JP2016102364A - パネル体 - Google Patents

Abstract

【課題】 並べて配置される複数の押出形材の間に微妙な色の違いがあっても、色の違いを目立たなくすることのできるパネル体の提供。【解決手段】 複数の押出形材１，１，…を押出方向と直交する方向に並べて配置してあり、押出形材１，１，…は表面に山３と谷４が連なった凹凸模様２が形成してあり、凹凸模様２は深さｄが均一でピッチＰ及び斜面の角度θがランダムに形成してある。【選択図】 図１

Description

本発明は、押出形材で構成されるパネル体に関する。

建物の屋根や天井、壁等に、アルミニウム合金の押出形材が使用されることがある。アルミニウム合金の押出形材は、陽極酸化処理、電解着色、電着塗装といった表面処理を行い、表面を様々な色に着色している。同じ条件で表面処理を行っても、ロットが異なると若干の色違いが生ずることがあり、そのような押出形材を並べて配置すると、色違いが目立っていた。

本発明は以上に述べた実情に鑑み、並べて配置される複数の押出形材の間に微妙な色の違いがあっても、色の違いを目立たなくすることのできるパネル体の提供を目的とする。

上記の課題を達成するために請求項１記載の発明によるパネル体は、複数の押出形材を押出方向と直交する方向に並べて配置してあり、押出形材は表面に山と谷が連なった凹凸模様が形成してあり、凹凸模様は深さが均一でピッチ及び斜面の角度がランダムに形成してあることを特徴とする。

請求項１記載の発明によるパネル体は、形材の表面に山と谷が連なった凹凸模様が形成してあり、凹凸模様は深さが均一でピッチ及び斜面の角度がランダムに形成してあることで、並べて配置される複数の押出形材の間に微妙な色の違いがあっても、色の違いを目立たなくすることができる。また、このような凹凸模様が形成されていることで、ダイスマークが目立たなくなる。

本発明のパネル体の一実施形態を示す縦断面図と、その下面部を拡大した拡大図である。

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図１は、本発明のパネル体の一実施形態であって、通路用のシェルターの屋根に適用した例を示している。このパネル体５は、中空部６を有する帯板状のアルミニウム合金製の押出形材１，１，…を、押出方向と直交する方向に多数並べて配置して構成してある。

シェルターの屋根の場合、歩行者からはパネル体５の下面が見えるが、本パネル体５の各押出形材１，１，…の下面には、図中の拡大図に示すように、山３と谷４が連なった細かい凹凸模様２が形成してある。凹凸模様２は、深さｄが均一で、ピッチ（山と山の間の距離）Ｐ及び斜面の角度θがランダムに形成してある。
このような凹凸模様２は、押出形材１を押し出すダイスに凹凸模様２を予め形成しておき、押し出すと同時にダイスに形成した凹凸模様２を押出形材１に転写することで形成できる。

押出形材１は、押し出し後に陽極酸化処理、電解着色、電着塗装といった表面処理を行い、シルバー、ブロンズ、ブラックといった任意の色に着色される。押出形材１は、表面処理を行った後、用途に応じて所定の長さに切断される。

押出形材１は、同一の条件で表面処理を行っても、ロットが異なると若干の色違いが生ずることがあるが、本パネル体５は各押出形材１，１，…の表面に上述のランダムな細かい凹凸模様２が形成されていることで、並べて配置される複数の押出形材１，１，…の間に微妙な色の違いがあっても、色の違いを目立たなくすることができる。また、このような凹凸模様２が形成されていることで、ダイスマークが目立たなくなる。さらに、ランダムな細かい凹凸模様２は、見る人に木目等の自然素材のような柔らかな印象をもたらす。

本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。押出形材の材質、断面形状、表面処理の状態は任意であり、例えば中空部を有しないものであってもよい。凹凸模様の深さ、ピッチ、斜面の角度は、適宜変更することができる。本発明のパネル体は、シェルターの屋根に限らず、天井、壁、戸など、あらゆる用途に用いることができる。

１ 押出形材
２ 凹凸模様
３ 山
４ 谷
５ パネル体
ｄ 凹凸模様の深さ
Ｐ 凹凸模様のピッチ
θ 凹凸模様の斜面の角度

Claims (1)

1. 複数の押出形材を押出方向と直交する方向に並べて配置してあり、押出形材は表面に山と谷が連なった凹凸模様が形成してあり、凹凸模様は深さが均一でピッチ及び斜面の角度がランダムに形成してあることを特徴とするパネル体。

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