JP2015023664A - インバータ装置 - Google Patents
インバータ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015023664A JP2015023664A JP2013149791A JP2013149791A JP2015023664A JP 2015023664 A JP2015023664 A JP 2015023664A JP 2013149791 A JP2013149791 A JP 2013149791A JP 2013149791 A JP2013149791 A JP 2013149791A JP 2015023664 A JP2015023664 A JP 2015023664A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- terminal block
- capacitor
- terminal
- sealing surface
- bus bar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Inverter Devices (AREA)
Abstract
【課題】レイアウトの自由度を向上させること。
【解決手段】インバータ装置10は、ハウジング11を有している。ハウジング11は、矩形板状の壁部12を有している。壁部12の内部には、冷媒が流れる冷媒流路16が設けられている。壁部12を挟んで一方には、DCDCコンバータ71が配置され、他方にはコンデンサ21が配置されている。コンデンサ21は、有底矩形状のケース22に複数のコンデンサ素子61が収容されている。コンデンサ素子61は樹脂封止されている。コンデンサ21は、封止面27に二つの第1の端子台31を有するとともに、封止面27とは反対側の反封止面28に二つの第2の端子台41を有している。コンデンサ素子61に接続された導電部と、DCDCコンバータ71の接続端子72とは第2の端子台41で締結されている。
【選択図】図1
【解決手段】インバータ装置10は、ハウジング11を有している。ハウジング11は、矩形板状の壁部12を有している。壁部12の内部には、冷媒が流れる冷媒流路16が設けられている。壁部12を挟んで一方には、DCDCコンバータ71が配置され、他方にはコンデンサ21が配置されている。コンデンサ21は、有底矩形状のケース22に複数のコンデンサ素子61が収容されている。コンデンサ素子61は樹脂封止されている。コンデンサ21は、封止面27に二つの第1の端子台31を有するとともに、封止面27とは反対側の反封止面28に二つの第2の端子台41を有している。コンデンサ素子61に接続された導電部と、DCDCコンバータ71の接続端子72とは第2の端子台41で締結されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、ハウジングの壁部を挟んで一方にコンデンサが配置され、他方に電子機器が配置されたインバータ装置に関する。
インバータ装置などの電力変換装置には、平滑用のコンデンサ素子が設けられる。例えば、特許文献1に記載の電力変換装置のコンデンサモジュールは、コンデンサセル(コンデンサ素子)がケースに収容されている。ケースは、開口部を有している。ケースには樹脂が充填されるとともに、この樹脂によってコンデンサセルがモールドされている。樹脂におけるケースの開口部側の面からは、コンデンサセルに接続された幅広導体が樹脂外へ引き出されている。幅広導体は、ケースの開口部側に配置されたパワーモジュールに接続されている。
ところで、コンデンサセルとDCDCコンバータなどの電子機器を接続する場合、樹脂から引き出される幅広導体によってコンデンサセルと電子機器を接続する。このため、ケースにおける開口部側に電子機器を配置してコンデンサセルと電子機器とを接続する必要がある。すなわち、電子機器をケースの開口部側に配置する必要があり、レイアウトに制限がある。
本発明の目的は、レイアウトの自由度を向上させることができるインバータ装置を提供することにある。
上記課題を解決するインバータ装置は、インバータ回路を構成する半導体モジュールと、冷媒流路が設けられた壁部を有するハウジングとを備え、前記壁部を挟んで一方には電子機器が配置されるとともに、他方にはケースに収容されたコンデンサ素子を樹脂封止したコンデンサが配置されたインバータ装置であって、前記コンデンサは、樹脂の露出面である封止面に前記コンデンサ素子の接続端子と前記半導体モジュールの接続端子とを締結するための第1の端子台を有するとともに、前記封止面とは反対側の面である反封止面に第2の端子台を有し、前記コンデンサ素子に接続されるとともに前記封止面から前記壁部に設けられた貫通部を介して前記第2の端子台へ延び、前記第2の端子台で前記電子機器の接続端子と締結される導電部を備えることを要旨とする。
これによれば、コンデンサにおける封止面とは反対側の反封止面に第2の端子台が設けられ、この第2の端子台で導電部と電子機器の接続端子を締結することができる。ハウジングの壁部を挟んでコンデンサの封止面とは反対側(反封止面)に電子機器が配置されていても、コンデンサ素子と電子機器を接続することができるため、コンデンサ素子と電子機器を接続するために封止面側に電子機器を配置する必要がない。このため、反封止面側に電子機器を配置することができ、レイアウトの自由度を向上させることができる。
上記インバータ装置について、前記コンデンサは、前記封止面に第3の端子台を有し、前記導電部は、前記第2の端子台から前記第3の端子台へ延びるバスバーを有し、該バスバーが前記第3の端子台において前記第3の端子台へ延びるコンデンサ端子と締結されることが好ましい。
これによれば、第2の端子台から第3の端子台へ延びるバスバーが設けられ、このバスバーとコンデンサ端子とを締結することで、コンデンサ素子と電子機器とを接続することができる。このため、コンデンサ素子と電子機器を接続しやすい。
上記インバータ装置について、前記バスバーは、前記壁部の厚み方向に延びる本体部と、前記本体部から前記第2の端子台に向けて屈曲する第1の屈曲部と、前記本体部から前記第3の端子台に向けて屈曲する第2の屈曲部とを有し、前記ケースは、前記本体部を保持する保持部を有することが好ましい。
これによれば、保持部によって本体部を容易に保持することができる。
上記インバータ装置について、前記第2の端子台及び前記第3の端子台は、前記バスバーの各屈曲部を貫通したボルトが螺合されるナットが前記壁部の厚み方向に移動可能な状態で収容される収容部を有し、前記収容部は、前記バスバー、前記電子機器の接続端子又は前記コンデンサ端子によって閉塞されていることが好ましい。
上記インバータ装置について、前記第2の端子台及び前記第3の端子台は、前記バスバーの各屈曲部を貫通したボルトが螺合されるナットが前記壁部の厚み方向に移動可能な状態で収容される収容部を有し、前記収容部は、前記バスバー、前記電子機器の接続端子又は前記コンデンサ端子によって閉塞されていることが好ましい。
バスバーを複数箇所で屈曲させているため、本体部の寸法のばらつきが大きくなる。寸法のばらつきが大きくなると、第2の端子台や第3の端子台でバスバーの屈曲部とコンデンサ端子、あるいはバスバーの屈曲部と電子機器の接続端子とを接触させにくいが、ナットを壁部の厚み方向に移動可能とすることで、ボルトをナットに螺入していくと、ナットが壁部の厚み方向に移動し、ナットの移動に伴って屈曲部などが押し上げられる。このため、本体部に寸法のばらつきが生じたとしてもバスバーの屈曲部とコンデンサ端子などを接触させることができる。
上記インバータ装置について、前記封止面には、冷却器が載置されるとともに、該冷却器に前記半導体モジュールが載置されることが好ましい。
これによれば、半導体モジュール及びコンデンサを冷却器によって冷却することができる。
これによれば、半導体モジュール及びコンデンサを冷却器によって冷却することができる。
上記インバータ装置について、前記第2の端子台は、電力源と前記電子機器との接続部であり、前記壁部よりも前記電子機器側に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、レイアウトの自由度を向上させることができる。
以下、インバータ装置の一実施形態について説明する。
図1(a)に示すように、インバータ装置10は、ハウジング11を有している。ハウジング11は、四角枠状の枠体18と、枠体18の内部を第1の収容領域S1と第2の収容領域S2に区画する壁部12とを有している。枠体18は、矩形板状の4つの側壁13によって形成されている。各収容領域S1,S2は、各側壁13に固定された蓋部材14,15によって閉塞されている。以下の説明において、収容領域S1(図中上側の領域)を第1の収容領域S1、収容領域S2(図中下側の領域)を第2の収容領域S2として説明を行う。
図1(a)に示すように、インバータ装置10は、ハウジング11を有している。ハウジング11は、四角枠状の枠体18と、枠体18の内部を第1の収容領域S1と第2の収容領域S2に区画する壁部12とを有している。枠体18は、矩形板状の4つの側壁13によって形成されている。各収容領域S1,S2は、各側壁13に固定された蓋部材14,15によって閉塞されている。以下の説明において、収容領域S1(図中上側の領域)を第1の収容領域S1、収容領域S2(図中下側の領域)を第2の収容領域S2として説明を行う。
壁部12の内部には、冷媒が流れる冷媒流路16が設けられている。また、壁部12には、壁部12の厚み方向に貫通された貫通部17が設けられている。貫通部17は、壁部12を挟んで両側に区画された収容領域S1,S2同士を連通させている。第1の収容領域S1には、コンデンサ21が収容されている。第2の収容領域S2には、DCDCコンバータ71が収容されている。
図1(a)及び図2に示すように、コンデンサ21は、有底矩形状のケース22に複数のコンデンサ素子61(図では一つのみ図示)が収容されている。ケース22は、矩形板状の底部24と、底部24の周縁から底部24の厚み方向に立設された矩形板状の立設部25とからなる。ケース22には樹脂26が充填されており、これによりケース22内に収容されたコンデンサ素子61がポッティングにより樹脂封止されている。コンデンサ21は、底部24とは反対側の開口部側に樹脂26の露出面(樹脂26におけるケース22外に露出する面)となる封止面27を有している。ケース22の四つの立設部25のうち、一つの立設部25には、立設部25の厚み方向に突出する矩形状の突起部29が4箇所に設けられている。突起部29は、立設部25の立設方向に直交する方向に隣り合っている。
コンデンサ21は、封止面27に二つの第1の端子台31を有するとともに、封止面27とは反対側の反封止面28(ケース22の底面)に二つの第2の端子台41を有している。また、コンデンサ21は、封止面27に二つの第3の端子台51を有している。第3の端子台51は、四角柱状をなしており、封止面27から立設されている。第3の端子台51は、封止面27の一辺(突起部29が設けられた立設部25側の一辺)に沿って並んで設けられている。第2の端子台41は、四角柱状をなしており、反封止面28から立設されている。第2の端子台41は、反封止面28における第3の端子台51が設けられた一辺と同一方向の一辺に沿って並んで設けられている。第1の端子台31は、長方形状をなしており、封止面27から立設されている。第1の端子台31は、第2の端子台41が設けられた一辺と交わる二辺の対向方向に並んで設けられている。また、第1の端子台31は、第2の端子台41が設けられた一辺側から、この一辺と対向する辺に向かって延びている。なお、第1の端子台31、第2の端子台41及び第3の端子台51の立設方向は、壁部12の厚み方向と同一方向である。
図1(c)に示すように、第1の端子台31には、ナットN1が埋設されている。具体的にいえば、第1の端子台31には、第1の端子台31の立設方向に凹む収容部32が複数設けられている。収容部32は、第1の端子台31の延びる方向に複数並んで設けられている。収容部32には、ナットN1が収容されている。
図1(a)及び図3に示すように、第2の端子台41には、ナットN2が埋設されている。具体的にいえば、第2の端子台41には、第2の端子台41の立設方向に凹む収容部42が設けられている。収容部42には、ナットN2が収容されている。第2の端子台41に設けられた収容部42は、内寸がナットN2の外寸よりも若干大きく形成されている。これにより、ナットN2が第2の端子台41の立設方向に移動可能となっている。なお、収容部42の形状とナットN2の外形の形状は等しく、本実施形態では六角形状に形成されているため、回り止め機能も有する。また、第2の端子台41は、立設方向の面の3辺から突出する突出部43を有している。突出部43は、第2の端子台41の立設方向の面における突起部29が設けられた側の一辺を除く3辺から突出している。
図1(b)に示すように、第3の端子台51の構造は、突出部43の有無を除いて、第2の端子台41と同一の構造となっている。具体的にいえば、第3の端子台51には、第3の端子台51の立設方向に凹む収容部52が設けられている。収容部52にはナットN3が収容されている。第3の端子台51に設けられた収容部52は、内寸がナットN3の外寸よりも若干大きく形成されている。これにより、ナットN3が第3の端子台51の立設方向に移動可能となっている。なお、収容部52の形状とナットN3の外形の形状は等しく、本実施形態では六角形状に形成されているため、回り止め機能も有する。
図1(a)〜(c)に示すように、コンデンサ素子61は、第3の端子台51に延びるコンデンサ端子62を有している。コンデンサ端子62は、封止面27から樹脂26の外部に突出するとともに、第3の端子台51まで延びている。コンデンサ端子62は、第3の端子台51に設けられた収容部52を閉塞している。また、コンデンサ素子61は、第1の端子台31に延びる接続端子63を有している。接続端子63は、封止面27から樹脂26の外部に突出するとともに、第1の端子台31まで延びている。そして、接続端子63によって第1の端子台31の収容部32が閉塞されている。なお、コンデンサ端子62及び接続端子63は、ともに、コンデンサ素子61の正負の端子である。説明の便宜上、第3の端子台51に延びる正負の端子をコンデンサ端子62、第1の端子台31に延びる正負の端子を接続端子63としている。
上記のように構成されたコンデンサ21は、ケース22の底部24(反封止面28)がハウジング11の壁部12と接するように配置されている。また、コンデンサ21は、反封止面28に設けられた第2の端子台41が貫通部17に挿入されるように配置されている。第2の端子台41は、貫通部17を挿通して第2の収容領域S2に突出している。すなわち、第2の端子台41は、壁部12よりもDCDCコンバータ71側に設けられている。
コンデンサ21には、DCDCコンバータ71とコンデンサ素子61を接続するバスバー81が設けられている。バスバー81は、金属板材を屈曲させて形成されており、コ字状をなしている。具体的にいえば、バスバー81は、矩形平板状の本体部82と、本体部82から直角に屈曲する第1の屈曲部83及び第2の屈曲部84からなる。本体部82は、壁部12の厚み方向に延びるようにケース22の立設部25に沿って設けられている。本体部82は、保持部としての突起部29に挟まれるように配置される。また、第1の屈曲部83は第2の端子台41に向けて延び、第2の屈曲部84は第3の端子台51に向けて延びている。第1の屈曲部83は、突出部43に囲まれている。第1の屈曲部83は、第2の端子台41の収容部42を閉塞している。第2の屈曲部84は、コンデンサ端子62に重ね合わされている。そして、第2の屈曲部84及びコンデンサ端子62を貫通したボルトB3がナットN3に螺合されることで第2の屈曲部84とコンデンサ端子62が第3の端子台51で締結されている。コンデンサ端子62とバスバー81によって導電部が構成されている。導電部は、壁部12の貫通部17を介して第3の端子台51まで延びている。
DCDCコンバータ71は、電圧調整用(例えば、降圧用)のコンバータである。DCDCコンバータ71は、壁部12に固定されている。これにより、壁部12を挟んで一方には、電子機器としてのDCDCコンバータ71が配置され、他方にはコンデンサ21が配置されている。DCDCコンバータ71は、接続端子72を有している。DCDCコンバータ71は、接続端子72が第2の端子台41を向くように配置されている。接続端子72は、第2の端子台41に向けて延びており、第1の屈曲部83に重ね合わされている。
インバータ装置10には、電力源とインバータ装置10を接続するための入力コネクタ100が設けられている。入力コネクタ100は、ハウジング11の側壁13のうち、貫通部17が設けられている側の側壁13に設けられている。入力コネクタ100は、板状の入力バスバー101を有しており、入力バスバー101は、第2の端子台41に向けて延びている。入力バスバー101は、接続端子72に重ね合わされている。そして、入力バスバー101、DCDCコンバータ71の接続端子72及び第1の屈曲部83を貫通したボルトB2がナットN2に螺合されることで、第2の端子台41で入力バスバー101、DCDCコンバータ71の接続端子72及び第1の屈曲部83が締結されている。したがって、第2の端子台41は、電力源とDCDCコンバータ71との接続部となる。なお、DCDCコンバータ71の接続端子72は入力用であり、DCDCコンバータ71の図示しない出力用の接続端子は、他の部材に接続されている。
図2に示すように、封止面27には、二つの冷却器91が載置されている。冷却器91には、それぞれ三つの半導体モジュール92が載置されている。半導体モジュール92は、例えば、板ばねなどの固定部材によって冷却器91に固定されている。
図5に示すように、各半導体モジュール92には、半導体素子Q1,Q2が内蔵されており、半導体素子Q1,Q2で各相の上下アームを構成している。また、本実施形態では、それぞれ3つの半導体モジュール92で構成されたインバータ回路1,2が用いられ、各インバータ回路1,2には、三相交流モータM1,M2が接続されている。本実施形態では、3つの半導体モジュール92が2セット用意されているので、2つの三相交流モータM1,M2を駆動可能である。そして、半導体素子Q1,Q2のスイッチング動作により、電力源Bから入力される直流電力が交流電力に変換される。
図2に示すように、冷却器91の内部には、冷媒が流れる冷媒流路が区画されている。冷却器91の内部の冷媒流路は、例えば、図示しないパイプなどで壁部12に設けられた冷媒流路16と接続されて、冷媒を循環させるように構成されている。
半導体モジュール92は、接続端子としての入力端子93,94及び出力端子95が第1の端子台31を向くように配置されている。入力端子93,94は、第1の端子台31でコンデンサ素子61の接続端子63と重なり合う。そして、入力端子93,94及びコンデンサ素子61の接続端子63を貫通したボルトB1がナットN1に螺合されることで、第1の端子台31で半導体モジュール92の入力端子93,94とコンデンサ21の接続端子63が締結されている。また、出力端子95も同様に、第1の端子台31で図示しない出力用のバスバーと締結され、出力用バスバーが三相交流モータM1,M2に接続されることで、インバータ回路1,2と三相交流モータM1,M2が接続されている。なお、上記したインバータ装置10は、例えば、車両に搭載され、走行用モータ(三相交流モータ)を駆動するために用いられる。
次に、本実施形態のインバータ装置10の作用について説明する。
コンデンサ21の反封止面28に第2の端子台41を設けているため、第2の端子台41でDCDCコンバータ71の接続端子72とバスバー81の第1の屈曲部83の締結 を行うことができる。このため、封止面27とは反対側にDCDCコンバータ71を設けても、コンデンサ素子61と接続を行うことができる。
コンデンサ21の反封止面28に第2の端子台41を設けているため、第2の端子台41でDCDCコンバータ71の接続端子72とバスバー81の第1の屈曲部83の締結 を行うことができる。このため、封止面27とは反対側にDCDCコンバータ71を設けても、コンデンサ素子61と接続を行うことができる。
ところで、金属板材を屈曲させたバスバー81においては、本体部82の寸法にばらつきが生じる。特に、本実施形態のように屈曲部83,84が複数箇所に設けられる場合には、本体部82の寸法のばらつき(屈曲部83,84間の距離のばらつき)が大きくなる。本体部82の寸法のばらつきが大きいと、バスバー81とコンデンサ端子62、バスバー81とDCDCコンバータ71の接続端子72のそれぞれを接触させにくい。
本実施形態では、図4(a)及び(b)に示すように、ボルトB3をナットN3に螺入していくと、ナットN3がボルトB3に近づく方向に移動する。そして、ナットN3がボルトB3に近づいていくと、ナットN3がコンデンサ端子62を押し上げる。これにより、バスバー81の第2の屈曲部84とコンデンサ端子62が接触する。この状態でナットN3が収容部52から全て抜けてしまわない程度に本体部82の寸法のばらつきを抑えればよい。なお、第2の端子台41のナットN2にボルトB2を螺入するときにも同様に、ナットN2が第1の屈曲部83を押し上げ、第1の屈曲部83とDCDCコンバータ71の接続端子72とを接触させることができる。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)コンデンサ21の反封止面28に第2の端子台41を設けて、この第2の端子台41でDCDCコンバータ71の接続端子72と導電部の締結を行うことができるため、反封止面28側にDCDCコンバータ71を設けても、コンデンサ素子61とDCDCコンバータ71を接続することができる。このため、コンデンサ素子61とDCDCコンバータ71を接続するために、封止面27側にDCDCコンバータ71を配置する必要がなく、レイアウトの自由度が向上されている。また、第2の端子台41を反封止面28に設けることで、別部品で端子台を設けるより部品点数が少なくて済む。
(1)コンデンサ21の反封止面28に第2の端子台41を設けて、この第2の端子台41でDCDCコンバータ71の接続端子72と導電部の締結を行うことができるため、反封止面28側にDCDCコンバータ71を設けても、コンデンサ素子61とDCDCコンバータ71を接続することができる。このため、コンデンサ素子61とDCDCコンバータ71を接続するために、封止面27側にDCDCコンバータ71を配置する必要がなく、レイアウトの自由度が向上されている。また、第2の端子台41を反封止面28に設けることで、別部品で端子台を設けるより部品点数が少なくて済む。
(2)封止面27に第3の端子台51を設けて、コンデンサ素子61のコンデンサ端子62とバスバー81を接続している。このため、第2の端子台41と第3の端子台51に固定されたバスバー81にコンデンサ素子61のコンデンサ端子62を締結することで、コンデンサ素子61とDCDCコンバータ71を接続することができる。したがって、コンデンサ素子61とDCDCコンバータ71を接続しやすい。
(3)第2の端子台41が壁部12よりもDCDCコンバータ71側に設けられることで、ハウジング11の外部において、入力コネクタ100は、壁部12よりもDCDCコンバータ71側に設けられている。このため、ハウジング11の外部において、壁部12よりもコンデンサ21側に、スペースを確保しやすい。ハウジング11の外部において、壁部12よりもコンデンサ21側にスペースを確保する場合、本実施形態のように、入力コネクタ100は、壁部12よりもDCDCコンバータ71側に設けられる。第1の収容領域S1と第2の収容領域S2は、壁部12によって区切られているため、入力コネクタ100が壁部12よりもDCDCコンバータ71側に設けられている場合、電力源とコンデンサ素子61を接続しにくい。壁部12に貫通部17を設けることで、貫通部17を介して電力源とコンデンサ素子61を接続することができる。このため、ハウジング11の外部において壁部12よりもコンデンサ21側にスペースを確保してもコンデンサ素子61と電力源とを接続することができる。また、入力コネクタ100を封止面27側に配置する必要がなく、レイアウトの自由度が向上されている。
(4)バスバー81の本体部82は、突起部29によって保持されている。このため、バスバー81が突起部29の隣り合う方向に移動しようとしても、バスバー81が移動せず、突起部29に保持された状態でバスバー81を移動させることで、バスバー81の位置決めを行いやすい。同様に、第1の屈曲部83が、突出部43に囲まれることで、バスバー81の移動が規制され、位置決めを行いやすい。
(5)第2の端子台41及び第3の端子台51には、端子台41,51の立設方向に移動可能な状態でナットN2,N3が収容されている。ナットN2,N3を移動可能とすることで、ボルトB2,B3を螺入していくと、ナットN2,N3がボルトB2,B3に近づくように壁部12の厚み方向に移動する。ナットN2,N3の移動に伴って、ナットN2,N3が第2の屈曲部84や第1の屈曲部83を押し上げるため、本体部82に寸法のばらつきが生じたとしても、コンデンサ端子62と第2の屈曲部84、DCDCコンバータ71と第1の屈曲部83をそれぞれ接触させることができる。
(6)封止面27には、冷却器91が載置されている。冷却器91には、半導体モジュール92が載置されている。このため、冷却器91によって半導体モジュール92を冷却することができる。更に、冷却器91によってコンデンサ21(コンデンサ素子61)を冷却することができる。
(7)コンデンサ21の位置決めを行う際に、コンデンサ端子62とバスバー81とを第3の端子台51で締結した状態で位置決めを行うことで、コンデンサ21とバスバー81の位置決めを一括で行うことができる。
(8)冷媒流路16を有する壁部12を挟んで一方にはDCDCコンバータ71が配置されるとともに、他方にはコンデンサ21が配置される。更に、DCDCコンバータ71は壁部12に接するように配置され、コンデンサ21のケース22の底部24(反封止面28)がハウジング11の壁部12と接するように配置されているので、DCDCコンバータ71とコンデンサ21を共に冷却することができる。
なお、実施形態は以下のように変更してもよい。
○ バスバー81を設けず、コンデンサ端子62のみで導電部が構成されていてもよい。具体的にいえば、コンデンサ素子61のコンデンサ端子62は、封止面27から樹脂26の外側に突出して、第2の端子台41まで延びるように構成されていてもよい。この場合、コンデンサ素子61のコンデンサ端子62とDCDCコンバータ71の接続端子72が第2の端子台41で締結される。この場合、コンデンサ21は、第3の端子台51を有していなくてもよい。
○ バスバー81を設けず、コンデンサ端子62のみで導電部が構成されていてもよい。具体的にいえば、コンデンサ素子61のコンデンサ端子62は、封止面27から樹脂26の外側に突出して、第2の端子台41まで延びるように構成されていてもよい。この場合、コンデンサ素子61のコンデンサ端子62とDCDCコンバータ71の接続端子72が第2の端子台41で締結される。この場合、コンデンサ21は、第3の端子台51を有していなくてもよい。
○ 端子台として、内周面に雌ねじが形成された穴を有する端子台を用いてもよい。この場合、穴にボルトを螺合すればよく、ナットを設ける必要がない。
○ 端子台31,41,51のナットN1,N2,N3は、端子台31,41,51の立設方向に移動可能でなくてもよい。
○ 端子台31,41,51のナットN1,N2,N3は、端子台31,41,51の立設方向に移動可能でなくてもよい。
○ 冷却器91を設けず、半導体モジュール92を封止面27に載置してもよい。
○ 電子機器としてDCDCコンバータ71以外を用いてもよい。
○ ハウジング11の形状は、実施形態に限られず、壁部12を挟んでコンデンサ21とDCDCコンバータ71が配置されていれば、どのような形状であってもよい。例えば、円筒状の枠体18を有するハウジングであってもよい。
○ 電子機器としてDCDCコンバータ71以外を用いてもよい。
○ ハウジング11の形状は、実施形態に限られず、壁部12を挟んでコンデンサ21とDCDCコンバータ71が配置されていれば、どのような形状であってもよい。例えば、円筒状の枠体18を有するハウジングであってもよい。
○ 半導体モジュール92は、コンデンサ素子61と接続できれば、どのような位置に配置されていてもよい。
○ 半導体モジュール92の数は適宜変更してもよい。上記実施形態では、各相の上下アームを構成する半導体モジュール92において、3つの半導体モジュール92を2セット用いたが、1セットでも3セット以上でもよく、用途に応じて変更すればよい。また、2セットの半導体モジュール92を並列接続して、1つの三相交流モータを駆動してもよい。また、三相の上下アームを構成する1つの半導体モジュール92のみで三相交流モータを駆動してもよい。
○ 半導体モジュール92の数は適宜変更してもよい。上記実施形態では、各相の上下アームを構成する半導体モジュール92において、3つの半導体モジュール92を2セット用いたが、1セットでも3セット以上でもよく、用途に応じて変更すればよい。また、2セットの半導体モジュール92を並列接続して、1つの三相交流モータを駆動してもよい。また、三相の上下アームを構成する1つの半導体モジュール92のみで三相交流モータを駆動してもよい。
○ 入力コネクタ100の入力バスバー101は、第3の端子台51でコンデンサ端子62と締結されていてもよい。
○ 第2の端子台41の収容部42は、DCDCコンバータ71の接続端子72で閉塞されていてもよい。接続端子72には、バスバー81の第1の屈曲部83が重ね合わされ、ボルトB2を螺入していくと、ナットN2がDCDCコンバータ71の接続端子72を押し上げる。同様に、第3の端子台51の収容部52は、バスバー81の第2の屈曲部84で閉塞されていてもよい。
○ 第2の端子台41の収容部42は、DCDCコンバータ71の接続端子72で閉塞されていてもよい。接続端子72には、バスバー81の第1の屈曲部83が重ね合わされ、ボルトB2を螺入していくと、ナットN2がDCDCコンバータ71の接続端子72を押し上げる。同様に、第3の端子台51の収容部52は、バスバー81の第2の屈曲部84で閉塞されていてもよい。
○ 保持部としての突起部29の間からバスバー81の本体部82が抜けないように爪嵌合するために、突起部29先端に爪を設けてバスバー81を保持してもよい。このようにすれば、屈曲部83,84をボルトB2,B3で固定する前でもケース22に対してバスバー81を位置決めした状態で保持できる。
B2,B3…ボルト、N2,N3…ナット、10…インバータ装置、11…ハウジング、12…壁部、16…冷媒流路、17…貫通部、21…コンデンサ、22…ケース、26…樹脂、27…封止面、28…反封止面、29…突起部、31…第1の端子台、41…第2の端子台、42…収容部、51…第3の端子台、52…収容部、61…コンデンサ素子、62…コンデンサ端子、63…接続端子、71…DCDCコンバータ、72…接続端子、81…バスバー、82…本体部、83…第1の屈曲部、84…第2の屈曲部、91…冷却器、92…半導体モジュール、93,94…入力端子。
Claims (6)
- インバータ回路を構成する半導体モジュールと、冷媒流路が設けられた壁部を有するハウジングとを備え、前記壁部を挟んで一方には電子機器が配置されるとともに、他方にはケースに収容されたコンデンサ素子を樹脂封止したコンデンサが配置されたインバータ装置であって、
前記コンデンサは、樹脂の露出面である封止面に前記コンデンサ素子の接続端子と前記半導体モジュールの接続端子とを締結するための第1の端子台を有するとともに、前記封止面とは反対側の面である反封止面に第2の端子台を有し、
前記コンデンサ素子に接続されるとともに前記封止面から前記壁部に設けられた貫通部を介して前記第2の端子台へ延び、前記第2の端子台で前記電子機器の接続端子と締結される導電部を備えることを特徴とするインバータ装置。 - 前記コンデンサは、前記封止面に第3の端子台を有し、
前記導電部は、前記第2の端子台から前記第3の端子台へ延びるバスバーを有し、該バスバーが前記第3の端子台において前記第3の端子台へ延びるコンデンサ端子と締結されることを特徴とする請求項1に記載のインバータ装置。 - 、
前記バスバーは、前記壁部の厚み方向に延びる本体部と、前記本体部から前記第2の端子台に向けて屈曲する第1の屈曲部と、前記本体部から前記第3の端子台に向けて屈曲する第2の屈曲部とを有し、
前記ケースは、前記本体部を保持する保持部を有することを特徴とする請求項2に記載のインバータ装置。 - 前記第2の端子台及び前記第3の端子台は、前記バスバーの各屈曲部を貫通したボルトが螺合されるナットが前記壁部の厚み方向に移動可能な状態で収容される収容部を有し、
前記収容部は、前記バスバー、前記電子機器の接続端子又は前記コンデンサ端子によって閉塞されていることを特徴とする請求項3に記載のインバータ装置。 - 前記封止面には、冷却器が載置されるとともに、該冷却器に前記半導体モジュールが載置されることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のインバータ装置。
- 前記第2の端子台は、電力源と前記電子機器との接続部であり、前記壁部よりも前記電子機器側に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載のインバータ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013149791A JP2015023664A (ja) | 2013-07-18 | 2013-07-18 | インバータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013149791A JP2015023664A (ja) | 2013-07-18 | 2013-07-18 | インバータ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015023664A true JP2015023664A (ja) | 2015-02-02 |
Family
ID=52487703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013149791A Pending JP2015023664A (ja) | 2013-07-18 | 2013-07-18 | インバータ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015023664A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018207578A (ja) * | 2017-05-31 | 2018-12-27 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | Dcdcコンバータ一体インバータ装置。 |
WO2020066123A1 (ja) | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 株式会社明電舎 | コンデンサ |
CN111835213A (zh) * | 2019-04-19 | 2020-10-27 | 日本电产艾莱希斯株式会社 | 逆变器单元 |
CN114552895A (zh) * | 2020-11-19 | 2022-05-27 | 日本电产株式会社 | 驱动装置 |
WO2023084863A1 (ja) * | 2021-11-10 | 2023-05-19 | 株式会社明電舎 | バスバー位置決め構造及び電気機器 |
WO2023157582A1 (ja) * | 2022-02-18 | 2023-08-24 | サンデン株式会社 | 電動圧縮機 |
JP7437859B2 (ja) | 2020-03-25 | 2024-02-26 | 株式会社デンソー | コンデンサ及びこれを備えた電力変換装置 |
-
2013
- 2013-07-18 JP JP2013149791A patent/JP2015023664A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018207578A (ja) * | 2017-05-31 | 2018-12-27 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | Dcdcコンバータ一体インバータ装置。 |
WO2020066123A1 (ja) | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 株式会社明電舎 | コンデンサ |
US11158461B2 (en) | 2018-09-28 | 2021-10-26 | Meidensha Corporation | Capacitor |
CN111835213A (zh) * | 2019-04-19 | 2020-10-27 | 日本电产艾莱希斯株式会社 | 逆变器单元 |
JP7437859B2 (ja) | 2020-03-25 | 2024-02-26 | 株式会社デンソー | コンデンサ及びこれを備えた電力変換装置 |
CN114552895A (zh) * | 2020-11-19 | 2022-05-27 | 日本电产株式会社 | 驱动装置 |
CN114552895B (zh) * | 2020-11-19 | 2024-04-16 | 日本电产株式会社 | 驱动装置 |
WO2023084863A1 (ja) * | 2021-11-10 | 2023-05-19 | 株式会社明電舎 | バスバー位置決め構造及び電気機器 |
JP2023070695A (ja) * | 2021-11-10 | 2023-05-22 | 株式会社明電舎 | バスバー位置決め構造及び電気機器 |
JP7294386B2 (ja) | 2021-11-10 | 2023-06-20 | 株式会社明電舎 | バスバー位置決め構造及び電気機器 |
WO2023157582A1 (ja) * | 2022-02-18 | 2023-08-24 | サンデン株式会社 | 電動圧縮機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2015023664A (ja) | インバータ装置 | |
US9750166B2 (en) | Electric power converter | |
JP5700022B2 (ja) | 電力変換装置 | |
US10070565B2 (en) | Electric power converter | |
JP6075227B2 (ja) | 電力変換装置 | |
JP5531992B2 (ja) | 電力変換装置 | |
JP2013048539A (ja) | 電力変換装置 | |
JP2011182629A (ja) | 電力変換装置 | |
JP2015023720A (ja) | 電力変換装置 | |
US11052740B2 (en) | Power supply device | |
WO2015019160A1 (en) | Power conversion device | |
JP6375784B2 (ja) | 電力変換装置 | |
CN113329587A (zh) | 电力转换装置 | |
JP5862528B2 (ja) | 電力変換装置 | |
JP6641463B2 (ja) | 電力変換装置 | |
JP5978885B2 (ja) | 電力変換装置 | |
JP5682550B2 (ja) | 電力変換装置 | |
JP2016092024A (ja) | 電子機器 | |
JP2015070682A (ja) | 電力変換装置 | |
JP2005341693A (ja) | 電力制御ユニットおよびこれのユニットケース | |
JP2016073096A (ja) | コンデンサモジュール | |
JP2013046468A (ja) | バスバーモジュール及び電力変換装置 | |
JP2015126640A (ja) | 電力変換装置 | |
JP2016063595A (ja) | 電力変換装置 | |
JP2016100941A (ja) | 電力変換装置 |