JP5110231B2 - スタータの制御装置、エンジンの始動装置、ならびに車両 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの制御装置および制御方法、エンジンの始動装置、ならびに車両に関し、より特定的には、ピニオンギヤをエンジンのリングギヤに係合させるための係合機構と、ピニオンギヤを回転させるためのモータとが個別に駆動可能なエンジンのスタータの制御に関する。
内燃機関などをエンジンとして有する自動車においては、燃費削減や排気エミッション低減などを目的として、車両が停止し、かつ運転者によりブレーキペダルが操作された状態においてエンジンの自動停止を行なうとともに、たとえば、ブレーキペダルの操作量が零まで減少されるなどの、運転者による再発進の動作によって自動再始動をする、いわゆるアイドリングストップまたはエコノミーランニング機能を搭載したものがある。
また、エンジンを始動させるためのスタータにおいては、スタータのピニオンギヤをエンジンのリングギヤに係合させるための係合機構と、ピニオンギヤを回転させるためのモータとを個別に駆動することが可能なものがある。
欧州特許公開番号EP2159410号(特許文献1)は、ピニオンギヤとピニオンギヤを回転させるモータとが個別に制御可能なエンジンのスタータにおいて、エンジン停止後のエンジン再始動の際に、エンジン回転速度に応じて、ピニオンギヤをモータに先行して駆動させるモードと、モータに先行してピニオンギヤを駆動するモードとを切換えてスタータを制御する構成が開示される。
欧州特許公開番号EP2159410号
このような車両において、アイドリングストップまたはエコノミーランニング機能によってエンジンが停止された際、エンジンの回転速度がまだ比較的高い状態で、エンジンの再始動が行なわれる場合がある。この場合、エンジンの回転速度が、無回転状態のピニオンギヤがリングギヤと係合可能な所定の基準回転速度以下まで低下したことに応答してピニオンギヤが駆動されるとともに、ピニオンギヤがリングギヤに係合した後にモータによりピニオンギヤが駆動されるようにスタータが制御される場合がある。
ところが、エンジン停止後、エンジンの回転速度は必ずしも滑らかに低下するわけではなく、たとえば、シリンダ内の空気によるピストンの脈動などによって、回転速度が振動的に変動しながら低下することがある。そうすると、この変動が大きい場合には、エンジン回転速度が、一旦基準回転速度以下まで低下した後に、再び上記基準回転速度を上回ってしまう状態が起こり得る。
このような状態が生じると、ピニオンギヤとリングギヤとの間の回転速度差が大きく、ピニオンギヤとリングギヤとがうまく係合できない状態でモータが駆動されてしまう可能性があり、これらのギヤの摩耗や破損の要因となったり、ギヤ同士の接触によって発生する音が大きくなり、ユーザに不快感を与えたりするおそれがある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ピニオンギヤとピニオンギヤを回転させるモータとが個別に制御可能なスタータを備えたエンジンにおいて、エンジン停止後にエンジンを再始動させる際に、エンジンの回転速度の変動が大きい場合であっても、適切にピニオンギヤとリングギヤとを係合させてエンジンを再始動させることである。
本発明によるエンジンの制御装置は、クランク軸に連結された第1のギヤと係合可能な第2のギヤと、駆動状態において第2のギヤを第1のギヤと係合する位置まで移動させるアクチュエータと、第2のギヤを回転させるモータとを含むスタータが設けられたエンジンを制御する。アクチュエータおよびモータは各々を個別に制御可能である。制御装置は、エンジンの回転速度が予め定められた第1の基準回転速度を下回るとアクチュエータを駆動し、アクチュエータ駆動後にモータを駆動する制御ユニットを備える。制御ユニットは、アクチュエータ駆動後にエンジンの回転速度が第2の基準回転速度を上回った場合には、エンジンの回転速度が第2の基準回転速度を上回らない場合に比べて、モータの駆動を遅延させる。
好ましくは、制御ユニットは、アクチュエータ駆動後にエンジンの回転速度が第2の基準回転速度を上回った場合には、エンジンの回転速度が再び第2の基準回転速度を下回るまで、モータの駆動を遅延させる。
好ましくは、制御ユニットは、アクチュエータ駆動後の第1の期間が経過したときにモータを駆動する。制御ユニットは、アクチュエータ駆動後であって第1の期間が経過する前にエンジンの回転速度が第2の基準回転速度を上回った場合には、エンジンの回転速度が再び第2の基準回転速度を下回った後、第2の期間が経過したときにモータを駆動する。
好ましくは、第2の期間は、第1の期間よりも短く設定される。
好ましくは、第2の基準回転速度は、第1の基準回転速度と等しい値に設定される。
好ましくは、第2の基準回転速度は、第1の基準回転速度より小さい値に設定される。
本発明によるエンジンの始動装置は、スタータと、上記の制御装置とを備える。
本発明による車両は、エンジンと、スタータと、制御装置とを備える。スタータは、エンジンのクランク軸に連結された第1のギヤと係合可能な第2のギヤ、駆動状態において第2のギヤを第1のギヤと係合する位置まで移動させるアクチュエータ、および第2のギヤを回転させるモータを含む。制御装置は、エンジンの回転速度が予め定められた第1の基準回転速度を下回るとアクチュエータを駆動し、アクチュエータ駆動後の予め定められた所定期間が経過したときにモータを駆動するようにスタータを制御する。アクチュエータおよびモータは各々を個別に制御可能である。そして、制御装置は、アクチュエータ駆動後にエンジンの回転速度が第2の基準回転速度を上回った場合には、エンジンの回転速度が第2の基準回転速度を上回らない場合に比べて、モータの駆動を遅延させる。
本発明によれば、ピニオンギヤとピニオンギヤを回転させるモータとが個別に制御可能なスタータを備えたエンジンにおいて、エンジン停止後にエンジンを再始動させる際に、エンジンの回転速度の変動が大きい場合であっても、適切にピニオンギヤとリングギヤとを係合させることができる。
実施の形態1に従うエンジンの制御装置を搭載する車両の全体ブロック図である。 エンジン停止後のエンジン回転速度の挙動を説明するための図である。 実施の形態1におけるスタータ駆動制御の概要を説明するための図である。 実施の形態1において、ECUで実行されるスタータ駆動制御を説明するための機能ブロック図である。 実施の形態1において、ECUで実行されるスタータ駆動制御処理を説明するためのフローチャートである。 図5における、ピニオン駆動制御処理の詳細を説明するためのフローチャートである。 図5における、モータ駆動判定処理の詳細を説明するためのフローチャートである。 図5における、モータ駆動制御処理の詳細を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2におけるスタータ駆動制御の概要を説明するための図である。 実施の形態2の変形例における、モータ駆動判定処理の詳細を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2の変形例における、モータ駆動制御処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に従うエンジンの制御装置を搭載する車両10の全体ブロック図である。図1を参照して、車両10は、エンジン100と、バッテリ120と、スタータ200と、制御装置(以下ECU(Electronic Control Unit)とも称する。)300と、リレーRY1,RY2とを備える。また、スタータ200は、プランジャ210と、モータ220と、ソレノイド230と、連結部240と、出力部材250と、ピニオンギヤ260とを含む。
エンジン100は、車両10を走行するための駆動力を発生する。エンジン100のクランク軸111は、クラッチや減速機などを含んで構成される動力伝達装置を介して、駆動輪に接続される。
エンジン100には、回転速度センサ115が設けられる。回転速度センサ115は、エンジン100の回転速度NEを検出し、その検出結果をECU300へ出力する。
バッテリ120は、充放電可能に構成された電力貯蔵要素である。バッテリ120は、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池または鉛蓄電などの二次電池を含んで構成される。また、バッテリ120は、電気二重層キャパシタなどの蓄電素子により構成されてもよい。
バッテリ120は、ECU300によって制御されるリレーRY1,RY2を介して、スタータ200に接続される。そして、バッテリ120は、リレーRY1,RY2が閉成されることによって、スタータ200に駆動用の電源電圧を供給する。なお、バッテリ120の負極は車両10のボディアースに接続される。
バッテリ120には、電圧センサ125が設けられる。電圧センサ125は、バッテリ120の出力電圧VBを検出し、その検出値をECU300へ出力する。
バッテリ120の電圧は、DC/DCコンバータ127を介して、ECU300、および空調装置のインバータなどの補機に供給される。
リレーRY1の一方端はバッテリ120の正極に接続され、リレーRY1の他方端はスタータ200内のソレノイド230の一方端に接続される。リレーRY1は、ECU300からの制御信号SE1により制御され、バッテリ120からソレノイド230への電源電圧の供給と遮断とを切換える。
リレーRY2の一方端はバッテリ120の正極に接続され、リレーRY2の他方端はスタータ200内のモータ220に接続される。リレーRY2は、ECU300からの制御信号SE2により制御され、バッテリ120からモータ220へ電源電圧の供給と遮断とを切換える。また、リレーRY2とモータ220とを結ぶ電力線には、電圧センサ130が設けられる。電圧センサ130は、モータ電圧VMを検出して、その検出値をECU300へ出力する。
上述のように、スタータ200内のモータ220およびソレノイド230への電源電圧の供給は、リレーRY1,RY2によってそれぞれ独立に制御することが可能である。
出力部材250は、モータ内部のロータ(図示せず)の回転軸と、たとえば直線スプラインなどで結合される。また、出力部材250のモータ220とは反対側の端部には、ピニオンギヤ260が設けられる。リレーRY2が閉成されることによって、バッテリ120から電源電圧が供給されてモータ220が回転すると、出力部材250は、ロータの回転動作をピニオンギヤ260に伝達して、ピニオンギヤ260を回転させる。
ソレノイド230の一方端は上述のようにリレーRY1に接続され、ソレノイド230の他方端はボディアースに接続される。リレーRY1が閉成されソレノイド230が励磁されると、ソレノイド230はプランジャ210を矢印の方向に吸引する。すなわち、プランジャ210とソレノイド230とで、アクチュエータ232を構成する。
プランジャ210は、連結部240を介して出力部材250と結合される。ソレノイド230が励磁されてプランジャ210が矢印の方向に吸引される。これにより、支点245が固定された連結部240によって、出力部材250が、図1に示された待機位置から、プランジャ210の動作方向とは逆の方向、すなわちピニオンギヤ260がモータ220の本体から遠ざかる方向に動かされる。また、プランジャ210は、図示しないばね機構によって、図1中の矢印とは逆向きの力が付勢されており、ソレノイド230が非励磁となると、待機位置に戻される。
このように、ソレノイド230が励磁されることによって、出力部材250が軸方向に動作すると、ピニオンギヤ260が、エンジン100のクランク軸111に取付けられたフライホイールまたはドライブプレートの外周に設けられたリングギヤ110と係合する。そして、ピニオンギヤ260とリングギヤ110とが係合した状態で、ピニオンギヤ260が回転動作することによって、エンジン100がクランキングされ、エンジン100が始動される。
このように、実施の形態1においては、エンジン100のフライホイールまたはドライブプレートの外周に設けられたリングギヤ110と係合するようにピニオンギヤ260を移動させるアクチュエータ232と、ピニオンギヤ260を回転させるモータ220とが個別に制御される。
なお、図1には図示しないが、リングギヤ110の回転動作によって、モータ220のロータが回転されないように、出力部材250とモータ220のロータ軸の間にワンウェイクラッチが設けられてもよい。
また、図1におけるアクチュエータ232は、ピニオンギヤ260の回転をリングギヤ110に伝達でき、かつピニオンギヤ260およびリングギヤ110が係合した状態と、両方が非係合の状態とを切換えることができる機構であれば、上記のような機構に限られるものではなく、たとえば、出力部材250の軸を、ピニオンギヤ260の径方向に動かすことによってピニオンギヤ260とリングギヤ110とが係合するような機構であってもよい。
ECU300は、いずれも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)と、記憶装置と、入出力バッファとを含み、各センサの入力や各機器への制御指令の出力を行なう。なお、これらの制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、一部を専用のハードウェア(電子回路)で構築して処理することも可能である。
ECU300は、アクセルペダル140に設けられたセンサ(図示せず)からのアクセルペダル140の操作量を表わす信号ACCを受ける。ECU300は、ブレーキペダル150に設けられたセンサ(図示せず)からのブレーキペダル150の操作量を表わす信号BRKを受ける。また、ECU300は、運転者によるイグニッション操作などによる始動操作信号IG−ONを受ける。ECU300は、これらの情報に基づいて、エンジン100の始動要求信号および停止要求信号を生成し、それに従って制御信号SE1,SE2を出力してスタータ200の動作を制御する。
たとえば、車両が停止し、かつ運転者によりブレーキペダル150が操作されているという停止条件が満たされたとき、停止要求信号が生成され、ECU300は、エンジン100を停止する。すなわち、停止条件が満たされたとき、エンジン100における燃料噴射および燃焼が停止される。
その後、運転者によるブレーキペダル150の操作量が零になったという始動条件が満たされたとき、始動要求信号が生成され、ECU300は、モータ220を駆動してエンジン100を始動する。その他、アクセルペダル140、変速レンジまたはギヤを選択するためのシフトレバー、もしくは、車両の走行モード(たとえば、パワーモードまたはエコモード等)を選択するためのスイッチが操作されると、エンジン100を始動するようにしてもよい。
このように、ピニオンギヤの係合機構と、ピニオンギヤを回転させるためのモータとを個別に駆動することが可能なスタータを備える車両において、アイドリングストップまたはエコノミーランニング機能を行なう場合、エンジンの回転速度が高い状態で再始動が指示される場合がある。そして、このエンジンの再始動においては、まずアクチュエータを駆動してピニオンギヤをエンジンのリングギヤに係合させるとともに、係合動作指令出力後、係合動作が完了されるべき所定期間が経過したタイミングでモータを駆動し、それによってエンジンのクランク軸を回転させる方式が採用される場合がある。
このとき、エンジンの回転速度が高過ぎると、ピニオンギヤとリングギヤとの速度差が大きいために、ピニオンギヤとリングギヤとがうまく係合できない場合がある。そのため、エンジンの回転速度が高い状態で再始動が指示された場合には、エンジンの回転速度が所定の基準回転速度を下回ったことに応じて、ピニオンギヤの係合動作が開始される。
ところが、エンジンへの燃料供給が停止されたことによって、エンジンの回転速度が低下していく際に、エンジンのピストン内にある空気の圧縮・膨張の影響によってクランク軸の回転に脈動が生じる場合があり、図2に示すように、エンジン回転速度NEは振動的に変動しながら低下する。この回転速度の振動的な変動は、低回転速度になるほど振幅が大きくなる傾向を有することが知られている。
図2において、時刻t1でフューエルカットにより燃料供給が停止されてエンジン回転速度NEが振動的に変動しながら低下する。そして、時刻t2において、ピニオンギヤが係合可能な基準回転速度NEstonまで低下すると、アクチュエータが作動されてピニオンギヤの係合動作が開始される。
このとき、図2中の実線の曲線W1に示されるように、振動的な変動の振幅が比較的小さく、時刻t2より後に、回転速度NEが基準回転速度NEstonより大きくならない場合には、ピニオンギヤとリングギヤとは適切に係合することができる。しかしながら、図2中の破線の曲線W2に示されるように、振動的な変動の振幅が比較的大きく、時刻t2より後に、回転速度NEが基準回転速度NEstonより大きくなってしまう場合には、ピニオンギヤとリングギヤとが係合できない場合が起こり得る。そうすると、係合動作指令が出力されてから所定期間経過後にモータが駆動されると、ピニオンギヤとリングギヤとが未係合のままピニオンギヤが回転する。これによって、ピニオンギヤおよびリングギヤの摩耗や破損が促進され耐久性を低下させる要因となるとともに、ピニオンギヤとリングギヤとの接触音によりユーザに不快感を与えてしまうおそれがある。
そこで、実施の形態1においては、このように、エンジン回転速度NEが、基準回転速度NEstonを一旦下回ってピニオンギヤの係合動作指令が出力された後に、再度基準回転速度NEstonを上回ってしまった場合に、さらにエンジン回転速度NEが基準回転速度NEstonを下回るまでモータの駆動を遅延させる、スタータ駆動制御を実行する。これによって、ピニオンギヤとリングギヤとを適切に係合できるとともに、スタータの耐久性および静粛性を向上させることができる。
図3は、実施の形態1におけるスタータ駆動制御の概要を説明するための図であり、図2における時刻t2の付近の円で示す部分に相当する部分を拡大した図に加えて、リレーRY1,RY2の制御信号SE1,SE2の状態を示したものである。なお、図3において、エンジンの回転速度NEの状態を示す曲線W11,W12は、エンジンの再始動動作が行なわれないとしたときの状態を示す。
図1および図3を参照して、エンジン100への燃料供給停止後に、エンジン回転速度NEが基準回転速度NEstonまで低下したことに応答して、時刻t10において、制御信号SE1がオンに設定され、アクチュエータ232の駆動が開始される(図3中の曲線W20)。
そして、曲線W11で示すような、時刻t10以降に、エンジン回転速度NEが基準回転速度NEstonを上回らない場合には、係合動作が完了すべき所定期間T1経過後の時刻t12において、モータ220を駆動するためのリレーRY2の制御信号SE2がオンに設定される(図3中の曲線W21)。これにより、エンジン100がクランキングされる。
一方、破線の曲線W12のように、振動的な変動が大きく、所定期間T1を経過する前に、エンジン回転速度NEが再び基準回転速度NEstonを上回った場合(時刻t11)は、所定期間T1が経過する時刻t12におけるモータ220の駆動が禁止される。そして、図3中の破線の曲線W22に示すように、エンジン回転速度NEが再び基準回転速度NEstonに到達する時刻t13から所定期間T2が経過した時点(時刻t14)において、リレーRY2の制御信号SE2がオンに設定される。
このように、エンジン回転速度NEが一旦基準回転速度NEstonを下回った後に再び基準回転速度NEstonを上回るような場合には、エンジン回転速度NEが再び基準回転速度NEstonを下回るまでモータ220の駆動タイミングを遅延させることによって、ピニオンギヤ260とリングギヤ110とが係合していない状態でピニオンギヤ260が回転されることが防止できる。これによって、ピニオンギヤ260およびリングギヤ110の摩耗や破損が抑制されるとともに、ピニオンギヤ260とリングギヤ110との大きな接触音を防止することができる。
なお、遅延後の所定期間T2については、所定期間T1と同じとしてもよいが、図3の時刻t12の時点では、ピニオンギヤ260は、すでにリングギヤ110の付近まで移動しており、かつ、リングギヤ110との接触によって回転させられている状態であるので、エンジン回転速度NEが再び基準回転速度NEstonを下回った際には、ピニオンギヤ260とリングギヤ110とが速やかに係合するものと考えられる。そのため、エンジン100の再始動を少しでも早期に行なうために、所定期間T2は所定期間T1よりも短く設定することが好ましい。
図4は、実施の形態1において、ECU300で実行されるスタータ駆動制御を説明するための機能ブロック図である。図4の機能ブロック図に記載された各機能ブロックは、ECU300によるハードウェア的あるいはソフトウェア的な処理によって実現される。
図1および図4を参照して、ECU300は、ピニオン制御部310と、判定部320と、モータ制御部330とを含む。
ピニオン制御部310は、始動操作信号IG−ON、アクセルペダル140およびブレーキペダル150の操作信号ACC,BRK、およびエンジン100の回転速度NEを受ける。ピニオン制御部310は、始動操作信号IG−ON、アクセルペダル140およびブレーキペダル150の操作信号ACC,BRKに基づいて、エンジン100の再始動要求がされたことを検出した場合には、エンジン100の回転速度NEが基準回転速度NEstonを下回ったときに、制御信号SE1をオンに設定してアクチュエータ232を駆動する。
判定部320は、エンジン100の回転速度NEと、ピニオン制御部310からのリレーRY1の制御信号SE1とを受ける。そして、判定部320は、アクチュエータ232が駆動されてから所定期間T1が経過するまでに、回転速度NEが再び基準回転速度NEstonを上回るか否かを監視する。判定部320は、所定期間T1が経過するまでに回転速度NEが基準回転速度NEstonを上回ったことを検出すると、モータ220の駆動を遅延させるために待機フラグFLGをオンに設定し、それをモータ制御部330へ出力する。この待機フラグFLGは、回転速度NEが基準回転速度NEstonを再び下回ってから所定期間T2が経過したときにオフに設定される。
モータ制御部330は、判定部320からの待機フラグFLGと、ピニオン制御部310からのリレーRY1の制御信号SE1とを受ける。モータ制御部330は、制御信号SE1がオンにされたことを検出した後、待機フラグFLGがオフのままの場合には、制御信号SE1がオンになった時点から所定期間T1が経過したタイミングで、リレーRY2の制御信号SE2をオンに設定してモータ220を駆動する。
一方、制御信号SE1がオンにされたことを検出した後に待機フラグFLGがオンとなった場合には、モータ制御部330は、所定期間T1が経過しても制御信号SE2をオフのままの状態に維持し、モータ220の駆動を遅延させる。そして、モータ制御部330は、判定部320からの待機フラグFLGがオフになったことを検出したことに応じて、制御信号SE2をオンに設定してモータ220の駆動を開始する。
次に、図5から図8のフローチャートを用いて、ECU500で実行されるスタータ駆動制御処理の詳細を説明する。図5から図8に示すフローチャートは、ECU300に予め格納されたプログラムを所定周期で実行することによって実現される。あるいは、一部のステップについては、専用のハードウェア(電子回路)を構築して処理を実現することも可能である。
図5は、実施の形態1において、ECU300で実行されるスタータ駆動制御の基本的な処理を示すフローチャートである。
図4および図5を参照して、ECU300は、ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、ピニオン制御部310によって、ピニオン駆動制御処理を実行する。次に、ECU300は、S200にて、判定部320によって、モータ駆動判定処理を実行する。そして、ECU300は、S300にて、モータ制御部330によって、モータ駆動制御処理を実行する。
以下、S100,S200,S300における処理の詳細を、それぞれ図6,図7,図8を参照して説明する。
まず、図1および図6を参照して、ピニオン駆動制御処理の詳細を説明する。
ECU300は、S110にて、エンジン100の始動要求がされたか否かを判定する。
始動要求がされなかった場合(S110にてNO)は、処理がS140に進められ、ECU300は、ピニオン駆動指令、すなわちアクチュエータ232を駆動するための制御信号SE1をオフに維持する。
始動要求がされた場合(S110にてYES)は、処理がS120に進められ、ECU300は、エンジン100の回転速度NEが、基準回転速度NEston以下であるか否かを判定する。
エンジン100の回転速度NEが基準回転速度NEstonより大きい場合(S120にてNO)は、ピニオンギヤ260とリングギヤ110との速度差が大きく、うまく係合できない可能性が高いので、S140に処理が進められて、ECU300は、制御信号SE1をオフに維持する。
一方、エンジン100の回転速度NEが基準回転速度NEston以下の場合(S120にてYES)は、処理がS130に進められて、ECU300は制御信号SE1をオンに設定してアクチュエータ232を駆動し、ピニオンギヤ260をリングギヤ110と係合させる。
次に、図1および図7を参照して、モータ駆動判定処理の詳細を説明する。
ECU300は、S210にて、リレーRY2の制御信号SE2がオフであるか否か、すなわち、モータ220が駆動されていないか否かを判定する。
制御信号SE2がオンである場合(S210にてNO)、すなわちすでにモータ220が駆動されている場合は、以降の処理がスキップされて、図5のS300に処理が進められる。
制御信号SE2がオフである場合(S210にてYES)は、処理がS220に進められて、ECU300は、次に制御信号SE1がオンに設定されているか否かを判定する。
制御信号SE1がオフの場合(S220にてNO)は、まだピニオンギヤ260の係合動作が行なわれていないので、処理がS250に進められ、ECU300は、待機フラグFLGをオフに設定する。そして、処理をS300(図5)へ進める。
制御信号SE1がオンの場合(S220にてYES)は、処理がS230に進められ、ECU300は、エンジン100の回転速度NEが基準回転速度NEstonより大きいか否かを判定する。
エンジン100の回転速度NEが基準回転速度NEstonより大きい場合(S230にてYES)は、処理がS240に進められ、ECU300は、待機フラグFLGをオンに設定してS300(図5)へ処理を進める。
エンジン100の回転速度NEが基準回転速度NEston以下の場合(S230にてNO)は、現状の待機フラグFLGの状態を維持する。この状態となるのは、図3の曲線W12の場合においては、時刻t10から時刻t11の間、および時刻t13から時刻t14の間である。すなわち、エンジン100の回転速度NEが基準回転速度NEston以下で、かつ所定期間が経過するのを待っている状態である。
そのため、図3の時刻t10から時刻t11の間の状態においては、まだ待機フラグFLGはオンになっていないので、待機フラグFLGがオフの状態が維持される。一方、時刻t13から時刻t14の間は、モータ220の駆動を遅延させるために待機フラグFLGがオンの状態が維持される。
最後に、図1および図8を参照して、モータ駆動制御処理の詳細を説明する。
ECU300は、S310にて、制御信号SE1がオンであるか否かを判定する。
制御信号SE1がオフの場合(S310にてNO)は、アクチュエータ232が駆動されていない状態であるので、処理がS360に進められ、ECU300は、モータ駆動指令である制御信号SE2をオフに設定する。
制御信号SE1がオンの場合(S310にてYES)は、処理がS320に進められ、ECU300は、次に、待機フラグFLGがオフであるか否かを判定する。
待機フラグFLGがオフである場合(S320にてYES)は、図3における、時刻t10から時刻t12までの、所定期間T1が経過するまでの間の状態に相当する。そのため、ECU300は、処理をS330に進めて、所定期間T1が経過したか否かを判定する。
所定期間T1が経過していない場合(S330にてNO)は、処理が図5に戻される。そして、それまでの状態が変化していなければ、次回の制御周期で再びS330まで処理が進められ、ECU300は、所定期間T1が経過するのを待つ。
所定期間T1が経過した場合(S330にてYES)は、図3における曲線W11の時刻t12の状態に対応する。そのため、ECU300は、ピニオンギヤ260とリングギヤ110とが係合したと判断し、処理をS340に進める。そして、ECU300は、制御信号SE2をオンに設定してモータ220を駆動する。これによって、エンジン100がクランキングされ、エンジン100が始動する。
一方、待機フラグFLGがオンである場合(S320にてNO)は、図3における曲線W12の時刻t11から時刻t14までの状態に対応する。ECU300は、S350に処理を進めて、エンジン100の回転速度NEが再び基準回転速度NEston以下となってから所定期間T2が経過したか否かを判定する。
S350にてNO、すなわち、エンジン100の回転速度NEが基準回転速度NEstonを上回っている状態(図3における曲線W12の時刻t11から時刻t13)の場合、あるいは、エンジン100の回転速度NEが再び基準回転速度NEston以下となっているが所定期間T2が経過していない場合(図3における曲線W12の時刻t13から時刻t14)は、ECU300は、現在の状態を維持して処理を図5に戻し、所定期間T2が経過するのを待つ。
そして、所定期間T2が経過した場合(S350にてYES)は、図3における曲線W12の時刻t14の状態であるので、ECU300は、処理をS340に進め、制御信号SE2をオンに設定してモータ220を駆動する。
以上のような処理に従って制御を行なうことによって、ピニオンギヤとピニオンギヤを回転させるモータとが個別に制御可能なスタータを備えたエンジンにおいて、エンジン停止後にエンジンを再始動させる際に、エンジンの回転速度の変動が大きい場合であっても、適切にピニオンギヤとリングギヤとを係合させることができる。これによって、エンジンの始動が確実に行なえるとともに、スタータの耐久性および静粛性を向上さえることができる。
[実施の形態2]
実施の形態1においては、スタータにおけるモータの駆動タイミングを遅延させる基準回転速度として、アクチュエータの駆動タイミングを規定する基準回転速度NEstonを採用した。このように、共通の基準回転速度を採用することは、制御としてはシンプルとなるという利点はあるが、このモータの駆動タイミングを遅延させる基準回転速度は、必ずしも基準回転速度NEstonと等しい値である必要はない。
アクチュエータの駆動タイミングを規定する基準回転速度NEstonは、一般に、アクチュエータ自身の動作時間の間に低下するエンジンの回転速度を考慮して設定される。そのため、基準回転速度NEstonは、ピニオンギヤとリングギヤとが実際に係合可能なエンジン回転速度よりもやや高い値に設定される場合がある。しかしながら、既にアクチュエータの駆動が開始された後においては、ピニオンギヤとリングギヤとが実際に係合可能なエンジン回転速度を反映することがより望ましく、これを達成するためには、アクチュエータの駆動タイミングを規定する基準回転速度と、モータの駆動タイミングを遅延させる基準回転速度とを異なる値とすることが好適である。
そこで、実施の形態2においては、アクチュエータの駆動タイミングを規定する基準回転速度NEston(第1の基準回転速度)よりも低い基準回転速度NEdly(第2の基準回転速度)に基づいて、モータの駆動タイミングを遅延させるか否かを判定する構成について説明する。
図9は、実施の形態2におけるスタータ駆動制御の概要を説明するための図である。図9は、実施の形態1の図3と同様に、横軸には時間が示され、縦軸にはエンジン100の回転速度NE、アクチュエータ232およびモータ220を駆動するための制御信号SE1,SE2の状態が示される。なお、図9においても、エンジンの回転速度NEの状態を示す曲線W31,W32は、エンジンの再始動動作が行なわれないとしたときの状態を示す。
図1および図9を参照して、エンジン100への燃料供給停止後に、エンジン回転速度NEが基準回転速度NEstonまで低下したことに応答して、時刻t20において、制御信号SE1がオンに設定され、アクチュエータ232の駆動が開始される(図9中の曲線W40)。
そして、曲線W31で示すような、時刻t20以降に、エンジン回転速度NEが第2の基準回転速度NEdly(NEdly<NEston)を上回らない場合には、係合動作が完了すべき所定期間T1経過後の時刻t22において、モータ220を駆動するためのリレーRY2の制御信号SE2がオンに設定される(図9中の曲線W41)。これにより、エンジン100がクランキングされる。
一方、破線の曲線W32のように、振動的な変動が大きく、所定期間T1を経過する前に、エンジン回転速度NEが第2の基準回転速度NEdlyを上回った場合(時刻t21)は、所定期間T1が経過する時刻t22におけるモータ220の駆動が禁止される。そして、図9中の破線の曲線W42に示すように、エンジン回転速度NEが再び第2の基準回転速度NEdlyに到達する時刻t23から所定期間T2が経過した時点(時刻t24)において、リレーRY2の制御信号SE2がオンに設定される。
図10および図11は、実施の形態2において、ECU300で実行されるモータ駆動判定処理およびモータ駆動制御処理をそれぞれ説明するためのフローチャートである。図10および図11は、実施の形態1の図7および図8のフローチャートにそれぞれ対応する。図10および図11のフローチャートにおいては、待機フラグFLGをオンとする条件(図10のS230A)、およびモータ駆動指令をオンとする条件(S11のS330A,S350A)について、比較する基準回転速度として第2の基準回転速度NEdlyが採用される点が異なっているのみであるので、その他の図7および図8と重複するステップの説明については繰り返さない。
以上の説明のように、モータの駆動タイミングを遅延させる基準回転速度を、アクチュエータの駆動タイミングを規定する基準回転速度とは異なる値に設定することによって、ピニオンギヤとリングギヤとのより滑らかな係合を可能とすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 車両、100 エンジン、110 リングギヤ、111 クランク軸、115 回転速度センサ、120 バッテリ、125,130 電圧センサ、127 DC/DCコンバータ、140 アクセルペダル、150 ブレーキペダル、200 スタータ、210 プランジャ、220 モータ、230 ソレノイド、232 アクチュエータ、240 連結部、245 支点、250 出力部材、260 ピニオンギヤ、300 ECU、310 ピニオン制御部、320 判定部、330 モータ制御部、RY1,RY2 リレー。

Claims (8)

  1. クランク軸に連結された第1のギヤと係合可能な第2のギヤと、駆動状態において前記第2のギヤを前記第1のギヤと係合する位置まで移動させるアクチュエータと、前記第2のギヤを回転させるモータとを含むエンジン始動用スタータの制御装置であって、
    前記アクチュエータおよび前記モータは各々を個別に制御可能であり、
    前記制御装置は
    前記エンジンの回転速度が予め定められた第1の基準回転速度を下回ると前記アクチュエータを駆動し、前記アクチュエータ駆動後に前記モータを駆動する制御ユニットを備え、
    前記制御ユニットは、前記アクチュエータ駆動後に前記エンジンの回転速度が第2の基準回転速度を上回った場合には、前記エンジンの回転速度が前記第2の基準回転速度を上回らない場合に比べて、前記モータの駆動を遅延させる、スタータの制御装置。
  2. 前記制御ユニットは、前記アクチュエータ駆動後に前記エンジンの回転速度が前記第2の基準回転速度を上回った場合には、前記エンジンの回転速度が再び前記第2の基準回転速度を下回るまで、前記モータの駆動を遅延させる、請求項1に記載のスタータの制御装置。
  3. 前記制御ユニットは、前記アクチュエータ駆動後の第1の期間が経過したときに前記モータを駆動し、
    前記制御ユニットは、前記アクチュエータ駆動後であって前記第1の期間が経過する前に前記エンジンの回転速度が前記第2の基準回転速度を上回った場合には、前記エンジンの回転速度が再び前記第2の基準回転速度を下回った後、第2の期間が経過したときに前記モータを駆動する、請求項2に記載のスタータの制御装置。
  4. 前記第2の期間は、前記第1の期間よりも短く設定される、請求項3に記載のスタータの制御装置。
  5. 前記第2の基準回転速度は、前記第1の基準回転速度と等しい値に設定される、請求項1に記載のスタータの制御装置。
  6. 前記第2の基準回転速度は、前記第1の基準回転速度より小さい値に設定される、請求項1に記載のスタータの制御装置。
  7. 前記スタータと
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の制御装置とを備える、エンジンの始動装置。
  8. エンジンと
    前記エンジンのクランク軸に連結された第1のギヤと係合可能な第2のギヤ、駆動状態において前記第2のギヤを前記第1のギヤと係合する位置まで移動させるアクチュエータ、および前記第2のギヤを回転させるモータを含むスタータと
    前記エンジンの回転速度が予め定められた第1の基準回転速度を下回ると前記アクチュエータを駆動し、前記アクチュエータ駆動後の予め定められた所定期間が経過したときに前記モータを駆動するように前記スタータを制御する制御装置とを備え、
    前記アクチュエータおよび前記モータは各々を個別に制御可能であり、
    前記制御装置は、前記アクチュエータ駆動後に前記エンジンの回転速度が第2の基準回転速度を上回った場合には、前記エンジンの回転速度が前記第2の基準回転速度を上回らない場合に比べて、前記モータの駆動を遅延させる、車両。
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