JP2016102817A - 背面投射型映像表示装置 - Google Patents

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【課題】環境変化に起因してスクリーンに反り、撓み、または伸縮などが発生することを抑制してスクリーンを安定的に保持し、スクリーン上に映像の欠陥部を生じさせない背面投射型映像表示装置を提供する。【解決手段】背面投写型映像表示装置は、フレネルレンズ21の端縁部に固定されるスクリーン保持部材4と、スクリーン保持部材4を介して透過型スクリーン2を支持するスクリーン支持枠体と、フレネルレンズ21の端縁部とスクリーン保持部材4の前方側先端面とを固定する接着剤13と、片面粘着耐熱テープ11と、熱接着樹脂シート12とを備え、熱接着樹脂シート12は片面粘着耐熱テープ11に接着されず、フレネルレンズ21は片面粘着耐熱テープ11によってスクリーン保持部材4に固定され、レンチキュラーレンズ22は片面粘着耐熱テープ11を跨ぐ熱接着樹脂シート12によってスクリーン保持部材4に固定されている。【選択図】図4

Description

本発明は、背面投射型映像表示装置に関し、特に背面投射型映像表示装置を複数配列して大画面を構成するマルチビジョン用の背面投射型映像表示装置の透過型スクリーンの保持構造に関するものである。
近年、各種監視システム用途またはショッピングモールのサイネージ用途などで大画面ディスプレイが注目されている。大画面を構成する方法としては、複数の背面投射型映像表示装置、または液晶表示装置等を上下左右に組み合わせて構成するマルチビジョンが一般的となっている。背面投射型映像表示装置は、一般的に投射装置からの映像光を透過型スクリーンの背面から投射して透過型スクリーン上に映像を表示する装置である。
従来のマルチビジョン用の背面投射型映像表示装置として、例えば、特許文献1に開示された装置がある。特許文献1に記載の背面投射型映像表示装置は、透過性を有するシート状部材を2枚重ね合わせて構成される透過型スクリーンと、当該透過型スクリーンの背面端縁部を支持する支持部材と、透過型スクリーンの背面に向けて映像を投影する投射ユニットとを備えている。透過型スクリーンの2枚のシート状部材の側面全周に粘着シートを貼り付けることで、透過型スクリーンを構成する2枚のシート状部材同士を連結している。
ここでは、透過型スクリーンを構成する2枚のシート状部材は、光源からの光を略平行光に変換するフレネルレンズと、結像および拡散による視野角確保を目的とするレンチキュラーレンズである。第1の粘着テープによって連結された透過型スクリーンの側面とスクリーン支持部材の側面の一部に渡って第2の粘着テープが全周貼り付けられている。
マルチビジョンを用いた大画面監視システムでは、複数の背面投射型映像表示装置を縦横方向につなぎ合わせて大画面映像を表示しているが、各スクリーン画面間の目地幅、すなわち、映像の表示されない領域を極力小さくする必要があり、各背面投射型映像表示装置におけるスクリーン保持構造において、前記目地幅を小さくしながら、保持強度の高い構造が要求されている。
特許文献1に記載の背面投射型映像表示装置においては、目地幅を小さくするために、スクリーン支持枠体から前方に突出する形で遮光機能を有するスクリーン支持部材が設けられ、樹脂製のフレネルレンズの外周端面にはスクリーン支持部材の先端部と面一で嵌合するように切欠形状部が形成されている。このフレネルレンズの切欠形状部とスクリーン支持部材の先端部が嵌合した状態で、レンチキュラーレンズとともに粘着テープにてスクリーン支持部材に一体的に粘着固定されている。
また、特許文献2に記載の背面投射型映像表示装置においては、フレネルレンズとレンチキュラーレンズの側面全周に渡るように第1の粘着シートが配設され、さらにその上からフレネルレンズとレンチキュラーレンズの側面およびスクリーン支持部材の側面の一部に跨り、全周に渡るように第2の粘着シートが配設されている。すなわち、レンチキュラーレンズは2種類の粘着シートでフレネルレンズおよびスクリーン支持部材に固定されている。また、一体化されたフレネルレンズとレンチキュラーレンズが更に付勢金具によってスクリーン支持部材に保持され、かつ、スクリーン支持部材は金属製のスクリーン支持枠体に取り付けられている。これにより、フレネルレンズとレンチキュラーレンズから構成される透過型スクリーンが一体的に保持されて保持強度を確保しながら低コストで細目地幅を実現している。
さらに、特許文献3に記載の背面投射型映像表示装置においては、レンチキュラーレンズとフレネルレンズの各端面の間に断面がT字状の部材を挿入することで、粘着テープよりも接着強度の高い接着剤固定を実現している。
特開2006−98535号公報 特開2006−259229号公報 特開2007−127950号公報
特許文献1に記載の背面投射型映像表示装置においては、フレネルレンズとレンチキュラーレンズがその外周端面において同一の粘着テープによってスクリーン支持部材に固定されている。そのため、輸送または倉庫保管時における温度または湿度などの環境変化に起因してフレネルレンズおよびレンチキュラーレンズに伸縮が生じた場合に、レンチキュラーレンズおよびフレネルレンズは、それぞれの外周部において応力が集中し、接着されていないそれぞれの中央部に反り変化となって現れ、セパレーション等の不具合が発生するという問題点があった。
また、フレネルレンズとレンチキュラーレンズは側面において同一の粘着テープで保持されてはいるが、側面は非常に小さな面積であるために、フレネルレンズとレンチキュラーレンズの伸縮差または別々の反り挙動に負けて粘着テープの浮きまたは剥がれが発生する等の問題点があった。さらに、粘着テープの粘着力のみによる保持であるため、僅かではあるがレンチキュラーレンズの自重によってスクリーンが落ち込む等の問題点があった。
特許文献2に記載の背面投射型映像表示装置においては、通常、透過型スクリーンに使用される樹脂の線膨張係数は、金属製支持枠体の線膨張係数よりも大きい。そのため、輸送または倉庫保管時における温度または湿度などの環境変化に起因して透過型スクリーンに反りまたは寸法変化が生じた場合に、透過型スクリーンと当該スクリーンを保持する金属製支持枠体との膨脹または収縮差によって透過型スクリーンに反りまたはセパレーションが発生するという問題点があった。
また、フレネルレンズとレンチキュラーレンズは側面において同一の粘着テープで保持されてはいるが、側面は非常に小さな面積であるために、フレネルレンズとレンチキュラーレンズの伸縮差または別々の反り挙動に負けて粘着テープの浮きまたは剥がれが発生する等の問題点があった。
特許文献3に記載の背面投射型映像表示装置においては、外周部においてレンチキュラーレンズとフレネルレンズとの間に間隙ができるため、透過型スクリーンの周辺部においてフォーカスが少しあまくなったり、映像が歪んだりするという問題点があった。
そこで、本発明は、環境変化に起因してスクリーンに反り、撓み、または伸縮などが発生することを抑制してスクリーンを安定的に保持し、スクリーン上に映像の欠陥部を生じさせない背面投射型映像表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る背面投射型映像表示装置は、投射ユニットから投射される映像を透過型スクリーンの背面から投影する背面投射型映像表示装置であって、前記透過型スクリーンは、前面側スクリーンシートと背面側スクリーンシートとを重ね合わせて構成され、前記背面側スクリーンシートの端縁部に固定されるスクリーン保持部材と、前記スクリーン保持部材を介して前記透過型スクリーンを支持するスクリーン支持枠体と、前記背面側スクリーンシートの端縁部と前記スクリーン保持部材の前方側先端面とを固定する接着剤と、前記背面側スクリーンシートの側面部から前記スクリーン保持部材の前方側側面部に渡って貼り付けられる粘着テープと、前記前面側スクリーンシートの側面部から前記スクリーン保持部材の後方側側面部に渡って前記粘着テープを跨ぐように貼り付けられる接着シートとを備え、前記接着シートは前記粘着テープに接着されず、前記背面側スクリーンシートは前記粘着テープによって前記スクリーン保持部材に固定され、前記前面側スクリーンシートは前記粘着テープを跨ぐ前記接着シートによって前記スクリーン保持部材に固定されるものである。
本発明によれば、接着シートは粘着テープに接着されず、背面側スクリーンシートは粘着テープによってスクリーン保持部材に固定され、前面側スクリーンシートは粘着テープを跨ぐ接着シートによってスクリーン保持部材に固定される。
したがって、輸送または倉庫保管時における温度または湿度などの環境変化が発生した際に、背面側スクリーンシートと前面側スクリーンシートがそれぞれ別々に伸縮することができるため、これらのスクリーンシートの反りおよび撓みが抑制され、セパレーション発生も抑制される。また、それぞれのスクリーンシートが固定されている粘着テープおよび接着シートの固定部において、粘着テープと接着シートの浮きおよび剥がれの発生も抑制できる。
以上より、環境変化に起因して透過型スクリーンに反り、撓み、または伸縮などが発生することを抑制して透過型スクリーンを安定的に保持することができ、さらに、前面側スクリーンシートと後面側スクリーンシートとの間に間隙を設ける構造ではないため、透過型スクリーン上に映像の欠陥部を生じさせない。
実施の形態に係る背面投射型映像表示装置の概略構成を示す斜視図である。 複数の背面投射型映像表示装置からなるマルチビジョンの概略構成を示す斜視図である。 図2のS1-S1線またはS2-S2線断面図である。 図3の透過型スクリーン保持構造の断面構成を示す拡大図である。 図3の透過型スクリーン保持構造の断面構成において、温度変化でレンチキュラーレンズが伸びた状態を示す拡大図である。
<実施の形態>
本発明の実施の形態について、図面を用いて以下に説明する。図1は、実施の形態に係る背面投射型映像表示装置10の概略構成を示す斜視図である。図1に示すように、背面投射型映像表示装置10は、筐体1、透過型スクリーン2、投射ユニット3、スクリーン保持部材4およびスクリーン支持枠体5を備えており、投射ユニット3から投射される映像を透過型スクリーン2の背面から投影する装置である。
透過型スクリーン2は、後述する図3から図5に示すように、レンチキュラーレンズ22(前面側スクリーンシート)とフレネルレンズ21(後面側スクリーンシート)とを重ね合わせて構成されている。なお、背面投射型映像表示装置10の各構成要素の説明については後述する。
次に、マルチビジョンについて説明する。図2は、複数(4つ)の背面投射型映像表示装置10からなるマルチビジョンの概略構成を示す斜視図である。図2に示すように、マルチビジョンは、例えば、垂直方向に2つ、水平方向に2つの背面投射型映像表示装置10を組み合わせて構成されている。水平方向に配置された2つの背面投射型映像表示装置10間の水平方向におけるスクリーン間隔(以下、「目地幅」という)WA、垂直方向に配置された2つの背面投射型映像表示装置10間の垂直方向における目地幅WBをできる限り小さくするために、各筐体1と各スクリーン支持枠体5は、相対的に線膨張係数の小さな金属製フレームによって骨組みが構成されている。さらに、樹脂製の各透過型スクリーン2は、NC加工によって製造することで寸法ばらつきを抑制し、かつ、各透過型スクリーン2を保持するスクリーン保持部材4に対して弾性を持たせている。これにより、環境変化時において、相対的に線膨張係数の小さな金属製のスクリーン支持枠体5に対し、相対的に線膨張係数の大きな樹脂製の透過型スクリーンの伸縮、反り、および撓み変化を吸収する構成としている。
また、詳細については図4において後述するが、背面投射型映像表示装置10は、接着剤13、片面粘着耐熱テープ11(粘着テープ)および熱接着樹脂シート12(接着シート)をさらに備え、厚みが80μmの片面粘着耐熱テープ11と、厚みが110μmの熱接着樹脂シート12によって、透過型スクリーン2を構成するフレネルレンズ21およびレンチキュラーレンズ22を保持することで目地幅を抑える構成としている。
次に、背面投射型映像表示装置10の透過型スクリーン保持構造について説明する。図3は、図2のS1-S1線またはS2-S2線断面図であり、図4は、図3の透過型スクリーン保持構造の断面構成を示す拡大図であり、図5は、図3の透過型スクリーン保持構造の断面構成において、温度変化でレンチキュラーレンズ22が伸びた状態を示す拡大図である。なお、図3、図4および図5においては、投射ユニット3から投射される映像である投射光300を図示している。
図3に示すように、スクリーン保持部材4は、フレネルレンズ21の背面側の端縁部に固定されている。スクリーン支持枠体5は、スクリーン保持部材4を介して透過型スクリーン2を支持する部材であり、スクリーン保持部材4の背面側にネジなどの固定部材6で固定されている。
図3と図4に示すように、フレネルレンズ21は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)またはメチルメタクリレート・スチレン共重合材(MS)などのアクリル系樹脂で構成されている。スクリーン保持部材4は、フレネルレンズ21と同等の線膨張係数を有する同一系統のアクリル系樹脂で構成されている。
片面粘着耐熱テープ11は、耐熱温度が200℃以上のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂基材の接着面側に接着性処理を施した上にアクリル系感圧型粘着剤を塗布して形成し、アクリル系樹脂製のフレネルレンズ21と高い接着性を確保している。逆に、非貼付面側はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)基材によって非粘着性(非接着性)および滑り性が高い特徴を有している。
フレネルレンズ21は端縁部において、スクリーン保持部材4の先端部(前方側先端面)と接着剤13によって強固に固定され、かつ、片面粘着耐熱テープ11によって、フレネルレンズ21の側面部21aとスクリーン保持部材4の前方側側面部4aが補助的に固定されている。これにより、フレネルレンズ21とスクリーン保持部材4は、冗長性をもって一層強固に一体化されている。ここで、接着剤13は溶剤型接着剤である。
レンチキュラーレンズ22は、フレネルレンズ21と同様に、ポリメチルメタクリレート(PMMA)またはメチルメタクリレート・スチレン共重合材(MS)などのアクリル系樹脂で構成されている。熱接着樹脂シート12は、エポキシ樹脂含浸型加熱硬化タイプの接着シートである。熱接着樹脂シート12は、前方側部分と後方側部分、より具体的には、レンチキュラーレンズ22の側面部22aとスクリーン保持部材4の後方側側面部4bに対応する位置に設けられる接着部12aを備えている。
レンチキュラーレンズ22の側面部22aにおいて、熱接着樹脂シート12は強固に接着され、かつ、熱接着樹脂シート12は片面粘着耐熱テープ11を跨ぐ形でスクリーン保持部材4の後方側側面部4bに強固に接着されている。ここで、熱接着樹脂シート12は、片面粘着耐熱テープ11を跨いでいるものの、片面粘着耐熱テープ11には接着されていない。熱接着樹脂シート12は、アイロンなどの加熱器によって120℃から150℃の加熱と加圧を所定時間加えることによって、ともにアクリル系であるレンチキュラーレンズ22の側面部22aとスクリーン保持部材4の後方側側面部4bとの間では強固に接着される。しかし、熱接着樹脂シート12は、フレネルレンズ21とスクリーン保持部材4を補助的に固定している耐熱性の高いポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製の片面粘着耐熱テープ11に対しては接着されずに滑り性を確保している。
このようにして、ともにアクリル系樹脂製のフレネルレンズ21の側面部21aとレンチキュラーレンズ22の側面部22aは、同じくアクリル系樹脂製のスクリーン保持部材4に、それぞれ別々に強固に固定されかつ支持されている。これにより、輸送または倉庫保管時における温度または湿度などの環境変化が発生しても、フレネルレンズ21は、スクリーン保持部材4と近い位置で強固に支持されているものの、その固定部においては部分的な応力が掛かりにくい。また、スクリーン保持部材4の弾性力によってフレネルレンズ21の伸縮が吸収されるため、フレネルレンズ21の反りおよび撓みの変化を抑制できる。
また、レンチキュラーレンズ22は、スクリーン保持部材4から離れた位置ではあるが、スクリーン保持部材4の後方側側面部4bとの間に跨っている熱接着樹脂シート12によって強固に固定されかつ支持されているため、熱接着樹脂シート12の弾性力によってレンチキュラーレンズ22の伸縮が吸収され、その固定部においては部分的な応力が掛かりにくい。例えば、図5に示すように、温度変化でレンチキュラーレンズ22が伸びた場合にレンチキュラーレンズ22から受ける力が熱接着樹脂シート12の弾性力によって吸収され、その固定部においては部分的な応力が掛かりにくくなる。また、フレネルレンズ21の側面部21aとレンチキュラーレンズ22の側面部22aは隣接しているものの、互いに直接的な応力も掛かりにくいため、レンチキュラーレンズ22の反りおよび撓みの変化が抑制できる。
以上のように、実施の形態に係る背面投射型映像表示装置10では、熱接着樹脂シート12は片面粘着耐熱テープ11に接着されず、フレネルレンズ21は片面粘着耐熱テープ11によってスクリーン保持部材4に固定され、レンチキュラーレンズ22は片面粘着耐熱テープ11を跨ぐ熱接着樹脂シート12によってスクリーン保持部材4に固定される。
したがって、輸送または倉庫保管時における温度または湿度などの環境変化が発生した際に、フレネルレンズ21とレンチキュラーレンズ22がそれぞれ別々に伸縮することができるため、フレネルレンズ21およびレンチキュラーレンズ22の反りおよび撓みが抑制され、セパレーション発生も抑制される。また、フレネルレンズ21が固定されている片面粘着耐熱テープ11の固定部と、レンチキュラーレンズ22が固定されている熱接着樹脂シート12の固定部において、片面粘着耐熱テープ11および熱接着樹脂シート12の浮きおよび剥がれの発生も抑制できる。
以上より、環境変化に起因して透過型スクリーン2に反り、撓み、または伸縮などが発生することを抑制して透過型スクリーン2を安定的に保持することができ、さらに、レンチキュラーレンズ22とフレネルレンズ21との間に間隙を設ける構造ではないため、透過型スクリーン2上に映像の欠陥部を生じさせない。
また、特許文献1に記載の従来の背面投射型映像表示装置においては、フレネルレンズ外周端面に切欠形状部を設けるためのNC加工などによる機械加工コストが高いという問題点があった。これに対して、実施の形態に係る背面投射型映像表示装置10においては、フレネルレンズ21の外周端面に切欠形状部を設ける必要がないため、機械加工コストの上昇を抑制することができる。
また、特許文献2に記載の従来の背面投射型映像表示装置においては、スクリーンを押さえるツメ付きの付勢金具を要所に追加することによって強度欠陥を補足しているが、スクリーン画面上において付勢金具のツメ部が見えてしまうため、当該ツメ部分が映像の欠落部としてユーザーに認識されてしまうという問題点があった。さらに、特許文献2に記載の従来の背面投射型映像表示装置においては、付勢金具のツメ部とスクリーンの表面樹脂シートが接触することによって、スクリーンの表面に傷をつけてしまうという問題点があった。これに対して、実施の形態に係る背面投射型映像表示装置10においては、ツメ付きの付勢金具を使用しないため、これらの問題は発生しない。
レンチキュラーレンズ22、フレネルレンズ21、スクリーン保持部材4、片面粘着耐熱テープ11および熱接着樹脂シート12は、同等の線膨張係数を有する同一系統の樹脂を含むため、環境変化が発生した際にも、これらの固定部においては部分的な応力が掛かりにくく、レンチキュラーレンズ22およびフレネルレンズ21の伸縮、反りおよび撓みをさらに抑制することができる。
片面粘着耐熱テープ11は耐熱性を有するとともに、片面粘着耐熱テープ11における熱接着樹脂シート12が跨る側の面は非接着性および滑り性を有し、熱接着樹脂シート12は、熱硬化型接着層を有し、かつ、レンチキュラーレンズ22の側面部22aとスクリーン保持部材4の後方側側面部4bを熱硬化作用にて接着する。
したがって、フレネルレンズ21およびレンチキュラーレンズ22は、それぞれ薄肉の片面粘着耐熱テープ11と熱接着樹脂シート12によって別々に強固に固定されかつ支持されているため、目地幅を小さく抑えながら、レンチキュラーレンズ22およびフレネルレンズ21は、それぞれの固定部における他方のスクリーンシートの伸縮、反り、または撓み変化による部分的な応力変化の影響を軽減することが可能となる。これにより、透過型スクリーン2全体としての反り、撓み変化およびセパレーション発生も抑制することが可能となり、片面粘着耐熱テープ11と熱接着樹脂シート12の浮きおよび剥がれの発生も抑制することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
2 透過型スクリーン、3 投射ユニット、4 スクリーン保持部材、5 スクリーン支持枠体、10 背面投射型映像表示装置、11 片面粘着耐熱テープ、12 熱接着樹脂シート、13 接着剤、21 フレネルレンズ、22 レンチキュラーレンズ。

Claims (3)

  1. 投射ユニットから投射される映像を透過型スクリーンの背面から投影する背面投射型映像表示装置であって、
    前記透過型スクリーンは、前面側スクリーンシートと背面側スクリーンシートとを重ね合わせて構成され、
    前記背面側スクリーンシートの端縁部に固定されるスクリーン保持部材と、
    前記スクリーン保持部材を介して前記透過型スクリーンを支持するスクリーン支持枠体と、
    前記背面側スクリーンシートの端縁部と前記スクリーン保持部材の前方側先端面とを固定する接着剤と、
    前記背面側スクリーンシートの側面部から前記スクリーン保持部材の前方側側面部に渡って貼り付けられる粘着テープと、
    前記前面側スクリーンシートの側面部から前記スクリーン保持部材の後方側側面部に渡って前記粘着テープを跨ぐように貼り付けられる接着シートと、
    を備え、
    前記接着シートは前記粘着テープに接着されず、前記背面側スクリーンシートは前記粘着テープによって前記スクリーン保持部材に固定され、前記前面側スクリーンシートは前記粘着テープを跨ぐ前記接着シートによって前記スクリーン保持部材に固定される、背面投射型映像表示装置。
  2. 前記前面側スクリーンシート、前記背面側スクリーンシート、前記スクリーン保持部材、前記粘着テープおよび前記接着シートは、同等の線膨張係数を有する同一系統の樹脂を含む、請求項1記載の背面投射型映像表示装置。
  3. 前記粘着テープは耐熱性を有するとともに、前記粘着テープにおける前記接着シートが跨る側の面は非接着性および滑り性を有し、
    前記接着シートは、熱硬化型接着層を有し、かつ、前記前面側スクリーンシートの側面部と前記スクリーン保持部材の後方側側面部を熱硬化作用にて接着する、請求項1記載の背面投射型映像表示装置。
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