JP2016098748A - エンジン始動制御装置およびエンジン始動制御方法 - Google Patents

エンジン始動制御装置およびエンジン始動制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モータジェネレータとスタータとを併用した最適なエンジン始動制御を行うことにより、出力性能の適正化を図り、低コスト化を実現する。
【解決手段】エンジン始動要求が発生したときに、スタータ(3)を起動させてエンジン(1)をクランキングし、その後、モータジェネレータ(2)をモータ機能として起動させると同時か前後して、スタータ(3)を停止させるとともにスタータ(3)とエンジン(1)との連結を解除し、エンジン始動完了後にモータジェネレータ(2)のモータ機能を停止させる一連処理により併用始動制御を行う始動制御部(5)を備え、始動制御部(5)は、スタータ(3)の停止タイミングと、モータジェネレータ(2)のモータ機能としての起動タイミングを、燃料噴射開始後の最初に発生する第1圧縮行程の上死点を通過した以降に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、発電機能とエンジン始動機能を備えたモータジェネレータと、エンジン始動時にエンジンのクランキングを行うスタータとを搭載した車両のエンジン始動制御に関し、特に、エンジン始動時にモータジェネレータとスタータを最適に併用することにより、それぞれの負荷を軽減し、モータジェネレータ、モータジェネレータのインバータ、およびスタータの低コスト化を実現するエンジン始動制御装置およびエンジン始動制御方法に関するものである。
発電機能とエンジン始動機能を備えたモータジェネレータと、エンジン始動時にエンジンのクランキングを行うスタータとが搭載され、設定された条件によりエンジンを自動停止し、再始動の要求によりエンジンを再始動させる、アイドリングストップ機能が搭載された車両が、従来からよく知られている。
この種の車両においては、エンジンと連動するモータジェネレータを用いて、エンジン出力を発電電力に変換するとともに、モータジェネレータとスタータを状況により使い分け、もしくは併用して、エンジンを始動するようになっている(例えば、特許文献1、2参照)。
すなわち、通常運転時には、エンジンの回転出力によりモータジェネレータからバッテリが充電され、エンジン始動時には、バッテリ出力によりモータジェネレータおよびスタータに始動トルクや駆動トルクが供給される。
例えば、特許文献1に記載されたエンジン始動制御装置では、イグニッションキーによる初期のエンジン始動時には、スタータによりエンジンを始動させ、アイドリングストップ機能によるエンジン停止状態からのエンジン再始動時には、モータジェネレータによりエンジンを再始動させる制御手段が明記されている。また、エンジンの雰囲気温度により、所定の温度未満ではスタータで始動し、所定の温度以上ではモータジェネレータで始動する制御手段も明記されている。
さらに、特許文献2に記載されたエンジン始動制御装置では、停止しているエンジンを始動する際、クランクング当初は、スタータのみ、もしくは、スタータとモータジェネレータを併用して、クランキングを行い、クランクシャフトの摩擦抵抗に応じて、スタータを用いたクランキング時間またはクランキングを終了する回転速度を設定し、その後に、モータジェネレータのみを用いたクランキングに移行する制御手段が明記されている。
特開2001−152901号公報 特開2014−101847号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
従来のエンジン始動制御装置では、初期のエンジン始動においては、スタータによりエンジンを始動させる制御になっている。また、アイドリングストップからの再始動においては、モータジェネレータによりエンジンを再始動させる制御になっている。さらに、所定の温度未満では、スタータによりエンジンを始動させる制御になっており、所定の温度以上では、モータジェネレータによりエンジンを再始動させる制御になっている。
前記のような制御でエンジンを始動させる場合、条件によっては、モータジェネレータのみでエンジンを始動させないといけない。すなわち、エンジンが静止している状態からの大きな要求トルクを、モータジェネレータのみで駆動しなければいけない。このため、インバータ装置の大容量化あるいは始動機能の高出力化が必要とされ、制御装置の大型化・高コスト化の問題があった。
また、スタータにおいても、初期のエンジン始動時や低温時にスタータのみでエンジンを始動させないといけない。すなわち、モータジェネレータを搭載しないタイプの車両に搭載されるスタータと同等の出力性能が必要となる。この結果、コストも、モータジェネレータを搭載しないタイプの車両に搭載されるものと同等となり、モータジェネレータと相まって、車両がコストアップしてしまう問題があった。
その一方で、エンジンを始動する際、当初はスタータのみ、もしくは、スタータとモータジェネレータを併用してクランキングを行い、その後に、モータジェネレータのみを用いたクランキングに移行する制御においては、モータジェネレータのみでエンジンを始動させない。この結果、回路要素の小容量化や始動機能の小高出力化により、小型化・低コスト化に一定の効果があると考えられる。
しかしながら、始動中のスタータを停止させるタイミングは、エンジンの回転に対する摩擦抵抗の大きさにより決定されており、摩擦抵抗は、スタータの駆動電流の大きさに基づいて推測されている。このため、電流センサー等の新たな装置や機能が必要となり、結果としてコストアップしてしまう問題があった。
このように、従来のエンジン始動制御装置においては、モータジェネレータとスタータを搭載しているにもかかわらず、それぞれが独立してエンジンを始動できる性能を有しており、車両のエンジン始動制御装置として、コストアップの原因となっていた。
また、モータジェネレータとスタータを併用して始動する場合にも、それぞれの起動タイミングや停止タイミングを決定するために、新たな装置や機能を必要とし、この点も、車両のコストアップの原因となっていた。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、モータジェネレータとスタータとを併用した最適なエンジン始動制御を行うことにより、モータジェネレータとスタータの出力性能の適正化を図り、低コスト化を実現することのできるエンジン始動制御装置およびエンジン始動制御方法を得ることを目的としている。
本発明に係るエンジン始動制御装置は、エンジンと、ベルトによりエンジンに常時連結されてエンジン始動および発電を行うモータジェネレータと、インバータを介してモータジェネレータに接続されたバッテリと、インバータを介してモータジェネレータを制御するモータジェネレータ制御回路と、エンジンをクランキングするときにエンジンと連結されるスタータと、スタータへ電力供給を行うための電気接点の開閉機能を有する電磁スイッチと、エンジンに対してエンジン始動要求が発生したときに、電磁スイッチの電気接点を閉状態とすることでスタータを起動させて、エンジンとスタータが連結されることでエンジンをクランキングし、燃料噴射を開始させる第1制御と、モータジェネレータ制御回路を制御することによりモータジェネレータをモータ機能として起動させる第2制御と、モータジェネレータのモータ機能としての起動と同時かまたは前後して、電磁スイッチの電気接点を開状態とすることでスタータを停止させるとともに、スタータとエンジンとの連結を解除させる第3制御と、エンジン始動完了後にモータジェネレータ制御回路を制御することによりモータジェネレータのモータ機能を停止させる第4制御とを実行することで、モータジェネレータとスタータによる併用始動制御を行う始動制御部とを備えたエンジン始動制御装置であって、始動制御部は、第2制御によりモータジェネレータのモータ機能としての起動を行うタイミングと、第3制御によりスタータを停止させるタイミングを、第1制御による燃料噴射の開始後、最初に発生するエンジンの第1圧縮行程の上死点を通過した以降に設定し、第2制御によりモータジェネレータのモータ機能としての起動を行うタイミングを、第2圧縮行程の上死点に達する以前に設定するものである。
また、本発明に係るエンジン始動制御方法は、エンジンと、ベルトによりエンジンに常時連結されてエンジン始動および発電を行うモータジェネレータと、インバータを介してモータジェネレータに接続されたバッテリと、インバータを介してモータジェネレータを制御するモータジェネレータ制御回路と、エンジンをクランキングするときにエンジンと連結されるスタータと、スタータへ電力供給を行うための電気接点の開閉機能を有する電磁スイッチと、モータジェネレータ制御回路と電磁スイッチを制御することで、モータジェネレータとスタータによる併用始動制御を行う始動制御部とを備えたエンジン始動制御装置において、始動制御部により実行されるエンジン始動制御方法であって、始動制御部において、エンジンに対してエンジン始動要求が発生したか否かを判断する第1ステップと、第1ステップによりエンジン始動要求が発生したと判断した場合に、電磁スイッチの電気接点を閉状態とすることでスタータを起動させて、エンジンとスタータが連結されることでエンジンをクランキングし、燃料噴射を開始させる第2ステップと、モータジェネレータ制御回路を制御することによりモータジェネレータをモータ機能として起動させる第3ステップと、第3ステップによるモータジェネレータのモータ機能としての起動と同時かまたは前後して、電磁スイッチの電気接点を開状態とすることでスタータを停止させるとともに、スタータとエンジンとの連結を解除させる第4ステップと、エンジン始動完了後にモータジェネレータ制御回路を制御することによりモータジェネレータのモータ機能を停止させる第5ステップとを有し、第3ステップによるモータジェネレータのモータ機能としての起動、および第4ステップによるスタータの停止は、第2ステップによる燃料噴射の開始後、最初に発生するエンジンの第1圧縮行程の上死点を通過した以降に実行され、第3ステップによるモータジェネレータのモータ機能としての起動は、第2圧縮行程の上死点に達する以前に実行されるものである。
本発明によれば、エンジン始動時の静止状態からの第1圧縮行程の上死点を経過するまでの一番負荷が大きい領域を、スタータでクランクングさせることにより、モータジェネレータも所定の回転速度に達し、その後に、モータジェネレータでクランキングするエンジン始動制御を行っている。この結果、モータジェネレータの駆動力としての出力を抑制でき、モータジェネレータや電力変換装置の小型化・低コスト化ができる。換言すると、モータジェネレータとスタータの最適なエンジン始動制御を行うことにより、モータジェネレータとスタータの出力性能の適正化を図り、低コスト化を実現することのできるエンジン始動制御装置およびエンジン始動制御方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係るエンジン始動制御装置を搭載する車両の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1によるエンジン始動制御装置において、イグニッションキーがOFF状態からON状態に操作されたときの、エンジンの初期始動のための併用始動制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2によるエンジン始動制御装置において、アイドリングストップ機能によるエンジンの自動停止期間中に、所定の条件によりエンジンを再始動するための併用始動制御を含むエンジン再始動の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明のエンジン始動制御装置およびエンジン始動制御方法の好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るエンジン始動制御装置を搭載する車両の概略構成を示すブロック図である。図1において、エンジン1は、アイドリングストップのエンジン停止、あるいはエンジン再始動を判断する機能を含む、エンジン1の制御を行うエンジン制御装置(以下、エンジンECUと称する)6により駆動制御されている。
エンジン1のクランクシャフト11には、ベルト12を介してモータジェネレータ2が常時連結されている。また、スタータ3の駆動力の出力部となるピニオン31は、クランクシャフト11と一体となったリングギヤ13に駆動力を伝達する。そして、このスタータ3は、リングギヤ13に着脱可能な状態で装着されている。
モータジェネレータ2には、モータジェネレータ2の電源として機能するインバータ21が接続されている。さらに、インバータ21は、バッテリ4と、モータジェネレータの発電および駆動の制御を行うモータジェネレータ制御回路(以下、MG制御回路と称する)22とに接続されている。
スタータ3は、スタータ3へ電力の供給を行うための電気接点の開閉機能を持った電磁スイッチ32を備えている。そして、電磁スイッチ32は、バッテリ4に接続されている。
MG制御回路22および電磁スイッチ32の励磁端子32aは、それぞれエンジン始動時の制御を行う始動制御部5に接続されている。また、始動制御部5は、エンジンECU6に接続されている。
さらに、エンジン1は、クランクシャフトの回転角度を検出するクランク角センサー14を備えており、クランク角度信号は、エンジンEUC6に送信されるとともに、エンジンECU6経由か、もしくは、直接に、始動制御部5へ送信される。
次に、モータジェネレータ2の機能について説明する。モータジェネレータ2は、発電機の機能と、モータの機能の2つの機能を有している。発電機として機能するときは、エンジン1が稼働状態の場合であり、エンジン1の駆動トルクにより、クランクシャフト11からベルト12を介して常時回転している状態で、MG制御回路22によって制御されるインバータ21で発電電力を整流して、バッテリ4の充電を行っている。
また、モータとして機能するときは、エンジン1へ駆動力を供給する場合であり、バッテリ4の電力を使用し、MG制御回路22によって制御されるインバータ21を介して電力供給を受け、モータとして駆動される。さらに、ベルト12を介してクランクシャフト11へ駆動トルクが伝達され、エンジン1が駆動される。
なお、モータジェネレータ2は、エンジン1の始動が完了した後には、モータの機能を停止し、発電機の機能を開始する。また、エンジン1へ駆動力を供給するときは、エンジン1の始動時と、エンジンの発生トルクを補うトルクアシスト時の2つがある。
次に、スタータ3の機能について説明する。スタータ3は、エンジン始動時に使用され、電磁スイッチ32の励磁端子32aに電圧が印加されることにより、電磁スイッチ32の電気接点が閉路されて、スタータ3のモータ部へ電力が供給されるとともに、ピニオン31がリングギヤ13側へ移動する。そして、リングギヤ13とピニオン31が噛合うことにより、スタータ3のモータ部で発生する駆動トルクが、クランクシャフト11へ伝達され、エンジン1を駆動する。
モータ部の出力軸とピニオン31を含むピニオン移動体とは、モータ部が回転駆動したときに、ピニオン移動体が静止位置からリングギヤ13側への推進力が発生する角度を持ったヘリカルスプラインで係合されている。
エンジン1側でスタータ3の駆動力が不要となった場合には、励磁端子32aの電圧の印加が解消される。これにより、電磁スイッチ32の電気接点が開路されて、スタータ3のモータ部への電力の供給がなくなるとともに、ピニオン31がリングギヤ13と噛合っている状態が解消される。
モータジェネレータ2は、エンジン始動時には、MG制御回路22やインバータ21によって駆動されるモータとして機能する。そして、モータジェネレータ2からエンジン1への駆動力の伝達はベルト12で行われる。この場合、低温時や駆動トルクが大きい時のベルトのスベリが懸念される。
次に、本実施の形態1における始動制御部5による一連動作について説明する。図2は、本発明の実施の形態1による始動制御部5において、イグニッションキーがOFF状態からON状態に操作されたときの、エンジンの初期始動のための併用始動制御の流れを示すフローチャートである。
ステップS110において、始動制御部5は、エンジンECU6へ入力されるエンジンおよび車両の運転状態等を示す運転状態信号に基づいて、イグニッションキーがOFF状態からON状態に操作されたときのエンジンの初期始動のためのエンジン初期始動要求があるか否かを判定する。
そして、ステップS110での判定の結果、エンジン初期始動要求がない場合(NO)には、始動制御部5は、エンジン初期始動要求があるまで、状態を維持して待機する。一方、ステップS110での判定の結果、エンジン初期始動要求がある場合(YES)には、ステップS111に進む。そして、ステップS111において、始動制御部5は、電磁スイッチ32を駆動して電気接点を閉路する。この結果、モータ回路に通電がなされることにより、電流がスタータ3のモータ部に供給され、モータ部に回転駆動力が発生する。
また、電磁スイッチ32を駆動して電気接点を閉路することによって、ピニオン31は、リングギヤ13に噛み合う位置に移動する。その結果、モータ部の回転駆動力が、噛み合ったピニオン31とリングギヤ13とを介してクランクシャフト11に伝達され、エンジン1を回転駆動することとなる。そして、燃料噴射が開始される。
このようなエンジン始動後、エンジンECU6は、クランク角センサー14からのクランク角信号により得られる現在のクランク角度およびクランク角信号の周期に基づいて、エンジンの回転速度、つまり、リングギヤ13の回転速度を演算して、監視している。
ステップS111においてスタータ3によるクランキングを開始した後、ステップS112において、始動制御部5は、現在のクランク角度をモニターし、第一圧縮行程の上死点になるタイミングに相当するクランク角度以降に設定された第1クランク角度になるまで、状態を維持して待機する。
ステップS112での判定の結果、第1クランク角度に達したと判定した場合(YES)には、ステップS113に進む。そして、ステップS113において、始動制御部5は、バッテリ4の電力を使用して、MG制御回路22によって制御されるインバータ21を介して、モータジェネレータ2へ電力を供給する。この結果、モータジェネレータ2は、モータとして駆動され、ベルト12を介してクランクシャフト11へ駆動トルクを伝達することで、エンジン1を駆動する。
ステップS113においてモータジェネレータ2によるクランキングを開始した後、ステップS114において、始動制御部5は、現在のクランク角度をモニターし、第二圧縮行程の上死点になるタイミングに相当するクランク角度よりも前に設定された第2クランク角度になるまで、状態を維持して待機する。
ステップS114での判定の結果、第2クランク角度に達したと判定した場合(YES)には、ステップS115に進む。そして、ステップS115において、始動制御部5は、電磁スイッチ32の駆動を停止し、電気接点を開路する。この結果、モータ回路の通電が解消されることにより、モータ部の回転駆動力が停止される。また、電磁スイッチ32の駆動を停止することで、ピニオン31は、リングギヤ13との噛み合わせ位置から移動して、噛合いを離脱して、元の位置に押し戻される。
すなわち、上述したステップS113およびステップS115による動作は、エンジン初期始動の併用始動制御開始後、最初に発生するエンジン1の圧縮行程である第一圧縮行程の上死点になるタイミングに相当するクランク角度以降であり、かつ、第一圧縮行程以降に次に発生するエンジン1の圧縮行程である第二圧縮行程の上死点になるタイミングに相当するクランク角度以前である膨張圧縮行程期間で実行される。換言すると、第1クランク角度および第2クランク角度を適切な値に設定することで、ステップS113およびステップS115による動作を、上述した膨張圧縮行程期間で実行することができる。
この膨張圧縮行程期間では、第1圧縮行程で圧縮された空気の膨張力により、エンジン1のフリクショントルクは、第1圧縮行程と第2圧縮行程のそれぞれの上死点付近に比べて小さくなる。この結果、エンジン1の回転速度は、クランキング中のスタータ3の回転速度よりも高い回転速度になる。そして、スタータ3のピニオン31は、リングギヤ13から回転駆動され、モータ部の回転速度以上に回されることになる。
通常のスタータでは、モータ部の駆動トルクをピニオン31側へ伝達して、ピニオン31側からの駆動トルクをモータ部側へ伝達しないワンウェイクラッチが設けられている。ただし、本実施の形態1では、上述した膨張圧縮行程期間におけるリングギヤ13の回転速度よりも大きな回転速度で、ピニオン31がリングギヤ13側から回転駆動されることはない。このため、通常は備えられているワンウェイクラッチを備えていなくても、モータ部が高回転により破損することがなくなり、ワンウェイクラッチをなくすことが可能となる。
ステップS115においてスタータ3を停止させた後、ステップS116において、始動制御部5は、エンジン1が完爆したか否か、すなわち、エンジン1が始動完了したか否かの判定を行う。ステップS116での判定の結果、エンジン1が始動完了していない場合(NO)には、始動制御部5は、エンジン1が始動完了する判定が行われるまで、状態を維持する。一方、ステップS116での判定の結果、エンジン1が始動している場合(YES)には、ステップS117へと進む。
そして、ステップS117において、始動制御部5は、MG制御回路22によるモータジェネレータ2への電力供給を停止し、モータの機能を停止させ、続いて、発電機の機能を開始させる。これらの一連処理により、エンジン初期始動における、モータジェネレータ2とスタータ3による併用始動制御が終了する。
このように構成された始動制御部5によれば、以下の2つの特徴を実現できる。
(特徴1)エンジン始動時当初のエンジン1の回り始めと第一圧縮行程の上死点のフリクショントルクが大きい領域は、ギヤによりトルク伝達を確実に行えるスタータ3で実施する。
(特徴2)フリクショントルクが比較的小さい領域は、大きいフリクショントルクではスベリの可能性があるベルト12でトルク伝達を行うモータジェネレータ2で実施する。
これらの特徴1、2を備えることで、ベルト12への負担が軽減するとともに、確実なエンジン始動の効果が得られる。低温時においては、ベルト12は、さらにスベリ易くなるため、一層の効果が得られる。
また、本実施の形態1における併用始動制御を採用することで、モータジェネレータ2は、フリクショントルクの大きな領域を駆動する必要がない。このため、モータジェネレータ2の機能としては、発電機の機能を重視でき、モータの機能として小出力化が可能になり、モータジェネレータ2の小型化および低コスト化の効果が得られる。
さらに、本実施の形態1における併用始動制御を採用することで、スタータ3は、エンジン1の始動に必要な回転速度までクランキングする必要がない。このため、スタータ3の機能としては、低回転の出力特性でよいことになり、スタータ3の小出力化による小型化および低コスト化の効果が得られる。例えば、従来よりも内部減速比を上げて、低回転での駆動トルクに特化した仕様にすることで、スタータ3の小型化が可能になる。
また、スタータ3によってモータジェネレータ2も回転駆動される。このため、モータジェネレータ2は、完全停止の状態からの起動がなく、起動されるときは、一定の回転速度を持った状態から起動されることとなる。
通常のモータでは、完全停止の状態でモータへの通電を開始すると、初期に多大なラッシュ電流が発生し、回転速度の上昇に伴い、逆起電力が大きくなり、電流が低下する特性がある。
これに対して、本実施の形態1における併用始動制御によれば、モータジェネレータ2への通電を開始するときは常に、モータジェネレータ2自身がすでに一定の回転速度を持っている。従って、ラッシュ電流の抑制にも効果があり、さらには、インバータ21のパワー素子(例えば、MOS−FET等)への負担も軽減し、インバータ21の低容量化が可能となる。この結果、モータジェネレータ2の小型化や低コスト化の効果が得られる。
さらに、ステップS113およびステップS115による動作は、上述した膨張圧縮行程期間内に設定されている。このため、ステップS115では、スタータ3のモータ部の回転速度よりも、ピニオン31の回転速度が大きくなり、スタータ3が停止される。この結果、ヘリカルスプラインにより、ピニオン31に静止位置に戻る推進力が発生し、確実にピニオン31をリングギヤ13から離脱させることができる。
また、ステップS113では、エンジン1のフリクショントルクが小さくなっているときであり、さらにスタータ3のモータ部の回転速度より、リングギヤ13の回転速度が大きくなっている状態で、モータジェネレータ2が起動される。このため、モータジェネレータ2の負荷が小さく、回転速度が上昇しやすくなる。この結果、モータジェネレータ2やベルト12の負荷の低減、および始動時間の短縮を図ることができる。
さらに、スタータ停止とモータジェネレータ起動のタイミングは、従来から車両に搭載されているクランク角センサー14を用いて、クランク角度をモニターする機能で決定することができる。この結果、車両全体のコストに影響がなく、システムの簡素化を図ることが可能となる。
以上の内容を整理すると、実施の形態1によれば、エンジン初期始動要求時において、以下の4点の効果を得ることができる。
(効果1)エンジン始動時の静止状態からの第1圧縮行程の上死点を経過するまでの一番負荷が大きい領域を、スタータでクランクングさせることにより、モータジェネレータも所定の回転速度に達し、その後にモータジェネレータでクランキングすることになる。このため、モータジェネレータの駆動力としての出力を抑制でき、モータジェネレータおよび電力変改装置の小型化・低コスト化ができる。
(効果2)モータジェネレータは、回転している状態からの起動となるため、静止しているモータジェネレータの起動時にバッテリからの電力供給時に発生するラッシュ電流を抑制することができる。さらに、電力変改装置の小型化・低コスト化が可能となる。
(効果3)スタータにおいても、エンジン始動可能な回転速度まで回す必要がないため、小出力で小型化・低コスト化が可能になる。
(効果4)スタータ停止とモータジェネレータ起動のタイミングは、従来から車両に搭載されているクランク角センサーの信号に基づいて、クランク角度をモニターすることで決定することができるため、車両全体のコストに影響がなく、システムも簡素化することが可能となる。
実施の形態2.
先の実施の形態1では、エンジン初期始動要求時における併用始動制御内容について説明した。これに対して、本実施の形態2では、エンジン再始動要求時における併用始動制御内容について説明する。
図3は、本発明の実施の形態2による始動制御部5において、アイドリングストップ機能によるエンジン1の自動停止期間中に、所定の条件によりエンジンを再始動するための併用始動制御を含むエンジン再始動の流れを示すフローチャートである。
ステップS120において、始動制御部5は、エンジンECU6へ入力されるエンジンおよび車両の運転状態等を示す運転状態信号に基づいて、アイドリングストップ機能によるエンジンの自動停止期間中に、所定の再始動条件が成立したときに、自動停止したエンジンを再始動するためのエンジン再始動要求があるか否かを判定する。
そして、ステップS120での判定の結果、エンジン再始動要求がない場合(NO)には、始動制御部5は、エンジン再始動要求があるまで、状態を維持して待機する。
このとき、エンジンECU6は、クランク角センサー14からのクランク角信号により得られる現在のクランク角度およびクランク角信号の周期に基づいて、エンジンの回転速度、つまり、リングギヤ13の回転速度を演算して、監視している。
一方、ステップS120での判定の結果、エンジン始動要求がある場合(YES)には、ステップS121に進む。そして、ステップS121において、始動制御部5は、エンジン1の回転速度によって、再始動方法を判定する。
具体的には、始動制御部5は、ステップS121において、エンジン1の回転速度が、以下の3つの回転速度域のいずれであるかを判定している。
(1)第1回転速度域:エンジン1の回転速度が、燃料噴射の再開のみでエンジン再始動が可能な回転速度域。
(2)第2回転速度域:第1回転速度域以下で、モータジェネレータ2のみでエンジン再始動可能な回転速度域。
(3)第3回転速度域:第2回転速度域以下で、スタータ3による再始動制御初期のクランキングが必要な回転速度域。
ステップS121での判定の結果、エンジン1の回転速度が第1回転速度域である場合(YES1)には、ステップS122に進む。そして、ステップS122において、始動制御部5は、燃料噴射を再開する。さらに、ステップS123において、始動制御部5は、モータジェネレータ2の発電機機能を開始し、エンジン再始動における自立復帰制御を終了させる。
また、ステップS121での判定の結果、エンジン1の回転速度が第3回転速度域である場合(YES3)には、ステップS111に進む。そして、ステップS111に進んだ場合には、始動制御部5は、先の実施の形態1で説明したステップS111〜ステップS117による併用始動制御を実施する。
また、ステップS121での判定の結果、エンジン1の回転速度が第2回転速度域である場合(YES2)には、ステップS124に進む。そして、ステップS124において、始動制御部5は、バッテリ4の電力を使用して、MG制御回路22によって制御されるインバータ21を介して、モータジェネレータ2へ電力を供給する。この結果、モータジェネレータ2は、モータとして駆動され、ベルト12を介してクランクシャフト11へ駆動トルクを伝達することで、エンジン1を駆動する。
ステップS124においてモータジェネレータ2によるクランキングを開始した後、ステップS125において、始動制御部5は、エンジン1が完爆したか否か、すなわち、エンジン1が始動完了したか否かの判定を行う。ステップS124での判定の結果、エンジン1が始動完了していない場合(NO)には、始動制御部5は、エンジン1が始動完了する判定が行われるまで、状態を維持する。一方、ステップS124での判定の結果、エンジン1が始動している場合(YES)には、ステップS125へと進む。
そして、ステップS125において、始動制御部5は、MG制御回路22によるモータジェネレータ2への電力供給を停止し、モータの機能を停止させ、続いて、発電機の機能を開始させる。これらの一連処理により、エンジン再始動における、モータジェネレータ2とスタータ3による併用始動制御が終了する。
以上の内容を整理すると、実施の形態2によれば、エンジン再始動要求時において、以下の5点の効果を得ることができる。
(効果1)初期始動のときだけでなく、アイドリングストップ機能時の再始動においても、併用始動制御が実施される。このため、モータジェネレータは、生涯にわたって完全停止状態からのモータの機能として起動されることがない。
(効果2)スタータは、生涯にわたって一定の回転速度以上で駆動されることがない。このため、より一層、実施の形態1と同様の効果が得られることになる。
(効果3)スタータのピニオンは、生涯にわたって、膨張圧縮行程期間のエンジンのリングギヤの回転速度よりも大きな回転速度で、リングギヤ側から回転駆動されることがない。このため、通常は備えられているワンウェイクラッチを備えていなくても、モータ部が高回転により破損することがなくなり、ワンウェイクラッチをなくすことで、さらなる低コスト化の効果が得られる。
(効果4)通常、ピニオンとワンウェイクラッチを含むピニオン移動体は、ワンウェイクラッチをなくすことができることで、軽量化が可能となる。さらに、ピニオン移動体を、静止位置からリングギヤ側へ移動させる電磁スイッチも、ピニオン移動体の軽量化によって押出し力を低減でき、電磁スイッチの小型化が可能になり、さらなる低コスト化の効果が得られる。
(効果5)ピニオン移動体の軽量化に伴い、ヘリカルスプラインによるリングギヤ側への推進力と、リングギヤから回転駆動されることによる静止位置へ戻る推進力によるピニオン移動体の移動が、さらに容易になる効果が得られる。さらには、モータ部の回転トルクにより、ピニオンの慣性を利用してピニオンが出力軸上をリングギヤ側へ移動して、リングギヤと噛合うベンディックス方式のスタータとすることも可能である。この場合、電磁スイッチによるピニオンの押出し機構が不要となり、さらなる低コスト化が可能となる。
なお、上述した実施の形態1、2では、モータジェネレータ2とスタータ3への電力の供給は、1つのバッテリ4で行い、モータジェネレータ2とスタータ3が同じ電圧で操作するシステムとして説明している。しかしながら、本発明は、このような場合に限定されるものではなく、モータジェネレータ2がスタータ3に比べ高電圧で使用される仕様に対しても適用可能である。
このような仕様の場合には、例えば、バッテリ4とスタータ3の間には、バッテリ4の電圧を降圧する降圧DC/DCコンバータを必要とする。また、モータジェネレータ2とスタータ3は、それぞれに別のバッテリが接続されていて、その電圧においては、特に制限されない構成であってもよい。
また、実施の形態1、2では、ステップS113でモータジェネレータ2を起動してから、ステップS115でスタータ3を停止する構成で説明した。しかしながら、ステップS113が第1圧縮行程の上死点以降で第2圧縮行程の上死点以前の膨張圧縮行程期間内で設定されていて、ステップS115が第1圧縮行程の上死点以降に設定されていればよく、ステップS113とステップS115が同時に実施されても、また、ステップS115が第2圧縮行程の上死点以降の何れかの膨張圧縮行程で実施されても、同様の効果を得ることができる。
さらに、第1膨張行程では、スタータ3のモータ部の回転速度よりも、リングギヤ13の回転速度が相対的に大きくなるので、第一圧縮行程の上死点を経過した以降に、先にステップS115が実施され、その後に、第二圧縮行程の上死点よりも前にS113が実施されてもよい。この場合には、電力の消費が抑制される効果が得られる。
1 エンジン、2 モータジェネレータ、3 スタータ、4 バッテリ、5 エンジン始動制御装置、6 エンジン制御装置(エンジンECU)、11 クランクシャフト、12 ベルト、13 リングギヤ、14 クランク角センサー、21 インバータ、22 モータジェネレータ制御回路(MG制御回路)、31 ピニオン、32 電磁スイッチ。

Claims (9)

  1. エンジンと、
    ベルトにより前記エンジンに常時連結されてエンジン始動および発電を行うモータジェネレータと、
    インバータを介して前記モータジェネレータに接続されたバッテリと、
    前記インバータを介して前記モータジェネレータを制御するモータジェネレータ制御回路と、
    前記エンジンをクランキングするときに前記エンジンと連結されるスタータと、
    前記スタータへ電力供給を行うための電気接点の開閉機能を有する電磁スイッチと、
    前記エンジンに対してエンジン始動要求が発生したときに、
    前記電磁スイッチの前記電気接点を閉状態とすることで前記スタータを起動させて、前記エンジンと前記スタータが連結されることで前記エンジンをクランキングし、燃料噴射を開始させる第1制御と、
    前記モータジェネレータ制御回路を制御することにより前記モータジェネレータをモータ機能として起動させる第2制御と、
    前記モータジェネレータの前記モータ機能としての起動と同時かまたは前後して、前記電磁スイッチの前記電気接点を開状態とすることで前記スタータを停止させるとともに、前記スタータと前記エンジンとの連結を解除させる第3制御と、
    エンジン始動完了後に前記モータジェネレータ制御回路を制御することにより前記モータジェネレータの前記モータ機能を停止させる第4制御と
    を実行することで、前記モータジェネレータと前記スタータによる併用始動制御を行う始動制御部と
    を備えたエンジン始動制御装置であって、
    前記始動制御部は、
    前記第2制御により前記モータジェネレータの前記モータ機能としての起動を行うタイミングと、前記第3制御により前記スタータを停止させるタイミングを、前記第1制御による前記燃料噴射の開始後、最初に発生する前記エンジンの第1圧縮行程の上死点を通過した以降に設定し、
    前記第2制御により前記モータジェネレータの前記モータ機能としての起動を行うタイミングを、第2圧縮行程の上死点に達する以前に設定する
    エンジン始動制御装置。
  2. 前記始動制御部は、前記第3制御により前記スタータを停止させるタイミングを、前記第1制御による前記燃料噴射の開始後に発生する前記エンジンの第2圧縮行程の上死点に達する以前に設定する
    請求項1に記載のエンジン始動制御装置。
  3. 前記エンジンのクランクシャフトの回転角度を検出するクランク角センサー
    をさらに備え、
    前記始動制御部は、前記第1圧縮行程の上死点と、前記第2圧縮行程の上死点を、前記クランク角センサーの信号に基づくクランク角度から判断する
    請求項1または2に記載のエンジン始動制御装置。
  4. 前記併用始動制御が行われる対象となる車両は、あらかじめ定められた条件を満足すると一時的にエンジンを停止させるアイドリングストップシステムが搭載された車両であり、
    前記始動制御部は、前記エンジンが静止している状態から始動する場合に前記併用始動制御を実施する
    請求項1から3のいずれか1項に記載のエンジン始動制御装置。
  5. 前記始動制御部は、前記アイドリングストップシステムにおいて、前記あらかじめ定められた条件を満足して前記エンジンを停止させる過程の前記エンジンの惰性回転中にエンジン再始動要求が発生した場合には、前記モータジェネレータのみを起動させて、前記エンジンを再始動させる
    請求項4に記載のエンジン始動制御装置。
  6. 前記電磁スイッチの前記電気接点が閉状態となった際に前記スタータへ電力供給を行うためのスタータ用バッテリをさらに備える
    請求項1から5のいずれか1項に記載のエンジン始動制御装置。
  7. 前記電磁スイッチの前記電気接点が閉状態となった際に前記スタータに供給される電力は、前記バッテリから降圧されて供給される、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のエンジン始動制御装置。
  8. エンジンと、
    ベルトにより前記エンジンに常時連結されてエンジン始動および発電を行うモータジェネレータと、
    インバータを介して前記モータジェネレータに接続されたバッテリと、
    前記インバータを介して前記モータジェネレータを制御するモータジェネレータ制御回路と、
    前記エンジンをクランキングするときに前記エンジンと連結されるスタータと、
    前記スタータへ電力供給を行うための電気接点の開閉機能を有する電磁スイッチと、
    前記モータジェネレータ制御回路と前記電磁スイッチを制御することで、前記モータジェネレータと前記スタータによる併用始動制御を行う始動制御部と
    を備えたエンジン始動制御装置において、前記始動制御部により実行されるエンジン始動制御方法であって、
    前記始動制御部において、
    前記エンジンに対してエンジン始動要求が発生したか否かを判断する第1ステップと、
    前記第1ステップにより前記エンジン始動要求が発生したと判断した場合に、前記電磁スイッチの前記電気接点を閉状態とすることで前記スタータを起動させて、前記エンジンと前記スタータが連結されることで前記エンジンをクランキングし、燃料噴射を開始させる第2ステップと、
    前記モータジェネレータ制御回路を制御することにより前記モータジェネレータをモータ機能として起動させる第3ステップと、
    前記第3ステップによる前記モータジェネレータの前記モータ機能としての起動と同時かまたは前後して、前記電磁スイッチの前記電気接点を開状態とすることで前記スタータを停止させるとともに、前記スタータと前記エンジンとの連結を解除させる第4ステップと、
    エンジン始動完了後に前記モータジェネレータ制御回路を制御することにより前記モータジェネレータの前記モータ機能を停止させる第5ステップと
    を有し、
    前記第3ステップによる前記モータジェネレータの前記モータ機能としての起動、および前記第4ステップによる前記スタータの停止は、前記第2ステップによる前記燃料噴射の開始後、最初に発生する前記エンジンの第1圧縮行程の上死点を通過した以降に実行され、
    前記第3ステップによる前記モータジェネレータの前記モータ機能としての起動は、第2圧縮行程の上死点に達する以前に実行される
    エンジン始動制御方法。
  9. 前記始動制御部において、
    前記第4ステップによる前記スタータの停止は、前記第2ステップによる前記燃料噴射の開始後に発生する前記エンジンの第2圧縮行程の上死点に達する以前に実行される
    請求項8に記載のエンジン始動制御方法。
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