JP2016101301A - リクライニング椅子 - Google Patents

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勝臣 市村
Katsuomi Ichimura
勝臣 市村
敦 長田
Atsushi Osada
敦 長田
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Abstract

【課題】足がフットレストの上に置かれた状態で足が安定するリクライニング椅子を提供する。【解決手段】レッグレストフレーム19と、バックレストフレームと、バックレストフレームの下端部に枢支される座部フレーム14と、前脚フレーム15と後脚フレーム16の左右上方端部の交差部を枢支してなる脚部と、後端側をバックレストフレームに枢支され前端側を上方に回動可能とし、かつ内部に交差部を所望の位置に係止可能とするアームレストフレームとを具備し、座部フレームの開放する側の両端部は下方に折り曲げられた湾曲部が形成され、レッグレストフレームの開放する側の両端部近傍には先端に当接部材19cを取り付けた連結棒が設けられ、レッグレストフレームが引き出される際には、当接部材が座席フレームの湾曲部に当接して徐々に停止するものであり、レッグレストフレームに備わったレッグレスト部Fが先部に足載せ用の膨大部F1を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、レッグレストを座部の前方から引き出すことができるリクライニング椅子に関するもので、更に詳しくは、そのレッグレストに足を安定して置くことができるリクライニング椅子に関するものである。
現在、足を伸ばしたままで休めるレッグレストを備えたリクライニング椅子が広く使用されている。
このレッグレストを備えるリクライニング椅子は、座った後、前方に伸ばした足部がレッグレストにより支持されるものである。
そのため使用者は足を伸ばしたままの姿勢で休息することがきるので、老人等に多く使用されている。
このようなレッグレストを備えるリクライニング椅子としては、折り畳み可能な椅子で、使用しない場合は折り畳んでおき、必要な時にのみ展開して使用するものがある。
このように折り畳むことで嵩張らなくなるので保管スペースが小さくなることもあり極めて便利である。
このようなレッグレストを備えるリクライニング椅子で折り畳みのできるものとして、特許文献1に記載されているような折畳式肘掛椅子が知られている。
この特許文献1に記載されている折畳式肘掛椅子は、背もたれにリンクロッドを介して足のせを連結し、座席に対して背もたれの位置変化に応じて足のせの位置を変化させるように構成した折畳式肘掛椅子である。
そして、リンクロッドの後端と背もたれとの間にクランク部材を介在させ、クランク部材を背もたれに対し折畳方向とは反対方向にのみ自由に回動可能に連結し、クランク部材が背もたれに形成させた対応する係止部と協動する支持部を有することを特徴としている。
また特許文献2に記載されているような折畳式のリクライニング椅子も知られている。
この特許文献2に記載されているリクライニング椅子は、レッグレストを備え、アームレストの操作によりバックレストを傾倒・起立させるようにしたアームレスト操作式のリクライニング椅子であり、前記レッグレストフレームが前記座部フレームの前方から引き出し可能となっているものである。
特開昭63−68114号公報 特許第5255004号公報
しかし、上述した各特許文献に記載の折畳式肘掛椅子やリクライニング椅子は、足のせ(レッグレスト)が平らであり、そこに足部を乗せた場合、必ずしも足先の居心地が良くない。
何故なら、足を伸ばした状態では、下脚(踝から膝まで)とレッグレスト上面との間に空間が生じて足が安定しないのである。
そのため踵にのみ脚の荷重が集中して、極端な時には痛みを生じることさえある。
更に、大柄な下脚の長い人にとっては、足先がフットレストより飛び出してしまう。
その結果、座席のフレームの先端に足首の裏付近が直接当る状態となり、そこで足荷重が支えられるため痛みを感じることとなる(図16参照)。
このように、従来のこれらの椅子は足の安定が悪く、また痛みを感じることもあり、フットレストの機能としては必ずしも十分満足できるものではなかった。
本発明は、このような問題点を背景になされたもので、足がレッグレストの上に置かれた状態で足が安定するリクライニング椅子を提供することを課題とするものである。
本発明者らは、このような問題点を解決するために鋭意検討したところ、レッグレストに膨出部を設けここに前脚を乗せることで、足首が動きにくくなることを見出し、この知見をもとに、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、(1)、レッグレスト部を備え、アームレストの操作によりバックレストを傾倒・起立させるようにしたアームレスト操作式のリクライニング椅子であって、レッグレストフレームと、バックレストフレームと、前記バックレストフレームの下端部に枢支される座部フレームと、 前脚フレームと後脚フレームの左右上方端部の交差部を枢支してなる脚部と、後端側を前記バックレストフレームに枢支され前端側を上方に回動可能とし、かつ内部に前記交差部を所望の位置に係止可能とした係止部を有するアームレストフレームとを具備し、前記座部フレームの開放する側の両端部は下方に鈍角状に折り曲げられた湾曲部が形成され、該湾曲部の端部には連結棒が設けられており、前記レッグレストフレームが前記座部フレームの前方から引き出し可能であり、該レッグレストフレームの開放する側の両端部近傍には連結棒が設けられ、連結棒の両端部から突出する先端には、それぞれ当接部材が取り付けられており、前記レッグレストフレームが引き出される際には、その当接部材が座席フレームの湾曲部に滑らかに当接して徐々に停止するものであり、レッグレストフレームに備わったレッグレスト部が先部に足載せ用の膨大部を有しているリクライニング椅子に存する。
すなわち本発明は、(2)、レッグレスト部は、被覆シートよりなり、膨大部の空部に詰め部材が充填されている上記(1)記載のリクライニング椅子に存する。
すなわち本発明は、(3)、被覆シートは、その前端にループ部が形成されており、レッグレストフレームの横フレームが巻き込まれ、該ループ部にS字状バネが挿入されることにより取り付けられている上記(1)記載のリクライニング椅子に存する。
すなわち本発明は、(4)、被覆シートは、その後端にループ部が形成されており、このループ部に連結棒が挿入されて取り付けられている上記(1)記載のリクライニング椅子に存する。
すなわち本発明は、(5)、膨大部の詰め部材は、ポリウレタンチップが充填されることにより形成されている上記(1)記載のリクライニング椅子に存する。
すなわち本発明は、(6)、前記座部フレームは、その対向する側部の略中間部の前側部位がピンP3によって前記前脚フレームの略中間部に枢支され、その対向する側部の後端部位がピンP4によって前記バックレストフレームの下端近傍に枢支され、前記後脚フレームの略中間部よりやや下方の部位がピンP5によって連結リンクに枢支され、前記ピンP1ないし前記ピンP5を枢軸としてリクライニング椅子が折り畳まれる上記(1)〜(5)のいずれか1項に記載のリクライニング椅子に存する。
なお、本発明の目的に沿ったものであれば上記(1)〜(6)を適宜組み合わせた構成も当然採用可能である。
1)本発明によれば、レッグレストフレームが座部フレームの前方から引き出し可能であり、レッグレストフレームに備わったレッグレスト部が先部に足載せ用の膨大部を有しているので、レッグレストフレームの横フレームに足首が当たることはない。
また、膨大部の上に踝の上付近が乗るので脚が安定性する。
バックレストフレームの傾倒角度に関係なく、レッグレスト部分の長さ(奥行き)を着座者の体格や好みに応じて調整することができる。
2)レッグレスト部は、被覆シートよりなり、膨大部の空部に詰め部材が充填されているので、膨大部に柔らかいクッション性を与えることができ、また容易に製造が可能である。
3)被覆シートは、その前端にループ部が形成されており、レッグレストフレームの横フレームが巻き込まれ、該ループ部にS字状バネが挿入されることにより取り付けられているので、レッグレストフレームに被覆シートを容易に取り付けることができ、且つ取り付け後の固定が確実である。
4)被覆シートは、その後端にループ部が形成されており、このループ部に連結棒が挿入されて取り付けられているので、同様に、レッグレストフレームに被覆シートを容易に取り付けることができ、且つ取り付け後の固定が確実である。
5)膨大部の詰め部材は、ポリウレタンチップが充填されることにより形成されているので、柔らかい弾性が確保でき、耐久性がある。
6)座部フレームは、その対向する側部の略中間部の前側部位がピンP3によって前脚フレームの略中間部に枢支され、その対向する側部の後端部位がピンP4によってバックレストフレームの下端近傍に枢支され、後脚フレームの略中間部よりやや下方の部位がピンP5によって連結リンクに枢支され、ピンP1ないしピンP5を枢軸としてリクライニング椅子が折り畳まれるようになっているので、折り畳みを簡単に行うことができ、また持ち運びや設置等の取り扱いが容易となる。
図1は、本発明の実施の形態に係るリクライニング椅子の概略斜視図である。 図2は、図1のリクライニング椅子からクッション部を取り外した概略斜視図である。 図3は、図1のリクライニング椅子のクッション部の概略斜視図である。 図4は、図2のリクライニング椅子の概略側面図である。 図5は、図4においてX方向から見た部分拡大図である。 図6は、アームレストを示し、図6(A)はその係止部を含む断面図で、図6(B)はその底面図である。 図7は、座部フレームを示し、図7(A)はその平面図で、図7(B)はその側面図である。 図8は、レッグレストフレームを示し、図8(A)はその平面図で、図8(B)はその側面図で、図8(C)はその端面図である。 図9は、座部フレームとレッグレストフレームを組み付けた状態を示し、図9(A)はその平面図で、図9(B)はその側面図で、図9(C)は図9(A)及び図9(B)に示すレッグレストフレームが座部フレームの下方に完全に押し込まれた状態を示す側面図である。 図10は、リクライニング椅子を折り畳んだ状態を説明する図であり、図10(A)はクッション部を載置する前の状態、図10(B)は図10(A)に示す折り畳み状態の上にクッション部を載置した状態を示す。 図11は、レッグレスト部の構造を示す斜視図である。 図12は、レッグレスト部の構造を説明する断面図である。 図13は、レッグレスト部をレッグレストフレームに取り付けた様態を説明する断面図である。 図14は、肉厚にした被覆シートを示す断面図である。 図15は、レッグレスト部を引き出して脚部を乗せた状態を示す概略図である。 図16は、従来のようなレッグレスト部を示す概略図である。 図17は他の例のリクライニング椅子の概略側面図である。
本発明の実施の形態に係るリクライニング椅子10について以下に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るリクライニング椅子の概略斜視図であり、図2は、図1のリクライニング椅子からクッション部を取り外した概略斜視図である。
また図3は、図1のリクライニング椅子のクッション部の概略斜視図である。
図4は、図2のリクライニング椅子の概略側面図であり、図5は、図4においてX方向から見た部分拡大図である。
本発明の実施の形態に係るリクライニング椅子10は、図1〜図3に示すように、全体の骨組みを形作るためのリクライニング椅子フレーム11と、それに取り付けられたクッション部材12とから構成されている。
リクライニング椅子フレーム11は、バックレストフレーム13と、座部フレーム14と、脚部を構成する前脚フレーム15及び後脚フレーム16とを備える。
そして腕部を乗せるためのアームレスト17と足部を乗せるためのレッグレストフレーム19と備えている。
またバックレストフレーム13と座部フレーム14とには、クッション部材12を取り付けた状態において、適宜な弾発力を与えるためのS字状ばね20(波ばね)とを備えている。
クッション部材12は、背当て部に相当する部分であるバックレストクッション部12aと座部に相当する部分である座部クッション部12bとよりなり、リクライニング椅子フレーム11に取り付けた状態から引き離すことにより取り外すことができる。
そして、バックレストクッション部12aの上部背面にはバックレストフレーム13の上部に被せる袋状部(図示しない)が形成されており、この袋状部をバックレストフレーム13の上部に被せることにより、バックレストクッション部12aがバックレストフレーム13に装着されるようになっている。
また座部クッション部12bは座部フレーム14の上に載置された状態となる。
バックレストフレーム13は、図2に示すように、金属製のパイプを折り曲げて下方が開放するU字状に形成されており、複数(図2の例では2本)のS字状ばね20が取り付けられている。
一方、座部フレーム14には、クッション部材12のうちバッグレストクッション部12aが取り付けられる。
図7は、座部フレーム14を示し、図7(A)はその平面図で、図7(B)はその側面図である。
図に示すように、座部フレーム14は金属製のパイプを折り曲げて一方(図7において右側)が開放するU字状に形成されており、複数(図2,図7の例では2本)のS字状ばね20が取り付けられている。
また、座部フレーム14の開放する側の両端部は下方に鈍角状に折り曲げられた湾曲部14cが形成されており、この鈍角状に折り曲げられた湾曲部14c端部には連結棒14aが設けられている。
(尚、連結棒14aは、座部フレーム14と一体化しておくことも当然可能である。)
さらに、座部フレーム14の対向する側部の内側にはそれぞれ案内ロッド14bが配置され、この案内ロッド14bの基端側はU字状に折り曲げられており、その端部が座部フレーム14の対向する側部の内側に挿入係止されている。
また、(図4に示すように、)座部フレーム14の対向する側部の略中間部の前側部位がピンP3によって前脚フレーム15の略中間部に枢支されている。
前脚フレーム15は、図1,図2に示すように、金属製のパイプを折り曲げて上方が開放するU字状に形成されており、床に接する部分にはプロテクター21が嵌め込まれている。
また、前脚フレーム15は、長さ方向の途中から前方に滑らかに屈曲している。
後脚フレーム16も、図1,図2に示すように、前脚フレーム15と同様に、金属製のパイプを折り曲げて上方が開放するU字状に形成されており、床に接する部分にはプロテクター21が嵌め込まれている。
また、後脚フレーム16は、長さ方向の途中から後方に滑らかに屈曲している。
そのため、前脚フレーム15と後脚フレーム16の開脚時に、座部フレームの安定性が増す。
そして、図4に示すように、前脚フレーム15と後脚フレーム16との左右上端部は交差して交差部を形成しており、この交差部は後述する傾倒位置決め用のピンP1によって枢支されている。
この交差部においては、前脚フレーム15と後脚フレーム16とを、直接、ピンP1で枢着していてもよいし、一方の前脚フレーム15の上端に傾倒位置決め用のピンP1を取り付け、該上端から下がった位置の前脚フレーム15に後脚フレーム15を他方のピンで枢着することも可能である。
また一方の後脚フレーム16の上端に傾倒位置決め用のピンP1を取り付け、該上端から下がった位置の後脚フレーム16に前脚フレーム15を他方のピンで枢着することも可能である。
アームレスト17は、合成樹脂材によりできており内部が中空に一体成形されている。
図6は、アームレストを示し、図6(A)はその係止部を含む断面図で、図6(B)はその底面図である。
このアームレスト17の後側はピンP2によりバックレストフレーム13に枢支され、これにより前側がピンP2を支点として、仮想線で示すように上方回動できるようになっている。
アームレストフレーム17の側部の各内面には、側面視で鋸刃状をなす複数個の係止突起17aが形成された係止部17bが設けられている。
図6(A),図6(B)に示すように、係止突起17a間には前述したピンP1の両端部P1aが係止され、これによりバックレスト13の傾倒位置、すなわち傾倒角度が決定される。
このようにピンP1の両端部P1aが前後方向に移動され、係止突起17a間に係止されるとき、係止突起17aの先端部が鋸刃状に形成されているので、ピンP1の両端部P1aの移動及び係止が容易かつ確実に行うことができる。
連結リンク18は、図4,図5に示すように、その上方にピンP4を備え、その下方にピンP5を備えている。
そして、図5に示すように、座部フレーム14の対向する側部の後端部位がピンP4によってバックレストフレーム13の下端近傍に枢支され、後脚フレーム16の略中間部よりやや下方の部位がピンP5によって連結リンク18に枢支されている。
レッグレストフレーム19は、レッグレスト部が取り付けられるところである。
図8は、レッグレストフレームを示し、図8(A)はその平面図で、図8(B)はその側面図で、図8(C)はその端面図である。
図8に示すように、金属製のパイプにより後端側が開放されてU字状に形成されており、複数(図8の例では2本)のS字状ばね20が取り付けられている。
また、レッグレストフレーム19の開放する側の両端部近傍には連結棒19aが設けられている。
そして、連結棒19aの両端部から突出する軸19bの先端にはそれぞれ当接部材19c(例えば、円形の当接部材)が取り付けられ、当接部材19cはレッグレストフレーム19の対向する側部の外側に位置している。
図7に示す座部フレーム14と図8に示すレッグレストフレーム19とは、案内ロッド14bを介して組み付けられている。
図9は、座部フレームとレッグレストフレームを組み付けた状態を示し、図9(A)はその平面図で、図9(B)はその側面図で、図9(C)は図9(A)及び図9(B)に示すレッグレストフレームが座部フレーム14に完全に押し込まれた状態を示す側面図である。
図9(A)は、レッグレストフレーム19が座部フレーム14の前方に最大限引き出された状態を示す平面図であり、図9(B)はレッグレストフレーム19が座部フレーム14の前方に最大限引き出された状態を示す側面図である。
また、図9(C)はレッグレストフレーム19が座部フレーム14の下方に完全に押し込まれた状態を示す側面図である。
レッグレストフレーム19は、座部フレーム14の連結棒14aにより下方から支持されるとともに、案内ロッド14bに案内されて座部フレーム14に対して前後方向に引き出され、あるいは押し込まれる。
なお、前述したように案内ロッド14bの一方端はU字状に屈曲されて座部フレーム14に挿入係止され、他方の端である自由端は中空状のレッグレストフレーム19の内部に挿入されている。
レッグレストフレーム19が座部フレーム14に対して前後方向に引き出され、あるいは押し込まれる際、レッグレストフレーム19の当接部材19cは座部フレーム14の下面に沿って移動する。
そして、図9(A),図9(B)に示すように、レッグレストフレーム19が座部フレーム14の前方に最大限に引き出されると、当接部材19cは座部フレーム14の湾曲部14cの基端部(すなわち先に向かって)に滑らかに当接する。
すなわちレッグレストフレーム19は鈍角状の湾曲部14cにより徐々に停止していくので、強く引き出しても衝撃がない。
そしてレッグレストフレーム19は円形の当接部材19cと連結棒14aにより片持ち状に支持される。
すなわち、レッグレストフレーム19が連結棒14aを支点として先端部が下がるのを当接部材19cが座部フレーム14に当たることにより防止している。
この状態でレッグレストフレーム19の先部に荷重を加えても、当接部材19cが座部フレーム14の下面に当たって支えるため、レッグレストフレーム19の先部はこれ以上下がらない。
また、図9(C)に示すように、レッグレストフレーム19が座部フレーム14の下方に完全に押し込まれた状態のとき、レッグレストフレーム19の前端部は連結棒14aにより支持されるとともに、その後端部は案内ロッド14bの基端部側(後端側)に当接している。
さて、リクライニング椅子10は、次にように、全体を折り畳むことができる。
図10は、リクライニング椅子を折り畳んだ状態を説明する図であり、図10(A)はクッション部を載置する前の状態、図10(B)は図10(A)に示す折り畳み状態の上にクッション部を載置した状態を示す。
リクライニング椅子10のリクライニング椅子フレーム11は、バックレストフレーム13、レッグレストフレーム19を含む座部フレーム14、前脚フレーム15、後脚フレーム16、アームレスト17のそれぞれが、ピンP1〜P5のいずれかを介し、相互に枢動可能に枢支されているので、バックレストフレーム13と座部フレーム14とを合わせるように折り畳むと、図10(A)に示すように、リクライニング椅子フレーム11全体を折り畳むことができる。
さらに、図10(B)に示すように、図10(A)に示すリクライニング椅子フレーム11全体を折り畳んだ状態の上にクッション部材12を載置すると、リクライニング椅子10をコンパクトにまとめることができる。
この場合、図のように紐等を使うと保管に便利である。
このため、リクライニング椅子10は、持ち運びや設置等の取り扱いが容易となり、また、不使用時の保管に際しスペースを取らない。
(レッグレスト)
次に、本発明の主なる特徴点であるレッグレストフレーム19について説明する。
レッグレストフレーム19は前記座部フレーム14の前方から引き出し可能であることは既に述べた。
本発明の主なる特徴点は、レッグレストフレーム19に備わっているレッグレスト部Fが足部、詳しくは人の前脚を載せた場合、安定良く支持することができることである。
すなわち、レッグレスト部Fには、その先方に上面がなだらかな膨大部F1が設けられている。
図11は、レッグレスト部Fの構造を示す斜視図であり、図12は、レッグレスト部Fの構造を説明する断面図である。
レッグレストフレーム19には、フレーム自体やS字状バネ20を覆うための被覆シートfが取り付けられているが、これを利用してレッグレスト部Fが形成されている。
すなわち被覆シートfは前方に膨大部F1が設けられており、このような膨大部F1が設けられた被覆シートfをレッグレストフレーム19に取り付けることにより、レッグレスト部Fが出来上がる。
図13は、レッグレスト部Fをレッグレストフレーム19に取り付けた様態を説明する断面図である。
具体的には、被覆シートfの前端にはループ部が形成されており、レッグレストフレーム19の横フレームを巻き込むようにして、ループ部にS字状バネ20を挿入することにより、被覆シートfが取り付けられている。
また被覆シートfの後端にも、ループ部が形成されており、このループ部に連結棒19aを挿入することにより取り付けられている。
被覆シートfの前方の膨大部F1は、被覆シートf空部に、クッション材、例えば、ポリウレタンチップが充填されることにより形成されている。
この膨大部F1の一部に図示しない充填口(ファスナーにより開閉自在)が設けられており、この充填口からポリウレタンチップの出し入れが可能である。
膨大部F1のクッション性を硬くするには、より多くポリウレタンチップ等の詰め物を充填すればよい。
被覆シートfの膨大部以外の部分にも少し詰め物を充填して肉厚にすると、接触性が柔らかくなる。
図14は、肉厚にした被覆シートfを示す断面図である。
人の前脚を置く部分全体に詰め物を充填して厚みのある被覆シートfにしている。
ここで膨大部F1の形としては、断面でいうと、例えば半円形状、角が曲面の矩形状、三角形状、等が採用される。
図15は、レッグレスト部Fを引き出して脚部を乗せた状態を示す概略図である。
この状態では、踵の上の部分が膨大部Fに当接するため、前脚が極めて安定した状態となる。
レッグレストフレーム19の横フレームの膨大部F1を不用意にいきなり足裏で押し込むようなことがあっても、座席フレーム14の湾曲部14cに当接部材19cが当接するため弾圧的な反力が作用し大した衝撃とならない。
参考までに、図16に、従来のような平たいレッグレスト部Fを略的に示す。
この状態では、下脚(踝から膝まで)とレッグレスト上面との間に空間が生じて足が安定しないのである。
踵の上の部分(足首の部分)がレッグレストフレーム19の横フレームに直接圧接するため、荷重が集中し圧迫を受けた痛みとなる。
本発明の実施の形態に係るリクライニング椅子10の利点を再度述べる。
レッグレストフレーム19が座部フレーム14の前方から引き出し可能であるので、バックレストフレーム13の傾倒角度に関係なく、レッグレスト部分の長さ(奥行き)を着座者の体格や好みに応じて調整することができる。
また、前脚フレーム15と後脚フレーム16の開脚時に、座部フレーム14の前方端が後方端より高く傾斜しているので、着座者が安定して着座できる。
その上、座ったまま、レッグレストフレーム19を引っ込める場合、下方に引き込む動作となるため引っ込め易い。
また、前脚フレーム15は長さ方向の途中から前方に滑らかに屈曲し、後脚フレーム16は長さ方向の途中から後方に滑らかに屈曲しているので、着座時にリクライニング椅子10が安定する。
また、リクライニング椅子10が容易に折り畳まれるので、持ち運びや設置等の取り扱いが容易となり、また、不使用時の保管に際しスペースを取らない。
またレッグレスト部Fが先部に足載せ用の膨大部F1有しているので、レッグレストフレーム19の横フレームに足首が直接当たることはない。
また、膨大部F1上に踝の上付近が乗るので脚が安定性する。
以上、本発明のリクライニング椅子の実施の形態について、説明したが、必ずしも実施の形態に限られるものではない。
例えば、図4と異なって、ピンP4及びピンP3を同じ高さ位置にしている例である。
図17は、そのリクライニング椅子の概略側面図であり、レッグレスト部Fを有するレッグレストフレーム19を引き出した状態を示す。
ピンP4及びピンP3とを同じ高さ位置にしているが、座る人の脚の先はやや上がり気味になる。
例えば、バックレストフレーム13を座部フレーム14に向け折り畳む構造であれば適用可能である。
またアームレスト17と前脚フレーム15及び後脚フレーム16の係止構造は、レールとネジを用いたものも当然採用可能である。
また前脚フレーム15及び後脚フレーム16は、途中から屈曲しているが、真っ直ぐになっていてもよい。
本発明のリクライニング椅子は、座部フレームの前方から引き出し可能なレッグレストを設け、レッグレストフレーム19に備わったレッグレスト部F先部に足載せ用の膨大部F1を有しているものであり、レッグレストフレーム19の横フレームに、直接、足首が当たることはない。
また、膨大部F1の上に踝の上付近が乗るので脚が安定性する。
このことはリクライニング椅子以外の各椅子にも利用可能である。
10…リクライニング椅子
11…リクライニング椅子フレーム
12…クッション部材
12a…バックレストクッション部
12b…座部クッション部
13…バックレストフレーム
14…座部フレーム
14a…連結棒
14b…案内ロッド
14c…湾曲部
15…前脚フレーム
16…後脚フレーム
17…アームレスト
17a…係止突起
17b…係止部
18…連結リンク
19…レッグレストフレーム
19a…連結棒
19b…軸
19c…当接部材
20…S字状ばね
21…プロテクター
P1〜P5…ピン
P1a…ピンP1の両端部
F…レッグレスト部
F1…膨大部

Claims (6)

  1. レッグレスト部を備え、アームレストの操作によりバックレストを傾倒・起立させるようにしたアームレスト操作式のリクライニング椅子であって、
    レッグレストフレームと、
    バックレストフレームと、
    前記バックレストフレームの下端部に枢支される座部フレームと、
    前脚フレームと後脚フレームの左右上方端部の交差部を枢支してなる脚部と、
    後端側を前記バックレストフレームに枢支され前端側を上方に回動可能とし、かつ内部に前記交差部を所望の位置に係止可能とした係止部を有するアームレストフレームとを具備し、
    前記座部フレームの開放する側の両端部は下方に鈍角状に折り曲げられた湾曲部が形成され、該湾曲部の端部には連結棒が設けられており、
    前記レッグレストフレームが前記座部フレームの前方から引き出し可能であり、
    該レッグレストフレームの開放する側の両端部近傍には連結棒が設けられ、連結棒の両端部から突出する先端には、それぞれ当接部材が取り付けられており、前記レッグレストフレームが引き出される際には、その当接部材が座席フレームの湾曲部に滑らかに当接して徐々に停止するものであり、
    レッグレストフレームに備わったレッグレスト部が先部に足載せ用の膨大部を有していることを特徴とするリクライニング椅子。
  2. レッグレスト部は、被覆シートよりなり、膨大部の空部に詰め部材が充填されていることを特徴とする請求項1記載のリクライニング椅子。
  3. 被覆シートは、その前端にループ部が形成されており、レッグレストフレームの横フレームが巻き込まれ、該ループ部にS字状バネが挿入されることにより取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のリクライニング椅子。
  4. 被覆シートは、その後端にループ部が形成されており、このループ部に連結棒が挿入されて取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のリクライニング椅子。
  5. 膨大部の詰め部材は、ポリウレタンチップが充填されることにより形成されていることを特徴とする請求項1記載のリクライニング椅子。
  6. 前記座部フレームは、その対向する側部の略中間部の前側部位がピンP3によって前記前脚フレームの略中間部に枢支され、その対向する側部の後端部位がピンP4によって前記バックレストフレームの下端近傍に枢支され、前記後脚フレームの略中間部よりやや下方の部位がピンP5によって連結リンクに枢支され、前記ピンP1ないし前記ピンP5を枢軸としてリクライニング椅子が折り畳まれることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のリクライニング椅子。

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