータドライバ125、コネクタ129、A相モータ駆動信号線126、/A相モータ駆動信号線127、A相信号線ケーブル134、/A相信号線ケーブル132、モータ116は、図1で説明したものと同一である。PWM信号発生部135、フィルタ部136、リミッタ部137、リファレンス電圧検知部138、VREF電圧139は、図2〜図6で説明したのと同一である。A相モータ駆動信号線126を通じて出力される電圧がOUTPUT_Aであり、/A相モータ駆動信号線127を通じて出力される電圧がOUTPUT_/Aである。
CPU157は、ROM/RAM158のROMに予め格納されたプログラムをRAMに展開して実行する。CPU157は、タイマカウンタ159を使用して、PWM信号発生部135に対し、PWM信号の生成を指令する。このPWM信号のオンデューティは、予め決められたPWM周波数で0〜100%の範囲で可変である。モータドライバ125の駆動電流制御部140(図2)は、DAC160、シーケンサ162、FETドライバ163、保護用抵抗165、コンパレータ161を有する。コンパレータ161は、モータドライバ125の外部にある電流検出抵抗である外部抵抗R3へ流れるモータ駆動電流を検知する。
図8、図9を参照して、モータ駆動時における定電流チョッピング制御でのスローディケイ中のモータドライバ125内の動作について説明する。図8は、OUTPUTの定電流チョッピング波形と電圧波形とを示す図である。図9は、定電流チョッピング制御にかかわる制御基板ユニット124の要部のブロック図である。図9において、PWM信号発生部135、フィルタ部136、リミッタ部137、リファレンス電圧検知部138、VREF電圧139は、図2〜図6で説明したのと同一である。符号170〜177は電流の流れを示す。
まず、図8で、電流上昇期間について説明する。VDD電源に接続されるハイサイドスイッチであるHighSideFET_A166のソースとドレインとの間のスイッチがONとなりVDD電源からの電流を流す状態となることで、定電流チョッピングが開始される。その際、ローサイドスイッチであるLowSideFET_A167はOFFとなり、VDD電源からの電流を流さない。それとほぼ同時に、ハイサイドスイッチであるHighSideFET_/A168のスイッチがOFFとなる。更にローサイドスイッチであるLowSideFET_/A169がONになると、電流は、170→171→172→コネクタ129→モータ116内の巻線抵抗→173→コネクタ129→174→175→176と流れる。そして電流は外部抵抗R3からGNDの方向へ流れる。
なお、モータドライバ125内部のハイサイドスイッチやローサイドスイッチのON抵抗は、DMOSプロセス技術の発達により非常に低くなっているため、本実施の形態ではこれらの考慮を省略している。コンパレータ161は、外部抵抗R3における、GNDに接続されている側とは反対側の端子上に発生する電圧値と駆動電流値との予め決められた相関関係の設定に基づき、定電流制御となるように外部抵抗R3の発生電圧を監視する。DAC160は、VREF電圧139によってリファレンス電圧検知部138内で予め決められたゲインで生成されたデジタル出力値をアナログ電圧へリアルタイムに変換し、コンパレータ161の基準電圧として出力する。
コンパレータ161は、モータ駆動中に外部抵抗R3に発生する電圧と基準電圧とを比較する。もし、外部抵抗R3に発生する電圧が基準電圧を超えた場合、コンパレータ161の出力によりシーケンサ162がHighSideFET_A166をOFFにし、VDD電源からの電流の流れを止める。一方、LowSideFET_A167とHighSideFET_/A168はOFFのままである。そのため、LowSideFET_/Aに流れる電流は、170→171→172→173→174→175→177に戻る経路をとり、回生電流が継続的に流れる。これは、HighSideFET_A166がOFFになると、モータ116の回転中に流れこむ電流(173)がモータの逆起電力により駆動電流をOFFにせず継続させようとするからである。結果として、LowSideFET_A167はOFFであっても、寄生するBodyDiodeを介して電流が引き込まれるため、回生電流として継続することになる。この回生電流は、流れる電流経路内のさまざまな箇所を経由することで減衰していく。減衰と同時に予め決められたチョッピング周期に達すると、再度、電流上昇期間がスタートする。この一連のチョッピング周期を、モータ116のA相、/A相、B相、/B相のステップ周期内で繰り返すことでスローディケイでの定電流制御が実現される。
図8に示すチョッピング周期におけるOUTPUT_Aの電圧波形が0Vである期間が、前述したスローディケイ中の回生電流が流れる期間となる。チョッピング周期におけるOUTPUT_Aの電圧波形が+24Vに達するまでの期間は、駆動電流が予め決められた電流(図8では1A)に達するまで上昇するため、定電流チョッピングが実行される。従って、VDD電源に接続されるHighSideFET_A166のソースとドレインとの間のスイッチがONとなり、VDD電源からの電流が流れる状態となる。LowSideFET_A167のスイッチはOFFとなり、VDD電源からの電流は流れない。それとほぼ同時にHighSideFET_/A168のスイッチがOFFとなる。さらにLowSideFET_/A169のスイッチがONになると、電流は図9中の170→171→172→コネクタ129→モータ116内の巻線抵抗→173→コネクタ129→174→175→176と流れ、外部抵抗R3からGNDの方向へ流れる。図8に示すように、電流上昇と回生電流による電流減衰が、予め決められたチョッピング周期毎に繰り返されることで、スローディケイによる定電流チョッピングが実現される。
ここでは、モータドライバ125のOUTPUT_A相とOUTPUT_/A相のみを説明したが、例えば、2相励磁のステッピングモータでは、OUTPUT_B相やOUTPUT_/B相の側も同様に説明できる。更に、VDD電源からのモータ巻線への電流の流れが逆となる方向にOUTPUT_A相とOUTPUT_/A相の各FETが制御される場合も同様にして定電流制御を説明できる。
図10は、モータ駆動電流制御処理のフローチャートである。この処理は、ROM/RAM158のROMに格納されたプログラムをCPU157がROM/RAM158のRAMに読み出して実行することにより実現される。一例として、モータ116の駆動電流を変化させる際の処理を説明するが、ステッピングモータ114、115等の他のステッピングモータの駆動電流の制御にも同様に本処理を適用できる。この処理は、モータドライバ125の電源がオンになると開始される。
まず、ステップS101で、CPU157は、PWM信号発生部135に、予め決められた周波数で第1のオンデューティ(100%)のPWM信号141を出力させる。このPWM信号141はオンデューティ100%であるため、VREF電圧139は、ターゲット電圧1より高いピーク電圧P1(図4)に向けて急激に上昇しようとするが、リミッタ部137によりリミット値(ピーク電圧P2)に制限される(図5)。
ステップS102では、CPU157は、タイマカウンタ159を使用し、予め設定したタイマ条件1が成立する(PWM信号141の発生開始時から所定時間T0が経過する)まで待つ。そして、タイマ条件1が成立すると、CPU157は、ステップS103で、オンデューティを第1のオンデューティから第2のオンデューティに切り替えたPWM信号141をPWM信号発生部135に出力させる。第2のオンデューティは、例えば70%であるがこれに限定されない。オンデューティが切り替わったことで、VREF電圧139は、ターゲット電圧1に向かって減衰していく(図5)。
ステップS104では、CPU157は、タイマカウンタ159を使用し、予め設定したタイマ条件2が成立する(PWM信号141の発生開始時から遅延時間T3が経過する)まで待つ。そして、タイマ条件2が成立すると、CPU157は、ステップS105で、モータ116の回転駆動を開始するための処理を行う。すなわち、CPU157は、回転駆動手段として機能し、モータドライバ125により制御される駆動電流に基づくモータ116の回転駆動を開始する。遅延時間T3が経過していれば、VREF電圧139は、ターゲット電圧1に充分に安定しているので、駆動電流過多によるノイズの増大やEMIなどを抑制することができる。
ステップS106では、CPU157は、複数のセンサ101〜106の検知結果等に基づき、モータ116の駆動を停止するかどうかをモータ回転中に常時判別し、駆動を停止すべき状態となるまで待つ。そして、モータ116の駆動を停止すべき状態と判別すると、CPU157は、ステップS107で、モータ116の回転駆動を停止するための処理を開始し、ステップS108で、モータ116の回転駆動を止める(HOLD状態にする)。すなわち、ステップS108では、CPU157は、モータ116の回転駆動を止めると同時に、A相、/A相、B相、/B相のいずれかあるいは複数の相に、定電流チョッピングによりモータ回転駆動時より低い相電流を流す。これにより、各相信号はパルス状に変化せず、モータ116は、その回転軸が相電流で励磁固定されたHOLD状態となる。モータ116をHOLD状態にする理由は、モータ回転起動時に、ロータやステータの位置を負荷トルクが発生しやすい位置にするためである。具体的には、ステップS108では、CPU157は、PWM信号発生部135に対し、PWM信号141のオンデューティを70%からそれより低い値(例えば、30%)に切り替え、相励磁電流を低く抑えている。HOLD時のオンデューティの値は、駆動モードによって、システム全体の消費電力や、モータやモータドライバの昇温などを加味し、予め効率の良い数値に決められており、従って30%に限定されない。
ステップS109では、CPU157は、PWM信号のオンデューティを30%にしてモータ116をHOLD状態にした状態で、システム(コントローラ)からのモータ駆動の再開始要求等によって、モータ駆動を再開すべきか否かを判別する。そして、モータ駆動を再開すべきと判別した場合は、CPU157は、処理をステップS101に戻す。この場合、PWM信号のオンデューティは30%から100%へ切り替わり、次のモータ駆動開始に備える。一方、モータ駆動を再開すべきでないと判別した場合は、CPU157は、ステップS110で、モータドライバ125の停止要求等によって、モータドライバ125自体を停止すべきか否かを判別する。そして、モータドライバ125自体を停止すべきでないと判別した場合は、CPU157は、処理をステップS109に戻す。一方、モータドライバ125自体を停止すべきと判別した場合は、CPU157は、ステップS111で、モータドライバ125を停止させる。その後、CPU157は、図10の処理を終了させる。
本実施の形態によれば、リミッタ部137は、PWM信号発生部135が発生させたPWM信号141が平滑化された直流電圧をリミット値以下に制限したVREF電圧139を出力する。モータドライバ125は、VREF電圧139に基づいて、ステッピングモータ116を駆動するための駆動電流を制御する。PWM信号発生部135は、ステッピングモータの駆動開始の際に、第1のオンデューティ(100%)のPWM信号を発生させ、その後、PWM信号のオンデューティを第1のオンデューティより低い第2のオンデューティ(70%)に切り替える。これにより、ターゲット電圧1に安定するまでの時間を短縮できるので、ステッピングモータの駆動を迅速に開始することができる。
また、遅延時間T3(第2の時間)の経過を待ってステッピングモータ116の回転駆動を開始するので、モータの回転不良、発熱、誤動作、EMIなどを抑制することができる。
また、リミット値は、ターゲット電圧1より大きく、且つ、フィルタ部136により生成された直流電圧がリミット値以下に制限されないと仮定した場合における上記直流電圧の最高値よりもターゲット電圧1に近い。これにより、遅延時間T3を極力短くすることができ、ステッピングモータの駆動開始を早めることができる。
また、VREF電圧139はリミット値に制限されるので、リミット値による制限無しに、PWM信号のオンディーティを単に100%に設定した場合と比べると、モータドライバ125やモータに損傷を与えずに済む。すなわち、画像形成装置100や用紙搬送装置では、モータ駆動の高速化の他にもPWM信号発生部135の異常などの装置に起因する問題により、PWM信号のオンディーティが100%へ張り付く場合が想定される。このような場合であっても、駆動電流のピークを抑えられるなどのフェイルセーフ機能を提供できる。
ところで、PWM信号パルス幅が広いと最小電流値が大きくなるので、温度上昇制御が困難となる。すなわち、PWM信号の1パルス幅に対する駆動電流の分解能では、モータのHOLD状態時の温度上昇を細かく制御することができない。その結果、ステッピングモータの発生トルクとドライバの発熱抑制の両方を満足できない。その一方、PWM信号の1パルス幅を小さくするために、PWM信号の生成の基となるクロック周波数を高くする方法も考えられる。しかし、クロック周波数を上げることで、システム自体の消費電力や高速処理のためのシステム構成の見直しなどの負担も大きくなり、コストアップに繋がる。
本実施の形態では、VREF電圧139をリミット値に制限するので、基となるクロック周波数を上げることなく、PWM信号のオンデューティ1%あたりのターゲット電圧1の分解能を小さくすることができる。より詳細には、VREF電圧139のピーク電圧が抑制されることによって、ターゲット電圧1は、{{R2/{R1+R2}}×ピーク電圧P2×オンデューティ(%)}となるので、オンデューティの1%あたりに対応するターゲット電圧1の分解能も小さくなる。このため、ターゲット電圧をより細かく制御することが可能となる。ここで、モータ巻線の温度定格によりHOLD時の相電流を極力抑制したい場合、PWM信号のHI電圧の周期分解能の最小単位時間でHOLD時の相電流が決まることを応用できる。VREF電圧は、{{HI電圧/(HI電圧期間の周期分解能)}−{ピーク電圧/{HI電圧期間の周期分解能}}}となる。例えば、HI電圧期間の周期分解能が同一で256であるとすると、HI電圧=3.0V、ピーク電圧=2.0Vのリミッタ電圧であれば、VREF電圧は、0.01171875−0.0078125=0.00390625と算出できる。つまり、リミットがあることで、リミットが無いときに比べ、約0.004V低い0.0078VのVREF電圧を作り出すことが可能となる。従って、VREF電圧を基に、相電流の最小値を極力抑えた制御が可能となる。
なお、第1のオンデューティを100%、第2のオンデューティを70%としたが、これらに限定されない。第2のオンデューティは第1のオンデューティより低ければよく、第1のオンデューティは100%より低くてもよい。
なお、本発明のステッピングモータの駆動装置は、画像形成装置に限らず、ステッピングモータを有する各種の装置に適用可能である。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
114、115、116 ステッピングモータ
125 モータドライバ
135 PWM信号発生部
136 フィルタ部
137 リミッタ部
139 VREF電圧
141 PWM信号
157 CPU

Claims (10)

  1. PWM信号を発生させる発生手段と、
    前記発生手段により発生されたPWM信号を平滑化して直流電圧を生成するフィルタ部と、
    前記フィルタ部により生成された直流電圧をリミット値以下に制限したリファレンス電圧を出力する制限手段と、
    前記制限手段により出力されたリファレンス電圧に基づいて、ステッピングモータを駆動するための駆動電流を制御する制御手段と、を有し、
    前記発生手段は、前記ステッピングモータの駆動開始の際に、第1のオンデューティのPWM信号を発生させ、その後、前記PWM信号のオンデューティを、前記第1のオンデューティより低い第2のオンデューティに切り替えることを特徴とするステッピングモータの駆動装置。
  2. 前記発生手段は、前記第1のオンデューティのPWM信号の発生開始から第1の時間が経過したタイミングで、前記PWM信号のオンデューティを、前記第1のオンデューティから前記第2のオンデューティに切り替えることを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータの駆動装置。
  3. 前記第1のオンデューティのPWM信号の発生開始から、前記第1の時間より長い第2の時間が経過した後、前記駆動電流に基づく前記ステッピングモータの回転駆動を開始する回転駆動手段を有することを特徴とする請求項2に記載のステッピングモータの駆動装置。
  4. 前記第2の時間は、前記リファレンス電圧がターゲット電圧に安定するのに充分な時間であることを特徴とする請求項3に記載のステッピングモータの駆動装置。
  5. 前記第1の時間は、前記直流電圧がターゲット電圧に到達するのに充分な時間であることを特徴とする請求項2または3に記載のステッピングモータの駆動装置。
  6. 前記第2のオンデューティは、ターゲット電圧に対応する値であることを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータの駆動装置。
  7. 前記リミット値は、前記ターゲット電圧より大きく、且つ、前記フィルタ部により生成された直流電圧が前記リミット値以下に制限されないと仮定した場合における前記直流電圧の最高値よりも前記ターゲット電圧に近いことを特徴とする請求項6に記載のステッピングモータの駆動装置。
  8. 前記ターゲット電圧は、前記ステッピングモータの駆動開始時までに前記リファレンス電圧が直流状の電圧として安定するべき値であることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載のステッピングモータの駆動装置。
  9. 前記第1のオンデューティは100%であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のステッピングモータの駆動装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のステッピングモータの駆動装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021087277A (ja) * 2019-11-27 2021-06-03 株式会社リコー ステッピングモータの制御装置及び制御方法

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