JP2016102097A - 腸内環境改善物質 - Google Patents

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Abstract

【課題】酵素活性を有する酵素を摂取できる酵素腸内環境改善物質を提供する。【解決手段】人の腸内環境を改善する物質であって、物質が、植物由来の酵素を含有する酵素含有物質を有しており、酵素含有物質中の酵素が酵素活性を維持している。酵素活性を維持した酵素を消化管内に供給できるので、人が摂取すれば、腸内細菌叢の状態(腸内細菌のバランス等)を健全な状態に改善維持することでき、生体の腸内環境を健全な状態に改善し維持することが可能となる。しかも、酵素は、植物由来の酵素であるので、作用pHや基質特異性などが消化管から分泌されるものと異なることから、食物への作用において相乗効果が期待できる。【選択図】なし

Description

本発明は、腸内環境改善物質に関する。
腸内環境の悪化は、便秘や下痢といった排便障害や日和見感染症を引き起こし、QOL(Quality of Life)が低下する原因となる。また、腸内環境の悪化により生じる腐敗産物は、各種臓器へ障害を与え、高血圧や肝臓障害といった疾患の発症要因となっている可能性も指摘されている。
一方、腸内環境の維持という観点からは、難消化物質に対する腸内細菌叢の作用が注目されており、食物繊維等の分解を介して腸管粘膜の機能を亢進し、炎症やアレルギーの抑制と関連することが明らかにされつつある。
さらに、腸内細菌により産生された有機酸は、中枢神経系(迷走神経)を介した栄養成分のモニタリングに関連している可能性も示唆されている。
これらの知見を考え併せると、腸内環境を良好に保つことは、様々な疾病を予防する上で重要であると言える。
ところで、人の健康や腸内環境を良好な状態に保つ一般的な方法として、日常の食品を改善することが行われている。例えば、オリゴ糖は腸内の善玉菌の栄養源となることが知られており、料理等に使用されている。また、腸内環境を良好に保つ善玉菌であるビフィズス菌を含む食材を摂取することも行われている。
一方、通常の食品とは別に、健康維持のために、特定の機能を有する健康補助食品を摂取することが行われており、かかる健康補助食品が多数開発されている。
例えば、特許文献1には、植物を発酵させた食品には酵素が多数含まれており、かかる発酵食品を摂取することによって腸内環境を改善できる、という考えに基づいて開発された健康補助食品が開示されている。特許文献2の健康補助食品は、野草片を混合撹拌し、熟成過程、発酵過程を経て得た酵素液に対し乾燥過程を経て得た植物酵素粉末に、常温抽出法で得たパパイン酵素粉末を配合したものである。そして、パパイン酵素粉末は、常温抽出法で製造されているので、酵素が活性を維持している旨が記載されている。
特開2014−14291号
しかるに、特許文献1には、パパイン酵素粉末中の酵素が活性を有している旨は記載されているものの、パパイン酵素粉末の活性の有無や、特許文献1の健康補助食品を摂取したことによる腸内環境改善効果を示す実施例は記載されていない。言い換えれば、特許文献1には、パパイン酵素粉末中の酵素が活性を有することの効果、即ち、酵素が活性を有することに起因する腸内環境改善効果を示す実施例は記載されていない。つまり、特許文献1の技術では、パパイン酵素の活性が腸内環境に与える影響は全く記載されていない。
そして、活性を有する酵素が腸内環境に与える影響については、現状では十分に把握されておらず、活性を有するどのような酵素が腸内環境にどのような影響を与えるかについても把握されていない。
もし、活性を有するどのような酵素をどのように摂取すれば、腸内環境がどのように改善されるかが示されれば、人の健康を維持する上で有効である。
本発明は上記事情に鑑み、酵素活性を有する酵素を摂取できる腸内環境改善物質を提供することを目的とする。
第1発明の腸内環境改善物質は、人の腸内環境を改善する物質であって、該物質が、植物由来の酵素を含有する酵素含有物質を有しており、該酵素含有物質中の酵素が、酵素活性を維持していることを特徴とする。
第2発明の腸内環境改善物質は、第1発明において、前記酵素含有物質が、酵素活性を維持しているプロテアーゼを含んでいることを特徴とする。
第3発明の腸内環境改善物質は、第2発明において、前記酵素含有物質が、プロテアーゼを含有するプロテアーゼ含有物と、穀物を発酵させた穀物発酵物と、を含んでいることを特徴とする。
第4発明の腸内環境改善物質は、第3発明において、前記プロテアーゼ含有物が、キウィフルーツ、パイナップル、パパイアのいずれか一種または複数の果実を乾燥させたものであることを特徴とする。
第5発明の腸内環境改善物質は、第3または第4発明において、前記穀物発酵物が、胚芽を麹菌で発酵させた胚芽発酵物を含んでいることを特徴とする。
第6発明の腸内環境改善物質は、第5発明において、前記胚芽発酵物が、米胚芽、麦胚芽、大豆胚芽、麹小麦、黒大豆および脱脂ゴマのうちの1種または複数を麹菌で発酵させて得られたものであることを特徴とする。
第7発明の腸内環境改善物質は、第3発明において、前記穀物発酵物が、小麦を麹菌で発酵させて得られた小麦発酵物を含んでいることを特徴とする。
第8発明の腸内環境改善物質は、第3乃至第7発明のいずれかにおいて、前記酵素含有物質に含まれるプロテアーゼ含有物および穀物発酵物の割合が、1〜30重量%、10〜95重量%であることを特徴とする。
第9発明の腸内環境改善物質は、第2乃至第8発明のいずれかにおいて、前記酵素含有物質が、酵素活性を維持しているアミラーゼおよび/または酵素活性を維持しているリパーゼを含んでいることを特徴とする。
第1発明によれば、酵素活性を維持した酵素を消化管内に供給できるので、生体の腸内環境を健全な状態に改善し維持することが可能となる。しかも、酵素は、植物由来の酵素であるので、作用pHや基質特異性などが消化管から分泌されるものと異なることから、食物への作用において相乗効果が期待できる。
第2発明によれば、酵素含有物質が活性を有する状態のプロテアーゼを含有しているので、善玉菌に相当するビフィズス菌の増加を促進させつつ、悪玉菌に相当するクロストリジウムの増加を抑制することができる。つまり、善玉菌だけを増加させる場合と比べて、細菌叢の状態(腸内細菌のバランス等)を健全な状態に戻したり健全な状態に維持したりすることができる。
第3〜第7発明によれば、プロテアーゼと穀物を発酵させた穀物発酵物とを同時に摂取するので、ビフィズス菌の増加効果およびクロストリジウムの増加抑制効果を高くすることができる。
第8発明によれば、各発酵物が適切な割合で配合されているので、人の腸内における細菌叢の状態を健全な状態に戻したり健全な状態に維持したりする効果を高くすることができる。
第9発明によれば、酵素活性を維持しているアミラーゼおよび/または酵素活性を維持しているリパーゼを含んでいるので、酵素活性を維持しているプロテアーゼだけを含有する場合に比べて、アミラーゼとリパーゼがプロテアーゼとともに食物に総合的に作用するので、腸内環境改善効果を高めることができる。
実施例における臨床試験の流れを示した図である。 実施例において、摂取前後のBifidobacteriumおよびClostridium cluster IVの変化量を示した図である。 実施例において、便形スケールの結果を示した図である。
本発明の腸内環境改善物質は、経口摂取することによって腸内の環境を改善することができる物質であって、酵素活性を維持している酵素を含有していることに特徴を有している。
具体的には、本実施形態の腸内環境改善物質は、プロテアーゼを含有するプロテアーゼ含有物と、穀物を発酵させた穀物発酵物と、を含有する物である。なお、本実施形態の腸内環境改善物質は、プロテアーゼ含有物と穀物発酵物以外に、賦形剤等を含んでいてもよい。
本実施形態の腸内環境改善物質では、プロテアーゼ含有物や穀物発酵物に含まれる酵素が酵素活性を維持した状態で存在している。腸内環境改善物質に含まれる酵素は、全てが酵素活性を有していることが望ましいが、必ずしも全ての酵素が酵素活性を有している必要はない。しかし、少なくとも、プロテアーゼ含有物中のプロテアーゼは、酵素活性を維持していることが望ましい。
したがって、本実施形態の腸内環境改善物質を人が摂取すれば、腸内細菌叢の状態(腸内細菌のバランス等)を健全な状態に維持することできる。
また、腸内細菌叢の状態(腸内細菌のバランス等)が健全な状態から崩れているような場合でも、人が摂取すれば、腸内細菌叢の状態を健全な状態に改善することできる。
とくに、プロテアーゼが酵素活性を有していれば、善玉菌に相当するビフィズス菌の増加を促進させつつ、悪玉菌に相当するクロストリジウムの増加を抑制することができる。つまり、ビフィズス菌等の善玉菌を経口摂取するなどして、善玉菌だけを増加させる場合と比べて、腸内細菌叢の状態を健全な状態に戻したり健全な状態に維持したりする効果を高めることができる。
また、本実施形態の腸内環境改善物質は、プロテアーゼ含有物に加えて、穀物を発酵させた穀物発酵物を含んでいる。穀物発酵物には、プロテアーゼ含有物に含まれない酵素を含有している。例えば、アミラーゼまたはリパーゼなどの酵素を含有している。すると、穀物発酵物に含まれる酵素が酵素活性を維持していれば、この酵素とプロテアーゼ含有物中のプロテアーゼが食物に総合的に作用するので、腸内環境改善効果を高めることができる。
とくに、プロテアーゼ含有物や穀物発酵物が、酵素活性を維持しているアミラーゼおよび/または酵素活性を維持しているリパーゼを含んでいることが好ましい。この場合には、アミラーゼおよび/またはリパーゼによる糖質や脂質を分解する効果を期待できるので、他の酵素よりも腸内環境改善効果を高めることができる。
なお、本実施形態の腸内環境改善物質は、プロテアーゼ含有物と穀物発酵物以外にも、ビタミンやミネラル、乳酸菌、オリゴ糖などを含んでいてもよい。プロテアーゼ含有物と穀物発酵物以外にビタミンやミネラルを含んでいれば、補酵素として酵素の働きをサポートするので、酵素による腸内環境を改善する効果を高くできるという点で好ましい。プロテアーゼ含有物と穀物発酵物以外に乳酸菌やオリゴ糖を含んでいれば、善玉菌が増える環境を形成できるので、酵素による腸内環境を改善する効果を高くできるという点で好ましい。
(本実施形態の腸内環境改善物質の状態)
本実施形態の腸内環境改善物質の状態はとくに限定されない。例えば、粉末状になっていてもよいし、ペースト状や液状となっていてもよい。また、人が摂取する状態もとくに限定されず、粉末状やペースト状、液状のままでもよいし、粉末状やペースト状、液状のものを固めて錠剤にしたりカプセルに封入したりして摂取するようにしてもよい。
また、本実施形態の腸内環境改善物質を粉末状やペースト状、液状にする場合、酵素活性を維持した状態とする方法はとくに限定されない。例えば、熱を加えないでプロテアーゼ含有物や穀物発酵物を乾燥させる方法などで加工すれば、酵素活性を維持した腸内環境改善物質を製造することができる。
(プロテアーゼ含有物)
上述したプロテアーゼ含有物は、酵素活性を有するプロテアーゼを含むものであればよく、とくに限定されない。例えば、キウィフルーツ、パイナップル、パパイアなどは果実にプロテアーゼが含まれているので、果実を乾燥させるなどの方法で加工すれば、プロテアーゼを含有するプロテアーゼ含有物を製造することができる。
(穀物発酵物について)
上述した穀物発酵物の原料となる穀物はとくに限定されず、種々の穀物を原料とすることができる。例えば、米や麦、大豆、麹小麦、黒大豆、脱脂ゴマなどの原料を麹菌で発酵させた穀物発酵物を使用することができる。穀物発酵物は、その原料とする穀物は、1種でもよいし複数の穀物を使用してもよい。複数の穀物を使用した場合、多彩な栄養素を含む穀物発酵物となるのでという点で好ましい。
また、穀物全体を麹菌で発酵させたものよりも、穀物の胚芽だけを麹菌で発酵させた胚芽発酵物を穀物発酵物として使用することが望ましく、とくに、小麦胚芽を麹菌で発酵させて得られた小麦発酵物を含んでいることが望ましい。
また、上記穀物を発酵させる方法もとくに限定されず、公知の方法を使用することができる。しかし、上述したように、麹菌で発酵させれば、麹菌に含まれる多彩な酵素(アミラーゼ、リパーゼ以外にもセルラーゼなどヒトが持たない酵素)を得られるという点で好ましい。
(配合割合)
酵素含有物質において、その酵素含有物質に含まれるプロテアーゼ含有物および穀物発酵物の割合は、それぞれ1〜30重量%、10〜95重量%であることが望ましい。
プロテアーゼ含有物の重量割合が、1重量%より少なければ腸内環境を改善する十分な効果が得られない可能性があるし、30重量%より多くしても腸内環境を改善する効果は変化しない。したがって、プロテアーゼ含有物の重量割合は、1〜30重量%が好ましく、5〜25重量%がより好ましい。
穀物発酵物の重量割合が、10重量%より少ない場合も腸内環境を改善する十分な効果が得られない可能性があるし、95重量%より多くしても腸内環境を改善する効果は変化しない。したがって、穀物発酵物の重量割合は、10〜95重量%が好ましく、20〜70重量%がより好ましい。
(酵素含有物質の原料について)
上記例では、酵素含有物質が、植物を原料として得られた植物由来の酵素を含有する酵素含有物質の場合を説明した。酵素含有物質に含まれる酵素は、動物由来の酵素や細菌・菌類など微生物由来の酵素でもよい。しかし、植物由来の酵素の場合、作用pHや基質特異性などが消化管から分泌されるものと異なることから、食物への作用において相乗効果が期待できる。
以下では、本発明の腸内環境改善物質を経口摂取した場合において、本発明の腸内環境改善物質(以下単に腸内環境改善物質という)がヒトの腸内環境および便通と関連したQOLに及ぼす影響を確認した。
(試験方法)
試験には、二重盲検ランダム化プラセボ対照並行群間比較試験を採用した。試験群は、腸内環境改善物質を摂取する群(以下酵素群という)と、プラセボを摂取するプラセボ群の2群とした。
試験では、試験食品(腸内環境改善物質またはプラセボ)の摂取期間を4週間とした。また、来院検査を摂取前と摂取4週後の計2回実施した。全体的な臨床試験の流れを図1に示した。
(試験参加者)
試験では、便秘がちで排便日数が週2〜4日の成人男女に腸内環境改善物質を4週間摂取させ、腸内細菌叢や排便状況の変化をプラセボ摂取と比較した。
試験参加者は、試験参加に同意した30名について、摂取前検査の結果、Clostridium属の占有率が高い者を20名選定した。
選定された20名をClostridium属の占有率の平均値および標準偏差がほぼ均一になることを条件に、完全無作為法を用いて各群10名ずつ、酵素群とプラセボを摂取するプラセボ群の2群に割付けた。割付けは、株式会社ユックムス製Excelアドイン”Statlight #11”を用いて行った。
(摂取食品)
試験で使用した腸内環境改善物質は、パパイア酵素、麹菌培養エキス濃縮末および麹菌培養エキスを主成分とし、これらは変性を防ぐため熱をかけない乾燥法により作られたものを使用した。
なお、腸内環境改善物質におけるパパイア酵素(上記実施形態のプロテアーゼ含有物に相当する)の重量割合、および、麹菌培養エキス濃縮末および麹菌培養エキス(上記実施形態の穀物発酵物に相当する)の重量割合は、それぞれ9重量%、56重量%であった。なお、腸内環境改善物質は、上記以外に、補酵素としてビタミン・ミネラルや賦形剤を含んでいる。
一方、プラセボとして、結晶セルロースを主成分とするものを使用した。
これらの腸内環境改善物質およびプラセボを、朝、昼、夜の食前に6粒ずつ、水またはぬるま湯にて4週間摂取した。
(主要評価項目)
試験では、糞便中の腸内細菌叢を主要評価項目とした。腸内細菌叢検査は、T-RFLP (Terminal-Restriction Fragment Length Polymorphism)法を用いて測定し、Bifidobacterium、Lactobacillales目、Bacteroides、Prevotella、Clostridium属(clusterIV、clusterXI、subclusterXIVa、clusterXVIII)、othersの各占有率を評価した。Clostridium属はいくつかのclusterに分類されるが、試験ではヒトの腸内に常在するclusterIV、clusterXI、subclusterXIVa、cluster XVIIIを評価した。
便検体の採取は、各検査に先立ち配布した株式会社テクノスルガ・ラボ製採便キット/ブラシ型を用いて、試験参加者が自宅にて行った。試験参加者は、採便後24時間以内に、便検体を冷蔵便にて分析委託先へ発送した。
なお、試験では、便検体の分析は、後述の腐敗産物およびアンモニアも含め、株式会社テクノスルガ・ラボに委託して分析を行った。
(副次的評価項目)
排便および便形の評価、糞便中の腐敗産物、および糞便中アンモニアを、副次的評価項目とした。
排便状態の評価には日本語版便秘評価尺度MT版 (以下、CAS-MT)を用いた。表1に示した8項目について検査日前の1週間の様子を想起させ、2を「大いに感じる」、1を「やや感じる」、0を「全く感じない」として、自身に該当する番号を選択させた。8項目の得点の総和を算出し、CAS-MTスコアとした。CAS-MTスコアは0〜16の値をとり、値が高いほど便秘の状態が悪いことを意味する。

表1 日本語版便秘評価尺度
* 2: 大いに感じる, 1: やや感じる, 0:全く感じないとし
8項目の合計点をCAS-MTスコアとした
便形の評価には便形スケール(深井喜代子. 日本語版便秘評価尺度 (CAS-J). 緩和ケア 18; 30-31: 2008.、McMillan S C, Williams F A. Validity and reliability of the Constipation Assessment Scale. Cancer Nursing 12; 183-188: 1989. 参照)を用いた。検査日前の1週間の便の形状について、表2に示した8つの選択肢を提示し、自身に該当する番号を選択させた。便形スケールは、5を最も理想的な便の状態とし、得点が高いほど便が硬いことを、得点が低いほど水様便であることを意味する。CAS-MTおよび便形スケールを用いた評価は、摂取前と摂取4週後の来院検査時に行った。

表2 便形スケール 回答選択肢
また、排便の有無および排便時の感覚について、日誌法を用いて調査した。排便時の感覚は、表3に示した5つの選択肢を提示し、該当するものを選択させた。排便時の感覚は、得点が高いほど快便であることを意味する。日誌の記入期間は、摂取開始2週間前から、摂取終了日までの毎日とした。結果の集計は、摂取前2週間、摂取開始後1週〜2週、摂取開始後3週〜4週の2週間毎に行った。

表3 日誌での「排便時の感覚」の選択肢
糞便中の腐敗産物として、インドール、スカトール、フェノール、p-クレゾール、およびアンモニアを評価した。
(統計解析について)
腸内環境、排便および便形の状態について、「各群の検査値が摂取前後で異ならない」および「試験食品の摂取前から摂取後にかけての変化量が、酵素群とプラセボ群とで異ならない」という帰無仮説の検証を行い、有意差が認められた場合に、この帰無仮説が棄却されたと結論した。そして、正規性の検定(Kolmogorov-Smirnovの正規性)を行ったところ、一部の項目で正規性を仮定できなかった。
したがって、摂取前後の比較はWilcoxonの符号順位和検定を、介入前後の群間比較はMann-WhitneyのU検定をそれぞれ用いて実施した。
また、便形スケールの変動については、Pearsonのカイ二乗検定を実施した。有意水準は両側検定で5%(p<0.05)とし、5%以上10%未満(p<0.10)を傾向ありと判定した。検定にはIBM SPSS Ver.18.0を使用した。
(実験結果)
試験に参加した20名中、全員が試験を完遂した。摂取期間を通じた摂取率は平均98.7%であり、摂取率が90%を下回った者は皆無であった。20名のうち、酵素群の1名が摂取期間中に風邪をひき、抗生物質を服用していたため、抗生物質による腸内細菌叢への影響を考慮し、解析から除外した。
また、プラセボ群の1名については、プロトコルに定められた通り、Clostridium属の占有率を最優先とし、他の菌種や腸内腐敗産物等、腸内環境を総合的に検討した結果、試験参加者として選定した。しかし、解析の際に問診票のデータを確認したところ、当初の組み込み基準を完全には満たしておらず、便秘がちであったと断定できないため解析対象者としては不適切とし、解析から除外した。
したがって、最終的な解析対象者は18名(男性:5名、女性:13名 平均年齢:54.8±8.1歳)であり、酵素群9名(男性:2名、女性:7名)、プラセボ群9名(男性:3名、女性:6名)であった。
(腸内細菌叢)
表4に腸内細菌叢の結果を示した。また、図2には、摂取前後のBifidobacteriumおよびClostridium cluster IVの変化量を示した。
Bifidobacteriumの割合は摂取前と摂取4週後を比較して、酵素群では7.1±6.7 %から11.6±9.7 %に上昇、プラセボ群では10.3±9.7 %から8.9±9.0 %に減少した。Clostridium cluster IVの割合は摂取前と摂取4週後を比較して、酵素群では8.6±3.7 %から7.5±6.2 %に減少、プラセボ群では9.4±3.3から13.3±5.0 %に上昇した。
Wilcoxonの符号順位和検定を用い、酵素群では、摂取4週後にBifidobacteriumの占有率が摂取前と比較して有意に上昇した(p=0.015)。
一方、プラセボ群では、摂取4週後にClostridium cluster IVの占有率が摂取前と比較して有意に上昇した(p=0.038)。摂取前から摂取4週後の変化量をMann-WhitneyのU検定で比較したところ、Bifidobacterium(p=0.015)およびClostridium cluster IV(p=0.031)で、酵素群とプラセボ群との間に有意差が認められた。
まとめると、Bifidobacteriumの変化量は、酵素群の方がプラセボ群と比較して有意に大きかった。一方、Clostridium cluster IVの変化量は、プラセボ群の方が酵素群と比較して有意に大きかった。

表4 腸内細菌叢の平均値と標準偏差
(排便および便形の状態)
表5に、排便状態(CAS-MT)の結果を示した。また、図3に便形状態(便形スケール)の結果を、表6に便通日誌の結果を、それぞれ示した。CAS-MTのスコアについて、酵素群では摂取前と比較して摂取4週後に有意に低下(p=0.028)、プラセボ群では有意な変動は認められなかった。摂取前から摂取4週後の変化量は、酵素群とプラセボ群との間に有意差は認められなかった。
便形スケールは、酵素群で摂取4週後に5と答えた者が大幅に増加し、カイ二乗検定の結果も有意であった(p=0.044)。プラセボ群では、摂取前と摂取4週後とで回答の傾向に大きな変化は認められなかった。
便通日数は、酵素群で摂取開始後1〜2週に、接種前2週間と比較して上昇傾向にあり(p=0.051)、摂取開始後3〜4週には、接種前2週間と比較して有意に上昇した(p=0.012)。プラセボ群では摂取開始後3〜4週に、接種前2週間と比較して有意に上昇した(p=0.027)。変化量については、酵素群とプラセボ群との間に有意差は認められなかった。
排便感覚は、酵素群で摂取開始後3〜4週に、接種前2週間と比較して有意に上昇した(p=0.028)。プラセボ群では、摂取開始後1〜2週に、接種前2週間と比較して有意に上昇したものの(p=0.036)、摂取開始後3〜4週と接種前2週間との間には有意差は認められなかった。変化量については、酵素群とプラセボ群との間に有意差は認められなかった。

表5 CAS-MTの平均値と標準偏差

表6 便通日誌の平均値と標準偏差
(糞便中腐敗産物および糞便中アンモニア態)
表7に、糞便中腐敗産物及び糞便中アンモニアの結果を示した。酵素群では、いずれの項目についても接種前後で有意な変動は認められなかった。プラセボ群では摂取4週後に、インドール(p=0.021)およびアンモニア(p=0.008)が、摂取前と比較して有意に低下した。
表7 糞便中腐敗産物および糞便中アンモニアの平均値と標準偏差
(考察)
試験食品を4週間摂取した結果、腸内細菌叢中のBifidobacteriumおよびClostridium clusterIVで特徴的な結果が見られた。酵素群のBifidobacteriumは、プラセボ群と比較して有意に上昇した。Bifidobacteriumは、腸管感染の防御や免疫機能の増強、腐敗産物の生成抑制、整腸作用等、善玉菌としての作用を持つとされている。他方、プラセボ群のClostridium clusterIVは、酵素群と比較して有意に上昇した。
酵素群では、Bifidobacteriumの増加とともにClostridium cluster IVの減少が認められた。BifidobacteriumとClostridium cluster IVの別名で表されるClostridium leptum groupとの間には負の相関関係が報告されていることから、酵素群におけるBifidobacteriumとClostridium cluster IVの間にも同様の相関関係があると推定された。
以上をまとめると、本発明の腸内環境改善物質を4週間摂取することで、腸内細菌叢のバランスが変化し、ヒトの腸内環境が改善する可能性が示唆された。
これまでに、ラットへの麹菌発酵ごぼう粉末の経口投与や、米ぬかよりつくられた麹菌分解物の給餌が、Bifidobacteriumを増加させたことが報告されている。これらの先行研究と試験の結果とを考え合わせると、腸内環境改善物質は、ヒト腸内でもBifidobacteriumを増殖させ、腸内環境を改善する可能性が示された。
本発明の腸内環境改善物質は、便秘などを改善する物質として適している。

Claims (9)

  1. 人の腸内環境を改善する物質であって、
    該物質が、
    植物由来の酵素を含有する酵素含有物質を有しており、
    該酵素含有物質中の酵素が酵素活性を維持している
    ことを特徴とする腸内環境改善物質。
  2. 前記酵素含有物質が、
    酵素活性を維持しているプロテアーゼを含んでいる
    ことを特徴とする請求項1記載の腸内環境改善物質。
  3. 前記酵素含有物質が、
    プロテアーゼを含有するプロテアーゼ含有物と、穀物を発酵させた穀物発酵物と、を含んでいる
    ことを特徴とする請求項2記載の腸内環境改善物質。
  4. 前記プロテアーゼ含有物が、
    キウィフルーツ、パイナップル、パパイアのいずれか一種または複数の果実を乾燥させたものである
    ことを特徴とする請求項3記載の腸内環境改善物質。
  5. 前記穀物発酵物が、
    胚芽を麹菌で発酵させた胚芽発酵物を含んでいる
    ことを特徴とする請求項3または4記載の腸内環境改善物質。
  6. 前記胚芽発酵物が、
    米胚芽、麦胚芽、大豆胚芽、麹小麦、黒大豆および脱脂ゴマのうちの1種または複数を麹菌で発酵させて得られたものである
    ことを特徴とする請求項5記載の腸内環境改善物質。
  7. 前記穀物発酵物が、
    小麦を麹菌で発酵させて得られた小麦発酵物を含んでいる
    ことを特徴とする請求項3記載の腸内環境改善物質。
  8. 前記酵素含有物質に含まれるプロテアーゼ含有物と穀物発酵物の割合が、
    それぞれ、1〜30重量%、10〜95重量%である
    ことを特徴とする請求項3乃至7のいずれかに記載の腸内環境改善物質。
  9. 前記酵素含有物質が、
    酵素活性を維持しているアミラーゼおよび/または酵素活性を維持しているリパーゼを含んでいる
    ことを特徴とする請求項2乃至8のいずれかに記載の腸内環境改善物質。
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