JP2016097735A - 自動車の前部構造 - Google Patents

自動車の前部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2016097735A
JP2016097735A JP2014234497A JP2014234497A JP2016097735A JP 2016097735 A JP2016097735 A JP 2016097735A JP 2014234497 A JP2014234497 A JP 2014234497A JP 2014234497 A JP2014234497 A JP 2014234497A JP 2016097735 A JP2016097735 A JP 2016097735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage device
power storage
capacitor
vehicle
mounting bracket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014234497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6098618B2 (ja
Inventor
忠之 重岡
Tadayuki Shigeoka
忠之 重岡
宏平 桐田
Kohei Kirita
宏平 桐田
威 佐々部
Takeshi Sasabe
威 佐々部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2014234497A priority Critical patent/JP6098618B2/ja
Publication of JP2016097735A publication Critical patent/JP2016097735A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6098618B2 publication Critical patent/JP6098618B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】軽衝突時に補機と蓄電装置とが干渉するような位置に蓄電装置を配置しても、蓄電装置の支持剛性の向上と、軽衝突時における蓄電装置の保護との両立を図ることができる自動車の前部構造の提供を目的とする。
【解決手段】蓄電装置20の前方の所定距離内に補機7が配設されると共に、上記蓄電装置20の前部を覆い、車幅方向外側辺が車両後方へ屈曲し、かつ上記補機7よりも高剛性の前壁部21aを有する取付けブラケット21を設け、上記蓄電装置20は上記取付けブラケット21を介してフロントサイドフレーム2前部に連結されたことを特徴とする。
【選択図】図6

Description

この発明は、フロントサイドフレーム前部で、かつ該フロントサイドフレームの車幅方向外側部位に蓄電装置が配設されたような自動車の前部構造に関する。
一般に、自動車等の車両には、キャパシタ、補助バッテリまたはリチウムイオンキャパシタ等の電気を蓄電する蓄電装置が配設される。
従来、上述例の蓄電装置は、フロントサイドフレーム前部で、かつ該フロントサイドフレームの車幅方向外側部位に配設されている。
上述の蓄電装置による蓄電量を多くする場合には、当該蓄電装置が大型化して、その占有スペースが大となり、加えて重量も増大するので、次のような新たな問題点が生ずる。
すなわち、蓄電装置の大型化に伴って、該蓄電装置周囲のクラッシュスペースが減少し、車両前突時に後退するフォグランプ等の補機との干渉により、蓄電装置が破損した場合には、その修理コストが大となる問題点があった。
また、蓄電装置の大型化および重量増大に伴って、蓄電装置の重心がフロントサイドフレームから離間し、かつ、蓄電装置の重量増大により車両走行時の振動でフロントサイドフレームに伝達される振動モーメントが増加し、NVH(noise、vibration、harshnessの略で、ノイズ、振動、ハーシュネスの意)が大きくなるので、このNVHを低減させるためには、蓄電装置の振動に打ち勝つ支持剛性が必要となるが、フロントサイドフレーム前部はフロントバンパフェースの直後方であるため、配置スペースが狭小であり、振動モーメントを如何に抑制するかが問題となる。
ところで、特許文献1には、フロントサイドフレーム前部で、かつ該フロントサイドフレームの車幅方向外側部位に蓄電装置が配設された自動車の前部構造において、蓄電装置の後側上部をフロントサイドフレームに、また後側下部をサスクロスの前方延長部に連結すると共に、上記蓄電装置を、フロントサイドフレーム前端から前方へ突出するようにもうけられたクラッシュカンの後端よりも車両前方まで延設した構成が開示されている。
この特許文献1には、蓄電装置とフォグランプなどの補機との位置関係については全く開示されていないが、上述の蓄電装置をクラッシュカン後端よりも車両前方に延設しているので、クラッシュスペースが減少し、上述のクラッシュカンの衝撃吸収変形で衝突エネルギを吸収可能な軽衝突であっても、補機が後退して、該補機が蓄電装置に衝突することで、蓄電装置が損傷する懸念があった。
また、特許文献1に開示された従来構造においては、蓄電装置の後側上部がフロントサイドフレームに連結されており、蓄電装置の後側下部がサスクロスの前方延長部に連結されているので、車両の衝突時(前突時)に蓄電装置の後退が阻害される。この後退阻害を防止するため該特許文献1では、蓄電装置の後側下部とサスクロスの前方延長部とを連結するブラケットにスリットを形成して、後退時にブラケットを離脱すべく構成しているが、この離脱可能構造となっている分、締結力が弱くなるので、改善の余地があった。
一方で、蓄電装置を衝突時に後退容易に車体に取付けることも考えられるが、この場合には、蓄電装置の支持剛性が低下する懸念があった。
特開2012−144242号公報
そこで、この発明は、補機よりも高剛性の前壁部をもった取付けブラケットにより蓄電装置をフロントサイドフレーム前部に取付けることで、軽衝突時に補機と蓄電装置とが干渉するような位置に蓄電装置を配置しても、蓄電装置の支持剛性の向上と、軽衝突時における蓄電装置の保護との両立を図ることができる自動車の前部構造の提供を目的とする。
この発明による自動車の前部構造は、フロントサイドフレーム前部で、かつ該フロントサイドフレームの車幅方向外側部位に蓄電装置が配設された自動車の前部構造であって、上記蓄電装置の前方の所定距離内に補機が配設されると共に、上記蓄電装置の前部を覆い、車幅方向外側辺が車両後方へ屈曲し、かつ上記補機よりも高剛性の前壁部を有する取付けブラケットを設け、上記蓄電装置は上記取付けブラケットを介して上記フロントサイドフレーム前部に連結されたものである。
上述の蓄電装置は、キャパシタ、補助バッテリ、リチウムイオンキャパシタの何れであってもよい。
また、上述の蓄電装置の前方の所定距離内は、クラッシュカンによる荷重吸収変形ストロークの範囲内を意味する。さらに、上述の補機は、フォグランプに設定してもよい。
上記構成によれば、補機よりも剛性が高い取付けブラケットの前壁部で蓄電装置の前部を覆い、該取付けブラケットを介して蓄電装置をフロントサイドフレーム前部に連結したので、軽衝突時に補機と蓄電装置とが干渉するような位置に蓄電装置を配置しても、取付けブラケットにより蓄電装置の支持剛性の向上を図ることができると共に、軽衝突時に補機が後退して蓄電装置前部の取付けブラケットにおける前壁部に干渉しても、該前壁部にて蓄電装置が損傷することを抑制して、該蓄電装置を保護することができる。
つまり、蓄電装置の支持剛性向上と、軽衝突時における蓄電装置の保護との両立を図ることができる。換言すれば、軽衝突時においては補機を犠牲にして蓄電装置を保護するものである。
また、上述の取付けブラケットは、その車幅方向外側辺が車両後方へ屈曲しており、この屈曲部で取付けブラケットを補強することができると共に、軽衝突時に取付けブラケットに干渉した補機を車幅方向外側に誘導して去なすことができるので、蓄電装置をより一層適切に軽衝突から保護することができる。
この発明の一実施態様においては、上記補機は、前側の本体部と後側の脆弱部とに分割されているものである。
上述の補機をフォグランプとする場合には、本体部はランプ本体部に、また、脆弱部はコネクタ部に設定してもよい。
上記構成によれば、補機の破損を段階的に制御することができ、各部位を修理可能となして、修理コストの最小化を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記取付けブラケットは中間ブラケットを介して車体に連結されており、該中間ブラケットは、上記取付けブラケットまたは蓄電装置よりも車両後方荷重に対して変形容易で、かつ上記補機よりも高剛性に設定されたものである。
上記構成によれば、蓄電装置を補機よりも高剛性の取付けブラケットの前壁部で保護することができると共に、車両後方荷重(車両後方への荷重)に対して変形容易な中間ブラケットにて蓄電装置の退避変形を可能として、衝突時における該蓄電装置の損傷を抑制することができる。
この発明によれば、補機よりも高剛性の前壁部をもった取付けブラケットにより蓄電装置をフロントサイドフレーム前部に取付けることで、軽衝突時に補機と蓄電装置とが干渉するような位置に蓄電装置を配置しても、蓄電装置の支持剛性の向上と、軽衝突時における蓄電装置の保護との両立を図ることができる効果がある。
本発明の自動車の前部構造を示す平面図 蓄電装置を取外した状態で示す自動車の前部構造の要部斜視図 蓄電装置を取付けた状態で示す自動車の前部構造の要部斜視図 図3の正面図 図3の側面図 図3の平面図 図3の底面図 自動車の前部構造の他の実施例を示す斜視図 図8の正面図 図8の平面図 蓄電装置の複数のブラケットの関連構造を示す斜視図
軽衝突時に補機と蓄電装置とが干渉するような位置に蓄電装置を配置しても、蓄電装置の支持剛性の向上と、軽衝突時における蓄電装置の保護との両立を図るという目的を、フロントサイドフレーム前部で、かつ該フロントサイドフレームの車幅方向外側部位に蓄電装置が配設された自動車の前部構造において、上記蓄電装置の前方の所定距離内に補機が配設されると共に、上記蓄電装置の前部を覆い、車幅方向外側辺が車両後方へ屈曲し、かつ上記補機よりも高剛性の前壁部を有する取付けブラケットを設け、上記蓄電装置は上記取付けブラケットを介して上記フロントサイドフレーム前部に連結されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車の前部構造を示し、図1は当該前部構造を示す平面図、図2は蓄電装置を取外した状態で示す自動車の前部構造の要部斜視図、図3は蓄電装置を取付けた状態で示す自動車の前部構造の要部斜視図、図4は図3の正面図、図5は図3の側面図、図6は図3の平面図、図7は図3の底面図である。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示す。また、図2〜図7においてはフロントサイドフレーム前端のメインクラッシュカンの図示を省略している。
図1において、エンジンルーム1と車室とを車両の前後方向に仕切るダッシュロアパネル(ダッシュパネル)を設け、このダッシュロアパネルからエンジンルーム1の左右両サイドにおいて車両前方へ延びる左右一対のフロントサイドフレーム2,2(図面では車両左側のフロントサイドフレーム2のみを示す)を設けている。
このフロントサイドフレーム2はフロントサイドフレームインナとフロントサイドフレームアウタとを接合固定して、車両の前後方向に延びる閉断面をもった車体強度部材である。
上述のフロントサイドフレーム2の前端部には、図2,図3に示すように、その閉断面を塞ぐように、プレート状のセットプレート3が取付けられており、このセットプレート3の車幅方向外端部には、当該外端部から車両前方に延びるフランジ部3aが一体形成されている。
この実施例では、該フランジ部3aは上下方向に離間して複数形成されているが、該フランジ部は上下方向に離間することなく、上下方向に連続した1つのフランジ部であってもよい。
図1に示すように、フロントサイドフレーム2前端のセットプレート3には、ボルト、ナット等の取付け部材を用いてクラッシュカン用の取付けプレート(図示せず)が締結され、この取付けプレートから車両前方に延びるクラッシュカン4(つまりメインクラッシュカン)が設けられている。
上述のクラッシュカン4は左右一対の各フロントサイドフレーム2,2の前端にそれぞれ設けられるもので、左右の各クラッシュカン4,4(図面では車両左側のクラッシュカン4のみを示す)相互間には、車幅方向に延びるバンパビーム5が取付けられている。
図1に示すように、このバンパビーム5の直前部において、エンジンルーム1の前方を覆うように、フロントバンパフェース6が取付けられており、このフロントバンパフェース6のクラッシュカン4よりも車幅方向外側部の所定高さ位置には補機としてのフォグランプ7(補助前照灯の一種である霧灯)が取付けられている。なお、図1において、8は前輪である。
図1〜図3に示すように、フロントサイドフレーム2の下方部には、サスペンションアームを介して左右の前輪8,8を支持するサブフレーム10(サスペンションクロスメンバと同意)が設けられている。
図3に示すように、サブフレーム10は、フロントサイドフレーム2の下方部において車両の前後方向に延びる左右一対のサイドメンバ11,11(詳しくは、レフトメンバとライトメンバ)と、このサイドメンバ11,11の前端部において当該左右のサイドメンバ11,11を車幅方向に連結する前側のクロスメンバ12と、サイドメンバ11の後端部において当該左右のサイドメンバ11,11を車幅方向に連結する後側のクロスメンバ13(いわゆるリヤクロスメンバ)と、を車両平面視で略方形枠状に連結したペリメータフレームである。
ここで、上述のサイドメンバ11は、サイドメンバアッパとサイドメンバロアとを接合固定して、車両の前後方向に延びる閉断面を有している。
また、図1,図3に示すように、該サイドメンバ11における後側のクロスメンバ13近傍位置上部には、サブフレーム10をフロントサイドフレーム2の下部に取付けるための閉断面構造のタワー部14(所謂つの部)が一体的に設けられている。そして、このサブフレーム10は左右一対のタワー部14,14を用いて、フロントサイドフレーム2の下部に取付けられている。
図2,図3に示すように、サブフレーム10におけるサイドメンバ11の前端部には、その閉断面を塞ぐようにプレート状のセットプレート15が取付けられており、このセットプレート15の前面には、同じくプレート状の取付けプレート16を介してサブクラッシュカン17が取付けられている。
図2,図3,図4に示すように、セットプレート15と取付けプレート16とは、ボルト、ナット等の複数組、例えば、3組の取付け部材18…を用いて互いに連結固定されている。
図1に示すように、上述のサブクラッシュカン17はクラッシュカン4(メインクラッシュカン)の直下方において、セットプレート15および取付けプレート16から車両前方に延びるように設けられている。
なお、図3,図4において、19は前輪8を支持するロアアームである。
図5,図6に示すように、フロントサイドフレーム2の前部で、かつ該フロントサイドフレーム2の車幅方向外側部位には蓄電装置としてのキャパシタ20が配設されている。
このキャパシタ20は電気を備えるもので、図5に示すように、キャパシタ20の上端はフロントサイドフレーム2の前部上端近傍に位置し、キャパシタ20の下端はサブフレーム10のサイドメンバ11前端部下面よりもさらに低位置に位置する。つまり、該キャパシタ20はフロントサイドフレーム2前部上端近傍からサイドメンバ11の前端部下面よりもさらに低位置まで上下方向に延びる高さを有している。
上述のキャパシタ20はその内部に複数の蓄電素子(図示せず)を有すると共に、この実施例では蓄電量を多くするため、図6に仮想線αで示す特許文献1のキャパシタに対して大型のキャパシタ20を採用している。
図6に示すように、上述のキャパシタ20はその前部が前側取付けブラケット21で覆われており、その後部が後側取付けブラケット22で覆われており、その車幅方向内側部が、これら前後の各取付けブラケット21,22を車両前後方向に連結する連結ブラケット23で覆われている。
上述の前側取付けブラケット21は、補機であるフォグランプ7よりも高剛性の前壁部21aと、前壁部21aの車幅方向外側辺を車両後方へ屈曲させた屈曲部21bと、前壁部21aの車幅方向内側辺を車両前方へ屈曲させたフランジ部21cとを一体形成したもので、図4に示すように、上述の前側取付けブラケット21の前壁部21aでキャパシタ20の前面ほぼ全体をその前方から覆っている。
上述の連結ブラケット23は、図6に示すように、側壁部23aと、該側壁部23aの車両前後方向前辺を車幅方向外方へ屈曲させた前部フランジ23bと、側壁部23aの車両前後方向後辺を車幅方向内方へ屈曲させた後部フランジ23cと、を一体形成したもので、図6に示すように、前部フランジ23bを前側取付けブラケット21の前壁部21a背面に接合すると共に、後部フランジ23cを後側取付けブラケット22の前面に接合している。
また、図6に示すように、上述の後側取付けブラケット22の車幅方向内側寄りの背面には、後述するフェンダブラケット29を支持するための支持ブラケット24を設けている。
この実施例1では、上述のキャパシタ20は、フロントサイドフレーム2前部で、かつ該フロントサイドフレーム2の車幅方向外側部位で、なおかつ、前側取付けブラケット21における前壁部21aの車両前後方向の位置がセットプレート3およびサブクラッシュカン17の取付けプレート16の車両前後方向の位置と略一致するように配設されている(図6参照)。
図3〜図6に示すように、上述のキャパシタ20の前側上部がフロントサイドフレーム2前部の車外側に連結されている。詳しくは、前側取付けブラケット21のフランジ部21cが、ボルト、ナット等の取付け部材25,25(図5参照)を用いて、セットプレート3の車外側に位置するフランジ部3aに連結されている。
また、上述の取付け部材25による両者21c,3aの連結部位の下方にはサブフレーム10のサイドメンバ11前端部に位置するサブクラッシュカン17の取付けプレート16が位置しており、この取付けプレート16の車外側には、キャパシタ20の前側下部が連結されている。
詳しくは、図2,図4に示すように、上述の取付けプレート16の車幅方向外側下部には、車幅方向内側が高く、車幅方向外側が低くなるように傾斜した傾斜フランジ16aが一体形成される一方で、キャパシタ20の前側取付けブラケット21の前壁部21a下部には、該ブラケット21とは別体の中間ブラケット26が、ボルト、ナット等の取付け部材27を用いて連結固定されている。
上述の中間ブラケット26は、前側取付けブラケット21の前壁部21aに当接する当接部26aと、この当接部26aの車幅方向内側端部から屈曲して車両前方に延びるフランジ部26bと、当接部26aとフランジ部26bとの間に形成された切欠き部26cとを有すると共に、該中間ブラケット26は上述の前側取付けブラケット21よりもその上下方向の幅が極めて小幅に形成されており、かつ図6に示すように、平面視でクランク形状に屈曲されたものである。
そして、図4に示すように、中間ブラケット26のフランジ部26bを、取付けプレート16の傾斜フランジ16aに、ボルト、ナット等の取付け部材28を用いて連結することで、サブフレーム10前部の車外側にキャパシタ20の前側下部を連結したものである。
さらに、図5,図6に示すように、キャパシタ20の後部は、取付け部材25によるフロントサイドフレーム2とキャパシタ20の前側上部との連結部位よりも後方の位置に連結されている。
詳しくは、図5,図6に示すように、フロントサイドフレーム2の車幅方向外側面に後側中間ブラケットとしてのフェンダブラケット29を取付け、このフェンダブラケット29を、ボルト、ナット等の取付け部材30を用いて、上述の支持ブラケット24に支持させることで、キャパシタ20の後部を後側取付けブラケット22および支持ブラケット24を介して、フロントサイドフレーム2の車幅方向外側に位置するフェンダブラケット29に連結したものである。
このように、キャパシタ20の前側上部がフロントサイドフレーム2前部のセットプレート3に連結され、取付け部材25による連結部位の下方に位置するサブフレーム10のサイドメンバ11前部に、キャパシタ20の前側下部が連結され、キャパシタ20の後部が、上記取付け部材25による連結部位よりも後方の位置に連結されている。
これにより、キャパシタ20の前側において該キャパシタ20が上下方向に振動しないように強固に支持しつつ、キャパシタ20の前後方向においてはフロントサイドフレーム2の前後2点で支持して、振動を効果的に低減すべく構成したものである。
つまり、フロントサイドフレーム2前部の前後方向剛性を向上させることなく、キャパシタ20の上下振動および前下方向の揺動に対する車体支持剛性の向上を図るように構成したものである。
この点について、さらに詳述すると、前輪8の揺動スペース(操舵スペース)を確保するために、キャパシタ20の前側が車幅方向の外側に張り出しており、該キャパシタ20の荷重が前側に集中して、本来ならば振動が大きくなるが、この振動を低減するため上記構成を採用している。
すなわち、キャパシタ20の前下をサブフレーム10のサイドメンバ11前部に取付け、キャパシタ20の前上をフロントサイドフレーム2前部のセットプレート3に取付け、キャパシタ20をその前側で上下方向に揺動しないように支持しつつ、前後方向についてはフロントサイドフレーム2の前後2点で支持し、これにより振動を効果的に低減すべく構成している。ここで、揺動モーメントは基本的には上下振動であるので、上記構成により、上下振動に対して強い構造と、キャパシタ20の支持剛性向上と、フロントサイドフレーム2に対する衝突時の影響低減とを確保するように構成したものである。
図3,図4に示すように、上述の中間ブラケット26はキャパシタ20とサブフレーム10におけるサイドメンバ11前部に位置する取付けプレート16との間に設けられており、該中間ブラケット26の剛性はキャパシタ20の後退変位を許容するように前側取付けブラケット21の剛性に対して脆弱に形成されている。
そして、キャパシタ20の前側取付けブラケット21よりも脆弱な中間ブラケット26を介して、キャパシタ20とサイドメンバ11前部との間を連結することで、車両の軽衝突時に、当該中間ブラケット26が変形することで、キャパシタ20の後退変位を許容して、当該キャパシタ20の損傷を抑制し、その修理コストの低減を図るように構成している。
また、図3,図6に示すように、上述のキャパシタ20は前側取付けブラケット21を介してフロントサイドフレーム2前部のセットプレート3と、サブフレーム10におけるサイドメンバ11前部に位置する取付けプレート16とに連結されている。
このように、キャパシタ20をその前方から覆う前壁部21aを有する前側取付けブラケット21を設け、該ブラケット21を介してキャパシタ20をフロントサイドフレーム2とサブフレーム10との両前部に連結することで、キャパシタ20の衝突に対する保護と、支持剛性の向上との両立を図るように構成している。
特に、上記前壁部21aによりキャパシタ20の上下方向の剛性が高くなり、上下振動の抑制を図り、また、剛性向上と脆弱化という相反する機能を、前壁部21aと中間ブラケット26とで分担させることができ、振動抑制と衝突からのキャパシタ20の保護とを両立させるように構成している。
上述のキャパシタ20(特に、その蓄電素子)はその前部が後部に対して車幅方向外側に突出するように配設されている(図6参照)。
これにより、前輪8の可動領域よりも前方内側の空間を有効利用しつつ、キャパシタ20前部の重心が車幅方向外側に寄って揺動しやすくなるのを、キャパシタ20前部を重点的に車体と連結することで、効果的に振動を抑制するように構成している。
また、キャパシタ20は、図3,図4に示すように、前側取付けブラケット21を介して、フロントサイドフレーム2前端のセットプレート3に連結されると共に、サブフレーム10におけるサイドメンバ11前端のセットプレート15に取付けプレート16を介して連結されている。ここで、上述のフロントサイドフレーム2とサイドメンバ11とは、連結部材31を用いて、その前端部で連結されており、また、上述のフロントサイドフレーム2とサイドメンバ11は車両前後方向に延びる閉断面をそれぞれ有している。
これにより、キャパシタ20の振動荷重をフロントサイドフレーム2およびサイドメンバ11の閉断面全体に分散し、当該閉断面を変形させるような応力を防止して、車体振動や騒音を抑制すべく構成したものである。さらに、上述のセットプレート3のフランジ部3aと、取付けプレート16の傾斜フランジ16aとは何れもプレート形状であり、前側取付けブラケット21と中間ブラケット26との取付け部を容易に設定し得るように構成している。
加えて、図1に示すように、フロントサイドフレーム2前端の左右のクラッシュカン4(メインクラッシュカン)相互間には車幅方向に延びるバンパビーム5が設けられており、サブフレーム10の左右のサイドメンバ11,11相互間には車幅方向に延びる前側のクロスメンバ12が設けられていて、キャパシタ20の振動荷重を車幅方向の反対側にも荷重分散して、振動をより一層抑制すべく構成している。
換言すれば、上述のキャパシタ20はその支持剛性向上の観点から車幅方向剛性が強い部分に取付けられることが好ましく、この実施例では、該キャパシタ20をバンパビーム5およびサブフレーム10の前側のクロスメンバ12に可及的近く、車幅方向剛性が強い部分に取付けられているので、キャパシタ20の横方向の振動をも抑制することができる。
ところで、図6に示すように、補機としてのフォグランプ7はキャパシタ20の前方の所定距離内(クラッシュカン4およびサブクラッシュカン17の荷重吸収ストローク範囲内)に配設されており、上述の前側取付けブラケット21の剛性はフォグランプ7の剛性よりも高剛性に設定され、キャパシタ20はこの前側取付けブラケット21を介してフロントサイドフレーム2前部のセットプレート3に連結されている。
これにより、車両の軽衝突時にフォグランプ7とキャパシタ20とが干渉するような位置に該キャパシタ20を配置しても、前側取付けブラケット21によりキャパシタ20の支持剛性向上を図りつつ、軽衝突時にフォグランプ7が後退してキャパシタ20前部の前側取付けブラケット21の前壁部21aに干渉しても、該前壁部21aによりキャパシタ20が損傷することを抑制すべく構成したものである。
また、図6に示すように、上述のフォグランプ7は前側に位置するフォグランプ本体7aと、後側に位置する脆弱部としてのコネクタ7bとに分割形成されている。これにより、車両の軽衝突時において、フォグランプ7の破損を段階的に制御して、各部位を修理可能(特に、コネクタ7bのみが破損した場合には、コネクタ7bのみを修理可能)と成し、修理コストの最小化を図るように構成している。
さらに、図3に示すように、上述の前側取付けブラケット21は中間ブラケット26を介して車体に連結(具体的には取付けプレート16およびセットプレート15を介して車体であるサイドメンバ11に連結)されており、該中間ブラケット26は、前側取付けブラケット21またはキャパシタ20よりも車両後方への荷重(つまり車両後方荷重)に対して変形容易であり、かつ上述のフォグランプ7よりも高剛性に設定されている。
ここで、各要素の剛性の高低は次のように設定されている。
すなわち、フォグランプ7のコネクタ7bの剛性が最も低く、次にフォグランプ7の本体7aの剛性が低く、フォグランプ本体7aの剛性よりも中間ブラケット26の剛性が高く、前側取付けブラケット21の剛性が最も高くなるように設定されている。
これにより、キャパシタ20をフォグランプ7よりも高剛性の前側取付けブラケット21の前壁部21aで保護すると共に、車両後方荷重に対して変形が容易な中間ブラケット26によりキャパシタ20の後方への退避変形を可能として、衝突時におけるキャパシタ20の損傷を抑制するように構成している。
上述の各要素の剛性の高低により軽衝突時にこれら各要素が損傷または破損する順序は次のようになる。
軽衝突の度合が小さい場合には、フォグランプ7のコネクタ7bのみが損傷する。軽衝突の荷重がさらに大きくなると、フォグランプ7のコネクタ7bに併せてフォグランプ本体7aが破損する。軽衝突荷重がさらに大きくなると、フォグランプ7のみならず中間ブラケット26が変形する。この中間ブラケット26は小幅かつ平面視クランク形状であるうえ、上述の切欠き部26cを有するので、衝突荷重による応力が該切欠き部26cに集中して変形することになる。何れにしても上述の前側取付けブラケット21の前壁部21aによりキャパシタ20を適切に保護することができる。
このように、上記実施例の自動車の前部構造は、フロントサイドフレーム2前部で、かつ該フロントサイドフレーム2の車幅方向外側部位に蓄電装置(キャパシタ20参照)が配設された自動車の前部構造であって、上記蓄電装置(キャパシタ20)の前方の所定距離内に補機(フォグランプ7参照)が配設されると共に、上記蓄電装置(キャパシタ20)の前部を覆い、車幅方向外側辺が車両後方へ屈曲し、かつ上記補機(フォグランプ7)よりも高剛性の前壁部21aを有する前側取付けブラケット21を設け、上記蓄電装置(キャパシタ20)は上記前側取付けブラケット21を介して上記フロントサイドフレーム2前部に連結されたものである(図6参照)。
この構成によれば、補機(フォグランプ7)よりも剛性が高い前側取付けブラケット21の前壁部21aで蓄電装置(キャパシタ20)の前部を覆い、該前側取付けブラケット21を介して蓄電装置(キャパシタ20)をフロントサイドフレーム2前部に連結したので、軽衝突時に補機(フォグランプ7)と蓄電装置(キャパシタ20)とが干渉するような位置に蓄電装置(キャパシタ20)を配置しても、前側取付けブラケット21により蓄電装置(キャパシタ20)の支持剛性の向上を図ることができると共に、軽衝突時に補機(フォグランプ7)が後退して蓄電装置(キャパシタ20)前部の前側取付けブラケット21における前壁部21aに干渉しても、該前壁部21aにて蓄電装置(キャパシタ20)が損傷することを抑制して、該蓄電装置(キャパシタ20)を保護することができる。
つまり、蓄電装置(キャパシタ20)の支持剛性向上と、軽衝突時における蓄電装置(キャパシタ20)の保護との両立を図ることができる。換言すれば、軽衝突時においては補機(フォグランプ7)を犠牲にして蓄電装置(キャパシタ20)を保護するものである。
また、上述の前側取付けブラケット21は、その車幅方向外側辺が車両後方へ屈曲しており(屈曲部21b参照)、この屈曲部21bで前側取付けブラケット21を補強することができると共に、軽衝突時に前側取付けブラケット21に干渉した補機(フォグランプ7)を車幅方向外側に誘導して去なすことができるので、蓄電装置(キャパシタ20)をより一層適切に軽衝突から保護することができる。
また、この発明の一実施形態においては、上記補機(フォグランプ7)は、前側の本体部(フォグランプ本体7a参照)と後側の脆弱部(コネクタ7b参照)とに分割されているものである(図6参照)。
この構成によれば、補機(フォグランプ7)の破損を段階的に制御することができ、各部位を修理可能となして、修理コストの最小化を図ることができる。
さらに、この発明の一実施形態においては、上記前側取付けブラケット21は中間ブラケット26を介して車体(サイドメンバ11参照)に連結されており、該中間ブラケット26は、上記前側取付けブラケット21または蓄電装置(キャパシタ20)よりも車両後方荷重(車両後方への荷重)に対して変形容易で、かつ上記補機(フォグランプ7)よりも高剛性に設定されたものである(図2,図3参照)。
この構成によれば、蓄電装置(キャパシタ20)を補機(フォグランプ7)よりも高剛性の前側取付けブラケット21の前壁部21aで保護することができると共に、車両後方荷重(車両後方への荷重)に対して変形容易な中間ブラケット26にて蓄電装置(キャパシタ20)の退避変形を可能として、衝突時における該蓄電装置(キャパシタ20)の損傷を抑制することができる。
図8〜図11は自動車の前部構造の他の実施例を示すものである。
図8は自動車の前部構造を車両斜め下方から見上げた状態で示す斜視図、図9はその正面図、図10は図8の平面図、図11は蓄電装置(キャパシタ20)の複数のブラケットの関連構造を示す斜視図である。なお、図8,図9,図10においては、フロントサイドフレーム2前端のクラッシュカン4(メインクラッシュカン)の図示を省略している。
この実施例では、図10に示すように、キャパシタ20がサブフレーム10におけるサイドメンバ11前部(図8参照)に設けられるサブクラッシュカン17の後端よりも車両前方へ突出するように配置されている。
このため、フロントサイドフレーム2前端において、その閉断面を塞ぐように設けられたセットプレート3には、図10に示すように、該セットプレート3の車幅方向外側背面に対して、平面視L字状のジョイントブラケット40を取付け、図8に示すように、該ジョイントブラケット40の車両前後方向に延びる前辺部40aに、前側取付けブラケット21のフランジ部21cを、ボルト、ナット等の取付け部材25,25(図8,図11参照)を用いて連結固定している。
また、この実施例においてもサブクラッシュカン17の取付けプレート16には、上述同様に傾斜フランジ16a(図8,図9参照)が一体形成される一方で、中間ブラケット26の当接部26aにおける車幅方向内端部には車両後方に向けて屈曲された屈曲部26d(図11参照)が一体形成されており、ボルト、ナット等の取付け部材28を用いて、中間ブラケット26の屈曲部26dが取付けプレート16の傾斜フランジ16aに連結されている。
キャパシタ20の後部をフェンダブラケット29に取付けた先の実施例(図6参照)と異なり、この実施例では、図10,図11に示すように、後側取付けブラケット22と連結ブラケット23とのコーナ部背面側に、ボルト、ナット等の取付け部材41,42を用いて、後側中間ブラケット43を取付け、この取付け位置に対して車両後方側へ離間した位置において、該後側中間ブラケット43を、ボルト、ナット等の取付け部材44を用いて、フロントサイドフレーム2の車幅方向外側面に取付けている。
図10,図11に示すように、上述の後側中間ブラケット43は、屈曲部43a,43bを有する平面視L字形状に形成されており、図10に矢印βで示す車幅方向の揺動荷重に対しては耐力を有し、その荷重をフロントサイドフレーム2に伝達する一方で、車両前方から車両後方への真っ直ぐな荷重に対しては、当該後側中間ブラケット43が変形して、キャパシタ20の後退を許容すべく構成している。
また、上述の後側中間ブラケット43はフェンダブラケット29と干渉しない位置に取付けられている。
この実施例では、図10に示すように、キャパシタ20がサブクラッシュカン17の後端よりも車両前方へ突出しているので、衝突荷重の入力時にはキャパシタ20が後退する。
この場合、前側取付けブラケット21に入力された衝突荷重は、キャパシタ20を経由することなく、連結ブラケット23を介して後側中間ブラケット43に伝達されて、キャパシタ20を保護するように構成している。
さらに、この実施例においても、キャパシタ20の前方の所定距離内、具体的にはクラッシュカン4(図1参照)およびサブクラッシュカン17の荷重吸収ストローク範囲内には補機としてのフォグランプ7が配設されている。
図8〜図11で示す実施例2において先の実施例1と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略するが、この実施例2においては、図9に示すようにセットプレート15に対して連結部材31が一体形成されている。また、図10,図11に示すように、連結ブラケット23の側壁部23aにおける車両前後方向後辺は車幅方向外方へ屈曲されて、後部フランジ23dが一体形成されており、この後部フランジ23dが後側取付けブラケット22の前面に接合されている。
図8〜図11で示した実施例2の自動車の前部構造においても、フロントサイドフレーム2前部で、かつ該フロントサイドフレーム2の車幅方向外側部位に蓄電装置(キャパシタ20参照)が配設された自動車の前部構造であって、上記蓄電装置(キャパシタ20)の前方の所定距離内に補機(フォグランプ7)が配設されると共に、上記蓄電装置(キャパシタ20)の前部を覆い、車幅方向外側辺が車両後方へ屈曲(屈曲部21b参照)し、かつ上記補機(フォグランプ7)よりも高剛性の前壁部21aを有する前側取付けブラケット21を設け、上記蓄電装置(キャパシタ20)は上記前側取付けブラケット21を介して上記フロントサイドフレーム2前部に連結されたものである(図10参照)。
この構成によれば、補機(フォグランプ7)よりも剛性が高い前側取付けブラケット21の前壁部21aで蓄電装置(キャパシタ20)の前部を覆い、該前側取付けブラケット21を介して蓄電装置(キャパシタ20)をフロントサイドフレーム2前部に連結したので、軽衝突時に補機(フォグランプ7)と蓄電装置(キャパシタ20)とが干渉するような位置に蓄電装置(キャパシタ20)を配置しても、前側取付けブラケット21により蓄電装置(キャパシタ20)の支持剛性の向上を図ることができると共に、軽衝突時に補機(フォグランプ7)が後退して蓄電装置(キャパシタ20)前部の前側取付けブラケット21における前壁部21aに干渉しても、該前壁部21aにて蓄電装置(キャパシタ20)が損傷することを抑制して、該蓄電装置(キャパシタ20)を保護することができる。
つまり、蓄電装置(キャパシタ20)の支持剛性向上と、軽衝突時における蓄電装置(キャパシタ20)の保護との両立を図ることができる。換言すれば、軽衝突時においては補機(フォグランプ7)を犠牲にして蓄電装置(キャパシタ20)を保護するものである。
また、上述の前側取付けブラケット21は、その車幅方向外側辺が車両後方へ屈曲しており、この屈曲部21bで前側取付けブラケット21を補強することができると共に、軽衝突時に前側取付けブラケット21に干渉した補機(フォグランプ7)を車幅方向外側に誘導して去なすことができるので、蓄電装置(キャパシタ20)をより一層適切に軽衝突から保護することができる。
図8〜図11で示したこの実施例2においても、その他の構成、作用、効果については、先の実施例1とほぼ同様である。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の蓄電装置は、実施例のキャパシタ20に対応し、
以下同様に、
補機は、フォグランプ7に対応し、
取付けブラケットは、前側取付けブラケット21に対応し、
補機の本体部は、フォグランプ本体7aに対応し、
補機の脆弱部は、コネクタ7bに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記蓄電装置は、キャパシタ20に代えて、補助バッテリやリチウムイオンキャパシタなどの他の蓄電装置であってもよい。
以上説明したように、本発明は、フロントサイドフレーム前部で、かつ該フロントサイドフレームの車幅方向外側部位に蓄電装置が配設された自動車の前部構造について有用である。
2…フロントサイドフレーム
7…フォグランプ(補機)
7a…フォグランプ本体(本体部)
7b…コネクタ(脆弱部)
20…キャパシタ(蓄電装置)
21…前側取付けブラケット(取付けブラケット)
21a…前壁部
26…中間ブラケット

Claims (3)

  1. フロントサイドフレーム前部で、かつ該フロントサイドフレームの車幅方向外側部位に蓄電装置が配設された自動車の前部構造であって、
    上記蓄電装置の前方の所定距離内に補機が配設されると共に、
    上記蓄電装置の前部を覆い、車幅方向外側辺が車両後方へ屈曲し、かつ上記補機よりも高剛性の前壁部を有する取付けブラケットを設け、
    上記蓄電装置は上記取付けブラケットを介して上記フロントサイドフレーム前部に連結された
    自動車の前部構造。
  2. 上記補機は、前側の本体部と後側の脆弱部とに分割されている
    請求項1記載の自動車の前部構造。
  3. 上記取付けブラケットは中間ブラケットを介して車体に連結されており、
    該中間ブラケットは、上記取付けブラケットまたは蓄電装置よりも車両後方荷重に対して変形容易で、かつ上記補機よりも高剛性に設定された
    請求項1または2記載の自動車の前部構造。
JP2014234497A 2014-11-19 2014-11-19 自動車の前部構造 Expired - Fee Related JP6098618B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014234497A JP6098618B2 (ja) 2014-11-19 2014-11-19 自動車の前部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014234497A JP6098618B2 (ja) 2014-11-19 2014-11-19 自動車の前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016097735A true JP2016097735A (ja) 2016-05-30
JP6098618B2 JP6098618B2 (ja) 2017-03-22

Family

ID=56075457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014234497A Expired - Fee Related JP6098618B2 (ja) 2014-11-19 2014-11-19 自動車の前部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6098618B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02139132U (ja) * 1989-04-24 1990-11-20
JPH06239147A (ja) * 1993-02-12 1994-08-30 Mazda Motor Corp 自動車の前部構造
JP2010030335A (ja) * 2008-07-25 2010-02-12 Mazda Motor Corp 車両の補機支持構造
JP2012144242A (ja) * 2010-12-20 2012-08-02 Mazda Motor Corp 車両の蓄電装置配設構造
JP2012166653A (ja) * 2011-02-14 2012-09-06 Toyota Motor Corp 車両用機器搭載構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02139132U (ja) * 1989-04-24 1990-11-20
JPH06239147A (ja) * 1993-02-12 1994-08-30 Mazda Motor Corp 自動車の前部構造
JP2010030335A (ja) * 2008-07-25 2010-02-12 Mazda Motor Corp 車両の補機支持構造
JP2012144242A (ja) * 2010-12-20 2012-08-02 Mazda Motor Corp 車両の蓄電装置配設構造
JP2012166653A (ja) * 2011-02-14 2012-09-06 Toyota Motor Corp 車両用機器搭載構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP6098618B2 (ja) 2017-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3556591B1 (en) Vehicle body front structure for electric vehicle
JP5906681B2 (ja) 車両の蓄電装置配設構造
KR101339253B1 (ko) 자동차용 쇽업소버 하우징 지지장치
JP2012206639A (ja) 車体前部構造
JP6269246B2 (ja) 前部車体構造
JP5499991B2 (ja) 車両のボディ構造
JP2007223432A (ja) 車体前部構造
JP5733153B2 (ja) 車載機器の搭載構造
KR20180069557A (ko) 스몰 오버랩 충돌에 대응하는 차체 보강구조
JP5737169B2 (ja) 車載機器搭載構造
JP2011520697A (ja) 衝撃吸収装置、およびこの装置を備えるフロントエンド
JP4601837B2 (ja) バッテリブラケット構造
JP6672387B2 (ja) 車体前部構造
JP5440530B2 (ja) 車両の蓄電装置支持構造
KR102371242B1 (ko) 전방 차체 보강구조
KR101526398B1 (ko) 차량용 카울 크로스 멤버 마운팅 조립체
KR101394055B1 (ko) 자동차의 범퍼커버 고정 브래킷
JP6107796B2 (ja) 自動車の前部構造
JP6098618B2 (ja) 自動車の前部構造
CN103221295B (zh) 车体前部结构
JP2007237901A (ja) 自動車のサイドドア構造
KR102394581B1 (ko) 전방 차체 보강구조
JP2022090869A (ja) 車両前部構造
JP2006168523A (ja) 車両用牽引フックの取付構造
JP5857655B2 (ja) 車両のハーネス配設構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6098618

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees