JP2016063595A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヒューズ及び分岐配線を内蔵しながら小型化が可能な電力変換装置を提供すること。【解決手段】電力変換装置1は、半導体ユニット10と、制御回路基板13と、電子部品14と、正極分岐配線2と、負極分岐配線3とを有している。電子部品14は、正極端子141と負極端子142とを、互いに同一方向に向かって平行に突出してなる。正極分岐配線2は、正極端子141と接続され、負極分岐配線3は、負極端子142と接続されている。正極分岐配線2は、正極出力端子221、222と、ヒューズ21を有している。負極分岐配線3は、外部機器の外部配線71、72と接続される負極出力端子31を有している。正極出力端子221、222と負極出力端子31とは、正極端子141及び負極端子142の突出方向Z及び並び方向Yの両方と直交する奥行方向Xにおいて、互いに異なる位置に配設されている。【選択図】図3
Description
本発明は、電力変換装置に関する。
DC−DCコンバータ回路やインバータ回路等の電力変換回路を備えた電力変換装置は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等の動力源である交流モータに通電する駆動電力の生成に用いられる。このような電力変換装置としては、例えば、特許文献1に示されたものがある。特許文献1の電力変換装置は、ヒューズを内蔵したヒューズ内蔵コネクタを有している。ヒューズ内蔵コネクタは、直流電源と接続される電源配線と、電源配線から分岐された分岐配線とを有しており、ヒューズは、分岐配線における正極端子に配設されている。
しかしながら、特許文献1の電力変換装置には以下の問題がある。
特許文献1の電力変換装置は、ヒューズ内蔵コネクタの内部に配置された2本の電源配線と2本又は4本の分岐配線との計4本又は計6本の配線が一つの方向に横並びに配置されている。そのため、電源配線及び分岐配線の並び方向において大型化しやすい。特に、近年は、配置スペースの縮小や制約があり、省スペース化が可能な電力変換装置が望まれている。
特許文献1の電力変換装置は、ヒューズ内蔵コネクタの内部に配置された2本の電源配線と2本又は4本の分岐配線との計4本又は計6本の配線が一つの方向に横並びに配置されている。そのため、電源配線及び分岐配線の並び方向において大型化しやすい。特に、近年は、配置スペースの縮小や制約があり、省スペース化が可能な電力変換装置が望まれている。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、ヒューズ及び分岐配線を内蔵しながら小型化が可能な電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、半導体素子を内蔵した半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する冷却器とを備えた半導体ユニットと、
上記半導体モジュールを制御する制御回路基板と、
上記半導体モジュールと共に、電力変換回路の一部を構成する電子部品と、
上記電力変換回路に入力される電力の一部を外部機器へと出力するための正極分岐配線及び負極分岐配線とを有しており、
上記電子部品は、直流電源の正極と電気的に接続される正極端子と、直流電源の負極と接続される負極端子とを、互いに同一方向に向かって平行に突出してなり、
上記正極分岐配線は、上記正極端子と接続され、上記負極分岐配線は、上記負極端子と接続されており、
上記正極分岐配線は、上記外部機器と接続される正極出力端子を有すると共に、該正極出力端子と上記電子部品との間に接続されたヒューズを有し、
上記負極分岐配線は、上記外部機器と接続される負極出力端子を有しており、
上記正極端子及び上記負極端子が突出する突出方向と、上記正極端子及び上記負極端子が並ぶ並び方向との双方に直交する方向を奥行方向とすると、
上記正極出力端子と上記負極出力端子とは、上記奥行方向において、互いに異なる位置に配設されていることを特徴とする電力変換装置にある。
上記半導体モジュールを制御する制御回路基板と、
上記半導体モジュールと共に、電力変換回路の一部を構成する電子部品と、
上記電力変換回路に入力される電力の一部を外部機器へと出力するための正極分岐配線及び負極分岐配線とを有しており、
上記電子部品は、直流電源の正極と電気的に接続される正極端子と、直流電源の負極と接続される負極端子とを、互いに同一方向に向かって平行に突出してなり、
上記正極分岐配線は、上記正極端子と接続され、上記負極分岐配線は、上記負極端子と接続されており、
上記正極分岐配線は、上記外部機器と接続される正極出力端子を有すると共に、該正極出力端子と上記電子部品との間に接続されたヒューズを有し、
上記負極分岐配線は、上記外部機器と接続される負極出力端子を有しており、
上記正極端子及び上記負極端子が突出する突出方向と、上記正極端子及び上記負極端子が並ぶ並び方向との双方に直交する方向を奥行方向とすると、
上記正極出力端子と上記負極出力端子とは、上記奥行方向において、互いに異なる位置に配設されていることを特徴とする電力変換装置にある。
上記電力変換装置は、正極出力端子と負極出力端子とを、上記奥行方向において、互いに異なる位置に配設している。そのため、上記正極出力端子に接続される上記外部配線と、上記負極出力端子に接続される上記外部配線との組み付け作業性を確保しながら、上記奥行方向において並べて配置することができる。このように、上記外部配線を、上記並び方向のみでなく、上記奥行方向にも並べて配置することにより、上記並び方向における大型化を抑制しつつ、上記奥行方向におけるスペースを有効活用することができる。これにより、上記外部配線を効率良く配置し、配置スペースを縮小することが可能となる。
以上のごとく、本発明によれば、ヒューズ及び分岐配線を内蔵しながら小型化が可能な電力変換装置を提供することができる。
上記電力変換装置は、上記奥行方向から見たとき、上記正極端子、上記ヒューズ、上記正極出力端子及び上記負極出力端子が、上記突出方向において上記正極端子の中心軸線上に並んで配置されていることが好ましい。この場合には、上記正極分岐配線を構成する部品及び上記負極出力端子を一直線上に配置することにより、上記並び方向及び上記奥行方向における上記正極分岐配線及び上記負極分岐配線の配置スペースをより縮小することができる。
また、上記奥行方向において、上記ヒューズの少なくとも一部は、上記正極出力端子よりも上記負極出力端子側の位置に配置されていることが好ましい。この場合には、上記奥行方向において、上記正極出力端子と上記負極出力端子の間に形成された空間に上記ヒューズを配置することができる。これにより、上記ヒューズを効率良く配置することにより、上記奥行方向における上記正極分岐配線の配置スペースを縮小することができる。
(実施例1)
上記電力変換装置にかかる実施例について、図1〜図4を参照して説明する。
図1に示すごとく、電力変換装置1は、半導体素子を内蔵した半導体モジュール11と、半導体モジュール11を冷却する冷却器12とを備えた半導体ユニット10と、半導体モジュール11を制御する制御回路基板13と、半導体モジュール11と共に、電力変換回路の一部を構成する電子部品14と、電力変換回路に入力される電力の一部を外部機器へと出力するための正極分岐配線2及び負極分岐配線3を有している。電子部品14は、直流電源の正極と電気的に接続される正極端子141と、直流電源の負極と接続される負極端子142とを、互いに同一方向に向かって平行に突出してなる。
上記電力変換装置にかかる実施例について、図1〜図4を参照して説明する。
図1に示すごとく、電力変換装置1は、半導体素子を内蔵した半導体モジュール11と、半導体モジュール11を冷却する冷却器12とを備えた半導体ユニット10と、半導体モジュール11を制御する制御回路基板13と、半導体モジュール11と共に、電力変換回路の一部を構成する電子部品14と、電力変換回路に入力される電力の一部を外部機器へと出力するための正極分岐配線2及び負極分岐配線3を有している。電子部品14は、直流電源の正極と電気的に接続される正極端子141と、直流電源の負極と接続される負極端子142とを、互いに同一方向に向かって平行に突出してなる。
図3に示すごとく、正極分岐配線2は、正極端子141と接続され、負極分岐配線3は、負極端子142と接続されている。正極分岐配線2は、外部機器の外部配線71、72と接続される正極出力端子221、222を有すると共に、正極出力端子221、222と電子部品14との間に接続されたヒューズ21を有している。負極分岐配線3は、外部機器の外部配線71、72と接続される負極出力端子31を有している。正極端子141及び負極端子142が突出する突出方向Zと、正極端子141及び負極端子142が並ぶ並び方向Yとの双方に直交する方向を奥行方向Xとすると、正極出力端子221、222と負極出力端子31とは、奥行方向Xにおいて、互いに異なる位置に配設されている。
本例の電力変換装置1について、さらに詳細に説明する。
本例において、電子部品14から正極端子141及び負極端子142が突出した方向を突出方向Zとし、正極端子141及び負極端子142が並んだ方向と並び方向Yとし、突出方向Z及び並び方向Yの両方と直交する方向を奥行方向Xとする。
本例において、電子部品14から正極端子141及び負極端子142が突出した方向を突出方向Zとし、正極端子141及び負極端子142が並んだ方向と並び方向Yとし、突出方向Z及び並び方向Yの両方と直交する方向を奥行方向Xとする。
図1に示すごとく、本例の電力変換装置1は、固定対象物6に直接固定されるものであり、固定対象物6上に形成された第1固定面61及び第2固定面62に固定されている。固定対象物6としては、例えば、自動車のトランスミッションや、ボデーの構造体等が挙げられる。第1固定面61と第2固定面62とは、互いに異なる向きを向いた面であり、本例においては、第1固定面61と第2固定面62とは、互いに直角となるように形成されている。
電力変換装置1は、電力変換回路の一部を構成する半導体ユニット10及び電子部品14と、半導体ユニット10の動作を制御する制御回路基板13と、電子部品14と接続される正極分岐配線2及び負極分岐配線3と、これらを収容するケース5とを有している。電力変換装置1は、正極分岐配線2及び負極分岐配線3を介して、第1外部機器及び第2外部機器と接続されている。
ケース5は、第2収容空間502及び第1収容空間501の一部を形成する下方ケース部材52と、下方ケース部材52と共に第1収容空間501を形成する上方ケース部材51と、上方ケース部材51における上方開口部513を覆う上方蓋体514とを有している。
上方ケース部材51は、制御回路基板13の上方に配置される基板上面部511と、半導体ユニット10及び電子部品14を奥行方向X及び並び方向Yから囲むように形成された上方側壁部512とを有している。また、上方ケース部材51は、上方側壁部512によって囲まれ上方側に開口した上方開口部513を有しており、上方開口部513は上方蓋体514によって覆われている。
上方ケース部材51は、制御回路基板13の上方に配置される基板上面部511と、半導体ユニット10及び電子部品14を奥行方向X及び並び方向Yから囲むように形成された上方側壁部512とを有している。また、上方ケース部材51は、上方側壁部512によって囲まれ上方側に開口した上方開口部513を有しており、上方開口部513は上方蓋体514によって覆われている。
下方ケース部材52は、上方ケース部材51の下端に連結される下方第1収容部53と、下方第1収容部53の一端から下方に延びるように形成された第2収容部504とを有している。
下方第1収容部53は、制御回路基板13及び半導体ユニット10の下方に配置された下方底部531と、電子部品14の下端側を奥行方向X及び並び方向Yから囲むように形成された下方第1壁部532とを有している。下方ケース部材52における下方第1収容部53と上方ケース部材51とを合体させることにより、内部に第1収容空間501を有する第1収容部503が形成される。
下方第1収容部53は、制御回路基板13及び半導体ユニット10の下方に配置された下方底部531と、電子部品14の下端側を奥行方向X及び並び方向Yから囲むように形成された下方第1壁部532とを有している。下方ケース部材52における下方第1収容部53と上方ケース部材51とを合体させることにより、内部に第1収容空間501を有する第1収容部503が形成される。
図1、図3及び図4に示すごとく、第2収容部504は、略直方体形状をなしており、下方第1壁部532の下端から下方に延びるように形成されている。奥行方向Xから見たとき突出方向Zが長手方向となるように配置された長方形状の背面部541と、背面部541における下端及び並び方向Yの両端から前方側に立設した3つの下方第2壁部542と、前方側に向かって開口した下方開口部543を覆う下方蓋体544とを有している。3つの下方第2壁部542、隔壁及び下方蓋体544に囲まれた空間によって、第2収容空間502が形成されている。
図1及び図2に示すごとく、第1収容空間501の内側には、制御回路基板13、半導体ユニット10及び電子部品14が配置されている。
半導体ユニット10は、複数の半導体モジュール11と、複数の半導体モジュール11を奥行方向Xの両面から冷却する複数の冷却管121とを積層してなる。
半導体モジュール11は、例えばIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)、MOSFET(MOS型電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子を内蔵してなる。半導体モジュール11は、スイッチング素子を樹脂モールドしてなる平板状の本体部111と、本体部111の端面から互いに反対方向に突出した主電極端子112及び制御端子113とからなる。平板状の本体部111における主面の法線方向が奥行方向Xとなるように、半導体モジュール11は冷却管121と積層されている。主電極端子112は、突出方向Zの下方に突出させてあり、制御端子113は、突出方向Zの上方に突出させてある。主電極端子112は、電子部品14と電気的に接続されており、バスバーを介して被制御電力が半導体モジュール11に入出力される。また、制御端子113は、制御回路基板13と接続されており、スイッチング素子を制御する制御電流が入力される。また、半導体モジュール11は、一対の冷却管121の間に1つずつ並列配置してある。
半導体ユニット10は、複数の半導体モジュール11と、複数の半導体モジュール11を奥行方向Xの両面から冷却する複数の冷却管121とを積層してなる。
半導体モジュール11は、例えばIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)、MOSFET(MOS型電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子を内蔵してなる。半導体モジュール11は、スイッチング素子を樹脂モールドしてなる平板状の本体部111と、本体部111の端面から互いに反対方向に突出した主電極端子112及び制御端子113とからなる。平板状の本体部111における主面の法線方向が奥行方向Xとなるように、半導体モジュール11は冷却管121と積層されている。主電極端子112は、突出方向Zの下方に突出させてあり、制御端子113は、突出方向Zの上方に突出させてある。主電極端子112は、電子部品14と電気的に接続されており、バスバーを介して被制御電力が半導体モジュール11に入出力される。また、制御端子113は、制御回路基板13と接続されており、スイッチング素子を制御する制御電流が入力される。また、半導体モジュール11は、一対の冷却管121の間に1つずつ並列配置してある。
冷却管121は、その長手方向(並び方向Y)の両端部において、隣り合う他の冷却管121と連結管122を通じて連結されている。そして、奥行方向Xの一端に配された冷却管121における並び方向Yの両端部に、冷媒導入管123及び冷媒排出管124が接続されている。これら冷却管121、連結管122、冷媒導入管123及び冷媒排出管124によって、冷却器12が構成されている。この冷却器12は、アルミニウム等の金属によって構成されている。
冷媒導入管123及び冷媒排出管124は、半導体ユニット10の前端部に配された冷却管121の前面から、前方に向かって突出するよう設けてある。冷媒導入管123から導入された冷却媒体は、適宜連結管122を通り、各冷却管121に分配されると共にその長手方向(並び方向Y)に流通する。そして、各冷却管121を流れる間に、冷却媒体は半導体モジュール11との間で熱交換を行う。熱交換により温度上昇した冷却媒体は、適宜下流側の連結管122を通り、冷媒排出管124に導かれ排出される。冷却媒体としては、例えば、水やアンモニア等の自然冷媒、エチレングリコール系の不凍液を混入した水、フロリナート等のフッ化炭素系冷媒、HCFC123、HFC134a等のフロン系冷媒、メタノール、アルコール等のアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒等の冷媒を用いることができる。
制御回路基板13は、上方から見たとき長方形状をなす板状に形成されており、半導体モジュール11を制御するための制御回路(図示略)を有している。制御回路基板13は、長手方向が並び方向Yとなるように配設されている。制御回路基板13における制御回路には、半導体モジュール11における制御端子113と接続されている。また、第2収容空間502と反対側の端部には、基板側外部機器と接続される接続コネクタ131が配設されている。
本例の電子部品14は、整流コンデンサであり、下方に向かって突出した正極端子141及び負極端子142を有している。正極端子141及び負極端子142には、直流電源と接続される電源側配線73と、外部機器と接続される正極分岐配線2及び負極分岐配線3とが接続されている。尚、電子部品14としては、整流コンデンサ以外にも種々の電子部品14を用いることができる。
図1、図3及び図4に示すごとく、第2収容空間502の内側には、正極分岐配線2、負極分岐配線3及び端子台4が配置されている。
正極分岐配線2は、正極端子141と接続された端子側金具24と、端子側金具24から分岐した第1分岐配線25及び第2分岐配線26とを有している。端子側金具24は、奥行方向Xから見たとき、略L字形状をなしており、正極端子141と、第1分岐配線25及び第2分岐配線26とを電気的に接続している。また、端子側金具24は、正極端子141の下方側の位置において、端子台4側に窪むように凹部241が形成されており、この凹部241の底面に電源側配線73が接続される。
正極分岐配線2は、正極端子141と接続された端子側金具24と、端子側金具24から分岐した第1分岐配線25及び第2分岐配線26とを有している。端子側金具24は、奥行方向Xから見たとき、略L字形状をなしており、正極端子141と、第1分岐配線25及び第2分岐配線26とを電気的に接続している。また、端子側金具24は、正極端子141の下方側の位置において、端子台4側に窪むように凹部241が形成されており、この凹部241の底面に電源側配線73が接続される。
第1分岐配線25及び第2分岐配線26は、端子側金具24にそれぞれ接続されたヒューズ21と、第1外部機器の第1外部配線71及び第2外部機器の第2外部配線72とをそれぞれ接続する外部配線側金具22とを有している。ヒューズ21は、略円筒状をなすヒューズ本体部211と、ヒューズ本体部211の軸方向両端に配設された一対のヒューズ端子212とを有しており、上方側に配設されたヒューズ端子212は端子側金具24に接続されており、下方側に配設されたヒューズ端子212は外部配線側金具22に接続されている。また、外部配線側金具22の他端には、第1外部配線71と接続される第1正極出力端子221又は第2外部配線72と接続される第2正極出力端子222が配設されている。
正極分岐配線2において、第1分岐配線25におけるヒューズ21及び第1正極出力端子221は、突出方向Zにおいて、正極端子141の中心軸線上に並ぶように配置されている。また、第2分岐配線26におけるヒューズ21及び第2正極出力端子222は、突出方向Zにおいて、負極端子142の中心軸線上に並ぶように配置されている。
負極分岐配線3は、1つのバスバーによって形成されている。負極分岐配線3は、奥行方向Xと直交するように形成された平板状をなし負極端子142と接続される端子側接続端部32と、奥行方向Xと直交するように形成された平板状をなし、第1外部配線71及び第2外部配線72と接続される負極出力端子31と、端子側接続端部32と負極出力端子31とを繋ぐ中間部33とを有している。中間部33は、端子側接続端部32及び負極出力端子31において、並び方向Yに配置された一端から、奥行方向Xにおける端子台4側に屈曲して形成されている。また、負極出力端子31としては、第1外部配線71と接続される第1負極出力端子311と、第2外部配線72と接続される第2負極出力端子312とがあり、第1負極出力端子311と第2負極出力端子312とは一体に形成されている。
図4に示すごとく、正極出力端子221、222と負極出力端子31とは、奥行方向Xにおいて、互いに異なる位置に配設されている。本例においては、負極出力端子31は、正極出力端子221、222よりも端子台4側に後退した位置に形成されている。また、奥行方向Xから見たとき、第1負極出力端子311は、第1分岐配線25におけるヒューズ21及び第1正極出力端子221と共に、突出方向Zにおいて、正極端子141の中心軸線上に並ぶように配置されている。また、奥行方向Xから見たとき、第2負極出力端子312は、第2分岐配線26におけるヒューズ21及び第2正極出力端子222と共に、突出方向Zにおいて、負極端子142の中心軸線上に並ぶように配置されている。また、ヒューズ21の一部は、第1正極出力端子221及び第2正極出力端子222よりも第1負極出力端子311及び第2負極出力端子312側の位置に配置されている
次に、本例の作用効果について説明する。
電力変換装置1は、正極出力端子221、222と負極出力端子31とを、奥行方向Xにおいて、互いに異なる位置に配設している。そのため、正極出力端子221、222に接続される外部配線71、72と、負極出力端子31に接続される外部配線71、72との組み付け作業性を確保しながら、奥行方向Xにおいて並べて配置することができる。このように、外部配線71、72を、並び方向Yのみでなく、奥行方向Xにも並べて配置することにより、並び方向Yにおける大型化を抑制しつつ、奥行方向Xにおけるスペースを有効活用することができる。これにより、外部配線71、72を効率良く配置し、配置スペースを縮小することが可能となる。
電力変換装置1は、正極出力端子221、222と負極出力端子31とを、奥行方向Xにおいて、互いに異なる位置に配設している。そのため、正極出力端子221、222に接続される外部配線71、72と、負極出力端子31に接続される外部配線71、72との組み付け作業性を確保しながら、奥行方向Xにおいて並べて配置することができる。このように、外部配線71、72を、並び方向Yのみでなく、奥行方向Xにも並べて配置することにより、並び方向Yにおける大型化を抑制しつつ、奥行方向Xにおけるスペースを有効活用することができる。これにより、外部配線71、72を効率良く配置し、配置スペースを縮小することが可能となる。
また、奥行方向Xから見たとき、正極端子141、ヒューズ21、正極出力端子221、222及び負極出力端子31は、突出方向Zにおいて正極端子141の中心軸線上に並んで配置されている。そのため、正極分岐配線2を構成する部品及び負極出力端子31を一直線上に配置することにより、並び方向Y及び奥行方向Xにおける正極分岐配線2及び負極分岐配線3の配置スペースをより縮小することができる。
また、奥行方向Xにおいて、ヒューズ21の少なくとも一部は、正極出力端子221、222よりも負極出力端子31側の位置に配置されている。そのため、奥行方向Xにおいて、正極出力端子221、222と負極出力端子31の間に形成された空間にヒューズ21を配置することができる。これにより、ヒューズ21を効率良く配置することにより、奥行方向Xにおける正極分岐配線2の配置スペースを縮小することができる。
また、半導体ユニット10、制御回路基板13、電子部品14、正極分岐配線2及び負極分岐配線3は、ケース5内に収容されており、ケース5は、電力変換装置1が固定される固定対象物6における第1固定面61と第2固定面62とに沿うように屈曲すると共に、半導体ユニット10、制御回路基板13及び電子部品14を収容する第1収容空間501と、正極分岐配線2及び負極分岐配線3を収容する第2収容空間502とを有しており、第1固定面61と第2固定面62とは、互いに異なる向きを向いた面であり、第1収容空間501は、第1固定面61に沿うように形成されており、第2収容空間502は、第2固定面62に沿うように形成されている。そのため、第1収容空間501と第2収容空間502とが屈曲するようにケース5が形成される。そのため、屈曲した電力変換装置1の内側にトランスミッションやボデーの構造体等を配置すると共に、これらに電力変換装置1を固定することができる。このように、電力変換装置1を固定することにより、固定対象となる部品の表面に電力変換装置1を沿わせて配置することができる。これにより、電力変換装置1の配置スペースを縮小することができる。
以上のごとく、本例によれば、ヒューズ21及び分岐配線を内蔵しながら小型化が可能な電力変換装置1を提供することができる。
1 電力変換装置
10 半導体ユニット
11 半導体モジュール
12 冷却器
13 制御回路基板
14 電子部品
141 正極端子
142 負極端子
2 正極分岐配線
21 ヒューズ
221、222 正極出力端子
3 負極分岐配線
31 負極出力端子
10 半導体ユニット
11 半導体モジュール
12 冷却器
13 制御回路基板
14 電子部品
141 正極端子
142 負極端子
2 正極分岐配線
21 ヒューズ
221、222 正極出力端子
3 負極分岐配線
31 負極出力端子
Claims (4)
- 半導体素子を内蔵した半導体モジュール(11)と、該半導体モジュール(11)を冷却する冷却器(12)とを備えた半導体ユニット(10)と、
上記半導体モジュール(11)を制御する制御回路基板(13)と、
上記半導体モジュール(11)と共に、電力変換回路の一部を構成する電子部品(14)と、
上記電力変換回路に入力される電力の一部を外部機器へと出力するための正極分岐配線(2)及び負極分岐配線(3)とを有しており、
上記電子部品(14)は、直流電源の正極と電気的に接続される正極端子(141)と、直流電源の負極と接続される負極端子(142)とを、互いに同一方向に向かって平行に突出してなり、
上記正極分岐配線(2)は、上記正極端子(141)と接続され、上記負極分岐配線(3)は、上記負極端子(142)と接続されており、
上記正極分岐配線(2)は、上記外部機器と接続される正極出力端子(221、222)を有すると共に、該正極出力端子(221、222)と上記電子部品(14)との間に接続されたヒューズ(21)を有し、
上記負極分岐配線(3)は、上記外部機器と接続される負極出力端子(31)を有しており、
上記正極端子(141)及び上記負極端子(142)が突出する突出方向と、上記正極端子(141)及び上記負極端子(142)が並ぶ並び方向との双方に直交する方向を奥行方向とすると、
上記正極出力端子(221、222)と上記負極出力端子(31)とは、上記奥行方向において、互いに異なる位置に配設されていることを特徴とする電力変換装置(1)。 - 上記奥行方向から見たとき、上記正極端子(141)、上記ヒューズ(21)、上記正極出力端子(221、222)及び上記負極出力端子(31)は、上記突出方向において上記正極端子(141)の中心軸線上に並んで配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置(1)。
- 上記奥行方向において、上記ヒューズ(21)の少なくとも一部は、上記正極出力端子(221、222)よりも上記負極出力端子(31)側の位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置(1)。
- 上記半導体ユニット(10)、上記制御回路基板(13)、上記電子部品(14)、上記正極分岐配線(2)及び上記負極分岐配線(3)は、ケース(5)内に収容されており、該ケース(5)は、上記電力変換装置(1)が固定される固定対象物(6)における第1固定面(61)と第2固定面(62)とに沿うように屈曲すると共に、上記半導体ユニット(10)、上記制御回路基板(13)及び上記電子部品(14)を収容する第1収容空間(501)と、上記正極分岐配線(2)及び上記負極分岐配線(3)を収容する第2収容空間(502)とを有しており、上記第1固定面(61)と上記第2固定面(62)とは、互いに異なる向きを向いた面であり、上記第1収容空間(501)は、上記第1固定面(61)に沿うように形成されており、上記第2収容空間(502)は、上記第2固定面(62)に沿うように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014188847A JP2016063595A (ja) | 2014-09-17 | 2014-09-17 | 電力変換装置 |
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JP2016063595A true JP2016063595A (ja) | 2016-04-25 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111146160A (zh) * | 2018-11-06 | 2020-05-12 | 富士电机株式会社 | 半导体模块和车辆 |
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2014
- 2014-09-17 JP JP2014188847A patent/JP2016063595A/ja active Pending
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