JP4183679B2 - リクライニングチェア - Google Patents

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Description

本発明は、リクライニングチェアに関し、更に詳細には、アームレストを操作することによりバックレストを傾倒・起立させるようにしたアームレスト操作式のリクライニングチェアの改良に関する。
従来、バックレストを機械的に作動させて所望の角度に傾倒・起立させるようにした種々の構造のリクライニングチェアが提案され、実用化されている。
このようにバックレストを機械的に作動させるリクライニングチェアの一つに、図9に側面図で示すような、バックレストの傾倒・起立調整をアームレストの操作により行うようにしたリクライニングチェア100が一般に知られている。
すなわち、このリクライニングチェア100は、バックレストフレーム111にクッション部材112を装着してなるバックレスト110と、バックレストフレーム111の下端部に位置し水平方向に延設された座部フレーム121にクッション部材122を装着してなる座部120と、前方脚部フレーム131と後方脚部フレーム132の左右上方端部を傾倒位置決め用のピンP1により枢支してなる脚部130と、肘側をピンP2により前記バックレストフレーム111に枢支して指先側を上方に回動可能とし、かつ、該指先側内部にピンP1を所望の位置に係止可能とした係止部142を有するアームレストフレーム141にクッション部材143を装着してなるアームレスト140とにより構成されている。
このリクライニングチェア100においてバックレスト110の角度調整を行う場合には、先ず腰をかけたまま上体を前かがみにしてバックレスト110から背中を離し、次に左右のアームレスト140の先端部を同時に矢印Y1方向に持ち上げ、そのまま左右のアームレスト140を同時に矢印Y2で示す前後方向に動かしてバックレスト110を矢印Y3方向に傾倒させ、好みの位置が得られたときに左右のアームレスト140を降ろしてピンP1の突出端部P1Tを係止部142に形成された所定の係止突起142T間に係止し、そして左右の肘をアームレスト140に載せて固定することにより調整を完了する。
図10は、このようにピンP1がアームレストフレーム141の係止部142に係止されるメカニズムの説明図であって、(A)はアームレスト140の内部構造を示す側断面図、(B)はその下面図である。
すなわち、このアームレスト140は、樹脂材により上面が側面視で船底型に内部が中空に一体成形されたアームレストフレーム141の上面にクッション部材143を装着してなり、アームレストフレーム141の肘側はピンP2によりバックレストフレーム111に枢支され、指先側における側部フレーム141Wの各内面には側面視で鋸刃状をなす複数個(この例では5個)の係止突起142Tが形成された係止部142が設けられている。前方脚部フレーム131と後方脚部フレーム132の上方端部に挿通されたピンP1はこの両端部が係止突起142T間に係止され、ピンP1とピンP2の位置関係によりバックレスト110の姿勢が決められる。すなわち、バックレスト110は左右のアームレスト140を前方にスライドさせると起き上がり、後方にスライドさせると倒れるように構成されている。
なお、図9に示すように、このリクライニングチェア100は座部フレーム121の前方側がピンP3により前方フレーム131に枢支され、後方側がピンP4によって一端が後方フレーム132に連結された連結レバー123の他端にピンP5を介して枢支されており、バックレスト110と座部120とを相対的に動かして合わせると、前記ピンP1ないしピンP5のいずれかを介し、チェア全体を平坦に折り畳むことができるようになっている。
しかしながら、このような従来のリクライニングチェア100によれば、アームレスト140のスライド運動が、直接、バックレスト110の傾倒・起立運動として作用するため、バックレスト110を緩やかに傾倒・起立させることができず、アームレスト140を前後にスライドさせる度にバックレスト110の動きが使用者の想定した動きとはならないために使用者に不快感を与えるという欠点があった。
とくに、バックレスト110に背中を預けたままアームレスト140を矢印Y1方向に持ち上げると、バックレスト110が矢印Y3方向に急激に倒れるため、使用者、とくに老齢者や病弱者等の使用者に恐怖心を与え、時には危険な場合があるため、取り扱いには細心の注意が必要であり、また、この旨を取扱説明書等の中で再三警告する必要があった。
また、姿勢を直す等の目的で傾倒しているバックレスト110を起立させる場合には、左右のアームレスト140を同時に持ち上げると共に、傾倒しているバックレスト110を前方に手で引き上げなければならないため操作にかなりの力が必要となり、このため使用者が老齢者や病弱者であるような場合には取り扱いが面倒かつ困難であるという欠点があった。
本発明は上述したような実情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、バックレストの傾倒・起立動作を緩やかに行うことができ、老齢者や病弱者であっても安心して容易に取り扱うことができ、かつ快適な使用感が得られるアームレスト操作式のリクライニングチェアを提供することにある。
本発明の上記目的は、アームレストの操作によりバックレストを傾倒・起立させるようにしたアームレスト操作式のリクライニングチェアであって、バックレストフレームにクッション部材を装着してなるバックレストと、前記バックレストフレームの下端部に位置し水平方向に延設された座部フレームにクッション部材を装着してなる座部と、前方脚部フレームと後方脚部フレームの左右上方端部を傾倒位置決め用のピンP1により枢支してなる脚部と、肘側をピンP2により前記バックレストフレームに枢支して指先側を上方に回動可能とし、かつ該指先側内部又は外部に前記ピンP1を所望の位置に係止可能とした係止部を有するアームレストフレームにクッション部材を装着してなるアームレストとを具備し、前記ピンP1と前記ピンP2との間に引張りコイルバネを懸架してなることを特徴とするリクライニングチェアを提供することにより達成される。
また、本発明の上記目的は、前記引張りコイルバネの引張り力は、2Kgの荷重に対し14〜18cm伸びるように設定されていることを特徴とするリクライニングチェアを提供することにより、より効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、前記座部フレームは、前方側がピンP3により前記前方フレームに枢支され、後方側がピンP4によって一端が前記後方フレームに連結された連結レバーの他端にピンP5を介して枢支されており、前記ピンP1ないし前記ピンP5を枢軸としてチェア本体が平坦に折り畳まれることを特徴とするリクライニングチェアを提供することにより、より効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、前記座部フレームの下方に引き出し式のフットレストが収納されていることを特徴とするリクライニングチェアを提供することにより、より効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、アームレストの操作によりバックレストを傾倒・起立させるようにしたアームレスト操作式のリクライニングチェアであって、バックレストフレームにクッション部材を装着してなるバックレストと、前記バックレストフレームの下端部に位置し水平方向に延設された座部兼後方脚部フレームにクッション部材を装着してなる座部と、上方端部に傾倒位置決め用のピンP1Aを有する前方脚部フレームと、肘側をピンP2Aにより前記バックレストフレームに枢支して指先側を上方に回動可能とし、かつ該指先側内部又は外部に前記ピンP1Aを所望の位置に係止可能とした係止部を有するアームレストフレームにクッション部材を装着してなるアームレストとを具備し、前記ピンP2Aにピストンを連結させると共に、内部に圧縮コイルバネを有し前記ピストンを受容するシリンダをピンP4Aにより前記座部兼後方脚部フレームに枢支してなることを特徴とするリクライニングチェアを提供することにより達成される。
また、本発明の上記目的は、前記座部兼後方脚部フレームは、前方側がピンP3Aにより前記前方フレームに枢支され、前記バックレストフレームと前記座部兼後方脚部フレームとはピンP5Aにより枢支されており、前記ピンP2Aないし前記ピンP5Aを枢軸としてチェア本体が平坦に折り畳まれることを特徴とするリクライニングチェアを提供することにより、より効果的に達成される。
さらにまた、本発明の上記目的は、前記座部兼後方脚部フレームの下方に引き出し式のフットレストが収納されていることを特徴とするリクライニングチェアを提供することにより、より効果的に達成される。
このように、本発明に係わるリクライニングチェアは、ピンP1とピンP2との間に引張りコイルバネを懸架し、あるいは、ピンP1AとピンP4Aとの間に圧縮コイルバネを装着し、バネ力を介してバックレストの傾倒・起立を行うように構成されているので、傾倒・起立動作を緩やかに行うことができ、これにより使用者に快適感を与えることができる。また、傾倒させたバックレストを起立させる場合には、バネ力を利用して戻すことができるので、従来のような余分な力を必要とせず、このため老齢者や病弱者であっても安心して容易に取り扱うことができる利点がある。
とくに、チェア全体を平坦に折り畳むことができ、かつ、フットレストを備えた本発明に係わるリクライニングチェアによれば、快適感がさらに増し、また取扱いが一段と容易となる利点がある。
以下、本発明の内容を実施例に基づき詳述する。なお、本発明は必ずしも以下の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲において、その構成を種々に変更できることはいうまでもない。
図1は、本発明の第1実施例に係わるアームレスト操作式のリクライニングチェア200の斜視図、図2はその側面図である。なお、本リクライニングチェア200の基本的な骨格および使用法は前述した従来のリクライニングチェア100と共通するので、共通する構成要素には前記リクライニングチェア100と対応する200番台の符号を付して説明する。
本リクライニングチェア200は、バックレスト210、座部220、脚部230、アームレスト240、フットレスト250によって構成されている。
ここに、バックレスト210は、金属製のパイプを折り曲げて下方に開放するコの字状のバックレストフレーム211と、このバックレストフレーム211間に懸架されたバネ部材213にクッション部材212を装着してなっている。
座部220は、樹脂材によりフットレスト250を収納可能な収納ケース状に成形され、バックレストフレーム211の開放下端部に位置し水平方向に延設された座部フレーム(兼フットレスト収納ケース)221にクッション部材222を装着してなっている。本実施例では、座部220の床面高さが、人間工学的な観点から、通常の椅子よりも低く座椅子よりも高い約40cm程度に設定され、長時間に渡りリラックスして座ることができるように工夫されている。なお、クッション部材212とクッション部材222とは連設されており、クッション部材212の上部、すなわちクッションヘッドカバーをバックレストフレーム211の上部に被せることによりこれらのクッション部材がバックレスト210と座部220に装着されるようになっている。
脚部230は、金属製のパイプを折り曲げて上方に開放するコの字状に形成された前方脚部フレーム231と同様に形成された後方脚部フレーム232の開放側左右上方端部を交差させ、この交差部を傾倒位置決め用のピンP1により枢支してなっている。ピンP1の両端部は交差部から幅方向に突出して突出端部P1tが形成されている。この突出端部P1tは後述するようにバックレスト210の傾倒角度調整に用いられる。前方脚部フレーム231は途中から前方に傾斜するように曲げられ、前に倒れ難い構造となっている。前方脚部フレーム231と後方脚部フレーム232の床面との接触部にはクッション性を有する樹脂材等からなるフロアプロテクター233が間隔を置いて配設されている。
アームレスト240は、樹脂材により上面が側面視で船底型に内部が中空に一体成形されたアームレストフレーム241の上面にクッション部材243を装着してなっている。このアームレストフレーム241の肘側はピンP2によりバックレストフレーム211に枢支され、これにより指先側がピンP2を支点として、矢印Y1及び仮想線で示すように上方に回動できるようになっている。
アームレストフレーム241の指先側における側部フレーム241Wの各内面には、図3(A)に側断面図で、図3(B)にその下面図で示すように、側面視で鋸刃状をなす複数個の係止突起242Tが形成された係止部242が設けられている。本実施例ではこの係止突起242Tが5個設けられ、傾倒角度が5段階に設定されているが、この係止突起242Tの設置数は必要に応じ適宜に増減することができる。図示するように、係止突起242T間には前述したピンP1の突出端部P1tが係止され、これによりバックレスト210の傾倒位置、すなわち傾倒角度が決定される。このように突出端部P1tが前後方向に移動され、係止突起242T間に係止されるとき、係止突起242Tの先端部が鋸刃状に形成されているので、突出端部P1tの移動、係止が容易かつ確実に行うことができる。
なお、この係止部242の構成は、必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その形状、材質、設置場所等については後述するような構成に変更することができる。
本リクライニングチェア200ではアームレストフレーム241の内部において、ピンP1とピンP2との間に引張りコイルバネ244が懸架されている。このように引張りコイルバネ244を設けることにより、バックレスト210をバネの引張り力に抗して緩やかに傾倒することができるので快適感が得られ、また、逆にバックレスト210を起立させる場合にはバネの復元力を利用して自動的に、ないし極めて弱い力で起立させることができるので、老齢者や病弱者でも安心して楽に取り扱うことができる。なお、この引張りコイルバネには、本発明者の実験結果に基づき、引張り力が2Kgの荷重に対し14〜18cm伸びるもの、さらに好ましくは2Kgの荷重に対し15〜17cm伸びるものが適用されている。これは、引張り力がこの範囲を外れ、弱過ぎたり強過ぎたりすると、バックレスト210の傾倒・起立動作を緩やかに行うことができず、とくに強過ぎる場合にはバックレスト210が急激に起立するようになるため安全上好ましくないからである。
フットレスト250は、金属製のパイプにより後端側が開放されてコの字状に形成されたフットレストフレーム251及びこのフットレストフレーム251間に懸架されたバネ部材252を布製のクッション部材253で装着してなり、図2に矢印Y4で示すように、ケース状の座部フレーム(兼フットレスト収納ケース)221内から必要な長さだけ引き出して使用され、使用後は座部フレーム(兼フットレスト収納ケース)221内に収納される。このようなフットレスト250を使用すると、長時間に渡り膝を伸ばしながら一段とリラックスして座ることができる。
また、図2に示すように、本リクライニングチェア200は座部フレーム(兼フットレスト収納ケース)221の前方側がピンP3により前方フレーム231に枢支され、後方側がピンP4によって一端が後方フレーム232に連結された連結レバー223の他端にピンP5を介して枢支されている。このように、本リクライニングチェア200は、バックレスト210、座部220、フットレスト250を含む座部220、脚部230、そしてアームレスト240の夫々が、ピンP1ないしピンP5のいずれかを介し、相互に枢動可能に枢支されているので、バックレスト210(ないしバックレストフレーム211)と座部220(ないし座部フレーム221)とを図2に矢印Y5で示すように相対的に動かして合わせると、図4に斜視図で示すようにチェア全体を平坦に折り畳むことができる。このため、本リクライニングチェア200によれば、持ち運びや設置等の取り扱いが容易となり、また、不使用時の保管に際しスペースを取らないという利点がある。
なお、本リクライニングチェア200では、バックレスト210のクッション部材212、及び座部220のクッション部材222にはウレタン(チップやスライス)あるいは綿(ワタ)等のクッション性を有し、厚みが7〜15cmもある厚い部材が使用されているので座り心地が極めて良好である。
また、バックレストフレーム211、前方脚部フレーム231、後方脚部フレーム232の塗装には旧来の油系統の溶剤を使用した塗料ではなく、環境に優しいエマルジョンタイプの溶剤を使用したアクリル樹脂の粉体焼付け塗装が施されており、さらにまた、クッション部材212、222、243の表面には環境に優しいポリウレタン合成皮革、綿、本革等が張設されている。
以上、本発明の内容を第1実施例に基づき説明したが、本発明はこのような第1実施例に限定されるものではなく、その構成の一部を次のように変更することができる。
図5は、上記第1実施例におけるアームレスト240の構成の変更に係わるアームレスト240Aの斜視図である。
本アームレスト240Aは、木材(ぶな材)からなるアームレストフレーム241Aの下部に、外側部にギアの歯状の係止突起242TAを有する鉄鋼製の係止部242Aを一体的に設けてなっている。なお、アームレストフレーム241Aはぶな材に限らず、その他の木材、あるいは木材以外の素材で構成することも可能である。このアームレストフレーム241Aの木部にはクッション部と同質のポリウレタン合成皮革、布、革等が巻かれている。アームレストフレーム241Aの肘側は外側から挿通されたピンP2によりバックレストフレーム211に枢支され、これにより指先側がピンP2を支点として矢印Y1方向に回動可能とされ、係止部242Aには前方脚部フレーム231と後方脚部フレーム232の交差部に挿通された傾倒位置決め用のピンP1の先端部が外側から係止され、これによりバックレスト210の傾倒位置、すなわち傾倒角度が決められるようになっている。ここに、外側に突出したピンP1とピンP2との間に引張りコイルバネ244が懸架されていることは前記第1実施例と同様である。なお、この引張りコイルバネ244を含む係止部242Aには図示しない安全カバーが側面から装着されるようになっており、使用者の安全が図られている。
このように、本アームレスト240Aでは、アームレストフレーム241A(すなわち腕載せ部)がぶな材ほかの木材、あるいはその他の素材で構成され、かつ、これにクッション部と同質のポリウレタン合成皮革、布、革等が巻かれているので高級感が得られ、また、係止部242Aが鉄鋼材で構成されているので、前記実施例における樹脂材の場合に較べ、ピンP1により係止突起242TAを始め係止部242Aが摩耗したり損傷したりする比率が減少し、耐久性が大幅にアップする利点がある。
図6は、本発明の第2実施例に係わるアームレスト操作式のリクライニングチェア300の斜視図、図7は図6のA−A断面図、図8は図6のB−B断面図である。なお、本リクライニングチェア300の基本構成は、一部を除き、前述した第1実施例に係わるリクライニングチェア200と共通するので、以下は共通する構成要素に前記リクライニングチェア200と対応する300番台の符号を付して説明する。
本リクライニングチェア300は、バックレスト310、座部320、脚部330、アームレスト340、フットレスト350によって構成されている。
前記リクライニングチェア200と同様に、バックレスト310は、金属製のパイプを折り曲げて下方に開放するコの字状のバックレストフレーム311と、このバックレストフレーム311間に懸架された図示しないバネ部材にクッション部材312を装着してなっている。
座部320は、金属材により成形され、バックレストフレーム311の開放下端部に位置して水平方向に延設された座部兼後方脚部フレーム321にクッション部材322を装着してなっている。本実施例では、座部320の床面高さが、前記リクライニングチェア200よりも低く座椅子よりも高い約20〜30cm程度に設定され、長時間に渡りさらにリラックスして座ることができるように構成されている。なお、クッション部材312とクッション部材322との構成及び装着方法は前記リクライニングチェア200と同様である。
脚部330は、金属製のパイプを折り曲げて上方に開放するコの字状に形成された前方脚部フレーム331と、金属製のパイプを折り曲げて後方に開放するコの字に形成された前記座部兼後方脚部フレーム321からなっている。なお、本実施例では、この座部兼後方脚部フレーム321はその前方閉鎖部が床面に載置するように形成され、前方脚部フレーム331と共に前方脚部フレームを構成している。図6に示すように、バックレストフレーム311と座部兼後方脚部フレーム321とは途中でピンP5Aにより枢支されている。前方脚部フレーム331の左右上方端部には、前記リクライニングチェア200におけるピンP1と同様な機能を有する傾倒位置決め用のピンP1Aが両端部を幅方向に突出して脚部フレーム331に挿通されており、中央部はピンP3Aにより座部兼後方脚部フレーム321に枢支されている。
アームレスト340は、木製のアームレストフレーム341の上面にクッション部材343及びカバー部材344を装着してなり、アームレストフレーム341の下部には金属材からなる係止部342が設けられている。この係止部342には、図6に示すように側面視でギアの歯状をなし、このギアの歯状部が図8に示すように幅方向両側に突出するように形成された係止突起342TAが一体成形されている。前記位置決めピンP1Aはこの係止突起342TA間の上部に係止され、これによりバックレスト310の傾倒位置、すなわち傾倒角度が決定される。前記リクライニングチェア200と同様に、アームレスト340の肘側はピンP2Aを介してアームレストフレーム341に枢支されており、これにより指先側がピンP2Aを支点として矢印Y1で示すように上方に回動できるようになっている。
ピンP2Aは、図6及び図7に示すように、シリンダ360内を上下方向に摺動するピストン361の上端部に連結されている。シリンダ360の下端部はピンP4Aを介して前記座部兼後方脚部フレーム321に枢支されている。シリンダ360内のピストン361の下端部とピンP4Aとの間には圧縮コイルバネ362が装着されている。この圧縮コイルバネ362には、前記リクライニングチェア200における引張りコイルバネ244のバネ力(引張り力)と実質的に同等なバネ力(圧縮力)を有するものが適用されている。
本リクライニングチェア300におけるアームレスト340は以上のとおり構成されているので、背中をバックレスト310に預け、左右のアームレストフレーム341を矢印Y1方向に同時に持ち上げてバックレスト310を傾倒させると、ピンP2Aを介してピストン361を下方に押圧する力が作用し、ピストン361が下降して圧縮コイルバネ362を押圧する。その後、バックレスト310が好みの位置に傾倒されたとき、アームレストフレーム341を降ろしてピンP1Aを係止部342の所定の係止突起342TA間に係止することにより一連の傾倒操作が終了する。
このように圧縮コイルバネ362を設けることにより、前記リクライニングチェア200と同様に、バックレスト310をバネの引張り力に抗して緩やかに傾倒することができるので快適感が得られ、また、逆にバックレスト310を起立させる場合にはバネの復元力を利用して自動的に、ないし極めて弱い力で起立させることができるので、老齢者や病弱者でも安心して楽に取り扱うことができる。
フットレスト350は、座部兼後方脚部フレーム321の下方において、座面と平行に延設されたガイド部材351に沿って引き出し可能とされたフットレストフレーム352と、これに装着されたクッション部材353とからなっている。
以上のとおり、本リクライニングチェア300は、バックレスト310、座部320、フットレスト350を含む座部320、脚部330、そしてアームレスト340の夫々が、ピンP2AないしP5Aのいずれかを介し、相互に枢動可能に支持されているので、前記リクライニングチェア200と同様に、バックレスト310(ないしバックレストフレーム311)と座部320(ないし前記座部兼後方脚部フレーム321)を相対的に動かして合わせるとチェア全体を平坦に折り畳むことができる。このため、本リクライニングチェア300によっても、持ち運びや設置等の取り扱いが容易となり、また、不使用時の保管に際しスペースを取らないという効果が得られる。
本発明の第1実施例に係わるリクライニングチェアの斜視図である。 上記リクライニングチェアの側面図である。 上記リクライニングチェアにおけるアームレストを示す図で、(A)はその側断面、(B)はその下面図である。 上記リクライニングチェアを折り畳んだ状態を示す斜視図である。 上記リクライニングチェアにおけるアームレストの変更例を示す斜視図である。 本発明の第2実施例に係わるリクライニングチェアの斜視図である。 図6におけるA−A断面図で、ピストンとシリンダの内部構造を示す図である。 図6におけるB−B断面図で、係止部の内部構造を示す図である。 従来のリクライニングチェアの側面図である。 上記リクライニングチェアにおけるアームレストを示す図で、(A)はその側断面、(B)はその下面図である。
符号の説明
100,200,300 リクライニングチェア
110,210,310 バックレスト
111,211,311 バックレストフレーム
112,212,312 クッション部材
120,220,320 座部
121,221,321 座部フレーム
122,222,322 クッション部材
130,230,330 脚部
131,231,331 前方脚部フレーム
132,232,321 後方脚部フレーム
140,240,240A,340 アームレスト
141,241,241A,341 アームレストフレーム
142,242,242A,342 係止部
143,243,343 クッション部材
221 座部フレーム(兼フットレスト収納ケース)
223 連結レバー
244 引張りコイルバネ
250,350 フットレスト
251,352 フットレストフレーム
360 シリンダ
361 ピストン
362 圧縮コイルバネ
P1〜P5,P1A〜P5A ピン

Claims (7)

  1. アームレストの操作によりバックレストを傾倒・起立させるようにしたアームレスト操作式のリクライニングチェアであって、バックレストフレームにクッション部材を装着してなるバックレストと、前記バックレストフレームの下端部に位置し水平方向に延設された座部フレームにクッション部材を装着してなる座部と、前方脚部フレームと後方脚部フレームの左右上方端部を傾倒位置決め用のピンP1により枢支してなる脚部と、肘側をピンP2により前記バックレストフレームに枢支して指先側を上方に回動可能とし、かつ該指先側内部又は外部に前記ピンP1を所望の位置に係止可能とした係止部を有するアームレストフレームにクッション部材を装着してなるアームレストとを具備し、前記ピンP1と前記ピンP2との間に引張りコイルバネを懸架してなることを特徴とするリクライニングチェア。
  2. 前記引張りコイルバネの引張り力は、2Kgの荷重に対し14〜18cm伸びるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のリクライニングチェア。
  3. 前記座部フレームは、前方側がピンP3により前記前方フレームに枢支され、後方側がピンP4によって一端が前記後方フレームに連結された連結レバーの他端にピンP5を介して枢支されており、前記ピンP1ないし前記ピンP5を枢軸としてチェア本体が平坦に折り畳まれることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のリクライニングチェア。
  4. 前記座部フレームの下方に引き出し式のフットレストが収納されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のリクライニングチェア。
  5. アームレストの操作によりバックレストを傾倒・起立させるようにしたアームレスト操作式のリクライニングチェアであって、バックレストフレームにクッション部材を装着してなるバックレストと、前記バックレストフレームの下端部に位置し水平方向に延設された座部兼後方脚部フレームにクッション部材を装着してなる座部と、上方端部に傾倒位置決め用のピンP1Aを有する前方脚部フレームと、肘側をピンP2Aにより前記バックレストフレームに枢支して指先側を上方に回動可能とし、かつ該指先側内部又は外部に前記ピンP1Aを所望の位置に係止可能とした係止部を有するアームレストフレームにクッション部材を装着してなるアームレストとを具備し、前記ピンP2Aにピストンを連結させると共に、内部に圧縮コイルバネを有し前記ピストンを受容するシリンダをピンP4Aにより前記座部兼後方脚部フレームに枢支してなることを特徴とするリクライニングチェア。
  6. 前記座部兼後方脚部フレームは、前方側がピンP3Aにより前記前方フレームに枢支され、前記バックレストフレームと前記座部兼後方脚部フレームとはピンP5Aにより枢支されており、前記ピンP2Aないし前記ピンP5Aを枢軸としてチェア本体が平坦に折り畳まれることを特徴とする請求項5に記載のリクライニングチェア。
  7. 前記座部兼後方脚部フレームの下方に引き出し式のフットレストが収納されていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のリクライニングチェア。
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