JP2008012186A - 椅子 - Google Patents

椅子 Download PDF

Info

Publication number
JP2008012186A
JP2008012186A JP2006188501A JP2006188501A JP2008012186A JP 2008012186 A JP2008012186 A JP 2008012186A JP 2006188501 A JP2006188501 A JP 2006188501A JP 2006188501 A JP2006188501 A JP 2006188501A JP 2008012186 A JP2008012186 A JP 2008012186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
backrest
rear frame
seat
backward
view
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006188501A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4803667B2 (ja
Inventor
Shinji Inoue
信治 井上
Hiroyuki Ito
博之 伊藤
Yutaka Takeuchi
裕 竹内
Yoshinobu Sakai
嘉伸 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Itoki Corp
Original Assignee
Itoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Itoki Corp filed Critical Itoki Corp
Priority to JP2006188501A priority Critical patent/JP4803667B2/ja
Publication of JP2008012186A publication Critical patent/JP2008012186A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4803667B2 publication Critical patent/JP4803667B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Chairs Characterized By Structure (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

【課題】非ロッキング状態では的確なランバーサポート機能を確保し、ロッキング状態では身体へのフィット性を確保した椅子を提供する。
【手段】ベース2の前部には第1支軸22によって中間部材19が後傾可能に連結されており、この中間部材19に座3を固定している。中間部材19は背支柱20aを備えており、背支柱20aの上端部に背もたれ4の上端部を固定している。ベース2の後端部にリアフレーム40を第2支軸42で連結している。第2支軸42は第3支軸49で背支柱20aに連結されている。リアフレーム40の上端に設けたコロ状のサポート体54で背インナーシェル4aの背面を押し、かつ、背インナーシェル4aの下部は、ガイドピン56とガイド体57とにより、リアフレーム40に対して離反不能で上下動可能に保持されている。
【選択図】図3

Description

本願発明は、ランバーサポート機能とロッキング機能とを有する椅子に関するものである。
背もたれが後傾動する椅子において、非ロッキング状態で着座者の姿勢安定性を高めるため、着座者の腰椎(特に第3腰椎のあたり)を背もたれで支えること(ランバーサポート機能)の重要性が注目されており、このため、背もたれの下部を縦断側面視で前向き凸状に突き出すことが行われている。
しかし、従来のロッキング椅子では、非ロッキング姿勢(作業姿勢)でもロッキング姿勢でも背もたれの側断面形状は一定であるため、背もたれの形状を非ロッキング状態での形状に合わせておくと、ロッキング時に身体に強い突き上げ感を感じるという不具合があった(ロッキング時に背もたれの下部が相対的に前向き突出する椅子も提案されているが、この場合は、突き上げ感が一層大きくなる。)。
この問題に対して本願出願人は、特許文献1において、座が取り付いた傾動フレーム(本願の中間部材に相当する)に背支柱を設けて、この背支柱の上端部に背もたれの上部を連結する一方、ベースに傾動自在に連結した補助フレーム(本願のリアフレームに相当する)と前記傾動フレームとを相対回動可能に連結し、補助フレームのうち傾動フレームに対する連結点よりも上方の部位を背もたれに上下相対動可能に連結した構成の椅子を提案した。
特願2005−33632
この先願によると、リアフレームの後傾の度合いが傾動フレームの後傾の度合いよりも大きいため、背もたれは、非ロッキング状態において側断面視で前向き凸状に大きく湾曲していても、ロッキング時には扁平に近い状態に伸び変形することになり、このため、ロッキング時に背もたれによる身体の突き上げ感を無くしてフィット性を高めることができる。
すなわち、非ロッキング時には腰椎を的確に支持できると共に、ロッキングには背中全体を違和感なく支持することができる。また、座と背もたれとは一体に後傾するが、背もたれの姿勢が変化することにより、結果として背もたれは座より大きい角度で後傾することになる。
本願発明は、基本的にこの先願発明の構成を採用しつつ、非ロッキング状態でのランバーサポート機能のアップとロッキング状態でのフィット性のアップとを図ることを課題とするものである。
本願発明に係る椅子は、座と、後傾動自在な背もたれと、前記背もたれの上部が取り付く背支柱と、前記背もたれのうち背支柱に対する取り付け部よりも下方の部位を後方から支えるリアフレーム(リアリンクと言ってもよい)とを備えており、前記背もたれは、縦断側面視の形状が容易に変形するように柔軟性を備えていると共に、非後傾状態では着座した人の腰部を押すように縦断側面視で前向き凸の形状になっており、リアフレームが背支柱よりも大きな割合で後傾することにより、背もたれは後傾しつつ縦断側面視で扁平な状態に向けて伸び変形するようになっている。
そして、請求項1の発明では、特徴として、前記リアフレームには、背もたれのうち縦断側面視で最も大きく前向き突出している部分を後方から押すサポート体が設けられており、かつ、背もたれのうち前記サポート体よりも下方の部位をリアフレームに離反不能で上下相対動可能に保持している。
請求項2の発明は、請求項1に加えて、脚で支持されたベースと、前記ベースの前部に後退動及び後傾動自在に連結された中間部材とを備えており、前記中間部材には、前記座が取り付けられていると共に前記背もたれの上部が取り付く背支柱を一体に設けている一方、前記ベースのうち座の後端寄りに位置した後部に、前記リアフレームがその下端を中心にして後傾動し得るように取り付けられており、更に、リアフレームの上下中途部と前記背支柱とが相対回動可能に連結されている。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記サポート体は水平状の軸線回りに回転自在なコロ状に形成されている。更に請求項4の発明では、請求項3において、前記コロ状のサポート体は、背もたれの縦長中心線の部分が最も小径で縦長中心線から外側に行くに従って外径が大きくなる略鼓形に形成されている。
本願発明では、背もたれは、背支柱に取り付けられた部分とリアフレームに離反不能に保持された部分とを上下の支点として、リアフレームのサポート体で前向きに押した状態になっている。そして、先ず、背もたれのうち縦断側面視で最も前向きに突出した部分(すなわち人の腰部を押す部分)がサポート体で後ろから押されているため、背もたれの前向き突出部が体圧で後退することはなく、このためランバーサポートを確実に保持できる。
また、背もたれの下部は、サポート体に当たった部分は手前に押されて、リアフレームに離反不能に保持された部分は後方に引かれており、いわば、上下2点において前後逆向きに押し引きされることで縦断面前向き凸の形態になっているため、サポート体が当たっている部分よりも下方の部分も縦断側面視で変形し得る。このため、背もたれは非ロッキングでは自然な丸みを帯びた状態で前向き凸状に湾曲させることができ、また、ロッキング状態では背もたれを全体にわたって伸び方向に変形させることができ(人の上半身の背面のプロフィールに倣うように変形させることができ)、このため、使用者の身体へのフィット性に優れている。
座が背もたれの後傾に連動して座が後退及び後傾するシンクロタイプの椅子は、ロッキング時に座と背もたれとが離反することに基因したいわゆるシャツ捲れ現象を防止又は抑制できる利点がある。しかし、シンクロタイプの椅子では背もたれの後傾と座の後退及び後傾とを一つのばねで支持しているため、ばねのばね力が弱いと、着座すると同時に座が後退及び後傾して人に不快感を与える虞がある。さりとてばねの強さを強くすると、背もたれのスムースな後傾動が阻害される虞がある。
これに対して請求項2のように構成すると、リアフレームは座の後端より部位においてベースに連結されているため、着座による荷重がリアフレームを後傾させるように作用することはなくて、リアフレームで中間部材を後部から支えている状態になり、このため着座時に座が後退及び後傾することを防止できる。
請求項3のようにサポート体をコロ状(或いはローラ状)に形成すると、サポート体が背もたれの背面をスムースに移動し得るため、背もたれがその傾動によって断面形状を変化させることが円滑に行われる利点がある。更に、請求項4のようにサポート体を略鼓状に形成すると、サポート体は背もたれの背面に左右両側から当たるため、サポート体を介して背もたれによって着座者の背骨が押されることを防止でき、このためランバーサポート機能及びフィット性により一層優れている。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(1).椅子の概要
まず、図1〜図3に基づいて椅子の概要を説明する。図1のうち(A)は正面図、(B)は右側面図、図2のうち(A)は平面図、(B)は図1(A)の IIB-IIB視断面図、(C)は背面図、(D)は座と背もたれのみの縦断側面図、図3は椅子の縦断側面図である。
椅子は、脚1と、脚1の上端に取り付けたベース2と、その上方に配置した座3と、座3の後方に配置した背もたれ4とを備えている。脚1は、ガスシリンダからなる脚柱5と、脚柱5から放射状に延びる枝足6とを備えており、各枝足6の先端にはキャスター7を設けている。脚柱5のロックは、ベース2に設けたレバー8(図1(A)参照)の操作によって解除できる。
図2(D)及び図3に示すように、座3は、樹脂製の前後インナーシェル(座板)9,10とそれらの上面に一連に延びるように張ったクッション体11とを備えており、従って、座3は、ロッキングしない限り動かない座後部3bと、前傾動可能な座前部3aとから成っている。詳細は省略するが、前部インナーシェル9と後部インナーシェル10とは左右横長の連結ピン12で連結されており、座前部3aは連結ピン12を中心にして前傾する。
背もたれ4は、背インナーシェル4aの前面にクッション4bを張った構造になっており、背インナーシェル4aの後方には、背インナーシェル4aの略全部高にわたって延びるバックカバー13を配置している(バックカバー13は後述する背支柱に固定されている。)。
また、バックカバー13とベース2との間の空間はリアカバー14で塞がれており、更に、ベース2の前方にはフロントカバー15を装着しており、フロントカバー15の左右両側には、座前部3aを傾動操作するためのフロントレバーの摘まみ16が露出している。なお、フロントカバー15は座3の前部インナーシェル9に取り付けられている。図1及び図2に示す符号17は、背もたれ4を後傾可能な状態と後傾不能状態とに切り換えるレバーである。
(2).座部の詳細
次に、図4〜図8も参照して座とその周辺部を詳述する。図4及び図5は座3の支持機構を示す分離斜視図、図6は座を省略した状態での平面図、図7は図6の VII-VII視断面図、図8は図6の VIII-VIII視断面図である。
ベース2は上向きに開口したハウジング状になっており、座3とベース2との間には、例えば図4に示すように、座3と背もたれ4とが取り付く中間部材19が配置されている。中間部材19は左右2本のパイプ20を主要部材として備えており、パイプ20の後端は上向きに延びて背支柱20aになっている。すなわち、本実施形態では、座3と背もたれ4とは一つの中間部材19に取り付けられている。
中間部材19を構成する左右パイプ20の前部には、正面視上向き開口コ字状のフロントブラケット21が溶接によって固着されている。そして、左右のフロントブラケット21に左右横長の第1支軸(スライド軸)22が溶接によって固着されており、また、左右のパイプ20の水平部は、第1連結部体23及び第2連結体24で一体に連結されている。第1支軸22はパイプ20より下方に配置されている。
図3に示すように、後部インナーシェル10の下方には樹脂製の座アウターシェル(座受け板)25が配置されており、後部インナーシェル10は座アウターシェル25に着脱可能に固定されており、座アウターシェル25は、中間部材19の第1連結体23にビス等によって固定されている。
図4,7,8から理解できるように、中間部材19の第1支軸22は上下に重なり合う下受け部材26と上受け部材27とで挟まれており、更に、上受け部材27には押さえ部材28が重なっており、これらの三者は互いに重ねた状態でベース2にねじ(図示せず)で共締めされている。
例えば図5に示すように、下受け部材26には前後左右4個の係合穴29が上下に貫通して空いている一方、ベース2には、前記係合穴29がきっちり嵌まるボス体2aが一体に形成されており、ボス体2aに下受け部材26を嵌め込むことにより、下受け部材26は水平方向に移動不能に保持される。押さえ部材28はボス体2aにビスで締結されている。ボス体2aは上窄まりになっており、このため、下受け部材26は嵌め込みが容易であると共にずれ不能に保持される。
ベース2には、下受け部材26の後端が当たるセンター突起2b、脚柱5が嵌まる穴2c、肘掛け(図示せず)を取り付けるための張り出し部2dなどが形成されている。なお、ベース2や上下受け部材26,27はアルミ等のダイキャスト製品であり、押さえ部材28は板金製品であるが、勿論、素材や加工方法は任意に選択できる。
上下受け部材26,27には、第1支軸22が前後にスライドすることを許容する長溝30が形成されている。上下の長溝30は互いに重なることで長穴となっている。上下受け部材26,27の間にはばね(圧縮コイルばね)31が配置されており、下受け部材26の後端にはばね31を後方から支持するための後ろ壁32が形成されている。他方、中間部材19の第1支軸22には、ばね31を前方から支える前部ばね受け33が重なっている。
従って、中間部材19(及び座3と背もたれ4)は、ばね31に抗して後方にスライド可能でかつ第1支軸22を中心にして後傾し得る。なお、上下受け部材26,27を使用せずに、第1支軸22をベース2に直接に取り付けてもよい。
図9,10に示すように、上下受け部材26,27の長溝(長穴)30は水平方向に延びている。このため、ばね31のばね力が過度に大きくなくても、人が座3に腰掛けただけで座3が後傾することはない。
図6に示すように、左右フロントブラケット21の前端部には、フロントレバー34を回動自在に保持するための軸受け部材35が取り付けられており、軸受け部材35でカム部材36を支持している。詳細は省略するが、摘まみ16に手を当ててフロントレバー34をその回動支軸34aの回りに回動させると、カム部材36によってフロントレバー33のクランク部33bが回動して、座前部3aが水平姿勢と前傾姿勢とに切り換えられる。
(3).背もたれの取り付け構造
次に、図3に加えて図9〜図13も参照して背もたれ4の取り付け構造を説明する。図9は主要部材の分離斜視図、図10のうち(A)は背インナーシェルの正面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(A)のC−C視断面図、図11は主要部材の分離斜視図、図12は背もたれ4を取り外した状態での斜視図であり、(A)はカバーを取り付けていないもの、(B)はカバーを取り付けたもの、図13は要部の縦断側面図である。
図3に示すように、背もたれ4は、樹脂製の背インナーシェル4aとその前面に張ったクッション4bとを備えており(クロスも張っている)、背インナーシェル4aは、図10(A)に示すように、多数の横長スリット38を形成することにより、縦断側面視形状が容易に変わり得るように柔軟性を持たせている。
図9や図12に示すように、左右背支柱20aの上端は断面コ字状のアッパー連結体39によって連結されており、背インナーシェル4aの上端部はこのアッパー連結体39に離反不能に取り付けられている。この場合、図10(B)に示すように、背インナーシェル4aの上部に係止部4cを形成して、この係止部4cをアッパー連結体39に嵌着している。
背もたれ4の支持機構として、左右2本のパイプ材を主要部材とする側面視略L文字状のリアフレーム40が配置されている。リアフレーム40を構成する左右のパイプの前端部には、ブラケット板41を介して左右横長の第2支軸42が一体に固着されている。前記第2支軸42は、ベース2の後部に上下2割り方式の軸受け43,44で回動可能な状態に挟まれており、軸受け43,44は押さえ部材45によってビスでベース2に固定されている。従って、リアフレーム40は第3支軸42を中心にして傾動し得る。なお、リアフレーム40はベース2にピンで連結しても良い。
なお、図3では軸受け43,44は本来は断面表示すべきであるが、煩雑になるため断面表示(ハッチング)は施していない。また、図11では上方の軸受け部材43しか表示していない。
リアフレーム40を構成する左右パイプの下部には、金属板製の第3連結体46が一体に固着されており、また、左右パイプの上端部には金属板製の第4連結体47が一体に固着されている。第4連結体46は前向き溝と46aと上下羽根板46bとを備えている一方、左右背支柱20aの下部にはブラケット材48を介して第3支軸49が一体に固定されている。
そして、図13に明示するように、第3支軸49を上下二つ割方式の軸受け体50,51で回転可能に挟むと共に、前後軸受け50,51を前方から重なった押さえ部材52を介して第3連結体46に固定している。従って、中間部材19(背支柱20a)とリアフレーム40とは連動して回動する。後ろ側の軸受け50は第3連結体46の前向き溝46aに嵌まっており、押さえ部材52は第3連結体46の羽根板46bにビスで固定されている。
リアフレーム40における第4連結体47には、上向きに延びる左右一対の軸受け片47aが一体に形成されており、この左右軸受け片47aに挿通したピン52にコロ状(或いはローラ状)のサポート体54を回転可能に嵌め入れて、サポート体54を背インナーシェル4aの背面に当てている。背インナーシェル4aは、サポート体54が当たった部分が最も手前に位置するように側面視で前向き凸状に押し曲げられている。また、背インナーシェル4aの前向き頂点部分は、着座した人の第3腰椎と略同じ高さになるように設定している。
図3に示すように、背インナーシェル4aの背面のうちリアフレーム40の第3連結体46と第4連結体47との間に位置した部分には、後ろ向きに突出した箱状のブラケット部54を介して左右横長のガイドピン56を一体に形成している(ガイドピン56は背インナーシェル4aと別部材でも良い。)。
他方、図13に示すように、リアフレーム40の第3連結体46と第4連結体47とに、背もたれ4のガイドピン56が嵌まるガイド体57をビスで固定している。ガイド体57は、上下長手でかつ下部が前向きに開口したガイド溝57aを有しており、ガイド溝57aにガイドピン56が嵌まることにより、背インナーシェル4aはリアフレーム40から前向き離反不能でかつ上下動可能に保持(係止)される。なお、ガイド溝57aの下部が前向きに開口しているのは、ガイドピン56を手前側から嵌脱することを許容するためである。
リアフレーム40は補助カバー59で前方から覆われており、かつ、図12(B)に示すように、背もたれ4を支持する機構部のうちサポート体54の周辺を除いた部分は前カバー58で覆われている。前カバー58には、補助カバー59の略上半分を露出させるための窓穴59aが空いている。バックカバー13にはこれを取り付けるための爪を設けているが、図9では表示を省略している。図12に示すように、背支柱20aのアッパー連結体39にはハンガー59を取り付けることができる。
図3から理解できるように、リアフレーム40は座3の後端寄りの部位においてベース2に取り付けられており、このため、リアフレーム40の回動支点は、人が着座するに際して荷重が作用する中心点(図3の白抜き矢印の位置)よりも後方にずれている。このため、人が着座して背もたれ4にもたれ掛かっていない状態では、中間部材19(及び背支柱20a)はリアフレーム40で後方から上向きに支持された状態になっており、これによっても、人が単に着座しただけで第1支軸22が後退動することを阻止している。
(4).座と背もたれの動き
図14は椅子の骨組みを模式的に示した図であり、この図14に基づいて座と背もたれ4の動きを説明する。
リアフレーム40と背支柱20a(中間部材19)とが連結されているため、リアフレーム40も背支柱20aの後傾動に連動して後傾するが、リアフレーム40は回動支点が背支柱20aの回動支点よりも後方に位置しているため、リアフレーム40は背支柱20aよりも大きな角度で後傾する。また、中間部材19は後退動もするため、リアフレーム40は後方に押されながら後傾することになり、この点によっても、リアフレーム40は背支柱20aよりも大きな割合で後傾する。
このため、サポート体54は背支柱20aに対して相対的に後傾することになる。そして、背インナーシェル4aの下部はガイドピン52がガイド部材57に嵌まっていてリアフレーム40から離反不能に保持されているため、サポート体54が背支柱20aに対して相対的に後退すると、背インナーシェル4aは縦断側面視で前向き凸状に大きく変形していた状態から、扁平に近い状態に伸び変形することになる(ガイドピン52とガイド部材45は、背インナーシェル4aを引き伸ばす作用を備えている。)。
着座した人が上半身を直立姿勢又はやや前傾姿勢にしてキーボード操作等の作業を行う場合は、腰椎(特に第3腰椎のあたり)が背もたれ4で支えられることにより、人は安定した姿勢を保持できる。他方、ロッキング時に背もたれ4が前向き凸状に大きく湾曲したままであると、人の上半身はのけぞるような状態に曲げられるため安楽性に欠けるが、本願発明では、ロッキング状態で背もたれ4は扁平な状態に伸び勝手になるため身体に違和感を与えることはない。
また、背もたれ4が扁平状に向けて伸び勝手となることにより、結果として背もたれ4は座3よりも大きな角度で後傾することになり、このため座3と背もたれ4とを中間部材19に取り付けたものでありながら、背もたれ4に必要な後傾角度を保持せしめることができる。また、背もたれ4のうち前向き突出部をサポート体54で押しているため、背もたれ4の前向き突出部が人の体圧で後退することはなく、ランバーサポート機能をしっかりと保持できる。
更に、背インナーシェル4aは前向き突出部より下方の部位も縦断側面視で容易に変形させ得るため、背インナーシェル4aの全体が、非ロッキング状態では自然な丸みを帯びた形状と成して人の腰部を柔らかく押すことができてランバーサポート機能を向上できる一方、ロッキング状態ではごく緩く湾曲した状態に全体的に伸び変形させることができて、ロッキング状態でもフィット性を向上できる。
加えて、サポート体54は背インナーシェル4aの縦長中心線を挟んだ両側に向けて外径が大きくなる略鼓状に形成されているため、使用者の背骨が背インナーシェル4aを介してサポート体54で押されることはなく、その結果、サポート体54が硬い樹脂製品であっても、使用者が背骨にゴツゴツとした感じを受けることはなくて当たりの柔らかさを確保することできる。
サポート体54を鼓形に形成した場合、全体を一体の樹脂製品とすると、中心穴の内周面のヒケ等によって円滑な回転が阻害される虞があるが、左右に分割すると長さが短くなるため円滑に回転させることができる。また、背インナーシェル4aとクッション4bとはクロス製の袋で覆うことが行われており、この場合、袋を開閉するための縦長のファスナーが背もたれ4の背面の縦長中心線に沿って延びることになるが、サポート体54を鼓形(換言すると、左右中間部がくびれた形状)に形成すると、サポート体54がファスナーに緩衝することを防止できる。この点も本実施形態の利点である。
(5).その他
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々の形態に具体化できる。例えばベースや座、中間部材、リアフレーム、背もたれ等の各部材の形態はその機能を保持する限りどのような形態にすることも可能である。例えば中間部材及びリアフレームとも板金製品としたりダイキャスト等の成形品としたりすることも可能である。中間部材のうち座の下方に位置した部分をダイキャスト製品として、背支柱をパイプ製とすることも可能である。
また、サポート体は必ずしもコロ状である必要はない。サポート体を円筒形のコロ状に形成して、その外周面にエラストマー等の軟質緩衝材を巻くといったことも可能である。また、リアフレームを背支柱よりも大きい割合で後傾させる機構としては、複数本のリンクからなるリンク機構を採用するといったことも可能である。サポート体は左右に分離せずに一体の構造でも良いし、逆に、3個以上のコロ状部材で構成することも可能である。
椅子の正面図及び右側面図である。 椅子の平面図、図1(A)の IIB-IIB視断面図、背面図、座と背もたれのみの縦断側面図である。 縦断側面図である。 座部を構成する部材の分離斜視図である。 ベースと下受け部座との分離斜視図である。 座を省略した状態での部分的な平面図である。 図6の VII-VII視断面図である。 図6の VIII-VIII視断面図である。 背部を構成する部材の分離斜視図である。 背インナーシェルの構造を示す図である。 背もたれの形状を変形させる機構を構成する部材の分離斜視図である。 部材を組み込んだ状態での背部の斜視図である。 背部の部分的な縦断側面図である。 背もたれと座との動きを示す図である。
符号の説明
1 脚
2 ベース
3 座
4 背もたれ
4a 背インナーシェル
22 第1支軸
19 中間部材
20a 背支柱
40 リアフレーム
42 第2支軸
49 第3支軸
54 サポート体
55 背インナーシェルにおける箱状のブラケット部
56 背インナーシェルのガイドピン
57 ガイド部材

Claims (4)

  1. 座と、後傾動自在な背もたれと、前記背もたれの上部が取り付く背支柱と、前記背もたれのうち背支柱に対する取り付け部よりも下方の部位を後方から支えるリアフレームとを備えており、前記背もたれは、縦断側面視の形状が容易に変形するように柔軟性を備えていると共に、非後傾状態では着座した人の腰部を押すように縦断側面視で前向き凸の形状になっており、リアフレームが背支柱よりも大きな割合で後傾することにより、背もたれは後傾しつつ縦断側面視で扁平な状態に向けて伸び変形するようになっている、
    という椅子であって、
    前記リアフレームには、背もたれのうち縦断側面視で最も大きく前向き突出している部分を後方から押すサポート体が設けられており、かつ、背もたれのうち前記サポート体よりも下方の部位をリアフレームに離反不能で上下相対動可能に保持している、
    椅子。
  2. 更に、脚で支持されたベースと、前記ベースの前部に後退動及び後傾動自在に連結された中間部材とを備えており、前記中間部材には、前記座が取り付けられていると共に前記背もたれの上部が取り付く背支柱を一体に設けている一方、前記ベースのうち座の後端寄りに位置した後部に、前記リアフレームがその下端を中心にして後傾動し得るように取り付けられており、更に、リアフレームの上下中途部と前記背支柱とが相対回動可能に連結されている、
    請求項1に記載した椅子。
  3. 前記サポート体は水平状の軸線回りに回転自在なコロ状に形成されている、
    請求項1又は2に記載した椅子。
  4. 前記コロ状のサポート体は、背もたれの縦長中心線の部分が最も小径で縦長中心線から外側に行くに従って外径が大きくなる略鼓形に形成されている、
    請求項3に記載した椅子。
JP2006188501A 2006-07-07 2006-07-07 椅子 Active JP4803667B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006188501A JP4803667B2 (ja) 2006-07-07 2006-07-07 椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006188501A JP4803667B2 (ja) 2006-07-07 2006-07-07 椅子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008012186A true JP2008012186A (ja) 2008-01-24
JP4803667B2 JP4803667B2 (ja) 2011-10-26

Family

ID=39069800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006188501A Active JP4803667B2 (ja) 2006-07-07 2006-07-07 椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4803667B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010063824A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Kokuyo Co Ltd 椅子
JP2011024752A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Okamura Corp 背凭れの支持構造
JP2011024751A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Okamura Corp 椅子における背もたれの取付構造
WO2011016614A3 (ko) * 2009-08-06 2011-03-31 Kang Jig Won 척추보호용 등받이 조절 의자
JP2011087832A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Itoki Corp ロッキング椅子
JP2017086372A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 株式会社イトーキ 椅子

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5090457A (ja) * 1973-12-03 1975-07-19
JPS6257519A (ja) * 1985-06-14 1987-03-13 アウグスト・フレツシヤ−・ゲ−・エム・ベ−・ハ−・ウント・コンパニ−・コマンデイ−トゲゼルシヤフト 作業椅子
JPH07155232A (ja) * 1993-12-10 1995-06-20 Itoki Crebio Corp 背もたれ付き椅子
JPH07155233A (ja) * 1993-12-10 1995-06-20 Itoki Crebio Corp 背もたれ付き椅子
JP2003164354A (ja) * 2001-11-30 2003-06-10 Itoki Crebio Corp 椅子及びその背インナー板
JP2006218047A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Itoki Corp 椅子

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5090457A (ja) * 1973-12-03 1975-07-19
JPS6257519A (ja) * 1985-06-14 1987-03-13 アウグスト・フレツシヤ−・ゲ−・エム・ベ−・ハ−・ウント・コンパニ−・コマンデイ−トゲゼルシヤフト 作業椅子
JPH07155232A (ja) * 1993-12-10 1995-06-20 Itoki Crebio Corp 背もたれ付き椅子
JPH07155233A (ja) * 1993-12-10 1995-06-20 Itoki Crebio Corp 背もたれ付き椅子
JP2003164354A (ja) * 2001-11-30 2003-06-10 Itoki Crebio Corp 椅子及びその背インナー板
JP2006218047A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Itoki Corp 椅子

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010063824A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Kokuyo Co Ltd 椅子
JP2011024752A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Okamura Corp 背凭れの支持構造
JP2011024751A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Okamura Corp 椅子における背もたれの取付構造
WO2011016614A3 (ko) * 2009-08-06 2011-03-31 Kang Jig Won 척추보호용 등받이 조절 의자
US8690249B2 (en) 2009-08-06 2014-04-08 Jig Won Kang Chair having an adjustable backrest for spinal protection
JP2011087832A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Itoki Corp ロッキング椅子
US8752896B2 (en) 2009-10-26 2014-06-17 Itoki Corporation Rocking chair
JP2017086372A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 株式会社イトーキ 椅子

Also Published As

Publication number Publication date
JP4803667B2 (ja) 2011-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4856911B2 (ja) 背もたれ付き椅子
US6739664B2 (en) Chair
JP4803667B2 (ja) 椅子
JP2008295515A (ja) ロッキング椅子
JP5339548B2 (ja) 背もたれ付き椅子
JP2014004321A (ja) ネスティング可能な椅子
WO2008018117A1 (en) Chair
JP2006231088A (ja) 椅子用基板および椅子
JP2006218047A (ja) 椅子
JP4950701B2 (ja) 椅子
JP4697894B2 (ja) 椅子
KR101209211B1 (ko) 등판부가 텐션가능한 의자
JP4697892B2 (ja) 椅子
JP4803668B2 (ja) 椅子
JP4857146B2 (ja) 背もたれ付き椅子
TW201016170A (en) Chair with tilting backrest
JP4960663B2 (ja) 椅子
JP4960670B2 (ja) 椅子
JP5373342B2 (ja) ロッキング椅子
JP5530545B2 (ja) 背もたれ付き椅子
JP5508647B2 (ja) 椅子
JP5875164B2 (ja) 背もたれ付き椅子
JP2014004323A (ja) ロッキング椅子
JP2013128797A (ja) 背もたれ付き椅子
JP2007307425A (ja) 椅子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110803

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4803667

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140819

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350