JP2016109400A - 水平流入型復水器 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイズの大型化を回避しつつ、圧力損失を低減することが可能な水平流入型復水器を提供する。【解決手段】実施形態に係る水平流入型復水器は、タービンから水平方向に排気された排気蒸気が側面から流入する上側本体部と、前記上側本体部の下に設けられ、前記上側本体部内を流通した排気蒸気が上方から流入する下側本体部と、前記下側本体部の内部に設置され、前記排気蒸気を冷却する複数の伝熱管とを備える。前記上側本体部の内部には、上側本体胴部の湾曲板と第2の上側本体端板とにより形成される隅部を覆い、前記排気蒸気の流入方向に対して斜めに設けられ、縁部が前記上側本体胴部および前記第2の上側本体端板に接続された第1の整流板が設けられている。【選択図】図1B

Description

本発明の実施形態は、水平流入型復水器に関する。
軸流型または側方流型等の水平排気型タービンシステムにおいては、タービンから水平方向に排気された蒸気(以下、単に「排気蒸気」ともいう。)を、その流れ方向を変えることなく、復水器内に導入する。このため、下方排気型タービンシステムに比べて排気蒸気の圧力損失を小さくすることが可能という利点を有する。
水平排気型タービンシステムで用いられる復水器(水平流入型復水器)は、タービン排気室の前方または側方に復水器の上側本体部が接続される。この水平流入型復水器には、タービン軸とほぼ同じ高さに伝熱管が配置され、排気蒸気を水平方向に沿って直線的に伝熱管まで導入し凝縮するものがある。
特開2008−241211号公報
しかしながら、流れ方向を変えずに排気蒸気を伝熱管まで導入しようとする場合、循環水ポンプのサイフォンリミットの高さ制約等により、タービン軸と同じ高さに伝熱管を配置することが困難な場合がある。その場合、伝熱管はタービン軸の高さよりも下方に設置され、排気蒸気の流れ方向は復水器の上側本体部内で水平方向から垂直方向に変更される。しかしながら、排気蒸気の流れ方向を変更することにより、復水器の上側本体部内で渦流が発生し、圧力損失が大きくなるという問題がある。
上記の問題に対して、圧力損失を下げるために、復水器の上側本体部を長いダクト状とし、排気蒸気の流れ方向を緩やかに変更した後、伝熱管に排気蒸気を導入する構造が考えられる。しかしながら、この場合、復水器のサイズが大きくなり、プラント建屋内に復水器を設置できなくなるおそれがある。
本発明が解決しようとする課題は、サイズの大型化を回避しつつ、圧力損失を低減することが可能な水平流入型復水器を提供することである。
実施形態に係る水平流入型復水器は、タービンから水平方向に排気された排気蒸気が側面から流入する上側本体部と、前記上側本体部の下に設けられ、前記上側本体部内を流通した排気蒸気が上方から流入する下側本体部と、前記下側本体部の内部に設置され、前記排気蒸気を冷却する複数の伝熱管とを備える。前記上側本体部は、板状部材を湾曲させてなる湾曲板と、前記湾曲板の下端から前記下側本体部に向かって延在する裾板とを有する上側本体胴部と、タービンからの排気蒸気が流入する流入口部が設けられ、前記上側本体胴部の一端を閉塞する第1の上側本体端板と、前記上側本体胴部の他端を閉塞し、前記流入口部に対向するように設けられた第2の上側本体端板とを有する。前記上側本体部の内部には、前記上側本体胴部の前記湾曲板と前記第2の上側本体端板とにより形成される隅部を覆い、前記排気蒸気の流入方向に対して斜めに設けられ、縁部が前記上側本体胴部および前記第2の上側本体端板に接続された第1の整流板が設けられている。
実施形態に係る水平流入型復水器は、タービンから水平方向に排気された排気蒸気が側面から流入する上側本体部と、前記上側本体部の下に設けられ、前記上側本体部内を流通した排気蒸気が上方から流入する下側本体部と、前記下側本体部の内部に設置され、前記排気蒸気を冷却する複数の伝熱管とを備えている。前記上側本体部は、板状部材を湾曲させてなる湾曲板と、前記湾曲板の下端から前記下側本体部に向かって延在する裾板とを有する上側本体胴部と、タービンからの排気蒸気が流入する流入口部が設けられ、前記上側本体胴部の一端を閉塞する第1の上側本体端板と、前記上側本体胴部の他端を閉塞し、前記排気蒸気の流入方向に平行な縦断面で見たときに外側に凸になるように湾曲した第2の上側本体端板とを有することを特徴とする水平流入型復水器。
第1の実施形態に係る水平流入型復水器1の平面図である。 図1AのA−A線に沿う断面図である。 水平流入型復水器1の正面図である。 第2の実施形態に係る水平流入型復水器1Aの平面図である。 図2AのA−A線に沿う断面図である。 第3の実施形態に係る水平流入型復水器1Bの平面図である。 図3AのA−A線に沿う断面図である。 水平流入型復水器1Bの正面図である。 第4の実施形態に係る水平流入型復水器1Cの平面図である。 図4AのA−A線に沿う断面図である。 水平流入型復水器1Cの正面図である。 第5の実施形態に係る水平流入型復水器1Dの平面図である。 図5AのA−A線に沿う断面図である。 水平流入型復水器1Dの第1変形例の一部断面図である。 水平流入型復水器1Dの第2変形例の一部断面図である。 第6の実施形態に係る水平流入型復水器1Eの平面図である。 図7AのA−A線に沿う断面図である。
以下、実施形態に係る水平流入型復水器について図面を参照しながら説明する。なお、各図において同等の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、同一符号の構成要素の詳しい説明は繰り返さない。
(第1の実施形態)
図1A、図1Bおよび図1Cを参照して、第1の実施形態に係る水平流入型復水器1について説明する。
水平流入型復水器1は、上側本体部2と、上側本体部2の下に設けられた下側本体部3と、下側本体部3の内部に設置され、排気蒸気を冷却する複数の伝熱管4とを備えている。
上側本体部2には、タービン(図示せず)から水平方向に排気された排気蒸気が側面から流入する。より詳しくは、上側本体部2の側面には流入口部6aが設けられており、上側本体部2は流入口部6aを介してタービン排気室に接続される。このため、タービンの排気蒸気は流入口部6aから水平流入型復水器1の内部に流入する。
下側本体部3には、上側本体部2内を流通した排気蒸気が上方から流入する。下側本体部3に流入した排気蒸気は伝熱管4により凝縮されて液体の水となる。下側本体部3は、液体の水が一時的に溜まる貯水タンクとしても機能する。図1Aおよび図1Cに示すように、下側本体部3の対向する2つの側面にはそれぞれ接続部3aが設けられている。この接続部3aを介して下側本体部3は取水路や放水路等に接続される。
次に、上側本体部2の構成についてより詳しく説明する。
上側本体部2は、図1Aに示すように、上側本体胴部5と、第1の上側本体端板6と、第2の上側本体端板7とを有する。
上側本体胴部5は、図1Cに示すように、板状部材を湾曲させてなる湾曲板5aと、この湾曲板5aの下端から下側本体部3に向かって延在する平面状の裾板5bとを有する。
第1の上側本体端板6は、上側本体胴部5の一端(図1Aでは左端)を閉塞する。第1の上側本体端板6には、タービンからの排気蒸気が流入する流入口部6aが設けられている。この流入口部6aは、図1Cに示すように、湾曲板5aの外形線に沿った環状に形成されている。
図1Cに示すように、第1の上側本体端板6は、流入口部6aの下側の左右に壁部6bを有する。この壁部6bは、第1の上側本体端板6の一部であり、流入口部6aの縁部と裾板5bとの間に設けられている。
第2の上側本体端板7は、上側本体胴部5の他端(図1Aでは右端)を閉塞する。この第2の上側本体端板7は、図1Bに示すように、流入口部6aに対向するように設けられている。第1の上側本体端板6および第2の上側本体端板7は平面状であってもよい。
上側本体部2は、図1Aおよび図1Cに示すように、半円筒形状である。これにより、排気蒸気の凝縮にともなって上側本体部2に加わる外圧荷重に対する構造強度を確保している。
上側本体部2の内部には、第1の整流板8が設けられている。この第1の整流板8は、図1Bに示すように、上側本体胴部5の湾曲板5aと第2の上側本体端板7とにより形成される隅部Cを覆う。第1の整流板8と第2の上側本体端板7とのなす角度βは、湾曲板5aと第2の上側本体端板7とのなす角度αよりも大きい。
第1の整流板8の縁部は、図1Aに示すように、上側本体胴部5および第2の上側本体端板7に接続されている。また、図1Bおよび図1Cに示すように、第1の整流板8は、流入口部6aの開口面に対向するようにタービンの排気蒸気の流入方向に対して斜めに設けられている。本明細書において、排気蒸気の流入方向は、タービンの軸方向を意味している。
第1の整流板8を設けない場合、隅部Cの角度αが急峻(例えば90°に近い)であるため、排気蒸気の流れ方向が急激に変化することになり、隅部Cに排気蒸気溜りができて渦流が発生し圧力損失が増大する。これに対して、第1の整流板8を設けた場合、角度βは隅部Cの角度αよりも大きく、排気蒸気の流れ方向の変化が緩やかであるため、渦流の発生を抑制することができ、圧力損失を小さくすることができる。
第1の実施形態に係る上記の水平流入型復水器1では、第1の整流板8が設けられているため、流入口部6aから上側本体部2内に流入した排気蒸気は、第1の整流板8および第2の上側本体端板7に沿って緩やかに流れ方向を変え、下側本体部3に導入される。これにより、上側本体部2内で発生する渦流を低減させ、排気蒸気の圧力損失を小さくすることができる。その結果、水平流入型復水器の性能を向上させることができる。また、第1の整流板8は上側本体部2の内部に設けられるため、水平流入型復水器のサイズが大型化することはない。
上記のように、第1の実施形態によれば、サイズの大型化を回避しつつ、圧力損失を低減することが可能な水平流入型復水器を提供することができる。
(第2の実施形態)
次に、図2Aおよび図2Bを参照して、第2の実施形態に係る水平流入型復水器1Aについて説明する。
第1の実施形態に係る水平流入型復水器1では、第1の整流板8が第2の上側本体端板7に当接する当接部に排気蒸気溜りが発生する空間が残る。
そこで、本実施形態に係る水平流入型復水器1Aは、第1の実施形態に係る水平流入型復水器1の構成要素に加えて、第2の整流板9をさらに備える。この第2の整流板9を設けることにより、排気蒸気の流れ方向の変化がより緩やかになるため、渦流の発生をより抑制することができる。
第2の整流板9は、第1の整流板8が第2の上側本体端板7に当接する当接部Dを内側から覆うように設けられている。図2Bに示すように、第2の整流板9と第1の整流板8とのなす角度γは、第1の整流板8と第2の上側本体端板7とのなす角度βよりも大きい。
第2の整流板9の縁部は、図2Aに示すように、第1の整流板8、上側本体胴部5および第2の上側本体端板7に接続する。また、図2Bに示すように、第2の整流板9は、流入口部6aの開口面に対向するようにタービンの排気蒸気の流入方向に対して斜めに設けられている。
第2の実施形態に係る水平流入型復水器1Aでは、第1の整流板8および第2の整流板9が設けられているため、流入口部6aから上側本体部2内に流入した排気蒸気は、第1の整流板8、第2の整流板9および第2の上側本体端板7に沿って緩やかに流れ方向を変え、下側本体部3に導入される。これにより、上側本体部2内で発生する渦流を低減させ、排気蒸気の圧力損失を小さくすることができる。また、第2の整流板9は第1の整流板8とともに上側本体部2の内部に設けられるため、水平流入型復水器のサイズが大型化することはない。
上記のように、第2の実施形態によれば、サイズの大型化を回避しつつ、圧力損失を低減することが可能な水平流入型復水器を提供することができる。
(第3の実施形態)
次に、図3A、図3Bおよび図3Cを参照して、第3の実施形態に係る水平流入型復水器1Bについて説明する。
流入口部6aから上側本体部2内に流入し、第1の整流板8および第2の上側本体端板7に沿って流れる排気蒸気の速度は高速である。また、第1の整流板8および第2の上側本体端板7に当たった排気蒸気は流入方向と直交する方向に拡散する。その結果、排気蒸気の流れが乱され、圧力損失が大きくなる。
そこで、本実施形態に係る水平流入型復水器1Bは、第1の実施形態に係る水平流入型復水器1の構成要素に加えて、複数の第3の整流板10をさらに備える。
第3の整流板10は、図3Aおよび図3Bに示すように、タービンからの排気蒸気の流入方向に沿って延在するように第1の整流板8上に所定の間隔で設けられている。第3の整流板10は、図3Cに示すように、第1の整流板8の下面(内側面)から鉛直下方に延びている。なお、第3の整流板10を設けることにより、第1の整流板8の構造強度を向上させることができる。
第3の実施形態に係る水平流入型復水器1Bでは、第1の整流板8および複数の第3の整流板10が上側本体部2内に設けられている。このため、上側本体部2に流入した排気蒸気は、流入方向と直交する方向への拡散が抑制されつつ、下側本体部3に導入される。これにより、圧力損失を小さくすることができる。その結果、排気蒸気を効率良く凝縮することができ、水平流入型復水器の性能を向上させることができる。
(第4の実施形態)
次に、図4A、図4Bおよび図4Cを参照して、第4の実施形態に係る水平流入型復水器1Cについて説明する。
第1の実施形態において図1Cを参照して説明したように、第1の上側本体端板6の下側の左右には壁部6bが設けられている。このため、排気蒸気が上側本体部2に流入する際、排気蒸気の横断面積は急激に拡大する。そのため、流入口部6aの下側縁部を通過して上側本体部2内に流入した排気蒸気は壁部6bと裾板5bにより画成される空間に巻き込まれるように流れ込む。その結果、壁部6bから伝熱管4の上方までの空間において渦流が発生し、当該空間に排気蒸気が溜まってしまい、復水器の性能が低下するおそれがある。
そこで、本実施形態に係る水平流入型復水器1Cは、第1の実施形態に係る水平流入型復水器1の構成要素に加えて、第4の整流板11をさらに備える。
第4の整流板11は、図4Aおよび図4Bに示すように、上側本体部2の内部に設けられている。第4の整流板11は、例えば、平面形状が三角形の板状部材であり、第1の辺部が壁部6bに接続し、第2の辺部が裾板5bに接続し、第3の辺部は開放されている。なお、図4Bでは、第4の整流板11がタービン側(流入口部6a側)の伝熱管4の上部を覆っているが、覆わなくてもよい。
より詳しくは、第4の整流板11は、図4Bに示すように、排気蒸気の流入方向に平行な縦断面で見たときに、壁部6bから、上側本体部2の内側かつ下側に向かって傾斜している。また、第4の整流板11の内側表面は、図4Cに示すように、流入口部6aの中心軸線を向いている。
第4の整流板11を設けることにより、排気蒸気が上側本体部2に流入する際に排気蒸気の横断面積が緩やかに拡大するようになる。このため、排気蒸気が壁部6bと裾板5bにより画成される空間に巻き込まれることが抑制され、渦流の発生を低減することができ、圧力損失を低減することができる。さらに、タービン側の伝熱管4による熱交換の効率を向上させて、水平流入型復水器の性能を向上させることができる。
(第5の実施形態)
次に、図5Aおよび図5Bを参照して、第5の実施形態に係る水平流入型復水器1Dについて説明する。
第4の実施形態において説明したように、排気蒸気が流入口部6aを通過し上側本体部2に流入する際、排気蒸気の横断面積は第1の上側本体端板6の下部において急拡大する。排気蒸気が流入口部6aを通過して上側本体部2内に流入する際、排気蒸気の下側部分は下方向へ流れようとする。しかし、排気蒸気の流速が早いために下方向への流れは主流から剥離してしまう。このため、剥離した流れが下側本体部3の上部空間(伝熱管4の上方の空間)のうち、タービン側(第1の上側本体端板6側)の空間で渦流を形成する。その結果、タービン側に配置された伝熱管4の上方の空間において排気蒸気が対流し、当該伝熱管4の凝縮効率が低下して水平流入型復水器の性能が低下するおそれがある。
そこで、第5の実施形態に係る水平流入型復水器1Dは、第1の実施形態に係る水平流入型復水器1の構成要素に加えて、第5の整流板12をさらに備える。
第5の整流板12は、図5Aおよび図5Bに示すように、平面形状が矩形の板状部材であり、上側本体部2の内部の中心より流入口部6a側に設けられている。図5Aに示すように、第5の整流板12の両端部は、上側本体胴部5の裾板5bに接続している。第5の整流板12は、流入口部6aの開口面に対向するように排気蒸気の流入方向に対して斜めに設けられており、流入口部6aから流入した排気蒸気を下側本体部3に案内する。
上側本体部2に水平方向に流入した排気蒸気の下側部分の流れ方向は、第5の整流板12によって、渦流を発生させることなく、下側本体部3に変更される。これにより、タービン側に配置された伝熱管4の上方の空間において排気蒸気の対流が発生することを抑制できる。その結果、タービン側に配置された伝熱管4の凝縮効率が向上し、水平流入型復水器の性能を向上させることができる。
<第5の実施形態の第1変形例>
図6Aは、第5の実施形態の第1変形例に係る水平流入型復水器の一部断面図を示している。図6Aに示すように、第5の整流板12には、排気蒸気の圧力損失を低減するために、排気蒸気が水平方向に通過する通過部12aが設けられている。この通過部12aは、例えば、第5の整流板12を貫通し、長手方向に延在するスリットである。
なお、第5の整流板12の構造強度が大きく低下しないように、通過部12aとして一つの大きなスリットを第5の整流板12に設けるよりも、複数の小さなスリットを第5の整流板12に設けることが好ましい。また、間隔を空けて2枚の整流板を平行に設けることで、通過部12aに相当するスリットを形成してもよい。
本変形例によれば、第5の整流板12による圧力損失の増加を抑えつつ、上側本体部2に流入した排気蒸気の下側部分の流れを下側本体部3に向けて変えることができる。
<第5の実施形態の第2変形例>
図6Bは、第5の実施形態の第2変形例に係る水平流入型復水器の一部断面図を示している。図6Bに示すように、第5の整流板12には排気蒸気が通過する通過部12aが設けられるとともに、第5の整流板12から離間して第6の整流板13が設けられている。なお、第5の整流板12に通過部12aが設けられていなくてもよい。
第6の整流板13は、第5の整流板12と同様、平面形状が矩形の板状部材であり、上側本体部2の内部の中心より流入口部6a側に設けられている。第6の整流板13の両端部は、上側本体胴部5の裾板5bに接続している。第6の整流板13は、流入口部6aの開口面に対向するように排気蒸気の流入方向に対して斜めに設けられており、流入口部6aから流入した排気蒸気を下側本体部3に案内する。
なお、図6Bに示すように、第6の整流板13は、第5の整流板12の通過部12aを塞がないように通過部12aよりも低い高さ位置に設けられることが好ましい。また、第6の整流板13は、図6Bに示すように、第5の整流板12よりも傾斜が急になるように、第5の整流板12の下方に設けられることが好ましい。
第6の整流板13を設けることにより、上側本体部2に流入した排気蒸気の下側部分の流れは、第5の整流板12のみを設ける場合に比べて、下側本体部3に向けてその流れをより多く変えられることになる。これにより、本変形例によれば、タービン側の伝熱管の上方の空間における排気蒸気の対流をより抑制し、水平流入型復水器の性能をさらに向上させることができる。
(第6の実施形態)
次に、図7Aおよび図7Bを参照して、第6の実施形態に係る水平流入型復水器1Eについて説明する。第6の実施形態と第1の実施形態との相違点の一つは、第2の上側本体端板の形状である。なお、本実施形態では、第1の整流板8は設けられない。
第6の実施形態による第2の上側本体端板7Aは、図7Aおよび図7Bに示すように、上側本体胴部5の他端を閉塞する。また、第2の上側本体端板7Aは、図7Bに示すように、排気蒸気の流入方向に平行な縦断面で見たときに外側に凸になるように湾曲している。好ましくは、第2の上側本体端板7Aは、図7Bに示すように、滑らかな曲線を描くように湾曲している。
上記のように第2の上側本体端板7Aが外側に凸になるように湾曲しているため、上側本体部2に流入した排気蒸気は、第2の上側本体端板7Aに沿って流れ方向を徐々に変えながら下側本体部3に導入される。これにより、上側本体部2内で発生する渦流を低減させ、排気蒸気の圧力損失を小さくすることができる。よって、水平流入型復水器の性能を向上させることができる。また、水平流入型復水器のサイズが大型化することもない。
よって、第6の実施形態によれば、サイズの大型化を回避しつつ、圧力損失を低減することが可能な水平流入型復水器を提供することができる。
さらに、第6の実施形態によれば、上側本体部2の端板の形状がボンネット型になるため、上側本体部2の構造強度を向上させることができる。その結果、上側本体部2に設けていた補強部材を減らすことができ、よりシンプルな構造の水平流入型復水器を提供することができる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、サイズの大型化を回避しつつ、圧力損失を低減することが可能な水平流入型復水器を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1,1A,1B,1C,1D,1E 水平流入型復水器
2 上側本体部
3 下側本体部
3a 接続部
4 伝熱管
5 上側本体胴部
5a 湾曲板
5b 裾板
6,7,7A 上側本体端板
6a 流入口部
6b 壁部
8 第1の整流板
9 第2の整流板
10 第3の整流板
11 第4の整流板
12 第5の整流板
12a 通過部
13 第6の整流板
C 隅部
D 当接部

Claims (11)

  1. タービンから水平方向に排気された排気蒸気が側面から流入する上側本体部と、
    前記上側本体部の下に設けられ、前記上側本体部内を流通した排気蒸気が上方から流入する下側本体部と、
    前記下側本体部の内部に設置され、前記排気蒸気を冷却する複数の伝熱管と、
    を備え、
    前記上側本体部は、
    板状部材を湾曲させてなる湾曲板と、前記湾曲板の下端から前記下側本体部に向かって延在する裾板とを有する上側本体胴部と、
    タービンからの排気蒸気が流入する流入口部が設けられ、前記上側本体胴部の一端を閉塞する第1の上側本体端板と、
    前記上側本体胴部の他端を閉塞し、前記流入口部に対向するように設けられた第2の上側本体端板と、
    を有し、
    前記上側本体部の内部には、前記上側本体胴部の前記湾曲板と前記第2の上側本体端板とにより形成される隅部を覆い、前記排気蒸気の流入方向に対して斜めに設けられ、縁部が前記上側本体胴部および前記第2の上側本体端板に接続された第1の整流板が設けられていることを特徴とする水平流入型復水器。
  2. 前記第1の整流板と前記第2の上側本体端板とのなす角度は、前記湾曲板と前記第2の上側本体端板とのなす角度よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の水平流入型復水器。
  3. 前記第1の整流板が前記第2の上側本体端板に当接する当接部を内側から覆い、縁部が前記第1の整流板、前記上側本体胴部および前記第2の上側本体端板に接続する第2の整流板をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の水平流入型復水器。
  4. 前記第2の整流板と前記第1の整流板とのなす角度は、前記第1の整流板と前記第2の上側本体端板とのなす角度よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の水平流入型復水器。
  5. 前記排気蒸気の流入方向に沿って延在するように前記第1の整流板上に複数の第3の整流板をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の水平流入型復水器。
  6. 前記上側本体部の内部に設けられた第4の整流板をさらに備え、前記第4の整流板は、前記排気蒸気の流入方向に平行な縦断面で見たときに、前記第1の上側本体端板の一部であって前記流入口部の縁部と前記裾板との間に設けられた壁部から、前記上側本体部の内側かつ下側に向かって傾斜し、前記第4の整流板の内側表面が前記流入口部の中心軸線を向いていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の水平流入型復水器。
  7. 平面形状が矩形の板状部材であり、前記上側本体部の内部の中心より前記流入口部側に設けられ、前記流入口部から流入した排気蒸気を前記下側本体部に案内する第5の整流板をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の水平流入型復水器。
  8. 前記第5の整流板には、前記排気蒸気が通過する通過部が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の水平流入型復水器。
  9. 平面形状が矩形の板状部材であり、前記上側本体部の内部の中心より前記流入口部側において前記第5の整流板から離間して設けられ、前記流入口部から流入した排気蒸気を前記下側本体部に案内する第6の整流板をさらに備えることを特徴とする請求項7または8に記載の水平流入型復水器。
  10. 前記第6の整流板は、前記第5の整流板よりも傾斜が急になるように前記第5の整流板の下方に設けられていることを特徴とする請求項9に記載の水平流入型復水器。
  11. タービンから水平方向に排気された排気蒸気が側面から流入する上側本体部と、
    前記上側本体部の下に設けられ、前記上側本体部内を流通した排気蒸気が上方から流入する下側本体部と、
    前記下側本体部の内部に設置され、前記排気蒸気を冷却する複数の伝熱管と、
    を備え、
    前記上側本体部は、
    板状部材を湾曲させてなる湾曲板と、前記湾曲板の下端から前記下側本体部に向かって延在する裾板とを有する上側本体胴部と、
    タービンからの排気蒸気が流入する流入口部が設けられ、前記上側本体胴部の一端を閉塞する第1の上側本体端板と、
    前記上側本体胴部の他端を閉塞し、前記排気蒸気の流入方向に平行な縦断面で見たときに外側に凸になるように湾曲した第2の上側本体端板と、
    を有することを特徴とする水平流入型復水器。
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