JP2016101216A - 調理給食用配膳車およびこれを用いた調理給食方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 経済的且つ効率的であって、しかも美味な給食を提供することができるようにする。【解決手段】 内部にトレイ類が多段に配置され、底部に取り付けられたキャスター16で移動自在なカート3と、内部にカート3を収容するカート収容室40が形成され、カート収容室40内のカート3に冷気を送入する冷気供給部5および過熱蒸気等を送入する過熱蒸気等供給部6を有する配膳車本体2とを備えており、カート3内が仕切壁で冷蔵室と温蔵室に区切られずに、一室構成なされている。【選択図】 図1

Description

本発明は、病院や老人ホーム等において、過熱蒸気を用いて配膳車内で食材を調理し、その調理後の食品を、前記施設内の喫食者に提供するようした調理給食方法およびこれに用いる調理給食用配膳車に関する。
従来、前もって調理された食品を冷却保存しておき、該食品が入った皿を、トレイの所定位置に形成した孔に嵌め入れることで、前記食品入りの皿をトレイ上に載置すると共に皿に蓋を被せて配膳盆をつくり、該配膳盆を配膳車内に多段に収容した後、配膳車ごと冷蔵庫に入れて一時保存しておき、次に、前記配膳車内に収容された各トレイ上の皿の下部に位置する電気ヒータや電磁加熱器に通電して皿上の食品を再加熱した後、予め炊飯した御飯や味噌汁が入れられた中空構造の椀を前記トレイ上に追加することで、所定の料理が全て載った配膳盆として、これを配膳車から順次取り出して給食するようにした加熱配膳方法が知られている。
また、種々の食材を一または複数の食器に入れ、該食器をトレイの所定位置に配置した配膳盆をつくり、該配膳盆を、誘導加熱コイルが組み込まれた配膳車内の各棚部に収容して一旦冷却保存し、所定時刻に前記誘導加熱コイルに通電を行って配膳盆における各食器を加熱することで該食器内の食材を調理して配膳を行うようにした料理の配膳方法も知られている。
そして、一般的に配膳車のトレイ収容室内には、加熱する必要がない冷菜を冷蔵保存するための冷蔵室と米飯(主食)や肉・魚類等の主菜等を加熱するための温蔵室とに区切るための仕切壁が設けられる。
特開2007−236861号公報 特開2006−94902号公報 特開2005−328962号公報 特許第4056127号公報
前述した従来例のうち、前者の場合、調理済みの食品を一旦、冷却保存した後、これを再加熱するため、食品の風味が損なわれ易いという欠点がある他、予め食材を調理しておく必要がある上、この調理済みの食品の変質や腐敗を防止するために、これを一旦冷却保存して置かなければならない。また更に、前記調理済み食品が載置された配膳盆を収容してなる配膳車を、該配膳車ごと冷蔵庫に入れておく必要があることから、配膳に至るまでの事前作業に多くの手間と時間を要するという問題があった。また前述した配膳車ごと冷蔵するための大型冷蔵庫が別途、必要となるため、設備コストが高くなる上、多数の喫食者がいる病院や老人ホーム等おいては、前述した給食配膳方法を実行するためには、多数の配膳車や冷蔵庫を配備する必要があることから、設備コストの更なる上昇を招くと共に、前記配膳車や冷蔵庫の保管スペースやこれらのスムースな移動を確保するための広い通路スペースの確保が必要となり、そのため施設内の限られたスペースの有効利用を図ることができないという欠点もあった。
また、前述した従来例のうち、後者の場合、配膳車内で予め配膳盆の食器に入れた食材を調理することから、前述したような問題が生じないものの、配膳車内で食材を調理するために、予め配膳車内の各棚部に誘導加熱コイルをそれぞれ組み込む一方、各食器には誘導加熱のための磁性材料を付設すると共に、トレイには前記食器を前記誘導加熱コイル上に配置するための外枠を形成する必要があることから、配膳車、食器およびトレイの製造に多大な手間とコストがかかるという問題があった。また、前述した通り、配膳車内の各棚部に誘導加熱コイルが組み込まれている一方、トレイ上の各食器には磁性材料が付設されており、更に、配膳車内の多数の食器内にはそれぞれ食品が入っていることから、配膳車の総重量が非常に重く、そのため、該配膳車の移動や方向転換が行い難く、そのため所定の配膳位置まで到達するのに相当の労力が必要になるという不都合もあった。また配膳車を所定位置まで移動させた後、各喫食者に配膳を行うにあたっても、磁性材料が付設された食品入りの食器を複数載せた配膳盆は彼此重いことから、配膳においても相当の労力を要した。また更に、前記磁性材料が付設された食器は、一般的な合成樹脂製の食器に比べて重量増加を招くことから、喫食者にとっても取扱い難いという不都合があった。
更に、前述した配膳車の操作性の問題および食器の重量の問題は、前述した配膳の際だけでなく、下膳の際にも問題となった。
この他、誘導加熱による食材の調理時においては、調理する個々の食材に対する温度調整が難しく、それぞれ用意された異なる種類の食材を完全に調理するのに複雑な温度設定の管理を行う必要があった。
また、前述した、トレイ収容室に仕切壁を有する配膳車においては、上下に隣り合う仕切壁間にトレイを差し込む必要があると共に仕切壁をはさんで隣り合う冷蔵室と温蔵室間での断熱並びに空気の遮断を確実に行う必要があり、また冷蔵室と温蔵室の温度が大きいことから、温と冷との互いに熱損失を考慮する必要があった。
本発明の目的は、前述した従来の配膳車による配膳上の問題を一挙に解消して、経済的且つ効率的であって、しかも美味な給食を実施することができる、過熱蒸気を用いた調理給食方法およびこれに用いる配膳車を提供することにある。
本発明の発明者は、配膳車内に多段に収容されたトレイ類に米、肉、野菜等の食材が入った種々の食器を載置して配膳車内に過熱蒸気を効率的に循環させることにより、前記各食材を配膳車内で一斉に調理できることを見出し、本発明を完成させたものである。また、このような調理給食方法を低コストで実施するための後述する調理給食用配膳車をも開発したものである。
すなわち、請求項1記載の本発明に係る調理給食用配膳車は、内部にトレイ類が多段に配置されるトレイ収容室を有し、底部に取り付けられたキャスターで移動自在なカートと、内部にカートを収容するカート収容室が形成され、カート収容室内のカートに冷気を送入する冷気供給部および過熱蒸気を送入する過熱蒸気供給部を有する配膳車本体とを備えており、カート収容室は過熱蒸気供給部から供給される過熱蒸気が噴き出す過熱蒸気噴出口と過熱蒸気を吸い込む過熱蒸気吸入口並びに冷気供給部から供給される冷気が噴き出す冷気噴出口と冷気を吸い込む冷気吸入口とカートを出し入れするカート出入口部とカート出入口部を開閉する本体扉を備えており、カートは、配膳車本体内の過熱蒸気噴出口および過熱蒸気吸入口並びに冷気噴出口および冷気吸入口のそれぞれと連通する連通開口部とトレイ類が出し入れされるトレイ出入口部を備えてなり、且つカートのトレイ収容室が仕切壁で冷蔵室と温蔵室に区切られずに、一室構成なされているものである。
なお、本発明において、「トレイ類」とは、トレイの他、ホテルパン等も含まれる。
請求項2記載の本発明は、前記請求項1記載の配膳車について、配膳車本体の底部にカートが進入するカート進入用開口部が形成されているものである。
請求項3記載の本発明は、前記請求項1または請求項2記載の調理給食用配膳車について、配膳車本体に隣接して冷蔵庫が付設されていることを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項記載の調理給食用配膳車を用いた調理給食方法であって、米、肉および野菜等の食材が入った一または複数の食器が載置されたトレイ類を配膳車本体内のカート内部に多段に収容した後、過熱蒸気供給部からカート内全体に過熱蒸気を供給して、各トレイ類上の食器に収容された食材を調理した後、カートを配膳車本体から出して該カートだけを移動させて配膳を行うことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、前記請求項4記載の調理給食方法について、過熱蒸気による調理を100〜300℃の範囲で行うことを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、前記請求項4または請求項5記載の調理給食方法について、過熱蒸気による食材の調理前に該食材をカート内で冷蔵しておくことを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、前記請求項4〜請求項6のうちのいずれか一項記載の調理給食方法について、食材の調理後にカートを配膳車本体から出して該カートだけを移動させて配膳を行うにあたり、別途冷蔵しておいた冷菜をトレイ類上に追加した後、配膳を行うことを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、前記請求項3記載の調理給食用配膳車を用いた調理給食方法であって、別途冷蔵しておいた冷菜類が、配膳車本体に隣接して付設された冷蔵庫で保管されたものである。
本発明に係る配膳車を用いた調理給食方法は、配膳車内で食材を調理して配膳を行うものであるため、前もって調理した食品を配膳車内で冷却保存する必要がない。また配膳にあたって前記食品を再加熱する必要もないため、提供する食品の味や見た目および食感を損なうことなく、出来立ての食品を提供することができる。更に、前記食品の冷蔵保存のために配膳車全体を収容する大型冷蔵庫を別途、設ける必要もないため、設備コスト並びに必要スペースの削減が可能であり、また給食のために使用できるスペースがある程度、制限されている場所においても、スムースで効率的な配膳作業が実現される。
また、本発明の配膳車を用いた調理給食方法においては、従来の誘導加熱による食材の調理ではなく、過熱蒸気による食材の調理を行うため、個々の異なる食材が入った食器のそれぞれについて、複雑な温度設定の管理を行う必要がない。更に、本発明によれば、従来の誘導加熱による配膳車の場合のように、配膳車内の各棚部に誘導加熱コイルを組み込んだり、食器に磁性材料を付設する必要もなく、また誘導加熱の関係でトレイ上の所定位置に食器を配置するためにトレイに外枠部を形成する必要もないため、配膳車、食器およびトレイの製造の手間とコストの大幅な削減が可能となる。更に、本発明の調理給食方法によれば、配膳車内の棚部に誘導加熱コイルがなく、また食器に磁性材料が付設されていないため、配膳は勿論、下膳においても配膳車の総重量が軽く、そのため所定位置までの配膳車の移動や方向転換等に要する労力並びに食器の取り扱いの際の労力も大幅に軽減され得る。
更に、配膳車が配膳車本体とこれに収容されるカートで構成された本発明に係る調理給食方法によれば、配膳車本体にカートを収容した状態での過熱蒸気による調理後において、カートを配膳車本体から出して、該カートだけを移動して配膳を行うことができるため、本発明による前述した種々の効果がいっそう高められる。
また、本発明に係る調理給食用配膳車は、そのカートのトレイ収容室が、仕切壁で冷蔵室と温蔵室に区切られずに、一室構成なされているため、トレイ収容室の構造が簡略される上、上下に隣り合う仕切壁間にトレイを差し込む必要がなく、しかも仕切壁をはさんで隣り合う冷蔵室と温蔵室間での断熱並びに空気の遮断を確実に行うための技術的手段も不要であり、更に冷蔵室と温蔵室との温度差による温と冷との互いの熱損失を考慮する必要もない等、種々の実用的利点を有する。
本発明の実施形態に係る配膳車の斜視図であって、配膳車本体内にカートを収容した状態を示す。 同実施形態に係る配膳車の斜視図であって、配膳車本体からカートを取り出した状態を示す。 カート単体の拡大斜視図である。 配膳車に冷蔵庫を隣接した実施形態を示す斜視図である。 食材入りの食器が載置されたトレイの斜視図である。 調理後の食品が入った食器が載置されたトレイの斜視図である。 配膳車本体内にカートが収容された状態での水平断面図である。 カートの他の実施形態を示す斜視図である。
次に、本発明の実施形態を図面にしたがって説明するが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。
先ず、図1〜図3および図7に示すように、本発明の調理給食用配膳車の構造について説明すると、調理給食用配膳車1は、内部にトレイTが多段に配置されるトレイ収容室40を有し、底部に取り付けられたキャスター16で移動自在なカート3と、内部にカート3を収容するカート収容室4が形成され、カート収容室4内のカート3に冷気を送入する冷気設備5および過熱蒸気を送入する過熱蒸気装置6を有する配膳車本体2とを備えており、カート収容室4は過熱蒸気装置6から供給される過熱蒸気が噴き出す過熱蒸気噴出口19と過熱蒸気を吸い込む過熱蒸気吸入口21並びに冷気設備5から供給される冷気が噴き出す冷気噴出口22および冷気を吸い込む冷気吸入口23とカート3を出し入れするカート出入口部10とカート出入口部10を開閉する本体扉13を備えており、カート3は、配膳車本体2内の過熱蒸気噴出口19および過熱蒸気吸入口21並びに冷気噴出口22および冷気吸入口23のそれぞれと連通する連通開口部3eとトレイTが出し入れされるトレイ出入口部3fを備えてなり、且つカート3内のトレイ収容室40が仕切壁で冷蔵室と温蔵室に区切られずに、一室構成なされているものである。
図1および図2に示すように、配膳車本体2のカート収容室4は、上壁7と左右壁9・11と後壁12と前側に形成された前記カート出入口部10を備え、カート出入口部10の左側縁には本体扉13が取り付けられている。またカート収容室4の底部の外面四隅にはキャスター14と脚体30がそれぞれ取り付けられており、前記底部にはカート3が進入するカート進入用開口部17が形成されている。
本実施形態に係る調理給食用配膳車1は、要するに、その配膳車本体2のカート収容室4内に、トレイTを多段に配置したカート3が収容され、カート出入口部10の本体扉13を閉めて、冷却設備5および過熱蒸気装置6により、カート3内の各トレイT上に載せられた食材を冷蔵したり、調理したりするものである。
図1〜図3および図7に示すように、カート3のトレイ収容室40は、上下壁3a・3bと、左右壁3c・3dと、配膳車本体2の冷却設備5からの冷気および過熱蒸気装置6からの過熱蒸気が流入する連通開口部3eと、トレイTが出し入れされるトレイ出入口部3fと、トレイ出入口部3fおよび連通開口部3eを開閉する一対のカート扉14A・14Bを備えている。そして、左右壁3c・3dには、互いに同じ高さ位置にトレイTの縁部を受ける略逆L字状のトレイ受け部材55が固定されている。また、カート3は、前述した通り、その全体が配膳車本体2内に収容されて過熱蒸気供給・冷気供給が行われるものであるため、当該カート3は外気と遮断されることとなる。したがって、カート3の上下壁3a・3b、左右壁3c・3dおよびカート扉14A・14B自体には、高い断熱性が要求されず、軽薄化することができ、図示した通り、前記各部材3a〜3d並びに14A・14Bが薄い板厚の簡易パネルで構成されている。
そして、図2に示すように、前記カート3のカート扉14A・14Bをそれぞれ左右壁3c・3dの外側に回動させることで、前記連通開口部3eとトレイ出入口部3fが開閉されるようになされている。
図1および図4に示すように、配膳車本体2のカート収容室4の後壁12において、その左寄り部分には上下方向に前述した多数の過熱蒸気噴出口19が列設され、また最下部の過熱蒸気噴出口19から内方に外形が円形の前述した過熱蒸気吸込口21が形成されており、また前記過熱蒸気吸込口21の上方には多数の冷気噴出口22と多数の冷気吸入口23とが上下方向にそれぞれ列設されている。
図1〜図3および図7に示すように、カート3のトレイ収容室40に収容されるトレイTは、全体が方形であって、従来の一般的なトレイと異なり、上面幅中央部分に従来の配膳車内の仕切壁間に差込むための凸条がなく、上面全体が平面となされて、食器等が自由に配膳できる形態となされている。
そして、前記過熱蒸気装置6による過熱蒸気の供給によって、各トレイT上の食器51〜54に入れられた各食材W・R・BE・TB・BR・P・HBがそれぞれ確実に調理される。
図4は、前述した調理給食用配膳車1における配膳車本体2に隣接して冷蔵庫71を付設した実施形態であって、冷蔵庫71は、上部71a内に冷却設備を有し、本体72のトレイ収容室73の両側壁74には左右同じ高さ位置に前後方向に伸びるトレイ受け部材55が固定され、そして、左右一対のトレイ受け部材55に冷菜類として、ポテトサラダやプリンP、フルーツF等が多数載置されて冷蔵保存される。
次に、本実施形態に係る調理給食用配膳車1を用いた調理給食方法について説明すると、図5に示すように、前記トレイT上には、例えば御飯を食べるための飯椀51と味噌汁を飲むための汁椀52と野菜類を食べるための皿53と肉類を食べるための小皿54が載置され、飯椀51には食材として水Wと洗米Rが入れられ、汁椀52には水Wと味噌BEと豆腐TB等が食材として入れられ、皿53にはブロッコリーBRやジャガイモP等の生野菜が食材として盛られ、小皿54には成形されたハンバーグの素HBが食材として載せられている。
そして、図1に示すように、配膳車本体2内の配膳用のカート3におけるトレイ収容室40内に、前述した所定の食材がそれぞれ入った飯椀51、汁椀52、皿53および小皿54を載置してなるトレイTを多段に収容する。
その後、図7に示すように、前記カート3の本体扉13を閉める一方、カート3のカート扉14A・14Bを開けてトレイ収容室40の連通開口部3eとトレイ出入口部3fを解放状態として、カート3内に多段に配置されたトレイT上に、前記蒸気発生装置6からの過熱蒸気をトレイ収容室40内に循環させることで、各トレイTにおける食器51〜54内の食材W・R・BE・TB・BR・P・HBが過熱蒸気によって調理される。この際、前述した通り、トレイ収容室40は、仕切壁のない一室構成となされているため、過熱蒸気は熱損失を生ずることなく、トレイ収容室40内全体を循環し、その結果、前記食材W・R・BE・TB・BR・P・HBの調理が効率的に行われる。
そのため、図6に示すように、前記カート3内から取り出したトレイT上において、前記飯椀51内で御飯SRができ、汁椀52内で味噌汁MSができ、皿53上ではブロッコリーBRやジャガイモP等の温野菜ができ、小皿53では柔らかく蒸し上がったハンバーグHBができている。
そして、図2、図3に示すように、このような調理された出来立ての料理が載ったトレイTを多段に収容したカート3を配膳車本体1の本体扉13を開けて引き出し、各部屋の配膳位置まで移動させて配膳を行う。また、配膳にあたっては、図4および図6に示すように、配膳車1に隣接する冷蔵庫71から前記冷菜類としてのポテトサラダやプリンP、フルーツF等をトレイT上に追加して配膳するようにしても良い。更に、このような冷菜類の追加は、前述した配膳車1に隣接する冷蔵庫71を設けずに、別の場所に設置した通常の冷蔵庫から取り出して行うようにしても良い。
また、前述した過熱蒸気による調理は、100〜300℃の範囲で行うのが好ましい。
更に、カート3内に収容した各トレイTの食器51〜54内の食材W・R・BE・TB・BR・P・HBの調理を開始するまでに時間がある場合には、前述した冷却設備5による冷蔵を一時的に行うようにする。
この場合、前述した配膳車本体1の上部に設けられた冷却設備5を運転して、これに連通する冷気ダクト(図示せず)を介して冷気噴出口22からカート3内に冷気が供給され、その結果、前記食材W・R・BE・TB・BR・P・HBが冷蔵される。
図8は、本発明の他の実施形態に係るカート63であって、前述した実施形態の調理給食用配膳車1では、配膳車本体1内のカート3は、そのトレイ収容室40の上下方向にトレイTを一枚ずつ多段に収容する構成であったが、本実施形態では、トレイTを左右二枚収容する構造としたものである。
すなわち、本実施形態のカート63は、左右壁64・65にトレイ受け部材55が固定され、またカート63内の左右方向中央部分における前端部と後端部に、互いに対向する支柱67が立設され、これら支柱67の両側にそれぞれトレイ受け部材55が前後方向に支持され、左右壁64・65のトレイ受け部材55と支柱67のトレイ受け部材55が互いに同じ高さ位置に設定されることで、トレイTが支持される構成となされている。また、このようなカート63が収容されるように、前記配膳車本体2を大きくすることは勿論である。そのため、本実施形態によれば、前記実施形態の二倍のトレイを収容することができ、その結果、二倍の配膳を実施することが可能となる。
本発明に係る配膳車を用いた調理給食方法によれば、低コストで効率的に、しかも美味しい給食が実現されるため、老人ホームや病院等の施設において幅広い利用が期待できる。
1 カート収容型配膳車
2 配膳車本体
3 カート
4 カート収容室
5 冷却設備
6 過熱蒸気装置
12 カート出入口
13 本体扉
14A・14B カート扉
19 過熱蒸気噴出口
21 過熱蒸気吸入口
22 冷気噴出口
23 冷気吸入口
40 トレイ収容室
51 飯椀
52 汁椀
53 皿
54 小皿
また、前述した配膳車本体内に仕切壁を有する配膳車においては、上下に隣り合う仕切壁間にトレイを差し込む必要があると共に仕切壁をはさんで隣り合う冷蔵室と温蔵室間での断熱並びに空気の遮断を確実に行う必要があり、また冷蔵室と温蔵室の温度が大きいことから、温と冷との互いの熱損失の問題を考慮する必要があった。
すなわち、請求項1記載の本発明に係る調理給食用配膳車は、内部にトレイ類が多段に配置されるトレイ収容室を有し、底部に取り付けられたキャスターで移動自在なカートと、内部にカートを収容するカート収容室が形成され、カート収容室内のカートに冷気を送入する冷気供給部および過熱蒸気を送入する過熱蒸気供給部を有する配膳車本体とを備えており、カート収容室は過熱蒸気供給部から供給される過熱蒸気が噴き出す過熱蒸気噴出口と過熱蒸気を吸い込む過熱蒸気吸入口並びに冷気供給部から供給される冷気が噴き出す冷気噴出口と冷気を吸い込む冷気吸入口とカートを出し入れするカート出入口部とカート出入口部を開閉する本体扉を備えており、カートは、配膳車本体内の過熱蒸気噴出口および過熱蒸気吸入口並びに冷気噴出口および冷気吸入口のそれぞれと連通する連通開口部とトレイ類が出し入れされるトレイ出入口部を備えてなり、且つカートのトレイ収容室が仕切壁で冷蔵室と温蔵室に区切られずに、一室構成とすることで冷気または過熱蒸気がカートのトレイ収容室内を循環するようになされているものである。
請求項2記載の本願発明は、前記請求項1記載の調理給食用配膳車について、配膳車本体の底部に、カートが進入するカート進入用開口部が形成され且つ配膳車本体の底部に所要数のキャスターが取り付けられているものである。

Claims (8)

  1. 内部にトレイ類が多段に配置されるトレイ収容室を有し、底部に取り付けられたキャスターで移動自在なカートと、内部にカートを収容するカート収容室が形成され、カート収容室内のカートに冷気を送入する冷気供給部および過熱蒸気を送入する過熱蒸気供給部を有する配膳車本体とを備えており、カート収容室は過熱蒸気供給部から供給される過熱蒸気が噴き出す過熱蒸気噴出口と過熱蒸気を吸い込む過熱蒸気吸入口並びに冷気供給部から供給される冷気が噴き出す冷気噴出口と冷気を吸い込む冷気吸入口とカートを出し入れするカート出入口部とカート出入口部を開閉する本体扉を備えており、カートは、配膳車本体内の過熱蒸気噴出口および過熱蒸気吸入口並びに冷気噴出口および冷気吸入口のそれぞれと連通する連通開口部とトレイ類が出し入れされるトレイ出入口部を備えてなり、且つカートのトレイ収容室が仕切壁で冷蔵室と温蔵室に区切られずに、一室構成なされている、調理給食用配膳車。
  2. 配膳車本体の底部にカートが進入するカート進入用開口部が形成されている、請求項2記載の調理給食用配膳車。
  3. 配膳車本体に隣接して冷蔵庫が付設されている、請求項1または請求項2記載の調理給食用配膳車。
  4. 請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項記載の調理給食用配膳車を用いた調理給食方法であって、米、肉および野菜等の食材が入った一または複数の食器が載置されたトレイ類を配膳車本体内のカート内部に多段に収容した後、過熱蒸気供給部からカート内全体に過熱蒸気を供給して、各トレイ上の食器に収容された食材を調理した後、カートを配膳車本体から出して該カートだけを移動させて配膳を行うことを特徴とする、調理給食方法。
  5. 過熱蒸気による調理を100〜300℃の範囲で行うことを特徴とする、請求項4記載の調理給食方法。
  6. 過熱蒸気による食材の調理前に該食材をカート内で冷蔵しておくことを特徴とする、請求項4または請求項5記載の調理給食方法。
  7. 食材の調理後にカートを配膳車本体から出して該カートだけを移動させて配膳を行うにあたり、別途冷蔵しておいた冷菜類をトレイ上に追加した後、配膳を行うことを特徴とする、請求項4〜請求項6のうちのいずれか一項記載の調理給食方法。
  8. 請求項3記載の調理給食用配膳車を用いた調理給食方法であって、別途冷蔵しておいた冷菜が、配膳車本体に隣接して付設された冷蔵庫で保管されたものである、請求項7記載の調理給食方法。
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