JP2016103311A - スイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動接点の固定接点への接触状態を可動接点の異常発熱に対して応答性良く変化させて可動接点の継続的な異常発熱を防ぐことができるスイッチ装置を提供すること。【解決手段】可動接点5a〜5cを有する可動プレート4と、該可動プレート4を操作して前記可動接点5a〜5cを固定接点8に選択的に接離させる可動部材3と、を備えたスイッチ装置1において、前記可動プレート4を前記固定接点5a〜5c側に付勢する複数のスプリング(付勢部材)6,7を前記可動部材3に設け、所定温度で変形して前記スプリング6の付勢力を変化させるヒューズ部材9を前記スプリング6と前記可動プレート4との間に介設し、前記ヒューズ部材9と前記スプリング6を前記可動接点5aの近傍に配置する。【選択図】図2

Description

本発明は、可動接点の異常発熱時のフェイルセーフ性を高めたスイッチ装置に関するものである。
従来のスイッチ装置、特に断接(ON/OFF)する供給電流が比較的大きなスイッチ装置においては、接点部の絶縁劣化、接点不良、異物の介在等によって接点部が異常発熱することがあり、最悪の場合には発煙や発火等が引き起こされる可能性がある。このような問題を解決するために特許文献1には、図9及び図10に示すスイッチ装置(熱応動スイッチ)が提案されている。
即ち、図9は特許文献1において提案されたスイッチ装置の正常時の状態を示す縦断面図、図10は同スイッチ装置の異常発熱時の状態を示す縦断面図であり、図示のスイッチ装置101においては、カバー102とその開口部を覆う蓋板103によって画成される空間S内に、蓋板103を絶縁性の充填材104を介して貫通する導電ピン105の上部が臨んでいる。そして、導電ピン105の上端部には、熱応動板支持体106の一端がハンダ等の易溶融材料107によって固着されており、熱応動板支持体106の他端(自由端)には較正片108が挿着されている。
又、上記熱応動板支持体106の中間部には、バイメタル等の熱応動板109の一端が固着されており、該熱応動板109の他端(自由端)には、前記蓋板103上に固設された固定接点110に対して接離する可撓接点111が固着されている。そして、前記導電ピン105の上部には、絶縁子112が上下摺動可能に挿通しており、この絶縁子112は、スプリング113によって上方に付勢されて前記熱応動板支持体106の一端下面に押圧されている。
斯かるスイッチ装置101においては、可動接点111が図9に実線にて示すように固定接点110に接触している場合には、導電ピン105から熱応動板支持体106、熱応動板109、可動接点111及び固定接点110を経て蓋板103へと至る電路が形成され、例えば不図示の電動モータに電流が供給されて該電動モータが駆動される。
而して、何らかの異常が発生して電動モータの負荷が過大となり、該電動モータへの供給電流が大きくなったために空間S内の温度が高くなった場合には、熱応動板109が熱によって図9に破線にて示すように変形するため、該熱応動板109に固着された可動接点111が固定接点110から離間し、電動モータへの電流の供給が遮断されて該電動モータが停止される。そして、その状態から空間S内の温度が低下すると、熱応動板109が図9に実線にて示すように元の状態に復帰するため、該熱応答板109に固着された可動接点111が図9に実線にて示すように固定接点110に再び接触し、電動モータへの電流の供給が再開されて該電動モータが再起動される。
以上のような可動接点111の固定接点110に対する接離が繰り返されると、熱応動板109の疲労や可動接点111と固定接点110との溶着等のために、空間S内の温度が所定温度に達しても電路が開放されず、空間S内の温度が異常に高くなる。このような場合、空間S内の温度が易溶融材料107の溶融温度(例えば、180℃)に達すると、易溶融材料107が溶融して熱応動板支持体106の導電ピン105への固着力が消失するため、スプリング113の上方への付勢力が絶縁子112を介して熱応動板支持体106に作用する。すると、熱応動支持体106が図10に示すように導電ピン105から脱落し、導電ピン105と熱応動板支持体106との導通が遮断されるために電路が開放され、電動モータへの電流の供給が遮断されて空間S内の異常昇温が防がれる。
特開平5−062575号公報
しかしながら、特許文献1において提案された図9及び図10に示すスイッチ装置101においては、可動接点111が異常発熱した場合、その熱が易溶融材料107に直接伝わる訳ではなく、その熱によって加熱された空間S内の雰囲気の温度が易溶融材料107の溶融温度に達した時点で該易溶融材料107が溶融して電路が開放されるため、可動接点111の異常発熱に対する電路の開放の応答性が悪いという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、可動接点の固定接点への接触状態を可動接点の異常発熱に対して応答性良く変化させて可動接点の継続的な異常発熱を防ぐことができるスイッチ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、可動接点を有する可動プレートと、
該可動プレートを操作して前記可動接点を固定接点に選択的に接離させる可動部材と、
を備えたスイッチ装置において、
前記可動プレートを前記固定接点側に付勢する複数の付勢部材を前記操作部材に設け、
所定温度で変形して前記付勢部材の付勢力を変化させるヒューズ部材を一部の前記付勢部材と前記可動プレートとの間に介設し、
前記ヒューズ部材と、前記可動プレートとの間に前記ヒューズ部材が介設された前記付勢部材を前記可動接点の近傍に配置したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ヒューズ部材が変形する前の状態における複数の前記付勢部材の付勢力を同一に設定したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、複数の前記付勢部材をバネ定数と自由長が同じスプリングで構成し、前記ヒューズ部材が変形する前の状態における複数の前記スプリングの圧縮変形量を同一に設定したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記固定接点が固設されたスイッチボディに前記可動部材を回転可能に軸支し、該可動部材を回転させることによって前記可動接点を前記固定接点に対して選択的に接離させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記固定接点が固設されたスイッチボディに前記可動部材を直線的にスライド可能に支持し、該可動部材をスライドさせることによって前記可動接点を前記固定接点に対して選択的に接離させることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、可動接点の近傍にヒューズ部材を配置したため、何らかの原因によって可動接点が異常発熱した場合には、該可動接点の熱がヒューズ部材に直接迅速に伝わり、ヒューズ部材の温度が所定温度に達すると、該ヒューズ部材が変形して可動接点の固定接点に対する接触状態が変化する。このため、ヒューズ部材が可動接点の異常発熱に対して応答性良く変形して可動接点の固定接点に対する接触状態が変化し、可動接点の継続的な異常発熱が防がれてフェイルセーフ性が高められる。
請求項2に記載の発明によれば、ヒューズ部材が変形する前の状態における複数の付勢部材の付勢力を同一に設定したため、可動接点の異常発熱によってヒューズ部材や溶融すると、複数の付勢部材の付勢力にアンバランスが生じ、付勢部材によって付勢された可動プレートが傾く。この結果、異常発熱している可動接点の固定接点との接触ポイントがずれて両者の接触圧が下がり、或いは可動接点が固定接点から離間して電路が開放されるため、可動接点の継続的な異常発熱が防がれる。
請求項3に記載の発明によれば、複数の付勢部材をバネ定数と自由長が同じスプリングで構成し、ヒューズ部材が溶融する前の状態における複数のスプリングの圧縮変形量を同一に設定したため、可動接点の異常発熱によってヒューズ部材が変形すると、可動プレートとの間にヒューズ部材が介在するスプリングがヒューズ部材の厚さ分だけ伸び、その圧縮変形量が他のスプリングの圧縮変形量よりもヒューズ部材の厚さ分だけ小さくなり、その付勢力も他のスプリングの付勢力よりも小さくなる。この結果、スプリングによって付勢された可動プレートが傾き、異常発熱している可動接点の固定接点との接触ポイントがずれて両者の接触圧が下がり、或いは可動接点が固定接点から離間して電路が開放されるため、可動接点の継続的な異常発熱が防がれる。
請求項4に記載の発明によれば、本発明に係るスイッチ装置をロータリスイッチに対して適用することができる。
請求項5に記載の発明によれば、本発明に係るスイッチ装置をスライドスイッチに対して適用することができる。
本発明の実施の形態1に係るスイッチ装置の平面図である。 図1のA−A線断面図(正常時)である。 図1のA−A線断面図(異常発生時)である。 本発明の実施の形態1に係るスイッチ装置の可動プレートの裏面図である。 図4の矢視B方向の図である。 本発明の実施の形態1に係るスイッチ装置の可動接点と固定接点との関係を示す平面図である。 本発明の実施の形態2に係るスイッチ装置の縦断面図である。 本発明の実施の形態2に係るスイッチ装置の可動接点と固定接点との関係を示す平面図である。 特許文献1において提案されたスイッチ装置の正常時の状態を示す縦断面図である。 特許文献1において提案されたスイッチ装置の異常発生時の状態を示す縦断面である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>.
図1は本発明の実施の形態1に係るスイッチ装置の平面図、図2は図1のA−A線断面図(正常時)、図3は図1のA−A線断面図(異常発生時)、図4は本発明の実施の形態1に係るスイッチ装置の可動プレートの裏面図、図5は図4の矢視B方向の図、図6は本発明の実施の形態1に係るスイッチ装置の可動接点と固定接点との関係を示す平面図である。
本実施の形態に係るスイッチ装置1は、ファンスイッチ等として使用されるロータリスイッチであって、図2に示すように、スイッチボディ2内に可動部材3が回転可能に軸支された状態で収容されている。
上記スイッチボディ2は、二重筒状のアッパケース2Aと、該アッパケース2Aの下面開口部を覆うロアケース2Bとを結合一体化して構成されており、このスイッチボディ2内に収容された前記可動部材3は、アッパケース2Aの大径部2A1内に収容された本体部3aと、該本体部3aの中心から上方に向かって一体に延びる軸部3bと、本体部3aの中心から下方に向かって一体に突設された小径の支軸3cを備えている。そして、この可動部材3の軸部3bは、アッパケース2Aの小径部2A2を貫通しており、該軸部3bのアッパケース2Aから上方に突出する上端部には不図示の操作ノブが結着されている。又、可動部材3の前記支軸3cは、ロアケース2Bの上面中心部に形成された軸穴2aに回転可能に嵌合しており、従って、可動部材3は、支軸3cを中心として回転可能に軸支されている。
而して、可動部材3の支軸3cには可動プレート4が挿通保持されており、この可動プレート4は、図4に示すように、平面視Y字状に成形されている。この可動プレート4の中心部には円孔4aが形成されており、この円孔4aに可動部材3の支軸3cが挿通している。ここで、可動プレート4の円孔4aの内径は、可動部材3の支軸3cの外径よりも若干大きく設定されており、可動プレート4は、円孔4aと支軸3cとのガタによって支軸3cを中心として水平面に対して傾くことができる(図3参照)。
又、図4に示すように、可動プレート4の中心部からは3つのアーム部4A,4B,4Cが径方向外方に向かって放射状に延びており、これらのアーム部4A〜4Cの下面外端部には、下方(図5の上方)に向かって突出する可動接点5a,5b,5cがそれぞれ一体に形成されている。そして、図4に示す可動プレート4のアーム部4Aの外端両側部とアーム部4Bとアーム部4Cの間の部位には、図5に示すような矩形プレート状の係合片4bが上方(図5においては下方)に向かって垂直に立設されており、これらの係合片4bが可動部材3の本体部3aの外周面に係合することによって、可動プレート4が可動部材3と共に一体的に回転するよう構成されている。尚、本実施の形態では、可動接点5a〜5cを可動プレート4と一体に形成したが、両者を別体に構成して結合一体化しても良い。
而して、可動プレート4は、図4に示すa,b,cの3点が付勢部材である図2に示すスプリング6,7によって下方に付勢されており、該可動プレート4のアーム部4A〜4Cの下面にそれぞれ突設された3つの可動接点5a〜5cは、ロアケース2Bの上面に固設された固定接点8に対して選択的に接離される。ここで、固定接点8は、図6に示すように、6種類の固定接点8a,8b,8c,8d,8e,8fによって構成されており、可動部材3を所定角度だけ回転させることによって、該可動部材3と共に一体的に回転する可動プレート4に設けられた可動接点5a〜5cが固定接点8(8a〜8f)に対して選択的に接離することによって、当該スイッチ装置1が5段階に切り替えられ、スイッチ装置1が例えばファンスイッチとして使用される場合には、ファンのOFFの他、風量が4段階に切り替えられる。
ところで、可動プレート4の図4に示すa点に設けられたスプリング6(図2参照)は、アーム部4Aに設けられた可動接点5aの近傍に配置されており、このスプリング6と可撓プレート4との間には、所定温度で軟化して変形する樹脂等(例えば,汎用樹脂のアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS)等や、汎用エンジニアリング樹脂のポリアセタール(POM)等)から成る円柱状のヒューズ部材9が介設されている。可動接点5a〜5cの発熱によって発煙や発火等が発生する温度は約300℃となるため、ヒューズ部材9の材質には、約500℃未満で変形(軟化)するものが使用される。例えば、ヒューズ部材9がPOMやABS等で構成されている場合には、該ヒューズぶざい9は、150℃で変形(軟化)する。又、ヒューズ部材9の材質としては、所定温度で変形(溶融)する樹脂以外のハンダ等の易溶融材を用いても良い。本実施の形態では、ヒューズ部材9が変形する形態として、該ヒューズ部材9が軟化又は溶融する例について説明するが、ヒューズ部材9としては、その形状が所定温度で変化するものであっても良い。尚、可動プレート4の図4に示すb,c点に配置された他の2本のスプリング7は、図2に示すように、可動プレート4の上面に直接当接して該可動プレート4のb,c点(図4参照)を下方に押圧している。
ここで、本実施の形態では、3本のスプリング6,7にはバネ定数と自由長が同じものが使用されており、これらのスプリング6,7の付勢力(可動プレート4の押圧力)は同一に設定されている。即ち、3本のスプリング6,7のバネ定数をk、圧縮変形量をxとすると、3本のスプリング6,7の付勢力Fは、次式にて表される。
F=k・x … (1)
而して、スイッチ装置1が正常に動作していて可動接点5a〜5cの温度が所定値(ヒューズ部材9の変形温度)未満である場合には、図2に示すように、ヒューズ部材9が変形しないため、全てのスプリング6,7の付勢力Fは同じであって、(1)式で表される値を示す。従って、可動プレート4の図4に示すa,b,cの3点にはスプリング6,7によって下向きの同じ押圧力Fが作用するため、可動プレート4は、水平面に対して傾くことなく水平状態を保って可動部材3と共に回転する。このため、可動プレート4の下面に突設された3つの可動接点5a〜5cは、操作者が不図示の操作ノブを操作して可動部材3を支軸3cを中心として所定角度だけ回転させると、固定接点8(8a〜8f)に対して選択的の接離し、本実施の形態では、スイッチ装置1が5段階に切り替えられ、例えばファンのOFF操作以外に、風量が4段階に切り替えられる。
ところで、何らかの原因によって可動接点5a〜5cが異常発熱した場合、可動接点5aの近傍に配置されたヒューズ部材9には可動接点5aの熱が直接迅速に伝わり、ヒューズ部材9の温度が所定温度に達すると、該ヒューズ部材9が図3に示すように変形して可動接点5aの固定接点8(8a〜8f)に対する接触状態が変化する。即ち、ヒューズ部材9が変形すると、その厚さtはほぼ0になる(厳密には0ではないが、便宜的にt=0とする)ため、スプリング6の圧縮変形量は、xに対してヒューズ部材9の厚さtだけ小さい値x’へと減少する。即ち、ヒューズ部材9が変形した後のスプリング6は、ヒューズ部材9の厚さt分だけ伸びるためにその圧縮変形量x’は、次式にて示すように他の2本のスプリング7の圧縮変形量xよりもtだけ小さくなる。
x’=x−t<x … (2)
従って、ヒューズ部材9が変形した後のスプリング6の付勢力F’は、次式にて示すように他の2本のスプリング7の付勢力Fよりも小さくなる(F’<F)。
F’=k・x’
=k・(x−t)
=F−k・t<F … (3)
従って、可動接点5aの異常発熱によってヒューズ部材9が変形すると、1本のスプリング6の付勢力F’と他の2本のスプリングの付勢力Fとの間にアンバランスが生じ、2本のスプリング7の付勢力Fの方が1本のスプリング6の付勢力F’よりも大きくなるため(F>F’)、図3に示すように、可動プレート4が可動部材3の支軸3cを中心として水平面に対して傾く(押圧力Fを受ける側が下がるように傾く)。この結果、可動接点5aと固定接点8との接触ポイントがずれて両者の接触圧が下がり、或いは図3に示すように可動接点5aが固定接点8から離間して電路が開放され、可動接点5a〜5cの継続的な異常発熱が防がれてフェイルセーフ性が高められ、発煙や発火等の発生が未然に防がれる。
尚、1本のスプリング6の付勢力F’と他の2本のスプリング7の付勢力Fとの間には、(1)〜(3)式から次式で表されるアンバランスΔFが生じる。
ΔF=k・x−k・x’
=k(x−x’)
=k・t … (4)
以上のように、本実施の形態に係るスイッチ装置1によれば、ヒューズ部材9を可動接点5aの近傍に配置したため、該ヒューズ部材9が可動接点5aの異常発熱に対して応答性良く変形して可動接点5aの固定接点8に対する接触状態が変化し、可動接点5a〜5cの継続的な異常発熱が防がれるという効果が得られる。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2を図7及び図8に基づいて以下に説明する。
図7は本発明の実施の形態2に係るスイッチ装置の縦断面図、図8は同スイッチ装置の可動接点と固定接点との関係を示す平面図であり、本実施の形態に係るスイッチ装置11は、スライドスイッチとして機能するものである。
スライドスイッチとして使用されるスイッチ装置11は、図7に示すように、スイッチボディ12内に、図7の紙面垂直方向に直線的にスライド操作される可動部材13と、該可動部材13と共に一体的にスライドする可動プレート14等を収容して構成されている。
上記スイッチボディ12は、図7の紙面垂直方向に長い矩形ボックス状のアッパケース12Aと、該アッパケース12Aの下面開口部を覆うロアケース12Bとを接合一体化して構成されており、その内部に収容された前記可動部材13の本体部13aの中心からは軸部13bが上方に向かって一体に延びている。そして、可動部材13の軸部13bは、アッパケース12Aの上壁に形成された図7の紙面垂直方向に長いスリット状の切欠き12aを貫通してアッパケース12Aの上方へと突出しており、その上端には不図示の操作ノブが結着されている。
又、前記可動プレート14は、スイッチボディ12内の可動部材13とロアケース12Bとの間に配置されており、その左右方向両端下部には可動接点15a,15bがそれぞれ形成されている。そして、ロアケース12Bの上面の左右には、図8に示すように、1つの連続した細長い固定接点18aと、図8の上下方向(可動部材13と可動プレート14のスライド方向)に適当な間隔で配置された4つの固定接点18b,18c,18d,18eが固設されている。
更に、図7に示すように、可動部材13の本体部13aの左右には付勢部材であるスプリング16,17が縮装されており、可動プレート14は、スプリング16,17の付勢力によって下方に付勢されている。このため、可動プレート14に形成された一方の可動接点15aは固定接点18aに常時接触し、他方の可動接点15bは、可動部材13のスライド操作によって4つの固定接点18b〜18eに対して選択的に接離する。
ところで、本実施の形態に係るスライド式のスイッチ装置11においては、可動接点18b〜18e側に配置されたスプリング17と可動プレート14との間には、所定温度で軟化する樹脂等から成るヒューズ部材19が介設されている。
而して、本実施の形態に係るスイッチ装置11おいても、2本のスプリング16,17にはバネ定数と自由長が同じものが使用されており、ヒューズ部材19が変形する前の状態におけるスプリング16,17の付勢力(可動プレート14の押圧力)Fは、前記(1)式にて表される同一の値に設定されている。
而して、スイッチ装置11が正常に動作していて可動接点5a,5bの温度が所定値(ヒューズ部材19の変形温度)未満である場合には、図7に示すように、ヒューズ部材19が変形しないため、2本のスプリング16,17の付勢力Fは同じである。従って、可動プレート14の図8に示すa,b点にはスプリング16,17によって下向きの同じ押圧力Fが作用するため、可動プレート14は、水平面に対して傾くことなく水平状態を保って可動部材13と共にスライドする。このため、可動プレート14の下面に突設された2つの可動接点15a,15bのうち、一方の可動接点15aは固定接点18aに常時接触し、操作者が不図示の操作ノブを操作して可動部材13を図7の紙面垂直方向(図8の上下方向)にスライドさせると、他号の可動接点15bは固定接点18b〜18cの何れかに対して選択的に接離し、スイッチ装置11が4段階に切り替えられる。
ところで、何らかの原因によって可動接点15a,15bが異常発熱した場合、可動接点15bの近傍に配置されたヒューズ部材19には可動接点15bの熱が直接迅速に伝わり、ヒューズ部材19の温度が所定温度に達すると、該ヒューズ部材19が変形(軟化)して可動接点15bの固定接点18b〜18eに対する接触状態が変化する。即ち、ヒューズ部材19が変形(軟化)すると、その厚さtはほぼ0になる(厳密には0ではないが、便宜的にt=0とする)ため、前記実施の形態1と同様の理由により一方のスプリング17の付勢力F’が他方のスプリング16の付勢力Fよりも小さくなる(F’<F)。
従って、可動接点15bの異常発熱によってヒューズ部材19が変形すると、一方のスプリング17の付勢力F’と他方のスプリング16の付勢力Fとの間に前記(4)式にて示されるアンバランスΔFが生じ、一方のスプリング16の付勢力Fの方が他方のスプリング17の付勢力F’よりも大きくなるため(F>F’)、可動プレート14が水平面に対して傾く(押圧力Fを受ける側が下がるように傾く)。この結果、可動接点15bと固定接点18b〜18eとの接触ポイントがずれて両者の接触圧が下がり、或いは可動接点15bが固定接点18b〜18eから離間して電路が開放され、可動接点15a,15bの継続的な異常発熱が防がれるため、フェイルセーフ性が高められて発煙や発火等の発生が抑えられる。
而して、本実施の形態に係るスイッチ装置11によれば、ヒューズ部材19を可動接点15bの近傍に配置したため、該ヒューズ部材19が可動接点15bの異常発熱に対して応答性良く変形(軟化)して可動接点15bの固定接点18b〜18eに対する接触状態が変化し、可動接点15a,15bの継続的な異常発熱が防がれるという効果が得られる。
尚、本発明に係るスイッチ装置は、ファンスイッチ以外の用途に供されるものもその適用対象に含むことは勿論である。
1,11 スイッチ装置
2,12 スイッチボディ
2A,12A アッパケース
2B,12B ロアケース
3,13 可動部材
4,14 可動プレート
5a〜5c 可動接点
15a,15b 可動接点
6,7,16,17 スプリング(付勢部材)
8(8a〜8f) 固定接点
18a〜18e 固定接点
9,19 ヒューズ部材

Claims (5)

  1. 可動接点を有する可動プレートと、
    該可動プレートを操作して前記可動接点を固定接点に選択的に接離させる可動部材と、
    を備えたスイッチ装置において、
    前記可動プレートを前記固定接点側に付勢する複数の付勢部材を前記可動部材に設け、
    所定温度で変形して前記付勢部材の付勢力を変化させるヒューズ部材を一部の前記付勢部材と前記可動プレートとの間に介設し、
    前記ヒューズ部材と、前記可動プレートとの間に前記ヒューズ部材が介設された前記付勢部材を前記可動接点の近傍に配置したことを特徴とするスイッチ装置。
  2. 前記ヒューズ部材が変形する前の状態における複数の前記付勢部材の付勢力を同一に設定したことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
  3. 複数の前記付勢部材をバネ定数と自由長が同じスプリングで構成し、前記ヒューズ部材が変形する前の状態における複数の前記スプリングの圧縮変形量を同一に設定したことを特徴とする請求項2に記載のスイッチ装置。
  4. 前記固定接点が固設されたスイッチボディに前記可動部材を回転可能に軸支し、該可動部材を回転させることによって前記可動接点を前記固定接点に対して選択的に接離させることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のスイッチ装置。
  5. 前記固定接点が固設されたスイッチボディに前記可動部材を直線的にスライド可能に支持し、該可動部材をスライドさせることによって前記可動接点を前記固定接点に対して選択的に接離させることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のスイッチ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020009741A (ja) * 2018-07-03 2020-01-16 湘雲 易 スイッチまたは電気を使用する設備の過熱電力切断方法
JP2020009739A (ja) * 2018-07-03 2020-01-16 グリーン アイデア テック インク.Green Idea Tech Inc. スイッチまたは電気を使用する設備の過熱破壊式電力切断方法

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