JP2016105128A - 変倍機能を有する投射レンズ及びプロジェクター - Google Patents

変倍機能を有する投射レンズ及びプロジェクター Download PDF

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Abstract

【課題】高精細の画像表示素子に対応可能な高い収差性能と高い変倍比を有し、かつ、小型化が達成された投射レンズと、それを備えたプロジェクターを提供する。【解決手段】拡大共役側から順に負正負負正正の6群構成のズームレンズZLは、各レンズ群間隔を変化させることにより変倍を行う投射レンズであり、第2〜第5レンズ群Gr2〜Gr5が変倍時にそれぞれ移動する。第3レンズ群Gr3の最も縮小共役側面から第5レンズ群Gr5の最も拡大共役側面までの間に開口絞りSTが配置されており、条件式:4.0<bf/fw,0.462<dx/f2<0.605(bf:最終レンズ面から像面IMまでの空気換算バックフォーカス、fw:広角端Wにおける投射レンズZL全体の焦点距離、dx:望遠端Tから広角端Wへの変倍における第2レンズ群Gr2の移動量、f2:第2レンズ群Gr2の焦点距離)を満たしている。【選択図】図1

Description

本発明は変倍機能を有する投射レンズ及びプロジェクターに関するものであり、例えば、デジタル・マイクロミラー・デバイス(digital micromirror device)やLCD(liquid crystal display)等の画像表示素子の表示画像をスクリーンに拡大投影するのに適した広画角の投射用ズームレンズと、それを備えたプロジェクターに関するものである。
プロジェクター用の投射レンズとして好適なズームレンズが、特許文献1,2で提案されている。特許文献1,2に記載のズームレンズは、負正負正の4群構成、負正負正正の5群構成、負正負正正正又は負正負負正正の6群構成を有するものである。したがって、負の屈折力が第1レンズ群に配置された負群リードの構成になっているため、広角化に有利な投射レンズと言える。
特開2004−117519号公報 特開2005−106948号公報
しかし、特許文献1,2に記載のズームレンズは、いずれも変倍比が1.2倍程度であり、高変倍比を達成しているとは言えない。また、特許文献2に記載のズームレンズは、10μm〜15μm程度の倍率色収差を持つものが多く、スクリーンに拡大投影する場合、この倍率色収差が大きく目立つのでプロジェクター用途としては好適とは言い難い。その倍率色収差を良好に補正しながら高変倍化を達成しようとすると、各群の移動量が大きくなり、結果として投射レンズの大型化を招くことになる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、高精細の画像表示素子に対応可能な高い収差性能と高い変倍比を有し、かつ、小型化が達成された投射レンズと、それを備えたプロジェクターを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の投射レンズは、拡大共役側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群と、正の屈折力を有する第6レンズ群とからなり、各レンズ群間隔を変化させることにより変倍を行う投射レンズであって、
望遠端から広角端への変倍に際し、前記第2,第3,第4,第5レンズ群がそれぞれ移動し、
前記第3レンズ群の最も縮小共役側面から前記第5レンズ群の最も拡大共役側面までの間に開口絞りが配置されており、
以下の条件式(1)及び(2)を満たすことを特徴とする。
4.0<bf/fw …(1)
0.462<dx/f2<0.605 …(2)
ただし、
bf:最終レンズ面から像面までの空気換算バックフォーカス、
fw:広角端における投射レンズ全体の焦点距離、
dx:望遠端から広角端への変倍における第2レンズ群の移動量、
f2:第2レンズ群の焦点距離、
である。
第2の発明の投射レンズは、上記第1の発明において、以下の条件式(3)を満たすことを特徴とする。
1.000<φ34min/φ34max<1.160 …(3)
ただし、
φ34min:全変倍領域における第3レンズ群と第4レンズ群の合成屈折力の最小値、
φ34max:全変倍領域における第3レンズ群と第4レンズ群の合成屈折力の最大値、
である。
第3の発明の投射レンズは、上記第1又は第2の発明において、前記第3レンズ群が、望遠端から広角端への変倍に際し、拡大共役側への移動後に縮小共役側へUターン移動することを特徴とする。
第4の発明の投射レンズは、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記第3レンズ群が負の屈折力を有するレンズのみで構成されることを特徴とする。
第5の発明の投射レンズは、上記第1〜第4のいずれか1つの発明において、前記第3レンズ群及び第4レンズ群に含まれる負の屈折力を有するレンズのうち、少なくとも1枚が以下の条件式(4)及び(5)を満たすことを特徴とする。
0.645<θg_F+0.001682×νd<0.695 …(4)
60<νd<100 …(5)
ただし、
θg_F:レンズ材料の部分分散比、
θg_F=(Ng−NF)/(NF−NC)
Ng:g線に関する屈折率、
NF:F線に関する屈折率、
NC:C線に関する屈折率、
νd:レンズ材料のアッべ数、
である。
第6の発明の投射レンズは、上記第1〜第5のいずれか1つの発明において、前記第4レンズ群が、拡大共役側から順に負の屈折力を有するレンズと正の屈折力を有するレンズとからなる接合レンズを含むことを特徴とする。
第7の発明の投射レンズは、上記第1〜第6のいずれか1つの発明において、前記第1レンズ群が非球面レンズを含むことを特徴とする。
第8の発明の投射レンズは、上記第7の発明において、前記第1レンズ群に含まれる非球面レンズの材料が樹脂材料であることを特徴とする。
第9の発明のプロジェクターは、画像光を形成する画像形成素子と、前記画像光を拡大投射する上記第1〜第8のいずれか1つの発明に係る投射レンズと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、変倍時の第2レンズ群の動きや開口絞りの配置等が適切に設定された構成になっているため、高精細の画像表示素子に対応可能な高い収差性能と高い変倍比を有し、かつ、小型化が達成された投射レンズと、それを備えたプロジェクターを実現することが可能である。
第1の実施の形態(実施例1)のレンズ構成図。 第2の実施の形態(実施例2)のレンズ構成図。 第3の実施の形態(実施例3)のレンズ構成図。 第4の実施の形態(実施例4)のレンズ構成図。 第5の実施の形態(実施例5)のレンズ構成図。 実施例1の望遠端における収差図。 実施例1の中間ポジションにおける収差図。 実施例1の広角端における収差図。 実施例2の望遠端における収差図。 実施例2の中間ポジションにおける収差図。 実施例2の広角端における収差図。 実施例3の望遠端における収差図。 実施例3の中間ポジションにおける収差図。 実施例3の広角端における収差図。 実施例4の望遠端における収差図。 実施例4の中間ポジションにおける収差図。 実施例4の広角端における収差図。 実施例5の望遠端における収差図。 実施例5の中間ポジションにおける収差図。 実施例5の広角端における収差図。 プロジェクターの一実施の形態を示す模式図。
以下、本発明に係る投射レンズ,プロジェクター等を説明する。本発明に係る投射レンズは、拡大共役側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群と、正の屈折力を有する第6レンズ群とからなり、各レンズ群間隔を変化させることにより変倍を行う、変倍機能を有する投射レンズである。この投射レンズを構成する変倍光学系としては、ズームレンズ,バリフォーカルレンズ等の焦点距離可変のレンズ系が挙げられる。また、変倍光学系の方向として「拡大共役側」や「縮小共役側」という表現を用いるが、「拡大共役側」は光学像を拡大してスクリーン等に投影する方向であり、その逆方向が「縮小共役側」、つまり元の光学像を表示する画像表示素子(例えば、デジタル・マイクロミラー・デバイス)が配置される方向である。
また、上記投射レンズでは、望遠端から広角端への変倍に際し、前記第2,第3,第4,第5レンズ群がそれぞれ移動し、前記第3レンズ群の最も縮小共役側面(すなわち最後面)から前記第5レンズ群の最も拡大共役側面(すなわち最前面)までの間に開口絞りが配置されており、以下の条件式(1)及び(2)を満たすことを特徴としている。
4.0<bf/fw …(1)
0.462<dx/f2<0.605 …(2)
ただし、
bf:最終レンズ面から像面までの空気換算バックフォーカス、
fw:広角端における投射レンズ全体の焦点距離、
dx:望遠端から広角端への変倍における第2レンズ群の移動量、
f2:第2レンズ群の焦点距離、
である。
上記投射レンズでは、負群リードの変倍光学系を採用することにより広い画角と長いバックフォーカスを確保しつつ、変倍時に第2〜第5レンズ群を移動させることにより変倍時の諸収差の変動を抑制している。三板式のプロジェクターを構成する場合、バックフォーカスは条件式(1)で設定されている程度の値を満たしているべきであり、その際に変倍光学系全体のテレセントリック性を全変倍域で良好に保つために、開口絞りは第3レンズ群の最後面から第5レンズ群の最前面までの間に配置される。また、条件式(2)を満たすように、主たる変倍作用を担う第2レンズ群の移動量と屈折力を適切に設定することによって高変倍比を実現している。条件式(2)の上限を上回ると、第2レンズ群の移動により変倍時の諸収差(特に倍率色収差)の変動が大きくなり、他の移動群により収差変動の補正が困難になる。逆に条件式(2)の下限を下回ると、第2レンズ群による変倍効果が小さくなる一方で、第5レンズ群の屈折力が大きくなり変倍への寄与が大きくなる。そして、第5レンズ群の屈折力が大きくなると、第5レンズ群での倍率色収差の補正量が過剰になる。
上述した投射レンズの特徴的構成によると、変倍時の第2レンズ群の動きや開口絞りの配置等が適切に設定された構成になっているため、高精細の画像表示素子に対応可能な高い収差性能と高い変倍比を有し、かつ、小型化が達成された投射レンズを実現することが可能である。そして、その投射レンズをプロジェクターに用いれば、プロジェクターの高性能化,高機能化,コンパクト化等に寄与することができる。こういった効果をバランス良く得るとともに、更に高い光学性能,小型化等を達成するための条件等を以下に説明する。
以下の条件式(3)を満たすことが望ましい。
1.000<φ34min/φ34max<1.160 …(3)
ただし、
φ34min:全変倍領域における第3レンズ群と第4レンズ群の合成屈折力の最小値、
φ34max:全変倍領域における第3レンズ群と第4レンズ群の合成屈折力の最大値、
である。
変倍光学系においては、変倍比が大きくなればなるほど軸上色収差の変動が大きくなる。条件式(3)の上限を上回ると、軸上色収差を補正しきれなくなり、バックフォーカスの変動も大きくなる。条件式(3)を満たすように、開口絞り付近に配置される第3,第4レンズ群の合成屈折力の変動を小さく抑えれば、軸上色収差の変動を小さく抑えることが可能になる。また、変倍に伴う第3,第4レンズ群の合成屈折力の変動が小さければ、第3,第4レンズ群によるバックフォーカスの変動も低減することができる。
前記第3レンズ群が、望遠端から広角端への変倍に際し、拡大共役側への移動後に縮小共役側へUターン移動することが望ましい。つまり、変倍に伴う移動を展開すると、前記第3レンズ群は拡大共役側に凸となる弧を描く軌道で移動することが望ましい。軸上色収差の変動は望遠端を基準として、中間焦点距離では短波長側(青側)がアンダー方向に、長波長側(赤側)がオーバー方向に発生し、広角端では短波長側がオーバー方向に、短波長側がアンダー方向に発生する。つまり、軸上色収差も変倍時に弧を描くように変動しているため、第3レンズ群が弧を描くように移動することによって、変倍時の軸上色収差の変動を効率的に抑えることが可能となる。この軸上色収差の変動を抑える効果は、前記条件式(3)を満たすことにより更に大きくなる。
前記第3レンズ群は、負の屈折力を有するレンズのみで構成されることが望ましい。第3レンズ群は軸上色収差の変動を補正する役割を持つが、移動量が大きすぎると変倍中に第2レンズ群との干渉が懸念される。第3レンズ群を構成するレンズとして、負の屈折力を有するレンズのみを用いれば、第3レンズ群の負の屈折力が大きくなり、移動量を小さく抑えることができる。
前記第3レンズ群及び第4レンズ群に含まれる負の屈折力を有するレンズのうち、少なくとも1枚が以下の条件式(4)及び(5)を満たすことが望ましい。
0.645<θg_F+0.001682×νd<0.695 …(4)
60<νd<100 …(5)
ただし、
θg_F:レンズ材料の部分分散比、
θg_F=(Ng−NF)/(NF−NC)
Ng:g線に関する屈折率、
NF:F線に関する屈折率、
NC:C線に関する屈折率、
νd:レンズ材料のアッべ数、
である。
開口絞り付近に配置される第3,第4レンズ群において、それに含まれる負の屈折力を有するレンズに、条件式(4)及び(5)で規定されるような異常分散性を持つ硝材を使用すれば、短波長の光の焦点がオーバー側に移動するため、軸上色収差を小さく抑えることができる。一般にガラスは、横軸にアッベ数νd、縦軸に部分分散比θg_Fをとった平面上において、θg_F=0.645+0.001682×νdで表される直線の近傍に分布する性質がある。部分分散比θg_Fがこの直線よりも大きく、条件式(5)の下限よりも大きいアッベ数を持つ硝材は、異常分散ガラスと呼ばれている。
第3,第4レンズ群に含まれる負の屈折力を有するレンズに用いられる硝材の異常分散性は、大きいほうが好ましい。具体的には、以下の条件式(4a)を満たすことが更に好ましい。この条件式(4a)は、前記条件式(4)が規定している条件範囲のなかでも更に好ましい条件範囲を規定している。
0.675<θg_F+0.001682×νd<0.695 …(4a)
条件式(4)や条件式(5)の上限を上回るようなレンズは、通常の石英ガラスでは製造が難しく、蛍石ガラス等を用いる必要がある。しかしながら、蛍石ガラスは温度変化に弱いため、光束径が小さくなり高温になりやすい開口絞り付近での使用に適していない。また、加工性が悪く非常に高価であるため、投射レンズでの使用は生産時の歩留まりの悪化や製造コストの増大を招いてしまい不適である。
前記第4レンズ群が、拡大共役側から順に負の屈折力を有するレンズと正の屈折力を有するレンズとからなる接合レンズを含むことが望ましい。開口絞り付近に接合レンズを用いることによって、軸上色収差を小さく抑えることができる。また、正の屈折力を持つレンズと負の屈折力を持つレンズの各々1面を同じ曲率にし、接合することによって、球面収差の発生方向をキャンセルすることができる。球面収差を補正する場合は、軸外光線の影響が小さい開口絞り付近で行うのが好ましいからである。
前記第1レンズ群は非球面レンズを含むことが望ましい。球面レンズの場合、軸外光線が光軸から離れた位置を通る第1レンズ群では、光軸から離れた位置を通る光線ほど屈折角が大きくなるため、歪曲収差を大きく発生させやすい。また、広画角化のためには第1レンズ群の負の屈折力を大きくする必要があるため、歪曲収差がアンダー方向に大きくなりがちである。球面レンズのみでこの歪曲収差を補正する場合には、第1レンズ群に正の屈折力を有するレンズを配置し、歪曲収差をオーバー方向に発生させ、全体として歪曲収差を打ち消す必要がある。非球面レンズを用いれば、光線通過域による屈折角の変化を抑えることができる。そのため、歪曲収差を小さく抑えることが可能となる。加えて、球面レンズのみで歪曲収差を補正する場合に用いられる正の屈折力を有するレンズが不要になるため、レンズ枚数も少なく抑えることができる。
前記第1レンズ群に含まれる非球面レンズの材料は樹脂材料であることが望ましい。非球面レンズを除いた第1レンズ群の屈折力が所望の画角に対し十分な大きさを保つ場合、非球面レンズの材料として比較的屈折率の小さい樹脂材料を用いてもよい。歪曲収差を補正するためにはできる限り拡大共役側に非球面レンズを配置するのが望ましいが、最前面を非球面化すると、特に樹脂材料の場合は傷が付きやすいため、拡大共役側から2枚目に非球面レンズを配置するのが妥当である。また、拡大共役側に凸面を向けた負の屈折力を持つメニスカス形状のレンズの拡大共役側の面を非球面とするのが望ましい。逆に光束が拡大する縮小共役側を非球面にすると、結像時の光束の収束の障害となりうる。拡大側の非球面の形状は、軸上から周辺に向かって曲率が大きくなるような形状が望ましい。
次に、第1〜第5の実施の形態を挙げて、変倍機能を有する投射レンズの具体的な光学構成を説明する。図1〜図5は、投射レンズの第1〜第5の実施の形態であるズームレンズZLにそれぞれ対応するレンズ構成図であり、望遠端(T)でのレンズ配置等を光学断面で示している。図1〜図5中の移動軌跡mk(k=1,2,…,6)は、望遠端(T)から広角端(W)へのズーミングにおける第kレンズ群Grkの移動・固定状態をそれぞれ模式的に示している。また、図1〜図5中の矢印mFは、投影距離が遠距離から近距離へのフォーカシングにおける第1レンズ群Gr1の移動方向を示している。ただし、フォーカス方式はこれに限らない。
第1〜第5の実施の形態(図1〜図5)のズームレンズZLは、拡大共役側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群Gr1と、正の屈折力を有する第2レンズ群Gr2と、負の屈折力を有する第3レンズ群Gr3と、負の屈折力を有する第4レンズ群Gr4と、正の屈折力を有する第5レンズ群Gr5と、正の屈折力を有する第6レンズ群Gr6と、の6群で構成されたプロジェクター用ズームレンズであり、第2レンズ群Gr2,第3レンズ群Gr3,第4レンズ群Gr4,及び第5レンズ群Gr5を光軸AXに沿って移動させることによりズーミングを行う構成になっている。つまり、第1〜第5の実施の形態は拡大共役側から順に負正負負正正の屈折力配置を有する6群構成のズームレンズZLであり、第1レンズ群Gr1と第6レンズ群Gr6が固定群、第2〜第5レンズ群Gr2〜Gr5が移動群となっている。第1レンズ群Gr1のズーム位置が固定になっているので、変倍による光学系全長の変化を抑制することができ、また、移動部品が減少するため変倍機構を簡素化することができる。なお、第6レンズ群Gr6の縮小共役側に位置するプリズムPR(例えばTIR(Total Internal Reflection)プリズム,色分解合成プリズム等)、及び画像表示素子のカバーガラスCGのズーム位置も固定である。
次に、上記ズームレンズZLを投射レンズとして適用したプロジェクターの一実施の形態を説明する。図21に、プロジェクターPJの概略構成例を示す。このプロジェクターPJは、光源1,照明光学系2,反射ミラー3,プリズムPR,画像表示素子(画像形成素子)4,制御部5,アクチュエーター6,ズームレンズ(投射レンズ)ZL等を備えている。制御部5は、プロジェクターPJの全体制御を司る部分である。画像表示素子4は、光を変調して画像を生成する画像変調素子(例えば、デジタル・マイクロミラー・デバイス)であり、画像を表示する画像表示面IM上には、カバーガラスCGが設けられている。
光源1(例えば、キセノンランプ等の白色光源,レーザー光源)から出射した光は、照明光学系2,反射ミラー3及びプリズムPRで画像表示素子4に導かれて、画像表示素子4では画像光が形成される。プリズムPRは、例えばTIRプリズム(他に色分離合成プリズム等)からなり、照明光と投影光との分離等を行う。画像表示素子4で形成された画像光は、ズームレンズZLでスクリーン面SCに向けて拡大投射される。つまり、画像表示素子4に表示された画像は、ズームレンズZLでスクリーン面SCに拡大投影される。
プロジェクターPJは、上記のように、画像を表示する画像表示素子4と、光源1と、その光源1からの光を画像表示素子4に導く照明光学系2と、画像表示素子4に表示された画像をスクリーン面SCに拡大投影するズームレンズZLと、を備えているが、前記投射レンズとしてのズームレンズZLが適用可能なプロジェクターはこれに限らない。例えば、画像表示面自身の発光により画像を表示する画像表示素子を用いれば、照明を不要にすることも可能であり、その場合、光源1や照明光学系2を用いずにプロジェクターを構成することが可能である。
ズームレンズZLにおいてズーミングやフォーカシングのために移動するレンズ群には、それぞれ光軸AXに沿って拡大共役側又は縮小共役側に移動させるアクチュエーター6が接続されている。そしてアクチュエーター6には、移動群の移動制御を行うための制御部5が接続されている。なお、制御部5及びアクチュエーター6については、これを使わず手動でレンズ群を移動させてもよい。
以下、本発明を実施した投射レンズの構成等を、実施例のコンストラクションデータ等を挙げて更に具体的に説明する。ここで挙げる実施例1〜5(EX1〜5)は、前述した第1〜第5の実施の形態にそれぞれ対応する数値実施例であり、第1〜第5の実施の形態を表すレンズ構成図(図1〜図5)は、対応する実施例1〜5のレンズ断面形状,レンズ配置等をそれぞれ示している。
各実施例のコンストラクションデータでは、面データとして、左側の欄から順に、面番号i,曲率半径CR(mm),軸上面間隔d(mm),d線(波長587.56nm)に関する屈折率nd,及びd線に関するアッベ数νdを示す。なお、Lj/Grkは該当する第jレンズLjと第kレンズ群Grkを示しており、STは開口絞り、IMは画像表示面をそれぞれ示している。
面番号iに*が付された面は非球面であり、その面形状は面頂点を原点とするローカルな直交座標系(x,y,z)を用いた以下の式(AS)で定義される。非球面データとして、非球面係数等を示す。なお、各実施例の非球面データにおいて表記の無い項の係数は0であり、すべてのデータに関してE−n=×10-nである。
z=(c・h2)/[1+√{1−(1+K)・c2・h2}]+Σ(At・ht) …(AS)
ただし、
h:z軸(光軸AX)に対して垂直な方向の高さ(h2=x2+y2)、
z:高さhの位置での光軸AX方向のサグ量(面頂点基準)、
c:面頂点での曲率(曲率半径rの逆数)、
K:円錐定数、
At:t次の非球面係数、
である。
各種データとして、全系の焦点距離(f,mm),ズーム比,像高(Y’,mm),半画角(ω,°),Fナンバー,バックフォーカス(BF,mm),レンズ全長(mm),及び第3,第4レンズ群Gr3,Gr4の合成屈折力φ34を示す。ズーミングにより変化するデータに関しては、各ズームポジションT(TELE),M(MIDDLE),W(WIDE)での値を示す。例えば群間隔として、可変面間隔di(i:面番号,mm)を示す。バックフォーカスBFは、レンズ最終面から近軸像面IMまでの距離を空気換算長により表記しており、レンズ全長は、ズームレンズZLの最前面(i=1)からズームレンズZLの最終面までの距離にバックフォーカスBFを加えたものである。また、像高Y’は画像表示面IMの対角長の半分に相当する。
さらに、ズームレンズ群データとして、各レンズ群の焦点距離(mm)と、望遠端(T)を基準とする中間ポジション(M)及び広角端(W)での各レンズ群の移動量(mm)を示す。また、表1に各実施例の条件式対応値等を示す。
図6〜図20は、実施例1〜実施例5(EX1〜EX5)にそれぞれ対応する収差図であり、図6,図9,図12,図15,図18は望遠端(T)における諸収差を示しており、図7,図10,図13,図16,図19は中間ポジション(M,中間焦点距離状態)における諸収差を示しており、図8,図11,図14,図17,図20は広角端(W)における諸収差を示している。図6〜図20のそれぞれにおいて、(A)は球面収差(mm)、(B)は非点収差(mm)、(C)は歪曲収差(%)、(D)は倍率色収差(mm)を示している。
(A)の球面収差図では、縦軸に瞳への光線の入射高さをその最大高さで規格化した値(すなわち相対瞳高さ)をとっており、横軸に波長460nm,546nm,620nmの光線に対する球面収差量をそれぞれ近軸像面からの光軸AX方向のズレ量(横軸スケール:−0.1mm〜0.1mm)として表している。球面収差図における波長と線種との対応関係は、
波長460nmに対する球面収差 : 長い破線、
波長546nmに対する球面収差 : 実線、
波長620nmに対する球面収差 : 短い破線、
である。
(B)の非点収差図では、縦軸に近軸像高(mm)をとっており、横軸に波長460nm,546nm,620nmの光線に対するサジタル(S)像面とメリディオナル(M)像面をそれぞれ近軸像面からの光軸AX方向のズレ量(横軸スケール:−0.1mm〜0.1mm)として表している。非点収差図における波長と線種との対応関係は、
波長460nmに対するS像面 : 一点破線、
波長460nmに対するM像面 : 点線、
波長546nmに対するS像面 : 長い破線、
波長546nmに対するM像面 : 実線、
波長620nmに対するS像面 : 二点破線、
波長620nmに対するM像面 : 短い破線、
である。
(C)の歪曲収差図では、縦軸に近軸像高(mm)をとっており、横軸に波長546nmの光線に対する歪曲(横軸スケール:−1.5%〜1.5%)を表している。
(D)の倍率色収差図では、縦軸に近軸像高(mm)をとっており、横軸に波長460nmの光線と波長546nmの光線との差に相当する倍率色収差(Blue−Green)、及び波長620nmの光線と波長546nmの光線との差に相当する倍率色収差(Red−Green)を表している(横軸スケール:−0.005mm〜0.005mm)。倍率色収差図における波長と線種との対応関係は、
倍率色収差(Blue−Green) : 実線、
倍率色収差(Red−Green) : 破線、
である。
実施例1〜5において、投射距離:2m〜5.2m,イメージサークル:17mm(Y’=8.5),変倍比:2倍である。実施例1〜5は、いずれも負正負負正正の6群構成であり、第6レンズ群Gr6は縮小共役側像面IMに対して固定である。第6レンズ群Gr6よりも縮小共役側のレンズバックに配置されている光学部材は、両面平面のプリズムPRや画像表示素子4のカバーガラスCGであり、いずれも以下のような構成:
プリズムPR :d=54.00mm,nd=1.52,νd=64.20;
空気間隔 :d= 5.00mm;
カバーガラスCG:d= 1.05mm,nd=1.49,νd=70.44;
空気間隔 :d= 0.70mm;
画像表示素子4;
となっている。
また実施例1〜5は、射出瞳距離が1000mm以上であり、略テレセントリックである。第1レンズ群Gr1は変倍時には固定であり(図1〜図5中の矢印m1)、投影距離変更時の合焦のためにのみ可動である。つまり、スクリーン面SCに対する遠距離側から近距離側へのフォーカシングは、第1レンズ群Gr1を拡大共役側に移動させることにより行われる(図1〜図5中の矢印mF)。望遠端(T)から広角端(W)への変倍に際し、第2レンズ群Gr2,第4レンズ群Gr4,第5レンズ群Gr5は、拡大共役側から縮小共役側に向けて移動し、第3レンズ群Gr3は(変倍に伴う移動を展開すると)拡大共役側に凸となる弧を描く軌道で移動する(図1〜図5中の矢印m2〜m5)。
実施例1は、第1レンズ群Gr1が負負負の3枚、第2レンズ群Gr2が正正の2枚、第3レンズ群Gr3が負の1枚、第4レンズ群Gr4が負正の2枚、第5レンズ群Gr5が正負正負正の5枚、第6レンズ群Gr6が正の1枚の計14枚のレンズ(第1レンズL1〜第14レンズL14)からなる負正負負正正の6群構成を有している。第29面までがズームレンズZLのレンズユニットであり、第30面以降はプリズムPRや表示素子4のカバーガラスCGである。第13面は開口絞りであり、第4レンズ群Gr4における最も拡大共役側に位置し、変倍時には第4レンズ群Gr4の一部として一体的に移動する(図1中の矢印m4)。第4レンズ群Gr4の2枚のレンズL7,L8は、第15面と第16面が貼り合わされた接合レンズである。第1レンズ群Gr1の2枚目のレンズL2は、両側非球面(第3面及び第4面)であり、アクリル樹脂からなっている。
バックフォーカスの空気換算長は53.01mmであり、bf/fw=4.174となるので、条件式(1)を満たしている。第2レンズ群Gr2の焦点距離は54.96mm、望遠端Tから広角端Wへの移動量は32.34mmであり、dx/f2=0.588となるので、条件式(2)を満たしている。第3レンズ群Gr3と第4レンズ群Gr4との合成屈折力は、全変倍域において最大値が−0.01416、最小値が−0.01457であり、φ34min/φ34max=1.0284となるので、条件式(3)を満たしている。第3レンズ群Gr3と第4レンズ群Gr4に含まれる負レンズは、第6,第7レンズL6,L7であり、θg_Fとνdはそれぞれ以下の値となるので、いずれも条件式(4)及び条件式(5)を満たしている。
L6 … θg_F+0.001682×νd=0.676,νd=81.61,θg_F=0.0375
L7 … θg_F+0.001682×νd=0.647,νd=63.39,θg_F=0.0060
実施例2は、第1レンズ群Gr1が負負負の3枚、第2レンズ群Gr2が正正の2枚、第3レンズ群Gr3が負の1枚、第4レンズ群Gr4が負正の2枚、第5レンズ群Gr5が正負正負正の5枚、第6レンズ群Gr6が正の1枚の計14枚のレンズ(第1レンズL1〜第14レンズL14)からなる負正負負正正の6群構成を有している。第29面までがズームレンズZLのレンズユニットであり、第30面以降はプリズムPRや表示素子4のカバーガラスCGである。第13面は開口絞りであり、第4レンズ群Gr4における最も拡大共役側に位置し、変倍時には第4レンズ群Gr4の一部として一体的に移動する(図2中の矢印m4)。第4レンズ群Gr4の2枚のレンズL7,L8は、第15面と第16面が貼り合わされた接合レンズである。第1レンズ群Gr1の2枚目のレンズL2は、縮小側の面が非球面(第4面)であり、シクロオレフィンポリマー樹脂からなっている。
バックフォーカスの空気換算長は53.01mmであり、bf/fw=4.167となるので、条件式(1)を満たしている。第2レンズ群Gr2の焦点距離は59.04mm、望遠端Tから広角端Wへの移動量は27.36mmであり、dx/f2=0.463となるので、条件式(2)を満たしている。第3レンズ群Gr3と第4レンズ群Gr4との合成屈折力は、全変倍域において最大値が−0.01593、最小値が−0.01772であり、φ34min/φ34max=1.1124となるので、条件式(3)を満たしている。第3レンズ群Gr3と第4レンズ群Gr4に含まれる負レンズは、第6,第7レンズL6,L7であり、θg_Fとνdはそれぞれ以下の値となるので、いずれも条件式(4)及び条件式(5)を満たしている。
L6 … θg_F+0.001682×νd=0.676,νd=81.61,θg_F=0.0375
L7 … θg_F+0.001682×νd=0.647,νd=63.39,θg_F=0.0060
実施例3は、第1レンズ群Gr1が負負の2枚、第2レンズ群Gr2が正正の2枚、第3レンズ群Gr3が負の1枚、第4レンズ群Gr4が負正の2枚、第5レンズ群Gr5が正負正負正の5枚、第6レンズ群Gr6が正の1枚の計13枚のレンズ(第1レンズL1〜第13レンズL13)からなる負正負負正正の6群構成を有している。第27面までがズームレンズZLのレンズユニットであり、第28面以降はプリズムPRや表示素子4のカバーガラスCGである。第11面は開口絞りであり、第4レンズ群Gr4における最も拡大共役側に位置し、変倍時には第4レンズ群Gr4の一部として一体的に移動する(図3中の矢印m4)。第4レンズ群Gr4の2枚のレンズL6,L7は、第13面と第14面が貼り合わされた接合レンズである。第1レンズ群Gr1の2枚目のレンズL2は、両側非球面(第3面及び第4面)であり、ガラスモールドタイプの非球面レンズである。
バックフォーカスの空気換算長は53.01mmであり、bf/fw=4.158となるので、条件式(1)を満たしている。第2レンズ群Gr2の焦点距離は53.98mm、望遠端Tから広角端Wへの移動量は31.11mmであり、dx/f2=0.576となるので、条件式(2)を満たしている。第3レンズ群Gr3と第4レンズ群Gr4との合成屈折力は、全変倍域において最大値が−0.01224、最小値が−0.01236であり、φ34min/φ34max=1.0094となるので、条件式(3)を満たしている。第3レンズ群Gr3と第4レンズ群Gr4に含まれる負レンズは、第5,第6レンズL5,L6であり、θg_Fとνdはそれぞれ以下の値となるので、いずれも条件式(4)及び条件式(5)を満たしている。
L5 … θg_F+0.001682×νd=0.676,νd=81.61,θg_F=0.0375
L6 … θg_F+0.001682×νd=0.647,νd=63.39,θg_F=0.0060
実施例4は、第1レンズ群Gr1が負負正負正負の6枚、第2レンズ群Gr2が正正の2枚、第3レンズ群Gr3が負の1枚、第4レンズ群Gr4が負正の2枚、第5レンズ群Gr5が正負正負正の5枚、第6レンズ群Gr6が正正の2枚の計18枚のレンズ(第1レンズL1〜第18レンズL18)からなる負正負負正正の6群構成を有している。第37面までがズームレンズZLのレンズユニットであり、第38面以降はプリズムPRや表示素子4のカバーガラスCGである。第23面は開口絞りであり、第4レンズ群Gr4における最も縮小共役側に位置し、変倍時には第4レンズ群Gr4の一部として一体的に移動する(図4中の矢印m4)。
バックフォーカスの空気換算長は55.01mmであり、bf/fw=4.343となるので、条件式(1)を満たしている。第2レンズ群Gr2の焦点距離は55.05mm、望遠端Tから広角端Wへの移動量は33.24mmであり、dx/f2=0.604となるので、条件式(2)を満たしている。第3レンズ群Gr3と第4レンズ群Gr4との合成屈折力は、全変倍域において最大値が−0.01471、最小値が−0.01474であり、φ34min/φ34max=1.0017となるので、条件式(3)を満たしている。第3レンズ群Gr3と第4レンズ群Gr4に含まれる負レンズは、第9,第10レンズL9,L10であり、θg_Fとνdはそれぞれ以下の値となるので、いずれも条件式(4a)及び条件式(5)を満たしている。
L9 … θg_F+0.001682×νd=0.693,νd=95.10,θg_F=0.0564
L10 … θg_F+0.001682×νd=0.693,νd=95.10,θg_F=0.0564
実施例5は、第1レンズ群Gr1が負負負の3枚、第2レンズ群Gr2が正正の2枚、第3レンズ群Gr3が負の1枚、第4レンズ群Gr4が負正の2枚、第5レンズ群Gr5が正負正負正の5枚、第6レンズ群Gr6が正の1枚の計14枚のレンズ(第1レンズL1〜第14レンズL14)からなる負正負負正正の6群構成を有している。第29面までがズームレンズZLのレンズユニットであり、第30面以降はプリズムPRや表示素子4のカバーガラスCGである。第13面は開口絞りであり、第4レンズ群Gr4における最も拡大共役側に位置し、変倍時には第4レンズ群Gr4の一部として一体的に移動する(図5中の矢印m4)。第4レンズ群Gr4の2枚のレンズL7,L8は、第15面と第16面が貼り合わされた接合レンズである。第1レンズ群Gr1の2枚目のレンズL2は、拡大側の面が非球面(第3面)であり、シクロオレフィンポリマー樹脂からなっている。
バックフォーカスの空気換算長は53.01mmであり、bf/fw=4.168となるので、条件式(1)を満たしている。第2レンズ群Gr2の焦点距離は58.77mm、望遠端Tから広角端Wへの移動量は29.17mmであり、dx/f2=0.496となるので、条件式(2)を満たしている。第3レンズ群Gr3と第4レンズ群Gr4との合成屈折力は、全変倍域において最大値が−0.01578、最小値が−0.01723であり、φ34min/φ34max=1.0919となるので、条件式(3)を満たしている。第3レンズ群Gr3と第4レンズ群Gr4に含まれる負レンズは、第6,第7レンズL6,L7であり、θg_Fとνdはそれぞれ以下の値となるので、いずれも条件式(4)及び条件式(5)を満たしている。
L6 … θg_F+0.001682×νd=0.676,νd=81.61,θg_F=0.0375
L7 … θg_F+0.001682×νd=0.647,νd=63.39,θg_F=0.0060
なお、各実施例のズームレンズZLを投射レンズとしてプロジェクター(例えば液晶プロジェクター)PJに用いる場合、本来はスクリーン面(被投影面)SCが像面であり画像表示面IM(例えば液晶パネル面)が物体面であるが、各実施例では光学設計上それぞれ縮小系とし、スクリーン面SC(図21)を物体面とみなして画像表示面(縮小共役側像面)IMで光学性能を評価している。そして、得られた光学性能から分かるように、各実施例のズームレンズZLはプロジェクター用の投射レンズとしてだけでなく、撮像装置(例えばビデオカメラ,デジタルカメラ)用の撮像レンズとしても好適に使用可能である。
実施例1
単位:mm
面データ
i CR d nd νd
1 49.36 3.08 1.76 40.10(L1 /Gr1)
2 29.24 9.37
3* 53.21 2.79 1.49 57.49(L2 /Gr1)
4* 28.86 16.49
5 -171.33 2.32 1.83 37.34(L3 /Gr1)
6 105.14 可変
7 166.77 6.67 1.52 64.20(L4 /Gr2)
8 -63.72 18.45
9 63.22 3.27 1.79 43.93(L5 /Gr2)
10 217.08 可変
11 -78.66 1.42 1.50 81.61(L6 /Gr3)
12 68.64 可変
13 ∞ 10.07 (ST /Gr4)
14 -33.74 1.42 1.62 63.39(L7 /Gr4)
15 43.28 0.01 1.55 47.00
16 43.28 6.73 1.69 31.16(L8 /Gr4)
17 -48.65 可変
18 581.31 5.89 1.50 81.61(L9 /Gr5)
19 -31.42 2.30
20 -27.37 1.57 1.91 35.25(L10/Gr5)
21 -422.47 0.35
22 105.15 7.03 1.50 81.61(L11/Gr5)
23 -35.23 0.20
24 100.45 1.75 1.95 32.32(L12/Gr5)
25 38.80 2.65
26 45.12 7.66 1.50 81.61(L13/Gr5)
27 -60.38 可変
28 53.46 4.48 1.50 81.61(L14/Gr6)
29 -744.57 11.00
30 ∞ 54.00 1.52 64.20(PR)
31 ∞ 5.00
32 ∞ 1.05 1.49 70.44(CG)
33 ∞ 0.70
34(IM)
非球面データ
i K A4 A6 A8 A10
3 0.0000E+00 1.4981E-05 -1.3607E-08 -1.2727E-11 3.3770E-14
4 0.0000E+00 1.1162E-05 -5.5526E-09 -7.5972E-11 1.1372E-13
各種データ
TELE MIDDLE WIDE
焦点距離 25.41 18.00 12.70
ズーム比 2.00
像高 8.50
半画角ω 18.49 25.28 33.79
Fナンバー 2.53 2.25 2.00
BF 53.01
レンズ全長 230.00
φ34 -0.01416 -0.01456 -0.01457
群間隔
d6 27.25 38.17 59.60
d10 32.10 17.90 4.78
d12 6.54 30.57 31.06
d17 0.52 0.81 9.39
d27 39.42 18.37 1.00
ズームレンズ群データ
群移動量(TELE基準) 焦点距離
MIDDLE WIDE
Gr1 0.00 0.00 -27.60
Gr2 10.92 32.34 54.96
Gr3 -3.28 5.02 -73.30
Gr4 20.75 29.54 -829.88
Gr5 21.05 38.42 96.99
Gr6 0.00 0.00 100.25
実施例2
単位:mm
面データ
i CR d nd νd
1 53.24 3.29 1.76 40.10(L1 /Gr1)
2 31.24 15.87
3 66.65 2.89 1.53 56.38(L2 /Gr1)
4* 27.93 15.37
5 -124.28 2.51 1.67 47.20(L3 /Gr1)
6 186.38 可変
7 147.91 7.55 1.52 64.20(L4 /Gr2)
8 -69.69 24.71
9 72.15 3.23 1.79 43.93(L5 /Gr2)
10 314.09 可変
11 -85.43 1.58 1.50 81.61(L6 /Gr3)
12 78.99 可変
13 ∞ 6.31 (ST /Gr4)
14 -33.30 1.35 1.62 63.39(L7 /Gr4)
15 36.18 0.01 1.55 47.00
16 36.18 6.60 1.67 32.17(L8 /Gr4)
17 -56.25 可変
18 -817.81 6.15 1.50 81.61(L9 /Gr5)
19 -27.32 2.71
20 -23.14 1.54 1.83 37.34(L10/Gr5)
21 -86.21 0.75
22 69.75 7.48 1.50 81.61(L11/Gr5)
23 -37.33 0.25
24 258.69 1.73 1.83 37.34(L12/Gr5)
25 33.44 3.23
26 42.06 8.80 1.50 81.61(L13/Gr5)
27 -49.47 可変
28 53.09 4.28 1.50 81.61(L14/Gr6)
29 ∞ 11.00
30 ∞ 54.00 1.52 64.20(PR)
31 ∞ 5.00
32 ∞ 1.05 1.49 70.44(CG)
33 ∞ 0.70
34(IM)
非球面データ
i K A4 A6 A8 A10
4 0.0000E+00 -5.4843E-06 -8.1259E-09 5.8833E-12 -1.6062E-14
各種データ
TELE MIDDLE WIDE
焦点距離 25.45 17.97 12.72
ズーム比 2.00
像高 8.50
半画角ω 18.47 25.32 33.75
Fナンバー 2.56 2.30 2.00
BF 53.01
レンズ全長 235.00
φ34 -0.01593 -0.01727 -0.01772
群間隔
d6 18.78 27.28 46.14
d10 37.40 20.98 4.84
d12 3.17 30.95 40.12
d17 0.78 1.25 7.57
d27 39.54 19.22 1.00
ズームレンズ群データ
群移動量(TELE基準) 焦点距離
MIDDLE WIDE
Gr1 0.00 0.00 -28.43
Gr2 8.50 27.36 59.04
Gr3 -7.92 -5.21 -73.30
Gr4 19.85 31.74 -251.39
Gr5 20.32 38.54 76.79
Gr6 0.00 0.00 106.51
実施例3
単位:mm
面データ
i CR d nd νd
1 57.02 2.75 1.74 44.90(L1 /Gr1)
2 25.43 14.75
3* 110.14 3.00 1.90 31.00(L2 /Gr1)
4* 37.44 可変
5 386.77 6.20 1.52 64.20(L3 /Gr2)
6 -60.21 10.10
7 59.05 3.79 1.79 43.93(L4 /Gr2)
8 199.75 可変
9 -97.90 1.54 1.50 81.61(L5 /Gr3)
10 65.30 可変
11 ∞ 9.06 (ST /Gr4)
12 -33.23 1.43 1.62 63.39(L6 /Gr4)
13 42.28 0.01 1.55 47.00
14 42.28 7.04 1.69 31.16(L7 /Gr4)
15 -45.66 可変
16 -966.87 5.34 1.50 81.61(L8 /Gr5)
17 -32.59 2.54
18 -27.07 1.57 1.91 35.25(L9 /Gr5)
19 -147.08 0.20
20 77.82 7.01 1.50 81.61(L10/Gr5)
21 -38.82 0.21
22 159.02 1.72 1.95 32.32(L11/Gr5)
23 37.33 2.87
24 45.62 8.06 1.50 81.61(L12/Gr5)
25 -51.42 可変
26 52.54 4.62 1.50 81.61(L13/Gr6)
27 -535.93 11.00
28 ∞ 54.00 1.52 64.20(PR)
29 ∞ 5.00
30 ∞ 1.05 1.49 70.44(CG)
31 ∞ 0.70
32(IM)
非球面データ
i K A4 A6 A8 A10
3 0.0000E+00 7.7061E-06 -2.1062E-08 2.1539E-11 -4.4771E-15
4 0.0000E+00 2.8627E-06 -2.6498E-08 1.8132E-11 1.6275E-15
各種データ
TELE MIDDLE WIDE
焦点距離 25.54 18.04 12.75
ズーム比 2.00
像高 8.50
半画角ω 18.41 25.23 33.70
Fナンバー 2.47 2.21 2.00
BF 53.01
レンズ全長 220.00
φ34 -0.01224 -0.01236 -0.01236
群間隔
d4 22.23 32.96 53.35
d8 34.98 19.31 4.80
d10 12.99 37.28 36.78
d15 0.20 1.49 11.65
d25 37.16 16.53 1.00
ズームレンズ群データ
群移動量(TELE基準) 焦点距離
MIDDLE WIDE
Gr1 0.00 0.00 -28.31
Gr2 10.72 31.11 53.98
Gr3 -4.95 0.93 -78.34
Gr4 19.34 24.72 -2690.72
Gr5 20.63 36.16 108.62
Gr6 0.00 0.00 96.24
実施例4
単位:mm
面データ
i CR d nd νd
1 70.43 3.99 1.70 41.15(L1 /Gr1)
2 32.26 19.91
3 -191.60 2.75 1.60 60.69(L2 /Gr1)
4 59.03 12.11
5 483.68 10.13 1.60 38.01(L3 /Gr1)
6 -57.44 1.91
7 230.96 2.96 1.78 25.72(L4 /Gr1)
8 74.26 21.69
9 650.26 9.82 1.52 64.20(L5 /Gr1)
10 -45.12 0.20
11 -147.97 2.62 1.70 41.15(L6 /Gr1)
12 63.90 可変
13 163.92 5.36 1.66 50.85(L7 /Gr2)
14 -144.67 0.20
15 48.19 6.00 1.59 61.25(L8 /Gr2)
16 216.92 可変
17 -201.62 1.46 1.44 95.10(L9 /Gr3)
18 34.82 可変
19 -47.12 1.23 1.44 95.10(L10/Gr4)
20 79.73 2.80
21 69.19 3.78 1.74 27.76(L11/Gr4)
22 -270.14 25.18
23 ∞ 可変 (ST /Gr4)
24 -217.77 4.88 1.50 81.61(L12/Gr5)
25 -34.87 2.71
26 -30.25 1.55 1.81 40.73(L13/Gr5)
27 -109.74 2.01
28 101.77 6.65 1.50 81.61(L14/Gr5)
29 -47.80 4.51
30 -1573.23 1.64 1.83 37.34(L15/Gr5)
31 50.32 2.03
32 60.54 5.93 1.50 81.61(L16/Gr5)
33 -79.72 可変
34 104.43 2.99 1.50 81.61(L17/Gr6)
35 -6531.44 0.40
36 58.33 4.11 1.50 81.61(L18/Gr6)
37 ∞ 13.00
38 ∞ 54.00 1.52 64.20(PR)
39 ∞ 5.00
40 ∞ 1.05 1.49 70.44(CG)
41 ∞ 0.70
42(IM)
各種データ
TELE MIDDLE WIDE
焦点距離 25.35 17.92 12.67
ズーム比 2.00
像高 8.50
半画角ω 18.54 25.38 33.87
Fナンバー 2.29 2.16 2.00
BF 55.01
レンズ全長 268.00
φ34 -0.01471 -0.01474 -0.01473
群間隔
d13 12.77 26.29 46.03
d16 32.61 15.05 3.08
d18 11.57 14.55 14.10
d23 7.09 17.10 27.17
d33 26.72 17.77 0.40
ズームレンズ群データ
群移動量(TELE基準) 焦点距離
MIDDLE WIDE
Gr1 0.00 0.00 -35.26
Gr2 13.51 33.24 55.05
Gr3 -4.05 3.71 -67.65
Gr4 -1.06 6.24 -1717.83
Gr5 8.95 26.32 158.82
Gr6 0.00 0.00 75.21
実施例5
単位:mm
面データ
i CR d nd νd
1 55.97 3.30 1.76 40.10(L1 /Gr1)
2 31.08 14.48
3* 54.28 2.86 1.53 56.38(L2 /Gr1)
4 30.19 16.80
5 -101.44 2.44 1.67 47.20(L3 /Gr1)
6 147.30 可変
7 167.05 6.90 1.52 64.20(L4 /Gr2)
8 -67.55 21.97
9 72.02 3.14 1.79 43.93(L5 /Gr2)
10 297.85 可変
11 -81.43 1.53 1.50 81.61(L6 /Gr3)
12 80.96 可変
13 ∞ 6.86 (ST /Gr4)
14 -34.38 1.36 1.62 63.39(L7 /Gr4)
15 38.21 0.01 1.55 47.00
16 38.21 6.34 1.67 32.17(L8 /Gr4)
17 -56.86 可変
18 -549.87 6.77 1.50 81.61(L9 /Gr5)
19 -27.10 2.65
20 -23.29 1.62 1.83 37.34(L10/Gr5)
21 -85.46 0.22
22 69.86 7.52 1.50 81.61(L11/Gr5)
23 -38.03 0.24
24 237.78 1.75 1.83 37.34(L12/Gr5)
25 33.78 3.12
26 41.93 8.90 1.50 81.61(L13/Gr5)
27 -51.70 可変
28 54.57 4.20 1.50 81.61(L14/Gr6)
29 ∞ 11.00
30 ∞ 54.00 1.52 64.20(PR)
31 ∞ 5.00
32 ∞ 1.05 1.49 70.44(CG)
33 ∞ 0.70
34(IM)
非球面データ
i K A4 A6 A8 A10
3 0.0000E+00 3.7854E-06 3.3383E-09 -2.9234E-12 5.4686E-15
各種データ
TELE MIDDLE WIDE
焦点距離 25.45 17.99 12.72
ズーム比 2.00
像高 8.50
半画角ω 18.47 25.29 33.76
Fナンバー 2.57 2.30 2.00
BF 53.01
レンズ全長 234.78
φ34 -0.01578 -0.01696 -0.01723
群間隔
d6 20.96 30.35 50.13
d10 37.22 21.08 5.97
d12 3.17 29.38 35.20
d17 1.02 1.66 8.93
d27 38.85 18.75 1.00
ズームレンズ群データ
群移動量(TELE基準) 焦点距離
MIDDLE WIDE
Gr1 0.00 0.00 -28.26
Gr2 9.39 29.17 58.77
Gr3 -6.75 -2.08 -81.19
Gr4 19.46 29.94 -271.99
Gr5 20.10 37.85 77.32
Gr6 0.00 0.00 109.12
Figure 2016105128
ZL ズームレンズ(投射レンズ)
Grk 第kレンズ群(k=1,2,…,6)
Lj 第jレンズ(j=1,2,3,…)
ST 開口絞り
PJ プロジェクター
PR プリズム
SC スクリーン面
IM 画像表示面(縮小共役側像面)
1 光源
2 照明光学系
3 反射ミラー
4 画像表示素子(画像形成素子)
5 制御部
6 アクチュエーター
AX 光軸

Claims (9)

  1. 拡大共役側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群と、正の屈折力を有する第6レンズ群とからなり、各レンズ群間隔を変化させることにより変倍を行う投射レンズであって、
    望遠端から広角端への変倍に際し、前記第2,第3,第4,第5レンズ群がそれぞれ移動し、
    前記第3レンズ群の最も縮小共役側面から前記第5レンズ群の最も拡大共役側面までの間に開口絞りが配置されており、
    以下の条件式(1)及び(2)を満たすことを特徴とする投射レンズ;
    4.0<bf/fw …(1)
    0.462<dx/f2<0.605 …(2)
    ただし、
    bf:最終レンズ面から像面までの空気換算バックフォーカス、
    fw:広角端における投射レンズ全体の焦点距離、
    dx:望遠端から広角端への変倍における第2レンズ群の移動量、
    f2:第2レンズ群の焦点距離、
    である。
  2. 以下の条件式(3)を満たすことを特徴とする請求項1記載の投射レンズ;
    1.000<φ34min/φ34max<1.160 …(3)
    ただし、
    φ34min:全変倍領域における第3レンズ群と第4レンズ群の合成屈折力の最小値、
    φ34max:全変倍領域における第3レンズ群と第4レンズ群の合成屈折力の最大値、
    である。
  3. 前記第3レンズ群が、望遠端から広角端への変倍に際し、拡大共役側への移動後に縮小共役側へUターン移動することを特徴とする請求項1又は2記載の投射レンズ。
  4. 前記第3レンズ群が負の屈折力を有するレンズのみで構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の投射レンズ。
  5. 前記第3レンズ群及び第4レンズ群に含まれる負の屈折力を有するレンズのうち、少なくとも1枚が以下の条件式(4)及び(5)を満たすことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の投射レンズ;
    0.645<θg_F+0.001682×νd<0.695 …(4)
    60<νd<100 …(5)
    ただし、
    θg_F:レンズ材料の部分分散比、
    θg_F=(Ng−NF)/(NF−NC)
    Ng:g線に関する屈折率、
    NF:F線に関する屈折率、
    NC:C線に関する屈折率、
    νd:レンズ材料のアッべ数、
    である。
  6. 前記第4レンズ群が、拡大共役側から順に負の屈折力を有するレンズと正の屈折力を有するレンズとからなる接合レンズを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の投射レンズ。
  7. 前記第1レンズ群が非球面レンズを含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の投射レンズ。
  8. 前記第1レンズ群に含まれる非球面レンズの材料が樹脂材料であることを特徴とする請求項7記載の投射レンズ。
  9. 画像光を形成する画像形成素子と、前記画像光を拡大投射する請求項1〜8のいずれか1項に記載の投射レンズと、を備えたことを特徴とするプロジェクター。
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