JP2016099241A - センサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作部材が操作された場合にのみ操作荷重を適正に検出するセンサ装置を構成する。【解決手段】起歪体11の貫通孔11Aには軸体6が挿通され、起歪体11の外周に取り付けられた荷重センサ20の出力信号から歪を検出する検出回路を備えている。操作部材2は、起歪体11を挿入状態で支持する孔部Hが形成され、操作部材2が操作された場合に起歪体11の受圧部12に圧接する当接部16が孔部Hの内周に形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、操作部材が操作された場合に、操作部材から起歪体との間で作用する操作反力から操作荷重を検出するセンサ装置に関する。
上記のように構成されたセンサ装置として特許文献1には、操作部材(文献では操作ペダル)に形成された孔部に荷重センサが挿入状態で支持された技術が示されている。この技術では、荷重センサが、ケース部材の内部に起歪体が連結し、この起歪体の内部に軸状部材が連結した構成を有しており、軸状部材の貫通孔に軸体(文献ではクレビスピン)が挿通し、軸体にはオペレーティングロッドが連結している。
特許文献1のセンサ装置では、ケース部材が操作部材に対し軸体の軸芯を中心とした回転を行わないように回転不能に支持され、起歪体の外周に歪抵抗素子を備えている。このような構成から、ブレーキ操作時にペダルを支持するアームの揺動に伴い操作荷重の作用方向が変化する場合でも、荷重センサの位置が保持され、歪抵抗素子による荷重検出性能を向上させている。
特開2008‐281547号公報
しかしながら、特許文献1のように入力荷重に対応して歪を発生させる起歪体が、異なる機能を有するケース部材と連結される構成では、ケース部材と起歪体との熱膨張率の差により歪が発生することも考えられ、誤検出状態を招くこともあった。
更に、ペダルの幅方向での一方の端部を踏み込み操作した場合のように、アームを支持する支軸に対して曲げ方向に荷重が作用する場合には、起歪体に対して偏った荷重が作用し誤検出を招くこともあった。尚、この偏った荷重は、通常の操作にもノイズのように含まれることがある。これらの不都合は、操作部材が非操作状態にある場合にも操作荷重を誤検出することにも繋がり改善の余地がある。
本発明の目的は、操作部材が操作された場合にのみ操作荷重を適正に検出するセンサ装置を構成する点にある。
本発明の特徴は、操作部材に入力した操作力を操作対象に伝達する際に、前記操作部材と前記操作対象との間に作用する操作荷重を計測するセンサ装置であって、
前記操作対象に連結される荷重出力機構に取り付けられる軸体と、
前記軸体を挿通する貫通孔を有し、外周面に受圧部が形成され、且つ、外周面に荷重センサを設けた起歪体と、
前記荷重センサからの検出信号を受け取る検出回路と、を備え、
前記操作部材又は当該操作部材に保持される支持部材に対し、前記起歪体を挿入状態で支持する孔部が形成されると共に、前記操作部材が操作された際に前記受圧部に圧力を作用させる当接部が当該孔部の内周に形成されている点にある。
この構成によると、操作部材が非操作状態にある場合には、起歪体は操作部材又は支持部材に形成された孔部に挿入状態で支持される。これにより、起歪体が歪むことはなく、荷重センサに対して操作部材から応力等の外乱が影響する不都合を招くことがない。そして、操作部材が操作された場合には、軸体から作用する操作反力により起歪体の受圧部に対して孔部の内周の当接部が圧力を作用させることにより操作力に起因する力が起歪体に作用する。これにより、起歪体を歪ませることが可能となり、この力の作用を荷重センサで検出することが可能となる。
その結果、操作部材が操作された場合にのみ、操作荷重を適正に検出するセンサ装置が構成された。
本発明は、前記受圧部又は前記当接部の一方は、外方に突出する円弧面又は内方向に突出する円弧面として形成され、前記受圧部又は前記当接部の他方は、操作力の入力方向を基準に傾斜することにより前記受圧部に力を作用させても良い。
これによると、操作部材が操作された場合には、円弧面と傾斜面とが圧接し、起歪体の入出力位置が一意に決定される。また、荷重入力がある範囲で傾いた場合においても、この荷重入出力位置は、傾きがない場合と比較して変動せず一定である。つまり、受圧部と当接部の関係から、起歪体をその他の部材に連結しなくても、ある荷重に対して一意に決定される歪を発生させることができる。
本発明は、前記起歪体が、二箇所の前記受圧部を有し、前記荷重センサが、二箇所の前記受圧部と異なる位置の外周面に設けられても良い。
これによると、操作力が作用する場合には、起歪体に形成された二箇所の受圧部に対して当接部が当接する状態で圧力が作用して起歪体を歪ませ、この歪を荷重センサで検出できる。
本発明は、前記荷重センサが、前記起歪体のうち前記二箇所の当接部に当接する受圧部の中間位置の検出面に設けても良い。
これによると、操作部材が作動した場合には、起歪体の受圧部に対して操作部材の当接部が当接することになり、二箇所の受圧部の中間位置の検出面の歪を、荷重センサで検出することが可能となる。
ペダルアームに備えられたセンサ装置を示す側面図である。 起歪体と連結軸とペダルアームとの断面図である。 センサ装置の分解斜視図である。 センサ装置の側面図である。 検出面の歪分布を示す図である。 検出面の歪分布を示す図である。 別実施形態(a)のセンサ装置を示す側面図である。 別実施形態(a)の起歪体の配置を示す側面図である。 図7のIX−IX線断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔基本構成〕
図1〜図3に示すように、下端にフットペダル1を備えたペダルアーム2(操作部材の一例)が支軸3を中心に揺動作動自在に支持され、ペダルアーム2の操作力をブレーキ装置に伝えるプッシュロッド4を備えてブレーキ操作ユニットが構成されている。
ブレーキ操作ユニットは自動車等の車両に備えられるものであり、プッシュロッド4の操作力をマスターシリンダ(操作対象の一例)のピストンに伝達して作動させ、ピストンで加圧されたブレーキオイルを複数の車輪のブレーキ装置に伝えるように機能する。このブレーキ操作ユニットでは、プッシュロッド4から押圧力が作用する伝動系で荷重出力機構が構成されている。
このブレーキ操作ユニットにおいて、ペダルアーム2の作動力をプッシュロッド4に伝える部位に本発明のセンサ装置Sを備えている。センサ装置Sは、ペダルアーム2に穿設された孔部Hに挿入状態で保持される起歪体11を有し、起歪体11の検出面13に貼着された(設けられた)複数(単一でも良い)の歪ゲージ20(荷重センサの一例)の信号から操作荷重を検出する検出回路Aを有している。
プッシュロッド4の端部に備えたブラケット5の一対の支持片5Aの連結孔と、起歪体11に形成された貫通孔11Aとに相対回転自在に連結軸6(軸体の一例)が挿通することによりペダルアーム2の作動をセンサ装置Sから連結軸6を介してプッシュロッド4に伝えるように構成されている。また、連結軸6と支持片5Aとが連結軸6の軸芯Pを中心にして相対回転自在であり、連結軸6と起歪体11とが連結軸6の軸芯Pを中心にして相対回転自在に構成されている。この構成により、ペダルアーム2の操作時に起歪体11に対して軸芯Pを中心とする回転力を作用させない状態で操作軸をプッシュロッド4に伝えることが可能となる。
尚、歪ゲージ20は、金属の物理的な変形により電気抵抗を変化させるものに限らず、半導体に作用する荷重により電気抵抗率を変化させるものを用いても良い。
〔センサ装置〕
図3、図4に示すように、ペダルアーム2には、このペダルアーム2の作動平面に直交する姿勢の孔部Hが穿設され、この孔部Hに挿入状態で起歪体11が保持されている。起歪体11の中央に形成された貫通孔11Aに対して連結軸6が挿通し、起歪体11の検出面13には複数の歪ゲージ20(荷重センサの一例)が貼着されている。検出面13は、連結軸6の軸芯Pと平行する平面として形成されている。
このセンサ装置では、起歪体11に、ステンレス等の鋼材が用いられる。また、検出面13に対して接着材等を用いて歪ゲージ20が貼着されている。
起歪体11の貫通孔11Aは、ペダルアーム2の作動平面に直交する姿勢で形成され、連結軸6の外周面に2面が接触するように三角形に類似する内面形状を有している。尚、貫通孔11Aの形状は多角形に限るものではなく、連結軸6の外周に密接する丸孔であっても良い。
起歪体11の外周には、一対の受圧部12と、一対の受圧部12に挟まれる位置に配置される平坦な検出面13と、貫通孔11Aを挟んで検出面13に対向する位置で円弧状に突出する嵌合面14とが形成されている。この起歪体11の外周で検出面13の両端部に対して検出面13に対して傾斜する姿勢で連なる傾斜面15を形成し、この傾斜面15と検出面13との境界位置において外方に突出する受圧部12が形成されている。この受圧部12は、その突出端部が軸芯Pに沿う方向視で外方に突出する円弧面に形成されている。
孔部Hの内周には、起歪体11の一対の(二箇所の)受圧部12に接触して力を伝える二箇所の当接部16と、この一対の当接部16の中間位置に配置される間隙形成面17と、起歪体11の嵌合面14に密着する形状の嵌合保持面18とが形成されている。一対の当接部16は、各々が操作力の入力方向を基準に傾斜することにより二箇所の受圧部12の間に力を作用させる姿勢に形成されている。
これらの構成から、センサ装置Sを組み立てた状態では、孔部Hの嵌合保持面18に対して起歪体11の嵌合面14が接触し、孔部Hの2箇所の当接部16に対し、対応する2箇所の受圧部12が軽く接触する。これにより、起歪体11はペダルアーム2に対して相対回転不能に保持される。そして、孔部Hの間隙形成面17と起歪体11の検出面13との間に間隙が形成される。更に、起歪体11の貫通孔11Aの内周に接触する状態で連結軸6が挿通する。
このセンサ装置Sでは、フットペダル1が踏み込まれた場合にはペダルアーム2の作動に伴い、操作反力Fが軸芯Pに対して垂直方向に連結軸6に作用し、更に連結軸6から起歪体11に作用する。操作反力Fの作用方向は図4に矢印として示す方向であり、操作反力Fが作用することで起歪体11の一対の受圧部12が当接部16に接触することにより検出面13を歪ませ、この歪が複数の歪ゲージ20で検出される。
検出面13は、操作反力Fの作用方向に対して直交する姿勢にあることが理想であるが、ペダルアーム2の揺動により操作反力Fの作用方向に対して傾斜する。この検出面13は、一対の受圧部12の間の長さが長寸となり、これに直交する方向が短寸となる。
〔検出形態〕
この構成では、起歪体11はペダルアーム2の孔部Hに対して挿入状態で支持されるだけで、起歪体11とペダルアーム2との間には力の伝達がない状態(ペダルアーム2の重量は作用する)が維持される。次に、フットペダル1が踏み込み操作され、プッシュロッド4からの操作反力Fが連結軸6に作用した場合には、連結軸6の軸芯Pに対して垂直方向に移動する力が与えられ、連結軸6の外周が起歪体11の貫通孔11Aの内周のうち、操作反力Fの作用方向に対向する2面に圧接する。これにより、起歪体11の二箇所の受圧部12が、操作反力Fによりペダルアーム2の孔部Hのうち、対応する当接部16に接当し、起歪体11の検出面13に歪を招くことになる。
前述したように検出面13は一対の受圧部12の中間位置に形成され、フットペダル1が操作された場合には、当接部16から受圧部12に作用する力により検出面13に歪を招くものであるが、当接部16の傾斜姿勢により検出面13の歪の形態が決まる。
つまり、起歪体11の貫通孔11Aは、操作反力Fが作用する方向に1つの頂点が位置するように形成された略三角形であり、操作反力Fが連結軸6に作用することにより図5に示すように、貫通孔11Aの内周面の2箇所に連結軸6が圧接し、貫通孔11Aの2つの内周面に対して直交する2つの分力faが起歪体11に作用する。また、二箇所の当接部16からは、この当接部16に対して直交する方向に圧力fbが起歪体11の受圧部12に作用する。この圧力fbは、当接部16の傾斜姿勢によって決まり、当接部16の傾斜姿勢が操作反力Fの作用方向を基準にして大きい場合には、同図において破線で示すように検出面13が外方に膨らむように歪む。尚、同図に示す破線は誇張して描いたものであり、この歪量は僅かである。
この歪分布は、受圧部12の円弧面と、これに対応する受圧部12の傾斜姿勢により一意的に決定される。従って、操作反力Fが連結軸6に作用する方向が所定の範囲で傾いた場合でも、分力faと圧力fbとの方向を変動させることはなく、起歪体11を他の部材に連結しなくとも、一意的に決定される歪分布を作り出しているのである。
これにより、操作反力Fの作用方向に影響されることなく操作荷重を検出できる。また、検出面13の歪分布に対応して歪ゲージ20の貼着位置を決めることにより、良好な感度での検出も可能となる。特に、同図に示す形態の歪分布の場合に単一の歪ゲージ20を用いることも可能である。
また、起歪体11の基本的な構成を変更することなく、当接部16の傾斜姿勢を図6に示すように設定しても良い。同図では、操作反力Fの作用方向を基準にして当接部16の傾斜姿勢を図5に示した傾斜姿勢より急傾斜に設定している。これにより、操作反力Fが作用した場合には、貫通孔11Aの2つの内周面から直交方向に分力faが作用し、当接部16に直交する方向に圧力fbが起歪体11の受圧部12に作用する。この圧力fbは、当接部16の傾斜姿勢によって決まり、当接部16の傾斜姿勢が操作反力Fの作用方向を基準にして大きい場合には、同図において破線で示すように検出面13の中央部が外方に膨らみ、この中央より外方部位では検出面13が窪むように歪む。尚、同図に示す破線は誇張して描いたものであり、この歪量は僅かである。
この歪分布の形態も、受圧部12の円弧面と、これに対応する受圧部12の傾斜姿勢により一意的に決定される。また、検出面13の歪分布に対応して歪ゲージ20の貼着位置を決めることにより、良好な感度での検出も可能となる。特に、同図に示す形態の歪分布の場合に検出面13の中央部を挟む2箇所に歪ゲージ20を貼着することや、中央部を含む3箇所に歪ゲージ20を貼着することが考えられる。
図5、図6から明らかなように、本発明のセンサ装置Sでは、起歪体11の形状を変更しなくとも、当接部16の姿勢変更により、検出面13の歪の形態を決定することが可能となり、操作荷重の検出に最適な歪分布を容易に作り出しているのである。
特に、このように起歪体11の検出面13に歪を招く場合には、この検出面13の外側に所定の間隙を隔てて間隙形成面17が配置されているため、この検出面13が歪む際に外力が作用することがない。特に、起歪体11をペダルアーム2の孔部Hに対して挿入する形態で保持されるため、例えば、起歪体11がケースの内部に連結状態で収容されるものと比較すると、ケースが歪んだ場合にケースの歪が作用する不都合を解消できる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い。
(a)図7〜図9に示すように、支持部材25をペダルアーム2の嵌合孔部2Aに密嵌合状態で嵌め込み、支持部材25に形成された孔部Hに対して起歪体11を挿入状態で支持してセンサ装置Sを構成する。このセンサ装置Sでは、実施形態と同様にプッシュロッド4に連結するブラケット5の一対の支持片5Aの連結孔と、起歪体11の貫通孔11Aとに亘って連結軸6が挿通される。
このセンサ装置Sでは、ベースプレート31と支持プレート32とに挟まれる位置に支持部材25が配置され、これらが一対のリベット33により連結されている。支持プレート32には、連結軸6が挿通する開口が形成され、この開口の開口縁を連結軸6の軸芯Pに沿う方向に延出した当接片32Aが一体形成されている。
ベースプレート31と重なり合う位置に保護カバー34がスポット溶接等により取り付けられ、ベースプレート31と、保護カバー34の膨出部34Aとの間に形成される空間に検出回路Aが配置されている。ベースプレート31と保護カバー34とは、連結軸6が挿通する開口が形成され、保護カバー34の開口縁を軸芯Pに沿う方向に延出した規制片34Bが形成されている。これにより起歪体11はベースプレート31の当接片32Aと保護カバー34の規制片34Bとにより軸芯Pに沿う方向への変位が規制される。
検出回路Aは基板上に形成されるものであり、この検出回路Aは保護カバー34の膨出部34Aによって保護される。また、起歪体11の検出面13に設けた複数の歪ゲージに接続する配線が検出回路Aの基板に引き込まれている。
起歪体11は、実施形態に示したものと同様に一対の受圧部12と、一対の受圧部12に挟まれる位置に配置される平坦な検出面13と、検出面13に対向する位置で円弧状に突出する嵌合面14と、検出面13に対して傾斜する姿勢で連なる傾斜面15とが形成されている。また、受圧部12は、傾斜面15と検出面13との境界において外方に突出するように形成され、その突出端部が軸芯Pに沿う方向視で外方に突出する円弧面として形成されている。
支持部材25は、実施形態で示したものと同様に孔部Hが形成されている。つまり、二箇所の当接部16と、この一対の当接部16の中間位置に配置される間隙形成面17と、起歪体11の嵌合面14に密着する形状の嵌合保持面18とが形成されている。一対の当接部16は、各々が操作力の入力方向を基準に傾斜することにより二箇所の受圧部12を接近させる方向に力を作用させる傾斜姿勢で形成されている。
この構成では、センサ装置Sがユニット化されており、ペダルアーム2の嵌合孔部2Aに対して支持部材25を嵌め込む形態でベースプレート31をペダルアーム2に支持することにより、ペダルアーム2に対するセンサ装置Sの取り付けが可能となる。
この別実施形態(a)の構成でも、フットペダル1が非操作状態にある場合には、外力が作用することはなく、フットペダル1が踏み込み操作された場合には、連結軸6から作用する操作反力Fにより起歪体11の二箇所の受圧部12に対し、孔部Hの内周の当接部16が当接して操作力に起因する力を起歪体11に作用させて起歪体11を歪ませる結果、この力の作用を歪ゲージで検出することが可能となる。
(b)ペダルアーム2に対してセンサ装置Sを備える構成に代えて、ペダルアーム2の作動に連動して揺動作動する作動部材に対して、本発明のセンサ装置Sを備えても良い。
(c)本発明は、受圧部12と当接部16との形状を入れ換える形態で実施することも可能である。つまり、起歪体11の外面に対して傾斜面となる受圧部12を形成し、孔部Hの内周には内方(軸芯Pの方向)に向けて突出する円弧面となる当接部16を形成する。このように受圧部12と当接部16とを構成しても、操作反力Fが作用した場合には、傾斜面となる受圧部12に対して円弧面として突出する当接部16が圧力を作用させることになり、検出面13を歪ませて操作荷重の検出が可能となる。
(d)起歪体11の形状は実施形態で示した形状に限るものではなく、例えば、円筒状の部材の周面の一部を直線的に切り落として平坦な検出面13を形成するように、軸芯に沿う方向視でD型になるものでも良い。この形状では起歪体11の周方向での検出面13の両端部に受圧部12が形成されることになる。
(e)ペダルアーム2(操作部材の一例)に形成される孔部Hの形状は、実施形態に示した形状に限るものではなく、例えば、一対の受圧部12に当接する当接部16が孔部Hの中心方向に張り出す湾曲面であっても良い。また、孔部Hの全体的な形状は当接部16と間隙形成面17を有するものであれば不等辺となる多角形でも良い。
本発明は、操作部材の作動時の操作反力を起歪体の歪から検出するセンサ装置に利用することができる。
2 操作部材(ペダルアーム)
6 軸体(連結軸)
11 起歪体
11A 貫通孔
12 受圧部
13 検出面
16 当接部
20 荷重センサ(歪ゲージ)
25 操作部材
A 検出回路
H 孔部

Claims (4)

  1. 操作部材に入力した操作力を操作対象に伝達する際に、前記操作部材と前記操作対象との間に作用する操作荷重を計測するセンサ装置であって、
    前記操作対象に連結される荷重出力機構に取り付けられる軸体と、
    前記軸体を挿通する貫通孔を有し、外周面に受圧部が形成され、且つ、外周面に荷重センサを設けた起歪体と、
    前記荷重センサからの検出信号を受け取る検出回路と、を備え、
    前記操作部材又は当該操作部材に保持される支持部材に対し、前記起歪体を挿入状態で支持する孔部が形成されると共に、前記操作部材が操作された際に前記受圧部に圧力を作用させる当接部が当該孔部の内周に形成されているセンサ装置。
  2. 前記受圧部又は前記当接部の一方は、外方に突出する円弧面又は内方向に突出する円弧面として形成され、前記受圧部又は前記当接部の他方は、操作力の入力方向を基準に傾斜することにより前記受圧部に力を作用させる請求項1に記載のセンサ装置。
  3. 前記起歪体は、二箇所の前記受圧部を有し、前記荷重センサが、二箇所の前記受圧部と異なる位置の外周面に設けられている請求項1又は2に記載のセンサ装置。
  4. 前記荷重センサが、前記起歪体のうち前記二箇所の当接部に当接する受圧部の中間位置の検出面に設けられている請求項3に記載のセンサ装置。
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