JP2002027929A - 健康食品の製造方法並びに健康食品 - Google Patents

健康食品の製造方法並びに健康食品

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人体において活性酸素の増加が、代謝不全、
血流障害を招き、各種の疾患、発癌、老化など、多くの
病気の原因、特に成人病の主原因に深く関与しているこ
とが指摘されている。この体内における活性酸素の抑制
と、血流障害抑制並びに代謝活性に優れた効果と、栄養
を含む健康食品を提供する事を目的としている。 【解決手段】 穀類からなる基質を蒸して、これに種菌
アスペルギルスオリーゼ菌株群を混合して培養、熟成さ
せた後、種菌培養中よりも培養床の品温を上げて、熟成
した基質に含まれている種菌を死滅させると共に、含有
酵素群は失活させない品温で乾燥体とする健康食品の製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、代謝活性の優れ
た健康食品の製造方法並びに健康食品に係り、特に玄米
の胚芽と表皮を蒸し、これに性質の異なる複数の種菌ア
スペルギルスオリーゼ菌株群(Aspergills
oryzae)を撒着して、温湿調整して培養、熟成さ
せた後、種菌培養中よりも培養床の品温をあげて、種菌
は死滅させ、含有酵素群は失活されていない状態で乾燥
させた、健康保持に優れた食品であって、一定量継続し
て食べ続けると、人体における活性酸素による血流障害
並びに代謝不全による諸疾患の抑制、及び改善効果をも
たらす健康食品の製造方法、並びに健康食品に関する。
【0002】
【従来の技術】脂肪代謝不全、糖代謝不全などは、体内
の活性酸素による障害の一つであり、活性酸素の各核種
(スーパーオキシドアニオンラジカル:・O2 -,ヒドロ
キシラジカル:・OH)は、呼吸や食物などにより人体
に取り込まれた酸素や、体内において血流が急に増加し
た時など、酸素が組織に供給過剰になると発生し、また
マクロファージ(アメーバ状の貧食細胞)や白血球が、
抗原抗体複合体などの外的刺激に応じて捕らえた異物を
分解するために産生する。
【0003】この活性酸素による酸素障害の標的分子
は、生体膜の脂質、酵素蛋白、DNAなどであり、活性
酸素が体組織内に増加すると、さまざまな炎症などの細
胞障害が生じるが、例えば膵臓のインスリンを分泌する
β細胞は、・OHによって炎症を起こして細胞障害を生
じさせ、インスリン分泌が弱くなり、血糖値が増加す
る。
【0004】ちなみに我が国において高血圧症患者は、
およそ2000万人おり、そのうち原因のわからない本
態性高血圧症患者は、およそ80%を占めていると推測
されている。高血圧症の発症には、多くの因子が複雑に
関連し合っているものと考えられている。
【0005】主としてコレステロール、リン脂質、トリ
グリセライド(中性脂肪)、遊離脂肪酸からなる脂質
は、体内においてアポリポ蛋白(血清リポ蛋白から脂質
を除いた蛋白部分)と結合して、リポ蛋白(脂質と蛋白
の複合体)となり血中に存在する。このリポ蛋白の代謝
に異常をきたすと、脳梗塞、動脈硬化、虚血性心臓病な
どがおこる。
【0006】また悪液質(全身衰弱症状)の原因物質で
ある腫瘍壊死因子(TNF)や、カケクチン(マクロフ
ァージが分泌する蛋白因子)は、血中のトリグリセライ
ドを代謝・除去しているリポ蛋白リパーゼ(脂肪分解酵
素)の活性を阻害して、血中のトリグリセライド量が増
大し、悪液質の一特徴である高脂血症を惹起すると考え
られている。
【0007】血圧抑制剤の例が、特公平8−40号公報
に開示されており、これは、米糠類(米胚芽、脱脂米胚
芽、米糠、脱脂米糠)、大豆類(脱脂大豆、キナ粉、大
豆粉、大豆カス、これらの加水分解物など)を、アルカ
リ性を好む枯草菌(腐敗菌)により、アルカリ性液体培
地で醗酵させて、エキスを抽出したものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】体内に発生する活性酸
素を抑制する薬品は、さまざま研究されており、前記特
公平8−40号公報記載の発明は、溶媒による抽出液で
あり、エキス組成分は不明である。普通に食べることに
よって、人体の血流障害改善や、代謝改善に優れている
単品食品はまだ発見されていない。
【0009】食品の醗酵による酵素の増大、それに伴う
生体吸収率の増大した栄養効果は、注目すべきものであ
るが、醗酵は、本来腐敗と同じ現象のため、ともすれば
腐敗という印象を招いてしまう。また、種菌培養におい
ては、培養目的以外のコンタミネーションは避けなけれ
ばならないため、培養床の雰囲気と湿度の管理に加え
て、培養床の品温管理に技術上の大きな問題があった。
【0010】特に、玄米の胚芽・表皮は、米粒に比して
粒度が小さいため、種菌培養床において密着しあうと空
気の流通性が衰えて、好気菌の培養に好ましくなく、ま
た歓迎されない嫌気菌の繁殖に適した環境となる。それ
には、特定種菌の選択と、精度の高い温度、湿度管理に
より、酸性域で好ましい種菌培養を図ることが望まれて
いる。
【0011】本発明者は、玄米の胚芽の糖蛋白と、自然
の糖鎖及び失活されていない酵素群が、人体のホルモン
系、生理活性物質を活性化し、代謝活性が各種疾患の改
善に寄与するとの知見から、胚芽の糖蛋白に種菌を用い
て酵素を増加させて、体内の糖鎖に好影響を与える蛋白
と、失活されていない酵素を多く含む食品の製造方法に
ついて、鋭意研究を重ねてきた結果、この発明を完成し
た。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明においては、前記
課題を解決するために、次のような技術的な手段を採用
した。すなわち、穀類の中でも特に玄米の胚芽部位単
独、あるいは胚芽と表皮の混合物を蒸し、これに、種菌
アスペルギルスオリーゼ菌株群(Aspergills
oryzae)を撒着して培養、熟成させた後、培養床
の品温をあげて種菌を死滅させ、酵素群は失活させない
品温で乾燥体として健康食品を得る。
【0013】天然の蛋白のほとんどは、糖と結合した糖
蛋白である。蛋白は20種のLアミノ酸が、ペプチド結
合(アミノ酸分子がアミノ基とカルボキシルで脱水した
形で結合)した、ポリペプチドからなる高分子化合物で
あり、生体を形成すると共に、血清蛋白、ホルモンや酵
素、コラーゲンなどの結合物質等、生体内における多く
の生理活性物質を構成している。
【0014】糖蛋白の糖鎖(グルコースやマンノースな
どの11種の単糖が結合したポリマー)の立体構造は複
雑で、生理学的意味はまだよく解明されていないが、既
に知られている糖鎖の機能は、糖鎖の違いによる細胞間
の認識、生体内の移動、細胞蛋白代謝に深く関わってい
るようである。
【0015】特に糖鎖抗原の存在は注目されて、活性酸
素やウィルスなどによる糖鎖の変化が、細胞間認識障
害、受容体障害を招き、代謝不全、あるいは免疫不全と
して表れるものと考えられる。すなわち活性酸素による
障害は、糖鎖の変化として細胞間の認識を狂わせて、サ
イトカインネットワークの撹乱、免疫不全や代謝不全な
どを生じさせるものと考えられる。
【0016】本発明は、前記基質に種菌を培養して酵素
を分泌させて熟成させ、この失活されていない酵素を利
用して、体内の活性酸素を抑え、糖鎖の活性化を図り、
あるいは血流障害を抑制し、脂肪代謝、糖代謝等を活性
化する栄養価の高い、健康食品を提供することを目的と
している。ここでいう穀類とは、米、麦、粟、稗、黍、
玉蜀黍、それらの全粒、一部分、粉を含む。素材とはこ
の食品を造るための材料をさす。熟成とは、基質に種菌
が充分に培養され、種菌が分泌した酵素により基質が充
分に低分子へ分解されることをいう。品温とは、種菌の
培養により発熱している基質の温度をいう。失活とは、
酵素本来の活動する能力を失うことをいう。発明の具体
的な内容は、次の通りである。
【0017】(1) 穀類からなる基質を蒸して、これに種
菌アスペルギルスオリーゼ菌株群を混合して培養、熟成
させた後、種菌培養中よりも培養床の品温を上げて、熟
成した基質に含まれている種菌を死滅させると共に、含
有酵素群は失活させない品温で乾燥体とする健康食品の
製造方法。
【0018】(2) 玄米の胚芽を含む基質を蒸して、こ
れに種菌アスペルギルスオリーゼ菌株群を混合して培
養、熟成させた後、種菌培養中よりも培養床の品温を上
げて、熟成した基質に含まれている種菌を死滅させると
共に、含有酵素群は失活させない品温で乾燥体とする健
康食品の製造方法。
【0019】(3) 玄米の胚芽と表皮とからなる基質を
蒸して、これに種菌アスペルギルスオリーゼ菌株群を混
合して培養、熟成させた後、種菌培養中よりも培養床の
品温を上げて、熟成した基質に含まれている種菌を死滅
させると共に、含有酵素群は失活させない品温で乾燥体
とする健康食品の製造方法。
【0020】(4) 前記基質に、粒度#250メッシュ
〜#400メッシュの石灰質粉を混合して蒸すことから
なる(1)〜(3)のいずれかに記載された健康食品の製造方
法。
【0021】(5) 前記基質に、副基質として、全粒を
破砕した玄米を、全体量の5重量%〜15重量%混合し
て蒸すことからなる(1)〜(4)のいずれかに記載された健
康食品の製造方法。
【0022】(6) 前記基質に、副基質として、可食部
の子実体を破砕した霊芝を、全体量の5重量%〜15重
量%混合して蒸すことからなる(1)〜(5)のいずれかに記
載された健康食品の製造方法。
【0023】(7) 前記熟成基質を乾燥体とする工程の
品温は、44℃〜46℃の範囲である(1)〜(6)のいずれ
かに記載された健康食品の製造方法。
【0024】(8) 玄米の胚芽を含む基質に、種菌アス
ペルギルスオリーゼ菌株群を培養、熟成させたこの熟成
基質を、種菌は死滅させ、含有酵素群は失活されていな
い状態で乾燥してなる健康食品。
【0025】(9) 玄米の胚芽と表皮を基質とし、これ
に石灰質粉を混合して、種菌アスペルギルスオリーゼ菌
株群を培養、熟成させたこの熟成基質を、種菌は死滅さ
せ、含有酵素群は失活されていない状態で乾燥してなる
健康食品。
【0026】(10) 食品20g当りビタミンCが50m
g〜300mg添加された、(8)(9)のいずれかに記載さ
れた健康食品。
【0027】(11) 電子スピン共鳴を用いた、スピント
ラッピング測定法による、健康食品の活性酸素発生系に
対する抑制率が、試料サンプル水溶液濃度20mg/m
lにおいて50%〜79%である(8)〜(10)のいずれか
に記載された健康食品。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例を説明す
る。まず「玄米」とは、古代の黒米(赤米)のことを云
うが、本発明においては、一般米の精米していないもの
も含む。玄米においては、「胚乳」と呼ばれる芯部分
は、玄米全体の約92%を占めている。この胚乳の側部
に「胚芽」がある。
【0029】玄米の「胚芽」は玄米全体の約3%を占め
ている。玄米の表面には、玄米全体の約5%を占める果
皮・種皮・糊粉層があり、これは一般に米糠と称される
部分である。玄米の胚芽には、蛋白13%前後、脂質1
7%前後、灰分9%前後などが含まれ、これは、「胚
乳」に対比して非常に多いほか、ミネラルやビタミンが
豊富に含まれている。
【0030】製造方法の1例として、選別された基質と
しての玄米の胚芽(約37%)と表皮(約63%)を加
水機の中に入れ、これに石灰質粉(焼牡蠣殻粉=粒度#
250〜400メッシュ)を、全体量の5重量%〜12
重量%ほど加え、これに、前記全素材(基質、石灰質
粉)に対して、25重量%〜35重量%の水を吸わせて
膨潤させる。
【0031】副基質として霊芝や玄米などを添加する場
合には、玄米そのままでは、その下に位置する粒度の細
かな基質が、玄米の重量に圧迫されて菌培養に斑が生じ
るので、玄米を半割以下、霊芝も粒度3mm程度に破砕
して、全体量に対して、それぞれ5重量%〜15重量%
の範囲で、胚芽や表皮と共に前記加水機に混入させる。
加水機で膨潤させた素材(基質、副基質、石灰質粉)
を、再度異物チェックと水分チェックをしながら蒸器の
中に入れ、100℃〜120℃の蒸気で、45分〜60
分間蒸す。
【0032】石灰質粉を基質や副基質と共に蒸すと、石
灰質粉の炭酸カルシウム分によるアルカリイオンが基質
や副基質に付着する。このアルカリ分によって硬い表皮
や玄米、霊芝は軟化して、体内で消化しやすくなる。胚
芽や表皮などは米粒に比して粒度が小さいため、水分を
含んで密着し合うと、空気の流通が悪く、好気菌の平均
した培養に好ましくない。また、歓迎されない嫌気菌の
繁殖を招く虞がある。
【0033】種菌培養によって、前記基質と副基質が培
養床で発熱してくるが、培養床において、石灰質粉が基
質や副基質間の間隙形成材となり、粒度の細かな基質や
副基質同士が密接し合わないため、基質や副基質の表面
に平均的によく空気が当り、種菌の平均した培養を図る
ことができる。
【0034】また平均的に散在する石灰質粉が、酸化に
傾きやすい培養床の酸化を中和し、緩和させる。酸性培
養床において、石灰質粉は酸で分解され、酵素の成生に
このましく作用する。また食品になったときは、食品の
酸味を抑えて味覚をまろやかにし、香りに好影響を与え
る。更に、酸によって分解された石灰質粉は、体内にお
いて消化しやすくなり、細胞内においては、2次情報伝
達物質のカルシウムイオンとして活用される。
【0035】蒸しあがった胚芽と表皮等の基質、素材
は、蒸器から冷却器へと自動的に回送されて、37℃〜
40℃前後にまで放熱、冷却される。冷却直後の蒸した
胚芽、表皮等の基質、素材は混合器に自動的に回送され
て、種菌アスペルギルスオリーゼ菌株群(Asperg
ills oryzae)を加えてよく混合させる。こ
の場合、性質の異なった他の種菌(A.kawachi
i,A.awamori,A.Usamii)の中から
任意に選択して、20%〜30%の範囲で混入させるこ
とができる。これらの種菌は糖蛋白分解に適している。
【0036】種菌アスペルギルスオリーゼ菌は、生体を
構成するための養分として、糖と蛋白質を必要とするた
め、分解酵素を出して糖や蛋白質を低分子に分解する。
種菌の培養に適する雰囲気は35℃〜37℃、湿度は8
5%RH〜90%RHであり、この雰囲気や湿度では種
菌が分解酵素を活発に分泌して、デンプン、蛋白質の分
解酵素が分泌される。種菌は湿度70%RH以下では活
動せず、また温度42℃以上ではほとんど死滅する。
【0037】種菌を混合させた約1屯ほどの基質と副基
質等素材は、密閉式箱状の温湿調整機に移されて、内部
雰囲気31℃〜37℃、湿度50%RH〜90%RHの
範囲で、段階的に温湿調整して、32時間〜36時間ほ
ど種菌を培養させる。温湿調整機は、光電式任意プログ
ラム設定装置を備え、送風される風温(風に混じる蒸気
による湿度も)制御、培養床の品温(菌培養中の基質、
副基質の温度)制御を、任意数値設定でプログラムする
ことができる。
【0038】また、温湿調整機は、空調器、加湿器のほ
かに、内部に、培養床と撹拌装置を有している。撹拌装
置は、掻羽根と、掻均し具を備えている。温湿調整機に
おいて種菌を培養するための基質、副基質等は、撹拌装
置で掻き混ぜ、平坦に均す。
【0039】種菌の発育を促す誘導期は、種菌の培養に
伴って品温が5℃〜徐々に38℃まで自然に上昇する。
この状態を最低8時間継続させる。培養床の品温が40
℃〜41℃付近になった時に、熱で種菌の活動を弱らせ
ないように培養床の撹拌をして新鮮な空気に触れさせ
て、強制的に品温をさげる。このとき品温は32℃程度
に落ちてから、再び上昇する。
【0040】種菌の成熟を促す生育期は、種菌培養に伴
って上昇する品温が、40℃を越えないように培養床を
撹拌して調節し、培養床における雰囲気31℃〜36℃
の間で種菌を培養する。6時間後に品温が40℃〜42
℃付近になったとき、過熱によって種菌が衰弱あるいは
死滅しないように、培養床の撹拌を行なって、新鮮な空
気に触れさせて品温を強制的に下げる。その後、品温が
39℃〜40℃の範囲になるように、培養床の撹拌など
により温度調節をして、11時間〜12時間ほど種菌を
培養させる。
【0041】種菌の生育を止める安静期は、種菌の活動
が鈍る湿度70%RH以下とし、培養床における雰囲気
は36℃〜37℃に上げる。培養床を撹拌するなどによ
り、品温を39.5度〜40℃の範囲に調節しながら6
時間にわたり熟成させる。培養床のpHは6〜7以下に
保持されている。
【0042】種菌の分泌した酵素による基質や副基質の
熟成後、その熟成物は培養床の雰囲気46℃〜53℃で
9時間前後かけて乾燥させる。このときの品温は、培養
床の撹拌をするなど培養床内の熱気を飛ばし温度管理を
して、44℃〜46℃の範囲に制御する。この範囲の雰
囲気や品温では培養中に種菌が分泌した酵素群は失活さ
れず、その酵素群による熟成が続けられるが、種菌は次
第に活動が鈍り、高熱の品温によって死滅する。
【0043】この乾燥工程の終了時に、熟成された基質
や副基質は、含有水分2.5%〜3.6%前後の乾燥体
となっている。因みに、普通流通米の含有水分は14%
〜15%である。この状態で酵素は失活されていない
が、酵素は休眠状態になり活動は完全に停止している。
この酵素は、食品を摂取したときに体内で活性化され
る。前記工程終了後の乾燥体は、篩にかけて、5mm以
上の塊固形化物を除去し、異物チェックをする。それを
粉砕機にかけて微粉末度をチェックしながら、#30メ
ッシュ〜#50メッシュ程度の、乾燥した微粉末からな
る健康食品にする。
【0044】本発明健康食品の基本品としての、種菌培
養処理前の素材配合割合の1例は次の通りである。 胚芽単体、または胚芽と表皮 85重量%〜95重量% 石灰質粉(焼牡蠣殻粉) 5重量%〜10重量% 必要に応じて、胚芽、表皮を減らして玄米5重量%〜1
2重量%を添加する。この場合、表皮約63%、胚芽約
37%であるが、品質向上のために胚芽部位だけを使用
することができる。
【0045】前記石灰質粉は、人体内の活性酸素抑制と
培養床のpH調節を兼ねて混合されている。ここでは焼
牡蠣殻粉が選択されたが、骨粉、乳酸カルシウム、蟹殻
その他等、これに限定されるものではない。前記各素材
配合割合内で100重量%に構成する。この製品を自動
計量し、缶に投入、封缶して粉末の健康食品として販売
する。
【0046】また前記粉末は、後記する賦形材を混合し
て、造粒機で粒度1.2mm〜1.3mm程度の顆粒に
造粒し、乾燥後に分包機で、1包の重量3.5グラム、
あるいは4グラム前後で袋詰め(1日量20g〜25
g)し、顆粒製品とする。また、必要に応じて造錠機で
造錠する。
【0047】特種品については、表皮と胚芽を45重量
%〜75重量%、石灰質粉5重量%〜10重量%、玄米
5重量%〜15重量%とし、混合して菌培養処理をし、
これに下記副素材として、次の配合割合、任意な組合わ
せで、総量100%になるように添加混合される。霊芝
は全て菌培養処理をしたものである。 霊芝 5重量%〜15重量% 大豆蛋白 15重量%〜35重量% スピルリナ 3重量%〜 8重量% グルカン液 3重量%〜 8重量% 花粉 2重量%〜 6重量%
【0048】前記グルカン液は、単細胞藻類等から抽出
された多糖類抽出液であり、その固形分濃度は、0.5
〜1.0%程度である。スピルリナ、グルカン液、大豆
蛋白、花粉などは封包前に混入される。また、造粒、打
錠における賦形材として、全体量に対して、 乳糖 13重量%〜24重量% ぶどう糖 4重量%〜12重量% 食用油脂 2重量%〜6重量% 等を添加することができる。食用油脂としては、菜種
油、紅花油(リノール油)を使用することができる。更
に、強力な還元作用をもち、抗動脈硬化作用もあるとい
うビタミンCを、健康食品20g当り、50mg〜30
0mg配合させることができる。
【0049】また、穀類を基質とする場合は、米、麦、
玉蜀黍等はそれぞれ10重量%〜35重量%、粟、黍、
稗等は5重量%〜10重量%の範囲で任意に組み合わせ
て配合し、前述のように蒸して種菌の培養をさせる。こ
の場合、それぞれ穀類の胚芽、表皮部分を限定して使用
することができる。また前記特種品に示した副素材を組
合わせることができる。
【0050】このようにして製造された、本発明の健康
食品(基本品)の100g当りの栄養素分析結果(累
積)は次の通りであった。 ビタミンB1 1.6mg〜1.8mg ビタミンB6 2.3mg〜2.4mg ビタミンB12 5.4mg〜5.9mg ニコチン酸 42mg〜48mg パントテン酸 7.1mg〜7.8mg 蛋白質 14g〜24g 脂質 18g〜21g 水分 1.5g〜3.6g エネルギー 375kcal〜459kcal 酸価 36.5〜50.8 活性酸素消去活性 490単位/g〜770単位/g リパーゼ力価 540U/g〜560U/g 酸性プロテアーゼ力価 190U/g〜250U/g 中性プロテアーゼ力価 350U/g〜430U/g 苛性プロテアーゼ力価 190U/g〜230U/g
【0051】これを見ると、体内の細胞活性に欠かせな
いビタミンB群が多く含まれていることがわかる。また
酵素力価が充実していて、消化並びに脂肪代謝、蛋白代
謝に優れていることが推測できる。特に蛋白分解酵素の
充実は、胚芽の糖蛋白の分解が好ましく促進されて、吸
収されやすい糖鎖の充実が推測される。
【0052】本発明健康食品の、活性酸素(・O2 -及び
・OH)消去活性について、次のような実験をした。
【0053】1. 測定方法及び試料 ESR(電子スピン共鳴)を用いたスピントラッピング
法により、本発明、健康食品の活性酸素発生系(スーパ
ーオキシドアニオンラジカル:・O2 ,ヒドロキシラ
ジカル:・OH)に対する抑制率について検討した。測
定装置は、日本電子社製ESR装置(JESーFR3
0)を使用した。
【0054】溶媒として、0.2mモルの燐酸緩衝液を
使用し、 2mモルのヒポキサンチン溶液(HPX), 5.5mモルのジエチレントリアミンパンタ酢酸
(DETAPAC)溶液に、 それぞれを20μl、35μl、50μlとして、
これに、0.4U/mlキサンチンオキシダーゼ溶液
(XOD)50μlを加え、撹拌後に石英セル内で発生
するO2 -−アダクトをトラップ剤として、5,5−ジメ
チル−1−ピノリン−N−オキシド(DMPO)を15
μl(9.2モル)と混合した後に、120mmの専用
石英セル内で発生するDMPO−O2 -のスペクトルとし
て計測した。
【0055】DMPO−O2 -の信号強度は、内部標準M
2+の信号強度に対する相対強度として算出した。全て
のサンプル水溶液は、0.2mg/ml、2mg/m
l、20mg/mlとして調整し、その50μlにおけ
る・O2 -産生に及ぼす抑制を、DMPO−O 2 -スペクト
ルとして計測した。コントロールには、溶媒として燐酸
緩衝液を用い、それに対する抑制率(%)として算出し
た。
【0056】2. ESRによる・OH消去活性の測定 ヒドロキシラジカル消去活性については、フェント
ン反応に対する抑制として測定した。 す
なわち、1mモルFeSO4 -ジエチレントリアミンペン
タ酢酸(DTAPAC)溶液75μlに、0.2mg/
ml、2mg/ml、20mg/mlの各サンプル水溶
液50μlを加え、9.2モルの10倍稀釈した、5.
5ージメチルー1−ピノリンーNーオキシド(DMP
O)の20μlと、0.1mモルのH2275μlを追
加して、その2秒間撹拌後に、同上の扁平セルにとり、
DMPO−OHとしてESRにて測定した。
【0057】掃引は、H22を加えてから60秒後に開
始した。コントロールには同様に燐酸緩衝液を用い、そ
れに対する抑制率(%)として算出した。なお、ESR
装置によるスペクトル解析は、全て次の条件で行った。
出力4mWのもとに、磁場掃引幅;335.6mT、磁
場変調;0.1mT、増幅率 ;125、掃引時間;2
分、応当時間;0.1秒、測定温度は室温である。
【0058】 測定試料の調整 本発明の健康食品は、基本品、スピルリナ入り、霊芝入
り、グルカン液入りの4種を、測定試料として選択し
た。すべてのサンプル用量は、0.2mg/ml、2m
g/ml、20mg/mlに調整して測定した。
【0059】3.測定結果 (1) ESRによる・O2 -消去活性の測定成績(平均) 実験の結果、・O2 -消去活性、20mg/mlにおい
て、 基本品(胚芽・表皮90%) 89% 基本品(胚芽・表皮80%) 81% グルカン液入り 78% スピルリナ入り 76% 霊芝入り 72% の平均値が得られた。
【0060】(2) フェントン反応に対する抑制率は、
20mg/mlにおいて、 基本品 97% スピルリナ入り 92% 霊芝入り 79% グルカン液入り 75% の平均値が得られた。
【0061】これに示されるように、グルカン液入り、
スピルリナ入りなども高い・O2 -消去活性を示した。し
かし、素材の配合比から見ると、胚芽・表皮の比率が大
きいから、これに因るものといえる。従って、表皮・胚
芽の配合割合が50重量%程度であっても、・O2 -消去
活性は70%を維持できる事がわかる。
【0062】このように、本発明の健康食品は、体内に
おける活性酸素の消去活性に著しく優れていることが確
認された。このことは、同時に、体内の活性酸素によっ
て惹起されていた障害から派生する各種疾患、特に高血
圧症、高脂血症の発症抑制、代謝全般にも薬剤的な効果
があることが推認される。これを、保健食品として人が
摂取して効率の良い量は、1日当り10g〜25gであ
る。
【0063】インスリン不足で血糖が増加すると、血液
の粘度が高まり、血流を阻害し、また、血小板,赤血
球,白血球,フィブリンなどが血管壁に凝固して血栓、
梗塞、血管瘤などを起こす。血流障害により、血管壁の
新陳代謝が阻害されて硬化したり、病巣が拡大し、血流
路が狭くなると、これによって、血圧が高くなり、血流
障害による末梢部の障害(機能不全、痴呆、肩こり、腰
痛、アレルギー、免疫不全による癌その他疾患)、並び
に血管の破裂(くも膜下出血、静脈瘤破裂ほか)等が症
候群として生じる。
【0064】増加する成人病において、循環器疾患(高
血圧症、動脈硬化症、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞)の高
脂血症(高コレステロール、高中性脂肪)との関わりは
大きく、合併症としては、高血糖、高血圧症、慢性肝炎
などが挙げられる。この高脂血症などに対する本発明健
康食品の効果について、出願人会社の顧問・佐藤巳代吉
医師の臨床データの例を次に示す。
【0065】症例1.男(39歳)、ストレスによる精
神不安、疲労感、高度の肝機能障害、糖尿病。空腹時血
糖値309。本発明健康食品(霊芝入り、グルカン液入
り)を、それぞれ1日21gずつ食べ続けたところ、2
3日目に、血糖値は118(正常な空腹時の血糖値は1
10以下)になった。糖尿病もほぼ正常に回復した。
【0066】症例2.女(56歳)、糖尿病、高脂血
症。食前に本発明健康食品(基本品)を1日21gずつ
食べ続けた。血糖値は、1週間で144から128に下
った。中性脂肪は、500から263になった。
【0067】症例3.男(55歳)、慢性肝炎。肝機能
のγGTPが、250〜450の間にあったが、本発明
健康食品(霊芝入り)を1日21gずつ食べ続けたとこ
ろ、2か月後には、γGTP100以下(正常は40以
下)にまで下った。
【0068】症例4.女(72歳)、168mmHg前
後の高血圧症。本発明組成物(基本品)を、保健用とし
て1日21gずつ食べ続けたところ、25日目に血圧
は、下108mmHg〜上135mmHgにまで降下し
た。
【0069】これらの症例を見ると、本発明の健康食品
を摂取することにより、脂肪代謝が活性化されて、高脂
血症が改善されていることが認められる。また糖代謝が
活性化されて、血糖値が改善されている。
【0070】なお、本発明は、前記形態例に限定される
ものではなく、例えばビタミン類、朝鮮ニンジン末、鬱
金末、クコ末、ニンニク末、ギョウジャニンニク末、海
藻(沃素源として)等や、動物蛋白質として鼈末、乾燥
蛇末、乾燥貝、乾燥魚あるいは蟹殻粉、脱脂粉乳等を、
封缶、封包直前に添加するなど、栄養素を補強する事が
できる。本発明の健康食品は、そのままの状態で食べる
こともできるが、果汁や牛乳などの液体に溶かしてもよ
いし、ゼリー、クリーム、パン類、麺類、マンナン類等
に混合させてもよい。また、乾燥工程において、雰囲気
を上げずに真空を利用した乾燥をすることが出来る。
【0071】
【発明の効果】上記のように構成されたこの発明は、次
のような優れた効果を有している。
【0072】(1) 請求項1に記載された発明は、穀類
からなる基質に種菌アスペルギルスオリーゼ菌株群を培
養、熟成させ、食品中の種菌は死滅させて、食品に含ま
れている酵素群は失活されていない食品を容易に製造す
ることができる。
【0073】(2) 請求項2に記載された発明は、玄米
の胚芽からなる基質に種菌アスペルギルスオリーゼ菌株
群を培養、熟成させ、乾燥させるもので、食品中の種菌
は死滅させ、食品に含まれている酵素群は失活させない
製法なので、これを食べた時に体内で酵素が活性化され
て、体内の活性酸素を消去させ、組織細胞の糖鎖を活性
化させ、代謝全般を活性化させることの出来る健康食品
を容易に製造することができる。
【0074】(3) 請求項3に記載された発明は、請求
項1,2記載の発明同様に、食品中の種菌は死滅してい
て、食品に含まれている酵素群は失活されていないの
で、体内で酵素が活性化されて、体内の活性酸素を消去
させ、組織細胞の糖鎖を活性化させ、代謝全般を活性化
させることの出来る健康食品を容易に製造することがで
きる。
【0075】(4) 請求項4に記載された発明は、アル
カリイオンが基質や副基質に付着して、硬質な表皮その
他の素材が軟化し、消化しやすくなっている。また石灰
質粉が基質や副基質の表面に付着することによって、培
養床における粒度の細かな基質や副基質同士間に石灰質
粉による間隙を生じさせて、空気の流通を良好にして、
平均的な斑のない種菌培養をさせることができる。
【0076】(5) 請求項5に記載された発明は、細か
な粒の基質と大粒の玄米が混合された状態の培養床にお
いては、玄米の重みが下部にある細粒度の基質の負担と
なって、空気流通を妨げる虞があったものが、玄米の粒
を小さくしたことによって、細粒度の基質の負担が軽減
される。また玄米の持つ栄養素を添加させることができ
る。
【0077】(6) 請求項6に記載された発明は、前記
基質に、可食部の子実体を破砕した霊芝を配合している
ため、細粒度の基質に対して大粒の霊芝の重みが負担と
なって、空気流通を妨げるという虞がなくなった。また
霊芝に対する種菌の培養が充分になり、霊芝の持つ栄養
素を添加させることができる。
【0078】(7) 請求項7に記載された発明は、培養
床における雰囲気を高くすることにより、培養床の乾燥
を進めることができる。また培養床の品温を、種菌培養
中よりも高い温度に保持することによって、種菌を衰弱
させて徐々に死滅させることが出来、かつ温度範囲を制
御することによって、種菌が分泌した食品内の酵素群を
による分解熟成を維持させ、乾燥によって酵素を失活さ
せないで休眠状態で保持させることができる効果があ
る。
【0079】(8) 請求項8に記載の食品は、含有水分
が極めて少ないので、密封することによって保存性に優
れており、口に含むことによって唾液や水で容易に溶解
して摂取することができる。また乾燥しているので、酵
素は休眠状態であり、酵素が食品の中で活動する虞がな
い。特に栄養学的には基礎代謝の低下が加齢の指標とさ
れ、糖代謝機能の低下は65歳前後がピークとなり、栄
養代謝障害からエネルギー不足、そして健康状態の不調
という一連の症候群を形作っているが、この健康食品は
代謝活性に優れていて、摂取することによって高齢者の
健康維持に優れている。
【0080】(9) 請求項9に記載された発明は、乾燥し
た微粉末であり、食品として摂取するとき、舌触りがよ
く、消化吸収しやすい効果がある。
【0081】(10) 請求項10に記載された発明は、ビ
タミンによる抗酸化作用、抗動脈硬化作用を補うことが
できる効果がある。
【0082】(11) 請求項11に記載された発明は、種
菌が分泌した酵素を多く含み、これを栄養補助食品、保
健食品として定量(1日10g〜25g)継続して摂取
するとき、人体内における有用な蛋白、糖鎖、酵素源、
並びに代謝活性源として発揮され、血液の酸化を防止
し、活性酸素により生じる様々な疾患の予防をし、か
つ、総合的な栄養価により健康体維持をさせることがで
きる。その結果、優れた脂肪代謝活性や糖代謝活性を有
し、血流の改善に伴い高脂血症、高血圧、心臓病その他
循環器の障害解消に効果がある。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀類からなる基質を蒸して、これに種菌
    アスペルギルスオリーゼ菌株群を混合して培養、熟成さ
    せた後、種菌培養中よりも培養床の品温を上げて、熟成
    した基質に含まれている種菌を死滅させると共に、含有
    酵素群は失活させない品温で乾燥体とすることを特徴と
    する健康食品の製造方法。
  2. 【請求項2】 玄米の胚芽を含む基質を蒸して、これに
    種菌アスペルギルスオリーゼ菌株群を混合して培養、熟
    成させた後、培養中よりも培養床の品温を上げて、熟成
    した基質に含まれている種菌を死滅させると共に、含有
    酵素群は失活させない品温で乾燥体とすることを特徴と
    する健康食品の製造方法。
  3. 【請求項3】 玄米の胚芽と表皮とからなる基質を蒸し
    て、これに種菌アスペルギルスオリーゼ菌株群を混合し
    て培養、熟成させた後、培養中よりも培養床の品温を上
    げて、熟成した基質に含まれている種菌を死滅させると
    共に、含有酵素群は失活させない品温で乾燥体とするこ
    とを特徴とする健康食品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記基質に、粒度#250メッシュ〜#
    400メッシュの石灰質粉を混合して蒸すことを特徴と
    する、請求項1〜3のいずれかに記載された健康食品の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記基質に、副基質として、全粒を破砕
    した玄米を、全体量の5重量%〜15重量%混合して蒸
    すことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載さ
    れた健康食品の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記基質に、副基質として、可食部の子
    実体を破砕した霊芝を、全体量の5重量%〜15重量%
    混合して蒸すことを特徴とする、請求項1〜5のいずれ
    かに記載された健康食品の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記熟成基質を乾燥体とする工程の品温
    は、44℃〜46℃の範囲であることを特徴とする、請
    求項1〜6のいずれかに記載された健康食品の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 玄米の胚芽を含む基質に、種菌アスペル
    ギルスオリーゼ菌株群を培養、熟成させたこの熟成基質
    を、種菌は死滅させ、含有酵素群は失活されていない状
    態で乾燥してなることを特徴とする健康食品。
  9. 【請求項9】 玄米の胚芽と表皮を基質とし、これに石
    灰質粉を混合して、種菌アスペルギルスオリーゼ菌株群
    を培養、熟成させたこの熟成基質を、種菌は死滅させ、
    含有酵素群は失活されていない状態で乾燥してなること
    を特徴とする健康食品。
  10. 【請求項10】 食品20g当りビタミンCが50mg
    〜300mg添加されたことを特徴とする、請求項8,
    9のいずれかに記載された健康食品。
  11. 【請求項11】 電子スピン共鳴を用いた、スピントラ
    ッピング測定法による、健康食品の活性酸素発生系に対
    する抑制率が、試料サンプル水溶液濃度20mg/ml
    において50%〜79%であることを特徴とする、請求
    項8〜10のいずれかに記載された健康食品。
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