JP2016101821A - ステアリングロック装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このリンク機構の回転軸は、ステアリングロックボディ等の部品にカシメや圧入等を行って固定されるが、専用設備が必要となり、組立工数も余計に必要になっていた。
請求項1の発明は、ハウジング(10)内に配置され、キーの回転操作に応じてLOCK位置、ACC位置、ON位置及びSTART位置へ回動するカム部(21)を有するカムシャフト(20)と、プランジャ(31)を進退可能に駆動するソレノイド(30)と、前記プランジャ(31)の駆動により回転軸(44)を中心に揺動して規制位置と許容位置とに切り替え移動可能であって、前記プランジャ(31)の規制位置では前記カムシャフト(20)のLOCK位置への回転を阻止し、前記プランジャ(31)の許容位置では前記カムシャフト(20)のLOCK位置への回転を許容する阻止部材(40)と、前記阻止部材(40)を前記カム部(21)及び前記プランジャ(31)の作動に連動させる連動機構と、を備え、前記ハウジング(10)には、前記連動機構を組込み可能な開口部(13d)を有する収容部(13)が形成され、前記開口部(13d)を覆うカバー部(30b)を前記ソレノイド(30)に設けた、ステアリングロック装置(1,2)である。
図1は、本発明によるステアリングロック装置1の第1実施形態を示す斜視図である。
図2は、ステアリングロック装置1をキー挿入孔73側から見た図である。
図3は、ステアリングロック装置1をソレノイド30側から見た図である。
図4は、ステアリングロック装置1を図3中の矢印A−Aの位置で切断して示した断面図である。
図5は、ステアリングロック装置1のロック駆動機構90を分解して示した分解斜視図である。
図6は、ステアリングロック装置1のインターロック機構を分解して示した分解斜視図である。
図7は、図6に示した状態から、リンク40及びスライダ50等を組み付けた状態を示した分解斜視図である。
なお、これらの各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
第3ハウジング部10C内には、カムシャフト20と、シリンダ錠70とが収められている。
カムシャフト20は、カム部21と、シリンダ係合部22と、スイッチ係合部23と、ロック駆動部24とを備えている。
ソレノイド30には、収容部13の開口部13dを覆うカバー部30bがヨーク30aと一体となって形成されている。カバー部30bには、孔30cと、貫通部30dとが設けられている。
このような構成により、リンク40は、プランジャ31の駆動により規制位置と許容位置とに切り替え移動可能となっている。リンク40は、プランジャ31の引き込み位置となる規制位置では、阻止部43がカム部21と係合して、カムシャフト20のLOCK位置への回転を阻止する。また、リンク40は、プランジャ31の突出位置となる許容位置では、阻止部43がカム部21から退避して、カムシャフト20のLOCK位置への回転を許容する。
また、スライダ50は、中空部分50aと、スプリング受部50b,50cと、斜面50dとを有している。
イグニッションスイッチ80には、イグニッションスイッチ80の外部に突出して設けられたコネクタ81が設けられており、イグニッションスイッチ80への電気的接続を行う不図示のコネクタが接続される。
ソレノイド30が取付けられたことにより、カバー部30bは、貫通部30dに対応する部分以外の開口部13dを覆っている。しかし、この状態ではまだ、貫通部30dをリンク40の一部が貫通して露出している。貫通部30dと、この貫通部30dから露出したリンク40の係合部42と、プランジャ31とは、ケース14により覆われて収容される。
ソレノイド30は、ワンウェイボルト32が孔30cを貫通して取付孔13aに締め付けられることにより、ハウジング10に対して固定されている。この構成により、ソレノイド30を取り外すことが困難になり、また、リッド91の取り外しも困難になり、不正な破壊行為等に対する安全性が高くなっている。防犯ねじとしてはワンウェイボルトを例示したが、これ以外にも、一度組付けが完了すると取外しが不可能になるものや、不正に取外そうとすると破損して取外せなくなるもの、専用工具を用いなければ取り外しが非常に困難となるもの等を用いることができる。また、ソレノイド30の一部がリッド91を覆っているので、ロック駆動機構90に対する不正な破壊行為等に対する安全性も高くなっている。
また、ソレノイド30をステアリングロック装置1のリッド91に被せて配置したため、ソレノイド30が邪魔となりリッド91への不正アタックが困難となる。よって、盗難防止性が向上する。
さらに、連動機構の一部とプランジャ31とを覆うケース14を設けたため、駆動部を保護し、装置内部への埃、水等の浸入を阻止できる。
さらにまた、ソレノイド30の固定に、ワンウェイボルトを用いたので、ソレノイド30を一度締付け固定すれば取り外しは困難となり、部品点数を変更することなく盗難防止性が向上する。
図8は、第2実施形態ステアリングロック装置2のインターロック機構を分解して示した分解斜視図である。
図9は、第2実施形態のステアリングロック装置2を第1実施形態の図4と同様な位置で切断して示した断面図である。
第2実施形態のステアリングロック装置2は、第1スプリング261及び第2スプリング262の保持形態が異なる他は、第1実施形態のステアリングロック装置1と同様な形態をしている。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
スプリング受部250bは、第1実施形態とは異なり、中空の有底円筒形状に形成されている。スプリング受部250bには、第1スプリング261が挿入されて保持される。
図10は、第3実施形態のステアリングロック装置3のインターロック機構を分解して示した分解斜視図である。
図11は、第3実施形態のステアリングロック装置3を第1実施形態の図4と同様な位置で切断して示した断面図である。
また、リーフスプリング360は、第1脚361と、第2脚362とを備えている。
また、第3実施形態では、リンク340の回転軸344と共用して同軸にリーフスプリング360を取付けることができ、また、事前にリンク340とスライダ350とリーフスプリング360と回転軸344とを組付けて、サブASSY化しておくことができるため、組付工数を低減することができる。
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
10 ハウジング
10A 第1ハウジング部
10B 第2ハウジング部
10C 第3ハウジング部
11 取付部
12 ロックシャフト挿通孔
13 収容部
13a 取付孔
13b 係止部
13c 溝部
13d 開口部
13e スプリング受部
14 ケース
14a 係止爪
15 収容部
15a 開口部
20 カムシャフト
21 カム部
22 シリンダ係合部
23 スイッチ係合部
24 ロック駆動部
30 ソレノイド
30a ヨーク
30b カバー部
30c 孔
30d 貫通部
31 プランジャ
31a 突起
32 ワンウェイボルト
40 リンク
42 係合部
43 阻止部
44 回転軸
50 スライダ
50a 中空部分
50b スプリング受部
50c スプリング受部
50d 斜面
61 第1スプリング
62 第2スプリング
70 シリンダ錠
71 シリンダアウタ
72 シリンダインナ
73 キー挿入孔
80 イグニッションスイッチ
81 コネクタ
90 ロック駆動機構
91 リッド
91a ピン孔
92 スプリング
93 ロックスライダ
93a 開口部
94 ロックシャフト
95 ピン
250 スライダ
250b スプリング受部
261 第1スプリング
262 第2スプリング
340 リンク
341 軸孔
342 係合部
343 阻止部
344 回転軸
350 スライダ
360 リーフスプリング
360a 軸孔
361 第1脚
362 第2脚
Claims (4)
- ハウジング内に配置され、キーの回転操作に応じてLOCK位置、ACC位置、ON位置及びSTART位置へ回動するカム部を有するカムシャフトと、
プランジャを進退可能に駆動するソレノイドと、
前記プランジャの駆動により回転軸を中心に揺動して規制位置と許容位置とに切り替え移動可能であって、前記プランジャの規制位置では前記カムシャフトのLOCK位置への回転を阻止し、前記プランジャの許容位置では前記カムシャフトのLOCK位置への回転を許容する阻止部材と、
前記阻止部材を前記カム部及び前記プランジャの作動に連動させる連動機構と、
を備え、
前記ハウジングには、前記連動機構を組込み可能な開口部を有する収容部が形成され、前記開口部を覆うカバー部を前記ソレノイドに設けた、ステアリングロック装置。 - 請求項1に記載のステアリングロック装置において、
シリンダインナ及びシリンダアウタを有するシリンダ錠と、前記シリンダインナの回動に応じてロック位置でステアリングシャフトの回動を阻止するロックシャフトと、が前記ハウジング内に収納されており、
前記ロックシャフトを前記ステアリングシャフト側に付勢するスプリングと前記ロックシャフトとを前記ハウジング内に収納するために前記ハウジングに設けられた第2の開口部を覆うリッドが設けられており、
前記ソレノイドは、前記シリンダ錠のキー挿抜方向に沿って前記プランジャが駆動するように配置されており、かつ、前記リッドの一部又は全部を覆って固定されること、
を特徴とするステアリングロック装置。 - 請求項2に記載のステアリングロック装置において、
前記ソレノイドの前記カバー部には貫通部が形成されており、前記貫通部を貫通した前記連動機構の一部及び前記プランジャを覆うケースを設けたこと、
を特徴とするステアリングロック装置。 - 請求項2又は請求項3に記載のステアリングロック装置において、
前記ソレノイドは、防犯ねじにより前記ハウジングに固定されること、
を特徴とするステアリングロック装置。
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