JP2016102159A - 共重合体および眼科デバイス - Google Patents
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Abstract
Description
R3は水素原子又はメチル基であり、R4は互いに独立に炭素数1〜6のアルキル基である)
から導かれる繰返し単位([−CR3(COOX)−CH2−]で示され、Xは上記式(1)の残基である)の2以上と、
下記式(2)で表される化合物:
から導かれる繰返し単位([−CR6(COOX’)−CH2−]で示され、X’は上記式(2)の残基である)の2以上とを含む、共重合体を提供する。
さらに本発明は、上記式(1)及び式(2)で表される化合物と重合性の基を有する他の化合物をモノマー成分としてさらに含む共重合体を提供する。
また本発明は、前記共重合体を用いてなる眼科デバイスに関する。
下記式(4)で表される化合物とを、
付加反応させて製造することができる。該製造方法により上記した特定の一の構造を有する1種が高い割合を成す化合物を与えることができる。上記式(4)で示される化合物は構造異性体を含んでいても良い。該構造異性体とは例えば、式(4)においてRの1以上がヒドロキシル基またはヒドロキシル基を有するアルキル基であり、(メタ)アクリル基の結合位置のみが異なる化合物である。
下記式(6)で表される化合物とを、
付加反応させて製造することができる。
下記式(8)で表される(メタ)アクリル酸ハライドとを
反応させる工程を含む製造方法が挙げられる。
該反応は、上記式(7)で表されるポリオルガノシロキサンの、トルエンまたはヘキサン等の溶液中に、上記式(8)で表される酸ハライド、好ましくは酸クロライドを、徐々に添加して、水浴等で冷却しながら0〜50℃の温度で行なうことが好ましい。
下記式(9)で表される化合物(以下、アルケニルアルコール化合物という)とを、
付加反応させて製造することができる。
ガスクロマトグラフィー(GC)測定条件
ガスクロマトグラフ:Agilent社製
検出器:FID、温度300℃
キャピラリーカラム:J&W社 HP−5MS(0.25mm×30m×0.25μm)
昇温プログラム:50℃(5分)→10℃/分→250℃(保持)
注入口温度:250℃
キャリアガス:ヘリウム(1.0ml/分)
スプリット比: 50:1
注入量:1μl
シリコーン化合物1の合成
下記式(10)の化合物62.7g(0.32mol)、メチルシクロヘキサン100gを、攪拌機、ジムロート、温度計、及び滴下ロートを付けた1リットルフラスコに仕込み、70℃まで昇温した。塩化白金酸アルカリ中和物ビニルシロキサン錯体触媒トルエン溶液(白金含有量0.5%)0.15gを前記フラスコ中に添加した後、滴下ロートを用いて、1−ブチル−9−ヒドロ−1,1,3,3,5,5,7,7,9,9−デカメチルペンタシロキサン82.2g(0.2mol)を1時間かけて前記フラスコ中へ滴下した。100℃で1時間熟成後に反応物をGCで分析したところ、原料の1−ブチル−9−ヒドロ−1,1,3,3,5,5,7,7,9,9−デカメチルペンタシロキサンのピークが消失し、反応が完結したことを示した。メチルシクロヘキサンを減圧ストリップすることにより、無色透明液体の生成物98.4g(0.18mol、収率90%)を得た。1H−NMR分析で、下記式(11)で表されるシリコーン化合物であることが確認された(シリコーン化合物1)。該シリコーン化合物の1H−NMRチャートを図1に示す。
GC測定による該シリコーン化合物の純度は98.9質量%であり、粘度は7.8mm2/s(25℃)であり、比重は0.919(25℃)であり、屈折率は1.4294であった。
シリコーン化合物2の合成
エチレングリコールモノアリルエーテル76.5g(0.75mol)、トルエン100gを、ジムロート、温度計、及び滴下ロートを付けた1リットルフラスコに仕込み、70℃まで昇温した。塩化白金酸アルカリ中和物ビニルシロキサン錯体触媒トルエン溶液(白金含有量0.5%)0.38gを前記フラスコ中に添加した後、滴下ロートを用いて、1−ブチル−9−ヒドロ−1,1,3,3,5,5,7,7,9,9−デカメチルペンタシロキサン206g(0.5mol)を1時間かけて前記フラスコ中へ滴下した。内温は85℃まで上昇した。100℃で1時間熟成後に反応物をGCで分析したところ、原料モノブチルデカメチルヒドロペンタシロキサンのピークが消失し、反応が完結したことを示した。反応物に200gのイオン交換水を加え、攪拌しながら水洗し、静置して相分離させ、過剰のエチレングリコールモノアリルエーテルを含む水層を除去した。同様にして、200gイオン交換水で2回水洗し、有機層のトルエンを減圧ストリップして、下記式(12)のシリコーン化合物を242g(収率94%)得た。下記条件のGCによる該シリコーン化合物の純度は99.4質量%だった。
シリコーン化合物3の合成
上記式(10)の化合物に替えて下記式(14)の化合物49.3g(0.32mol)を使用した他は合成例1を繰返し、下記式(15)で示される、無色透明液体のシリコーン化合物104.1g(0.18mol、収率92%、シリコーン化合物3)を得た。該シリコーン化合物のGCによる純度は99.0質量%であった。
シリコーン化合物4の合成
上記式(10)の化合物に替えて下記式(16)の化合物76.2g(0.32mol)を使用した他は合成例1を繰返し、下記式(17)で示され、無色透明液体であるシリコーン化合物83.8g(0.18mol、収率91%、シリコーン化合物4)を得た。該シリコーン化合物のGCによる純度は99.2質量%であった。
[実施例1−3、比較例1−5]
上記シリコーン化合物1〜4及び下記式(18)で表されるシリコーン化合物5(TRIS、Gelest社製)を下記表1及び2に示す組成及び配合量で混合した混合物60質量部、N,N−ジメチルアクリルアミド35質量部、トリエチレングリコールジメタクリレート1質量部、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート5質量部、及びダロキュア1173(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ社製)0.5質量部を混合し撹拌して、モノマー混合物1〜8を調製した。
上記で得たモノマー混合物1〜8の外観を目視により観察した。シリコーン化合物と他の(メタ)アクリル化合物との相溶性が良好である混合物は無色透明になるが、相溶性が悪い混合物は濁りを生じる。結果を下記表3及び4に示す。
上記で得たモノマー混合物1〜8各々をアルゴン雰囲気下で脱気した。該混合液を、石英ガラス板2枚をはさんだ鋳型に流し込み、超高圧水銀ランプで1時間照射して厚さ約0.3mmのフィルムを得た。該フィルムの外観を目視観察した。結果を下記表3及び4に示す。
上記(2)で製造したフィルムに対して、接触角計CA−D型(協和界面科学株式会社製)を用い、液適法にて水接触角(°)の測定を行った。結果を下記表3及び4に示す。
上記(2)で製造したフィルムを37℃リン酸緩衝液(PBS(−))に24時間浸漬した。PBS(一)浸漬前および24時間浸漬した後の各フィルムを、公知の人工脂質液中にて、37℃±2℃にて8時間インキュベートした。その後、PBS(−)にて濯ぎ洗いをし、0.1%スダンブラック−胡麻油溶液に浸漬した。浸漬前後で染色状態に差異が確認されない場合を○、確認された場合を×とした。結果を下記表3及び4に示す。
上記(2)に従いフィルムを2枚作製し、その内の1枚の表面水分を拭き取った後に37℃リン酸緩衝液(PBS(一))に24時間浸漬した。PBS(一)に浸漬していないフィルムおよび24時間浸漬後のフィルム各々を幅2.0mmのダンベル形状にカットし、試験サンプルの上下端を冶具で挟み、一定速度で引張続けた際の破断強度および破断伸度を、破断試験機AGS−50NJ(株式会社島津製作所製)を用いて測定した。PBS(一)に浸漬していないフィルムと浸漬したフィルムにおいて、破断強度と破断伸度の変化が夫々10%以内の場合は○とし、いずれか一方に10%を超える減少が認められる場合は×とした。結果を下記表3及び4に示す。
Claims (8)
- 下記式(1)で表される化合物:
R3は水素原子又はメチル基であり、R4は互いに独立に炭素数1〜6のアルキル基である)
から導かれる繰返し単位([−CR3(COOX)−CH2−]で示され、Xは上記式(1)の残基である)の2以上と、
下記式(2)で表される化合物:
から導かれる繰返し単位([−CR6(COOX’)−CH2−]で示され、X’は上記式(2)の残基である)の2以上とを含む、共重合体。 - 式(1)において各特定の一のk、R1、R2、R3およびR4を有する1種が、式(1)で表される化合物の質量全体のうち95質量%超を成す、請求項1記載の共重合体。
- 式(2)において各特定の一のm、n、R5、R6、R7、R8、及びR9を有する1種が、式(2)で表される化合物の質量全体のうち95質量%超を成す、請求項1または2項記載の共重合体。
- 式(2)においてR7がエチレンである、請求項1〜3のいずれか1項記載の共重合体。
- 式(1)においてkが3であり、R2がオクチレン基であり、且つ、式(2)においてmが3である、請求項1〜4のいずれか1項記載の共重合体。
- 上記式(1)で表される化合物と上記式(2)で表される化合物の合計100質量部に対し上記式(1)で表される化合物の量が5〜95質量部で共重合された、請求項1〜5のいずれか1項記載の共重合体。
- 上記式(1)及び式(2)で表される化合物と重合性の基を有する他の化合物をモノマー成分としてさらに含む、請求項1〜6のいずれか1項記載の共重合体。
- 請求項1〜7のいずれか1項記載の共重合体からなる眼科デバイス。
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