JP2016102765A - 金属板搬送設備 - Google Patents
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Abstract
Description
上記事情もあり、現状では、荷山の姿勢の乱れや荷崩れ自体の発生を防ぐことは難しく、荷山の姿勢の乱れや荷崩れが生じた場合でも、上述したような誤計量の問題を解決できる方法が求められている。
第2発明の金属板搬送設備は、第1発明において、前記制御装置は、前記計量装置が測定した荷山の重量に基づいて、前記荷山の異常を判断する機能を有しており、該機能は、前記荷山昇降装置によって前記荷山を複数回昇降させた際に測定された測定値を比較して、前記荷山の異常を判断する機能であることを特徴とする。
第3発明の金属板搬送設備は、第1または第2発明において、前記荷山昇降装置が、前記荷山を下方から上方に押し上げる構造を有しており、該荷山昇降装置は、前記計量装置上に配置されていることを特徴とする。
(金属板搬送設備における誤計量防止方法)
第4発明の金属板搬送設備における誤計量防止方法は、金属板を積層した荷山を上面に載せて搬送する搬送手段と、該搬送手段上の前記荷山の重量を、該荷山を前記搬送手段の上面から浮かせた状態で測定する計量手段と、を備えた金属板搬送設備において、該計量手段によって前記荷山の重量を複数回測定し、その測定値を比較して前記荷山の異常を判断することを特徴とする。
第5発明の金属板搬送設備における誤計量防止方法は、第4発明において、前記荷山が異常であると判断すると、前記搬送手段の作動を停止することを特徴とする。
第2発明によれば、複数回の測定値を比較して荷山の異常を判断するので、測定値の絶対値だけで荷山の異常を判断する場合に比べて、荷山の異常の有無を検出しやすくなる。
第3発明によれば、搬送手段の上面から荷山を浮き上がらせたときに、荷山を安定した状態で支持しておくことができるので、安定した状態で荷山重量の測定を行うことができる。
(金属板搬送設備における誤計量防止方法)
第4発明によれば、荷山昇降装置によって複数回荷山を昇降させて重量を測定すれば、種々の要因で荷山の誤計量が発生しても、計量手段によって誤計量を適切に把握できる。しかも、複数回の測定値を比較して荷山の異常を判断するので、測定値の絶対値だけで荷山の異常を判断する場合に比べて、荷山の異常の有無を検出しやすくなる。したがって、誤計量された荷山が出荷されることを防ぎやすくなるので、金属板の安定供給を図ることができる。
第5発明によれば、荷山が異常であると判断すると搬送手段の作動を停止するので、異常を有する荷山を搬送ラインから簡単かつ迅速に除去することができる。したがって、荷山の異常が検出された場合でも、搬送設備による荷山の搬送作業や荷山の出荷作業等に与える影響を小さくできる。
つぎに、本実施形態の金属板搬送設備1を説明する。
図1に示すように、本実施形態の金属板搬送設備1は、金属板Pを積み重ねた荷山PLを搬送する搬送手段として、搬送コンベア2が設けられている。この搬送コンベア2は、荷山PLをその上面に載せて搬送するものであり、荷造設備3から荷山PLを搬出する位置までの間を繋ぐように設けられている。そして、この搬送コンベア2に沿って上流側(図2では右側)から、荷造設備3、計量部10、印字部4が設けられている。
荷造設備3は、クレーンから供給された金属板Pを、所定の枚数だけ積み重ねて荷山PLを形成するものである。そして、荷造設備3は、荷山PLを搬送コンベア2に載せる機能も有している。荷造設備3において、荷山PLを搬送コンベア2に載せる方法はとくに限定されない。例えば、搬送コンベア2とは別な場所で荷山PLを形成し、その荷山PLをコンベア等によって搬送コンベア2上に移載するようにしてもよい。また、搬送コンベア2上において金属板Pを重ねて、搬送コンベア2上で荷山PLを形成してもよい。
計量部10は、荷山PLの重量を測定するものである。具体的には、計量部10は、搬送コンベア2によって搬送されている荷山PLを、搬送コンベア2の上面から浮かしてその重量を測定する機能を有するものである。そして、計量部10は、測定した荷山PLの重量を後述する制御装置20に送信する機能を有している。
なお、計量部10における荷山PLの重量測定の詳細は後述する。
印字部4は、後述する制御装置20から供給される荷山PLの重量を、荷山PLの最上部に位置している金属板PLに印字する機能を有している。印字部4が金属板PLに印字する方法はとくに限定されず、公知の方法を採用することができる。例えば、インク等によって直接金属板PLに印字する方法や、重量などが印字されたラベルなどを金属板PLに貼り付ける方法などを採用することができる。
制御装置20は、計量部10が測定した荷山PLの重量に基づいて、荷山PLの異常、つまり、荷山PLに不良品の金属板Pが含まれていないか、を判断する機能を有している。
また、制御装置20は、計量部10が測定した各荷山PLの重量や各荷山PLに不良品が含まれているか否かの情報等を管理部CBに送信する機能を有している。管理部CBでは、上記情報が記憶され管理される。
以上のような金属板搬送設備1では、まず、荷造設備3において、搬送コンベア2上に荷山PLが載せられる。荷山PLが載せられると、搬送コンベア2が作動する。そして、搬送コンベア2によって荷山PLが計量部10まで搬送されると、搬送コンベア2はその作動を停止する。
なお、搬送コンベア2上で荷山PLを形成する場合には、荷山PLが形成されると搬送コンベア2が作動するように搬送コンベア2の作動が制御される。
そして、計量部10によって測定された重量に基づいて、制御装置20が荷山PLの異常を検出した場合には、制御装置20からの信号によって、搬送コンベア2の移動が停止される。具体的には、異常であると判断した荷山PLが計量部10から印字部4に搬送されないように、制御装置20は搬送コンベア2の作動を停止する。すると、その荷山PLは、計量部10の位置において搬送コンベア2から除去され、別途設けられた再計量装置で再計量され、異常の有無を確認される。
また、作動している搬送コンベア2の停止制御は、所定の距離や時間だけで移動すると自動で停止するようにしてもよいし、荷山PLの移動状況に基づいて、制御装置20や制御部が搬送コンベア2の停止制御を行ってもよい。この場合、荷山PLが各位置(計量部10や印字部4等)に到達したことを検出するセンサーを設けておき、このセンサーからの信号を制御装置20や制御部に送信してされるようにしておく。すると、その信号に基づいて、制御装置20や制御部は搬送コンベア2の停止制御を行うことができる。
上述したように、計量部10は、搬送コンベア2によって搬送されている荷山PLを、搬送コンベア2の上面から浮かしてその重量を測定する機能を有している。
上述したように、計量部10では、油圧シリンダ12を昇降させることによって荷山PLの重量を測定することができる。しかし、荷山PLが荷崩れしている状態では、荷山Pを上昇させたときに、上昇させた荷山PLの金属板Pと隣接する荷山PLの金属板Pとが干渉してしまう可能性がある(図3参照)。この場合、隣接する荷山PLの金属板Pの重量を合わせた重量を計測してしまうことになるので、荷山PLの重量の誤計量が生じてしまう。
なお、上記例では、2回荷山PLを昇降させる場合を説明した。しかし、荷山PLを昇降させる回数は、3回以上でもよい。3回以上荷山Pを昇降させて計量する場合には、重量差が最大となる組み合わせにおいて、その差が所定の範囲に入っているか否かによって、誤計量が生じているか否かを判断することができる。
上記例では、搬送コンベア2の一対のチェーンコンベア2a,2a間で支持プレート11が昇降する場合を説明した。一方、荷山PLの端部が搬送コンベア2の外方に突出するようになっている場合であれば、計量部10は、その突出している端部の下面に支持プレート11を接触させて上方に押し上げるようにしてもよい。この場合には、搬送コンベア2として通常のベルトコンベアなどを使用しても、計量部10は、荷山PLを搬送コンベア2から浮かせることが可能となる。
上記例では、計量部10が測定する重量によって荷山PLの異常を検出する場合を説明した。しかし、本実施形態の金属板搬送設備1は、荷山充填率によって荷山PLの異常を判断する機能を有していてもよい。荷山PLの異常を荷山充填率でも判断できるようにしておけば、重量だけでは判断できない(または判断が難しい)荷山PLの異常、例えば、荷山PLへのコンタミ(例えば輪木)や、制御装置20での誤データ等を把握することができる。したがって、荷山PLの異常検出を、漏れが少なく行うことが可能となる。
つまり、印字部4に高さ測定装置を設けておき、測定された高さを制御装置20に送信するようにしておく。すると、制御装置20において、高さ測定装置が測定した荷山PLの高さと計量値に基づいて、荷山充填率を算出することができる。そして、制御装置20において荷山充填率が所定の範囲から外れている場合には、印字部4や搬出位置で異常のある荷山PLを除去できる。
2 搬送コンベア
10 計量部
11 支持プレート
12 油圧シリンダ
13 ベースプレート
15 計量装置
20 制御手段
P 金属板
PL 荷山
Claims (5)
- 金属板を積層した荷山を搬送する搬送設備であって、
前記荷山を上面に載せて搬送する搬送手段と、
該搬送手段上の前記荷山の重量を測定する計量手段と、を備えており、
該計量手段は、
前記荷山が前記搬送手段の上面から浮いた状態となるように、前記荷山を持ち上げ得る荷山昇降装置と、
前記荷山の重量を前記荷山昇降装置の重量とともに測定する計量装置と、
前記荷山昇降装置の作動を制御する制御装置と、を備えており、
該制御装置は、
前記荷山を複数回昇降させるように、前記荷山昇降装置の作動を制御する機能を有している
ことを特徴とする金属板搬送設備。 - 前記制御装置は、
前記計量装置が測定した荷山の重量に基づいて、前記荷山の異常を判断する機能を有しており、
該機能は、
前記荷山昇降装置によって前記荷山を複数回昇降させた際に測定された測定値を比較して、前記荷山の異常を判断する機能である
ことを特徴とする請求項1記載の金属板搬送設備。 - 前記荷山昇降装置が、
前記荷山を下方から上方に押し上げる構造を有しており、
該荷山昇降装置は、
前記計量装置上に配置されている
ことを特徴とする請求項1または2記載の金属板搬送設備。
- 金属板を積層した荷山を上面に載せて搬送する搬送手段と、
該搬送手段上の前記荷山の重量を、該荷山を前記搬送手段の上面から浮かせた状態で測定する計量手段と、を備えた金属板搬送設備において、
該計量手段によって前記荷山の重量を複数回測定し、その測定値を比較して前記荷山の異常を判断する
ことを特徴とする金属板搬送設備における誤計量防止方法。 - 前記荷山が異常であると判断すると、前記搬送手段の作動を停止する
ことを特徴とする請求項4記載の金属板搬送設備における誤計量防止方法。
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JP2014242242A JP6248371B2 (ja) | 2014-11-28 | 2014-11-28 | 金属板搬送設備および金属板搬送設備における誤計量防止方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018200236A (ja) * | 2017-05-26 | 2018-12-20 | 住友金属鉱山株式会社 | 金属板重量測定システムにおける金属板計量値の異常検出方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5119559A (ja) * | 1974-08-08 | 1976-02-16 | Mitsui Mining & Smelting Co | Hyoryosochi |
JP2003302280A (ja) * | 2002-04-08 | 2003-10-24 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 金属インゴットの自動看量装置 |
JP2012035991A (ja) * | 2010-08-10 | 2012-02-23 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 位置決め装置 |
-
2014
- 2014-11-28 JP JP2014242242A patent/JP6248371B2/ja active Active
Patent Citations (3)
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