JP2016098300A - 着色粘着シート - Google Patents

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Abstract

【課題】顔料を使用し、薄膜とした場合であっても、優れた隠蔽性および粘着力を達成することのできる着色粘着シートを提供する。【解決手段】粘着成分と、顔料および分散樹脂を含有する顔料分散体とを含む粘着剤組成物からなる粘着剤層11を有し、前記顔料と前記分散樹脂との質量比が、60:40〜99:1であることを特徴とする着色粘着シート。【選択図】図1

Description

本発明は、着色粘着シートに関するものである。
近年、粘着シートに意匠性や機能性のための隠蔽性を付与すべく、特定の色の外観を有する着色粘着シートが求められる場合があり、特に、小型軽量化された製品への使用に適した、厚みの薄い着色粘着シートが求められている。
このような着色粘着シートとして、粘着シートの構成部分のうち粘着剤層に特定の色を付与したものが特許文献1および2に開示されている。
特許文献1は、粘着成分と、黒色顔料と、スチレン−マレイン酸樹脂とを含有する黒色箔状粘着剤から成る粘着剤層を備えた黒色粘着シートを開示している。この黒色粘着シートにおいて、スチレン−マレイン酸樹脂は、黒色顔料の分散性を高める役割を有し、分散樹脂として機能している(特許文献1の段落0049)。特許文献1は、スチレン−マレイン酸樹脂の含有量を、黒色顔料1質量部に対して2.5〜10質量部とすることを開示している(特許文献1の請求項3)。また、特許文献1は、実施例として、黒色顔料としてのカーボンブラックとスチレン−マレイン酸樹脂とを14:41の質量比で含む粘着シートを開示している(特許文献1の段落0083)。
特許文献2は、染料で着色された粘着剤層を備える粘着シートを開示している(特許文献2の請求項1)。特許文献2は、染料の具体例として、モノアゾ系染料、ジスアゾ系染料、金属錯塩系染料、酸性染料、反応染料、直接染料、分散染料、カチオン染料等を使用できることを開示している(特許文献2の段落0039)。
特開2013−32430号公報 特開2013−245298号公報
しかしながら、上記の従来技術はそれぞれ次のような問題を有する。
特許文献1に開示される粘着シートにおいて、粘着シートの厚みを薄くする場合、光の透過性を十分に低下させる高い隠蔽性と、十分な粘着力を確保することとの両立が困難になるという問題があった。
特許文献2に開示される粘着シートは、粘着剤層が染料にて着色されている。この粘着シートでは、染料の量を調整することで、薄膜であっても十分に低い透過率を達成できる。しかしながら、低分子量成分である染料は粘着剤層における架橋反応を阻害し、結果として粘着剤層の保持力を低下させる。架橋剤の量を増やすことで保持力を維持または向上させることができるものの、この場合、粘着剤が硬くなって、粘着力が低下する。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、顔料を使用し、薄膜とした場合であっても、優れた隠蔽性および粘着力を達成することのできる着色粘着シートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1に本発明は、粘着成分と、顔料および分散樹脂を含有する顔料分散体とを含む粘着剤組成物からなる粘着剤層を有し、前記顔料と前記分散樹脂との質量比が、60:40〜99:1であることを特徴とする着色粘着シートを提供する(発明1)。なお、本明細書において、「シート」には「テープ」の概念が含まれるものとする。
上記発明(発明1)に係る着色粘着シートでは、顔料の含有量が分散樹脂と比較して多いため、粘着剤層において、顔料分散体の含有量が少なくても、優れた隠蔽性を得ることができる。また、顔料分散体の含有量を少なくすることで、粘着成分の含有量を相対的に多くすることができ、その結果、高い粘着力を達成することができる。結果として、薄膜とした場合であっても、優れた隠蔽性および粘着力を同時に達成することができる。
上記発明(発明1)においては、さらに基材を有することが好ましい(発明2)。
上記発明(発明1,2)において、前記粘着剤層の厚みは1〜25μmであることが好ましい(発明3)。
上記発明(発明1〜3)において、前記着色粘着シートの厚みは1〜30μmであることが好ましい(発明4)。
上記発明(発明2)において、前記基材の厚みは1〜25μmであることが好ましい(発明5)。
上記発明(発明1〜5)において、前記顔料分散体中の顔料の粒度は、JIS K5600−2−5:1999に準拠した粒ゲージを用いた分散度評価において20μm以下であることが好ましい(発明6)。
上記発明(発明1〜6)において、前記粘着剤層における前記顔料分散体の含有量は、前記粘着成分100質量部に対して3〜19質量部であることが好ましい(発明7)。
上記発明(発明1〜7)において、前記粘着剤層における前記顔料の含有量は、前記粘着成分100質量部に対して1.8〜15質量部であることが好ましい(発明8)。
上記発明(発明1〜8)において、前記粘着剤組成物は、架橋剤をさらに含むことが好ましい(発明9)。
上記発明(発明1〜9)において、前記粘着剤層のゲル分率は、5%以上であることが好ましい(発明10)。
上記発明(発明1〜10)においては、全光線透過率が、40%以下であることが好ましい(発明11)。
上記発明(発明1〜11)においては、JIS Z0237:2009に準拠した粘着力が、ステンレススチール板を用いた180°引き剥がし法により測定した場合に、1.0N/25mm以上であることが好ましい(発明12)。
上記発明(発明1〜12)においては、JIS Z0237:2009に準拠した保持力が、貼り付け面積を25mm×25mmとし、試験時の温度を40℃とし、放置時間を24時間とし、1kgの荷重をかけて測定したずれ量として、3mm以下であることが好ましい(発明13)。
本発明によれば、薄膜とした場合であっても、優れた隠蔽性および粘着力を達成することのできる着色粘着シートが得られる。
本発明の第1の実施形態に係る着色粘着シートの断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る着色粘着シートの断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る着色粘着シートについて説明する。
1.粘着剤層の組成
本実施形態に係る着色粘着シートは、粘着剤層を有する。粘着剤層は、粘着成分および顔料分散体を含む粘着剤組成物からなり、顔料分散体は、顔料および分散樹脂を含有する。顔料分散体における顔料と分散樹脂との質量比は、60:40〜99:1である。
本実施形態に係る着色粘着シートでは、顔料と分散樹脂との質量比が60:40〜99:1であり、顔料の含有量が分散樹脂と比較して多い。このため、粘着剤層において、顔料分散体の含有量が少なくても、優れた隠蔽性を得ることができる。また、顔料分散体の含有量を少なくすることで、粘着成分の含有量を相対的に多くすることができ、その結果、高い粘着力を達成することができる。すなわち、本実施形態に係る着色粘着シートは、薄膜とした場合であっても、優れた隠蔽性および粘着力を同時に達成することができる。
本実施形態に係る着色粘着シートにおいて、粘着剤層は、粘着成分および顔料分散体を含む粘着剤組成物からなる。また、粘着剤組成物は、架橋剤といったその他の成分をさらに含んでもよい。以下に、粘着成分、顔料分散体およびその他の成分について説明する。
(1)粘着成分
粘着成分は、粘着性を発揮する成分であり、1種の成分からなってもよいし、2種以上の成分を含有してもよい。粘着成分の種類は、特に限定されず、着色粘着シートの用途に合わせて適宜選択することができる。粘着成分は、例えば、アクリル系、ゴム系、シリコーン系、ポリウレタン系、ポリエステル系等の粘着性ポリマーを含有することが好ましく、さらに粘着付与剤を含有することが好ましい。粘着性ポリマーとしては、特にアクリル系の粘着性ポリマーが好ましい。また、粘着性ポリマーは、エマルション型、溶剤型または無溶剤型のいずれであってもよいが、顔料の分散性の観点から、溶剤型のものが好ましい。さらに、粘着性ポリマーは、後述する架橋剤によって架橋されていてもよい。
アクリル系の粘着性ポリマーとしては、(メタ)アクリル酸エステル系重合体を含むものが挙げられる。なお、本明細書において、(メタ)アクリル酸エステルとは、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの両方を意味する。他の類似用語も同様である。また、アルキルとは、アルキルとしての直鎖または分岐アルキルと、シクロアルキルとの両方を含めた概念を意味し、重合体は、共重合体も含めた概念を意味する。
上記(メタ)アクリル酸エステル系重合体は、少なくともアルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを構成モノマーとする重合体であることが好ましく、所望により、反応性官能基を有するモノマー(反応性官能基含有モノマー)、反応触媒性官能基を有するモノマー(反応触媒性基含有モノマー)、ならびに反応性官能基および反応触媒性官能基を有しない他のモノマーからなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマーとの共重合体であってもよい。
アルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ペンチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸n−デシル、(メタ)アクリル酸n−ドデシル、(メタ)アクリル酸ミリスチル、(メタ)アクリル酸パルミチル、(メタ)アクリル酸ステアリル等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
反応性官能基含有モノマーとしては、分子内に水酸基を有するモノマー(水酸基含有モノマー)、分子内にカルボキシル基を有するモノマー(カルボキシル基含有モノマー)などが挙げられる。本実施形態における粘着性ポリマーが架橋剤によって架橋されたものである場合、これら反応性官能基含有モノマーを用いることで、(メタ)アクリル酸エステル系重合体は、架橋剤との反応性に優れたものとなる。
水酸基含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
カルボキシル基含有モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸等のエチレン性不飽和カルボン酸が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
反応触媒性基含有モノマーとしては、分子内にアミノ基を有するモノマー(アミノ基含有モノマー)、および分子内にアクリルアミド基を有するモノマー(アクリルアミド基含有モノマー)が挙げられる。反応触媒性官能基は、水酸基含有モノマーの水酸基と、水酸基と反応し得る架橋剤との反応の触媒として作用する。
アミノ基含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸アミノエチル等の1級アミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸n−ブチルアミノエチル等の2級アミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノプロピル等の3級アミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なお、1級アミノ基または2級アミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステルは、活性水素基を有するので、それ自体で反応性官能基含有モノマーとしても作用する。
アクリルアミド基含有モノマーとしては、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド等が挙げられる。
反応性官能基および反応触媒性官能基を有しない他のモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸フェニル等の芳香族環を有する(メタ)アクリル酸エステル、酢酸ビニル、スチレンなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(メタ)アクリル酸エステル系重合体の重合形態については特に制限はなく、単独重合体であってもよいし、ランダム、ブロックまたはグラフト共重合体のいずれであってもよい。
(メタ)アクリル酸エステル系重合体の分子量は、特に限定されないが、重量平均分子量で1万〜250万であることが好ましく、10万〜170万であることが特に好ましく、30万〜130万であることがさらに好ましい。(メタ)アクリル酸エステル系重合体の重量平均分子量が上記範囲内にあることで、被着体との密着性や、接着耐久性が十分となるとともに、顔料の分散性も確保することができる。なお、本明細書における重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定したポリスチレン換算の値である。
上記(メタ)アクリル酸エステル系重合体は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
粘着成分は、上記粘着性ポリマーに加えて、粘着付与剤を含有することも好ましい。粘着付与剤を含有することにより、薄膜の粘着剤層であっても所定の粘着力を得やすいからである。粘着付与剤としては、例えば、ロジン系樹脂、ポリテルペン系樹脂等の天然樹脂、C5系、C9系、ジシクロペンタジエン系等の石油樹脂、クマロンインデン樹脂、キシレン樹脂等の合成樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
また、粘着付与剤の配合量は、粘着性ポリマー100質量部に対して、10〜100質量部であることが好ましく、30〜70質量部であることが特に好ましい。上記範囲内であれば、粘着付与剤による粘着力の増進効果が得られやすく、また、粘着性ポリマーとの相溶性を悪化させる恐れが少ないためである。
(2)顔料分散体
本実施形態に係る着色粘着シートにおいて、粘着剤組成物は顔料分散体を含み、顔料分散体は、顔料および分散樹脂を含む。なお、粘着剤組成物は、実質的に染料を含まないことが好ましく、特に染料を全く含まないことが好ましい。本明細書において、実質的に染料を含まないとは、例えば、粘着剤組成物中における染料の含有量が2質量%以下、好ましくは1質量%以下であることをいう。染料を含まないことにより、当該染料によって粘着性ポリマーの架橋反応が阻害されることがなく、粘着剤層の保持力を高く維持することができる。また、染料には環境負荷物質(クロム、アゾ化合物等)が含まれていることが多く、製品によっては、かかる環境負荷物質を含む粘着シートを使用できない場合があるが、かかる問題を回避することができる。ただし、本発明に係る着色粘着シートは、染料を含むものを排除するものではない。
顔料分散体における顔料と分散樹脂との質量比は、60:40〜99:1である。顔料と分散樹脂との質量比は、求められる隠蔽性および粘着力に応じて適宜設定できるが、65:35〜95:5であることが好ましく、特に70:30〜90:10であることが好ましい。
顔料分散体において、顔料は分散樹脂により分散されている。すなわち、顔料の粒子の凝集が、分散樹脂によって低減または抑制されている。この結果、一次粒子および二次粒子を含む顔料の粒子の大きさは一定の大きさ以上とならないよう維持される。
粘着剤層における顔料分散体の含有量は、粘着成分100質量部に対して、好ましくは3〜19質量部であり、特に好ましくは4〜15質量部であり、さらに好ましくは7.5〜10質量部である。顔料分散体の含有量が3質量部以上であることで、十分な量の顔料が供給され、より高い隠蔽性を達成することができる。また、顔料分散体の含有量が19質量部以下であることで、相対的に粘着成分の含有量が多くなり、より高い粘着力を達成することができる。
(2.1)顔料
顔料分散体に含まれる顔料の種類は、粘着剤層に特定の色の外観を付与できる限り特に限定されず、従来の着色粘着シートに使用される顔料を使用することができる。黒色顔料としては、例えば、カーボンブラック、酸化銅、四三酸化鉄、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭等が用いられる。黄色顔料としては、例えば、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスエロー、ナフトールエローS、ハンザエロー、ベンジジンエローG、ベンジジンエローGR、キノリンエローレーキ、パーマネントエローNCG、タートラジンレーキ等が用いられる。橙色顔料としては、例えば、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダスレンブリリアントオレンジGKM等が用いられる。赤色顔料としては、例えば、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピロゾロンレッド、ウオッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B等が用いられる。紫色顔料としては、例えば、マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等が用いられる。青色顔料としては、例えば、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーBC等が用いられる。緑色顔料としては、例えば、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等が用いられる。白色顔料としては、例えば、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等が用いられる。体質顔料としては、例えば、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト等が用いられる。
顔料の色に特別な限定はなく、着色粘着シートの用途に応じて適宜設定することができるが、隠蔽性を考慮すると、黒色の顔料を使用することが好ましく、特に環境負荷の低さの観点からも、カーボンブラックを使用することが特に好ましい。カーボンブラックは、その表面に対して所定の処理(例えば親溶剤化処理)がされていてもよいし、されていなくてもよい。
本明細書において、顔料の粒子の大きさを表す際に、「粒度」という指標を用いる場合がある。本明細書において粒度とは、JIS K5600−2−5:1999に準拠した粒ゲージを用いて測定したときの測定値として表される。また、本明細書において粒度は「粒ゲージ粒度」と表現される場合もある。
JIS K5600−2−5:1999は粒子の分散度についての規格である。測定には粒ゲージおよびスクレーパーが使用される。粒ゲージは、連続的に浅くなる縦長の溝を有している。測定の際には、まず、溝の最も深い位置に測定試料を置き、その後、試料をスクレーパーで浅くなる方向に掻いていく。試料の粒子の大きさが溝の深さを超えて溝の中に収まらなくなると、スクレーパーで掻いてできる試料の跡の中に特定の模様が生じる。この模様が生じる位置を測定値として記録する。この測定値の単位は「μm」である。なお、この測定は、試料中にどの程度の大きさの凝集体が存在しているかを調べることができるが、粒子の下限値を測定するものではない。
顔料分散体における顔料の粒度は、求められる隠蔽性および粘着力に応じて適宜設定できるが、JIS K5600−2−5:1999に準拠した粒ゲージを用いた分散度評価において、好ましくは20μm以下であり、特に好ましくは10μm以下であり、さらに好ましくは5μm以下である。
顔料の粒径は、適宜設定することができる。顔料の粒径は、例えば分散性の観点から設定することができる。例えばカーボンブラックは、粒径により有機溶剤中、および粘着剤中での分散性が異なる。粒径が小さい方が分散性は高くなるため、隠蔽性(黒色度)の改善には好ましい。しかし、一方でカーボンブラックの粒径が小さすぎると、粒子が凝集し、径の大きな凝集体を形成しやすくなる。このような凝集体が形成されると、カーボンブラックの分散性は著しく低下し、得られる粘着剤層の面状態が悪化することとなる。カーボンブラック以外の顔料についても、特に表面処理を施していない限り同様の傾向を示す場合が多い。
顔料の算術平均粒径としては、好ましくは0.05〜2.0μmであり、特に好ましくは0.1〜1.5μmであり、さらに好ましくは0.15〜0.8μmである。算術平均粒径は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置で測定した値である。
粘着剤層における顔料の含有量は、粘着成分100質量部に対して、好ましくは1.8〜15質量部であり、特に好ましくは3〜14質量部であり、さらに好ましくは4.5〜9.5質量部である。顔料の含有量が1.8質量部以上であることで、より高い隠蔽性を達成することができる。また、顔料の含有量が20質量部以下であることで、相対的に粘着成分の含有量が多くなり、より高い粘着力を達成することができる。
(2.2)分散樹脂
顔料分散体に含まれる分散樹脂としては、顔料を分散させることが可能な種々の樹脂を使用することができる。なお、分散樹脂とは、極性又は親媒性の異なる2種以上の機能性部分を有する両親媒性の樹脂をいう。例えば、分散樹脂として、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリアマイド樹脂、ポリエーテル樹脂等を使用することができ、中でも分散性能に優れたポリエステル樹脂を使用することが好ましい。
ポリエステル樹脂としては、例えば、ポリエチレンオキザラード、ポリメチレンアゼラート、ポリエチレンテレフタラート等が挙げられる。それらの中でも、特に芳香環、1〜3級アミノ基、4級アンモニウム基等の官能基を有するものが好ましい。
また、ポリエステル樹脂は、アクリル酸エステル系ポリマーを主鎖とし、側鎖として芳香族環を有するポリエステル樹脂であってよい。そのようなポリエステル樹脂の例は、芳香族ビニルモノマーをモノマー構成成分の1つとする重合体である。
また、ポリエステル樹脂は、アクリル酸エステル系ポリマーを主鎖とし、側鎖として1〜3級アミノ基を有するポリエステル樹脂であってよい。そのようなポリエステル樹脂の例は、1〜3級アミノ基含有アクリル酸エステルモノマーをモノマー構成成分の1つとする重合体である。
また、ポリエステル樹脂は、アクリル酸エステル系ポリマーを主鎖とし、側鎖として4級アンモニウム基を有するポリエステル樹脂であってよい。そのようなポリエステル樹脂の例は、1〜3級アミノ基含有アクリル酸エステルモノマーをモノマー構成成分とする上記重合体のアミノ基を、4級化剤を使用して4級化したものである。
上記分散樹脂は、上記モノマーを所定の割合で混合して、或いは、重合の進行と共に逐次添加して従来公知の混合重合方法、例えば、溶液重合方法、懸濁重合方法、乳化重合方法等いずれの重合方法によって得てもよい。また、末端に水酸基を含有する重合体が要求される場合には、他のモノマーを先に重合させ、引き続き水酸基含有モノマーを重合中の重合溶液に滴下して重合を行ってもよい。また、必要に応じて重合調節剤、連鎖移動剤等の公知の添加剤を使用して、得られる重合体の分子量を適切に調整してもよい。この様にして得られる上記分散樹脂の重量平均分子量は特に限定されないが、顔料の分散性、着色剤としたときの粘度等を考慮すると、好ましくは約1,000〜100,000であり、特に好ましくは3,000〜50,000である。
本実施形態に係る着色粘着シートにおいて、粘着剤組成物における分散樹脂の含有量は、粘着成分100質量部に対して、好ましくは0.1〜7.5質量部であり、特に好ましくは0.2〜4.5質量部であり、さらに好ましくは0.3〜1.5質量部である。分散樹脂の含有量が0.1質量部以上であることで、顔料を十分に分散させることができる。また、分散樹脂の含有量が7.5質量部以下であることで、相対的に粘着成分の含有量が多くなり、より高い粘着力を達成することができる。
(3)架橋剤
本実施形態に係る着色粘着シートにおいて、粘着剤組成物は架橋剤を含んでもよい。粘着剤組成物において、粘着性ポリマーが架橋剤によって架橋されたものである場合、得られる粘着剤の凝集力が向上し、もって着色粘着シートの保持力がより優れたものとなる。したがって、粘着性ポリマー、特にアクリル系の粘着性ポリマーは、架橋剤によって架橋されたものであることが好ましい。
架橋剤としては、粘着性ポリマーを架橋することができるものであれば特に限定されず、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋剤、金属キレート系架橋剤などが挙げられる。中でも多官能のイソシアネート系架橋剤およびエポキシ系架橋剤が好ましい。エポキシ系架橋剤によれば、より高い粘着力が得られる。
イソシアネート系架橋剤は、少なくともポリイソシアネート化合物を含むものである。ポリイソシアネート化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂環式ポリイソシアネートなど、及びそれらのビウレット体、イソシアヌレート体、さらにはエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ヒマシ油等の低分子活性水素含有化合物との反応物であるアダクト体などが挙げられる。
エポキシ系架橋剤としては、例えば、1,3−ビス(N,N'−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、N,N,N',N'−テトラグリシジル−m−キシリレンジアミン、エチレングリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンジグリシジルエーテル、ジグリシジルアニリン、ジグリシジルアミンなどが挙げられる。
アジリジン系架橋剤としては、例えば、ジフェニルメタン−4,4'−ビス(1−アジリジンカーボキサミド)、トリメチロールプロパントリ−β−アジリジニルプロピオネート、テトラメチロールメタントリ−β−アジリジニルプロピオネート、トルエン−2,4−ビス(1−アジリジンカーボキサミド)、トリエチレンメラミン、ビスイソフタロイル−1−(2−メチルアジリジン)、トリス−1−(2−メチルアジリジン)フォスフィン、トリメチロールプロパントリ−β−(2−メチルアジリジン)プロピオネートなどが挙げられる。
金属キレート系架橋剤には、金属原子がアルミニウム、ジルコニウム、チタニウム、亜鉛、鉄、スズなどのキレート化合物があるが、性能の点からアルミニウムキレート化合物が好ましい。アルミニウムキレート化合物としては、例えば、ジイソプロポキシアルミニウムモノオレイルアセトアセテート、モノイソプロポキシアルミニウムビスオレイルアセトアセテート、モノイソプロポキシアルミニウムモノオレエートモノエチルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムモノラウリルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムモノステアリルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムモノイソステアリルアセトアセテートなどが挙げられる。
以上の架橋剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。その使用量は粘着成分100質量部に対して、通常0.001〜20質量部、好ましくは、0.01〜10質量部、特に好ましくは0.5〜5質量部である。
(4)その他の成分
本実施形態に係る着色粘着シートにおいて、粘着剤組成物は、粘着成分および顔料分散体に加えて、その他の成分を含有してもよい。そのような成分としては、軟化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等の添加剤が例示される。
2.粘着剤層の製造方法
本実施形態に係る着色粘着シートにおいて、粘着剤層の製造方法は特に限定されず、常法によって製造することができる。
製造方法の一例を挙げれば、まず、粘着成分(所望により粘着付与剤を含む)、顔料、分散樹脂、および必要に応じ配合される架橋剤等を混合して粘着剤組成物を調製し、さらに、所望により溶剤を混合して、粘着剤組成物の塗布液を調製する。なお、顔料と分散樹脂とは、顔料の分散性の観点から、あらかじめ混合しておくことが好ましい。また、顔料および分散樹脂の混合物と、粘着成分とを混合する際には、顔料および分散樹脂の混合物を溶剤で十分に希釈することが好ましい。例えば、顔料および分散樹脂の混合物の固形分が10質量%以下となるまで希釈することが好ましい。
上記溶剤としては、例えば、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、塩化メチレン、塩化エチレン等のハロゲン化炭化水素、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、1−メトキシ−2−プロパノール等のアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、2−ペンタノン、イソホロン、シクロヘキサノン等のケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル、エチルセロソルブ等のセロソルブ系溶剤などが用いられる。
このようにして調製された粘着剤組成物の塗布液の濃度および粘度は、コーティング可能な範囲であればよく、特に制限されず、状況に応じて適宜選定することができる。
上記のようにして調製した粘着剤組成物の塗布液を、基材や剥離シート等、所望の対象物に所望の厚みで塗布し、乾燥させることで、粘着剤層を得ることができる。上記塗布液を塗布する方法としては、例えば、バーコート法、ナイフコート法、ロールコート法、ブレードコート法、ダイコート法、グラビアコート法、スプレーコート法等の従来公知の方法を利用することができる。
ここで、粘着性ポリマーとしての(メタ)アクリル酸エステル系重合体を架橋する場合は、加熱処理を行うことが好ましい。加熱処理を行う場合、加熱温度は、60〜150℃であることが好ましく、特に80〜120℃であることが好ましい。また、加熱時間は、30秒〜3分であることが好ましく、特に50秒〜2分であることが好ましい。なお、この加熱処理は、粘着剤組成物の塗布液の溶剤を揮発させる際の乾燥処理で兼ねることもできる。
このように製造された粘着剤層を含む着色粘着シートは、顔料と分散樹脂との質量比が60:40〜99:1であり、顔料分散体中の顔料の含有量が相対的に多い。このため、粘着剤層において、顔料分散体の含有量が少なくても、優れた隠蔽性を得ることができる。また、顔料分散体の含有量を少なくすることで、粘着成分の含有量を相対的に多くすることができ、その結果、高い粘着力を達成することができる。すなわち、本実施形態に係る着色粘着シートは、薄膜とした場合であっても、優れた隠蔽性および粘着力を同時に達成することができる。
3.粘着剤層の物性
本実施形態に係る着色粘着シートにおいて、粘着剤層のゲル分率は、粘着剤層を溶剤(例えば、酢酸エチル)に室温下(23℃)、48時間浸漬する前後の乾燥質量を測定し、浸漬後の質量を浸漬前の質量で割って100倍した値として算出することができる。本実施形態に係る着色粘着シートのゲル分率は、5%以上であることが好ましく、特に10%以上であることが好ましく、さらには15%以上であることが好ましい。本実施形態に係る着色粘着シートでは、粘着剤層が染料を実質的にまたは全く含まないことで、粘着性ポリマーの架橋構造を良好に形成することができ、その結果、上記のように高いゲル分率を達成することができる。なお、ゲル分率の上限値は特に制限されないが、薄膜の粘着剤層でありながら所定の粘着力を発揮する観点から、60%以下であることが好ましく、40%以下であることが特に好ましい。
4.着色粘着シートの構成
本実施形態に係る着色粘着シートは、上述の粘着剤層を有する。着色粘着シートの厚みは、使用目的等に応じて適宜設定することができるが、例えば、1〜30μmであり、好ましくは2〜20μmであり、より好ましくは3〜10μmである。本実施形態に係る着色粘着シートでは、厚みがこのように薄い場合であっても、高い隠蔽性および粘着力を達成することができる。
本実施形態に係る着色粘着シートは、上述の粘着剤層以外に、基材などその他の部材を有していてもよい。例えば、本実施形態に係る着色粘着シートの例として、図1には、基材を有する着色粘着シートの断面図が示されており、図2には、粘着剤層単独からなる着色粘着シートの断面図が示されている。なお、図1および図2に示す剥離シートは、使用時まで粘着剤層の表面を保護する部材であって、着色粘着シートを構成するものではない。
図1に示すように、第1の実施形態に係る着色粘着シート1Aは、基材12と、基材12の一方の面に積層された粘着剤層11とから構成される。なお、粘着剤層11の基材12と接する側と反対側の面(接着面)には、当該接着面と剥離面とが接するように、剥離シート2が積層されている。
また、図2に示すように、第2の実施形態に係る着色粘着シート1Bは、粘着剤層11単独から構成されている。なお、粘着剤層11は、2枚の剥離シート2aおよび2bの剥離面と接するように、これら2枚の剥離シート2aおよび2bに挟持されている。なお、本明細書における剥離シートの剥離面とは、剥離シートにおいて剥離性を有する面をいい、剥離処理を施した面および剥離処理を施さなくても剥離性を示す面のいずれをも含むものである。
いずれの粘着シート1Aおよび1Bにおいても、粘着剤層11は、上述の粘着剤層からなる。
粘着剤層11の厚みは、使用目的等に応じて適宜設定することができるが、1〜25μmであることが好ましく、特に1.2〜8μmであることが好ましく、さらには1.4〜4μmであることが好ましい。粘着剤層の厚みがこのように薄い場合であっても、着色粘着シートとしての隠蔽性および粘着力を十分に達成できる。
基材13としては、特に制限はなく、通常の粘着シート用の基材として用いられるものは全て使用でき、透明、半透明および不透明のいずれであってもよく、色も限定されない。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルム、トリアセチルセルロース等のセルロースフィルム、ポリウレタンフィルム、ポリウレタンアクリレートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、アクリル樹脂フィルム、ノルボルネン系樹脂フィルム、シクロオレフィン樹脂フィルム、液晶ポリマーフィルムなどのプラスチックフィルム;これらの2種以上の積層体などを挙げることができる。プラスチックフィルムは、一軸延伸または二軸延伸されたものでもよい。また、これらのプラスチックフィルムは、フィルム単体である必要はなく、表面にコーティングされたものであってもよいし、粘着テープなどのフィルムの積層体であってもよい。
基材13として、さらに表面に凹凸を有する透明基材を用いることもできる。このような透明基材の裏面(凹凸が形成されていない面)側に、黒色顔料を含んだ粘着剤層11を設けることにより、表面にマット調の黒色の印刷をしたのと同じようなテクスチャーの着色粘着シートが得られ、かつ印刷に拠るよりも低コストで生産することができる。
基材13の厚みは、着色粘着シートの用途に応じて適宜設定できるが、好ましくは1〜25μmであり、特に好ましくは1.4〜12μmであり、さらに好ましくは1.6〜6μmである。また、基材13と粘着剤層11とを合わせた厚みは、着色粘着シートの用途に応じて適宜設定できるが、好ましくは1〜30μmであり、特に好ましくは2〜20μmであり、さらに好ましくは3〜10μmである。
剥離シート2、2aおよび2bとしては、例えば、グラシン紙、コート紙、上質紙等の紙基材、これらの紙基材にポリエチレン等の樹脂をラミネートしたラミネート紙、またはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィンフィルムなどのプラスチックフィルムが挙げられ、これらの剥離面(粘着剤層11と接する面)には、剥離処理が施されていることが好ましい。剥離処理に使用される剥離剤としては、例えば、シリコーン系、フッ素系、長鎖アルキル系等の剥離剤が挙げられる。
上記剥離シート2aおよび2bの一方(例えば剥離シート2a)は、軽剥離タイプの剥離シートであり、他方(例えば剥離シート2b)は、重剥離タイプの剥離シートであることが好ましい。このように剥離シート2aおよび2bに剥離力差を設けるには、剥離剤の種類を変えたり、一方を剥離処理し、他方を剥離処理しない等の方法によって達成することができる。
剥離シート2、2aおよび2bの厚さについては特に制限はないが、通常10〜150μm程度である。
上記着色粘着シート1Aを製造するには、剥離シート2の剥離面に、前述した粘着剤組成物の塗布液を塗布し、乾燥させて粘着剤層11を形成した後、その粘着剤層11に基材12を積層する。
また、上記粘着シート1Bを製造するには、一方の剥離シート2a(または2b)の剥離面に、前述した粘着剤組成物の塗布液を塗布し、乾燥させて粘着剤層11を形成した後、その粘着剤層11に他方の剥離シート2b(または2a)の剥離面を重ね合わせる。
5.着色粘着シートの物性
本実施形態に係る着色粘着シートの粘着剤層は、着色粘着シートを薄膜とした場合であっても、優れた隠蔽性および粘着力を同時に達成することができる。このような着色粘着シートは、装飾シート、遮光シートなど多種多様な用途に好適に用いることができる。
本実施形態に係る着色粘着シートのステンレススチール板に対する粘着力は、1.0N/25mm以上であることが好ましく、特に1.5N/25mm以上であることが好ましく、さらには2.0N/25mm以上であることが好ましい。なお、ここでいう粘着力は、JIS Z0237:2009に準じて測定される剥離角度180°および剥離速度300mm/minでの粘着力をいう。本実施形態に係る着色粘着シートによれば、上記のような高い粘着力を達成することができ、所望の被着体(ステンレススチールからなるものに限定されない)に、剥がれを生じることなく貼着することができる。
本実施形態に係る着色粘着シートの隠蔽性は、例えば、全光線透過率として表すことができ、特にJIS K7361−1:1997に準拠した全光線透過率として表される。本実施形態に係る着色粘着シートの全光線透過率は、40%以下であることが好ましく、特に38%以下であることが好ましく、さらには35%以下であることが好ましい。本実施形態に係る着色粘着シートによれば、上記のように光の透過を十分に防ぎ、高い隠蔽性を達成することができ、所望の意匠性または機能性を得ることができる。なお、上記全光線透過率の下限値は、粘着力や保持力を満たす限り、特に制限されず、0%であってもよい。
本実施形態に係る着色粘着シートにおいて、粘着シートの保持力は、JIS Z0237:2009に準拠した保持力として表すことができる。本実施形態に係る着色粘着シートのずれ量は、3mm以下であることが好ましく、特に1mm以下であることが好ましく、さらには0mmであることが好ましい。本実施形態に係る着色粘着シートでは、粘着剤層が染料を実質的にまたは全く含まないことで、粘着性ポリマーの架橋構造を良好に形成することができ、その結果、上記のように高い保持力を達成することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〕
トルエン溶媒中、アクリル酸ブチル95.5質量部と、酢酸ビニル3質量部と、アクリル酸2−ヒドロキシエチル1質量部と、アクリル酸0.5質量部とを共重合させることにより、重量平均分子量100万のアクリル酸エステル共重合体を製造した。次いで、このアクリル酸エステル共重合体100質量部(固形分換算;以下同じ)に対し、水添ロジンエステル(荒川化学工業社製,パインクリスタル KE−100,軟化点:100℃)25質量部、重合ロジンエステル(荒川化学工業社製,ペンセル D−135,軟化点:135℃)4質量部および石油系樹脂(三井化学社製,FTR6100,軟化点:95℃)24質量部を添加して混合することで、粘着成分を得た。
一方、顔料としてのカーボンブラック90質量部および分散樹脂としてのポリエステル樹脂(楠本化成社製,DISPARLON DA-7301)10質量部を、酢酸エチルおよびメトキシプロピルアセテートから成る混合溶媒で希釈することにより、固形分濃度30質量%の混合物を調製した。この混合物において、JIS K5600−2−5:1999に準拠する方法にて測定した粒ゲージ粒度が5μm以下となるまで顔料を分散させることで、溶媒で希釈された顔料分散体を得た。また、上記顔料分散体について、HORIBA製レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置LA920を用いて測定したところ、顔料の算術平均粒径は0.45μmであった。
上記の通り調製した粘着成分100質量部に対し、顔料分散体9.4質量部と、イソシアネート系架橋剤(東洋インキ製造社製,BHS8515)1質量部とを混合することにより粘着剤組成物を得た。粘着剤組成物は、固形分が10質量%となるまで酢酸エチルで希釈し、ナイフコーターを用いて、ポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面がシリコーン樹脂により剥離処理された剥離シート(リンテック社製,SP−PET1130,厚み25μm)の剥離処理面に塗布し、塗膜を形成した。
次いで、この塗膜に対して、90℃および1分間という加熱条件にて乾燥処理を施し、厚さ2μmの粘着剤層を形成した。この粘着剤層の、剥離シートと接する面と反対の面に対して、基材として膜厚3.5μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東レ社製,PET3.5 4A−F53)を貼合し、剥離シート上に、粘着剤層/基材から成る厚さ5.5μmの着色粘着シートを得た。
〔実施例2〕
実施例1の製造方法において、顔料分散体のJIS K5600−2−5:1999による粒ゲージ粒度の数値を15μmに替えて、実施例2に係る着色粘着シートを製造した。また、顔料分散体について、HORIBA製レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置LA920を用いて測定したところ、顔料の算術平均粒径は1.50μmであった。
〔実施例3〕
実施例1の製造方法において、粘着剤組成物に含まれる1質量部のイソシアネート系架橋剤を、0.01質量部のエポキシ系架橋剤(綜研化学社製,E−AX)に替えて、実施例3に係る着色粘着シートを得た。
〔実施例4〕
実施例1の製造方法において、顔料分散体を、カーボンブラック90質量部および分散樹脂としてのポリエステル樹脂(楠本化成社製,DISPARLON DA−7301)10質量部から、カーボンブラック85質量部および上記ポリエステル樹脂15質量部に替えて、さらに粘着成分100質量部に対する顔料分散体の量を、9.4質量部から11.3質量部に替えて、実施例4に係る着色粘着シートを得た。
〔比較例1〕
実施例1の製造方法において、粘着剤組成物に含まれる顔料分散体を、9.4質量部の上記の物から、61.8質量部のカーボンブラックのスチレン−マレイン酸樹脂分散体(東洋インキ社製,マルチラックA−903ブラック)に替えて、比較例1に係る着色粘着シートを得た。なお、このカーボンブラックのスチレン−マレイン酸樹脂分散体では、カーボンブラックとスチレン−マレイン酸樹脂との質量比は、ほぼ14:41となっている。
〔比較例2〕
実施例1の製造方法において、粘着剤組成物に含まれる顔料分散体を、9.4質量部の上記の物から、12.4質量部のカーボンブラックのスチレン−マレイン酸樹脂分散体(東洋インキ社製,マルチラックA−903ブラック)に替えて、比較例2に係る着色粘着シートを得た。
〔比較例3〕
実施例1の製造方法において、粘着剤組成物に含まれる顔料分散体を、9.4質量部の上記の物から、15質量部の金属錯塩系染料(保土ヶ谷化学社製,スピロンブラックMHSリキッド)に替えて、比較例3に係る着色粘着シートを得た。
〔比較例4〕
比較例3の製造方法において、粘着剤組成物中のイソシアネート系架橋剤の添加量を、1質量部から3質量部に替えて、比較例4に係る着色粘着シートを得た。
〔試験例1〕(粘着力の測定)
着色粘着シートの粘着力は、以下に示す操作以外、JIS Z0237:2009に準じて測定した。実施例または比較例で得られた着色粘着シートを幅25mm、長さ250mmに裁断し、剥離シートを剥離し、露出した粘着剤層を、23℃、50%RHの環境下で、被着体としてのステンレススチール板(SUS304♯360)に2kgゴムローラーを用いて貼付し、同環境下に24時間放置した。その後、万能型引張試験機(オリエンテック社製,テンシロンUTM−4−100)を用いて、剥離角度180°、剥離速度300mm/minで着色粘着シートを上記ステンレススチール板から剥離することにより、その粘着力を測定した。結果を表1に示す。
〔試験例2〕(全光線透過率の測定)
実施例および比較例の着色粘着シートについて、貼付されている剥離シートを剥がし、JIS K7361−1:1997に準拠し、積分球式光線透過率測定装置(日本電色工業社製,NDH−5000)を用いて、全光線透過率を測定した。結果を表1に示す。
〔試験例3〕(保持力の測定)
着色粘着シートの保持力は、以下に示す操作以外、JIS Z0237:2009に準じて測定した。実施例および比較例で得られた着色粘着シートを25mm×125mmのサイズに裁断し、剥離シートを剥がして、上記着色粘着シートの粘着剤層表面25mm×25mm分のみを、それ以外の表面部分がステンレススチール板に接しないように上記ステンレススチール板に貼付した(着色粘着シートの非貼付部分がステンレススチール板からはみ出すように貼付した)。その後、ステンレススチール板を地面に垂直に、かつ上記着色粘着シートがステンレススチール板にぶら下がるように配置して、40℃で15分間放置した。その後、1kgの荷重をかけながら40℃で24時間放置し、24時間放置する前後の着色粘着シートのずれ量を測定した。なお、ステンレススチール板への貼り付けができなかったものについては「貼付不可」とし、24時間の放置の間に落下したものについては「落下」とした。結果を表1に示す。
〔試験例4〕(ゲル分率の測定)
実施例および比較例の着色粘着シートの製造において、基材としてのPETフィルムを貼合する替わりに、剥離シート(リンテック社製,SP−PET1031H,厚さ38μm)を、その剥離処理面側を粘着剤層と接触させることにより、両面を剥離シートで保護された、基材を有さない粘着剤層単独からなる着色粘着シートを得た。
得られた着色粘着シートを80mm×80mmのサイズに裁断し、粘着剤層の両面を保護する剥離シートを剥がし、ポリエステル製メッシュ(メッシュサイズ200)に包み、その質量を精密天秤にて秤量し、上記メッシュ単独の質量を差し引くことにより、粘着剤のみの質量を算出した。このときの質量をM1とする。次に、上記ポリエステル製メッシュに包まれた粘着剤を、室温下(23℃)で酢酸エチルに48時間浸漬させた。その後粘着剤層を取り出し、温度23℃、相対湿度50%の環境下で、24時間風乾させ、さらに80℃のオーブン中にて12時間乾燥させた。乾燥後、その質量を精密天秤にて秤量し、上記メッシュ単独の質量を差し引くことにより、粘着剤のみの質量を算出した。このときの質量をM2とする。ゲル分率(%)を、(M2/M1)×100という計算式から算出した。結果を表1に示す。
Figure 2016098300
表1に示される通り、実施例1〜4の着色粘着シートにおいては、粘着力および全光線透過率の両方について優れた結果が得られた。さらに、実施例1〜4の着色粘着シートにおいては、高いゲル分率とともに、高い保持力が得られた。
一方、比較例の着色粘着シートでは、粘着力、全光線透過率および保持力の全てについて優れた結果が得られたものはなかった。
比較例1および2の着色粘着シートは、顔料と分散樹脂との質量比がほぼ14:41の例であり、比較例2の着色粘着シートは比較例1の着色粘着シートよりも顔料分散体の量が少ない。比較例1の着色粘着シートでは、粘着力が非常に低くなり、保持力の試験においては、貼り付けること自体が不可能であった。また、比較例2の着色粘着シートでは、比較例1の着色粘着シートと比べて粘着力および保持力が改善したものの、全光線透過率が高くなり、十分な隠蔽性を有さなかった。
比較例3および4の着色粘着シートは、顔料分散体の代わりに染料を使用した例であり、比較例4の着色粘着シートは比較例3の着色粘着シートよりも使用した架橋剤が多い。比較例3の着色粘着シートでは、許容できる粘着力および全光線透過率が得られたものの、保持力の試験において落下し、十分な保持力は得られなかった。比較例4の着色粘着シートは、架橋剤の添加量を増やしたことにより、比較例3の着色粘着シートに比べてゲル分率が向上し、保持力が改善されたが、十分な粘着力が得られなかった。
本実施形態に係る着色粘着シートは、装飾シート、遮光シート等に好適に用いることができる。
1A,1B…着色粘着シート
11…粘着剤層
12…基材
2,2a,2b…剥離シート

Claims (13)

  1. 粘着成分と、
    顔料および分散樹脂を含有する顔料分散体と
    を含む粘着剤組成物からなる粘着剤層を有し、
    前記顔料と前記分散樹脂との質量比が、60:40〜99:1であることを特徴とする着色粘着シート。
  2. さらに基材を有することを特徴とする請求項1に記載の着色粘着シート。
  3. 前記粘着剤層の厚みは1〜25μmであることを特徴とする請求項1または2に記載の着色粘着シート。
  4. 前記着色粘着シートの厚みは1〜30μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の着色粘着シート。
  5. 前記基材の厚みは1〜25μmであることを特徴とする請求項2に記載の着色粘着シート。
  6. 前記顔料分散体中の顔料の粒度は、JIS K5600−2−5:1999に準拠した粒ゲージを用いた分散度評価において20μm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の着色粘着シート。
  7. 前記粘着剤層における前記顔料分散体の含有量は、前記粘着成分100質量部に対して3〜19質量部であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の着色粘着シート。
  8. 前記粘着剤層における前記顔料の含有量は、前記粘着成分100質量部に対して1.8〜15質量部であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の着色粘着シート。
  9. 前記粘着剤組成物は、架橋剤をさらに含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の着色粘着シート。
  10. 前記粘着剤層のゲル分率は、5%以上であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の着色粘着シート。
  11. 全光線透過率が、40%以下であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の着色粘着シート。
  12. JIS Z0237:2009に準拠した粘着力が、ステンレススチール板を用いた180°引き剥がし法により測定した場合に、1.0N/25mm以上であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の着色粘着シート。
  13. JIS Z0237:2009に準拠した保持力が、貼り付け面積を25mm×25mmとし、試験時の温度を40℃とし、放置時間を24時間とし、1kgの荷重をかけて測定したずれ量として、3mm以下であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の着色粘着シート。
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