JP2016099582A - 発光装置及び画像形成装置 - Google Patents

発光装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016099582A
JP2016099582A JP2014238466A JP2014238466A JP2016099582A JP 2016099582 A JP2016099582 A JP 2016099582A JP 2014238466 A JP2014238466 A JP 2014238466A JP 2014238466 A JP2014238466 A JP 2014238466A JP 2016099582 A JP2016099582 A JP 2016099582A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deterioration
light emitting
light
environmental temperature
degree
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014238466A
Other languages
English (en)
Inventor
隆宏 松尾
Takahiro Matsuo
隆宏 松尾
壯 矢野
Takeshi Yano
壯 矢野
長坂 泰志
Yasushi Nagasaka
泰志 長坂
成幸 飯島
Nariyuki Iijima
成幸 飯島
昂紀 植村
Takanori Uemura
昂紀 植村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2014238466A priority Critical patent/JP2016099582A/ja
Publication of JP2016099582A publication Critical patent/JP2016099582A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of El Displays (AREA)

Abstract

【課題】発光素子の劣化度に関わらず、発光素子の環境温度による光量変動を精度良く補正する発光装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】OLEDの駆動電流量の温度補正に当たっては、温度センサー320にて環境温度を計測した後、OLED201毎に次の処理を繰り返す。まず、劣化度算出部501にてOLED201毎の劣化度を求める。劣化度は、劣化係数テーブル502を参照して、環境温度、駆動電流量及び積算発光時間の組み合わせ毎の劣化係数を求め、当該劣化係数を当該積算発光時間に乗算することによって求められる。更に、補正係数テーブル505を参照して、劣化度、設定光量及び環境温度の組み合わせに対応する補正係数を求め、OLED201毎に設定電流量記憶部506が記憶する設定電流量に当該補正係数を乗算することによって、駆動電流量を補正する。
【選択図】図5

Description

本発明は、発光装置及び画像形成装置に関し、特に、環境温度の変化に起因する発光量の変動をOLEDの劣化度に関わらず精度良く補正する技術に関する。
近年、画像形成装置の小型化と低コスト化を目的として、感光体上に光書込みを行う光書込み装置に有機EL素子(OLED: Organic Light Emitting Diode)を適用する技術が検討されている。
OLEDは、駆動電流量が同一であっても、素子温度が変化すると発光量が変化する発光特性を有している。素子温度は環境温度の影響下にあるので、例えば、図12に示されるように、環境温度がT1からT2まで上昇すると、OLEDの発光量が減少する。発光量の変化は感光体上に形成される静電潜像に影響を与えるので、延いては画質の劣化を招く恐れがある。
OLEDは、画像形成装置以外の技術分野にも適用が検討されており、発光量の安定化はさまざまな技術分野において重要課題となっている。例えば、複数のOLEDを備えており、OLED毎に発光量を補正するための補正データ(輝度ゲイン)を予め記憶しておき、OLED間で発光量を揃える表示装置が知られている。
このような表示装置において、補正データをOLEDの環境温度毎に予め記憶しておき、温度センサーが検出した環境温度に応じて補正データを選択してOLEDの発光量を補正する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。このようにすれば、環境温度が変化してもOLEDの発光量の変動を抑えることができるとしている。
特許第5343073号公報 特開2003−029710号公報
しかしながら、OLEDの積算発光時間が長くなると、劣化が進んでOLEDの温度特性そのものが変化してしまう。このため、OLEDの劣化を考慮しない上記の従来技術によっては、環境温度の変化による発光量の変動を抑えることができなくなるという問題がある。
OLEDの劣化と環境温度との関係については、環境温度が高いほど劣化が早まることが知られており、過去の発光時における環境温度が高いほど駆動電流量を多くして発光量を補正する技術が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。しかしながら、このような従来技術によっても、劣化による温度特性の変化に起因する発光量の変動を抑えることはできない。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、OLEDが劣化しても、環境温度による光量変動を精度良く補正することができる発光装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る発光装置は、発光素子と、前記発光素子の環境温度を検出する検出手段と、前記発光素子の劣化度を算出する算出手段と、前記発光素子を目標発光量で発光させるための駆動信号を、前記環境温度と前記劣化度とに応じて補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
このようにすれば、発光素子の劣化度に関わらず、発光素子の環境温度による光量変動を精度良く補正して、前記発光素子を目標発光量で発光させることができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の主要な構成を示す図である。 光書込み装置100による光書込み動作を説明する断面図である。 OLEDパネル部200の概略平面図であり、併せてA−A´線における断面図とC−C´線における断面図も示されている。 OLED201の典型的な構成を示す断面図である。 ドライバーIC302の主要な機能構成を示すブロック図である。 OLED201の劣化度を考慮して、環境温度の変動に起因するOLED201の光量変動を補正する方法を示すフローチャートである。 (a)は、様々な環境温度下での発光量の変化を例示し、(b)は様々な設定光量下での発光量の変化を例示する。 (a)は、様々な環境温度下での劣化度の変化を例示し、(b)は様々な設定光量下での劣化度の変化を例示する。 劣化係数テーブルを例示する図である。 補正係数テーブルを例示する図である。 OLED201を点灯するための発光画素回路を例示する回路図である。 環境温度T1における発光量を100%としてOLEDの温度特性を例示するグラフである。
以下、本発明に係る光書込み装置及び画像形成装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[1]画像形成装置の構成
まず、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置の主要な構成を示す図である。図1に示されるように、画像形成装置1は、所謂タンデム型のカラープリンター装置である。画像形成装置1が備える作像部101Y〜101Kは、制御部102の制御の下、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)各色のトナー像を形成する。
例えば、作像部101Yにおいて、帯電装置111は感光体ドラム110の外周面を一様に帯電させる。光書込み装置100は、後述のように、主走査方向にライン状に配列された発光素子(OLED)を備えており、制御部102が生成したデジタル輝度信号に従って各OLEDを発光させる。これによって、感光体ドラム110の外周面に光書込みが行われ、静電潜像が形成される。
現像装置112は、感光体ドラム110の外周面にトナーを供給して、静電潜像を現像(顕像化)する。1次転写ローラー113は、感光体ドラム110から中間転写ベルト103へトナー像を静電転写(1次転写)する。
同様にして、作像部101M〜101Kが形成したMCK各色のトナー像が互いに重なり合うように中間転写ベルト103上に1次転写されカラートナー像となる。中間転写ベルト103によってカラートナー像が2次転写ローラー対104まで搬送されるのに合わせて、給紙カセット105から供給された記録シートSも2次転写ローラー対104まで搬送される。
2次転写ローラー対104は、中間転写ベルト103上のトナー像を記録シートS上に静電転写(2次転写)する。トナー像を転写された記録シートSは、定着装置106でトナー像を熱定着された後、機外に排出される。
[2]光書込み装置100の構成
次に、光書込み装置100の構成について説明する。
図2は、光書込み装置100による光書込み動作を説明する断面図である。図2に示されるように、光書込み装置100は、OLEDパネル部200とロッドレンズアレイ(SLA: Selfoc Lens Array)202をホルダー203に収容したものであって、OLEDパネル部200にはOLED201が実装されている。OLED201が出射した光ビームLは、ロッドレンズアレイ202によって感光体ドラム110の外周面上に集光される。
ロッドレンズアレイ202は、円柱状のロッドレンズを集積した構造を有している。OLED201と円柱状のロッドレンズとの位置関係はさまざまであり、OLED201の出射光の主光線は必ずしも円柱状のロッドレンズの光軸に一致せず、ロッドレンズアレイ202の結像効率がOLED201毎に変動するので、すべてのOLED201に同一の駆動電流を供給すると露光量にバラつきが生じる。
すべてのOLED201で露光量を揃えるためには、OLED201毎に発光量を調整する必要がある。OLED201間で露光量が揃うように設定されたOLED201毎の発光量を設定光量という。ロッドレンズアレイ202の結像効率が低いOLED201ほど設定光量が多くなる。本実施の形態においては、光量の多い順にL1〜LNのN種類の設定光量の何れかをOLED201毎に割り当てる。
図3は、OLEDパネル部200の概略平面図であり、併せてA−A´線における断面図とC−C´線における断面図も示されている。また、概略平面図部分は後述する封止板301を取り外した状態を示している。
図3に示されるように、OLEDパネル部200は、TFT(Thin Film Transistor)基板300、封止板301及びドライバーIC(Integrated Circuit)302等を備えている。TFT基板300には、多数のOLED201が主走査方向に沿ってライン状に配列されている。これらのOLED201は、一列に配列されていても良いし、千鳥配置にされていても良い。
また、TFT基板300のOLED201が配設された基板面は封止領域となっており、スペーサー枠体303を挟んで封止板301が取着されている。これによって、封止領域が、外気に触れないように乾燥窒素等を封入した状態で、封止される。なお、吸湿のため、封止領域内に吸湿剤を併せて封入しても良い。また、封止板301は、例えば、封止ガラスであっても良いし、ガラス以外の材料からなっていても良い。
TFT基板300の封止領域外にはドライバーIC302が実装されている。制御部102はフレキシブルワイヤー311を介してドライバーIC302にデジタル輝度信号を入力する。制御部102は、デジタル輝度信号を生成するために専用のASIC(Application Specific Integrated Circuit)を内蔵しても良い。
ドライバーIC302はデジタル輝度信号をアナログ輝度信号(以下、単に「輝度信号」という。)に変換してOLED201毎の駆動回路に入力する。駆動回路は輝度信号に応じてOLED201の駆動電流を生成する。輝度信号は、電流信号であってもよいし電圧信号であってもよい。また、ドライバーIC302には、OLED201の環境温度を検出する温度センサー320が内蔵されている。
図4は、OLED201の典型的な構成を示す断面図である。図4に示されるように、OLED201は、陰極401、有機層402、陽極403及び透明基板404の4層からなっている。陽極403は酸化インジウム(ITO: Indium Tin Oxide)等の透明電極であり、陰極401はアルミニウム等からなる電極である。OLED201は、有機層402に通電することによって発光し、陽極403と透明基板404を通して光が取り出される。
[3]ドライバーIC302の構成
次に、ドライバーIC302の構成について説明する。
図5は、ドライバーIC302の主要な機能構成を示すブロック図である。ドライバーIC302は、環境温度に起因するOLED201の光量変動を補正するために、OLED201毎に劣化度算出部501にて劣化度を算出する。この算出に際して、劣化度算出部501は、後述する劣化係数テーブル502と、OLED201毎の積算発光時間を記憶する積算発光時間記憶部503とを参照する。
積算発光時間記憶部503は、OLED201毎の積算発光時間を、発光時の環境温度と駆動電流量の組み合わせ毎に記憶する。例えば、環境温度T1で駆動電流量I1の積算発光時間H1、環境温度T2で駆動電流量I2の積算発光時間H2、環境温度T3で駆動電流量I3の積算発光時間H3等のように積算発光時間がOLED201毎に記憶される。
劣化係数テーブル502は、図9に例示されるように、積算発光時間、環境温度及び駆動電流量の組み合わせ毎に劣化係数を記憶する。図9の例では、積算発光時間H0、環境温度T1、駆動電流値I1の劣化係数が0、積算発光時間H1、環境温度T2、駆動電流値I2の劣化係数が1.04、積算発光時間H2、環境温度T3、駆動電流値I3の劣化係数が1.01等のように劣化係数が記憶される。
駆動電流補正部504は、劣化度算出部501が算出した劣化度を用いてOLED201毎の駆動電流量を補正する。このため、駆動電流補正部504は、温度センサー320が検出した環境温度と、補正係数テーブル505とを参照して、補正係数を特定する。また、設定電流量記憶部506には、劣化前の初期状態においてOLED201を設定光量で発光させるための駆動電流量(以下、「設定電流量」という。)が記憶されており、この設定電流量に補正係数を乗算することによって補正後の駆動電流量が算出される。
補正係数テーブル505は、図10に例示されるように、劣化度、設定電流量(設定光量)及び環境温度の組み合わせ毎に補正係数を記憶している。図10の例では、劣化度が0、設定光量L1、環境温度T1である場合の補正係数が1.011となっている。
積算発光時間更新部507は、OLED201毎に、駆動電流量と環境温度の組み合わせ毎の積算発光時間を積算して、積算発光時間記憶部503に記憶させる。
[4]環境温度に起因する光量変動の補正
次に、環境温度の変動に起因するOLED201の光量変動を補正する方法について、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
ドライバーIC302は、OLED201を発光させるのに先立って、温度センサー320にて環境温度を計測する(S601)。その後、OLED201毎にステップS602からS604までの処理を繰り返す。まず、ステップS602においては、劣化度算出部501にてOLED201毎の劣化度Dを求める。
設定光量L1〜LNのOLED201に供給する設定電流量をそれぞれI1〜INとする。設定電流量は、I1が最も多く、I1〜INの順に少なくなる。このような設定電流量をOLED201に流せば、OLED201が劣化していない初期状態において、OLED201の露光量を揃えることができる。
次に、OLED201は、環境温度が高いほど劣化が早まり、駆動電流量が多いほど劣化が早まるという特性を有している。図7は、何れもOLED201に流す電流量を変化させずに発光させ続けた場合における発光量の変化を示すグラフであって、縦軸は初期発光量に対する発光量の比を表し、横軸が積算発光時間を表している。また、光量変化は、初期発光量に対する劣化後の発光量の比で表されている。
図7(a)は、グラフT1〜T3は環境温度がT1〜T3である場合のOLEDの発光量の変化を例示しており、T1〜T3の順に環境温度が低くなっている。図7(a)に示されるように、積算発光時間が長くなるにつれて、環境温度がもっとも高いT1の場合にOLEDの発光量が最も少なくなっているので、環境温度が高いほどOLEDの劣化が進み易いと考えられる(図8(a))。
また、図7(b)のグラフL1〜L3は設定光量がL1〜L3であって、L1〜L3の順に設定光量が少なくなっている場合の発光量の変化を例示している。図7(b)に示されるように、設定光量がもっとも多いL1の場合にOLEDの発光量が最も少なくなっているので、設定光量が多いほどOLEDの劣化が進み易いと考えられる(図8(b))。
従って、OLED201毎に設定光量を調整することによって発光量を揃えると、積算発光時間が長いOLED201や駆動電流量を多く必要とするOLED201ほど早く劣化する。このため、劣化度算出部501は、設定光量LjのOLED201の劣化度Dを
Figure 2016099582
で算出する。ここで、Hkは環境温度がTkであった時間を表す。また、δjkはOLED201の設定光量がLj、環境温度がTkの場合の劣化係数(劣化速度)を表している。OLED201は、劣化係数δjkが大きいほど速く劣化する。
図9は、N、Mが何れも3の場合について劣化係数δjkの値を列挙する劣化係数テーブル502を例示する表である。例えば、OLED201を環境温度T1、駆動電流量I1でH1時間だけ発光させた場合には、時間H1の劣化係数テーブルの温度T1、駆動電流量I1の欄を参照すると、劣化係数δ11が1.07であることが分かる。従って、このOLED201の劣化度Dは、
Figure 2016099582
となる。
その後、環境温度がT2に低下した状態で、OLED201を駆動電流量I1でH2時間だけ発光させた場合には、時間H2の劣化係数テーブルの温度T2、駆動電流量I1の欄を参照すると、劣化係数δ12が1.13であることが分かる。従って、このOLED201の劣化度Dは、
Figure 2016099582
となる。
次に、ステップS603においては、駆動電流量補正部504がOLED201毎の駆動電流量の補正値を算出する。駆動電流量補正部504は、まず、補正係数テーブル505を参照して劣化度D毎の補正係数γを求める。補正係数テーブル505は、劣化度D毎に設定光量Lnと現在の環境温度Tmとの組に対応する補正係数γを記憶するテーブルである。環境温度Tmとしては、ステップS601で計測した環境温度に対応する欄が参照される。
その後、駆動電流量補正部504は、設定電流量記憶部506から読み出した設定電流量Inに補正係数γを乗算することで、劣化したOLED201を設定光量Lnで発光させるための駆動電流量Iを算出する。
図10は、補正係数テーブル505を例示する表である。環境温度がT1の条件下で設定光量L1、劣化度1.07のOLED201を設定光量L1で発光させるための補正係数γは1.005であるので、補正後の駆動電流量Iは、設定電流量I1に補正係数γを乗算して、
Figure 2016099582
となる。このようにして補正された駆動電流量IがOLED201毎に算出される。
その後、ステップS604においては、ステップS401で計測した環境温度の下、ステップS603で算出した駆動電流量IでOLED201を駆動した発光時間を積算発光時間更新部508が当該条件の積算発光時間に加算して、積算発光時間記憶部503に記憶させる。
このようにすれば、OLED201が劣化することによって、環境温度に起因する光量の変動のしかたが変化しても、光量変動を精度良く補正することができる。また、劣化度という媒介パラメーターを用いるので、駆動電流量と環境温度との組み合わせ毎の積算発光時間の組み合わせに対して直接補正係数を対応させる場合と比較してデータ構造が単純化されるので、記憶すべきテーブルサイズ(データ量)を削減することができる。
[5]変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1)上記実施の形態においては、OLED201の環境温度としてドライバーIC302の素子温度を検出する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、次のようにしてもよい。OLED201の素子温度は、OLED201周辺の雰囲気温度やTFT基板300の温度、OLED201自体の発熱などの影響によって変動する。
従って、ドライバーIC302を含むTFT基板300の温度やOLED201周辺の雰囲気温度と相関しているので、OLED201の環境温度としてTFT基板300の温度やOLED201周辺の雰囲気温度を検出してもよい。
また、OLED201はすべてTFT基板300上に実装されているため、TFT基板300を介した熱伝導によって互いに素子温度が近くなっている。このため、何れかのOLED201について環境温度を検出すればよい。
(2)上記実施の形態においては、輝度信号は電流信号であっても電圧信号であってもよいと述べたが、具体的には、以下のようにしてもよい。
図11は、OLED201を点灯するための発光画素回路を例示する回路図である。図11に示されるように、発光画素回路11は、OLED201、駆動TFT1111及びキャパシター1112を1つずつ有している。OLED201を点灯する際には、まず、DAC1102が出力する輝度信号によってキャパシター1112に電荷が蓄積される。
キャパシター1112の端子間電圧は、駆動TFT1111のゲート−ソース間に印加される。駆動TFT1111のソース端子は電源配線1121に、ドレイン端子にはOLED201のアノード端子が接続されている。また、OLED201のカソード端子は接地配線1122を経由して接地端子1103に接続されている。
駆動TFT1111は、電源1101から電源配線1121を経由して電流供給を受けて、ゲート−ソース間電圧に応じた駆動電流をOLED201に供給する。このようにして、輝度信号に応じた発光量でOLED201が発光する。
この場合において、DAC1102は輝度信号として直流電圧を出力してキャパシター1112に印加しても良い。また、DAC1102は輝度信号として所定量の電流を所定時間だけ流すことによってキャパシター1112に電荷を注入しても良い。何れの場合にもキャパシター1112の端子間電圧を制御することによって、OLED201に供給する駆動電流量を制御することができる。
(3)上記実施の形態においては、ドライバーIC302にてOLED201の駆動電流量を補正する場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて、制御部102がデジタル出力信号を調整することによって、駆動電流量を補正しても良い。
(4)上記実施の形態においては、環境温度と駆動電流量との組み合わせに対応する劣化係数を用いて劣化度を算出する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次に様にしてもよい。
例えば、駆動電流量の変動幅が小さい場合や、駆動電流量の変動による劣化度の変動幅が小さい場合には、環境温度にのみ対応する劣化係数を用いて劣化度を算出してもよい。逆に、環境温度の変動による劣化度の変動幅が小さい場合には駆動電流量にのみ対応する劣化係数を用いて劣化度を算出してもよい。このようにすれば、上記実施の形態と同様の効果を得ることができるだけでなく、劣化係数テーブルのデータ量を削減することができるので、劣化係数テーブルを記憶するための記憶容量を低減することができる。
(5)上記実施の形態においては、劣化係数テーブル502が積算発光時間、環境温度及び駆動電流量の組み合わせ毎に劣化係数を記憶する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、環境温度に代えて環境温度の範囲としてもよい。
また、この環境温度の範囲の大きさは、一定である必要はなく、OLED201の劣化度に与える影響が同程度であるか否かによって、範囲の広狭を決定しても良い。具体的には、劣化度に与える影響が広範囲に亘って同程度である場合には温度範囲を広くし、環境温度が少しでも異なると劣化度に与える影響が異なる場合には温度範囲を狭くしてもよい。
このようにすれば、劣化係数テーブル502のテーブルサイズを大きくし過ぎることなく、精度良く劣化度を算出できる劣化係数を記憶することができる。
補正係数テーブル505についても、環境温度に代えて環境温度の範囲を用いてもよい。
(6)上記実施の形態においては、積算発光時間を用いて劣化度を評価する場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないことは言うまでもなく、1画素当たりの発光時間が概ね一定である場合には、積算発光時間に代えて積算発光回数を用いて劣化度を評価しても良い。積算発光回数を計数するためにはOLED201毎にカウンタを設けるだけでよいので、積算発光時間を記憶する場合と比較して必要な記録容量を小さくすることができる。
(7)上記実施の形態においては、発光装置が光書込み装置である場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、照明装置に適用されるOLED201においても環境温度による光量変動が劣化の影響を受けて変動するので、本発明を適用して同様の効果を得ることができる。
(8)上記実施の形態においては、画像形成装置がタンデム型のカラープリンター装置である場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、タンデム型以外のカラープリンター装置に本発明を適用しても良いし、モノクロプリンター装置に本発明を適用しても良い。また、スキャナー装置を備えたコピー装置や、更に通信機能を備えたファクシミリ装置、これらの機能を兼ね備えた複合機(MFP: Multi-Function Peripheral)に本発明を適用しても同様の効果を得ることができる。
本発明に係る発光装置は、環境温度の変化に起因する発光量の変動をOLEDの劣化度に関わらず精度良く補正する装置として有用である。
1………画像形成装置
100…光書込み装置
110…感光体ドラム
200…OLEDパネル部
201…OLED
202…ロッドレンズアレイ
300…TFT基板
302…ドライバーIC
320…温度センサー
501…劣化度算出部
502…劣化係数テーブル
503…積算発光時間記憶部
504…駆動電流補正部
505…補正係数テーブル
506…設定電流量記憶部

Claims (8)

  1. 発光素子と、
    前記発光素子の環境温度を検出する検出手段と、
    前記発光素子の劣化度を算出する算出手段と、
    前記発光素子を目標発光量で発光させるための駆動信号を、前記環境温度と前記劣化度とに応じて補正する補正手段と、を備える
    ことを特徴とする発光装置。
  2. 前記算出手段は、環境温度毎の積算発光時間、駆動信号毎の積算発光時間、及び環境温度の各値と駆動信号の各値との組み合わせ毎の積算発光時間の何れかの積算発光時間を用いて前記劣化度を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記劣化度を算出するための劣化係数であって、環境温度毎の劣化係数、駆動信号毎の劣化係数、及び環境温度の各値と駆動信号の各値との組み合わせ毎の劣化係数の何れかを記憶する劣化係数記憶手段を備え、
    前記算出手段は、環境温度毎の積算発光時間、駆動信号毎の積算発光時間、及び環境温度の各値と駆動信号の各値の組み合わせ毎の積算発光時間の何れかに、前記劣化係数を乗算することによって前記劣化度を算出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記算出手段は、過去の発光時における環境温度が高いほど、また、発光量が多い駆動信号ほど劣化度が高くなるように、劣化度を算出する
    ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の発光装置。
  5. 前記駆動信号を補正するための補正係数であって、目標発光量、環境温度及び劣化度の組み合わせ毎の補正係数を記憶する補正係数記憶手段を備え、
    前記補正手段は、前記補正係数を用いて駆動信号を補正する
    ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の発光装置。
  6. 前記駆動信号は、電流信号と電圧信号との何れか一方である
    ことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の発光装置。
  7. 前記発光素子はOLEDである
    ことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の発光装置。
  8. 請求項1から7の何れかに記載の発光装置と、
    前記発光装置により光書込みを受ける感光体と、
    前記発光素子の出射光を前記感光体上に集光する集光手段と、を備え
    前記発光素子は、複数個がライン状に配列されており、
    前記集光手段は発光素子毎に集光力が異なっている
    ことを特徴とする画像形成装置。
JP2014238466A 2014-11-26 2014-11-26 発光装置及び画像形成装置 Pending JP2016099582A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014238466A JP2016099582A (ja) 2014-11-26 2014-11-26 発光装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014238466A JP2016099582A (ja) 2014-11-26 2014-11-26 発光装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016099582A true JP2016099582A (ja) 2016-05-30

Family

ID=56077063

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014238466A Pending JP2016099582A (ja) 2014-11-26 2014-11-26 発光装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016099582A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021000728A (ja) * 2019-06-19 2021-01-07 コニカミノルタ株式会社 光書込装置および画像形成装置
US11984071B2 (en) 2021-06-01 2024-05-14 Canon Kabushiki Kaisha Light emitting apparatus, control method of the same, display apparatus, photoelectric conversion apparatus, and electronic equipment

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000094741A (ja) * 1998-09-21 2000-04-04 Canon Inc 発光装置、露光装置及び画像形成装置
JP2001232852A (ja) * 2000-02-25 2001-08-28 Konica Corp 画像形成装置および光量調整方法ならびに光量補正方法
JP2003029710A (ja) * 2001-07-19 2003-01-31 Nippon Seiki Co Ltd 有機エレクトロルミネセンス素子の駆動回路
JP2008096506A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2009154530A (ja) * 2007-12-04 2009-07-16 Seiko Epson Corp 発光装置とその駆動方法、および電子機器
JP2011183721A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Casio Computer Co Ltd 露光装置及びその駆動制御方法並びに画像形成装置
JP2014177088A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Ricoh Co Ltd 制御装置,画像形成装置,制御プログラム,及び光量ムラ補正方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000094741A (ja) * 1998-09-21 2000-04-04 Canon Inc 発光装置、露光装置及び画像形成装置
JP2001232852A (ja) * 2000-02-25 2001-08-28 Konica Corp 画像形成装置および光量調整方法ならびに光量補正方法
JP2003029710A (ja) * 2001-07-19 2003-01-31 Nippon Seiki Co Ltd 有機エレクトロルミネセンス素子の駆動回路
JP2008096506A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2009154530A (ja) * 2007-12-04 2009-07-16 Seiko Epson Corp 発光装置とその駆動方法、および電子機器
JP2011183721A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Casio Computer Co Ltd 露光装置及びその駆動制御方法並びに画像形成装置
JP2014177088A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Ricoh Co Ltd 制御装置,画像形成装置,制御プログラム,及び光量ムラ補正方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021000728A (ja) * 2019-06-19 2021-01-07 コニカミノルタ株式会社 光書込装置および画像形成装置
JP7302323B2 (ja) 2019-06-19 2023-07-04 コニカミノルタ株式会社 光書込装置および画像形成装置
US11984071B2 (en) 2021-06-01 2024-05-14 Canon Kabushiki Kaisha Light emitting apparatus, control method of the same, display apparatus, photoelectric conversion apparatus, and electronic equipment

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6217606B2 (ja) 発光装置及び画像形成装置
US9358807B2 (en) Optical print head and image forming apparatus
JP6213205B2 (ja) 光書込み装置及び画像形成装置
US10482357B2 (en) Optical print head and image forming device
US10345730B2 (en) Light emitting device, optical write-in device, and image forming device
US9983500B2 (en) Optical writing device and image forming device
JP6455176B2 (ja) 光書き込み装置、画像形成装置及び光書き込み装置の製造方法
US8934798B2 (en) Image forming apparatus
JP2006201751A (ja) 発光装置、画像形成装置、表示装置、及び発光素子の駆動方法
JP2016099582A (ja) 発光装置及び画像形成装置
US9829824B2 (en) Optical writing device and image forming device
JP4513528B2 (ja) 発光装置、画像形成装置、表示装置、及び発光素子の駆動方法
JP5338224B2 (ja) 露光装置及びその駆動制御方法
JP6263777B2 (ja) 光書き込み装置および画像形成装置
JP6613823B2 (ja) 光書き込み装置及び画像形成装置
JP6435928B2 (ja) 光書込み装置及び画像形成装置
US10481519B2 (en) Print head and image forming apparatus
JP2008177107A (ja) 発光装置、画像形成装置、および発光装置の駆動方法
JP2016013631A (ja) 光書込み装置及び画像形成装置
JP6617507B2 (ja) 光書込み装置及び画像形成装置
JP2016132104A (ja) 光書き込み装置及び画像形成装置
JP5444867B2 (ja) 画像形成装置、露光装置及び露光装置の光量補正方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180831

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181009