JP2016104883A - 配管シール用フッ素樹脂製ガスケット - Google Patents

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Abstract

【課題】厚さが大きくても機械的強度およびシール特性に優れている配管シール用ガスケットを提供する。【解決手段】配管同士の接続部をシールするために用いられるガスケットであって、フッ素樹脂、充填材および加工助剤を含有し、フッ素樹脂および充填材の合計量100重量部あたりの加工助剤の量が1〜10重量部であるガスケット用フッ素樹脂シートが2〜5枚重ね合わされていることを特徴とする配管シール用フッ素樹脂製ガスケット。【選択図】なし

Description

本発明は、配管シール用フッ素樹脂製ガスケットに関する。さらに詳しくは、例えば、配管同士の接続部における配管用シール材などとして好適に使用することができる配管シール用フッ素樹脂製ガスケットに関する。
一般に、配管用シール材には、ジョイントシート、フッ素樹脂製ガスケット、メタルジャケットガスケット、うず巻形ガスケットなどのガスケットが使用されており(例えば、特許文献1および特許文献2参照)、ソフトシートであるジョイントシートおよびフッ素樹脂製ガスケットには、一般に厚さが3mm以下であるガスケットが使用されている。
しかし、厚さが3mm以下のガスケットは、配管のフランジに追随するだけの圧縮量が得られないため、配管内の気体や液体が漏洩するおそれがある。特に、このガスケットをグラスライニングフランジや大口径フランジを有する配管に適用した場合には、当該フランジのうねりが大きいため、ガスケットでフランジのうねりを吸収させる必要があるが、ガスケットでフランジのうねりを吸収させるためには、ガスケットには大きな圧縮量が必要となる。
ガスケットの圧縮量を大きくする方法として、ガスケットの厚さを大きくする方法が検討されている。しかし、厚さが大きいガスケットは、その内部が緻密になっていないため、機械的強度およびシール特性に劣るという欠点を有する。この欠点は、ガスケットの原料として用いられるシートの厚さが大きいと当該シートの圧延時の応力がその内部に十分に伝わらないため、シートの緻密化が困難となることに起因するものと考えられている。
米国特許第3315020号明細書 特開2004−323717号公報
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、厚さが大きくても機械的強度およびシール特性に優れたガスケットを提供することを課題とする。
本発明は、
(1) 配管同士の接続部をシールするために用いられるガスケットであって、フッ素樹脂、充填材および加工助剤を含有し、フッ素樹脂および充填材の合計量100重量部あたりの加工助剤の量が1〜10重量部であるガスケット用フッ素樹脂シートが2〜5枚重ね合わされてなる配管シール用フッ素樹脂製ガスケット、および
(2) 2150〜2350kg/m3の密度を有する前記(1)に記載の配管シール用フッ素樹脂製ガスケット
に関する。
本発明の配管シール用フッ素樹脂製ガスケットは、厚さが大きくても機械的強度およびシール特性に優れるという優れた効果が奏される。
本発明の配管シール用フッ素樹脂製ガスケットは、前記したように、配管同士の接続部をシールするために用いられるガスケットであり、フッ素樹脂、充填材および加工助剤を含有し、フッ素樹脂および充填材の合計量100重量部あたりの加工助剤の量が1〜10重量部であるガスケット用フッ素樹脂シートが2〜5枚重ね合わされている。
配管シール用フッ素樹脂製ガスケットの原料として、例えば、フッ素樹脂および加工助剤を含有するガスケット形成用樹脂組成物を用いることができる。
フッ素樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体(ECTFE)などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのフッ素樹脂は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。これらのフッ素樹脂のなかでは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)は、成形性および加工性の観点から好ましい。
フッ素樹脂は、粉末状のものであってもよく、あるいはフッ素樹脂粉末を溶媒に分散させたフッ素樹脂粉末の分散液であってもよい。フッ素樹脂粉末の分散液は、加工助剤、必要により用いられる充填材などを容易に均一に分散させることができるという利点を有する。
ガスケット形成用樹脂組成物には、当該ガスケット形成用樹脂組成物をシート状に成形することによって得られたガスケット用フッ素樹脂シートを圧延させる初期工程でフッ素樹脂を膨張させるために加工助剤が配合されている。
加工助剤としては、例えば、パラフィン系炭化水素化合物などの石油系炭化水素化合物などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。加工助剤は、商業的に容易に入手することができるものである。商業的に容易に入手することができる加工助剤としては、例えば、アイソパーC、アイソパーE、アイソパーG、アイソパーH、アイソパーL、アイソパーM〔以上、エクソンモービル(有)製、商品名〕などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
加工助剤の分留温度は、特に限定されないが、圧延されたガスケット用フッ素樹脂シートを複数枚重ね合わせることによって得られる積層シートに所望量で加工助剤を残存させる観点から、好ましくは200℃以下、より好ましくは180℃以下である。加工助剤の分留温度が200℃以下である石油系炭化水素化合物としては、例えば、加工助剤の分留温度が200℃以下であるパラフィン系炭化水素化合物などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。分留温度が200℃以下である加工助剤は、商業的に容易に入手することができ、その商品としては、例えば、エクソンモービル(有)製、商品名:アイソパーC(分留温度:97〜104℃)、アイソパーG(分留温度:158〜175℃)などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
加工助剤の量は、ガスケット用フッ素樹脂シートを圧延させる初期段階でフッ素樹脂を適度に膨張させる観点から、フッ素樹脂および任意に用いられる充填材の合計量100質量部あたり、好ましくは15〜50質量部、より好ましくは15〜30質量部である。
なお、ガスケット形成用樹脂組成物には、必要により、充填材を含有させてもよい。前記充填材としては、例えば、黒鉛、カーボンブラック、膨張黒鉛、活性炭、カーボンナノチューブなどの炭素系充填材、タルク、マイカ、クレー、炭酸カルシウム、酸化マグネシウムなどの無機粉末、樹脂粉末などの粉末、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、ロックウールなどの短繊維などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの充填材は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
さらに、ガスケット形成用樹脂組成物には、本発明の目的が阻害されない範囲内で、例えば、テルペン樹脂、テルペン−フェノール樹脂、クマロン樹脂、クマロン−インデン樹脂、ロジンなどの粘着性付与剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、重合禁止剤、充填剤、顔料などの着色剤などが適量で含まれていてもよい。
ガスケット形成用樹脂組成物は、フッ素樹脂、加工助剤、必要により、充填材、添加剤などを任意の順序で一度に、または少量ずつ複数回に分けて均一な組成を有するように混合することによって調製することができる。なお、均一な組成を有するガスケット形成用樹脂組成物を得るために、ガスケット形成用樹脂組成物に加工助剤を過剰量で添加し、十分に撹拌した後に、当該過剰量の加工助剤を、例えば、濾過、揮散などの手段によって除去してもよい。
ガスケット形成用樹脂組成物からガスケット用フッ素樹脂シート(プリフォーム)を製造する方法としては、例えば、ガスケット形成用樹脂組成物を押出成形することによってガスケット用フッ素樹脂シートを製造する方法、粉末状のガスケット形成用樹脂組成物を圧縮成形によってガスケット用フッ素樹脂シートを製造する方法などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
次に、フッ素樹脂および充填材の合計量100重量部あたりの加工助剤の残存量が1〜10重量部となるようにガスケット用フッ素樹脂シートを圧延する。本発明においては、このようにフッ素樹脂および充填材の合計量100重量部あたりの加工助剤の量が1〜10重量部となるようにガスケット用フッ素樹脂シートを圧延する点に、本発明の特徴の1つがある。
本発明では、前記操作が採られているので、厚さが大きくても機械的強度およびシール特性に優れたガスケットを製造することができる。圧延されたガスケット用フッ素樹脂シートにおいて、フッ素樹脂および充填材の合計量100重量部あたりの加工助剤の量は、圧延されたガスケット用フッ素樹脂シートを複数枚重ね合わせて積層シートを作製し、当該積層シートを圧延したときに、圧延されたガスケット用フッ素樹脂シート同士が強固に一体化するようにする観点から、1重量部以上、好ましくは3重量部以上であり、ガスケットの機械的強度を高める観点から、10重量部以下、好ましくは8重量部以下である。
ガスケット用フッ素樹脂シートの圧延は、例えば、二軸ロールなどを用いて行うことができる。二軸ロールを用いてガスケット用フッ素樹脂シートを圧延する際の圧延条件は、目的とするガスケットの厚さなどに応じて適宜決定することが好ましい。二軸ロールのロール温度は、特に限定されず、室温であってもよく、必要により、加熱あるいは冷却されていてもよい。
二軸ロールを用いてガスケット用フッ素樹脂シートを圧延する際には、ガスケット用フッ素樹脂シートを緻密化させる観点から、当該圧延を複数回繰り返すことが好ましい。この圧延を繰り返すことにより、ガスケット用フッ素樹脂シートを緻密化させるとともに、ガスケット用フッ素樹脂シートに含まれている加工助剤の残存量を調整することができる。圧延を繰り返して行なう際、当該圧延を繰り返すごとに二軸ロールのロール間隔を狭くすることにより、ガスケット用フッ素樹脂シートの厚さを徐々に薄くすることができる。二軸ロールを用いてガスケット用フッ素樹脂シートを圧延する際の二軸ロールのロール間隔は、ガスケットの厚さなどによって異なるので一概には決定することができないが、通常、0.5〜30mm程度であり、ロール速度は3〜10m/min程度であることが好ましい。
以上のようにしてガスケット用フッ素樹脂シートを圧延することにより、フッ素樹脂および充填材の合計量100重量部あたりの加工助剤の量が1〜10重量部である圧延されたガスケット用フッ素樹脂シートが得られる。
次に、フッ素樹脂および充填材の合計量100重量部あたりの加工助剤の残存量が1〜10重量部となるように圧延されたガスケット用フッ素樹脂シートを複数枚重ね合わせて積層シートを作製し、当該積層シートを所定厚さとなるように圧延することにより、配管シール用フッ素樹脂製ガスケットが得られる。
圧延されたガスケット用フッ素樹脂シートを重ね合わせる枚数は、目的とするガスケットの厚さなどによって異なるので一概には決定することができないことから、当該目的とするガスケットの厚さなどに応じて適宜決定することが好ましい。通常、圧延されたガスケット用フッ素樹脂シートを重ね合わせる枚数は、機械的強度およびシール特性に優れたガスケットを効率よく製造する観点から、2〜5枚であることが好ましく、2〜4枚であることが好ましい。
なお、前記積層シートは、機械的強度およびシール特性に優れたガスケットを製造する観点から、当該積層シートの厚さの50〜80%の厚さとなるまで、例えば、二軸ロールなどを用いて圧延することが好ましい。二軸ロールを用いて積層シートを圧延する際の圧延条件は、目的とするガスケットの厚さなどに応じて適宜決定することが好ましい。二軸ロールのロール温度は、特に限定されず、室温であってもよく、必要により、加熱あるいは冷却されていてもよい。また、二軸ロールを用いて積層シートを圧延する際の二軸ロールのロール間隔は、ガスケットの厚さなどによって異なるので一概には決定することができないが、通常、0.5〜30mm程度であり、ロール速度は3〜10m/min程度であることが好ましい。
前記で得られた圧延された積層シートは、必要により、常温で放置するか、あるいは適宜加熱することにより、積層シートに含まれている加工助剤などを揮散除去させることができる。
また、前記圧延された積層シートは、フッ素樹脂の融点以上の温度で加熱することによって焼成することができる。加熱温度は、フッ素樹脂の種類によって異なるので一概には決定することができないが、積層シート全体を均一に焼成する観点およびフッ素樹脂の分解を回避する観点から、通常、340〜370℃程度であることが好ましい。
以上のようにして配管シール用フッ素樹脂製ガスケットが得られるが、当該ガスケットは、そのままの状態でガスケットとして用いてもよく、あるいは所望の形状に裁断した後にガスケットとして用いてもよい。
本発明のガスケットの厚さは、例えば、3〜10mm程度であっても機械的強度およびシール特性に優れているので、当該厚さを有する配管シール用フッ素樹脂製ガスケットは、例えば、配管同士の接続部における配管用シール材などとして好適に使用することができるものである。
次に本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
実施例1
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ファインパウダー〔ダイキン工業(株)製、品番:F104〕675g、充填材として微粉末クレー〔昭和KDE(株)製、品番:NK−300〕675gおよび炭化水素系有機溶媒〔エクソンモービル(有)製、商品名:アイソパーG〕250gをニーダーで5分間混合した後、ダイの開口部のサイズが300mm×20mmである押出機で押し出すことにより、ガスケット用フッ素樹脂シート(以下、プリフォームという)を作製した。
次に、前記で得られたプリフォームを、ロール速度6m/minで二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:20mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:15mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:10mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:7mm)および二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:4mm)に順次通過させることによって圧延し、厚さ4mmの圧延されたガスケット用フッ素樹脂シート(以下、単にシートという)を作製した。このシートにおけるフッ素樹脂および充填材の合計量100重量部あたりの加工助剤の残存量を以下の方法に基づいて測定したところ、当該加工助剤の残存量は5重量部であった。
〔加工助剤の残存量の測定方法〕
シートの一部を切り取り、その重量(W1)を測定した後、加工助剤を完全に揮発させ、その重量(W2)を測定し、式:
[加工助剤の量]=(W1−W2)/W2
に基づいて加工助剤の量を算出した。
前記で得られた厚さ4mmのシート2枚を重ね合わせ、得られた積層シートをロール速度6m/minで二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:6mm)に通過させることによって圧延し、厚さ6mmの圧延された積層シートを作製した。この圧延された積層シートに用いられている2枚のシートは互いに強固に接着していた。
この圧延された積層シートを室温(約25℃)の雰囲気中で24時間放置することによってシートに含まれている溶媒を揮散除去した後、このシートを電気炉内に入れ、350℃で3時間焼成することによって厚さが6mmのシート状ガスケットを得た。
次に、前記で得られたシート状ガスケットの物性として、漏洩量、引張強度および密度を以下の方法に基づいて調べた。その結果、このシート状ガスケットの漏洩量は6.0×10-4Pa・m3/s、引張強度は15MPa、密度は2300kg/m3であった。
(1)漏洩量
内径48mm、外形67mmの寸法に打ち抜いたガスケット試験片を直径100mm、高さ50mm、表面粗さRmax12μmの鋼フランジ間に装着し、圧縮試験機により面圧が19.6MPaとなるよう荷重を負荷した。フランジに設けられた圧力導入用の貫通孔からガスケットの内径側に窒素ガスで0.98MPaの圧力を付与した後、圧力導入配管を封じ、その状態を1時間保持した。保持前後の圧力変化を圧力センサで読み取り、圧力降下量から漏洩量を求めた。
(2)引張強度
JIS R3453に準処して測定した。
(3)密度
JIS K6888に準処して測定した。
実施例2
実施例1と同様にしてプリフォームを製造した後、このプリフォームを、ロール速度6m/minで二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:20mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:18mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:15mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:10mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:7mm)および二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:4mm)に順次通過させることによって圧延し、厚さ4mmのシートを作製した。このシートにおいてフッ素樹脂および充填材の合計量100重量部あたりの加工助剤の量を実施例1と同様にして測定したところ、当該加工助剤の量は1重量部であった。
前記で得られた厚さ4mmのシート2枚を重ね合わせ、実施例1と同様にして厚さが6mmのシート状ガスケットを得た。なお、圧延された積層シートに用いられている2枚のシートは互いに強固に接着していた。
次に、前記で得られたシート状ガスケットの物性として、漏洩量、引張強度および密度を実施例1と同様にして調べた。その結果、このシート状ガスケットの漏洩量は4.0×10-4Pa・m3/s、引張強度は18MPa、密度は2250kg/m3であった。
実施例3
実施例1と同様にしてプリフォームを製造した後、このプリフォームを、ロール速度6m/minで二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:20mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:15mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:10mm)および二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:4mm)に順次通過させることによって圧延し、厚さ4mmのシートを作製した。このシートにおいてフッ素樹脂および充填材の合計量100重量部あたりの加工助剤の量を実施例1と同様にして測定したところ、当該加工助剤の量は10重量部であった。
前記で得られた厚さ4mmのシート2枚を重ね合わせ、実施例1と同様にして厚さが6mmのシート状ガスケットを得た。なお、圧延された積層シートに用いられている2枚のシートは互いに強固に接着していた。
次に、前記で得られたシート状ガスケットの物性として、漏洩量、引張強度および密度を実施例1と同様にして調べた。その結果、このシート状ガスケットの漏洩量は8.0×10-4Pa・m3/s、引張強度は13MPa、密度は2350kg/m3であった。
実施例4
実施例1と同様にしてプリフォームを製造した後、このプリフォームを、ロール速度6m/minで二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:20mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:15mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:10mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:7mm)および二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:4mm)に順次通過させることによって圧延し、厚さ4mmのシートを作製した。このシートにおいてフッ素樹脂および充填材の合計量100重量部あたりの加工助剤の量を実施例1と同様にして測定したところ、当該加工助剤の量は5重量部であった。
前記で得られた厚さ4mmのシート3枚を重ね合わせ、得られた積層シートをロール速度6m/minで二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:9mm)に通過させることによって圧延し、厚さ9mmの圧延された積層シートを作製した。この圧延された積層シートに用いられている3枚のシートは互いに強固に接着していた。
次に、前記で得られたシート状ガスケットの物性として、漏洩量、引張強度および密度を実施例1と同様にして調べた。その結果、このシート状ガスケットの漏洩量は8.0×10-4Pa・m3/s、引張強度は15MPa、密度は2300kg/m3であった。
実施例5
実施例1において、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ファインパウダーの量を675gから1350gに変更し、微粉末クレーを使用しなかったこと以外は、実施例1と同様にして厚さが6mmのシート状ガスケットを得た。なお、シート状ガスケットを製造する際に用いられたシートにおいて、フッ素樹脂および充填材の合計量100重量部あたりの加工助剤の量を実施例1と同様にして測定したところ、当該加工助剤の量は5重量部であった。また、圧延された積層シートに用いられている2枚のシートは互いに強固に接着していた。
次に、前記で得られたシート状ガスケットの物性として、漏洩量、引張強度および密度を実施例1と同様にして調べた。その結果、このシート状ガスケットの漏洩量は8.0×10-5Pa・m3/s、引張強度は25MPa、密度は2150kg/m3であった。
比較例1
実施例1と同様にしてプリフォームを製造した後、このプリフォームを、ロール速度6m/minで二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:20mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:10mm)および二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:4mm)に順次通過させることによって圧延し、厚さ4mmのシートを作製した。このシートにおいてフッ素樹脂および充填材の合計量100重量部あたりの加工助剤の量を実施例1と同様にして測定したところ、当該加工助剤の量は15重量部であった。
前記で得られた厚さ4mmのシート2枚を重ね合わせ、実施例1と同様にして厚さが6mmのシート状ガスケットを得た。
次に、前記で得られたシート状ガスケットの物性として、漏洩量、引張強度および密度を実施例1と同様にして調べた。その結果、このシート状ガスケットの漏洩量は4.0×10-2Pa・m3/s、引張強度は5MPa、密度は2100kg/m3であった。
比較例2
実施例1と同様にしてプリフォームを製造した後、このプリフォームを、ロール速度6m/minで二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:20mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:18mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:15mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:13mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:10mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:7mm)および二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:4mm)に順次通過させることによって圧延し、厚さ4mmのシートを作製した。このシートにおいてフッ素樹脂および充填材の合計量100重量部あたりの加工助剤の量を実施例1と同様にして測定したところ、当該加工助剤の量は0.5重量部であった。
前記で得られた厚さ4mmのシート2枚を重ね合わせ、実施例1と同様にして厚さが6mmのシート状ガスケットを作製しようとしたが、重ね合わせたシート同士が密着しておらず、容易に剥離したため、目的とするシート状ガスケットを作製することができなかった。
比較例3
実施例1と同様にしてプリフォームを製造した後、このプリフォームを、ロール速度6m/minで二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:20mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:10mm)および二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:6mm)に順次通過させることによって圧延し、厚さ6mmのシートを作製した。このシートにおいてフッ素樹脂および充填材の合計量100重量部あたりの加工助剤の量を実施例1と同様にして測定したところ、当該加工助剤の量は15重量部であった。この厚さ6mmのシートをシート状ガスケットとして用いた。
次に、前記で得られたシート状ガスケットの物性として、漏洩量、引張強度および密度を実施例1と同様にして調べた。その結果、このシート状ガスケットの漏洩量は2.0×10-2Pa・m3/s、引張強度は5MPa、密度は2100kg/m3であった。
比較例4
実施例1と同様にしてプリフォームを製造した後、このプリフォームを、ロール速度6m/minで二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:20mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:15mm)および二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:9mm)に順次通過させることによって圧延し、厚さ9mmのシートを作製した。このシートにおいてフッ素樹脂および充填材の合計量100重量部あたりの加工助剤の量を実施例1と同様にして測定したところ、当該加工助剤の量は15重量部であった。この厚さ9mmのシートをシート状ガスケットとして用いた。
次に、前記で得られたシート状ガスケットの物性として、漏洩量、引張強度および密度を実施例1と同様にして調べた。その結果、このシート状ガスケットの漏洩量は4.0×10-2Pa・m3/s、引張強度は5MPa、密度は2150kg/m3であった。
比較例5
実施例1において、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ファインパウダーの量を675gから1350gに変更し、微粉末クレーを使用しなかったこと以外は、実施例1と同様にしてプリフォームを作製した。
前記で得られたプリフォームを、ロール速度6m/minで二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:20mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:18mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:15mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:13mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:10mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:7mm)および二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:4mm)に順次通過させることによって圧延し、厚さ4mmのシートを作製した。なお、このシートにおいてフッ素樹脂および充填材の合計量100重量部あたりの加工助剤の量を実施例1と同様にして測定したところ、当該加工助剤の量は0.5重量部であった。
前記で得られたシート2枚を重ね合わせ、実施例1と同様にして厚さが6mmのシート状ガスケットを作製しようとしたが、重ね合わせたシート同士が密着しておらず、容易に剥離したため、目的とするシート状ガスケットを作製することができなかった。
以上の結果から、各実施例では、フッ素樹脂および充填材の合計量100重量部あたり15〜50重量部の割合で加工助剤が配合されたガスケット用フッ素樹脂シートが用いられており、フッ素樹脂および充填材の合計量100重量部あたりの加工助剤の量が1〜10重量部となるように当該ガスケット用フッ素樹脂シートが圧延され、当該圧延されたガスケット用フッ素樹脂シートを複数枚重ね合わせて積層シートが作製され、当該積層シートが所定厚さとなるように圧延されているので、漏洩量が少なくシール特性および引張強度に優れたシート状ガスケットが得られることわかる。

Claims (2)

  1. 配管同士の接続部をシールするために用いられるガスケットであって、フッ素樹脂、充填材および加工助剤を含有し、フッ素樹脂および充填材の合計量100重量部あたりの加工助剤の量が1〜10重量部であるガスケット用フッ素樹脂シートが2〜5枚重ね合わされてなる配管シール用フッ素樹脂製ガスケット。
  2. 2150〜2350kg/m3の密度を有する請求項1に記載の配管シール用フッ素樹脂製ガスケット。
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