JP2016100942A - 電力変換装置 - Google Patents

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Hirotaka Fujita
裕貴 藤田
佐々木 健一
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Abstract

【課題】簡便な構成で、回路基板を固定しながら、ケースのサイズも低減することができる電力変換装置を提供する。
【解決手段】電力変換装置1においては、電力変換機能を有するパワーモジュールやコンデンサ70等の電子部品を実装する回路基板71、80を収容するケース10及びケース10と嵌合してケース10を閉塞するカバー40が、ケース10とカバー40との嵌合方向に回路基板80を嵌合して固定自在な嵌合支持部32、48を対応して有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電力変換装置に関し、特に、ハイブリッド自動車である車両に対して好適に適用され得る電力変換装置に関する。
近年、四輪自動車等の車両においては、駆動システムに内燃機関であるエンジンと電動モータとを協働して用いるハイブリッド自動車が普及してきている。
かかるハイブリッド自動車においては、エンジンと電動モータとを協働した状態で稼働させる電子制御装置の一つとして、電力変換装置を内蔵した電力制御装置が用いられている。このような電力変換装置は、電力変換の際にスイッチング動作を行う複数の半導体素子や複数の半導体素子のスイッチング動作を制御する制御素子等を実装した回路基板を内蔵している。
かかる回路基板は、電力変換装置のケース内の収容空間において、種々の姿勢で装着される可能性がある。
かかる状況下で、特許文献1は、電子機器に関し、回路基板に設けた放熱を必要とする回路部品を、回路基板に取り付けた放熱板に放熱に適した圧力で圧接すると共に、放熱板に固定用の穴を設け、これらの固定用の穴を介してケースにネジ止めして固定し、回路基板の周囲を、ケース15においてフリーな状態に維持する構成を開示する。
特開2005−93760号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1の構成においては、ケース内に配置する回路基板を縦置き配置しているものではあるが、回路基板を固定するために、重量の重い放熱板を介して締結固定しているため、部品点数及び重量が増大し、かつ、ケース内に放熱板を固定する配置スペースも必要になる傾向が考えられて改良の余地がある。
本発明は、以上の検討を経てなされたものであり、簡便な構成で、回路基板を固定しながら、ケースのサイズも低減することができる電力変換装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するべく、本発明は、電子部品を実装する回路基板と、前記回路基板を収容するケースと、前記ケースと嵌合して前記ケースを閉塞するカバーと、を備えて、電力変換機能を呈する電力変換装置において、前記カバー及び前記ケースは、前記ケースと前記カバーとの嵌合方向に前記回路基板を嵌合して固定自在な嵌合支持部を対応して有することを第1の局面とする。
また、本発明は、第1の局面に加えて、前記回路基板は、前記嵌合支持部により、前記ケース内に収容される他の回路基板に交差する方向で前記カバー及び前記ケースに嵌合されることを第2の局面とする。
また、本発明は、第1又は第2の局面に加えて、前記嵌合支持部は、前記カバー及び前記ケースの嵌合構造が配設された隅部に対応して配設されることを第3の局面とする。
また、本発明は、第1から第3のいずれかの局面に加えて、前記嵌合支持部は、前記回路基板を挿入する挿入溝を有し、前記挿入部の最深部は、V字溝を有することを第4の局面とする。
また、本発明は、第1から第4のいずれかの局面に加えて、前記カバーは、前記嵌合支持部の対応するものを配設した部分から前記ケースとの嵌合端部とは反対側に連続する部分の厚みを薄肉化した薄肉部を有することを第5の局面とする。
以上の本発明の第1の局面にかかる電力変換装置によれば、電子部品を実装する回路基板を収容するケース及びケースと嵌合してケースを閉塞するカバーが、ケースとカバーとの嵌合方向に回路基板を嵌合して固定自在な嵌合支持部を対応して有するものであるため、簡便な構成で、回路基板を固定しながら、ケースのサイズも低減することができる。特に、ケースとカバーとに回路基板を挟み込む嵌合支持部を設けることで、ケースとカバーとを嵌合して組み付けるだけで回路基板を固定することができるため、ボルト等の締結部品を低減して組み立て工数も低減することができる。 また、回路基板を上下方向の両端部で挟み込んで固定しているため、回路基板を確実に固定することができる。更に、回路基板を上下方向であるその縦方向で挟み込む構造としているため、ケース内のスペースを有効活用することができ、ケースのサイズを低減することが可能となる。
また、本発明の第2の局面にかかる電力変換装置によれば、回路基板が、嵌合支持部により、ケース内に収容される他の回路基板に交差する方向でケース及びカバーに嵌合されるものであるため、ケース内のスペースを有効活用しながら、他の回路基板等に干渉することがない状態で、回路基板をケース及びカバーに固定することができる。
また、本発明の第3の局面にかかる電力変換装置によれば、嵌合支持部が、ケース及びカバーの嵌合構造が配設された隅部に対応して配設されるものであるため、ケース内における他の回路基板等の収容スペースを増大しながら、ケース及びカバーの組み付け時の嵌合力を確実に利用して、回路基板をケース及びカバーに固定することができる。
また、本発明の第4の局面にかかる電力変換装置によれば、嵌合支持部が、回路基板を挿入する挿入溝を有し、挿入部の最深部は、V字溝を有するものであるため、回路基板を嵌合支持部に挿入する際、回路基板の両端がV字溝に接触することで、回路基板を嵌合支持部の挿入方向の中央に位置決めし、挿入ガタが無い態様で確実に固定することができると共に、V字溝が回路基板を押圧することで、より強固に回路基板を固定することができる。
また、本発明の第4の局面にかかる電力変換装置によれば、カバーが、嵌合支持部の対応するものを配設した部分からケースとの嵌合端部とは反対側に連続する部分の厚みを薄肉化した薄肉部を有するものであるため、かかる薄肉部によって、カバーを撓ませることができ、撓みの反力で回路基板をより強固に固定することができる。また、薄肉部の範囲や厚さを調整することにより、撓み反力を最適な大きさに調整することができる。
図1は、本発明の実施形態における電力変換装置の構成を示す斜視図である。 図2は、図1のA−A断面図である。 図3は、本実施形態における電力変換装置の構成を、アッパケース及び立設配置された回路基板を取り外した状態で示す部分拡大図であり、位置的には、図2に相当する。
以下、図1から図4を適宜参照して、本発明の実施形態における電力変換装置につき、詳細に説明する。なお、図中、x軸、y軸及びz軸は、3軸直交座標系を成し、z軸の方向は、上下方向に相当するものとする。
図1は、本実施形態における電力変換装置の構成を示す斜視図である。図2は、図1のA−A断面図である。また、図3は、本実施形態における電力変換装置の構成を、アッパケース及び立設配置された回路基板を取り外した状態で示す部分拡大図であり、位置的には、図2に相当する。
図1から図3に示すように、電力変換装置1は、ロアケース10と、ロアケース10の上部に図示を省略する嵌合構造11を介して固定されて装着されると共に、電力変換装置1の上部を塞ぐカバーであるアッパケース40と、ロアケース10の下部に配置されると共に、ロアケース10を図示を省略する締結部材等を介して装着するヒートシンク60と、ロアケース10及びアッパケース40が協働して画成する内部収容空間内に収容されたコンデンサ70と、を主として備え、図示を省略するハイブリッド自動車等の車両に装着される。電力変換装置1は、典型的には、いずれも車両に装着され、図示を省略するが、2次電池であるバッテリから駆動用の電動モータに供給する直流電流を交流電流(3相電流)に変換するDC(Direct Current)/AC(Alternate Current)変換機能を有する。なお、電力変換装置1は、必要に応じ、かかる電動モータ又は図示を省略する回生機構からバッテリに供給する交流電流を直流電流に変換するAC/DC変換機能を有していてもよい。また、アッパケース40がロアケース10に嵌合される嵌合方向は、典型的には、上下方向である。
ロアケース10及びアッパケース40は、典型的には、いずれも非導電性の樹脂(合成樹脂)製の成形品であり、ヒートシンク60は、典型的には、アルミ材等の金属製の鋳造品である。また、ロアケース10及びアッパケース40が協働して画成する内部収容空間には、コンデンサ70、回路基板71及び80、並びに出力バスバー100の他に、図示を省略するパワーモジュール及び電流センサが収容される。
具体的には、ロアケース10は、x−y平面に平行な平面上を上下軸回りに周回する側周壁12と、側周壁12の底部を塞ぐ底壁13と、を主として備える。
底壁13の一部には、上方に向けて突設された柱状の複数のボス部14が設けられる。複数のボス部14は、典型的には、各々、上面視で矩形状の底壁13上で、水平配置される回路基板71の四隅を載置する態様で対応して配設されると共に、ロアケース10の成形時に底壁13と一体成形されるものである。複数のボス部14には、各々、金属製等のカラー16が嵌装され、カラー16は、典型的には、各々、それの上端が複数のボス部14の上面と面一に設定される。なお、図2及び図3中では、複数のボス部14の内で、最もx軸の負方向側かつy軸の負方向側に配設されたボス部14を示している。
側周壁12の一部には、x軸の正方向に向け各々突設される外側端子台20がy軸の方向に3個並置された態様で設けられる。外側端子台20は、典型的には、各々、ロアケース10の成形時に側周壁12と一体成形されるものである。外側端子台20の上面には、各々、対応する出力バスバー100の外側端部が載置され、出力バスバー100の外側端部は、各々、いずれも図示を省略するが、締結部材を介して、電動モータ側のバスバーの端部と共に締結される。側周壁12には、その上端部から下方に向けて陥設された切り欠き部28及び30が形成されている。切り欠き部28は、3個並置された外側端子台20に各々対応して設けられ、対応する出力バスバー100を、ロアケース10及びアッパケース40が協働して画成する内部収容空間からその外方に各々延出させる。なお、各々の切り欠き部28に代えて、側周壁12を貫通する貫通孔を各々設けてもかまわない。また、嵌合構造11において、ロアケース10の嵌合端部は、側周壁12の上端部に相当する部分である。
アッパケース40は、x−y平面に平行な平面上を上下軸回りに周回する側周壁42と、その上部を塞ぐ上壁43と、を主として備える。
側周壁42の一部には、その下端部から上方に向けて陥設された切り欠き部44及び46が形成されている。切り欠き部44は、ロアケース10の切り欠き部28に各々対応して設けられ、対応する出力バスバー100を延出させる。但し、切り欠き部44は、ロアケース10の切り欠き部28のみで対応する出力バスバー100を各々延出させる場合や、切り欠き部28に代えて側周壁12を貫通する貫通孔が各々設けられる場合には、省略される。切り欠き部46は、ロアケース10の切り欠き部30に対応して設けられ、切り欠き部30と協働して、いずれも図示を省略する図示を省略するが、電力制御用のECU(Electronic Control Unit)に電気的に接続される入出力信号用コネクタを受ける受け部を構成する。なお、嵌合構造11において、アッパケース40の嵌合端部は、側周壁42の下端部に相当する部分である。
上壁43の一部は、その形状が上方に突出するように変化した突出壁47を構成する。突出壁47も下方においては、高背部品であるコンデンサ70が配置される。
ここで、ロアケース10及びアッパケース40が協働して画成する内部収容空間におけるx軸の負方向側の隅部には、互いに上下方向で対応して対向すると共に、回路基板80の対応する端部を嵌合して支持する一対の嵌合支持部32及び48が各々設けられる。
一対の嵌合支持部32は、ロアケース10及びアッパケース40が協働して画成する内部収容空間において、x軸の負方向側であってy軸の負方向側の角隅部及びx軸の負方向側であってy軸の正方向側の角隅部に対応して、ロアケース10の側周壁12に接続しながらロアケース10の底壁13から上方に向けて突設された凸部として各々設けられ、典型的には、ロアケース10の成形時に底壁13及び側周壁12と一体成形されるものである。一対の嵌合支持部32には、各々、それらの上面から下方に向かって陥設された嵌合挿入溝34が形成されている。嵌合挿入溝34の上下方向の最深部には、x軸の方向の溝幅が下方に向かって先細りであるV字溝35が各々設けられる。図2及び図3中では、一対の嵌合支持部32の内でx軸の負方向側かつy軸の負方向側に配設されたものが示され、嵌合挿入溝34及びV字溝35は、嵌合支持部32のy軸の正方向側の縦壁面から露出している。x軸の負方向側かつy軸の正方向側に配設された嵌合支持部32は、x軸の負方向側かつy軸の正方向側に配設された嵌合支持部32の構成をy軸の方向で反転した構成を有する。なお、嵌合支持部32の個数は、2個に限定されるものではなく、構成が煩雑になるが3個以上であってもよい。また、回路基板80の嵌合性が煩雑になるが、x軸の負方向側かつy軸の正方向側に配設された嵌合支持部32及びx軸の負方向側かつy軸の正方向側に配設された嵌合支持部32をy軸の方向に互いに延長して接続した1個の嵌合支持部32を設けてもよい。また、嵌合挿入溝34が一対の嵌合支持部32の上面から各々陥設される方向は、アッパケース40がロアケース10に嵌合される嵌合方向の向きに応じ、上下方向から偏位した方向であってもよい。
一対の嵌合支持部48は、各々、対応する一対の嵌合支持部32の上方で対向するように配設されて、対応する一対の嵌合支持部32の構成の天地を逆にした構成を有する。つまり、一対の嵌合支持部48は、ロアケース10及びアッパケース40が協働して画成する内部収容空間において、x軸の負方向側であってy軸の負方向側の角隅部及びx軸の負方向側であってy軸の正方向側の角隅部に対応して、アッパケース40の側周壁42に接続しながらアッパケース40の上壁43から下方に向けて突設された凸部として各々設けられ、典型的には、アッパケース40の成形時に上壁43及び側周壁42と一体成形されるものである。一対の嵌合支持部48には、各々、それらの下面から上方に向かって陥設された嵌合挿入溝50が形成されている。嵌合挿入溝50の上下方向の最深部には、x軸の方向の溝幅が下方に向かって先細りであるV字溝51が各々設けられる。図2中では、一対の嵌合支持部48の内でx軸の負方向側かつy軸の負方向側に配設されたものが示され、嵌合挿入溝50及びV字溝51は、嵌合支持部48のy軸の正方向側の縦壁面から露出している。x軸の負方向側かつy軸の正方向側に配設された嵌合支持部48は、x軸の負方向側かつy軸の正方向側に配設された嵌合支持部48の構成をy軸の方向で反転した構成を有する。なお、嵌合支持部48の個数は、2個に限定されるものではなく、構成が煩雑になるが3個以上であってもよい。また、回路基板80の嵌合性が煩雑になるが、x軸の負方向側かつy軸の正方向側に配設された嵌合支持部48及びx軸の負方向側かつy軸の正方向側に配設された嵌合支持部48をy軸の方向に互いに延長して接続した1個の嵌合支持部48を設けてもよい。また、嵌合挿入溝50が一対の嵌合支持部48の上面から各々陥設される方向は、アッパケース40がロアケース10に嵌合される嵌合方向の向きに応じ、上下方向から偏位した方向であってもよい。
アッパケース40においては、一対の嵌合支持部48が下方に突設された上壁43の部分に連続してx軸の正方向側に延在する上壁43の一部が、上下方向の肉厚が薄い薄肉部52に設定される。
ヒートシンク60は、典型的には矩形状の本体部62と、本体部62の下面から下方に突設される複数のフィン64と、を主として備える。
コンデンサ70は、典型的には、図示を省略するIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の電力変換用の複数のパワー半導体素子を有するパワーモジュールに電気的に接続され、バッテリから駆動用の電動モータに供給される直流電流を平滑化する平滑コンデンサである。また、コンデンサ70は、典型的には、パワーモジュールよりも相対的に実装高さが高い高背部品であり、パワーモジュールと共に、非導電性の樹脂(合成樹脂)製の成形品であるロアケース10及びアッパケース40が協働して画成する内部収容空間内に収容されている。
回路基板71は、典型的には、平板状のPCB(Printed Circuit Board)等の回路基板であり、x−y平面に平行に水平配置されてロアケース10に装着される。なお、回路基板71は、複数のパワー半導体素子の駆動制御用のCPU(Central Processing Unit)、抵抗素子やメモリ等の低背部品が実装されるものであってもよい。
コンデンサ70のコンデンサケース72においては、ロアケース10の複数のボス部14に対応して位置整合する複数の装着部73が設けられる。複数の装着部73は、各々、それらを上下方向に貫通した貫通孔77を有すると共に、典型的には、コンデンサケース72の成形時にその本体部と一体成形されるものである。回路基板71は、その四隅をロアケース10の複数のボス部14上に対応して載置され、かつ、その四隅の上方からコンデンサケース72の複数の装着部73が対応して当接された状態で、締結部材78が複数の装着部73の貫通孔77を各々対応して挿通されて複数のボス部14内のカラー16のネジ孔等に締結されることにより、ロアケース10に締結されて固定され、併せてコンデンサケース72もロアケース10に締結されて固定される。
かかる回路基板71の装着状態においては、ロアケース10及びアッパケース40が協働して画成する内部収容空間には、回路基板71に対するx軸の負方向側に、x軸の方向の寸法がy軸の方向の寸法及びz軸の方向の寸法よりも短い扁平な空き領域が画成されることになる。
回路基板80は、典型的には、y−z平面に平行に立設配設されると共に、複数のパワー半導体素子、平滑コンデンサ等の高背部品や複数のパワー半導体素子の駆動制御用のCPU以外の必要な電子部品等を補完的に実装する平板状のPCB(Printed Circuit Board)等の回路基板であり、ロアケース10又はアッパケース40に装着される。具体的には、回路基板80の下側の2個の隅部は、ロアケース10の一対の嵌合支持部32に対応して嵌合されて装着されると共に、回路基板80の上側の2個の隅部は、アッパケース40の一対の嵌合支持部48に対応して嵌合されて装着される。
具体的には、回路基板80の下側の2個の隅部は、ロアケース10の一対の嵌合支持部32の嵌合挿入溝34に対応して侵入して、それらの先端は、嵌合挿入溝34の最深部のV字溝35に対応して到達して押圧されると共に、回路基板80の上側の2個の隅部は、アッパケース40の一対の嵌合支持部48の嵌合挿入溝50に対応して侵入して、それらの先端は、嵌合挿入溝50の最深部のV字溝51に対応して到達して押圧される。この際、典型的には、回路基板80の下側の2個の隅部が、ロアケース10の一対の嵌合支持部32に対応して嵌合されて装着された後に、回路基板80の上側の2個の隅部が、ロアケース10に嵌合により固定される前の状態のアッパケース40の一対の嵌合支持部48の嵌合挿入溝50に対応して侵入されるが、アッパケース40の上壁43に薄肉部52が設けられている場合には、薄肉部52が撓んで、回路基板80とアッパケース40の一対の嵌合支持部48との位置合わせが簡便に行い得て、回路基板80の上側の2個の隅部がアッパケース40の一対の嵌合支持部48の嵌合挿入溝50に対応して侵入される際の作業性が向上する。また、回路基板80がロアケース10及びアッパケース40に嵌合されて装着された後は、回路基板80は、薄肉部52の撓みによる撓み反力で下方に押圧されるため、ロアケース10の嵌合支持部32及びアッパケース40の嵌合支持部48により強固に嵌合されて支持される。なお、回路基板80は、アッパケース40がロアケース10に嵌合される嵌合方向の向きに応じ、y−z平面に平行な状態から偏位して、回路基板71が配置されるx−y平面に平行な面に交差するように配置されていてもよい。
出力バスバー100は、典型的には、3相電流のU相、V相及びW相に対応してy軸の方向に3個並置された態様で設けられた電気配線であり、各々、それらの幅方向がy軸の方向になるように上下方向に屈曲しながら水平配置された金属製の一枚の板状部材から成る。出力バスバー100は、各々、それらの内側端部及び外側端部間をx軸の方向に延在し、内側端部は、パワーモジュールに電気的に接続され、外側端部は、ロアケース10及びアッパケース40の外部に延出されて、外側端子台20上に至る。
以上の説明から明らかなように、本実施形態における電力変換装置1においては、電子部品を実装する回路基板71、80を収容するケース10及びケース10と嵌合してケース10を閉塞するカバー40が、ケース10とカバー40との嵌合方向に回路基板80を嵌合して固定自在な嵌合支持部32、48を対応して有するものであるため、簡便な構成で、回路基板80を固定しながら、ケース10のサイズも低減することができる。特に、ケース10とカバー40とに回路基板80を挟み込む嵌合支持部32、48を設けることで、ケース10とカバー40とを嵌合して組み付けるだけで回路基板80を固定することができるため、ボルト等の締結部品を低減して組み立て工数も低減することができる。 また、回路基板80を上下方向の両端部で挟み込んで固定しているため、回路基板80を確実に固定することができる。更に、回路基板80を上下方向であるその縦方向で挟み込む構造としているため、ケース10内のスペースを有効活用することができ、ケース10のサイズを低減することが可能となる。
また、本実施形態における電力変換装置1においては、回路基板80が、嵌合支持部32、48により、ケース10内に収容される他の回路基板71に交差する方向でケース10及びカバー40に嵌合されるものであるため、ケース10内のスペースを有効活用しながら、他の回路基板71等に干渉することがない状態で、回路基板80をケース10及びカバー40に固定することができる。
また、本実施形態における電力変換装置1においては、嵌合支持部32、48が、ケース10及びカバー40の嵌合構造が配設された隅部に対応して配設されるものであるため、ケース10内における他の回路基板71等の収容スペースを増大しながら、ケース10及びカバー40の組み付け時の嵌合力を確実に利用して、回路基板80をケース10及びカバー40に固定することができる。
また、本実施形態における電力変換装置1においては、嵌合支持部32、48が、回路基板80を挿入する挿入溝34、50を有し、挿入溝34、50の最深部は、V字溝35、51を有するものであるため、回路基板80を嵌合支持部32、48に挿入する際、回路基板80の両端がV字溝35、51に接触することで、回路基板80を嵌合支持部32、48の挿入方向の中央に位置決めし、挿入ガタが無い態様で確実に固定することができると共に、V字溝35、51が回路基板80を押圧することで、より強固に回路基板80を固定することができる。
また、本実施形態における電力変換装置1においては、カバー40が、嵌合支持部32、48の対応するもの48を配設した部分からケース10との嵌合端部11とは反対側に連続する部分の厚みを薄肉化した薄肉部52を有するものであるため、かかる薄肉部52によって、カバー40を撓ませることができ、撓みの反力で回路基板80をより強固に固定することができる。また、薄肉部52の範囲や厚さを調整することにより、撓み反力を最適な大きさに調整することができる。
なお、本発明は、部材の種類、形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明は、簡便な構成で、回路基板を固定しながら、ケースのサイズも低減することができる電力変換装置を提供することができるものであり、その汎用普遍的な性格からハイブリッド自動車等の車両用の電力変換装置に広く適用され得るものと期待される。
1…電力変換装置
10…ロアケース(ケース)
11…嵌合構造
12…側周壁
13…底壁
14…ボス部
16…カラー
20…外側端子台
28…切り欠き部
30…切り欠き部
32…嵌合支持部
34…嵌合挿入溝
35…V字溝
40…アッパケース(カバー)
42…側周壁
43…上壁
44…切り欠き部
46…切り欠き部
47…突出壁
48…嵌合支持部
50…嵌合挿入溝
51…V字溝
52…薄肉部
60…ヒートシンク
62…本体部
64…フィン
70…コンデンサ
71…回路基板
72…コンデンサケース
73…装着部
77…貫通孔
78…締結部材
80…回路基板
100…出力バスバー

Claims (5)

  1. 電子部品を実装する回路基板と、前記回路基板を収容するケースと、前記ケースと嵌合して前記ケースを閉塞するカバーと、を備えて、電力変換機能を呈する電力変換装置において、
    前記カバー及び前記ケースは、前記ケースと前記カバーとの嵌合方向に前記回路基板を嵌合して固定自在な嵌合支持部を対応して有することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記回路基板は、前記嵌合支持部により、前記ケース内に収容される他の回路基板に交差する方向で前記カバー及び前記ケースに嵌合されることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記嵌合支持部は、前記カバー及び前記ケースの嵌合構造が配設された隅部に対応して配設されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 前記嵌合支持部は、前記回路基板を挿入する挿入溝を有し、前記挿入部の最深部は、V字溝を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電力変換装置。
  5. 前記カバーは、前記嵌合支持部の対応するものを配設した部分から前記ケースとの嵌合端部とは反対側に連続する部分の厚みを薄肉化した薄肉部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電力変換装置。
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