JP2016105256A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】区画線の位置を検知して作動する運転支援装置の信頼性について、運転者が認識できるようにする。【解決手段】画像処理装置は、運転支援装置とヘッドアップディスプレイ装置とを備える運転支援システムに適用され、表示画像を生成する。運転支援装置は、走行路Rに設けられた区画線R1〜R6の車両10に対する相対位置を検知し、検知された位置情報に基づき車両の運転を支援する。画像処理装置は、位置情報を取得する取得手段と、所定の表示要素である接近表示要素Ma、Mbおよび非接近表示要素Na、Nbを含んだ表示画像を生成する生成手段とを備える。そして、表示要素が、区画線と重畳して視認されるよう、取得手段により取得された位置情報に基づき生成手段は表示画像を生成する。【選択図】図2

Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置の表示に用いる表示画像を生成する、画像処理装置に関する。
近年、レーン逸脱警告装置(LDW装置)やレーン維持アシスト装置(LKA装置)等の運転支援装置が搭載された車両が開発されてきている。これらの装置は、走行路をカメラで撮影し、撮影された映像から走行用の区画線を抽出することで、区画線の位置情報を取得する。そして、取得した位置情報に基づき、走行車両が区画線を逸脱したと判定、或いは逸脱する可能性が高いと判定した場合には、その旨を運転者へ警告したり操舵力を付与させたりする。
特許文献1に記載の表示装置では、上記装置が正常に作動可能なアクティブ状態になっている場合に、その旨を連想させる図柄を表示装置に表示させて、運転支援装置がアクティブ状態である旨を運転者に報知している。また、走行路に区画線が無い場合や、区画線が部分的に剥げ落ちている場合、区画線の上に砂等の異物がある場合等、区画線を検知できない場合がある。そのような場合には、上記図柄を表示させないことで、運転支援装置がアクティブ状態でないことを運転者に認識させている。
特表2004−533080号公報
さて、先述したように区画線が部分的に剥げ落ちている場合や、区画線の上に砂等の異物がある場合には、区画線を検知してアクティブ状態になってはいるものの、高精度では検知できていない場合がある。この場合には、LDW装置やLKA装置等が好適なタイミングで作動する確実性が低く、装置に対する信頼性が低い状態であると言える。
しかしながら、上述の如くアクティブ状態時に図柄を表示させるだけでは、アクティブ状態であることを運転者に認識させることはできても、装置の信頼性を認識させることまではできない。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたもので、その目的は、区画線の位置を検知して作動する運転支援装置の信頼性について、運転者が認識できるようにした画像処理装置を提供することにある。
ここに開示される発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示される発明のひとつは、走行路(R)に設けられた区画線(R1、R2、R3、R4、R5、R6)の車両(10)に対する相対位置を検知し、検知された位置情報に基づき車両の運転を支援する運転支援装置(60)と、車両に設けられた投影領域(12p)に表示画像を投影することにより、表示画像の虚像を視認させるヘッドアップディスプレイ装置(30)と、を備える運転支援システムに適用され、表示画像を生成する画像処理装置であることを前提とする。この画像処理装置は、位置情報を取得する取得手段(41)と、所定の表示要素(M1、M2、M3、M4、M5、M6、Ma、Mb、N1、N2、Na、Nb)を含んだ表示画像を生成する生成手段(42)と、を備え、表示要素が区画線と重畳して視認されるよう、取得手段により取得された位置情報に基づき生成手段は表示画像を生成することを特徴とする。
上記発明によれば、運転支援装置が検知した区画線の位置情報に基づき、区画線と重畳して視認される位置に表示要素が投影表示される。そのため、運転支援装置が検知した区画線の位置が実際の位置とずれている場合、そのずれ量が、表示要素と区画線との重畳の度合いに反映されることとなる。したがって、その重畳度合いを運転者が視認することで、運転支援装置による区画線検知のずれ量を運転者が認識できるようになり、ひいては、運転支援装置の信頼性を認識できるようになる。
本発明の第1実施形態において、画像処理装置が適用される運転支援システムに備えられた、ヘッドアップディスプレイ装置の車両搭載位置を示す断面図。 第1実施形態において、ウインドシールドの室内側から見える背景と、表示画像が視認される位置との関係を示す図。 第1実施形態に係る運転支援システムおよび画像処理装置を示すブロック図。 第1実施形態において、区画線(実像)に対する表示要素(虚像)の視認位置を示す図。 第1実施形態において、図4に示す表示から0.1秒経過した後の表示の内容を示す図。 第1実施形態において、図4に示す表示から0.2秒経過した後の表示の内容を示す図。 本発明の第2実施形態において、区画線(実像)に対する表示要素(虚像)の視認位置を示す図。 本発明の第3実施形態において、区画線(実像)に対する表示要素(虚像)の視認位置を示す図。
以下、図面を参照しながら発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を参照し適用することができる。
(第1実施形態)
図1に示すように、車両10の室内に設置されるインストルメントパネル11には、表示装置20およびヘッドアップディスプレイ装置(HUD30)が取り付けられている。表示装置20は、液晶パネル21をケース22内に収容して構成されたものであり、車両10の運転者の正面に配置されている(図2参照)。液晶パネル21は、各種の警告表示や車速を表示させる。
HUD30は、液晶パネル31および反射鏡32をケース33内に収容して構成されており、運転者の前方に位置するウインドシールド12の下方に配置されている。液晶パネル31から射出された表示画像の光は反射鏡32で反射される。反射鏡32にて反射された反射光は、車両10に設けられた投影領域12pに投影される。この投影領域12pは、ウインドシールド12の室内側に取り付けられた反射シート12aによって形成される。これにより、表示画像の虚像が車両10の運転者に視認される。具体的には、ウインドシールド12に対して車両10の前方側(車室外側)に虚像が視認される。
図2は、運転者の視点から見た角度における、ウインドシールド12から車両10前方に見える風景と、HUD30による虚像の位置関係とを示す。図2の例では、車両10が3車線の高速道路を走行している状況である。詳細には、3車線の走行路Rのうちの中央の車線を走行しており、左側の車線の前方には他車両Vが見えている。また、走行路Rには3つの車線を区画する複数の区画線R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9が設けられている。符号R1、R2、R3、R8、R9に示す区画線は、中央の車線と右側の車線を区画するものであり、走行方向において所定のピッチで等間隔に設けられている。符号R4、R5、R6、R7、R8に示す区画線は、中央の車線と左側の車線を区画するものであり、走行方向において所定のピッチで等間隔に設けられている。
HUD30による表示画像(虚像)には、車速を表した車速表示要素Msと、後に詳述する所定の表示要素Ma、Mb、Na、Nbとが含まれている。表示要素Ma、Mb、Na、Nbは、車速表示要素Msよりも上方に位置し、車両10のボンネット(図示せず)よりも上方の視界領域で視認される。車速表示要素Msの他に、ナビゲーション装置による車両10の進行方向の指示表示や各種の警告表示が、表示画像に含ませる表示要素の具体例として挙げられる。
図3に示す電子制御ユニット(ECU40)は、車両10に搭載されたものであり、表示装置20およびHUD30等と共に表示システムを構成している。ECU40は、表示装置20およびHUD30の作動を制御する。例えば、車内のローカルエリアネットワークを通じてECU40は車速情報を取得し、取得した車速情報に基づき、表示装置20およびHUD30が車速を表示するように制御する。ECU40は、ROMやRAM等のメモリ、CPU、I/O、及びこれらを接続するバスを備える。ECU40が実行する機能の一部又は全部を、一つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
インストルメントパネル11には、運転者の顔を撮影する車内カメラ13が取り付けられている。ECU40は、車内カメラ13により撮影された運転者の顔画像を解析して、運転者の眼球位置(視点位置)を演算する。そして、解析により得られた視点位置に応じて、表示画像の投影位置を調節することで、所望の位置に虚像を視認させる。例えば、車速表示要素Msがステアリングホイールと重畳しないように車速表示要素Msの投影位置を調節する。また、表示要素Ma、Mb、Na、Nbが区画線R1〜R6と重畳して視認されるように表示要素Ma、Mb、Na、Nbの投影位置を調節する。なお、運転者が運転席に着座して走行を開始する前に初期の視点位置(初期位置)を解析し、走行時には初期位置を継続して用いてもよい。或いは、走行時に視点位置を定期的に解析して更新してもよい。
車両10には、前方を撮影する前方カメラ50、およびレーン維持アシスト装置として機能する電子制御ユニット(ECU60)が搭載されている。例えば図2の走行状況において、走行路Rに設けられた区画線R1〜R9のうち車両前方に位置する区画線R1〜R8が前方カメラ50により撮影される。ECU60は、ROMやRAM等のメモリ、CPU、I/O、及びこれらを接続するバスを備える。ECU40が実行する機能の一部又は全部を、一つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
ECU60は、前方カメラ50により撮影された画像を解析して、区画線R1〜R6の車両10に対する相対位置や、区画線R1〜R6の形状、大きさ等を演算する。図2の例では、一対の区画線R1〜R3、R4〜R6の相対位置がECU60により検知され、その相対位置を表した位置情報に基づき、以下に説明する運転支援制御をECU60は実行する。例えば、演算した位置情報に基づき、車両10が中央車線から運転者の意図に反して逸脱しているか否か、或いは逸脱する可能性が所定確率以上であるか否かを判定する。そして、逸脱している或いは逸脱の可能性が高いと判定した場合には、逸脱させない向きに操舵力を付与させるよう、操舵装置(図示せず)の作動をECU60が制御する。
例えば、方向指示器が操作されていない状況で、一対の区画線R1〜R3、R4〜R6のうちの一方の区画線R1〜R3との相対距離が短くなる速度が所定以上であれば、その区画線R1〜R3を逸脱する可能性が高いと判定する。そして、他方の区画線R4〜R6の側へ操舵力を付与させる。これにより、中央車線を走行している最中に右側の車線へ逸脱しようとすると、中央車線へ引き戻される向きに操舵力が付与される。
このような制御を実行している時のECU60は、区画線R1〜R6の車両10に対する相対位置を検知し、検知された位置情報に基づき車両10の運転を支援する「運転支援装置」に相当する。ECU60が演算した位置情報は、車内のローカルエリアネットワークを通じてECU40へ送信される。ECU40は、取得した位置情報に基づき先述した表示画像を生成する。
運転支援装置から位置情報を取得するように機能している時のECU40は取得手段41に相当し、表示画像を生成するように機能している時のECU40は生成手段42に相当する。ECU40は、生成した表示画像のデータをHUD30の液晶パネル31へ送信することで、液晶パネル31から射出される表示画像の光を制御する。つまり、ECU40は、HUD30およびECU60を備える運転支援システムに適用され、表示画像を生成する「画像処理装置」に相当する。
次に、図4を用いて、表示画像に含まれる所定の表示要素Ma、Mb、Na、Nbについて詳細に説明する。
図4は、車内カメラ13の画像で解析された視点位置からの見え方を表現したものである。したがって、例えば、図4に示す表示画像を変化させずに視点位置を右側に移動させて前方の走行路Rを見ると、表示要素Ma、Mb、Na、Nb(図中の斜線参照)は区画線R1〜R6に対して左側にずれて視認されることとなる。解析した視点位置から車両前方を見た場合に、表示要素Ma、Mb、Na、Nbと区画線R1〜R6とが図4に示す位置関係に視認されるよう、生成手段42は表示画像を生成する。すなわち、表示要素Ma、Mb、Na、Nbは、走行路Rから上方に延びる形状に視認され、区画線R1、R3、R4、R6と重畳して視認される。これにより、表示要素Ma、Mb、Na、Nbは、走行路Rの上に置かれた立体物(仮想立体物)として視認(錯視)される。
また、図4では、視点位置の検出および区画線R1〜R6の検出にずれが生じていない理想状態での見え方を表している。しかし、実際にはこれらの検出位置と実際の位置とにずれが生じるため、表示要素Ma、Mb、Na、Nbが図4に示す位置からずれて見えることとなる。
符号Ma、Mbに示す表示要素は、運転者に向かって接近してくるように視認される接近表示要素である。符号Na、Nbに示す表示要素は、運転者との距離が一定に維持されて視認される非接近表示要素である。ここで、車両10が走行することに伴い、ウインドシールド12の室外側に見える走行路R等を含んだ背景は、車両10の前方から後方へ流れていくように見える。つまり、車両10を走行させると、図4の符号R3、R6に示す位置にあった区画線は、その0.1秒後には図5に示す位置へ、0.2秒後には図6に示す位置へと車両10に接近し、その後、車両後方へと遠ざかっていく。
そして、このような区画線R1〜R6の相対位置変化に対応して、接近表示要素Ma、Mbの表示位置も変化させる。また、接近表示要素Ma、Mbは時間経過とともに徐々に拡大して表示される。その拡大速度は、区画線R1〜R6の接近速度と同じである。これにより、区画線R1〜R6が車両10に接近するにつれ、接近表示要素Ma、Mbが区画線R1〜R6とともに運転者に接近してくるように視認されることとなる。また、表示要素Ma、Mbは、区画線R1〜R6と同じ速度で接近してくるように視認される。
これに対し、非接近表示要素Na、Nbは、区画線R1〜R6が車両10に接近してきても、時間経過とともに拡大表示させることはせず、同じ大きさの表示に維持される。これにより、非接近表示要素Na、Nbと運転者との距離が一定に維持されて視認される。但し、非接近表示要素Na、Nbの車両左右方向における表示位置は、区画線R1〜R6の位置情報に応じて変化させる。詳細には、検知されている複数の区画線R1〜R6のうち、最も車両10に近い区画線の位置に応じて、非接近表示要素Na、Nbの表示位置を変化させる。
例えば、図4の場合において、符号R1、R4に示す区画線の左右方向位置に応じて非接近表示要素Na、Nbの左右方向の表示位置を変化させることで、非接近表示要素Na、Nbが区画線R1、R4に重畳して視認される。要するに、車両10の走行位置が左右に揺れ動くと、ウインドシールド12の外側の景色が左右に揺れ動いて見える。つまり、区画線R1〜R6も左右に揺れ動いて見える。この時、区画線R1〜R6の相対位置が左右に揺れ動くことに伴い、非接近表示要素Na、Nbの表示位置も左右に変化することとなる。
また、接近表示要素Ma、Mbについても非接近表示要素Na、Nbと同様にして、区画線R1〜R6の相対位置が左右に揺れ動くことに伴い、非接近表示要素Na、Nbの表示位置も左右に変化することとなる。
さて、一般的に、区画線R1〜R6は走行方向を長手方向とする矩形であるが、区画線R3、R6のうち車両10に近い側(手前側)の端部R3a、R6aから上方に延びる形状に接近表示要素Ma、Mbは視認される。これにより、表示要素Ma、Mbは、区画線R3、R6の手前側の端部R3a、R6aに置かれた立体物(仮想立体物)として視認される。
図4に示す例では、一対の区画線R1〜R3、R4〜R6が車両10の左右に位置している。これに対応して、表示要素Ma、Mb、Na、Nbも車両10の左右に視認されるように表示される。表示要素Ma、Mb、Na、Nbの外形線で囲まれる内部領域は、所定の色で表示されている。図4の例では、外形線(輪郭線)と内部領域は異なる色で表示されている。
接近してくるように視認される接近表示要素Ma、Mbと運転者(視点位置)との距離が、非接近表示要素Na、Nbと運転者との距離と同じに視認されるタイミング、つまり図6のタイミングで、接近表示要素Ma、Mbの表示を消去する。換言すれば、接近表示要素Ma、Mbは、非接近表示要素Na、Nbに向けて接近して非接近表示要素Na、Nbに衝突または図6の如く嵌り込むように視認されるタイミングで、消滅するように視認される。
接近表示要素Ma、Mbは矩形の形状に表示される。非接近表示要素Na、Nbは、区画線R1、R4から上方に延びる第1線分Na1、Nb1と、第1線分Na1、Nb1の上端から延びる第2線分Na2、Nb2と、を組み合わせた表示要素である。図6に示すように、第1線分Na1、Nb1の線分長さは、接近表示要素Ma、Mbの矩形の一辺の長さと同じに設定されている。第2線分Na2、Nb2の線分長さは、接近表示要素Ma、Mbの矩形の一辺の長さと同じに設定されている。
さて、ECU60が画像解析して区画線R1〜R6の位置を演算する処理は、前方カメラ50による撮影周期や画像信号送信周期、CPUの演算周期等、所定周期で実行される。そのため、図6の表示タイミングにおける表示要素Ma、Mb、Na、Nbの表示位置は、厳密には、該表示タイミングよりも前のタイミングで検知(画像解析)された区画線R1〜R6の位置情報に基づき設定されている。
したがって、例えば図5の表示タイミングで区画線R1〜R6の位置情報を取得した場合、その位置情報に基づき、図5の表示タイミングにおいて表示要素Ma、Mb、Na、Nbを表示させる。その後、上記所定周期が0.1秒よりも長ければ、図6の表示タイミングで位置情報が更新されていない。そのため、図6の表示タイミングにおいても、図5の表示タイミングでの表示に用いた位置情報に基づき、表示要素Ma、Mb、Na、Nbを表示させる。
図4、図5に示すように、非接近表示要素Na、Nbは接近表示要素Ma、Mbより下方に表示される。或いは、図6に示すように、上下方向において非接近表示要素Na、Nbは接近表示要素Ma、Mbと同じ位置に表示される。したがって、非接近表示要素Na、Nbが、最も前方カメラ50の近くに位置する区画線R1、R4の位置に応じて表示される。これに対し、図4、図5に示す表示タイミングの接近表示要素Ma、Mbは、該区画線R1、R4よりも遠くに位置する区画線R3、R6の位置に応じて表示される。
ここで、画像解析による区画線R1〜R6の検出にずれが生じることは先述した通りであるが、そのずれ量は、前方カメラ50の近くに位置する区画線R1〜R6であるほど、小さくなる。したがって、非接近表示要素Na、Nbの区画線R1、R4対する左右方向の表示位置は、接近表示要素Ma、Mbの表示位置よりも高精度である。
そして、先述したように図6の表示タイミングでは図5の表示タイミングで取得した位置情報に基づき表示要素Ma、Mb、Na、Nbを表示させる。そのため、図6にて接近表示要素Ma、Mbが非接近表示要素Na、Nbに衝突または嵌り込む時に、接近表示要素Ma、Mbと非接近表示要素Na、Nbとの表示位置のずれ量が小さいほど、接近表示要素Ma、Mbの表示精度が高かったと言える。
このことは、図5の表示タイミングで取得した区画線R3、R6の検知精度が高かったことを意味する。要するに、非接近表示要素Na、Nbの表示位置を基準として、非接近表示要素Na、Nbに対する接近表示要素Ma、Mbのずれ量が、接近表示要素Ma、Mbの表示位置に用いた区画線R3、R6の検知精度を表していると言える。さらに、運転支援装置に対する信頼性が高い状態であるとも言える。
上述の如く接近表示要素Ma、Mbの表示を消去するにあたり、その消去の直前に、接近表示要素Ma、Mbの表示輝度を一時的に増大させる。図6での接近表示要素Ma、Mbと非接近表示要素Na、Nbとの表示位置のずれ量が所定未満である場合には、所定以上である場合に比べて、消去直前の輝度を高くする。これにより、運転者は、消去直前の輝度を確認することで、運転支援装置に対する信頼性の状態を確認できる。
以上により、本実施形態によれば、区画線R1〜R6の位置情報を取得する取得手段41と、所定の表示要素Ma、Mb、Na、Nbを含んだ表示画像を生成する生成手段42と、を備える。そして、表示要素Ma、Mb、Na、Nbが区画線R1〜R6と重畳して視認されるよう、取得した位置情報に基づき生成手段42は表示画像を生成する。
これによれば、運転支援装置が検知した区画線R1〜R6の位置情報に基づき、区画線R1〜R6と重畳して視認される位置に表示要素Ma、Mb、Na、Nbが投影表示される。そのため、運転支援装置が検知した区画線R1〜R6の位置が実際の位置とずれている場合、そのずれ量が、接近表示要素Ma、Mbと区画線R3、R6との重畳の度合いに反映される。また、非接近表示要素Na、Nbと区画線R1〜R6との重畳の度合いに反映される。したがって、それらの重畳度合いを運転者が視認することで、運転支援装置による区画線検知のずれ量を運転者が認識できるようになり、ひいては、運転支援装置の信頼性を認識できるようになる。
さらに本実施形態では、表示要素には、車両10の走行に伴い運転者に接近してくるように視認される接近表示要素Ma、Mbが含まれている。これによれば、接近表示要素Ma、Mbが背景とともに車両10の前方から後方へと流れていくように見える。よって、表示画像のうち接近表示要素Ma、Mbの部分については、表示画像が背景に溶け込んで自然に見えることが促されるので、表示要素を表示させることによる煩わしさを低減できる。
さらに本実施形態では、表示要素には、車両10の走行時であっても運転者との距離が一定に維持されて視認される非接近表示要素Na、Nbが含まれている。そして、接近表示要素Ma、Mbが非接近表示要素Na、Nbよりも遠くに視認されるよう、生成手段42は表示画像を生成する。これによれば、非接近表示要素Na、Nbに対応する区画線R1、R4が、接近表示要素Ma、Mbに対応する区画線R3、R6よりも車両近くに存在することとなる。そして、先述したように、非接近表示要素Na、Nbに対する接近表示要素Ma、Mbのずれ量が、接近表示要素Ma、Mbの表示位置に用いた区画線R3、R6の検知精度を表すこととなる。そのため、走行方向に垂直な方向(図4の左右方向)における非接近表示要素Na、Nbと接近表示要素Ma、Mbとのずれ量を視認することで、運転支援装置による区画線R3、R6の検知精度を確認できる。よって、運転支援装置に対する信頼性の状態を運転者は確認できる。
ここで、非接近表示要素Na、Nbに対する接近表示要素Ma、Mbのずれ量を視認者が確認するにあたり、接近表示要素Ma、Mbが非接近表示要素Na、Nbにできるだけ近い位置に表示されているほど上記確認しやすくなる。よって、接近してくるように視認される接近表示要素Ma、Mbと運転者との距離が、非接近表示要素Na、Nbと運転者との距離と同じに視認されるタイミングまたはその直前で、上記確認をすることが望ましい。この点を鑑み、本実施形態では、上記タイミングに基づき接近表示要素Ma、Mbの表示を消去する。よって、上記確認がしやすくなり、ひいては、運転支援装置の信頼性を認識しやすくなる。
さらに本実施形態では、接近表示要素Ma、Mbを消去する直前に、接近表示要素Ma、Mbの表示輝度を増大させてから消去する。これによれば、接近表示要素Ma、Mbが消える直前に明るく光って見えるので、上記タイミングを把握しやすくなる。よって、上述したずれ量をより一層確認しやすくできる。
さらに本実施形態では、区画線R1〜R6のうち車両10に近い側の端部R3a、R6aと重畳する位置に接近表示要素Ma、Mbが視認されるよう、表示画像が生成される。そのため、区画線R1〜R6の端部R3a、R6aと接近表示要素Ma、Mbとのずれ量を確認しやすくなる。よって、走行方向に対して垂直な方向(左右方向)のみならず、走行方向においても、接近表示要素Ma、Mbと区画線R3、R6とのずれ量を確認しやすくなるので、運転支援装置の信頼性を認識しやすくなる。
さらに本実施形態では、表示要素Ma、Mb、Na、Nb(虚像)が立体的な仮想物に視認(錯視)されるよう、生成手段42は表示画像を生成する。そのため、表示要素Ma、Mbと区画線R3、R6とのずれ量を確認しやすくなるので、運転支援装置の信頼性を認識しやすくなる。
さらに本実施形態では、表示要素Ma、Mb、Na、Nbが区画線R1〜R6と重畳して視認されるよう、生成手段42は表示画像を生成する。そのため、ウインドシールド12の室外側に見える走行路R等を含んだ背景のうち、区画線R1〜R6以外の部分(他背景部分)に表示要素Ma、Mb、Na、Nbが重畳する範囲を小さくできる。よって、他背景部分が表示要素Ma、Mb、Na、Nbにより見づらくなることを抑制でき、他背景部分に対する視認性を向上できる。
さらに本実施形態では、車両10の左右に位置する一対の区画線R1〜R3、R4〜R6を運転支援装置が検知している場合に、左右に存在する区画線R1〜R3、R4〜R6に対して、表示要素Ma、Mb、Na、Nbも左右に表示させる。これによれば、車両10の左右両側から、車両10が誘導または規制されるイメージが視認者に連想されやすくなる。よって、運転支援装置がアクティブ状態であることを、運転者が直感的に認識しやすくなる。
なお、上記アクティブ状態とは、ECU60が区画線R1〜R6を正常に検知しており、逸脱している、或いは逸脱の可能性が高いと判定された場合に、逸脱させない向きに操舵力を付与させることが可能なスタンバイ状態のことである。非アクティブ状態とは、走行路Rに区画線R1〜R6が無い場合や、区画線R1〜R6が部分的に剥げ落ちている場合、区画線R1〜R6の上に砂等の異物がある場合等、区画線R1〜R6を検知できていない状態のことである。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、接近表示要素Ma、Mbおよび非接近表示要素Na、Nbを表示要素に含ませている。これに対し、図7に示す本実施形態では、非接近表示要素Na、Nbを廃止して、接近表示要素M1、M2、M3、M4、M5、M6(図中の斜線参照)を表示要素に含ませている。
また、上記第1実施形態では、走行路Rから上方に延びる形状の立体物として、接近表示要素Ma、Mbを視認させている。これに対し本実施形態では、走行路Rに対して平行に拡がる平面形状に接近表示要素M1〜M6を視認させるよう、生成手段42は表示画像を生成する。
本実施形態に係る接近表示要素M1〜M6が区画線R1〜R6と重畳して視認されるよう、取得した位置情報に基づき生成手段42は表示画像を生成する。詳細には、接近表示要素M1〜M6を、区画線R1〜R6と同一形状かつ同一の大きさに表示する。したがって、視点位置の検出および区画線R1〜R6の検出にずれが生じていない理想状態であれば、区画線R1〜R6の輪郭と接近表示要素M1〜M6の輪郭が一致するように視認される。しかし実際には、区画線R1〜R6および視点位置の検出にずれが生じるので、図7の如く、接近表示要素M1〜M6の輪郭は、区画線R1〜R6の輪郭に対してずれた位置に視認される。
複数の区画線R1〜R6のうち車両10に近い位置にある区画線ほど、高精度で位置を検知できることは先述した通りである。そのため、図7では、手前に位置する区画線R1、R4に対する接近表示要素M1、M4のずれ量は、奥側に位置する区画線R3、R6に対する接近表示要素M3、M6のずれ量よりも小さくなっている。そして、車両10が走行することに伴い接近してくる区画線R1〜R6と重畳しながら、接近表示要素M1〜M6も車両10に接近して視認されるように表示する。すなわち、走行に伴い接近表示要素M1〜M6を徐々に拡大して表示する。
以上により、本実施形態によれば、接近表示要素M1〜M6が区画線R1〜R6と重畳して視認されるよう、取得した位置情報に基づき生成手段42は表示画像を生成する。そのため、運転支援装置が検知した区画線R1〜R6の位置が実際の位置とずれている場合、そのずれ量が、接近表示要素M1〜M6と区画線R1〜R6との重畳の度合いに反映される。したがって、この重畳度合いを運転者が視認することで、運転支援装置による区画線検知のずれ量を運転者が認識できるようになり、ひいては、運転支援装置の信頼性を認識できるようになる。
(第3実施形態)
上記第1実施形態では、接近表示要素Ma、Mbおよび非接近表示要素Na、Nbを表示要素に含ませている。これに対し、図8に示す本実施形態では、接近表示要素Ma、Mbを廃止して、非接近表示要素N1、N2(図中の斜線参照)を表示要素に含ませている。
また、本実施形態に係る非接近表示要素N1、N2が上記第2実施形態と同様の平面形状に視認させるよう、生成手段42は表示画像を生成する。また、非接近表示要素N1、N2が区画線R1〜R6と重畳して視認されるよう、取得した位置情報に基づき生成手段42は表示画像を生成する。詳細には、非接近表示要素N1、N2を、区画線R1〜R6と同一の線幅かつ区画線R1〜R6と平行して延びる形状の線に表示する。したがって、視点位置の検出および区画線R1〜R6の検出にずれが生じていない理想状態であれば、走行方向に延びる線として視認される非接近表示要素N1、N2の中に区画線R1〜R6が含まれるように視認される。しかし実際には、区画線R1〜R6および視点位置の検出にずれが生じるので、図8の如く、非接近表示要素N1、N2から区画線R1〜R6がはみ出した位置に視認される。
車両10が走行することに伴い区画線R1〜R6は車両10に接近して視認されるのに対し、非接近表示要素N1、N2は、走行時であっても運転者(視点位置)との距離が一定に維持されて視認される。そして、第1実施形態に係る非接近表示要素Na、Nbと同様にして、例えば区画線R1〜R6の相対位置が左右に揺れ動く場合には、その動きに合わせて非接近表示要素N1、N2の表示位置も左右に変化することとなる。
以上により、本実施形態によれば、非接近表示要素N1、N2が区画線R1〜R6と重畳して視認されるよう、取得した位置情報に基づき生成手段42は表示画像を生成する。そのため、運転支援装置が検知した区画線R1〜R6の位置が実際の位置とずれている場合、そのずれ量が、非接近表示要素N1、N2と区画線R1〜R6との重畳の度合いに反映される。したがって、この重畳度合いを運転者が視認することで、運転支援装置による区画線検知のずれ量を運転者が認識できるようになり、ひいては、運転支援装置の信頼性を認識できるようになる。
さらに本実施形態では、接近表示要素Ma、Mbを廃止して、非接近表示要素N1、N2を表示要素に含ませている。そのため、車速と同じ速さで移動する表示要素を無くすことで、運転者に煩わしさを感じさせるおそれを低減できる。
(他の実施形態)
以上、発明の好ましい実施形態について説明したが、発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、以下に例示するように種々変形して実施することが可能である。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
上記第1実施形態では、左右に複数対の区画線R1〜R3、R4〜R6が検知されている場合(図4参照)であっても、接近表示要素Ma、Mbを一対だけ表示している。そして、一対の接近表示要素Ma、Mbの表示を消去する毎に、次の新たな接近表示要素を一対だけ表示させている。これに対し、接近表示要素を同時に複数対表示させるようにしてもよい。換言すれば、図4の例では符号R2、R5に示す区画線に対しては接近表示要素を表示させていないが、区画線R3、R6に対する接近表示要素Ma、Mbと同時に、区画線R2、R5に対する接近表示要素を表示させてもよい。
上記第1実施形態では、左右に複数対の区画線R1〜R3、R4〜R6が検知されている場合(図4参照)、接近表示要素Ma、Mbおよび非接近表示要素Na、Mbも左右に表示させている。これに対し、接近表示要素Ma、Mbまたは非接近表示要素Na、Mbの表示を左右のいずれか一方にしてもよい。
上記第1実施形態では、接近表示要素Ma、Mbと運転者(視点位置)との距離が、非接近表示要素Na、Nbと運転者との距離と同じに視認されるタイミング(図6参照)で、非接近表示要素Na、Nbの表示態様を変化させている。具体的には、一時的に表示輝度を増大させ、その後に表示消去している。これに対し、上記タイミングにおける非接近表示要素Na、Nbに対する接近表示要素Ma、Mbのずれ量が所定量以上である場合とそうでない場合とで、非接近表示要素Na、Nbの表示態様の変化のさせ方を異ならせてもよい。例えば、消去直前に表示輝度を増大させるにあたり、所定量未満であればそうでない場合に比べて高輝度にすればよい。
上記第1実施形態では、接近してくるように視認される接近表示要素Ma、Mbと運転者との距離が、非接近表示要素Na、Nbと運転者との距離と同じに視認されるタイミングで、接近表示要素Ma、Mbの表示を消去している。これに対し、上記タイミングから所定時間遅れて接近表示要素Ma、Mbの表示を消去してもよい。
第1実施形態では、ECU60が画像解析して区画線R1〜R6の位置を演算する処理を、所定周期で実行する。そこで、接近表示要素Ma、Mbの表示位置、形状および大きさを、上記所定周期で更新しても表示させてもよい。また、接近表示要素Ma、Mbの表示位置、形状および大きさを、車速に応じて予測補正して、上記所定周期よりも短い周期で逐次変化させてもよい。
図3に示す運転支援装置(ECU60)は、操舵力を付与することで運転を支援しているが、区画線R1〜R6を車両10が逸脱した場合、または逸脱する可能性が所定以上である場合に、警告音や警告音声をスピーカから出力させてもよい。
上記第2実施形態では、区画線R1〜R6が走行路Rの走行方向に所定ピッチで設けられていることに対応して、複数の接近表示要素M1〜M6も走行方向に所定ピッチで並んで視認されるように表示画像を生成している。これに対し、走行路Rのピッチとは異なるピッチで接近表示要素M1〜M6を視認させるように表示画像を生成してもよい。
車両10と衝突の可能性が所定以上ある歩行者が存在する場合には、表示要素の表示を禁止させて、歩行者に対する注意を集中させることを促進させることが望ましい。また、区画線R1〜R6が検知されていない場合には、表示要素の表示を禁止させることが望ましい。
前方カメラ50により検知された区画線R1〜R6や走行路Rの色に応じて、表示要素の色を変化させてもよい。例えば、表示要素の色が目立たないように変化させることで、表示要素が煩わしく感じさせることの抑制を図ってもよい。
上記各実施形態では、表示要素の外形線で囲まれる内部領域は、所定の色で表示されており、外形線(輪郭線)と内部領域は異なる色で表示されている。これに対し、外形線と内部領域を同じ色で表示してもよい。換言すれば、外形線の表示を無くして、内部領域の表示のみとしてもよい。内部領域の表示色は、走行路Rのうち表示要素と重畳する部分が視認できない程度に透過性を低く設定してもよいし、重畳する部分が視認できる程度に透過性高く設定してもよい。
図1の例では、HUD30から射出された表示画像の光を反射シート12aに投影させているが、反射シート12aを廃止して、ウインドシールド12に表示画像の光を直接投影させてもよい。こうした形態では、ウインドシールド12が投影領域12pを形成する。さらに、ウインドシールド12とは別体の透光性の投影部材を、運転席の正面に配置し、その投影部材に表示画像の光を投影させてもよい。こうした形態では、投影部材の運転者側の面が投影領域12pを形成する。また、図1に示す例では、表示画像の光を液晶パネル31から射出するHUD30を採用しているが、液晶パネル31に替えて、レーザ光束を走査することで表示画像の光を射出するHUDを採用してもよい。
ECU40(制御装置)が提供する手段および/または機能は、実体的な記憶媒体に記録されたソフトウェアおよびそれを実行するコンピュータ、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組合せによって提供することができる。例えば、制御装置がハードウェアである回路によって提供される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路によって提供することができる。
10…車両、12…ウインドシールド、12p…投影領域、30…ヘッドアップディスプレイ装置(HUD)、41…取得手段、42…生成手段、60…運転支援装置(ECU)、M1、M2、M3、M4、M5、M6、Ma、Mb…接近表示要素(所定の表示要素)、N1、N2、Na、Nb…非接近表示要素(所定の表示要素)、R…走行路、R1、R2、R3、R4、R5、R6…区画線。

Claims (7)

  1. 走行路(R)に設けられた区画線(R1、R2、R3、R4、R5、R6)の車両(10)に対する相対位置を検知し、検知された位置情報に基づき車両の運転を支援する運転支援装置(60)と、
    前記車両に設けられた投影領域(12p)に表示画像を投影することにより、前記表示画像の虚像を視認させるヘッドアップディスプレイ装置(30)と、を備える運転支援システムに適用され、前記表示画像を生成する画像処理装置において、
    前記位置情報を取得する取得手段(41)と、
    所定の表示要素(M1、M2、M3、M4、M5、M6、Ma、Mb、N1、N2、Na、Nb)を含んだ前記表示画像を生成する生成手段(42)と、
    を備え、
    前記表示要素が前記区画線と重畳して視認されるよう、前記取得手段により取得された前記位置情報に基づき前記生成手段は前記表示画像を生成することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記表示要素には、前記車両の走行に伴い該車両の運転者に接近してくるように視認される接近表示要素(M1、M2、M3、M4、M5、M6、Ma、Mb)が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記表示要素には、前記車両の走行時であっても前記運転者との距離が一定に維持されて視認される非接近表示要素(Na、Nb)が含まれており、
    前記接近表示要素が前記非接近表示要素よりも遠くに視認されるよう、前記生成手段は前記表示画像を生成することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 接近してくるように視認される前記接近表示要素と前記運転者との距離が、前記非接近表示要素と前記運転者との距離と同じに視認されるタイミングに基づき、前記接近表示要素の表示を消去することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記接近表示要素を消去する直前に、前記接近表示要素の表示輝度を増大させてから消去することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記区画線のうち前記車両に近い側の端部(R3a、R6a)と重畳する位置に前記接近表示要素が視認されるよう、前記表示画像が生成されることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  7. 前記表示要素には、前記車両の走行時であっても該車両の運転者との距離が一定に維持されて視認される非接近表示要素(N1、N2)が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
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