JP2012063119A - 湿分分離加熱器 - Google Patents

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敏浩 吉井
Miyuki Akiba
美幸 秋葉
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正晃 日笠
Koichi Yoshimura
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Abstract

【課題】胴体内を流れる被加熱蒸気を整流してその圧力損失や逆流等を低減し、これにより高性能化を実現できること。
【解決手段】胴体11と、この胴体の底部に設けられて胴体内に被加熱蒸気Aを導く蒸気入口配管12と、胴体内で蒸気入口配管の上方に、胴体の軸方向に延在して設置されて被加熱蒸気の湿分を分離する湿分分離器13と、胴体内に設置され、湿分分離器にて湿分が分離された被加熱蒸気を加熱する加熱器14と、を有する湿分分離加熱器10において、胴体11と湿分分離器13との間には、蒸気入口配管12に連通して胴体14に形成された蒸気入口19を覆い、且つ湿分分離器13の流れ方向に延びる箱形状の蒸気導入ダクト16が設置され、この蒸気導入ダクトの側板28には、蒸気入口19近傍以外の部分に開口29が形成されたものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、蒸気の湿分を分離し、且つこの湿分が分離された蒸気を加熱する湿分分離加熱器に関する。
原子力発電プラントや火力発電プラント等には、高圧蒸気タービンからの蒸気を、その湿分を分離し加熱して低圧蒸気タービンへ供給する湿分分離加熱器が設置されている。この湿分分離加熱器は、湿分を分離する湿分分離器と、湿分が分離された蒸気を加熱する加熱器とから構成される。一般的に、加熱器はU字型の複数の伝熱管を備え、この伝熱管内に、原子炉圧力容器等の蒸気発生器からの高温高圧の蒸気が導入され、伝熱管外に、被加熱蒸気である高圧蒸気タービンからの蒸気が流れて加熱される。
高性能な湿分分離加熱器とするためには、被加熱蒸気の圧力損失が小さいこと、また湿分分離性能及び加熱性能が良好であること等があげられ、湿分分離器及び加熱器の配置、被加熱蒸気の通路形状等が様々に工夫されている。
例えば、特許文献1に記載の湿分分離加熱器100は、図10及び図11に示すように、胴体101内の下半領域に湿分分離器102が、上半領域に加熱器の伝熱管103がそれぞれ配置され、胴体101の底部に蒸気入口配管104が複数設置され、胴体101の頂部に蒸気出口配管105が設置されて構成される。更に、胴体101の底部内側には、蒸気入口配管104が設置される近傍に蒸気入口板106が設置されている。蒸気入口配管104から胴体101内に流入した蒸気(被加熱蒸気A)は、蒸気入口板106により湿分分離器102と胴体101との間の空間内に導かれ、その後、湿分分離器102、伝熱管103外側へ順次導かれ、湿分分離器102により湿分が分離され、伝熱管103により加熱される。
特開2010−121911号公報
ところが、このような湿分分離加熱器100では、蒸気入口配管104から蒸気入口板106を通って胴体101内の空間に流入した被加熱蒸気Aが、図10に示すように、胴体101の内面に沿い湿分分離器102へ向かって上昇する間に、胴体101の軸と直角な方向に沿う渦αが発生してしまう。更に、胴体101内の空間に流入した被加熱蒸気Aが胴体101の軸方向に流れる間に、図11に示すように、胴体101の軸方向に沿う渦βが発生してしまう。これらの渦α及びβの発生によって、被加熱蒸気Aの圧力損失が増大してしまう。
また、胴体101内の空間内に流入した被加熱蒸気Aに、図10に示すような渦αが発生することで、湿分分離器102を通過した被加熱蒸気Aの一部が上流側へ逆流する現象が生ずる場合もある。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、胴体内を流れる被加熱蒸気を整流してその圧力損失や逆流等を低減し、これにより高性能化を実現できる湿分分離加熱器を提供することにある。
本発明は、胴体と、この胴体の底部に設けられて前記胴体内に被加熱蒸気を導く蒸気入口配管と、前記胴体内で前記蒸気入口配管の上方に、前記胴体の軸方向に延在して配置されて、被加熱蒸気の湿分を分離する湿分分離器と、前記胴体内に配置され、前記湿分分離器にて湿分が分離された被加熱蒸気を加熱する加熱器と、を有する湿分分離加熱器において、前記胴体と前記湿分分離器との間には、前記蒸気入口配管に連通して前記胴体に形成された蒸気入口を覆い、且つ前記湿分分離器の長手方向に延びる箱形状の蒸気ダクトが設置され、この蒸気ダクトの側板には、前記蒸気入口近傍以外の部分に開口が形成され、前記蒸気入口配管から流入した蒸気が、前記蒸気ダクト内を前記胴体の軸方向に沿って移動した後に前記開口から前記蒸気ダクトの外へ流れる流路が形成されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、胴体と湿分分離器との間には、胴体の蒸気入口を覆い且つ湿分分離器の長手方向に延びる箱形状の蒸気ダクトが設置され、この蒸気ダクトの側板には、蒸気入口近傍以外の部分に開口が形成されている。このため、この蒸気ダクトによって、蒸気入口配管から胴体の蒸気入口を経て蒸気ダクト内に流入した被加熱蒸気が、この蒸気ダクト内を湿分分離器の長手方向に沿って流れた後、直角方向に向きを変えて蒸気ダクトの側板の開口から流出し湿分分離器へ流れる流路が形成される。従って、胴体の蒸気入口から湿分分離器へ向かう被加熱蒸気の流れが整流化され、渦の発生を防止できるので圧力損失や逆流を低減できる。この結果、湿分分離加熱器の高性能化を実現できる。
本発明に係る湿分分離加熱器の第1の実施の形態を示す縦断面図。 図1のII−II線に沿う断面図。 図2の蒸気導入ダクトを湿分分離器と共に示す斜視図。 本発明に係る湿分分離加熱器の第2の実施の形態に用いられる蒸気導入ダクトを示し、(A)が斜視図、(B)が底面図。 本発明に係る湿分分離加熱器の第3の実施の形態に用いられる蒸気導入ダクトを示し、(A)が斜視図、(B)が底面図。 本発明に係る湿分分離加熱器の第4の実施の形態に用いられる蒸気導入ダクトを示し、(A)が斜視図、(B)が底面図、(C)が変形例の斜視図。 本発明に係る湿分分離加熱器の第5の実施の形態に用いられる蒸気導入ダクト示し、(A)が斜視図、(B)が平面図、(C)が変形例の平面図。 本発明に係る湿分分離加熱器の第6の実施の形態を示し、(A)が図2に対応する断面図、(B)が図8(A)の要部拡大断面図。 図8における第6の実施の形態の変形形態を示し、図2に対応する断面図。 従来の湿分分離加熱器を示す横断面図。 図10の蒸気入口板を湿分分離器と共に示す斜視図。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。但し、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
[A]第1の実施の形態(図1〜図3)
図1は、本発明に係る湿分分離加熱器の第1の実施の形態を示す縦断面図である。図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。図1に示す湿分分離加熱器10は、例えば原子力発電プラントにおける高圧蒸気タービンと低圧蒸気タービンとの間に設置され、高圧蒸気タービンで仕事を終えた蒸気の湿分を除去すると共に、この蒸気を加熱して低圧蒸気タービンへ導くものであり、胴体11、蒸気入口配管12、湿分分離器13、加熱器14、蒸気出口配管15、及び蒸気ダクトとしての蒸気導入ダクト16を有して構成される。
胴体11は、円筒形状の容器17の両端に腕形状の鏡板18が固着されて横置き型に構成される。蒸気入口配管12は、胴体11における容器17の底部に複数、例えば胴体11の軸方向に所定間隔で2個設置される。胴体11の容器17には、蒸気入口配管12が設置される位置に、この蒸気入口配管12に連通する蒸気入口19(図2、図3)が開口して形成される。高圧蒸気タービンからの蒸気(つまり被加熱蒸気A)は、蒸気入口配管12から蒸気入口19を通って胴体11内に導入される。
湿分分離器13は、図1及び図2に示すように、胴体11内における蒸気入口配管12の上方で、胴体11の横断面の下半領域に、胴体11の軸方向に沿って延在して一対設置される。それぞれの湿分分離器13は、横断面V字形状に傾斜配置されて、被加熱蒸気Aが通過するための広い面積が確保されている。
蒸気入口19から流入し、後に詳説する蒸気導入ダクト16にて整流化された被加熱蒸気Aは、湿分分離器13の流入面13Aを通過する前に、または湿分分離器13の流入面13Aから流出面13Bまでを流れる間に湿分が分離されて除去される。除去された湿分は、胴体11における容器17の底部に形成されたドレン排出口20等を通って、湿分分離加熱器10外へ排出される。
加熱器14は、複数本のU字形状の伝熱管21と、これらの伝熱管21の両端に連通された単一の加熱蒸気ヘッダ22とを有して構成される。これらの伝熱管21及び加熱蒸気ヘッダ22は、胴体11内において、この胴体11の横断面の上半領域に配置される。このうちの伝熱管21は、胴体11の軸方向に延在し、複数の管板23により支持される。これらの伝熱管21には、加熱蒸気ヘッダ22を介して、原子炉圧力容器などの蒸気発生器(不図示)からの高圧高温蒸気の一部が、加熱蒸気として流入して流動する。
胴体11内において湿分分離器13により湿分が分離されて除去された被加熱蒸気Aは、複数本の伝熱管21の外側を流れる間に、これらの伝熱管21の内側を流れる加熱蒸気と熱交換して加熱される。この加熱された被加熱蒸気Aは、胴体11における容器17の頂部に設置された蒸気出口配管15から流出して、低圧蒸気タービンへ供給される。
尚、図1中の符号24は、原子炉圧力容器などの蒸気発生器からの蒸気(加熱蒸気)を加熱蒸気ヘッダ22へ導く加熱蒸気導入配管である。また、符号25及び26は、加熱蒸気が凝縮して発生するドレンを排出するためのドレン排出配管である。
さて、図1〜図3に示すように、胴体11の容器17と一対の湿分分離器13との間には、胴体11の蒸気入口19を覆う箱形状の蒸気導入ダクト16が、溶接などにより固着して設置される。この蒸気導入ダクト16は、湿分分離器13の長手方向(即ち胴体11の軸方向)に延び、湿分分離器13の長手方向長さと略同等長さに構成される。また、箱形状の蒸気導入ダクト16は、天板27の両端から一対の側板28が垂下して設けられ、これらの側板28には、胴体11の蒸気入口19近傍以外の部分に開口29が形成されている。側板28における蒸気入口19近傍部分は、脚柱30として構成される。
胴体11の蒸気入口19を経て蒸気導入ダクト16内に導入された被加熱蒸気Aは、まず、蒸気導入ダクト16内を湿分分離器13の長手方向に沿って流れ、次に、流れの向きを直角方向に変えて蒸気導入ダクト16の側板28の開口29から流出して空間V内に流入し、湿分分離器13へ向かって流れる。胴体11の蒸気入口19から湿分分離器13へ向かう被加熱蒸気Aは、上述のように流れることで整流化され、胴体11の軸方向に沿う渦β(図11)や、胴体11の軸に直角方向に沿う渦α(図10)の発生が防止される。
ここで、前記空間Vは、胴体11と一対の湿分分離器13と一対の支持板31とにより囲まれた空間である。支持板31は、湿分分離器13を胴体11の容器17に支持するものであり、湿分分離器13の長手方向(即ち胴体11の軸方向)に沿って湿分分離器13の長手方向長さと略同等長さに設定される。尚、図2中の符号32は、伝熱管21を支持する管板23を胴体11の容器17にて支えるための支え板である。
以上のように構成されたことから、本実施の形態によれば、次の効果(1)を奏する。
(1)胴体11と湿分分離器13との間には、胴体11の蒸気入口19を覆い且つ湿分分離器13の長手方向に延びる箱形状の蒸気導入ダクト16が設置され、この蒸気導入ダクト16の側板28には、蒸気入口19近傍以外の部分に開口29が形成されている。このため、蒸気入口配管12から胴体11の蒸気入口19を経て蒸気導入ダクト16内に流入した被加熱蒸気Aは、この蒸気導入ダクト19内を湿分分離器13の長手方向(胴体11の軸方向)に沿って流れた後、直角方向に向きを変えて蒸気導入ダクト16の側板28の開口29から流出し、湿分分離器13へ向かって流れる。従って、胴体11の蒸気入口19から湿分分離器13へ向かう被加熱蒸気Aの流れが整流化され、渦α及びβ(図10及び図11)の発生を抑制できるので、被加熱蒸気Aの圧力損失や逆流を低減できる。この結果、湿分分離加熱器10の高性能化を実現できる。
[B]第2の実施の形態(図4)
図4は、本発明に係る湿分分離加熱器の第2の実施の形態に用いられる蒸気導入ダクトを示し、(A)が斜視図、(B)が底面図である。この第2の実施の形態において前記第1の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態の湿分分離加熱器が前記第1の実施の形態の湿分分離加熱器10と異なる点は、蒸気ダクトとしての蒸気導入ダクトの構成である。つまり、本実施の形態による蒸気導入ダクト35は、その天板27の内側に、図4(B)に示すように、ダクト案内部材としての複数の案内羽根36が設けられている。この案内羽根36は、胴体11の蒸気入口19から蒸気導入ダクト35内に流入した被加熱蒸気Aを、蒸気導入ダクト35の側板28の開口29へ案内して導くよう流線形状に形成されている。
従って、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態の効果(1)と同様な効果を奏する他、次の効果(2)を奏する。
(2)蒸気導入ダクト35の天板27の内面に、蒸気導入ダクト35内に流入した被加熱蒸気Aを蒸気導入ダクト35の側板28の開口29へ案内して導く案内羽根36が設けられている。このため、胴体11の蒸気入口19から蒸気導入ダクト35内に流入し、この蒸気導入ダクト35内で湿分分離器13の長手方向(胴体11の軸方向)に沿って流れた被加熱蒸気Aを、案内羽根36に沿って胴体11の軸と直角な方向にスムーズに流して、蒸気導入ダクト35の側板28の開口29から流出させることができる。この結果、胴体11の蒸気入口19から湿分分離器13へ向かう被加熱蒸気Aの流れの整流化を促進できる。
なお、当然ながら案内羽根36は流線形状でなく、例えば単純な直線形状等であってもよい。
[C]第3の実施の形態(図5)
図5は、本発明に係る湿分分離加熱器の第3の実施の形態に用いられる蒸気導入ダクトを示し、(A)が斜視図、(B)が底面図である。この第3の実施の形態において前記第1実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態の湿分分離加熱器が前記第1の実施の形態の湿分分離加熱器10と異なる点は、蒸気ダクトとしての蒸気導入ダクトの構成である。つまり、本実施の形態による蒸気導入ダクト40は、側板28における脚柱41の板厚Tが、図5(B)に示すように、胴体11の蒸気入口19から遠ざかる程、即ち蒸気導入ダクト40内を胴体11の軸方向に流れる被加熱蒸気Aの流れ方向に沿って漸次薄くなるよう構成されている。
従って、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態の効果(1)と同様な効果を奏する他、次の効果(3)を奏する。
(3)蒸気導入ダクト40の側板28における脚柱41の板厚Tが胴体11の蒸気入口19から遠ざかる程漸次薄くなるよう構成されている。このため、胴体11の蒸気入口19から蒸気導入ダクト40内に流入し、この蒸気導入ダクト40内で湿分分離器13の長手方向(胴体11の軸方向)に沿って流れた被加熱蒸気Aを、脚柱41に沿って胴体11の軸と直角な方向にスムーズに流して、蒸気導入ダクト40の側板28の開口29から流出させることができる。この結果、胴体11の蒸気入口19から湿分分離器13へ向かう被加熱蒸気Aの流れの整流化を促進できる。
[D]第4の実施の形態(図6)
図6は、本発明に係る湿分分離加熱器の第4の実施の形態に用いられる蒸気導入ダクトを示し、(A)が斜視図、(B)が底面図、(C)が変形例の斜視図である。この第4の実施の形態において前記第1の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態の湿分分離加熱器が前記第1の実施の形態の湿分分離加熱器10と異なる点は、蒸気ダクトとしての蒸気導入ダクトの構成である。つまり、本実施の形態による蒸気導入ダクト45では、側板28に複数の開口46A、46B、46C、46D、46E、46F、46Gが形成されている。これらの開口46A〜46Gは、胴体11の蒸気入口19から遠ざかる程、開口面積が大きくなるよう構成されている。
即ち、開口面積は、蒸気入口19に最も近い開口46A及び46Bが最も小さく、これらの開口46A及び46Bよりも蒸気入口19から遠い開口46C及び46Dが、開口46A及び46Bよりも大きく、これらの開口46C及び46Dよりも蒸気入口19から遠い開口46E及び46Fが、開口46C及び46Dよりも大きく、蒸気入口19から最も遠い開口46Gが最も大きく構成されている。
従って、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態の効果(1)と同様な効果を奏する他、次の効果(4)を奏する。
(4)蒸気導入ダクト45の側板28に形成された複数の開口46A〜46Gでは、胴体11の蒸気入口19から遠ざかる程、開口面積が大きく構成されている。このため、胴体19の蒸気入口19から蒸気導入ダクト45内に流入した被加熱蒸気Aは、蒸気入口19から遠くなるほど流速が低下するので、胴体11の軸に直角な方向に流れの向きを変える各開口46A〜46Gから流出する際に、各開口46A〜46Gからの流出量を均等に分配できる。この結果、胴体11の蒸気入口19から湿分分離器13へ向かう被加熱蒸気Aの流れの整流化を促進できる。
なお、各開口46A〜46Gの開口面積を同一として、蒸気入口19から遠ざかる位置ほど各開口間の間隔を狭めた(すなわち、蒸気入口19から遠ざかる位置ほど、各開口間の脚柱を細くした)構成としても同様の効果を得ることができる。
あるいは、図6(C)に示すように、開口を複数設けることに代えて一つの開口46を蒸気入口19から遠ざかるほど広がるように(例えば、開口46がひし形形状、台形形状、楕円形状、細長い六角形状等となるように)形成してもよい。すなわち、蒸気入口19に近い位置に比べて、蒸気入口19から遠い位置で側板28の開口面積が大きくなるように開口46が形成されていれば、上述した(4)の効果が得られる。
[E]第5の実施の形態(図7)
図7は、本発明に係る湿分分離加熱器の第5の実施の形態に用いられる蒸気導入ダクトを示し、(A)が斜視図、(B)が平面図、(C)が変形例の平面図である。この第5の実施の形態において前記第1の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態の湿分分離加熱器が前記第1の実施の形態の湿分分離加熱器10と異なる点は、蒸気ダクトとしての蒸気導入ダクトの構成である。つまり、本実施の形態による蒸気導入ダクト50における天板27には、胴体11の蒸気入口19近傍以外の部分に複数の上部開口51A、51B、51C、51D、51E、51F、51Gが形成されている。これらの上部開口51A〜51Gは、胴体11の蒸気入口19から遠ざかる程、開口面積が大きくなるよう構成されている。
即ち、開口面積は、蒸気入口19に最も近い上部開口51A及び51Bが最も小さく、これらの上部開口51A及び51Bよりも蒸気入口19から遠い上部開口51C及び51Dが、上部開口51A及び51Bよりも大きく、これらの上部開口51C及び51Dよりも蒸気入口19から遠い上部開口51E及び51Fが上部開口51C及び51Dよりも大きく、蒸気入口19から最も遠い上部開口51Gが最も大きく形成されている。
従って、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態の効果(1)と同様な効果を奏する他、次の効果(5)を奏する。
(5)蒸気導入ダクト50における天板27には、胴体11の蒸気入口19近傍以外の部分に上部開口51A〜51Gが形成されているので、胴体11の蒸気入口19から蒸気導入ダクト50内に流入した被加熱蒸気Aを、湿分分離器13の長手方向(胴体11の軸方向)に沿って流動させた後、流れの方向を直角に変更させて、側板28の上部開口29から湿分分離器13の下方の空間Vへ流出させると共に、天板27の上部開口51A〜51Gからも上記空間V内へ流出させることができる。このため、蒸気導入ダクト50から空間Vへ流出させる被加熱蒸気Aの流出量を均等化できる。このとき、蒸気導入ダクト50内での被加熱蒸気Aの流速が胴体11の蒸気入口19から遠ざかる程低下するので、蒸気導入ダクト50の天板27に形成された上部開口51A〜51Gは、胴体11の蒸気入口19から遠ざかる程、開口面積が大きく形成されている。従って、天板27の各上部開口51A〜51Gから流出する被加熱蒸気Aの流出量を均等化できる。これらのことから、胴体11の蒸気入口19から湿分分離器13へ流れる被加熱蒸気Aをより一層整流化できる。
尚、本実施の形態においては、蒸気導入ダクト50の天板27に単一の開口を、胴体11の蒸気入口19近傍以外の部分に形成するものでもよい。
また、上部開口を複数設けることに代えて、天板27に、一つの上部開口を蒸気入口19から遠ざかるほど広がるように(例えば、平面図において上部開口がひし形形状、楕円形状、細長い六角形状等となるように)形成しても同様の効果を得ることができる。
あるいは、図7(c)に示すように、天板27に同一の開口面積の上部開口51を、蒸気入口19から遠ざかるほど多数設けた構成としてもよい。すなわち、蒸気入口19に近い位置に比べて、蒸気入口19に遠い位置で天板27の開口面積が大きくなるように上部開口51が形成されていれば、上述した(5)の効果が得られる。
[F]第6の実施の形態(図8、図9)
図8は、本発明に係る湿分分離加熱器の第6の実施の形態を示し、(A)が図2に対応する断面図、(B)が図8(A)の要部拡大断面図である。この第6の実施の形態において前記第1の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本発明の湿分分離加熱器55が前記第1の実施の形態の湿分分離加熱器10と異なる点は、湿分分離器13の外側端部56と胴体11との間に、蒸気導入ダクト16の側板28の開口29から流出した被加熱蒸気Aを湿分分離器13へ案内する案内手段としての案内板57が介在された点である。
この案内板57は、湿分分離器13の長手方向(胴体11の軸方向)に延在すると共に、一対のそれぞれの湿分分離器13の外側端部56における下端Qを基準に、湿分分離器13の流入面13Aに対し略直交する第1位置P1から、蒸気導入ダクト16に接触する第2位置P2までの角度範囲θに配置される。また、この案内板57は、胴体11と一対の湿分分離器13と一対の支持板31とで囲まれた空間Vを、胴体11の蒸気入口19に連通する入口側空間58と、外側空間59とに区画する。外側空間59は、胴体11と支持板31と案内板57とにより囲まれた空間である。
胴体11の蒸気入口19から蒸気導入ダクト16内に流入した被加熱蒸気Aは、この蒸気導入ダクト16の側板28の開口29から入口側空間58へのみ流入し、この入口側空間58内で案内板57に沿って流れ、湿分分離器13へ流入する。胴体11の蒸気入口19からの被加熱蒸気Aは、外側空間59内へ流れることがない。
案内板57の具体的な形状は、図8に示すように、一対の湿分分離器13のそれぞれの外側端部56から鉛直下方へ直線状に延び、且つ湿分分離器13の長手方向(胴体11の軸方向)に沿って湿分分離器13の長手方向長さと同等長さに設定される。また、案内板57の形状の変形例は、図9に示すように、一対の湿分分離器13のそれぞれの外側端部56から下方へ、外側に膨出して湾曲形状に延び、且つ湿分分離器13の長手方向(胴体11の軸方向)に沿って湿分分離器13の長手方向長さと略同等長さに設定される。また、図示を省略するが、案内板57を湾曲形状とする代わりに、略くの字等の屈曲形状とすることも可能である。
尚、この図9に示す案内板57では、入口側空間58内での被加熱蒸気Aの流れを、図8の案内板57の場合よりも湿分分離器13側へより指向させることが可能になる。
従って、本実施の形態によれば、第1の実施の形態の湿分分離加熱器10と同様な蒸気導入ダクト16が、胴体11と湿分分離器13との間に配置されたことで、この第1の実施の形態の効果(1)と同様な効果を奏する他、次の効果(6)を奏する。
(6)湿分分離器13の外側端部56と胴体11との間に、蒸気導入ダクト16の側板28の開口29から流出した被加熱蒸気Aを湿分分離器13へ案内する案内板57が介在されたので、胴体11の蒸気入口19から蒸気導入ダクト16内に流入した被加熱蒸気Aは、蒸気導入ダクト16の側板28の開口29から入口側空間58内へのみ流入し、案内板57に沿って流れて湿分分離器13へ案内される。この結果、入口側空間58内を湿分分離器13へ向かって流れる被加熱蒸気Aの流れがより一層スムーズになって整流化されるので、胴体11の軸方向に沿う渦β(図11)や、胴体11の軸に直交する方向に沿う渦α(図10)の発生を確実に防止でき、被加熱蒸気Aの圧力損失や逆流を確実に低減できる。
尚、この第6の実施の形態では、湿分分離器13の外側端部56が支持板31により胴体11に支持され、案内板57が被加熱蒸気Aの流れを湿分分離器13へ案内するものを述べたが、支持板31を省略し、案内板57が湿分分離器13の外側端部56を胴体11に支持すると共に、被加熱蒸気Aの流れを案内する両機能を有するように構成してもよい。
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形してもよい。また、上述の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせてもよく、またはこれらの全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10 湿分分離加熱器
11 胴体
12 蒸気入口配管
13 湿分分離器
13A 流入面
14 加熱器
16 蒸気導入ダクト(蒸気ダクト)
19 蒸気入口
27 天板
28 側板
29 開口
35 蒸気導入ダクト(蒸気ダクト)
36 案内羽根(ダクト案内部材)
40 蒸気導入ダクト(蒸気ダクト)
41 脚柱
45 蒸気導入ダクト(蒸気ダクト)
46、46A〜46G 開口
50 蒸気導入ダクト(蒸気ダクト)
51、51A〜51G 上部開口
55 湿分分離加熱器
56 湿分分離器の外側端部
57 案内板(案内手段)
A 被加熱蒸気
P1 第1位置
P2 第2位置
T 板厚
V 空間
θ 角度範囲

Claims (8)

  1. 胴体と、
    この胴体の底部に設けられて前記胴体内に被加熱蒸気を導く蒸気入口配管と、
    前記胴体内で前記蒸気入口配管の上方に、前記胴体の軸方向に延在して配置されて、被加熱蒸気の湿分を分離する湿分分離器と、
    前記胴体内に配置され、前記湿分分離器にて湿分が分離された被加熱蒸気を加熱する加熱器と、を有する湿分分離加熱器において、
    前記胴体と前記湿分分離器との間には、前記蒸気入口配管に連通して前記胴体に形成された蒸気入口を覆い、且つ前記湿分分離器の長手方向に延びる箱形状の蒸気ダクトが設置され、この蒸気ダクトの側板には、前記蒸気入口近傍以外の部分に開口が形成され、前記蒸気入口配管から流入した蒸気が、前記蒸気ダクト内を前記胴体の軸方向に沿って移動した後に前記開口から前記蒸気ダクトの外へ流れる流路が形成されたことを特徴とする湿分分離加熱器。
  2. 前記蒸気ダクトの天板の内側には、胴体の蒸気入口から前記蒸気ダクト内に流入した被加熱蒸気を前記蒸気ダクトの側板の開口へ導くダクト案内部材が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の湿分分離加熱器。
  3. 前記蒸気ダクトの側板における蒸気入口近傍部分は脚柱として構成され、この脚柱の厚さが、胴体の前記蒸気入口から遠ざかる程薄く構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の湿分分離加熱器。
  4. 前記蒸気入口に近い位置よりも前記蒸気入口に遠い位置で前記側板の開口面積が大きくなるように前記開口が形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の湿分分離加熱器。
  5. 前記蒸気ダクトの天板に上部開口が形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の湿分分離加熱器。
  6. 前記蒸気入口に近い位置よりも前記蒸気入口に遠い位置で前記天板の開口面積が大きくなるように前記上部開口が形成されたことを特徴とする請求項5に記載の湿分分離加熱器。
  7. 湿分分離器の外側端部と胴体との間に、前記湿分分離器の長手方向に延びて、蒸気ダクトの側板の開口から流出した被加熱蒸気を前記湿分分離器へ案内する案内手段が介在され、この案内手段は、前記湿分分離器の前記外側端部を基準に、前記湿分分離器に対し略直交する第1位置から前記蒸気ダクトに接する第2位置までの角度範囲に配置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の湿分分離加熱器。
  8. 前記案内手段は、湿分分離器の外側端部から鉛直下方へ直線状に延び、または前記外側端部から下方へ、外側に膨出した形状に形成されたこと特徴とする請求項7に記載の湿分分離加熱器。
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WO2017038322A1 (ja) * 2015-09-02 2017-03-09 三菱日立パワーシステムズ株式会社 湿分分離器及び蒸気タービンプラント
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