JP2016107835A - 自転車用検出装置、この検出装置を備える自転車用コンポーネントの操作装置、および、この操作装置を備える自転車用制御システム - Google Patents

自転車用検出装置、この検出装置を備える自転車用コンポーネントの操作装置、および、この操作装置を備える自転車用制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】センサの数を減らすことのできる自転車用検出装置、この検出装置を備える自転車用コンポーネントの操作装置、および、この操作装置を備える自転車用制御システムを提供する。【解決手段】単一のセンサを備え、前記センサは、第1の操作部の動きに応じて第1状態の検出信号を出力し、かつ第2の操作部の動きに応じて第1の状態とは異なる第2状態の検出信号を出力する、自転車用検出装置。【選択図】図4

Description

本発明は自転車用検出装置、この検出装置を備える自転車用コンポーネントの操作装置、および、この操作装置を備える自転車用制御システムに関する。
従来より、複数の操作部の動きを検出する自転車用検出装置が知られている。例えば、特許文献1の自転車用検出装置は、2つの操作部を備える変速機の操作装置に備えられ、各操作部の操作を検知するための2つのセンサを備えている。
米国特許第8286529号
上記自転車用検出装置は、2本の操作部の動きを検出するための2つのセンサを備える。コストの点からセンサの数を減らすことが好ましい。
本発明の目的は、センサの数を減らすことのできる自転車用検出装置、この検出装置を備える自転車用コンポーネントの操作装置、および、この操作装置を備える自転車用制御システムを提供する。
〔1〕本発明に従う自転車用検出装置の一形態は、単一のセンサを備え、前記センサは、第1の操作部の動きに応じて第1状態の検出信号を出力し、かつ第2の操作部の動きに応じて前記第1状態とは異なる第2状態の検出信号を出力する。
〔2〕前記自転車用検出装置の一形態によれば、前記センサは、前記第1の操作部に設けられる第1の検出体との位置関係に応じて前記第1状態の検出信号を出力し、前記第2の操作部に設けられる第2の検出体との位置関係に応じて前記第2状態の検出信号を出力する。
〔3〕前記自転車用検出装置の一形態によれば、前記センサと前記第1の検出体との距離に応じて前記第1状態の検出信号のレベルが連続的または段階的に変化し、前記センサと前記第2の検出体との距離に応じて前記第2状態の検出信号のレベルが連続的または段階的に変化する。
〔4〕前記自転車用検出装置の一形態によれば、前記センサは、前記第1の検出体との距離が所定の距離未満の場合に前記第1状態の検出信号を出力し、前記第1の検出体との距離が前記所定の距離以上の場合に前記第1状態の検出信号を出力せず、前記第2の検出体との距離が所定の距離未満の場合に前記第2状態の検出信号を出力し、前記第2の検出体との距離が前記所定の距離以上の場合に前記第2状態の検出信号を出力しない。
〔5〕前記自転車用検出装置の一形態によれば、前記第1の操作部に設けられる前記第1の検出体、および、前記第2の操作部に設けられる前記第2の検出体をさらに備える。
〔6〕前記自転車用検出装置の一形態によれば、前記第1の操作部は、第1の検出体と前記センサとの間を移動可能に設けられ、前記第2の操作部は、第2の検出体と前記センサとの間を移動可能に設けられる。
〔7〕前記自転車用検出装置の一形態によれば、前記第1の検出体および前記第2の検出体は、磁石であり、前記センサは、ホール素子を備える。
〔8〕前記自転車用検出装置の一形態によれば、前記第1の操作部および前記第2の操作部が操作されていない状態で、前記第1の検出体が備える磁極のうちの前記センサに近い磁極と、前記第2の検出体が備える磁極のうちの前記センサに近い磁極とは、反対の磁性を有する。
〔9〕前記自転車用検出装置の一形態によれば、前記第1の検出体および前記第2の検出体は、互いに異なる色を有し、前記センサは受光素子を備える。
〔10〕前記自転車用検出装置の一形態によれば、前記第1の検出体および前記第2の検出体は、発光することによって互いに異なる色を有する。
〔11〕前記自転車用検出装置の一形態によれば、前記第1の検出体は、互いに色が異なる複数の第1の色部分を備え、前記複数の第1の色部分は、前記第1の操作部が移動する方向に並べられ、前記第2の検出体は、互いに色が異なる複数の第2の色部分を備え、前記複数の第2の色部分は、前記第2の操作部が移動する方向に並べられる。
〔12〕前記自転車用検出装置の一形態によれば、前記センサに光を案内する窓が形成される案内部をさらに備える。
〔13〕本発明に従う自転車用コンポーネントの操作装置の一形態は、上記〔1〕〜〔12〕のいずれか一項に記載の前記自転車用検出装置と、前記第1の操作部および前記第2の操作部とを備える、自転車用コンポーネントの操作装置。
〔14〕本発明に従う自転車用コンポーネントの操作装置の一形態は、前記第1の操作部および前記第2の操作部は、自転車用コンポーネントを動作させる。
〔15〕本発明に従う自転車用コンポーネントの操作装置の一形態は、前記操作装置は、前記第1の操作部および前記第2の操作部が操作されることにより前記自転車用コンポーネントと連結されるケーブルを移動させる巻取体を備え、前記第1の操作部が操作によって前記巻取体が回転する方向に対して、前記第2の操作部の操作によって前記巻取体が回転する方向が反対である。
〔16〕本発明に従う自転車用コンポーネントの操作装置の一形態は、前記自転車用コンポーネントは、変速機、サスペンションまたはシートポストである。
〔17〕本発明に従う自転車用制御システムの一形態は、上記〔13〕〜〔16〕のいずれか1項に記載の自転車用コンポーネントの操作装置と、前記第1状態の検出信号および前記第2状態の検出信号に応じて自転車用電動コンポーネントを制御する制御装置とを備える。
〔18〕本発明に従う自転車用制御システムの一形態は、前記制御装置は、人力駆動力と、前記第1状態の検出信号および前記第2状態の検出信号とに応じて、自転車を駆動するためのモータを制御する。
〔19〕本発明に従う自転車用制御システムの一形態は、前記制御装置は、前記第1状態の検出信号および前記第2状態の検出信号に応じて、前記モータの出力を低下させる。
〔20〕本発明に従う自転車用制御システムの一形態は、前記制御装置は、前記第1状態の検出信号が検出されたときと、前記第2状態の検出信号が検出されたときとで、前記モータの出力を低下させる時間、および前記モータの出力の低下量のうち少なくともいずれか一方を異ならせる。
上記自転車用検出装置、この検出装置を備える自転車用コンポーネントの操作装置、およびこの操作装置を備える自転車用制御システムは、センサの数を減らすことができる。
第1実施形態の自転車用制御システムを搭載する自転車の側面図。 図1の操作装置の平面図。 図2の操作装置からケースを省略した状態の側面図。 図2の変速装置の第1の操作部および第2の操作部が基準位置にあるときの模式図。 図2の変速装置の第1の操作部が操作され、かつ、第2の操作部が基準位置にあるときの模式図。 図2の変速装置の第1の操作部が基準位置にあり、かつ、第2の操作部が操作されたときの模式図。 図4の検出装置のセンサ出力電圧とレバー操作角との関係を示すテーブル。 図1の自転車用制御システムのブロック図。 図8の制御装置が実行するモータ制御の処理手順を示すフローチャート。 第2実施形態の変速装置の第1の操作部および第2の操作部が基準位置にあるときの模式図。 図10の変速装置の第1の操作部が操作され、かつ、第2の操作部が基準位置にあるときの模式図。 図10の変速装置の第1の操作部が基準位置にあり、かつ、第2の操作部が操作されたときの模式図。 第3実施形態の自転車用制御システムを搭載する自転車の側面図。 図13の自転車用制御システムのブロック図。 第4実施形態の自転車用制御システムのブロック図。 第1実施形態の変形例の自転車用制御システムのブロック図。 第2実施形態の第1の変形例の変速装置の第1の操作部および第2の操作部が基準位置にあるときの模式図。 第2実施形態の第2の変形例の変速装置の第1の操作部および第2の操作部が基準位置にあるときの模式図。 各実施形態の変形例の変速装置の第1の操作部および第2の操作部が基準位置にあるときの模式図。 図19の変速装置の第1の操作部が操作され、かつ、第2の操作部が基準位置にあるときの模式図。 図20の変速装置の第1の操作部が基準位置にあり、かつ、第2の操作部が操作されたときの模式図。 第5実施形態の自転車用制御装置を搭載する自転車の側面図。 自転車用制御装置の構成を示すブロック図。 補正係数と回転角度との対応付けを示す補正係数マップ。 基本走行補助力の時間変化を示すグラフ。 走行補助力の時間変化を示すグラフ。 第1制御状態における時定数とケイデンスとの関係を示すグラフ。 第2制御状態における時定数とケイデンスとの関係を示すグラフ。 第1制御状態および第2制御状態における補正係数と回転角度との対応付けを示す補正係数マップ。 第1制御状態および第2制御状態における時定数とケイデンスとの関係を示すグラフ。 第5実施形態に係る自転車用制御装置の動作を説明するためのフローチャート。
(第1実施形態)
図1を参照して、自転車用制御システムを搭載する自転車の構成について説明する。
自転車10は、フレーム12、ハンドルバー14、前輪16、後輪18、駆動機構20、アシスト機構22、バッテリユニット24、自転車用コンポーネントである変速装置26、トルクセンサ48(図8参照)、および、自転車用制御システム50を備えている。
駆動機構20は、左右のクランクアーム28、クランク軸30、左右のペダル32、フロントスプロケット34、リアスプロケット36、および、チェーン38を含む。左右のクランクアーム28は、1つのクランク軸30を介して回転可能にフレーム12に取り付けられている。ペダル32は、ペダル軸32Aまわりに回転可能にクランクアーム28に取り付けられている。
フロントスプロケット34は、クランク軸30に連結されている。フロントスプロケット34は、クランク軸30と同軸に設けられる。フロントスプロケット34は、クランク軸30と相対回転しないように連結されてもよいし、クランク軸30が前転するときには、フロントスプロケット34も前転するようにワンウェイクラッチ(図示略)を介して連結されてもよい。
リアスプロケット36は、後輪18の車軸18Aまわりに回転可能に取り付けられている。リアスプロケット36は、ワンウェイクラッチを介して後輪18に連結される。チェーン38は、フロントスプロケット34とリアスプロケット36とに巻き掛けられている。ペダル32に加えられる人力駆動力によりクランクアーム28が回転するとき、フロントスプロケット34、チェーン38、および、リアスプロケット36によって、後輪18が回転する。
アシスト機構22は、自転車用電動コンポーネントであるモータ40および駆動回路42(図8参照)を備えている。
アシスト機構22は、モータ40の駆動により、フロントスプロケット34を回転させる人力駆動動力をアシストする。アシスト機構22は、トルクセンサ48(図8参照)により検出される人力駆動力に応じてモータ40を駆動する。モータ40は、電気モータである。モータ40の回転は、図示しない減速機を介してフロントスプロケット34に伝達される。モータ40とフロントスプロケット34との間には、クランクアーム28が前転したときに人力駆動力によってモータが回転することを防止するためにワンウェイクラッチ(図示略)が設けられてもよい。
バッテリユニット24は、バッテリ44、および、バッテリ44をフレーム12に着脱可能に取り付けるためのバッテリホルダ46を備えている。バッテリ44は、1または複数のバッテリセルを含む。バッテリ44は、2次電池によって構成される。バッテリ44は、モータ40に電気的に接続されて、モータ40に電力を供給する。
変速装置26は、リアスプロケット36に入力された回転を変速して後輪18に伝達する。変速装置26は、後輪18の車軸18Aのハブと一体化された内装変速機である。変速装置26は、内部に図示しない遊星歯車機構を備えている。変速装置26には、図2に示す変速用のケーブルCのインナーケーブルCAの一端が巻き掛けられている。インナーケーブルCAが移動することにより、変速装置26の内部の機械要素が回転する。これにより、遊星歯車機構を構成する歯車の連結状態が変更されて、自転車10の変速比が段階的に変更される。
自転車用制御システム50は、変速装置26を動作させるための操作装置52、検出装置54(図4参照)、および、制御装置56を備えている。
図2に示されるように、操作装置52は、ハンドルバー14に固定されるケース58、ケース58に収容される本体部60(図3参照)、第1の操作部62、および、第2の操作部64を備えている。
ケース58は、ハンドルバー14に着脱可能に取り付けられるホルダ66、および、現在の変速段を示す表示部68を備えている。表示部68のインジゲータ68Aは、本体部60の巻取体70(図3参照)と連動している。
図3に示されるように、本体部60は、インナーケーブルCAを巻き取る巻取体70、巻取体70に連結されて巻取体70の回転を規制する第1のラチェット72、第2のラチェット74、および、弾性部材76を備えている。巻取体70には、インナーケーブルCAの端部が嵌め込まれる。
第1のラチェット72は、円盤状または扇形の部材である。第1のラチェット72は、外周部に複数のラチェット歯を備えている。第2のラチェット74は、円盤状または扇形の部材である。第2のラチェット74は、外周部に複数のラチェット歯を備えている。第1のラチェット72および第2のラチェット74は重ねられている。第1のラチェット72および第2のラチェット74は、巻取体70と連結され、巻取体70を周方向の一方および他方に動かす。弾性部材76は、例えばコイルばねであり、巻取体70に連結される。弾性部材76は、巻取体70に周方向の一方に向かう力を付与する。
第1の操作部62は、巻取体70を周方向の一方に動かす。第1の操作部62は、シフトアップ用の操作部である。
第1の操作部62は、レバー78および本体部60に設けられるレバー軸80を備えている。レバー軸80は、レバー78の基端部78Aを貫通している。レバー78は、レバー軸80まわりに回転する。レバー軸80は、巻取体70の回転軸と同軸に設けられる。第1のラチェット72および第2のラチェット74は、レバー軸80まわりに回転する。
第1の操作部62を、基準位置からレバー軸80まわりの第1の方向RA(図2参照)に操作すると、レバー78の操作角が所定以上となったとき、基端部78Aに支持されている送り機構(図示略)が第1のラチェット72を周方向の一方に押し、第1のラチェット72が周方向の一方に回転する。これによって巻取体70が周方向の一方に回転してインナーケーブルCAが巻き取られる。このため、インナーケーブルCAが操作装置52に引き戻され、図1に示す変速装置26の変速段が変更される。本体部60には、巻取体70の回転位置を保持する保持機構が設けられる。保持機構は、第2のラチェット74の外周に設けられ、第2のラチェット74に係合する爪を有する。レバー軸80には、弾性部材(図示略)が取り付けられている。弾性部材は、例えばコイルばね、または、板ばねである。弾性部材は、第1の操作部62にレバー軸80の第1の方向RAとは反対の第2の方向RB(図2参照)に向かう力を付与する。これによって第1の操作部62は、操作されていないときには、レバー軸80の第2の方向RBにバイアスされて基準位置に戻る。
第2の操作部64は、本体部60に回動可能に取り付けられて巻取体70を周方向の他方に動かす。第2の操作部64は、シフトダウン用の操作部である。
第2の操作部64は、レバー82、本体部60に設けられるレバー軸84、および、解除機構86を備えている。レバー軸84は、レバー軸80と平行かつレバー軸80とは異なる位置に配置されている。レバー軸84は、レバー82の基端部82Aを貫通している。レバー82は、レバー軸84まわりに回転する。解除機構86は、基端部82Aに支持されている。解除機構86は、第2のラチェット74の外周に設けられている。解除機構86は、第2のラチェット74に係合している保持機構を、第2のラチェット74から切り離することができる。
第2の操作部64を、基準位置からレバー軸84まわりの第3の方向RC(図2参照)に操作すると、レバー82の操作角が所定以上となったとき、解除機構86によって保持機構と第2のラチェット74との係合が解除され、弾性部材76によって第2のラチェット74が巻取体70とともに周方向の他方に動く。これによって巻取体70が周方向の他方に回転してインナーケーブルCAが送り出される。このため、インナーケーブルCAが図1に示す変速装置26に押し出され、変速装置26の変速段が変更される。保持機構は、巻取体70が1段に対する回転量だけ回転した位置で巻取体70を再び保持する。レバー軸84には、弾性部材(図示略)が取り付けられている。弾性部材は、例えばコイルばね、または、板ばねである。弾性部材は、第2の操作部64にレバー軸84の第3の方向RCとは反対の第4の方向RD(図2参照)に向かう力を付与する。これによって第2の操作部64は、操作されていないときには、レバー軸84の第4の方向RDにバイアスされて基準位置に戻る。
第1の操作部62および第2の操作部64の基準位置からの操作方向は、互いに反対向きに構成されている。すなわち、操作者が第1の操作部62については押すことによって変速し、第2の操作部64については引っ張ることによって変速する。なお、第1の操作部62および第2の操作部64の基準位置からの操作方向は同じ方向であってもよい。すなわち操作者が第1の操作部62についても、第2の操作部64についても、押すことによって変速する構成にしてもよい。変速装置26の巻取体70を動作させる機構については、上記の構成に限らず、様々な構成を採用することができる。
図4に示すように、検出装置54は、操作装置52に備えられている。検出装置54は、制御装置56(図8参照)と電気的に接続されている。
検出装置54は、操作部62,64の動きに応じて信号を出力する。検出装置54は、単一のセンサ88、第1の検出体90、および、第2の検出体92を備えている。
図4に示されるように、センサ88は、ケース58の内部に配置されている。図8に示すように、センサ88は、ホール素子94および増幅回路96を備えている。センサ88は、ホール素子94に印加される磁束密度の大きさに応じた出力電圧Vを出力する。ホール素子94から出力される信号は、ホール素子94に印加される磁極の方向に応じて増減が反転する。ホール素子94は、いわゆるリニアホール素子である。
第1の検出体90は、磁石である。第1の検出体90は、レバー78の基端部78Aに設けられている。図4に示されるように、第1の検出体90は、基端部78Aの縁に配置されている。第1の検出体90は、操作者によりレバー78が操作されたとき、図5に示すように第1の方向RAに移動し、操作者によりレバー78が解放されたとき、ばね(図示略)の力により第2の方向RBに移動し、図4に示す基準位置に戻る。
第2の検出体92は、磁石である。第2の検出体92は、レバー82の基端部82Aに設けられている。図4に示されるように、第2の検出体92は、基端部82Aの縁に配置されている。第2の検出体92は、操作者によりレバー82が操作されたとき、図6に示すように第3の方向RCに移動し、操作者によりレバー82が解放されたとき、ばね(図3略)の力により第4の方向RDに移動し、図4に示す基準位置に戻る。
第1の検出体90および第2の検出体92は、レバー78,82が操作されていない基準位置において、センサ88を挟んで配置されている。センサ88に近い側の第1の検出体90の磁極とセンサ88に近い側の第2の検出体92の磁極とは反対の磁性を有する。
図7に示されるように、第1の検出体90および第2の検出体92が基準位置にあるとき、センサ88から出力されるセンサ出力電圧Vは、基準電圧VAを示す。
第1の操作部62の基準位置からのレバー操作角が大きくなるほど、すなわち、レバー78が基準位置から第1の方向RAに回転するほど、センサ88と第1の検出体90との距離は短くなる。このため、図7の実線LAに示されるように、第1の操作部62のレバー操作角が大きくなるほど、センサ出力電圧Vは上昇する。このため、基準電圧VAよりも大きな出力電圧として、センサ88が出力する第1状態の検出信号のレベルが連続的に上昇する。第1の検出体90が基準位置にあるとき、センサ88と第1の検出体90との距離は、所定の距離以上である。第1の検出体90との距離が所定の距離以上の場合にセンサ88は、基準電圧VAを出力する。制御装置56は、センサ88が出力する第1状態の検出信号が、予め定める第1閾値以上になると、第1変速信号SAを検出したと判断し、第1状態の検出信号が、予め定める第1閾値未満であると第1変速信号SAを検出していないと判断する。予め定める第1閾値は、調整可能に設定される。
第2の操作部64の基準位置からのレバー操作角が大きくなるほど、すなわち、レバー82が基準位置から第3の方向RCに回転するほど、センサ88と第2の検出体92との距離は短くなる。また、センサ88に近い側の第1の検出体90の磁極と、センサ88に近い側の第2の検出体92の磁極とは反対の磁性を有する。このため、図7の破線LBに示されるように、第2の操作部64のレバー操作角が大きくなるほど、センサ出力電圧Vは低下する。このため、基準電圧VAよりも小さな出力電圧として、センサ88が出力する第2状態の検出信号のレベルが連続的に低下する。第2の検出体92が基準位置にあるとき、センサ88と第2の検出体92との距離は、所定の距離以上である。第2の検出体92との距離が所定の距離以上の場合にセンサ88は、基準電圧VAを出力する。制御装置56は、センサ88が出力する第2状態の検出信号が、予め定める第2閾値以下になると、第2変速信号SBを検出したと判断し、第2状態の検出信号が予め定める第2閾値を超えていると第2変速信号SBを検出していないと判断する。予め定める第2閾値は、調整可能に設定される。
図1に示されるように、変速装置26には、クランクアーム28からの駆動力とモータ40の駆動力とが入力される。変速装置26は、変速段を変更するとき、インナーケーブルCAにより動かされる機械要素を動作させることにより遊星歯車機構を構成する歯車の連結状態を変更する。変速装置26に入力されるトルクが大きいほど、機械要素が動作しにくくなる。このため、制御装置56は、検出装置54の出力信号に基づいてモータ40を制御する。
図9を参照して、制御装置56が所定周期ごとに行う処理手順について説明する。
ステップS11に示されるように制御装置56は、第1変速信号SAを検出したか否かを判定する。具体的には、第1状態の検出信号が予め定める第1閾値以上になったと制御装置56が判定したとき、ステップS12に進む。制御装置56は、ステップS12において、モータ40の出力を第1の条件に基づいて低下させる。
ステップS11において、第1変速信号SAを制御装置56が検出していないと判定したとき、制御装置56は、ステップS13に進み、第2変速信号SBを検出したか否かを判定する。具体的には、第2状態の検出信号が予め定める第2閾値以上になったと制御装置56が判定したとき、ステップS14に進む。制御装置56は、ステップS14において、モータ40の出力を第1の条件とは異なる第2の条件に基づいて低下させる。
第1の条件および第2の条件は、モータ40の出力を低下させる時間を含む。
制御装置56は、第1の条件に基づいてモータ40の出力を低下させたとき、モータ40の出力を低下させてから第1の所定時間が経過したとき、モータ40の出力を低下させる制御を終了する。なお、第1の所定時間は、変速装置26によるシフトアップに必要と考えられる標準的な時間よりも十分に大きい時間が設定されることが好ましい。
制御装置56は、第2の条件に基づいてモータ40の出力を低下させたとき、モータ40の出力を低下させてから第2の所定時間が経過したとき、モータ40の出力を低下させる制御を終了する。なお、第2の所定時間は、変速装置26によるシフトダウンに必要と考えられる標準的な時間よりも十分に大きい時間が設定されることが好ましい。第2の所定時間は、第1の所定時間と異なる時間に選ばれてもよく、第1の所定時間と等しい時間に選ばれてもよい。
自転車用制御システムは、以下の作用および効果を奏する。
(1)検出装置54は、単一のセンサ88により、第1の操作部62および第2の操作部64の動きを検出している。このため、第1の操作部62の動きと第2の操作部64の動きとを各別のセンサを用いて検出する構成と比較して、センサの数を削減できる。また、センサの数を削減できるため、検出装置54の軽量化に貢献できる。
(2)第1状態の検出信号は、センサ88と第1の検出体90との距離に応じて連続的に変化する。第2状態の検出信号は、センサ88と第2の検出体92との距離に応じて連続的に変化する。このため、第1の操作部62および第2の操作部64の操作量を検出することができる。
(3)制御装置56は、第1変速信号SAおよび第2変速信号SBに応じてモータ40の出力を低下させる。このため、変速時に変速装置26にかかるトルクを低減できるため、変速性能が向上する。
(4)制御装置56は、第1変速信号SAを受けたときと、第2変速信号SBを受けたときとで、モータ40の出力を低下させる時間を異ならせて、シフトアップおよびシフトダウンに適したトルクの低減を行うことができる。
(5)検出装置54は、レバー78,82の操作角が所定角未満において、すなわち、操作部62,64が動いても巻取体70が動かない範囲において制御装置56に第1状態の検出信号および第2状態の検出信号を出力することができる。すなわち、巻取体70によりインナーケーブルCAが移動を開始する前に制御装置56が変速信号SA,SBを検出することができる。このため、変速装置26による変速比の変更の動作が開始する前に、モータ40の出力を制御することができる。このため、変速性能がさらに向上する。
(第2実施形態)
図10に示されるように、本実施形態の自転車用制御システムは、検出装置100を備えている。検出装置100は、センサ102、発光部104、第1の検出体106、第2の検出体108、および、遮光板110を備えている。
センサ102は、複数の受光素子102Aを備えるカラーセンサである。受光素子102Aは、例えば、フォトダイオードまたはCCDである。各受光素子102Aは、異なる色のカラーフィルタ(図示略)で覆われている。このため、センサ102は、受光する色に応じた信号を出力する。
第1の検出体106および第2の検出体108は、互いに異なる色を有する。このため、第1の検出体106および第2の検出体108は、互いに異なる色に応じた光を反射する。
発光部104およびセンサ102は、第1の検出体106および第2の検出体108と、遮光板110を挟んで反対側に配置されている。遮光板110の発光部104およびセンサ102が配置される部分には、窓112Aが形成される案内部112が形成されている。窓112Aは、センサ102に光を案内する。発光部104は、遮光板110と第1の検出体106および第2の検出体108との間に配置されてもよい。要するに、発光部104は、第1の検出体106および第2の検出体108に光を照射可能な位置に配置されればよい。
図10に示す第1の検出体106は、操作者によりレバー78が操作されたとき、図11に示すように第1の方向RAに移動する。第1の検出体106が窓112Aまで移動したとき、発光部104の光が第1の検出体106に照射される。第1の検出体106は、第1の検出体106の色に応じた光を反射する。各受光素子102Aのうち、反射された光と対応する受光素子102Aの出力電圧が変化する。センサ102は、反射された光と対応する受光素子102Aの出力電圧の変化に基づいて、第1状態の検出信号を出力する。
図10に示す第2の検出体108は、操作者によりレバー82が操作されたとき、図12に示すように第3の方向RCに移動する。第2の検出体108が窓112Aまで移動したとき、発光部104の光が第2の検出体108に照射される。第2の検出体108は、第2の検出体108の色に応じた光を反射する。各受光素子102Aのうち、反射された光と対応する受光素子102Aの出力電圧が変化する。センサ102は、反射された光と対応する受光素子102Aの出力電圧の変化に基づいて、第2状態の検出信号を出力する。
検出装置100は、単一のセンサ102により、第1の操作部62および第2の操作部64の動きを検出することができる。このため、検出装置100のセンサの数の削減に貢献できる。
(第3実施形態)
図13に示されるように、本実施形態の自転車用制御システムが搭載される自転車10は、自転車用コンポーネントおよび自転車用電動コンポーネントである電動の前サスペンション120、および、自転車用コンポーネントおよび自転車用電動コンポーネントである電動の後サスペンション122を備えている。フレーム12は、メインフレーム12Aと、メインフレーム12Aの後端にピボット可能に連結されるスイングアーム12Bとを備えている。前サスペンション120は、メインフレーム12Aの前端と前輪16とを接続する。後サスペンション122は、メインフレーム12Aの後端と、スイングアーム12Bとに連結される。スイングアーム12Bには、後輪18が回転可能に取り付けられている。
図14に示されるように、前サスペンション120には、調整装置126が連結されている。調整装置126は、ドライバ128およびアクチュエータ130を備えている。後サスペンション122には、調整装置132が連結されている。調整装置132は、ドライバ134およびアクチュエータ136を備えている。
操作装置140は、第1の操作部142、第2の操作部144、および、検出装置146を備えている。第1の操作部142は、第1実施形態の第1の操作部62と同様な構成であり、基準位置から操作して、手を放すと基準位置に復帰するように構成される。第2の操作部144は、第1実施形態の第2の操作部64と同様な構成であり、基準位置から操作して、手を放すと基準位置に復帰するように構成される。第1の検出体90は、第1実施形態の第1の操作部62と同様な構成として、第1の操作部142に設けられる。第2の検出体92は、第1実施形態の第1の操作部64と同様な構成として、第2の操作部144に設けられる。センサ88の構成は、第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
制御装置56は、第1の操作部142を操作することにより出力される第1状態の検出信号に基づいてドライバ128,134を介してアクチュエータ130,136を駆動する。アクチュエータ130,136の駆動により、サスペンション120,122のダンピング、リバウンド、硬さ、および高さの少なくとも一つが第1の操作部142の操作量に応じて無段階に、または段階的に調整される。ここでは、たとえば第1の操作部142の操作量に応じて、ダンピングが大きくなったり、リバウンドが大きくなったり、硬さが高くなったり、および高さが大きくなったりする。制御装置56は、第2の操作部144が操作されるまで、第1の操作部142の操作量が最も大きくなった位置に対応して調整されたダンピング、リバウンド、硬さ、および高さを維持する。
制御装置56は、第2の操作部144を操作することにより出力される第2状態の検出信号に基づいてアクチュエータ130を駆動する。アクチュエータ130,136の駆動により、サスペンション120,122のダンピング、リバウンド、硬さ、および高さの少なくとも一方が第2の操作部144の操作量に応じて調整される。制御装置56は、第1の操作部142が操作されるときと、第2の操作部144が操作されるときとでは、サスペンション120,122のダンピング、リバウンド、硬さ、および高さの少なくとも一つを異なる方向に無段階に、または段階的に調整する。ここでは、例えば第2の操作部144の操作量に応じて、ダンピングが小さくなったり、リバウンドが小さくなったり、硬さが低くなったり、および高さが小さくなったりする。制御装置56は、第1の操作部142が操作されるまで、第2の操作部144の操作量が最も大きくなった位置に対応して調整されたダンピング、リバウンド、硬さ、および高さを維持する。第1の操作部142および第2の操作部144が操作されると、ダンピング、リバウンド、硬さ、および高さのうち、どのパラメータを変化させるのか、およびどのようにパラメータを変化させるのかについては、制御装置56に予め設定されていてもよく、ユーザがパーソナルコンピュータおよびスマートフォンなどの外部の装置、およびサイクルコンピュータの少なくともいずれかを用いて制御装置56に設定してもよい。
(第4実施形態)
図15に示されるように、本実施形態の自転車用制御システムが搭載される自転車10は、自転車用コンポーネントおよび自転車用電動コンポーネントである電動のシートポスト124を備えている。シートポスト124は、サドルS(図13参照)の高さを調整する。シートポスト124には、調整装置148が連結されている。調整装置148は、ドライバ150およびアクチュエータ152を備えている。
操作装置154は、第1の操作部156、第2の操作部158、および、検出装置160を備えている。第1の操作部156は、第1実施形態の第1の操作部62と同様な構成であり、基準位置から操作して、手を放すと基準位置に復帰するように構成される。第2の操作部158は、第1実施形態の第2の操作部64と同様な構成であり、基準位置から操作して、手を放すと基準位置に復帰するように構成される。第1の検出体90は、第1実施形態の第1の操作部62と同様な構成として、第1の操作部156に設けられる。第2の検出体92は、第1実施形態の第1の操作部64と同様な構成として、第2の操作部158に設けられる。センサ88の構成は、第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
制御装置56は、第1の操作部156を操作することにより出力される第1状態の検出信号に基づいてドライバ150を介してアクチュエータ152を駆動する。アクチュエータ152の駆動により、シートポスト124が第1の操作部156の操作量に応じて段階的に、または無段階に伸びるまたは縮む。
制御装置56は、第2の操作部158を操作することにより出力される第2状態の検出信号の大きさに基づいてアクチュエータ152を駆動する。アクチュエータ152の駆動により、シートポスト124が第2の操作部158の操作量に応じて伸びるまたは縮む。制御装置56は、第1の操作部156が操作されるときと、第2の操作部158が操作されるときとでは、シートポスト124を異なる方向に調整する。第1の操作部156および第2の操作部158を操作したときのシートポスト124の動作について、制御装置56に予め設定されていてもよく、ユーザがパーソナルコンピュータおよびスマートフォンなどの外部の装置、およびサイクルコンピュータの少なくともいずれかを用いて制御装置56に設定してもよい。
(第1〜第4実施形態の変形例)
自転車用制御システム等が取り得る具体的な形態は、第1〜第4実施形態に例示された形態に限定されない。自転車用制御システム等は、第1〜第4実施形態とは異なる各種の形態を取り得る。以下に示される第1〜第4実施形態の変形例は、自転車用制御システム等が取り得る各種の形態の一例である。
・第1実施形態の変速装置26を、図16に示すように電動の変速装置98にすることもできる。変速装置98は、ドライバ98A、アクチュエータ98B、および、変速機98Cを備えている。変速機98Cは、第1実施形態の変速装置26と同様の構成であり、アクチュエータ98Bは、インナーケーブルCAにより動作されていた部分と連結されている。制御装置56は、第1状態の検出信号および第2状態の検出信号に基づいて、ドライバ98Aを介してアクチュエータ98Bを駆動する。これにより、変速機98Cの変速段が変更される。
・第1実施形態のセンサ88を、検出体90、92との距離が所定の距離未満のときに、検出体90、92との距離に応じて段階的に出力電圧Vが変化するセンサに変更することもできる。
・第1実施形態のセンサ88を、検出体90、92との距離が所定の距離未満のときに、出力電圧Vが所定の出力電圧Vになるセンサに変更することもできる。この場合、第1の検出体90のセンサ88に近い側の磁極と第2の検出体92のセンサ88に近い側の磁極とを反対にする。これにより、センサ88と第1の検出体90との距離が所定未満になったときと、センサ88と第2の検出体92との距離が所定未満になったときとの基準電圧VAに対する出力電圧Vの増減が反対になる。このため、単一のセンサ88により2つの操作部62,64の動きを検出することができる。
・上記変形例において、第1の検出体90のセンサ88に近い側の磁極と、第2の検出体92のセンサ88に近い側の磁極とを一致させることもできる。この場合、例えば、第1の検出体90を1つの磁石により構成し、第2の検出体92を2つの磁石により構成する。所定期間内において所定の出力電圧Vに達した回数が1回である検出信号が第1状態の検出信号となり、所定期間内において所定の出力電圧Vに達した回数が2回である検出信号が第2状態の検出信号となる。
・第1実施形態の第1の条件および第2の条件において、第1変速信号SAを検出したときと、第2変速信号SBを検出したときとで、制御装置56は、モータ40の出力の低下量を異ならせることもできる。
・第1実施形態において、第1変速信号SAを検出したときと、第2変速信号SBを検出したときとで、制御装置56は、モータ40の出力を低下する時間を同一にすることもできる。
・第2実施形態の検出装置100における第1の検出体106および第2の検出体108を、図17に示すように変更することもできる。第1の検出体106は、互いに色が異なる複数の第1の色部分106Aを備える。複数の第1の色部分106Aの色と複数の第2の色部分108Aの色とは、互いに異なる。複数の第1の色部分106Aは、第1の操作部62および第1の検出体106が移動する方向に並べられる。第2の検出体108は、互いに色が異なる複数の第2の色部分108Aを備える。複数の第2の色部分108Aは、第2の操作部64および第2の検出体108が移動する方向に並べられる。この変形例においては、センサ102は検出される色に応じた検出信号を出力するため、制御装置56は、操作部62,64の操作量に応じた制御を行うことができる。
・図17に示す変形例において、複数の第1の色部分106Aと複数の第2の色部分108Aとを発光させることもできる。この場合、第1の色部分106Aおよび第2の色部分108Aは、例えばLEDにより構成される。
・図17に示す変形例において、第1の操作部62および第2の操作部64が操作されていない状態から、操作したときにセンサ102が検出する色の順番が異なるように、複数の第1の色部分106Aと、複数の第2の色部分108Aの色とを配置することもできる。この場合、複数の第1の色部分106Aと、複数の第2の色部分108Aの色との少なくとも1つを一致させることもできる。制御装置56は、検出した信号の順序、すなわち、色の順序を把握することにより、第1の操作部62および第2の操作部64のいずれが操作されたか、および、操作された操作部62,64の操作量を判定することができる。
・第2実施形態の検出装置100の第1の検出体106および第2の検出体108を、図18に示すように発光することによって互いに異なる色を有する第1の検出体106および第2の検出体108に変更することもできる。この場合、第1の検出体106および第2の検出体108は、例えばLEDにより構成される。また、発光部104を省略することができる。
・各実施形態の第1の操作部62,142,156を、第1の検出体90,106とセンサ88との間を移動可能に設け、第2の操作部64,144,158を、第2の検出体92,108とセンサ88との間を移動可能に設けることもできる。この場合、例えば、図19に示されるように、第1の検出体90および第2の検出体92を、センサ88から所定の距離未満の位置に固定する。レバー78の基端部78Aは、磁性材料により形成される。基端部78Aの縁は、第1の検出体90とセンサ88との間を移動することができる。レバー82の基端部82Aは、磁性材料により形成される。基端部82Aの縁は、第2の検出体92とセンサ88との間を移動することができる。レバー78およびレバー82が基準位置にあるとき、第1の検出体90と第2の検出体92の磁束はセンサ88に到達する。
図20に示されるように、第1の操作部62が操作されることにより、基端部78Aが第1の検出体90と対向する位置に到達したとき、第1の検出体90の磁束は基端部78Aにより遮断され、センサ88に到達しなくなる。このため、センサ88の出力電圧Vが下降した第1状態の検出信号が出力される。
図21に示されるように、第2の操作部64が操作されることにより、基端部82Aが第2の検出体92と対向する位置に到達したとき、第2の検出体92の磁束は基端部82Aにより遮断され、センサ88に到達しなくなる。このため、センサ88の出力電圧Vが上昇した第2状態の検出信号が出力される。
・図19〜図21に示される変形例において、基端部78A、82Aに孔を設けることもできる。この場合、基端部78A,82Aの孔が第1の検出体90および第2の検出体92と対応する位置に移動したとき、第1の検出体90および第2の検出体92の磁束がセンサ88に到達するように基端部78A,82A、第1の検出体90、第2の検出体92、および、センサ88を配置する。これにより、基端部78Aの孔が第1の検出体90と対応する位置に移動したとき第1状態の検出信号が出力され、基端部82Aの孔が第2の検出体92と対応する位置に移動したとき第2状態の検出信号が出力される。
(第5実施形態)
図22は、第5実施形態にかかる自転車用制御装置1を適用した自転車201の側面図である。図22に示すように、第5実施形態に係る自転車用制御装置1を適用した自転車201は、フレーム202と、ハンドルバー204と、駆動部205と、前輪206と、後輪207とを備えている。自転車201は、本実施の形態では、フレーム202にフロントサスペンション220およびリアサスペンション222を有するマウンテンバイクであるが、サスペンションを備えない自転車であってもよい。
駆動部205は、チェーン210と、ペダル211が装着されたクランク212と、アシスト機構215と、アシスト機構215の電源としての着脱可能な充電池Bとを有しており、それぞれがフレーム202に支持されている。クランク212は、クランク軸212Aと、一対のクランクアーム212Bとを含む。各クランクアーム212Bは、クランク軸212Aの両端部に設けられる。駆動部205は、フロントスプロケット234をさらに備える。フロントスプロケット234はクランク212に直接または間接的に接続される。チェーン210は、フロントスプロケット234と後輪207に装着されるリアスプロケット236との間に巻き掛けられて駆動力を伝達する。充電池Bは、例えばニッケル水素電池およびリチウムイオン電池等を用いた蓄電池であり、フレーム202に着脱可能に搭載される。
フロントスプロケット234およびリアスプロケット236は、それぞれ複数のスプロケットを有する。駆動部205は、フロント変速機構238およびリア変速機構240を含む。フロント変速機構238は、複数のフロントスプロケット234の間で、チェーン210を掛け替える。リア変速機構240は、複数のリアスプロケット236の間で、チェーン210を掛け替える。フロント変速機構238およびリア変速機構240は、それぞれハンドルバー204に設けられる変速操作装置(図示略)によって、制御される。なお、フロントスプロケット234は、1枚で構成されてもよく、この場合にはフロント変速機構238は省略される。
図23は、自転車用制御装置1を説明するためのブロック図である。図23に示すように、自転車用制御装置1は、第1検出部2と、第2検出部3と、制御部4と、通信部5と、第3検出部6とを備えている。この自転車用制御装置1には、操作部218およびアシスト機構215が接続されている。第1検出部2と、第2検出部3と、通信部5と、第3検出部6とは、制御部4に電気的に接続されている。
操作部218は、ハンドルバー204(図22参照)に装着可能である。操作部218は、図22に示す自転車201に設けられており、ハンドルバー204に装着されている。図23に示す操作部218は、自転車用制御装置1の制御部4に有線によって電気的に接続されるか、または無線によって接続される。この操作部218が操作されることによって、アシスト機構215によるアシスト条件が選択される。操作部218は、例えば操作スイッチを含む。例えば、操作部218を操作することによって、第1アシスト条件、第2アシスト条件、及び第3アシスト条件のうち、いずれかのアシスト条件を選択することができる。複数のアシスト条件を変更することによって、人力駆動力に対する走行補助力PXの大きさを変更することができる。なお、各アシスト条件の詳細については後述する。
アシスト機構215は、アシストモータ216と、駆動回路217とを含む。アシストモータ216は、駆動回路217によって制御される。また、駆動回路217は、制御部4からの指令に基づき、アシストモータ216を制御する。アシストモータ216は、図22に示すクランクアーム212Bとフロントスプロケット234との間に設けられるクランク軸212Aを含む動力伝達経路に連結される。アシスト機構215は、図示しない減速機を備え、アシストモータ216の出力を、減速機を介して前記動力伝達経路に伝達する構成としてもよい。図23に示すように、自転車用制御装置1の制御部4とアシスト機構215とを含んで駆動ユニット219が構成される。駆動ユニット219は、フレーム202(図22参照)に着脱可能に設けられる。
図23に示す第1検出部2は、人力駆動力を検出する。詳細には、第1検出部2は、人力駆動力に応じた信号を出力する。例えば、第1検出部2はトルクセンサであって、図22に示すクランク212のクランク軸212A、またはクランクアーム212Bとフロントスプロケット234との間に設けられるクランク軸212Aを含む動力伝達経路に作用するトルクに応じた信号(例えば電圧)を出力する。トルクセンサは、例えば磁歪式センサであってもよいし、歪ゲージであってもよい。図23に示す第1検出部2は、検出された人力駆動力に関する情報を制御部4に送る。
第2検出部3は、クランク212の回転状態を検出する。クランク212回転状態は、クランク212の回転角度TAを含む。ここで、クランク212の回転角度TAとは、アシストモータ216(図23参照)によって走行補助が開始される時点におけるクランク212の位置を基準とした回転角度TAを意味する。回転角度TAは、走行補助が開始される時点からのクランク212の総回転量と言い換えることができる。第2検出部3は、クランク212の回転角度TAとして、クランク軸212Aの回転角度を検出してもよいし、クランクアーム212Bの回転角度を検出してもよい。図23に示す第2検出部3は、検出された回転角度TAに関する情報を制御部4に送る。
また、クランク212の回転状態は、クランク212の回転速度KAを含む。図23に示す第2検出部3は、ケイデンスセンサとして機能し、クランク212(図22参照)のケイデンスを回転速度KAとして検出する。第2検出部3は、クランク212(図22参照)の回転周期を回転状態として検出してもよい。第2検出部3は、検出されたケイデンスに関する情報を制御部4に送る。
例えば、第2検出部3は、ロータリエンコーダを含み、クランク軸212A(図22参照)に取り付けられた多極磁石の磁束密度の変化をホール素子によって検出することによってクランク軸212A(図22参照)の回転角度TAを検出する。第2検出部3は、クランク軸212A(図22参照)の回転角度TAと、時間とから、クランク軸212A(図23参照)の回転速度KAを検出してもよい。第2検出部3は、クランク軸212A(図22参照)またはクランクアーム212B(図22参照)に設けられる磁石と、この磁石を検出するリードスイッチを含んで構成され、クランク軸212A(図22参照)の回転速度KAを検出してもよい。第2検出部3は、磁気式エンコーダではなく光学式エンコーダとしてもよいし、ロータリエンコーダ以外の回転角度センサとしてもよい。
第3検出部6は、自転車201の走行速度を検出する。第3検出部6は、たとえば後輪207(図22参照)に設けられる磁石を検出するリードスイッチを含む。制御部4は、第3検出部6の検出値、および、タイヤ径に基づいて自転車201の走行速度ZAを演算する。
制御部4は、所定の条件が満たされたときに、アシストモータ216に対して走行補助を実行させる。例えば、制御部4は、第1検出部2によって検出された人力駆動力(トルク)が、予め設定された人力駆動力基準値以上であると判定した場合、アシストモータ216に対して走行補助を実行させる。制御部4は、第3検出部6によって検出された走行速度ZAが、所定速度以上になると、アシストモータ216の出力を低減または停止する。所定速度は、例えば時速25kmに対応する。
制御部4は、第1検出部2によって検出された人力駆動力、第2検出部3によって検出された検出結果である回転角度TA、および第3検出部6によって検出された検出結果である走行速度ZAに応じて、アシストモータ216に出力させる走行補助力PXを制御する。詳細には、制御部4は、人力駆動力に応じて設定される基本走行補助力以下の走行補助力PXをアシストモータ216に出力させる。なお、制御部4は、例えば、マイクロコンピュータによって構成され、CPU(Central processing unit),RAM(random access memory),ROM(read only memory),I/Oインターフェイスなどを含む。
人力駆動力に応じて設定される基本走行補助力PAについて説明する。
例えば、操作部218によって第1アシスト条件が選択されている場合、制御部4は、人力駆動力のX倍の走行補助力PXを基本走行補助力PAとして設定する。第1アシスト条件では、人力駆動力によって動力伝達経路に作用するトルクのX倍のトルクが、アシスト機構215から動力伝達経路に与えられるように、制御部4はアシスト機構215を制御する。
また、例えば、操作部218によって第2アシスト条件が選択されている場合、制御部4は、人力駆動力のY倍の走行補助力PXを基本走行補助力PAとして設定する。第2アシスト条件では、人力駆動力によって動力伝達経路に作用するトルクのY倍のトルクが、アシスト機構215から動力伝達経路に与えられるように、制御部4はアシスト機構215を制御する。
また、例えば、操作部218によって第3アシスト条件が選択されている場合、制御部4は、人力駆動力のZ倍の走行補助力PXを基本走行補助力PAとして設定する。第3アシスト条件では、人力駆動力によって動力伝達経路に作用するトルクのZ倍のトルクが、アシスト機構215から動力伝達経路に与えられるように、制御部4はアシスト機構215を制御する。X,Y,Zは、X>Y>Zとなる数字に選ばれる。例えば、X=2、Y=1.5、Z=1に選ばれる。なお、アシスト機構215によるアシストを行わないオフモードも、操作部218によって選択することができる。
次に、制御部4が上述した基本走行補助力PA以下の走行補助力PXを設定する方法について説明する。制御部4は、自転車のクランク212が停止状態から回転するときには、第2検出部3によって検出された回転角度TAに応じて、上述した基本走行補助力PAを補正する。この基本走行補助力PAを補正したものが、アシストモータ216に出力させる走行補助力PXである。制御部4は、駆動回路217を制御して、この走行補助力PXをアシストモータ216に出力させる。
制御部4は、クランク212が停止状態から回転するときには、回転角度TAが大きくなるにつれて走行補助力PXが基本走行補助力PAに近付くように、基本走行補助力PAを補正する。より具体的には、制御部4は、クランク212が停止状態から回転するとき、回転角度TAに対応する補正情報に基づいて、基本走行補助力PAを補正する。この補正情報は、回転角度TAが大きくなるほど大きくなる補正係数によって表される。制御部4は、この補正係数を基本走行補助力PAに乗算することによって、走行補助力PXを算出する。
例えば、制御部4は、図24に示すような補正情報マップを記憶しており、この補正情報マップに基づき補正係数を設定する。なお、補正情報マップは、回転角度TAと補正係数とを対応付けた情報を含んでおり、回転角度TAが大きくなるにつれて補正係数も大きくなる。なお、特に限定されるものではないが、補正係数は0以上1以下となっている。
制御部4は、第2検出部3によって検出された回転角度TAが予め定められた閾値TAX以上となると、補正係数を1とする。制御部4は、クランク212の回転角度TAに基づく走行補助力PXの補正処理(以下、第1補正処理という)を行った後に、後述する人力駆動力が減少するときの走行補助力PXの補正処理(以下、第2補正処理という)を行なう。閾値TAXは、例えば0度以上1000度以下にすることが好ましく、20度以上800度以下とすることがより好ましい。なお、制御部4は、このような補正情報マップを用いるのではなく、予め設定された計算式によって、回転角度TAに応じた補正係数を算出してもよい。閾値TAXの値が小さいほど、クランク212を停止した状態から自転車201を漕ぎ始めたときに、アシストモータ216の応答速度が速くなる。すなわち、アシストモータ216の出力が基本走行補助力PAに達するまでの時間が早くなる。閾値TAXの値を小さくすると、人力駆動力に対するアシストモータ216の出力が早期に大きくなるため、トラクションコントロール性を向上させることができ、閾値TAXの値を大きくすると、人力駆動力に対するアシストモータ216の出力が大きくなるまでの時間が長期化するため、ペダリング開始時の急な発進を抑制することができる。
補正情報マップは、図24に線L1で示すように回転角度TAと補正係数とが一次関数のような関係となっていてもよいし、図24に線L2、L3で示すようにn次関数のような曲線となっていてもよい。補正情報マップは、図24に線L4で示すように回転角度TAが0度の時に補正係数が0ではなく、所定の数値となっていてもよい。補正情報マップは、図24に線L1〜L4で示すように回転角度TAによって補正係数が連続的に変化するようになっていてもよいし、図24に線L5で示すように回転角度TAによって補正係数が階段状に不連続に変化するようになっていてもよい。このような補正マップは実験によって決定される。制御部4は複数の補正情報マップを備え、操作部218によって複数の補正情報マップを設定可能に構成される。制御部4は、補正制御マップではなく、予め設定された計算式によって走行補助力PXを算出してもよい。
制御部4は、第2補正処理として、人力駆動力が減少するとき、この人力駆動力の減少に対して走行補助力PXの低下が遅れるように、走行補助力PXを制御する。詳細には、制御部4は、第1補正処理および第2補正処理が行われていない間、基本的には、人力駆動力に応じて設定される基本走行補助力PAを走行補助力PXとしてアシストモータ216に出力させる。そして、制御部4は、人力駆動力が減少するときに、基本走行補助力PAを補正して、補正後の基本走行補助力PAを走行補助力PXとしてアシストモータ216に出力させる。この補正後の基本走行補助力PAは、補正前の基本走行補助力PA以上となる。制御部4は、この補正処理によって、人力駆動力の減少に対して、走行補助力PXの減少を遅らせる。ここで、人力駆動力に応じて設定される基本走行補助力PA、および基本走行補助力PAの時間変化について説明する。
図25は、基本走行補助力PAの時間変化を示すグラフである。人力駆動力は、ペダル211が上死点又は下死点に位置するときに最小となり、ペダル211が上死点又は下死点から90度回転した位置に位置するときに最大となる。基本走行補助力PAは人力駆動力の所定倍に設定されるため、基本走行補助力PAの時間変化は図25に示すような波形となる。制御部4が第1補正処理および第2補正処理を行わない場合、アシストモータ216は、基本走行補助力PAを出力することになる。
制御部4は、上述した基本走行補助力PAを走行補助力PXとしてアシストモータ216に出力させる一方で、人力駆動力が減少するとき、基本走行補助力PAを補正して、その補正後の基本走行補助力PAを走行補助力PXとしてアシストモータ216に出力させる。
具体的には、制御部4は、第1検出部2が出力する信号を離散信号に変換する。すなわち、制御部4は、第1検出部2によって検出された人力駆動力に関する情報を、所定時間間隔で取得する。そして、制御部4は、その離散信号に基づき、第1検出部2によって検出された人力駆動力が一つ前の時刻において検出された人力行動力よりも小さいと判断すると、人力駆動力が低下したと判断する。
図26は、走行補助力PXの時間変化を示すグラフである。なお、図26において実線で示した波形が走行補助力PXの時間変化を示し、破線で示した波形は基本走行補助力PAの時間変化を示す。図26に示すように、制御部4は、時刻t1の次の時刻t2において、人力駆動力が減少したと判断する。なお、時刻t1は、基本走行補助力PAが最大値を示す時刻である。
制御部4は、人力駆動力が減少したと判断すると、人力駆動力の減少に対して走行補助力の減少を遅らせる。具体的には、制御部4は、一次ローパスフィルタを用いて基本走行補助力PAを補正して走行補助力PXとする。このように制御部4が一次ローパスフィルタを用いて基本走行補助力PAを補正することによって、走行補助力PXの低下は人力駆動力の低下に対して遅れる。
また、制御部4は、基本走行補助力PAの補正処理を開始した後、補正後の走行補助力PXが補正前の基本走行補助力PAよりも大きい間において、基本走行補助力PAの補正処理を続ける。すなわち、図26の時刻t2から時刻t3までの間、制御部4は、基本走行補助力PAの補正処理を続ける。そして、制御部4は、時刻t3において補正前の基本走行補助力PAが、補正後の走行補助力PX以上となると、第2補正処理を停止する。
また、制御部4は、クランク212の回転状態に応じて、上述した走行補助力PXの減少の遅れを制御する。詳細には、上記補正処理に用いられる一次ローパスフィルタの時定数に関して、制御部4は、クランク212の回転状態に対応した時定数を設定する。時定数が小さくなるほど、人力駆動力が減少する時のアシストモータ216の応答速度が速くなり、時定数が大きくなるほど、人力駆動力が減少する時のアシストモータ216の応答速度が遅くなる。
具体的には、制御部4は、後述する第1制御状態において、クランク212の回転速度KAが高いほど、またはクランク212の回転周期が短いほど、大きい時定数に設定する。この結果、回転速度KAが小さいほど、又は回転周期が長いほど、走行補助力PXの低下の遅れが小さくなり、回転速度KAが大きいほど、または回転周期が短いほど、上述した走行補助力PXの低下の遅れが大きくなる。第1の制御状態では、回転速度KAが小さくなるにつれてアシスト力の継続時間が短くなり、人力駆動力に同期したアシスト力の発生が可能となる。これによって低回転速度KA走行時のトラクションコントロール性が向上する。
また制御部4は、後述する第2制御状態において、クランク212の回転速度KAが高いほど、またはクランク212の回転周期が短いほど、小さい時定数に設定する。この結果、回転速度KAが高いほど、または回転周期が短いほど、走行補助力PXの低下の遅れが小さくなる。第2制御状態では、回転速度KAが高くなる、すなわち高速走行になるにつれて時定数が小さくなるため、アシスト力の継続時間、すなわち、アシストモータ216を駆動する時間が短くなり、電力を消費しにくくなる。このため、高速域での航続距離を高めることができる。また第2制御状態では、回転速度KAが低くなる、すなわち低速走行になるにつれて時定数が大きくなるため、アシスト力の継続時間が長くなり、車速の減少を抑制することができる。
例えば、制御部4は、図27および図28に示すような時定数マップを記憶しており、この時定数マップに基づいて、時定数を設定する。図27に示す時定数マップは、第1制御状態で用いられる。図27に示す時定数マップは、時定数と回転速度KAとを対応付けた情報を含んでおり、回転速度KAが高くなるにつれて時定数が小さくなる。また、回転速度KAが所定値KAX以上の場合、時定数は最小となるように対応付けられている。すなわち、制御部4は、回転速度KAが所定値KAX以上の場合、第2補正処理によって走行補助力PXの補正が行われない。なお、最小の時定数は、制御部4の1制御周期の値を採用することができる。
図28に示す時定数マップは、第2制御状態で用いられる。図28に示す時定数マップは、時定数と回転速度KAとを対応付けた情報を含んでおり、回転速度KAが高くなるにつれて時定数が大きくなる。また、回転速度KAが所定値KAY以上の場合、時定数が最大の一定値となるように対応付けられている。制御部4は、このような時定数マップを用いるのではなく、予め設定された計算式によって、回転速度KAに応じた時定数を算出してもよい。なお、所定値KAYは、所定値KAXと一致させることもできる。また、所定値KAYと所定値KAXとを異ならせることもできる。
時定数マップにおいて、時定数と回転速度KAとの関係は、図27の線L11、および図28の線L21で示すように一次関数のような関係となっていてもよいし、図27の線L12、L13、および図28の線L22,L23で示すようにn次関数のような関係となっていてもよい。また、図27の線L14で示すように、回転速度KAが0の時に時定数が最小よりも大きい数値となっていてもよい。図28の線L24で示すように、回転速度KAが所定値KAYの時に時定数が最小よりも大きい数値となっていてもよい。時定数マップは、図27に線L11〜L14で示し、図28に線L21〜L24で示すように回転速度KAの変化に応じて時定数が連続的に変化するようになっていてもよいし、図27にL15で示し、図28にL25で示すように回転速度KAの変化に応じて時定数が階段状に不連続に変化するようになっていてもよい。このような時定数マップは実験によって決定される。制御部4は、複数の時定数マップを備え、操作部218または外部装置7によって複数の時定数マップを選択して設定してもよい。
図23に示す制御部4は、アシスト条件に加えて、人力駆動力に対するアシストモータ216の出力特性が相互に異なる第1制御状態と第2制御状態とを、選択的に設定可能である。第1制御状態は、たとえばオフロードモードである。第2制御状態は、たとえばオンロードモードである。オフロードモードは、岩場、ダートなどの走行負荷の時間変化の大きな路面を走行するのに適したモードである。オンロードモードは、舗装路のような走行負荷の時間変化の小さな路面を走行するのに適したモードである。走行負荷の時間変化とは、車輪と路面の接線力の時間変化である。第1制御状態と第2制御状態とでは、人力駆動力に対する前記アシストモータ216の出力の最大値が等しい。
第1制御状態と第2制御状態とは、操作部218によって選択的に設定可能である。操作部218は、第1制御状態に対応する第1操作スイッチと、第2制御状態に対応する第2操作スイッチとを有する。第1操作スイッチを操作することによって、制御部4が第1制御状態となり、第2操作スイッチを操作することによって、制御部4が第2制御状態となる。操作部218は、操作することによって第1制御状態と第2制御状態とを、交互に切り替える1つの操作スイッチ備える構成としてもよい。
自転車用制御装置1に通信部5を備えることもできる。この場合、第1制御状態と第2制御状態とは、通信部5を介して設定されてもよい。通信部5は、外部装置7と通信可能に構成される。外部装置7は、たとえばパーソナルコンピュータ、スマートフォンなどである。通信部5は、有線または無線のインタフェースを有し、外部装置7と、有線または無線で通信を行う。通信部5を有線で外部の装置と接続する場合、接続ポートを、駆動ユニット219のハウジングに設けてもよく、操作部218に設けてもよい。
制御部4は、自転車のクランク212が停止状態から回転するとき、およびクランク212の回転速度KAが所定の第1速度以下のときの少なくともいずれか一方で、第1制御状態における人力駆動力の変化に対するアシストモータ216の応答速度が、第2制御状態における人力駆動力の変化に対するアシストモータ216の応答速度よりも速くなるように、アシストモータ216の出力(走行補助力PX)を制御する。制御部4は、自転車のクランク212が停止状態から回転するとき、およびクランク212の回転速度KAが所定の第1速度以下のときの少なくとも一方で、第1制御状態におけるアシストモータ216に出力させる走行補助力PXと、第2制御状態におけるアシストモータ216に出力させる走行補助力PXとを異ならせている。換言すれば、制御部4は、自転車のクランク212が停止状態から回転するとき、およびクランク212の回転速度KAが所定の第1速度以下のときの少なくとも一方で、第1制御状態におけるアシストモータ216の出力状態と、第2制御状態における第1制御状態におけるアシストモータ216の出力状態とを異ならせている。なお、出力状態が異なるとは、第1制御状態のときと第2制御状態のときとで、同一の人力駆動力が検出されたときに出力する走行補助力PXが異なる大きさになる場合を含むことを示し、一部の人力駆動力に対して同一の走行補助力PXが出力される場合も含んでよい。
さらに詳しく述べると、制御部4は、以下の(a)〜(c)のように第1制御状態と第2制御状態とに応じてアシストモータ216の出力を制御する。
(a)制御部4は、自転車のクランク212が停止状態から回転するとき、第1制御状態における人力駆動力が増加するときのアシストモータ216の応答速度が、第2制御状態における人力駆動力が増加するときのアシストモータ216の応答速度よりも速くなるように、アシストモータ216の出力を制御する。
(b)制御部4は、クランク212の回転速度KAが所定の第1速度以下のときに、第1制御状態における人力駆動力が減少するときのアシストモータ216の応答速度が、第2制御状態における人力駆動力が減少するときアシストモータ216の応答速度以下になるように、アシストモータ216の出力を制御する。
(c)制御部4は、クランク212の回転速度KAが、所定の第1速度以上である所定の第2速度を超えているときに、第1制御状態における人力駆動力が減少するときのアシストモータ216の応答速度が、第2制御状態における人力駆動力が減少するアシストモータ216の応答速度よりも遅くなるように、アシストモータ216の出力を制御する。
上記(a)のようにアシストモータ216の出力を制御するために、制御部4は、第1制御状態と、第2制御状態とで、第1補正処理に用いる補正情報マップまたは計算式を切り替える。制御部4は、第1補正処理で、たとえば図29のような補正情報マップを用いる。図29で点線L311は第1制御状態のときに第1補正処理で用いられる補正情報マップを示す。図29で実線L321は、第2制御状態のときに第1補正処理で用いられる補正情報マップを示す。第1制御状態では、回転角度TAが閾値TAXである第1回転角度TAX1に達したときに、補正係数が1になるように設定されている。第1回転角度TAX1は、例えば30度である。第2制御状態では、回転角度TAが閾値TAXである第2回転角度TAX2に達したときに、補正係数が1になるように設定されている。第2回転角度TAX2は、例えば60度、または、720度である。第1回転角度TAX1は、第2回転角度TAX2よりも小さい。
制御部4は、自転車201の走行速度ZAに応じて、第1補正処理で用いられる補正情報マップまたは計算式を切り替えてもよい。この場合、制御部4は、走行速度ZAが所定の速度以上のとき、走行速度ZAが所定の速度以下のときよりも、人力駆動力が増加するときのアシストモータ216の応答速度が速くなるように、アシストモータ216の出力を制御する。
例えば、第1制御状態のときの第1補正処理において、走行速度ZAが所定の速度ZX以下であれば、制御部4は、図29の点線L311で示すような補正情報マップを用い、走行速度ZAが所定の速度ZX以下であれば、制御部4は、図29の点線L312で示すような補正情報マップを用いる。図29の補正情報マップでは、走行速度ZAが所定の速度ZX以下であれば、クランク212が停止状態から例えば30度回転したときに、補正係数が1になるように設定されている。点線L311で示す補正情報マップと、点線L312で示す補正情報マップとでは、補正係数が1になる第1回転角度TAX1は同じであるが、補正係数が1になるまでの回転角度TAに対して、点線L312で示す補正情報マップの方が、点線L311で示す補正情報マップよりも補正係数が大きくなる。
例えば、第2制御状態のときの第1補正処理において、走行速度ZAが所定の速度ZX以下であれば、制御部4は、図29の実線L321で示すような補正情報マップを用い、走行速度ZAが所定の速度ZX以下であれば、制御部4は、図29の実線L322で示すような補正情報マップを用いる。図29の補正情報マップでは、走行速度ZAが所定の速度ZX以下であれば、クランクが停止状態から例えば60度回転したときに、補正係数が1になるように設定されている。
所定の速度ZXは、たとえば時速3kmに選ばれる。走行速度ZAが所定の速度ZX以下のときに、クランク212が停止状態から回転するときは、自転車201が停止状態、ほぼ停止した状態から動き出す状態であると想定される。自転車201が所定の速度ZXを超えているときに、クランク212が停止状態から回転するときは、自転車201がコースティング状態であることが想定される。制御部4が補正情報マップを変更することによって、自転車201の走行状態に合わせたアシストモータ216の出力の立ち上げを行うことができる。
自転車のクランク212が停止状態から回転するとき、同一の人力駆動力をクランクに与えて、クランクを同一の速度で回転させた場合、第1制御状態のときの方が第2制御状態のときよりも、アシストモータ216の出力が速く大きくなる。すなわちアシストモータの応答速度が速くなる。
上記(b)および(c)のようにアシストモータ216の出力を制御するために、制御部4は、第1制御状態と、第2制御状態とで、第2補正処理に用いる補正情報マップまたは計算式を切り替える。制御部4は、第2補正処理で、例えば図30のような補正情報マップを用いる。図30で点線L41は、第1制御状態のときに第2補正処理で用いられる補正情報マップを示す。図30で実線L42は、第2制御状態のときに第2補正処理で用いられる補正情報マップを示す。図30に示す例では、第1制御状態および第2制御状態のいずれのときであっても所定の回転速度KAの範囲(KAA〜KAB)のときには、時定数は同じとなる。所定の回転速度KAの範囲は、例えば50rpm〜60rpmである。図30に示す例では、回転速度KAAは所定の第1速度であり、回転速度KABは所定の第2速度である。
次に、上述した自転車用制御装置1の動作について、図31を参照しつつ説明する。図31は、自転車用制御装置1の動作処理を説明するためのフローチャートである。
自転車用制御装置1に電源を投入すると、図31のステップS1に移り、制御部4は、第1検出部2によって検出された人力駆動力に関する情報を取得する。具体的には、制御部4は、第1検出部2によって検出されたトルクに関する情報を取得する。
次にステップS2に移り、制御部4は、人力駆動力が人力駆動力基準値以上であるか否か判断する。具体的には、制御部4は、取得したトルクに関する情報に基づき、トルクがトルク基準値以上であるか否か判断する。なお、特に限定されるものではないが、このトルク基準値は、例えば7N・m以上10N・m以下程度とすることができる。制御部4は、人力駆動力が人力駆動力基準値未満であると判断すると、ステップS1の処理に移行する。
ステップS2において制御部4は、人力駆動力が人力駆動力基準値以上であると判断すると、ステップS3に移る。ステップS3では、制御部4は、基本走行補助力PAを設定する。詳細には、制御部4は、人力駆動力に応じた基本走行補助力PAを設定する。
次にステップS4において第1補正処理を行う。制御部4は、クランク212の停止状態からの角度(回転角度TA)に応じて、設定または選択されている制御状態に対応する補正係数を用いて基本走行補助力PAを補正する。制御部4は、クランク212の停止状態からの角度が閾値TAX以上になると、基本走行補助力PAを補正しない。
次にステップS5に移り、制御部4は、人力駆動力が減少しているか否かを判断する。ステップS5において、制御部4が、人力駆動力が減少していると判断すると、ステップS6に移る。
ステップS6において制御部4は、第2補正処理を行う。制御部4は、ステップS4で補正された基本走行補助力PA(走行補助力PX)、または補正されなかった基本走行補助力PAを、設定または選択されている制御状態に対応する時定数を用いて、補正して、ステップS7に移る。またステップS5において、制御部4が、人力駆動力が減少していないと判断すると、ステップS7に移る。
ステップS7では、制御部4は、ステップS4およびステップS6で補正された基本走行補助力PA(走行補助力PX)、ステップS4で補正された基本走行補助力PA(走行補助力PX)、または補正されていない基本走行補助力PAに基づいて、アシストモータ216を制御する。ステップS7が終了すると、ステップS1に移り、制御部4の電力の供給が途切れるまでフローチャートの処理を実行し続ける。
自転車用制御装置1は、以下の効果を奏する。
(1)自転車201の走行状況、例えば、自転車201がオンロードを走行するときとオフロードを走行するときとでは、アシストモータ216に対する要求が異なる。このため、自転車201の走行状況に応じたアシストモータ216の制御が求められている。
制御部4は、第1制御状態と、第2制御状態とを選択的に設定して、アシストモータ216を制御することができる。このため、自転車201の走行状況に応じたアシストモータ216の制御を行うことができる。
(2)制御部4は、回転速度KAが所定の第1速度以下のとき、第1制御状態における人力駆動力の変化に対するアシストモータ216の応答速度が、第2制御状態における人力駆動力の変化に対するアシストモータ216の応答速度よりも速くなるようにアシストモータ216の出力を制御する。
このため、第1制御状態においては、人力駆動力に対して追従性よくアシストモータ216を駆動させることができる。このため、例えば、オフロードにおいて障害物を乗り越えようとするときに人力駆動力が大きくなるとアシストモータ216の出力もすぐに大きくなり、人力駆動力が減少すると、アシストモータ216の出力もすぐに小さくなる。このため、トラクションコントロール性が向上する。また、人力駆動力が小さくなるときには、アシストモータ216の出力および出力時間を短くすることができるため、電力の消費を低減できる。他方、第2制御状態においては、アシストモータ216によるトルクの変動が小さくなる。このため、平坦なオンロードにおいて運転者がアシスト力の変動に起因する違和感を覚えにくくなる。
(3)制御部4は、クランク212が停止状態から回転するとき、すなわち、回転角度TAが小さい領域において、第1制御状態における人力駆動力の変化に対するアシストモータ216の出力が、第2制御状態における人力駆動力の変化の変化に対するアシストモータ216の応答速度よりも速くなるようにアシストモータ216の出力を制御する。すなわち、基本走行補助力PAを基本走行補助力PAよりも小さい走行補助力PXに補正する期間が、第2制御状態のときよりも第1制御状態のときの方が短い。
このため、第1制御状態においては、人力駆動力に対する走行補助力PXが基本走行補助力PAまで早期に上昇するため、例えば、自転車201がオフロードを走行しているときにおいて、トラクションコントロール性が向上する。他方、第2制御状態においては、人力駆動力に対する走行補助力PXが基本走行補助力PAまで第1制御状態と比較してゆっくりと上昇するため、自転車201の走行開始時に走行速度ZAが急激に上昇する等して運転者が違和感を覚えることが低減する。
(4)たとえば、オフロードをある程度の速度を維持して走行するためには場合には、大きなパワー(エネルギー)が必要になる。大きなパワーを得るために、単純に上限トルク設定値を引き上げた場合、駆動ユニット219のモータ部や機構部の大型化、重量増加につながるおそれがある。また、人力駆動力に対するアシストモータの出力の比率であるアシスト比を引き上げた場合、電力をより多く消費してしまう。制御部4は、回転速度KAが所定の第2速度を超えているとき、第1制御状態における人力駆動力が減少するときのアシストモータの応答速度が、第2制御状態における人力駆動力が減少するときアシストモータの応答速度よりも遅くなるように、アシストモータの出力を制御する。これによって、人力駆動力が減少してもアシスト力の減少が抑制されるので、駆動ユニット219のサイズと重量を変更せず、かつ電力を有効に活用してパワーを引き上げることができる。
(第5実施形態の変形例)
自転車用制御装置が取り得る具体的な形態は、第5実施形態に例示された形態に限定されない。自転車用制御装置は、第5実施形態とは異なる各種の形態を取り得る。以下に示される第5実施形態の変形例は、自転車用制御装置等が取り得る各種の形態の一例である。
・制御部4は、第1補正処理の後に第2補正処理を行っているが、制御部4は、第2補正処理を行った後に第1補正処理を行ってもよい。
・第5の実施形態において、制御部4は、基本走行補助力PAを補正する代わりに、第1検出部2によって検出される人力駆動力を補正してもよい。すなわち、制御部4は、基本走行補助力PAを直接補正するのではなく、第2検出部3によって検出される人力駆動力を補正することによって、基本走行補助力PAを間接的に補正してもよい。
・第1検出部2は、クランク軸212Aに作用するトルクを人力駆動力として検出しているが、特にこれに限定されない。例えば、第1検出部2は、チェーン210に作用する張力を人力駆動力として検出してもよいし、後輪207の車軸に作用する力、またはフレーム202に人力によって作用する駆動力などを検出してもよい。
・動力伝達経路にアシスト機構215によって補助駆動力を作用させる構成を採用しているが、特にこれに限定されない。例えば、チェーン210にアシスト機構215によって補助駆動力を作用させる構成であってもよい。また、例えば、フロントハブモータを備える電動アシスト自転車、すなわち前輪206にアシスト機構を備える電動アシスト自転車にも本自転車用制御装置を適用することができる。他にも、リアハブモータを備える電動アシスト自転車、すなわち後輪207にアシスト機構を備える電動アシスト自転車にも、本自転車用制御装置を適用することができる。
・制御部4は、回転速度KAに代えて自転車201のクランク212が回転し始めてからの走行距離または走行時間を用いて第1補正処理を行うこともできる。
・図30に示されるマップにおいて、線L42を回転速度KAが回転速度KABよりも高いとき、時定数が一定の値、例えば、回転速度KABのときの時定数に維持することもできる。この場合、第2の制御状態において、高速域においてもトルクの変動が抑制される。このため、高速域においても運転者がトルクの変動に起因する違和感を覚えにくい。また、高速域においても走行速度ZAを一定に保ちやすくなる。
・制御部4は、(a)、(b)および(c)の全ての制御を実行しているが、(a)、(b)および(c)の少なくともいずれかの制御を実行する構成としてもよい。また操作部218または外部装置7の少なくともいずれかによって、(a)、(b)および(c)のうち、制御部4に実行させる制御を選択する構成としてもよい。
・操作部218または外部装置7によって、アシストモータ216の応答速度を調節可能としてもよい。この場合、操作部218または外部装置7によって、補正係数および時定数を選択または設定できる。これによってユーザの好みに応じたアシストモータ216の制御を行うことができるようになる。
・制御部4は、操作部218の操作を通じてアシスト条件を変更できるように設定しているが、アシスト条件は変更できなくてもよい。この場合、人力駆動力の所定倍の走行補助力PXを基本走行補助力PAとして設定することができる。
・制御部4は、クランク212が停止位置から回転するときに、クランク212の回転角度TAに応じて、補助係数を設定しているが、制御部4は、クランク212が停止位置から回転するときに、クランク212の回転とは無関係に、人力駆動力の増加に対して走行補助力PXの増加を遅らせてもよい。この場合、制御部4は、一次ローパスフィルタを用いて基本走行補助力PAを補正する。人力駆動力の増加に対して走行補助力PXの増加を遅らせることによって、人力駆動力の変化に対するアシストモータ216の応答速度を変更することができる。
・制御部4は、第1制御状態において、クランク212が停止位置から回転するときに、基本走行補助力PAを補正しない構成としてもよい。さらに制御部4は、第1制御状態において、第1の走行速度以下のときに、基本走行補助力PAを補正しない構成としてもよい。この場合、人力駆動力に対して、さらにダイレクトにアシストモータ216を応答させることができる。
上記第5実施形態および変形例に記載の事項に基づく付記事項を以下に記載する。
(付記1)
人力駆動力に応じてアシストモータの出力を制御する制御部を備える自転車用制御装置であって、前記制御部は、前記人力駆動力に対する前記アシストモータの出力状態が相互に異なる第1制御状態と第2制御状態とを、選択的に設定可能であり、前記制御部は、自転車のクランクが停止状態から回転するとき、および前記クランクの回転速度が所定の第1速度以下のときの少なくとも一方で、前記第1制御状態における前記人力駆動力の変化に対する前記アシストモータの応答速度が、前記第2制御状態における前記人力駆動力の変化に対する前記アシストモータの応答速度よりも速くなるように、前記アシストモータの出力を制御する自転車用制御装置。
(付記2)
前記制御部は、自転車のクランクが停止状態から回転するとき、前記第1制御状態における前記人力駆動力が増加するときの前記アシストモータの応答速度が、前記第2制御状態における前記人力駆動力が増加するときの前記アシストモータの応答速度よりも速くなるように、前記アシストモータの出力を制御する付記1に記載の自転車用制御装置。
(付記3)
前記制御部は、前記クランクの回転速度が所定の第1速度以下のときに、前記第1制御状態における前記人力駆動力が減少するときの前記アシストモータの応答速度が、前記第2制御状態における前記人力駆動力が減少するときの前記アシストモータの応答速度よりも速くなるように、前記アシストモータの出力を制御する付記1または付記2に自転車用制御装置。
(付記4)
前記制御部は、前記クランクの回転速度が、所定の第1速度以上である所定の第2速度を超えているときに、前記第1制御状態における前記人力駆動力が減少するときの前記アシストモータの応答速度が、前記第2制御状態における前記人力駆動力が減少するとき前記アシストモータの応答速度よりも遅くなるように、前記アシストモータの出力を制御する付記1または付記2に自転車用制御装置。
(付記5)
自転車に取り付け可能な操作部をさらに含み、前記制御部は、前記操作部によって前記第1制御状態および前記第2制御状態を選択的に設定する付記1〜4のいずれか1つに記載の自転車用制御装置。
(付記6)
外部の装置と通信可能な通信部をさらに含み、前記制御部は、前記外部の装置によって前記第1制御状態および前記第2制御状態を選択的に設定する付記1〜5のいずれか1つに自転車用制御装置。
(付記7)
前記制御部は、前記操作部によって前記応答速度を調節可能である、付記6に記載の転車用制御装置。
(付記8)
前記制御部は、前記外部の装置によって前記応答速度を調節可能である、付記6に記載の転車用制御装置。
(付記9)
人力駆動力に応じてアシストモータの出力を制御する制御部を備える自転車用制御装置であって、前記制御部は、前記人力駆動力に対する前記アシストモータの出力の最大値が等しく、かつ前記人力駆動力に対する前記アシストモータの出力状態が相互に異なる第1制御状態と第2制御状態とを、選択的に設定可能であり、前記制御部は、自転車のクランクが停止状態から回転するとき、および前記クランクの回転速度が所定の第1速度以下のときの少なくとも一方で、前記第1制御状態における前記人力駆動力に対する前記アシストモータの出力と、前記第2制御状態における前記人力駆動力に対する前記アシストモータの出力とが異なるように、前記アシストモータの出力を制御する自転車用制御装置。
(付記10)
前記制御部は、前記第1制御状態において前記クランクが停止状態から回転するときに、前記クランクの回転角度が第1の所定値に達するまで前記アシストモータの出力を低下させ、前記第2制御状態において前記クランクが停止状態から回転するときに、前記クランクの回転角度が前記第1の所定値よりも大きい第2の所定値に達するまで前記アシストモータの出力を低下させる、付記9に記載の自転車用制御装置。
(付記11)
アシストモータを有する自転車を制御する自転車用制御装置であって、前記アシストモータによって走行補助が開始される時点における前記自転車のクランクの位置を基準とした前記クランクの回転角度、前記走行補助が開始される時点からの走行距離、および、前記走行補助が開始される時点からの走行時間の少なくともいずれかに応じて、前記アシストモータに出力させる走行補助力を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記人力駆動力に対する前記アシストモータの出力が相互に異なる第1制御状態と第2制御状態とを、選択的に設定可能であり、前記制御部は、前記クランクが停止状態から回転するとき、前記第1制御状態における前記アシストモータに出力させる走行補助力と、前記第2制御状態における前記アシストモータに出力させる走行補助力とを異ならせる自転車用制御装置。
(付記12)
アシストモータを有する自転車を制御する自転車用制御装置であって、人力駆動力に応じて、前記アシストモータに出力させる走行補助力を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記人力駆動力が低下するとき、前記人力駆動力の低下に対して走行補助力の低下が遅れるように前記走行補助力を制御し、かつクランクの回転状態に応じて前記走行補助力の低下の遅れを制御し、前記制御部は、前記人力駆動力に対する前記アシストモータの出力が相互に異なる第1制御状態と第2制御状態とを、選択的に設定可能であり、前記制御部は、前記第1制御状態のときの前記走行補助力の低下の遅れと、第2制御状態のときの前記走行補助力の低下の遅れとを異ならせる、自転車用制御装置。
10 自転車
26 変速装置(自転車用コンポーネント)
40 モータ
50 自転車用制御システム
52 操作装置
54 検出装置
56 制御装置
62 第1の操作部
64 第2の操作部
88 センサ
94 ホール素子
90 第1の検出体
92 第2の検出体
100 検出装置
102 センサ
102A 受光素子
104 発光部
106 第1の検出体
106A 第1の色部分
108 第2の検出体
108A 第2の色部分
112 案内部
112A 窓
120 前サスペンション
122 後サスペンション
124 シートポスト
140 操作装置
146 検出装置
142 第1の操作部
144 第2の操作部
154 操作装置
160 検出装置
156 第1の操作部
158 第2の操作部
C ケーブル
CA インナーケーブル

Claims (20)

  1. 単一のセンサを備え、
    前記センサは、第1の操作部の動きに応じて第1状態の検出信号を出力し、かつ第2の操作部の動きに応じて前記第1状態とは異なる第2状態の検出信号を出力する、自転車用検出装置。
  2. 前記センサは、前記第1の操作部に設けられる第1の検出体との位置関係に応じて前記第1状態の検出信号を出力し、前記第2の操作部に設けられる第2の検出体との位置関係に応じて前記第2状態の検出信号を出力する、請求項1に記載の自転車用検出装置。
  3. 前記センサと前記第1の検出体との距離に応じて前記第1状態の検出信号のレベルが連続的または段階的に変化し、前記センサと前記第2の検出体との距離に応じて前記第2状態の検出信号のレベルが連続的または段階的に変化する、請求項2に記載の自転車用検出装置。
  4. 前記センサは、前記第1の検出体との距離が所定の距離未満の場合に前記第1状態の検出信号を出力し、前記第1の検出体との距離が前記所定の距離以上の場合に前記第1状態の検出信号を出力せず、前記第2の検出体との距離が所定の距離未満の場合に前記第2状態の検出信号を出力し、前記第2の検出体との距離が前記所定の距離以上の場合に前記第2状態の検出信号を出力しない、請求項2に記載の自転車用検出装置。
  5. 前記第1の操作部に設けられる前記第1の検出体、および、前記第2の操作部に設けられる前記第2の検出体をさらに備える、請求項2〜4のいずれか一項に記載の自転車用検出装置。
  6. 前記第1の操作部は、第1の検出体と前記センサとの間を移動可能に設けられ、
    前記第2の操作部は、第2の検出体と前記センサとの間を移動可能に設けられる、請求項1に記載の自転車用検出装置。
  7. 前記第1の検出体および前記第2の検出体は、磁石であり、
    前記センサは、ホール素子を備える、請求項2または6に記載の自転車用検出装置。
  8. 前記第1の操作部および前記第2の操作部が操作されていない状態で、前記第1の検出体が備える磁極のうちの前記センサに近い磁極と、前記第2の検出体が備える磁極のうちの前記センサに近い磁極とは、反対の磁性を有する、請求項7に記載の自転車用検出装置。
  9. 前記第1の検出体および前記第2の検出体は、互いに異なる色を有し、
    前記センサは受光素子を備える、請求項2または6に記載の自転車用検出装置。
  10. 前記第1の検出体および前記第2の検出体は、発光することによって互いに異なる色を有する、請求項9に記載の自転車用検出装置。
  11. 前記第1の検出体は、互いに色が異なる複数の第1の色部分を備え、
    前記複数の第1の色部分は、前記第1の操作部が移動する方向に並べられ、
    前記第2の検出体は、互いに色が異なる複数の第2の色部分を備え、
    前記複数の第2の色部分は、前記第2の操作部が移動する方向に並べられる、請求項2または6に記載の自転車用検出装置。
  12. 前記センサに光を案内する窓が形成される案内部をさらに備える、請求項9〜11のいずれか一項に記載の自転車用検出装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の前記自転車用検出装置と、前記第1の操作部および前記第2の操作部とを備える、自転車用コンポーネントの操作装置。
  14. 前記第1の操作部および前記第2の操作部は、自転車用コンポーネントを動作させる、請求項13に記載の自転車用コンポーネントの操作装置。
  15. 前記操作装置は、前記第1の操作部および前記第2の操作部が操作されることにより前記自転車用コンポーネントと連結されるケーブルを移動させる巻取体を備え、
    前記第1の操作部が操作によって前記巻取体が回転する方向に対して、前記第2の操作部の操作によって前記巻取体が回転する方向が反対である、請求項14に記載の自転車用コンポーネントの操作装置。
  16. 前記自転車用コンポーネントは、変速機、サスペンションまたはシートポストである請求項14または15に記載の自転車用コンポーネントの操作装置。
  17. 請求項13〜16のいずれか1項に記載の自転車用コンポーネントの操作装置と、
    前記第1状態の検出信号および前記第2状態の検出信号に応じて自転車用電動コンポーネントを制御する制御装置とを備える、自転車用制御システム。
  18. 前記制御装置は、人力駆動力と、前記第1状態の検出信号および前記第2状態の検出信号とに応じて、自転車を駆動するためのモータを制御する、請求項17に記載の自転車用制御システム。
  19. 前記制御装置は、前記第1状態の検出信号および前記第2状態の検出信号に応じて、前記モータの出力を低下させる、請求項18に記載の自転車用制御システム。
  20. 前記制御装置は、前記第1状態の検出信号が検出されたときと、前記第2状態の検出信号が検出されたときとで、前記モータの出力を低下させる時間、および前記モータの出力の低下量のうち少なくとも一方を異ならせる、請求項19に記載の自転車用制御システム。
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