JP2012112590A - 蒸気発生器及び原子力プラント - Google Patents

蒸気発生器及び原子力プラント Download PDF

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智香子 岩城
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Abstract

【課題】蒸気発生器の伝熱管周囲における蒸気クオリティの差を抑制する。
【解決手段】容器11と、内側に熱交換領域を形成する内筒12と、二次冷却材2よりも高温な一次冷却材が流通し、内筒よりも内側に配置された伝熱管14と、容器内に二次冷却材を給する給水管15と、を備え、熱交換領域には、水平断面上において給水管入口端側に高温領域が、出口端側に低温領域が形成され、二次冷却材はダウンカマ4を下降し内筒と管板13の間から熱交換領域に流入し、一次冷却材と二次冷却材の熱交換によって蒸気が発生する蒸気発生器1であって、ダウンカマを経由して低温領域へ流入する二次冷却材の流路の流路抵抗を高め、ダウンカマから低温領域への二次冷却材の流入を抑制する抵抗手段22をさらに備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、一次冷却材と二次冷却材の熱交換により蒸気を発生させる蒸気発生器に関する。
加圧水型原子炉や液体金属冷却炉等では、原子炉から取り出した熱を外部へ伝え、蒸気発生器でタービン発電機を駆動させるための蒸気を作る。
一般的な加圧水型原子炉の蒸気発生器は、一次冷却材が流通するU字型伝熱管群が、一次冷却材の入口と出口が下向きになるよう配置され、一次冷却材と伝熱管群周囲の二次冷却材が熱交換して二次冷却材が蒸発し、水・蒸気の二相流となる。蒸気発生器上部には気水分離器が配置され、二相流から蒸気が分離されて蒸気発生器外に導かれる。二相流から分離された水は、伝熱管群の外側に形成されたダウンカマを経由して伝熱管群周囲に導かれる。また、蒸気発生器には給水ノズルが接続され、二次冷却材が内部に供給される。
このような蒸気発生器に関して、熱交換効率の向上や伝熱管の損傷防止を目的とした技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−333288号公報
上述した蒸気発生器では、一次冷却材の温度は、二次冷却材との熱交換により伝熱管入口から出口に近づくにつれて低くなる。このため、伝熱管入口寄りの高温側は伝熱管内外の温度差が大きいため熱交換量が多く、二次冷却材の蒸気クオリティ(蒸気の質量流量と全質量流量の比)が高くなる。一方、伝熱管出口寄りの低温側では伝熱管内外の温度差が小さいため熱交換量が少なく蒸気クオリティが低くなる。したがって、伝熱管高温側の上部ではDNB(Departure From Nucleate boiling)が比較的発生しやすく、伝熱管が破損することも想定される。
さらに、伝熱管の高温側と低温側で蒸気クオリティの差が大きくなる。これによって、上部に複数設置されている気水分離器に入る流体条件が水平面上の位置によって異なるため、一定の気水分離性能を得るのが難しいという課題がある。
本発明は上述の課題を解決するためになされたものであり、伝熱管周囲における蒸気クオリティの差を抑制できる蒸気発生器及び原子力プラントの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の実施形態による蒸気発生器は、二次冷却材を収容する容器と、この容器内の下部に配置された管板と、この管板より上方に配置され、前記容器との間にダウンカマを形成し、その内側に熱交換領域を形成する内筒と、内部を前記二次冷却材よりも高温な一次冷却材が流通し、前記内筒よりも内側に配置され、前記管板に前記一次冷却材の入口端と出口端が接続された伝熱管と、前記容器に接続され、前記容器内に前記水を供給する給水管と、と、を備え、前記熱交換領域には、水平断面上において前記入口端側に高温領域が、前記出口端側に前記高温領域よりも温度の低い低温領域が形成され、前記二次冷却材は前記ダウンカマを下降し前記内筒と前記管板の間から前記熱交換領域に流入し、前記一次冷却材と前記二次冷却材の熱交換によって蒸気が発生する蒸気発生器であって、前記ダウンカマを経由して前記低温領域へ流入する前記二次冷却材の流路の流路抵抗を高め、前記ダウンカマから前記低温領域への前記二次冷却材の流入を抑制する抵抗手段をさらに備えることを特徴とする。
(a)は実施例1による蒸気発生器1の縦断面図、(b)は図1(a)のA−A線による矢視図、(c)(d)(e)はそれぞれ抵抗体の変形例を示す図1(a)のB−B線矢視断面図、(f)(g)はそれぞれ抵抗体の変形例を示す要部拡大縦断面図。 実施例2による蒸気発生器1の縦断面図。 実施例3による蒸気発生器1の縦断面図。 実施例4による蒸気発生器1の縦断面図。 (a)は実施例5による蒸気発生器1の縦断面図、(b)(c)は内筒12の下端近傍の正面図。 実施例5の変形例による蒸気発生器1の縦断面図。 実施例5の別の変形例による蒸気発生器1の縦断面図。 (a)は実施例6による蒸気発生器1の縦断面図、(b)はスパージャ35の下面図。
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。なお、各実施例においては加圧水型原子炉に用いられる蒸気発生器を例として説明する。
本発明の実施例1による蒸気発生器の構成について、図1を用いて説明する。図1(a)は本実施例による蒸気発生器1の概略を示す縦断面図、図1(b)は図1(a)に示すA−A線矢視断面図である。なお、図1(a)に示した黒矢印は二次冷却材の流れを、白抜き矢印は一次冷却材の流れを示している。
二次冷却材2を収容した容器11の内部に、容器11内部を径方向に隔てる内筒12が設置されている。また、内筒12の下方には管板13が配置される。この内筒12の内側に、中を高温の一次冷却材が流通するU字型の伝熱管群14が配置される。伝熱管群14は簡略的に図示しているが、U字型の伝熱管が複数束ねられたもので、一次冷却材の入口端14aと出口端14bがそれぞれ管板13に取り付けられている。
内筒12と管板13で囲まれて形成された水室3は、一次冷却材と二次冷却材の熱交換が行われる熱交換領域となる。また、容器11と内筒12の間には、二次冷却材2が下降するダウンカマ4が形成される。
容器11には、容器11内部に二次冷却材2を供給する給水管15、容器11外部へ蒸気を導く蒸気管16が接続されている。また、管板13の下方には一次冷却材の入口水室17、出口水室18が形成され、それぞれ一次冷却材の入口管17a、出口管18aが接続されている。また、伝熱管群14と蒸気管16の間には気水分離器19が設置される。また、管板13上に、水室3の下部を入口管17aに近い側と出口管18aに近い側とに分離する仕切板20が設置される。また、内筒12の上方と内側とは、デッキ部21によって隔離されている。気水分離器19は水室3と連通するようデッキ部21上に設置されている。なお、気水分離器19の上方にさらに蒸気乾燥器が設置される場合もある。
ダウンカマ4の途中には、流路抵抗としての抵抗体22が取り付けられている。この抵抗体22は、図1(b)に示すように、ダウンカマ4の出口管18aに近い側のみを部分的に閉塞するC字形状の部材である。
次に、蒸気発生器1の作用について説明する。
まず、一次冷却材の流れについて説明する。一次冷却材は、原子炉の炉心で加熱された後に原子炉圧力容器内から入口管17aに導かれ、蒸気発生器1下部から伝熱管群14に流入する。そして、伝熱管群14周囲の一次冷却材と熱交換を行いながら伝熱管群14内を通過し、蒸気発生器1下部、出口管18aを経由して原子炉圧力容器内に戻される。伝熱管群14を通過する際、一次冷却材との熱交換により、出口管18aに近いほど低温となる。
次に、二次冷却材の流れについて説明する。給水管15からダウンカマ4に二次冷却材が供給される。供給された二次冷却材は、容器11内の二次冷却材と合流・混合してダウンカマ4を下降し、内筒12の下を通過して水室3に流入する。水室3に流入した水は、伝熱管群14内の一次冷却材との熱交換により昇温しながら、伝熱管群14の隙間等を通って水室3内を上昇していく。二次冷却材は熱交換によって沸騰してボイド2aが発生し、気液二相流となって気水分離器19に達する。そして、気水分離器19により気液分離され、蒸気は蒸気管16へ導かれ、水は気水分離器19の周囲(デッキ部21の上方)へ排出される。
気水分離器19から周囲へ排出された二次冷却材(水)は、給水管15から供給される二次冷却材と合流してダウンカマ4を下降し、ふたたび水室3へと導かれる。また、蒸気管16へ導かれた蒸気は、図示しないタービンに運ばれ、タービンを回転させた後に復水となり、給水管15から蒸気発生器1へ戻される。このようにして、一次冷却材、二次冷却材はそれぞれ循環している。
ここで、前述のとおり、伝熱管群14は入口管17aに近いほど高温であるため、入口管17aに近い側は出口管18aに近い側に比べて二次冷却材の温度が高くなる。これにより、水室3内には入口管17aに近い側に高温領域5が、出口管に近い側に低温領域6が形成される。
通常、高温領域5のほうが一次冷却材と二次冷却材の熱交換量が多いため、高温領域5は低温領域6に比べて蒸気クオリティが高くなる。ここで、ダウンカマ4の出口管18aに近い側には、抵抗体22が設置されている。換言すると、抵抗体22は、二次冷却材の流れにおいてダウンカマ4のうち低温領域6の上流となる範囲に取り付けられたと言うことができる。この抵抗体22により、ダウンカマ4中には狭隘部7が形成される。
ここで、本実施例による蒸気発生器1には抵抗体22があるため、ダウンカマ4のうち低温領域6の上流側(以降、低温領域6側と記述する)は、高温領域5の上流側(以降、高温領域5側と記述する)に比べて流路抵抗が高くなっている。このため、抵抗体22が無い場合と比較すると、二次冷却材は高温領域5側に多く流れることになる。
このような作用により、本実施例の蒸気発生器1によれば、高温領域5には低温領域6よりも二次冷却材の流量が高くなり、高温領域5におけるDNBが起こる可能性を抑えることができる。また、高温領域5での熱交換量が増加するため、蒸気発生器1の効率が向上する。さらに、高温領域5と低温領域6の蒸気クオリティの差が抑制されるため、気水分離器や蒸気乾燥機による気水分離性能が向上する。
なお、C字形状の抵抗体22をダウンカマ4の低温領域側に取り付けると説明したが、当然ながらこれに限定されるものではなく、二次冷却材についてダウンカマ4から高温領域5に流入する流路よりも、ダウンカマ4から低温領域6に流入する流路の流路抵抗が高くなっていれば効果が得られる。換言すると、ダウンカマ4を経由して低温領域6へ流入する二次冷却材の流路の流路抵抗を高める抵抗手段があればよい。
例えば、抵抗体22に代えて容器2または内筒12を、ダウンカマ4側に突部を有する形状として形成してもよい。また、ダウンカマ4の低温領域6側全体にわたって設ける必要はない。
また、C字形状部材でなくともよく、例えば略直方体形状部材を周方向に複数取り付ける等としてもよく、例えば略直方体形状や三角柱等の部材を周方向に複数取り付ける等としてもよい。これらの変形例の一例を、図1(c)、(d)、(e)に示す。図1(c)、(d)、(e)は、図1(a)に示したB−B線矢視図であり、抵抗体22の別の構成例を示している。それぞれ、複数の部材22aを取り付けることで抵抗体22を構成している。このような場合、図示したように部材22a間と、図示しないが部材22aと内筒12の間を二次冷却材が流れる。
さらに抵抗体22が、ダウンカマ4低温領域側の途中以外の、内筒12と管板13の間、または上端等に配置されていても同様の効果を奏する。
また、図1(a)では抵抗体22の縦断面形状を長方形として図示しているが、当然ながらこれに限定されない。例えば、図1(f)、(g)に示すように、三角形や流線形断面とすることができる。
また、抵抗体22の材質としては、二次冷却材中にさらされることを考慮し例えばステンレスが好適と考えられるが、単に流路抵抗として機能すればよく、これに限定されるものではない、
本発明の実施例2による蒸気発生器の構成について、図2を用いて説明する。図2は本実施例による蒸気発生器1の概略を示す縦断面図である。なお、実施例1と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
実施例1では給水管15がダウンカマ4の上部に接続されていたのに対し、本実施例では給水管15がダウンカマ4の下部に接続されている。また、抵抗体22は給水管15よりも上方に設けられている。
実施例1では気水分離器19から排出された二次冷却材と給水管15から供給される二次冷却材が混合されてから狭隘部7を通過していたのに対し、本実施例では気水分離器19から排出された二次冷却材が狭隘部7を通過してから給水管15から供給される二次冷却材と混合され、低温領域6に流入する。また、給水管15が内筒12下端近傍に接続されている。したがって、低温領域6に流入する二次冷却材のうち、給水管15から供給された二次冷却材の割合が多くなる。すると、気水分離器19から排出された二次冷却材よりも給水管15から供給される二次冷却材のほうが低温であるため、低温領域6に流入する二次冷却材の温度がより低くなる。この結果、低温領域6における一次冷却材と二次冷却材の温度差が大きくなるため、低温領域6での熱交換量が増大する。
以上説明したように、本実施例によれば、実施例1と同様の効果を奏するとともに、低温領域6での熱交換量が増大するため、蒸気発生器1全体の熱交換量を向上させることができる。
本発明の実施例3による蒸気発生器の構成について、図3を用いて説明する。図3は本実施例による蒸気発生器1の概略を示す縦断面図である。なお、実施例2と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施例では、抵抗体22が内筒12側に取り付けられている。このような構成であると、蒸気発生器1の保守や内部構造物のリプレースを行う際に、抵抗体22を内筒12とまとめて取り出すことができ、保守性が向上する。また、内筒12に抵抗体22を取り付けて容器11内に設置するだけで良いので、既設の蒸気発生器1に容易に適用することができる。
以上説明したように、本実施例によれば実施例2と同様の効果を奏するとともに、蒸気発生器1の保守性、製作性が向上し、既設の蒸気発生器にも容易に適用することができる。
本発明の実施例4による蒸気発生器の構成について、図4を用いて説明する。図4は本実施例による蒸気発生器1の概略を示す縦断面図である。なお、実施例2と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施例では、抵抗体22に代えて、低温領域6側の容器11内壁の、デッキ部21と同一の高さ位置にオリフィス31をとりつけている。このオリフィス31により、低温領域6側のダウンカマ4上部に狭隘部7を形成している。
本実施例によれば、抵抗体22に代えて抵抗手段としてのオリフィス31を設けることで、実施例2と同様の効果を奏する。また、オリフィス31を内筒12側にとりつけることで、実施例3と同様の効果を奏する。
本発明の実施例5による蒸気発生器の構成について、図5を用いて説明する。図5(a)は本実施例による蒸気発生器1の概略を示す縦断面図、図5(b)、(c)は内筒12の下端近傍の正面図である。なお、実施例2と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施例では、内筒12の下端位置が高温領域5側と低温領域6側で異なり、高温領域5側のほうが内筒12の軸方向長さが短く形成されている。これにより、低温領域6側においてダウンカマ4から内筒12の内側へ流入する流路の抵抗を高めている。
内筒12の下端は、図5(b)に示すように高温領域5側と低温領域6側とで段差を持つように形成しても、図5(c)に示すように下端が傾斜したような形状としてもよい。あるいは、まず下端の長さが同じ筒として形成したあとに、高温領域5側の下端に切り欠きを形成することとしてもよい。
また、上述の構成に代えて、図6に示すように低温領域6側にオリフィス32を取り付ける、あるいは図7に示すように多孔板33を取り付けて構成することも可能である。
本実施例によれば、ダウンカマ4下方と内筒12内側を連通する開口について、高温領域5側よりも低温領域側7を狭く形成して抵抗手段とすることで、実施例2と同様の効果を奏する。
本発明の実施例6による蒸気発生器の構成について、図8を用いて説明する。図9(a)は本実施例による蒸気発生器1の概略を示す縦断面図、図8(b)は図8(a)に示したスパージャ35を下から見た平面図である。なお、実施例1と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施例では、給水管15に円環状のスパージャが接続されている。このスパージャ35は中空で、下面に設けられた複数の給水口36がダウンカマ4の上方に位置するように配置されている。給水管15からの水は、スパージャ35の中を通ってダウンカマ4上方から供給される。
ここで、図8(b)に示すように、給水口36は高温領域5側に多く設けられている。このような構成によると、給水が高温領域5側に多く配分されるため、高温領域5側の二次冷却材流量を高めることができる。また、給水口36の数を高温領域5側に多く設けることに代えて、給水口36の開口面積を高温領域5側が大きくなるように構成することもできる。
本実施例の蒸気発生器1によれば、給水管15からの給水をダウンカマ4の高温領域5側に多く供給することで、実施例1と同様の効果を奏する。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行い、また各実施例を組み合わせることができる。
例えば、水室3に仕切板20が配置されるものとして説明したが、仕切板20には伝熱管群14を支持するための水平板や、内筒5の内側に取り付けた水平板と組み合わせたエコノマイザ構造を形成してもよく、また仕切板20がなくとも構わない。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 蒸気発生器
2 二次冷却材
2a ボイド
3 水室
4 ダウンカマ
5 高温領域
6 低温領域
7 狭隘部
11 容器
12 内筒
13 管板
14 伝熱管群
15 給水管
16 蒸気管
17 入口水室
17a 入口管
18 出口水室
18b 出口管
19 気水分離器
20 仕切板
21 デッキ部
22 抵抗体
22a 部材
31、32 オリフィス
33 多孔板
35 スパージャ
36 給水口

Claims (8)

  1. 二次冷却材を収容する容器と、
    この容器内の下部に配置された管板と、
    この管板より上方に配置され、前記容器との間にダウンカマを形成し、その内側に熱交換領域を形成する内筒と、
    内部を前記二次冷却材よりも高温な一次冷却材が流通し、前記内筒よりも内側に配置され、前記管板に前記一次冷却材の入口端と出口端が接続された伝熱管と、
    前記容器に接続され、前記容器内に前記水を供給する給水管と、
    と、を有し、
    前記熱交換領域には、水平断面上において前記入口端側に高温領域が、前記出口端側に前記高温領域よりも温度の低い低温領域が形成され、
    前記二次冷却材は前記ダウンカマを下降し前記内筒と前記管板の間から前記熱交換領域に流入し、前記一次冷却材と前記二次冷却材の熱交換によって蒸気が発生する蒸気発生器であって、
    前記ダウンカマを経由して前記低温領域へ流入する前記二次冷却材の流路の流路抵抗を高め、前記ダウンカマから前記低温領域への前記二次冷却材の流入を抑制する抵抗手段をさらに備えることを特徴とする蒸気発生器。
  2. 前記給水管は、前記ダウンカマのうち前記低温領域の上流となる範囲に接続され、
    前記抵抗手段は、前記給水管の接続位置よりも上方に設けられたことを特徴とする請求項1記載の蒸気発生器。
  3. 前記給水管は、前記ダウンカマのうち前記低温領域の上流となる範囲に接続され、
    前記抵抗手段は、前記給水管の接続位置よりも下方に設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の蒸気発生器。
  4. 前記抵抗手段は、周囲よりも狭く形成された狭隘部であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の蒸気発生器。
  5. 前記抵抗手段は、前記二次冷却材の流路中に配置された多孔体または多孔板であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の蒸気発生器。
  6. 前記抵抗手段として、前記管板と前記内筒の間隔が、前記高温領域側よりも前記低温領域側が狭く形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の蒸気発生器。
  7. 前記容器内に配置され、前記給水管と接続され、下面に複数設けられた給水口から前記ダウンカマに前記給水管から供給される前記二次冷却材を供給するスパージャを備え、
    前記抵抗手段として、前記低温領域の上流側に位置する前記給水口は、前記高温領域の上流側の前記給水口よりも流路抵抗が高く形成されて、前記スパージャが前記高温領域の上流側よりも前記低温領域の上流側に前記水を多く配分して供給するよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の蒸気発生器。
  8. 一次冷却材を加熱する原子炉と、
    二次冷却材を前記一次冷却材と二次冷却材との熱交換により蒸発させる蒸気発生器と、
    前記蒸気発生器で発生した蒸気により回転させられるタービンと、を備えた原子力プラントであって、
    前記蒸気発生器は、前記二次冷却材を収容する容器と、
    この容器内の下部に配置された管板と、
    この管板より上方に配置され、前記容器との間にダウンカマを形成し、その内側に熱交換領域を形成する内筒と、
    内部を前記二次冷却材よりも高温な一次冷却材が流通し、前記内筒よりも内側に配置され、前記管板に前記一次冷却材の入口端と出口端が接続された伝熱管と、
    前記容器に接続され、前記容器内に前記水を供給する給水管と、
    と、を有し
    前記熱交換領域には、水平断面上において前記入口端側に高温領域が、前記出口端側に前記高温領域よりも温度の低い低温領域が形成され、
    前記ダウンカマを経由して前記低温領域へ流入する前記二次冷却材の流路の流路抵抗を高め、前記ダウンカマから前記低温領域への前記二次冷却材の流入を抑制する抵抗手段をさらに備えることを特徴とする原子力プラント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103836601A (zh) * 2012-11-20 2014-06-04 淮安华电环保机械制造有限公司 一种导热油蒸汽发生器
CN107101185A (zh) * 2017-05-05 2017-08-29 中广核研究院有限公司 管式蒸汽发生器

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